JP3420113B2 - Mosトランジスタ回路 - Google Patents

Mosトランジスタ回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はMOS型トランジス
タで構成される出力回路を含む半導体集積回路に関し、
特に低電圧時での出力の安定化を図ったMOSトランジ
スタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】出力回路としてCMOS出力回路が一般
的に使用されている。例えば、図5に示すように、複数
の入力を論理演算した出力で図外の負荷を駆動するため
の半導体集積回路として、複数の入力信号が入力される
前段のCMOS論理回路21の後段に、ソースを高電位
であるVDD電位に接続したPチャネルMOSトランジ
スタ(以下、PMOSトランジスタ)EPMOSと、ソ
ースを低電位であるGND電位に接続したNチャネルM
OSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタ)EN
MOSの各ドレインを相互に接続した出力回路22を接
続し、前記ドレインの共通接続点を出力端OUTとして
負荷を駆動するように構成している。また、前記PMO
SトランジスタEPMOSとNMOSトランジスタEN
MOSの各ゲートは共通接続して出力回路22の入力端
とし、前記CMOS論理回路21の出力端に接続してい
る。この半導体集積回路では、CMOS論理回路21の
出力がハイレベルのときには、NMOSトランジスタE
NMOSがオンし、PMOSトランジスタEPMOSが
オフするため、出力回路22の出力はロウレベルとな
り、負荷にGND電位が供給される。また、CMOS論
理回路21の出力がロウレベルのときには、PMOSト
ランジスタEPMOSがオンし、NMOSトランジスタ
ENMOSがオフするため、出力回路22の出力はハイ
レベルとなり、負荷にVDD電位が供給される。したが
って、出力回路22は、CMOS論理回路21の出力に
基づいてVDDレベルで負荷を駆動することが可能とな
る。
【0003】ところで、前記したCMOS出力回路を自
動車電装用のアクセル制御装置に適用した場合を考え
る。図6にその装置のブロック図を示す。この装置では
アクセルペダル1の踏込み量をアクセルセンサ2で検出
し、検出した踏込み量をA/D変換器3でデジタル信号
に変換してマイコン(CPU)4に取り込む。また、マ
イコン4は、取り込んだアセクルペダル踏込み量に対応
して制御したデータを出力し、このデータをD/A変換
器5で電圧に変換し、アクセル制御回路6に入力信号I
Nとして入力する。前記アクセル制御回路6は、前記ア
クセルペダル1の踏込み量に対応してエンジン7に供給
する燃料量を制御する燃料制御部8を負荷として駆動す
るものであり、いわゆる3ピンのパワーICとして構成
されている。
【0004】通常、アクセル制御回路6としては、入力
電圧(VDD)が所定値(例えば2V)を越えるまでは
燃料制御装置に信号を出さず、所定値を越えた時点でV
DDに比例した出力値を燃料制御装置に出力するように
仕様が決められている。図6のアクセル制御回路6及び
燃料制御部8をさらに具体化した回路を図7に示す。こ
のアクセル制御装置10では、マイコン4から出力され
るデータに基づいてD/A変換器5から対応する電圧が
出力され、この電圧が入力信号INとしてアクセル制御
回路6に入力され、アクセル制御回路6ではこの入力信
号INが電源電圧VDDとなり、このVDDに基づいて
負荷である燃料制御部8を駆動して自動車エンジン7の
燃料を制御する。前記アクセル制御回路6は、バンド・
ギャップ・リファレンス回路部(BGR回路部)11、
スタートアップ回路部(SU回路部)12、比較回路部
13、出力回路部14とで構成されており、入力信号I
Nとして入力されるVDDの電圧に基づいて前記BGR
回路部11とSU回路部12のそれぞれから後述するよ
うに互いに比較される参照電圧VAと被参照電圧VBを
出力し、比較回路部13ではこれら参照電圧VAと被参
照電圧VBとを比較し、その比較結果を出力回路部14
