JP3420543B2 - 微量脂溶性成分分析のためのクリーンアップ方法及び装置 - Google Patents

微量脂溶性成分分析のためのクリーンアップ方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微量脂溶性成分分析
のためのクリーンアップ方法及び装置に関し、特に水へ
の溶解度が1%未満の微量脂溶性成分、例えばダイオキ
シン、PCB類の分析のためのクリーンアップ方法及び
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイオキシン類測定方法として所謂ダイ
オキシン分析の基準法と謂われるものがあり(特開平1
1−133010)、この中で前処理クリーンアップに
於て、硫酸処理、シリカゲルカラムを用いて濃縮し、更
にアルミナカラムを用いて前処理を行い、キャピラリー
カラムに所謂GC/MS−SIM法により測定すること
が行われている。然して、ダイオキシン類の濃度の測定
に於て、その濃度が非常に低い場合が多く、GC/MS
分析に妨害などの障害を来す場合に、標準法に於ても前
処理としてクリーンアップを行うようになっている。
【0003】具体的には、活性炭カラムを用いたHPL
Cリバースフロークリーンアップが行われ、モノオルト
PCBs分割、ノンオルトPCBs分割及びダイオキシ
ン類に分割することが行われている。例えば活性炭カラ
ムHPLCクリンーアップとしては、次の如くである。 1.硫酸処理→シリカゲルカラム→活性炭カラムHPL
C 1.硫酸処理→銅チップ処理(硫黄分除去が必要な場
合)→シリカゲルカラム→活性炭カラムHPLC 1.硫酸処理→硫酸銀シリカゲルカラム→活性炭カラム
HPLC 1.多層シリカゲルカラム→活性炭カラムHPLC 活性炭カラムHPLCで得られたダイオキシン類とノン
オルトPCBs画分については、必要に応じて更にアル
ミナカラムによるクリーンアップを行う場合がある。
【0004】又、クリーンアップに於けるフラクション
に際して、実試料に於ては、ダイオキシン類のような目
的成分は微量成分となり、モニターすることは困難であ
り、実際の分割時間を定めることは至難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然して、吸着型充填剤
を用いてカラムクロマトグラフィーを行い、クリーンア
ップを行う際に、カラムへの吸着型充填剤の充填の仕方
が人により、業者により夫々異なり、充填剤の均一な充
填、又統一された圧力による充填は困難であり、又現実
に問題とされてこなかった。このため、カラムへの充填
剤の充填の不均一さにより、クリーンアップ精度が異な
り、再現性を得ることは困難であった。又、従来からク
リーンアップで用いられている30μm以上のカラムク
ロマト用の充填剤ではピーク形状が悪く、時間を用いた
分割法では細かい分割はできなかった。(図3)
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記の問題点を解決す
るため、微量脂溶性成分を含有する試料をその注入部か
ら入れ、粒径3〜20μmの脂溶性性質を有する充填剤
が、25Mpa以上の高圧で充填されたカラムを用いて
分割すると共に、不要成分と類似するモニタリング可能
な溶出位置確認試料を注入し、モニタリングし、該溶出
位置確認試料の溶出位置より分画をするようにしたこと
を特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】 以下、図に示す実施例により本
発明を詳細に説明する。図1は本発明の実施例の概略説
明図である。1は送液部で、洗浄液12、バッファー1
3、溶離液14を電磁弁15,15により選択してポン
プ16により注入部2に送入させるものである。又、該
液部1にはヘリウム等のパージ可能なキャリアリザーバ
ー11を設置することが出来る。ポンプ16は液体を高
圧下でも一定流量で流せるポンプであればその方式は問
わない。
【0008】溶離液14の切換としては、2台以上のポ
ンプを用い、時間に応じて各々の流量を変える方法やポ
ンプ16前に電磁弁15を用いて切換える前記の如き方
