JP3421325B2 - 間隔保持バンド - Google Patents
間隔保持バンドInfo
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Description
定の間隔を離して互いに保持固定する場合に使用される
間隔保持バンドに関するものである。
柱間に次のようにして架設される。すなわち、各電柱に
締付ボルトにより金属バンドを巻回する。該金属バンド
の外周面には電柱の両側にそれぞれほぼ水平にかつ一直
線状に延びる支線ハンガーが装着される。また、該各支
線ハンガーの先端部にシンブル用巻付グリップが取着さ
れる。そして、該シンブル用巻付グリップに吊線である
メッセンジャーワイヤーを巻締めすると共に電柱の周囲
では、一方のシンブル用巻付グリップから他方のシンブ
ル用巻付グリップまで電柱に接触しないように水平面内
で大きく弧を描くようにして張設されている。
定間隔置きにケーブルハンガーを吊り下げつつ該各ケー
ブルハンガーにケーブルを挿通し、また電柱の周囲にあ
っては、前記弧状の吊線と同様にそれに沿わせ弧状に屈
曲させてケーブルを配設するようにしている。
ーブルはその弧状の吊線に沿って配置固定する必要があ
ることから、前記シンブル用巻付グリップの外側で2個
所に吊線とケーブルとをサラン紐と称される緊締紐で幾
重にも巻回固定し、更に、その両端部は熱処理または鉄
線で緊縛して固着している。
ラン紐によるケーブルの巻回固定は、サラン紐により吊
線とケーブルとを幾重にも巻回して一体に締着するもの
ではなく、他の部位での吊線とケーブルハンガーにより
吊り下げられるケーブルとの間に所定の間隔が保持され
るのと同様に、その間隔とほぼ同じ間隔を保持した状態
で吊線とケーブルとを巻回固定しなければならないこと
から、その巻回固定作業が非常に面倒で時間を要し極め
て作業性が悪いという課題がある。しかも、ケーブルハ
ンガーとの釣り合いと同様に吊線とケーブルとの間隔を
上手くとるにはある程度の熟練を要し、吊線へのケーブ
ルの巻回固定作業が誰しも容易に行なえないという課題
がある。そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされ
たもので、吊線等の線条物に対して常に一定の距離を保
持した状態でケーブル等の線条物を誰しも極めて簡単に
吊り下げでき、作業性の向上も可能となし得る間隔保持
バンドを提供することを目的とするものである。
め本発明に係る間隔保持バンドは、平板状の保持枠が途
中に介在し連なるようにして一体に設けられる帯状のバ
ンド本体であって、前記保持枠を挟んだ両側の各バンド
本体は、それら基端部が前記保持枠の表裏いずれかの一
側面から外側に迫出すように延設され、前記保持枠に前
記各バンド本体の各先端部がそれぞれ該保持枠の他側面
から挿通できる一対の係止孔を所定の間隔離して開設
し、また、前記各バンド本体の側面に噛合部を形成し、
これら噛合部と対向する前記各係止孔の内側面に前記各
噛合部と互いに噛合して挿通されたバンド本体の抜脱を
阻止する噛合部を形成し、前記各バンド本体を一対の線
状物の外周面に巻回したとき、前記各バンド本体の中心
が前記保持枠の厚みの幅内に位置し、しかも、前記各線
状物が共にほぼ鉛直線上に位置するようにした。
体の一端部を巻回すると共にその一端部を近い側の係合
孔に挿通し各噛合部を噛合させて引き締める。また、ケ
ーブル等の他方の線条物にバンド本体の他端部を巻回す
ると共にその他端部を近い側の係合孔に挿通し同様に各
噛合部を噛合させて引き締める。これにより、簡単に巻
回固定作業ができ、しかも吊線等の一方の線条物とケー
ブル等の他方の線条物は常に一定の間隔を保持できるこ
ととなる。また、前記各バンド本体を一対の線状物の外
周面に巻回したとき、前記各バンド本体の中心が前記保
持枠の厚みの幅内に位置し、しかも、前記各線状物が共
にほぼ鉛直線上に位置するようにしたので、引き締め状
態が極めて安定すると同時に作業もし易い。
面と接触する面に滑り止め用の突起を無数設けるように
すれば、吊線等またはケーブル等の線条物に巻回したと
き、滑り止め作用が働き間隔保持バンドにより線条物を
しっかりと保持固定できる。
ドの実施の形態を図面と共に説明する。図1は間隔保持
バンドの斜視図、図2は同正面断面図である。間隔保持
バンドAは、例えば軟質のポリエチレン樹脂からなり、
所定の長さ(例えば250mm)と所定の幅(例えば1