に入力し、出力回路部14の出力レベル、すなわち前記
負荷としての燃料制御部8の燃料制御回路81の電源系
に設けられたドライバMOSトランジスタ82を駆動す
る制御電圧を出力信号OUTとして出力するように構成
されている。ここで、前記出力回路部14は、エンハン
スメント型のPMOSトランジスタEPMOSと、エン
ハスメント型のNMOSトランジスタENMOSとでC
MOS回路として構成されている。
【0005】ここで、前記したBGR回路部11、SU
回路部12、コンパレータCMP1、インバータINV
1,INV2をそれぞれ構成する図外のPMOSトラン
ジスタ及びNMOSトランジスタ、並びに前記出力回路
部14のEPMOSとENMOSの各MOSトランジス
タのしきい値VTp,VTnはそれぞれ−0.7V、
0.65Vであるとする。このような前提において、V
DDが0Vから徐々に上がっていく過程での動作は図8
の波形図に示すようになる。コンパレータCMP1は同
図の通りの比較出力CMPOUTとなり、これにINV
1,INV2が応答して出力Cの波形も同図のようにな
る。ここで、出力回路部14の出力OUTの波形は、エ
ンハンスメント型PMOSトランジスタEPMOSに、
初めは出力CがロウでVDDが出力C以上となる電位が
印加されるので、出力CとVDDの差がEPMOSのV
Tp以下であっても弱反転して出力OUTが上がり始め
る。その後、出力Cと出力OUTが更に上がり始める
と、今度はEPMOSに電流が流れ始める。そうする
と、EPMOSとENMOSのコンダクタンスの関係か
ら、出力OUTは落ち初める。この結果、ヒゲ(ノイ
ズ)が発生する。その後、VAとVBの電位レベルが
してCMP1の出力がロウになると、出力Cもロウに
なり、出力回路部14の出力OUTはVDDを出力す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、仕様
では、VDDが2V以下(VAとVBが反転するまで)
は燃料制御部に信号を出してはいけないのにヒゲ(ノイ
ズ)が出てしまう。そのため、燃料制御部8のドライバ
MOSトランジスタ82のしきい値VTが低めにばらつ
いたときに燃料制御部8が誤動作を起こすことになる。
このため、前記したアクセル制御回路6では、入力信号
INとしてのVDDが所定の電圧に達するまでの間、す
なわち、アクセルペタル1を踏込み始めてVDDが徐々
に増加する初期の段階で、前記したような出力回路での
出力が不安定になり、負荷としての燃料制御部8での燃
料制御が不安定になって、エンジンの急回転による自動
車の急発進や急加速等の好ましくない状況が生じること
になる。
【0007】本発明の目的は、このようなVDDの立ち
上がり時における出力レベルの不安定な状況を解消し、
負荷の安定動作が可能なMOSトランジスタ回路を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のMOSトランジ
スタ回路は、高電位源の電位が前記低電位源の電位から
上昇される高電位源と低電位源との間に接続された論理
回路と、前記2つの電位源との間に接続され前記論理回
路の出力を入力とするCMOS出力回路とを備えたMO
Sトランジスタ回路において、前記CMOS出力回路は
PチャネルMOSトランジスタはエンハンスメント型
で、NチャネルMOSトランジスタはデプレッション型
で構成され、かつ前記PチャネルMOSトランジスタが
強反転したときのコンダクタンスはNチャネルMOSト
ランジスタのコンダクタンスよりも大きいことを特徴と
する。
【0009】また本発明のMOSトランジスタ回路は、
前記論理回路は、前記高電位源の電圧から参照電圧を生
成する第1の回路部と、前記高電位源の電圧と相関のあ
る被参照電圧を生成する第2の回路部と、前記被参照電
圧と前記参照電圧と比較し、前記被参照電圧が前記参照
電圧を越えたときに前記出力回路の入力端に前記Pチャ
ネルMOSトランジスタをオン動作する信号を出力する
比較回路部とを備えることを特徴とする。前記論理回路
は電源検出回路であり、また、前記論理回路は前記高電
位源の電位が低電位領域のときにその出力がハイインピ