法がある。溶離液14としては目的成分に変性を与えな
いものならばよく、ヘキサン、トルエン、アセトニトリ
ル、メタノール、水等がある。
【0009】又、輸送液にイソプロパノールやジオキサ
ンなどの水と脂の両方に混ざる液を用いることにより、
脂溶性の高い水と混和しない脂溶溶液でも両性溶媒でサ
ンドイッチすることにより、水溶性溶離液によってクリ
ーンアップすることも可能となる。
【0010】又、ポンプ16は、溶出時間がポンプ流速
によって異なり、正確なクリーンアップを行うためには
精度よく流す必要がある。このためには、空気が入って
もチェック弁の逆止めを防止する機構を有した送液部を
設けるのがよい。その逆止め機構の一例としてスプリン
グを設けて空気が混入したとしても、送液可能としたも
のを用いることは推奨される。
【0011】注入部2としては、HPLC分析に用いら
れるマニュアルインジェクターでもよいが、500μL
以上のものがよい。自動注入を行う場合には、試料間の
クロスコンタミネーションを防止するための、例えば針
の洗浄機能を有する機構を設けることは推奨される。
【0012】自動注入機構としては、自動的に設定され
た試料ビンから試料を採取し、カラムに注入する機能を
有すれば良く、HPLCに用いられるオートサンプラー
が使用できる。クリーンアップ用注入システムとして
は、100μL以上の注入ができ、切換指標としての溶
出位置確認試料を実試料と同時に注入する機構を有する
方法が推奨される。その方法としては、具体的には、実
試料に直接添加する方法、実試料と切換指標試料をサン
ドイッチにして注入する方法、注入ライン上別途溶出位
置確認試料 を設け、自動的に添加していく方法などがあ
る。
【0013】実試料への添加では、更に添加試料を撹拌
する機能を有した方が良い。又、実試料への添加機構を
有することは、別の意味でも有効となる。添加するのを
切換指標ではなく、溶媒を添加することにより、試料ビ
ンを洗浄して注入することにより、残余試料を減らすこ
ともできる。
【0014】残った試料の再クリーンアップをする場合
には、サンドイッチ注入方法が有効となる。溶媒、実試
料、溶媒、溶出位置確認試料、溶媒をサンドイッチ的に
採取し、注入する方法が最も適している。実試料と溶出
位置確認試料採取間にはシリンジ洗浄機構を備えた方が
良い。注入ライン上別途溶出位置確認試料ラインを設
け、バルブ等による流路切換によって、自動的にライン
に添加していく方法も有効である。
【0015】3は分離部で、高圧下で充填された第1カ
ラム31を使用する。カラム材質としては、ステンレ
ス、ピーク等がある。又、該分離部3は一定温度に保た
れることが望ましく、カラム及びバルブがオーブン32
内に設置されるのがよい。
【0016】充填剤としては、粒径3〜20μmの25
Mpa以上の高圧に耐え得るシリカゲル、ガラス、チタ
ニア、グラファイトカーボンなどの担持体、若しくはそ
れらの担持体に疎水性を有するアルキル基、代表的には
HPLCカラムに用いられるオクタデシル基などを結合
した充填剤が使用される。粒径5μmの25Mpa高圧
充填カラムを用いたクロマトグラムを図3と対応して示
す。(図4)
【0017】4は検出部で、液体クロマトグラフ用検出
器を用い、紫外可視検出器、電気化学検出器、示差屈折
率検出器等が利用される。これらの検出器の作動によ
り、溶出位置確認試料を検出し、フラクション部5とし
ての切換バルブ51を作動させるモニターとしての役割
を有する。
【0018】フラクション部5は検出部4からの信号に
よりモーター駆動される溶液切換バルブ51を用い、そ
の切換口52はドレイン521へ、切換口53,54,
55,56には夫々分画ライン531,541,55
1,561を接続してある。溶液切換バルブ51の切換
タイミングを測定するモニターとしての検出部4は一度
切換時間を定めれば、常時接続する必要はない。然し、
完全自動で試料注入から分離、フラクションまでを行う
場合には、溶出位置確認試料を添加することによって、
検出器4の検出をフラクション部5にフィードバックす
る機構を持たせることは推奨される。該フラクション部
5は溶出してきた液を一定時間分画できるものであれ