1mm)を有する帯状に成形される。そして、バンド本
体1には、その中央より一側に寄った位置に平面方形状
をなしかつバンド本体1の約2倍の厚みを有する保持枠
2が一体に設けられている。これにより該保持枠2を挟
んで短い短バンド本体部1aとこれより長い長バンド本
体部1bが設けられる。
aと長バンド本体部1bの互いの先端部3a,3bがそ
れぞれ挿通される一対の係止孔4a,4bがバンド本体
1の長手方向に並んで開設される。これら係止孔4a,
4bはバンド本体1とほぼ同幅を有するが、互いに挿通
される方向が異なり、図2では前記短バンド本体部1a
の先端部3aは近い側の係止孔4aに下側から挿通で
き、また長バンド本体部1bの先端部3bは近い側の係
止孔4bに上側から挿通できるようになっている。
孔4aには、バンド本体1の長手方向と直交する内側面
5に出口側(図2では上部)が窄まるように内側へ突出
する係合凸部7が設けられ、また前記長バンド本体部1
b側の係止孔4bには、バンド本体1の長手方向と直交
する内側面6に出口側(図2では下部)が窄まるように
内側へ突出する係合凸部7が設けられている。そして、
これら係合凸部7の噛合部としての先端部7aが前記短
バンド本体部1aの表側面または長バンド本体部1bの
裏側面と噛合することとなる。
は所定の寸法に設定されている。この場合は、後記する
吊線16とケーブルハンガー17により架設されるケー
ブル18との間に一定の距離が保たれるような寸法であ
り、線条物が異なればそれらに対応させてその寸法が適
宜選定される。なお、保持枠2の一側面(図2では表
面)に各係止孔4a,4bを囲うようにして肉盗み部8
が形成され、軽量化が図られると共に強度性を維持でき
るようにしているが、場合によっては、肉盗み部8を設
けなくても良い。
は上側面)に、その長手方向と直交し前記係合凸部7の
先端部7aと噛合する噛合部としての凹凸溝9が形成さ
れる。また、同様に前記長バンド本体部1bの裏側面
(図2では下側面)に、その長手方向と直交し前記係合
凸部7の先端部7aと噛合する噛合部としての凹凸溝9
が形成される。また、前記短バンド本体部1aの裏側面
であって保持枠2側に長手方向に沿って突部として複数
の突条10が設けられ、また前記長バンド本体部1bの
表側面であって保持枠2側にも長手方向に沿って突部と
して複数の突条10が設けられている。これは、線条物
の外周面と接触した場合の滑り止め用のためである。突
部は、前記突条10に限るものではなく、滑り止め効果
を発揮できる形状であれば、半球状のもの、またはジグ
ザグ状のもの、またはその他の形状であっても良い。
よりなり、次に図3、図4に基づきその使用方法につい
て説明する。図3において、11は電柱であり、所定高
さ位置に締付ボルト12により金属バンド13が巻回さ
れる。該金属バンド13の外周面には電柱11の両側に
それぞれほぼ水平かつ一直線状に延びる一対の支線ハン
ガー14a,14bが装着されている。各支線ハンガー
14a,14bの先端部にシンブル用巻付グリップ15
が取着され、該シンブル用巻付グリップ15に吊線16
であるメッセンジャーワイヤーを巻締めすると共に電柱
11の周囲では、一方のシンブル用巻付グリップ15a
から他方のシンブル用巻付グリップ15bまで電柱11
に接触しないように水平面内で大きく弧を描くようにし
て張設されている。
は、所定間隔置きにケーブルハンガー17を吊り下げつ
つ該各ケーブルハンガー17にケーブル18を挿通して
いく。そして、電柱11の周囲にあっては、前記弧状の
吊線16と同様にケーブル18をそれに沿わせ弧状に屈
曲して配置させることから、前記各シンブル用巻付グリ
ップ15の外側でそれぞれ2個所に間隔保持バンドAを
巻回する。
6に短バンド本体部1aをその裏側面が吊線16の外周
面に接するようにして巻回すると共にその先端部3aを
近い側の係止孔4aに挿通して引き締め、係合凸部7の
先端部7aと凹凸溝9を噛合させる。また、ケーブル1
8に長バンド本体部1bをその表側面がケーブル18の
外周面に接するようにして巻回すると共にその先端部3
bを近い側の係止孔4bに挿通して引き締め、係合凸部
7の先端部7aと凹凸溝9を噛合させる。他の残りの部
位についても同様な方法により間隔保持バンドAを巻回
する。
1bは緩むことがなく、しかもこれらの外周面に突条1
0が圧接することから吊線16またはケーブル18に沿
って横滑りすることもなく、それぞれ吊線16とケーブ
ル18にしっかりと巻回される。また、吊線16とケー