ーダンスになり、さらに、前記論理回路がCMOS回路
であることが好ましい。さらに、本発明では、前記各M
OSトランジスタ回路が、車両のアクセルペダルの操作
に伴って高電位源の電位が低電位源の電位から上昇され
る電位に基づいて当該車両のエンジンの燃料供給量を制
御するアクセル制御回路として構成される。また、前記
各MOSトランジスタ回路が半導体集積回路として構成
されていることを特徴とする。
【0010】本発明の前記した特徴により、高電位源の
電圧がPMOSトランジスタとNMOSトランジスタの
しきい値の合計電圧よりも低い電圧の場合でも、NMO
Sトランジスタは常時オン状態となり、出力回路の出力
は低電位源の電位レベルとなる。そのため、出力回路の
出力が不定となることが回避でき、出力を固定して出力
に接続される負荷の不安定な動作を防止する。また、高
電位源の電圧が前記電圧よりも高くなり、出力回路が安
定に動作する状態になったときには、PMOSトランジ
スタをオンすることにより、高電位源の電圧を出力する
ことができ、負荷の安定な動作を確保する。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明を図7に示したアクセ
ル制御装置に対応して構成した実施形態を示しており、
図7と同一部分には同一符号を付してある。すなわち、
このアクセル制御装置10では、マイコン4から出力さ
れるデータに基づいてD/A変換器5から対応する電圧
が出力され、この電圧が入力信号INとしてアクセル制
御回路6に入力され、アクセル制御回路6ではこの入力
信号INが電源電圧VDDとなり、このVDDに基づい
て負荷である燃料制御部8を駆動して自動車エンジン7
の燃料を制御するものであることは前記した通りであ
る。前記アクセル制御回路6は、図1のように、バンド
・ギャップ・リファレンス回路部(BGR回路部)1
1、スタートアップ回路部(SU回路部)12、比較回
路部13、出力回路部14とで構成されており、入力信
号INとして入力されるVDDの電圧に基づいて前記B
GR回路部11とSU回路部12のそれぞれから後述す
るように互いに比較される参照電圧VAと被参照電圧V
Bを出力し、比較回路部13ではこれら参照電圧VAと
被参照電圧VBとを比較し、その比較結果を出力回路部
14に入力し、出力回路部14の出力レベル、すなわち
前記負荷としての燃料制御部8の燃料制御回路81の電
源系に設けたドライバMOSトランジスタ82を駆動す
る制御電圧を出力信号OUTとして出力するように構成
されている。
【0012】本発明において特徴とされる前記出力回路
部14は、図1に示されるように、エンハンスメント型
のPMOSトランジスタEPMOSと、デプレッション
型のNMOSトランジスタDNMOSとで構成されるC
MOS回路構成とされており、前記PMOSトランジス
タEPMOSのソースが高電位源であるVDD電位に接
続され、前記NMOSトランジスタDNMOSのソース
が低電位源であるGNDに接続され、さらに各MOSト
ランジスタEPMOS,DNMOSのドレインが互いに
接続されて前記負荷8に接続される出力回路部14の出
力端として構成されている。ここで、前記PMOSトラ
ンジスタEPMOSとNMOSトランジスタDNMOS
は、チャネル幅及びチャネル長等の素子規格を異なる値
にすることで、各トランジスタのコンダクタンスを相違
させており、特にPMOSトランジスタEPMOSのコ
ンダクタンスをNMOSトランジスタDNMOSよりも
大きく設計している。また、前記PMOSトランジスタ
EPMOSとNMOSトランジスタDNMOSの各ゲー
トは共通接続して出力回路部14の入力端とされ、前記
比較回路部13の出力端に接続されている。なお、前記
出力回路部14は、入力端にロウレベルが入力されたと
きに、出力がハイレベルとなり、負荷にVDD電圧を供
給して負荷を駆動する。また、前記比較回路部13は、
コンパレータCMP1と、波形整形のための縦続接続さ
れた2つのインバータINV1,INV2で構成されて
いる。
【0013】前記BGR回路部11及びSU回路部12
の一例を図2に示す。前記BGR回路部11は、PMO