ば、その構成は問わない。例えばHPLC分取に用いら
れるフラクションコレクターが用いうる。又、時間制御
が行えれば、バルブや電磁弁によって流路を切り換える
ものを使用してもよい。
【0019】フラクション部5には、時間設定又は外部
信号によって溶出液を分割できる機構を持つクリーンア
ップシステムが推奨される。その一例としてのフラクシ
ョンコレクターは、設定された時間や外部からの信号等
によってクリーンアップ液を自動的に採取する機能を有
する装置である。溶媒出口に電磁弁とX−Y軸動作機構
を持つものなどがある。電磁弁の切換によって、不要物
はドレインより廃棄され、X−Y機能により溶媒出口が
採取容器上に移動される。時間や外部信号にて予め設置
された採取ビンに自動的に採取していく。
【0020】クリーンアップ用としては、ドレイン用電
磁弁は出口になるべく採取ロスの少ないものが推奨され
る。又、後の濃縮操作のため、採取容器としては、フラ
スコやスピッツ管に直接採取できる工夫がされており、
又、採取した液の外部からの汚染を減らす栓などをする
工夫がされているものが推奨される。
【0021】実試料に於ては、分取目的成分は微量成分
となり、モニターすることは困難で、分割時間を決め難
い。そのため不要成分類似試料を分割時間の目安として
溶出確認用に使用することで位置を確認し、時間設定で
きる。このときの溶出位置確 認試料としては、モニタリ
ングが可能な試料となる。例として、芳香族化合物が不
要成分となる場合には、溶出の遅い多環芳香族の代表で
あるアントラセン、フルオランセンなどが切換時間の指
標として用いられる。又、実試料にこの溶出位置確認試
料を添加し、モニターすることにより、分割時間をフラ
クションコレクターに自動的にフィードバックすること
も可能となる。
【0022】図2に示す実施態様について説明する。該
実施態様は、一端クリーンアップした後、分離モードの
異なる第2カラムを用い、再度クリーンアップを行う構
成である。図1に示す実施態様に更に付加する構成につ
いて説明する。第1カラム31の他に第2カラム33を
設置する。該第1カラム31と第2カラム33間は、切
換バルブ6にて接続されている。例えば、第1カラム3
1は逆相分配型を使用し、第2カラム33は吸着モード
型を使用するように、2つのカラムの分離モードを変え
るのがよい。
【0023】ポンプ16により、注入部2を介して第1
カラム31に送られた試料は、クリーンアップ後、切換
バルブ62の態様によりモニター41を経由してドレイ
ン部9に排出される。添加された溶出位置確認試料によ
り該溶出位置確認試料と不純物のドレイン部9への溶出
がモニター41にて確認される。次に、切換バルブ61
の態様に切り換えることにより、目的成分の含まれた試
料は第2カラム33に送られる。第2カラム33は予
め、両性溶媒で洗浄及び満たしておく。このことに於
て、第1クリーンアップ溶媒と第2クリーンアップ溶媒
が混合しなくても、両性溶媒によって混ざることにな
る。又、第1クリーンアップによって第2カラム33を
汚染する不純物は除けるため大幅に第2カラム33の寿
命は伸びる。
【0024】次に、目的試料成分は、第2カラム33に
保持される。この際、溶媒を段階的に変更して行き分割
を得る。脂溶性の高い成分は、第2クリーンアップカラ
ムのフローを逆にし、クリーンアップできる。更に、温
度を高めることによってクリーンアップスピードを早め
られる。このため濃縮時の作業者への曝露の問題、再
性の問題も生じることなくできる。
【0025】試料への溶出位置確認試料の添加と、逆相
カラムを用いた第1クリーンアップにおいて、不純物成
分の除去がすべて可能となった。逆相溶離液条件では、
第2カラム33にすべて濃縮され溶出しないので、添加
した成分が入ることがなく、逆相カラムで第1クリーン
アップする。クリーンアップされたことの確認用試料を
添加する。両溶媒は混ざらないので、両性溶媒で置換す
る。又、最後にクリーンアップ時間短縮のために温度を
上げ、逆流しを行う。
【0026】
【実施例】〔実施例1〕図1に示す実施態様構成を使用
した実施例について説明する。定量用標準物質としての