ブル18との間隔は常に一定に保持され、更に間隔保持
バンドAが吊線16とケーブル18とに丁度八の字状に
巻回されることから、吊線16のほぼ真下にケーブル1
8が位置し巻回状態が安定する。
ンドの使用状態を示すもので、該間隔保持バンドA1
は、短バンド本体部1aと長バンド本体部1bの先端部
3a,3bを係止孔4a,4cに同じ側、すなわち下
側、から挿通するようにしたものである。そして、吊線
16に短バンド本体部1aをその裏側面が吊線16の外
周面に接するようにして巻回すると共にその先端部3a
を近い側の係止孔4aに挿通して引き締め、係合凸部7
の先端部7aと凹凸溝9を噛合させる。また、ケーブル
18に長バンド本体部1bをその裏側面がケーブル18
の外周面に接するようにして巻回すると共にその先端部
3bを近い側の係止孔4cに挿通して引き締め、係合凸
部7の先端部7aと凹凸溝9を噛合させる。なお、他の
部位は本実施の形態と同一なので、同一符号を付すこと
により詳しい説明は割愛する。このようにしても、本実
施の形態と同様な作用・効果を奏する。
持バンドに係る。この間隔保持バンドA2も、平板状か
つ平面方形状の保持枠2が帯状のバンド本体1の途中に
介在し連なるようにして一体に設けられている。なお、
本実施の形態と同一部位は同一番号を付すことにより詳
しい説明は割愛する。すなわち、帯状のバンド本体1の
中央より一側に寄った位置に保持枠2が一体に設けら
れ、しかも、短バンド本体部1aと長バンド本体部1b
の各基端部が前記保持枠2の一側面である裏側面(図6
では下側面)の対向端縁から外側に迫出すように延設さ
れている。そして、前記短バンド本体部1aと長バンド
本体部1bの先端部3a,3bを係止孔4d,4eに他
側面である表側面(図6では上側面)から挿通するよう
にしたものである。このため、前記保持枠2にその表側
面から前記短バンド本体部1aと長バンド本体部1bの
各先端部3a,3bがそれぞれ挿通できる一対の係止孔
4d,4eが所定の間隔離して開設される。
部1aと長バンド本体部1bの各基端部をそれぞれ保持
枠2の同一側面(裏側面)から延設したが、前記各基端
部をそれぞれ異なる側面から延設させるようにしても良
い。例えば、一方を表側面、他方を裏側面から延設させ
る。
1bには前記保持枠2の他側面と同じ側面となる表側面
(図6では上側面)に噛合部としての凹凸溝9が形成さ
れる。また、これら凹凸溝9と対向する前記各係止孔4
d,4eの内側面5,6に係合凸部7が設けられる。これ
ら係合凸部7の噛合部としての先端部7aが前記各凹凸
溝9と互いに噛合して挿通された各短バンド本体部1a
または長バンド本体部1bの抜脱を阻止することとな
る。前記短バンド本体部1aの表側面であって保持枠2
側に突起19が無数突設され、また前記長バンド本体部
1bの表側面であって保持枠2側にも突起19が無数設
けられている。これは、線条物の外周面と接触した場合
の滑り止め用のためである。
て、長バンド本体部1bが挿通される係止孔4eの一側
に該係止孔4eと直交するようにして突設された一対の
案内片であり、長バンド本体部1bが係止孔4eに対し
平行に挿通できるようにして両噛合部である係合凸部の
先端部7aと凹凸部9がしっかり噛合して外れないよう
にしている。なお、本実施の形態のように保持枠2には
肉盗み部8は形成されない。
バンド本体部1aをその表側面が吊線16の外周面に接
するようにして巻回すると共にその先端部3aを近い側
の係止孔4dに挿通して引き締め、係合凸部7の先端部
7aと凹凸溝9を噛合させる。また、ケーブル18に長
バンド本体部1bをその表側面がケーブル18の外周面
に接するようにして巻回すると共にその先端部3bを近
い側の係止孔4eに挿通して引き締め、係合凸部7の先
端部7aと凹凸溝9を噛合させる。この場合も、本実施
の形態と同様な作用・効果を奏する。
長バンド本体部1bの各基端部が前記保持枠2の一側面
である裏側面から外側に迫出すように延設されているこ
とから、短バンド本体部1aと長バンド本体部1bを吊
線16の外周面に巻回した場合、またはケーブル18の
外周面に巻回した場合、いずれも環状の短バンド本体部
1aまたは長バンド本体部1bの中心が保持枠2の厚み
の幅内に位置し、吊線16とケーブル18が共にほぼ鉛
直線上に位置する。これにより、引き締め状態が極めて
安定すると同時に作業もし易い。また、各凹凸溝9が吊
線16またはケーブル18と接する面に形成されている