SトランジスタPMOS1、抵抗R1〜R4、ダイオー
ドD1〜D4、オペアンプOP1で構成されており、P
MOSトランジスタPMOS1、抵抗R1、ダイオード
D1,D2を直列にVDDとGNDの間に接続し、抵抗
R2,R3,R4とダイオードD3,D4を直列にVD
DとGNDとの間に接続している。そして、前記オペア
ンプOP1の正入力端に抵抗R3とR4の接続点を接続
し、負入力端に抵抗R1とダイオードD1の接続点を接
続し、オペアンプOP1の出力端をPMOSトランジス
タPMOS1のゲートに接続している。このBGR回路
部11は、入力されるVDDの電圧に対応して参照電圧
VAを生成する回路であり、VDDの電圧増加に伴って
参照電圧VAを増大させてゆき、VDDが1.3V程度
にまで増加したときに、オペアンプOP1の正入力端と
負入力端が同電位となり、PMOSトランジスタPMO
S1が回路に定電流を供給しはじめ、本来の参照電圧で
あるVA=1.29Vを出力する。
【0014】また、前記SU回路部12は、2つのPM
OSトランジスタPMOS2,PMOS3、及び複数個
の抵抗R5,R6,R7で構成されており、前記PMO
SトランジスタPMOS2、抵抗R5,R6,R7がV
DDとGNDの間に直列接続され、PMOSトランジス
タPMOS3がVDDと前記抵抗R5,R6の接続点に
接続されている。前記PMOSトランジスタPMOS2
のゲートは、前記BGR回路11のダイオードD1とD
2の接続点に接続される。また、抵抗R6とR7の接続
点が比較回路部13のコンパレータCMP1の負入力端
に接続され、前記PMOSトランジスタPMOS3のゲ
ートは前記コンパレータCMP1の出力端に接続されて
いる。前記SU回路部12は、入力されるVDDの電圧
に追従して、所定の分圧比で分圧された被参照電圧VB
を生成する回路である。ただし、抵抗R5〜R7で構成
される分圧回路内に介挿されたPMOSトランジスタP
MOS2により、VDDの立ち上がりの初期では前記B
GR回路部11の参照電圧VAに比較してその立ち上が
りが遅れることになる。
【0015】以上の構成のアクセル制御回路6の動作
を、図3のタイミング図を参照して説明する。ここで使
用しているPMOSトランジスタ及びNMOSトランジ
スタの各しきい値電圧VTp,VTnはそれぞれ従来例
と同じである。このような構成において、図6に示した
ように、アクセルペダル1が踏み込まれて、アクセルセ
ンサ2が踏込み量を検出すると、その検出量はA/D変
換器3によってデジタル信号としてマイコン4に入力さ
れる。マイコン4は前記デジタル信号に基づいて燃料制
御部8に内蔵されている燃料バルブの開度を演算し、対
応するデジタルデータを出力する。このデジタルデータ
はD/A変換器5で電圧に変換され、この電圧はアクセ
ル制御回路6の入力信号IN、すなわちアクセル制御回
路6の電源電圧VDDとして入力される。入力されたV
DDは、図3のように、0Vから直線的に立ち上がる
が、その立ち上がりに伴い、前記BGR回路部11から
は参照電圧VAが生成されて出力され、前記SU回路部
12からは被参照電圧VBが生成されて出力される。参
照電圧VAは、VDDの立ち上がりに追従して増加され
るが、VDDが1.3V程度にまで増加した以降は、
1.29Vの一定電圧に保持される。一方、被参照電圧
VBは、参照電圧VAよりも立ち上がりが遅れた状態で
増加されてゆき、VDDが約2V近辺でVAと交差す
る。
【0016】一方、コンパレータCMP1の出力CMP
OUTは、VDDとVA及びVBの電位変化に応答して
図3に示すようにVAとVBが交差するまでは略VDD
の値を出力し、交差した時点(VDDが約2V)でGN
Dレベルを出力する。この出力CMPOUTに応答して
インバータINV2の出力Cは図示のようになる。以上
の動作は従来技術と同じである。ここで、出力CはVD
Dの微小領域でGNDレベルから徐々に持ち上がり、V
DDが400mV近辺からVDDの値になる区間におい
て、PMOSトランジスタEPMOSは前述のように弱
反転をするが、出力回路部14のNMOSトランジスタ
DNMOSはデプレッション型なので、この領域ではN