サロゲートダイオキシンを添加した実試料を、ヘキサン
で16時間以上ソックスレー抽出を行い、500μL以
下に濃縮した。更にメタノールを加え、1mLにメスア
ップした。予め、溶出位置確認試料によって、クリーン
アップのための分割時間を決定しておいた。UVモニタ
ーにより溶出位置を確認した。16分に溶出することが
確認できた(図5)。500μL試料を注入し、この前
記時間によって確定した区間を分取した。(30mL)
溶離液として、流量1mL/minでメタノール80%
(5分ホールド)から100%メタノールへのステップ
切換を行った。その30mLに水10mL、ヘキサン1
0mLを加えて1分間振盪後、ヘキサン部分を採取し、
更に、ヘキサン10mLを加え1分間振盪後ヘキサン部
分を採取する。合わせて約20mLのヘキサン層とす
る。更に、硫酸ナトリウムで脱水し、チッソパージ又は
ロータリーエバポレータで濃縮し、GC−MS分析を行
った。
【0027】従来のカラムクリーンアップでは、人為的
やカラム作成誤差によって生じる不純物混入による目的
ダイオキシンの微量分析の妨害が見られたが、この方法
では 再現良く妨害のない従来以上のクロマト効果が得ら
れた。下記のようなクロマトグラムGC−MSによって
得られた。 GC条件 CP-SIL88 for Dioxins 0.25mmx60m df=0.1μm 100℃(2min)→20℃/min→180℃→3℃/min→255℃(44min)(図6) 排ガスサンプルをクリーンアップ後、GC−MS分析し
たSIMモードクロマトグラム選択イオン種8種。
【0028】〔実施例2〕図2に示す実施態様構成を使
用した実施例について説明する。第1クリーンアップは
逆相カラムを使用し、第2クリーンアップはグラファイ
トカーボンの充填されたカラムを使用する。定量用標準
物質としてのサロゲートダイオキシン添加実試料をヘキ
サンで16時間以上ソックスレー抽出を行い、500μ
L以下に濃縮した。メタノールを加え、1mLにメスア
ップした。水−メタノール混合溶媒からメタノール溶媒
へのグラジエントにて、溶出位置確認試料を添加し、モ
ニターしながらクリーンアップを行った。(切換バルブ
62の態様流路)不純物である炭化水素や多環芳香族
は、モニタリングされながらドレイン部9より分割排出
された。溶出位置確認試料の溶出が確認された後に、切
換バルブ61の態様に切り換えた。
【0029】予め、第2カラム33はポンプ8を介して
イソプロパノールに置換されている。(切換バルブ63
流路図)多環芳香族などが分離され、それらの入ってい
ない部分が第2カラム33に導入される。目的成分であ
るPCBやダイオキシン類などは、第2カラム33から
はメタノール及びイソプロパノールでは溶出されず濃縮
される。30分間濃縮した。切換バルブ64に切り換
え、イソプロパノールで第2カラム33を置換した。次
に、溶出溶媒をヘキサンに換え、カラムをヘキサンに置
換。トルエン含有率を5%、30%に変え、フラクショ
ン部5よりPCB及びコプラナーPCB分割を得た。次
に、溶出溶媒を100%トルエンに変え逆に流して温度
を60℃にし、 フラクション部5を経てダイオキシンを
得た。各分画を濃縮し、GC−MSにて分析した。(図
7)PCB分画部分のクロマト例を下記に示す。 (実験条件) カラム :CP-select for PCB 28/31 fused silica WCOT 10 m×0.32 mm,df=0.05μm Cat no.7479 温 度 :60℃(0.5min)→300℃、12℃/min キャリヤーガス :He,40kPa(0.4bar,5.7psi) 注入口 :Split T=250℃
【0030】
【発明の効果】上記の如き本発明請求項1によれば、微
量脂溶性成分を含有する試料をその注入部から入れ、粒
径3〜20μmの脂溶性性質を有する充填剤を、25M
pa以上の高圧で充填されたカラムを用いて分割すると
共に、不要成分と類似するモニタリング可能な溶出位置
確認試料を注入し、モニタリングし、該溶出位置確認試
料の溶出位置により分画をするようにしたので、25M
pa以上の高圧充填されたカラムは、ピーク形状が良く
溶出液の変化に応じて、微妙な溶出をコントロールでき