ことから、短バンド本体部1aまたは長バンド本体部1
bが引っ張られ緩もうとしても、両噛合部の噛合がしっ
かりし緩みがほとんど無くなる。
とについて説明したが、電線、光ケーブル線などのケー
ブルであってもよく、更には所定の間隔を保持する必要
がある一対の線条物についても係止孔間の寸法を変える
ことにより使用できること勿論である。
バンドは、保持枠を挟んだ両側の各バンド本体の基端部
が前記保持枠の表裏いずれかの一側面から外側に迫出す
ように延設され、前記保持枠に前記各バンド本体の各先
端部がそれぞれ該保持枠の他側面から挿通できる一対の
係止孔を所定の間隔離して開設し、また、前記各バンド
本体の側面に噛合部を形成し、これら噛合部と対向する
前記各係止孔の内側面に前記各噛合部と互いに噛合して
挿通されたバンド本体の抜脱を阻止する噛合部を形成し
てなる構成としたので、吊線等の線条物またはケーブル
等の線条物に両側のバンド本体をそれぞれ巻回して各係
止孔に挿通するのみで両線条物が常に所定の間隔を保持
した状態で巻回固定でき、熟練した技術を必要とするこ
となく極めて簡単に行なえ、これにより作業性も向上す
る。また、前記各バンド本体を一対の線状物の外周面に
巻回したとき、前記各バンド本体の中心が前記保持枠の
厚みの幅内に位置し、しかも、前記各線状物が共にほぼ
鉛直線上に位置するようにしたので、引き締め状態が極
めて安定すると同時に作業もし易いという効果を有す
る。
表側面または裏側面に滑り止め用の突起を無数設けるよ
うにすれば、両線条物に間隔保持バンドを巻回固定した
際、各線条物の長手方向に沿う横滑りが無くなり、しっ
かりと保持固定できる。
面図。
隔保持バンドの側面断面図。
図。
隔保持バンドの側面断面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 平板状の保持枠が途中に介在し連なるよ
うにして一体に設けられる帯状のバンド本体であって、
前記保持枠を挟んだ両側の各バンド本体は、それら基端
部が前記保持枠の表裏いずれかの一側面から外側に迫出
すように延設され、前記保持枠に前記各バンド本体の各
先端部がそれぞれ該保持枠の他側面から挿通できる一対
の係止孔を所定の間隔離して開設し、また、前記各バン
ド本体の側面に噛合部を形成し、これら噛合部と対向す
る前記各係止孔の内側面に前記各噛合部と互いに噛合し
て挿通されたバンド本体の抜脱を阻止する噛合部を形成
し、前記各バンド本体を一対の線状物の外周面に巻回し
たとき、前記各バンド本体の中心が前記保持枠の厚みの
幅内に位置し、しかも、前記各線状物が共にほぼ鉛直線
上に位置するようにしたことを特徴とする間隔保持バン
ド。 - 【請求項2】 前記バンド本体には、前記各線条物の外
周面と接触する面に滑り止め用の突起を無数設けた請求
項1記載の間隔保持バンド。
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---|---|---|---|
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JP2000-398560 | 2000-12-27 | ||
JP2001042415A JP3421325B2 (ja) | 2000-12-27 | 2001-02-19 | 間隔保持バンド |
Publications (2)
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---|---|
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ID=26606897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country | Link |
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Families Citing this family (2)
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-
2001
- 2001-02-19 JP JP2001042415A patent/JP3421325B2/ja not_active Expired - Fee Related
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