MOSトランジスタDNMOSの方がコンダクタンスが
低い。従って、その出力OUTを図示のようにロウレベ
ル(略GNDレベル)に強力に引っ張る。その後、出力
CがVDDを出力している期間はPMOSトランジスタ
EPMOSがオフするのでOUTはロウレベルを維持す
る。その後コンパレータCMP1の出力に応答して出力
Cがロウレベルになると、出力回路部14のPMOSト
ランジスタEPMOSは強反転導通して出力OUTは略
VDDを出力する。ここで、出力回路が上述の動作をす
る条件として、NMOSトランジスタDNMOSのコン
ダクタンスがPMOSトランジスタEPMOSが強反転
した時のコンダクタンスよりも小さくなるように設定す
る必要があることは勿論である。
【0017】以上のように、本発明では、アクセス制御
回路6に対して入力されるVDDの立ち上がり時に、出
力回路部14の出力が不定な状態になることはなく、負
荷としての燃料制御部8での燃料制御が不安定になっ
て、エンジンの急回転による自動車の急発進や急加速等
の好ましくない状況が生じることは防止される。
【0018】ここで、前記実施形態では、本発明をアク
セル制御回路の出力回路部として構成した例を示してい
るが、図5に示した従来回路を改善するものとして、図
4に示すように、CMOS論理回路21の出力をVDD
レベルにレベル変換して出力する出力回路23に適用す
ることも可能である。すなわち、出力回路23を、エン
ハンスメント型のPMOSトランジスタEPMOSと、
デプレッション型のNMOSトランジスタDNMOSを
CMOS構造に接続した構成とする。この構成により、
VDDの電位が低い領域で、図5のCMOS論理回路2
1や出力回路22が本来所望の動作でなく、その出力O
UTがハイインピーダンスになったり、または、ヒゲ
(ノイズ)が生じる場合に、その影響を後段に伝えたく
ない場合には、図4に示すように、CMOS出力回路の
NMOSトランジスタNMOSをデプレッション型にす
ればよい。この場合のCMOS出力回路の動作は上述し
た通りである。このような応用分野として、例えば、電
源検出回路が上げられる。例えば、特開平6−7566
6号公報に開示されている出力CMOS2やインバータ
8のNMOSをデプレッション型MOSで置換すれば、
その図3に示されているようなVBが低電圧時のハイイ
ンピーダンス状態を防止できる。一般に、ハイインピー
ダンス状態は外部のノイズの影響を受け易いので、それ
に接続される後段は思わぬ誤動作を引き起こす場合があ
る。本発明を使用することにより、思わぬ誤動作が防止
できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、高電位源
の電位が前記低電位源の電位から上昇される高電位源V
DDと低電位源GNDとの間に接続されるCMOS出力
回路において、NMOSトランジスタとしてデプレッシ
ョン型を用いているので、VDDがGNDレベルから徐
々に高電位に遷移する過程においてもデプレッション型
NMOSトランジスタがオン状態にある。よって、低電
位領域では、この出力回路の前段回路の出力に関係なく
その出力レベルをロウレベルに固定できる。従って、V
DDが予め決められた所定値以下では出力を出さず(ロ
ウレベルのまま)、VDDが所定値以上のときに前段の
出力に対応した値を出力させる出力回路に適用すれば、
後段回路の不安定な動作を防止できる。この動作は、
MOSトランジスタが強反転したときのコンダクタンス
をNMOSトランジスタのコンダクタンスよりも大きく
することで確保される。また、この出力回路の前段のC
MOS回路の電源電圧が、その回路を構成するPMOS
トランジスタのしきい値電圧とNMOSトランジスタの
しきい値電圧の和(|VTp|+VTn)以下で、正常
動作しない領域(例えば、出力がハイインピーダンス状
態)において、出力回路の負荷に誤動作を生じさせたく
ない場合も有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のMOSトランジスタ回路をアクセル制
御回路に適用した実施形態のブロック回路図である。