る。液の変化をコントロールするだけで、クリーンアッ
プ効果を簡単に変化させることができる。又、高圧充填
されたカラムにおいては、人的誤差がないので再現性が
得られる。又、ポンプ精度により時間設定だけでも分割
部分を決定できる。更に、目的成分を含む分画区間を不
純物と類似化合物の溶出時間によって決定することによ
り、正確な分割区間を決定することができる。このため
極めて精度の高いクリーンアップが達成できる。
【0031】又、請求項2によれば、溶出位置確認試料
は、実試料に添加することによりその溶出をモニター
し、分画タイミングを得るようにしたので、試料への溶
出位置確認試料の添加によってフラクション部にフィー
ドバックすることにより、完全自動化が可能になる。
【0032】又、請求項3によれば、目的成分を含む分
画区間を不純物と類似の溶出位置確認試料の溶出時間に
よって定めるようにしたので、フラクション部の切換タ
イミングは溶出してきた溶出位置確認試料を一旦モニタ
ーにより測定すれば常時接続しなくても時間によって切
換ができる。
【0033】又、請求項4によれば、請求項1に記載の
クリーンアップ方法に於いて分画された目的成分を含む
液を、更に、該カラムとは異なる分離モードを示し且つ
25Mpa以上の高圧充填したカラムを用いて、極性の
異なる2種類以上の溶液の混合により、クリーンアップ
を行うので、1のカラムと他のカラムの関連的使用によ
り分離モードを変えることができ、これによるクリーン
アップ操作の容易性が確保でき、クリーンアップ精度の
向上、再現性の向上、濃縮時の作業者への暴露の回避、
クリーンアップ時間の短縮、更には、これらはオンライ
ン化で行えるため、試料の汚染が避けられ、高圧クリー
ンアップを付加できる。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例構成説明図
【図2】本発明他実施例構成説明図
【図3】従来充填剤使用の一クロマトグラム
【図4】本発明充填剤使用の一クロマトグラム
【図5】溶出位置確認試料使用例の一クロマトグラム
【図6】本発明実施例1に得られたクロマトグラム
【図7】本発明実施例2に得られたクロマトグラム
【符号の説明】
1 送液部 2 注入部 3 分離部 4 検出部 5 フラクション部 6 切換バルブ 9 ドレイン部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 30/88 G01N 30/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微量脂溶性成分を含有する試料をその注
    入部から入れ、粒径3〜20μmの脂溶性性質を有する
    充填剤が、25Mpa以上の高圧で充填されたカラムを
    用いて分割すると共に、不要成分と類似するモニタリン
    グ可能な溶出位置確認試料を注入し、モニタリングし、
    該溶出位置確認試料の溶出位置により分画をするように
    したことを特徴とする微量脂溶性成分分析のためのクリ
    ーンアップ方法。
  2. 【請求項2】 溶出位置確認試料を、実試料に添加する
    ことによりその溶出をモニターし、分画タイミングを得
    ることを特徴とする請求項1に記載の微量脂溶性成分分
    析のためのクリーンアップ方法。
  3. 【請求項3】 目的成分を含む分画区間を不純物と類似
    の溶出位置確認試料の溶出時間によって定めることを特
    徴とする請求項1に記載の微量脂溶性成分分析のための
    クリーンアップ方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のクリーンアップ方法に
    於いて分画された目的成分を含む液を、更に、該カラム
    とは異なる分離モードを示し且つ25Mpa以上の高圧
    充填したカラムを用いて、極性の異なる2種類以上の溶
    の混合により、クリーンアップを行うことを特徴とす
    る微量脂溶性成分分析のためのクリーンアップ方法。
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