【図2】図1のアクセル制御回路の具体的な回路の一例
の回路図である。
【図3】本発明におけるVDD、CMPOUT、出力
C、参照電圧VA、被参照電圧VB、及び出力電圧の関
係を示す波形図である。
【図4】本発明の他の実施形態のブロック回路図であ
る。
【図5】従来のMOSトランジスタ回路の出力回路の一
例を示す回路図である。
【図6】本発明が適用されるアクセル制御装置の概念構
成を示すブロック図である。
【図7】従来のアクセル制御回路と燃料制御部の具体例
を示すブロック回路図である。
【図8】従来におけるVDD、CMPOUT、出力C、
参照電圧VA、被参照電圧VB、及び出力電圧の関係を
示す波形図である。
【符号の説明】
1 アクセルペダル 2 アクセルセンサ 3 A/D変換器 4 マイコン(CPU) 5 D/A変換器 6 アクセル制御回路 7 エンジン 8 燃料制御部 10 アクセル制御装置 11 BGR回路部 12 SU回路部 13 比較回路部 14 出力回路部 21 CMOS論理回路 22,23 出力回路 EPMOS エンハンスメント型PMOSトランジスタ DNMOS デプレッション型NMOSトランジスタ ENMOS エンハンスメント型NMOSトランジスタ OP1 オペアンプ CMP1 コンパレータ PMOS1〜3 PMOSトランジスタ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電位源の電位が前記低電位源の電位か
    ら上昇される高電位源と低電位源との間に接続された論
    理回路と、前記2つの電位源との間に接続され前記論理
    回路の出力を入力とするCMOS出力回路とを備えたM
    OSトランジスタ回路において、前記CMOS出力回路
    はPチャネルMOSトランジスタはエンハンスメント型
    で、NチャネルMOSトランジスタはデプレッション型
    で構成され、かつ前記PチャネルMOSトランジスタが
    強反転したときのコンダクタンスは前記NチャネルMO
    Sトランジスタのコンダクタンスよりも大きいことを特
    徴とするMOSトランジスタ回路。
  2. 【請求項2】 前記論理回路は、前記高電位源の電圧か
    ら参照電圧を生成する第1の回路部と、前記高電位源の
    電圧と相関のある被参照電圧を生成する第2の回路部
    と、前記被参照電圧と前記参照電圧と比較し、前記被参
    照電圧が前記参照電圧を越えたときに前記出力回路の入
    力端に前記PチャネルMOSトランジスタをオン動作す
    る信号を出力する比較回路部とを備えることを特徴とす
    る請求項1に記載のMOSトランジスタ回路。
  3. 【請求項3】 前記論理回路は電源検出回路であること
    を特徴とする請求項1または2に記載のMOSトランジ
    スタ回路
  4. 【請求項4】 前記論理回路は前記高電位源の電位が低
    電位領域のときにその出力がハイインピーダンスになる
    ことを特徴とする請求項に記載のMOSトランジスタ
    回路。
  5. 【請求項5】 前記論理回路がCMOS回路であること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のMO
    Sトランジスタ回路。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5に記載のMOSトラン
    ジスタ回路が、車両のアクセルペダルの操作に伴って高
    電位源の電位が低電位源の電位から上昇される電位に基
    づいて当該車両のエンジンの燃料供給量を制御するアク
    セル制御回路として構成されていることを特徴とするM
    OSトランジスタ回路。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6に記載のMOSトラン
    ジスタ回路が半導体集積回路として構成されていること
    を特徴とするMOSトランジスタ回路。
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