JP3419976B2 - 冷凍機油 - Google Patents
冷凍機油Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成潤滑油に関し、
詳しくは特定の構造を有する化合物を含有する冷凍機油
等として特に有用な合成潤滑油に関するものである。 【0001】 【従来の技術】近年のオゾン層破壊の問題から、従来よ
り冷凍機器の冷媒として使用されてきたクロロフルオロ
カーボン(CFC)およびハイドロクロロフルオロカー
ボン(HCFC)が規制の対象となり、これらに代わっ
て塩素を含有しないハイドロフルオロカーボン(HF
C)が冷媒として使用されつつある。 【0003】一方、冷媒との相溶性は冷凍機油の重要な
要求性能の1つとされている。CFCおよびHCFC用
の冷凍機油としては鉱油やアルキルベンゼン等の炭化水
素油が用いられていたが、HFCは鉱油やアルキルベン
ゼンとはほとんど相溶しない。このためHFC冷媒用の
冷凍機油としては、HFCと相溶するポリアルキレング
リコール(PAG)、エステル等の含酸素油が検討ある
いは使用されている。例えばPAGについては米国特許
4,755,316号、特開平1−198694号公
報、同1−256594号公報、同1−259093号
公報、同1−259094号公報、同1−259095
号公報、同1−274191号公報、同2−43290
号公報、同2−55791号公報、同2−84491号
公報等に記載されており、エステルについては公表平3
−505602号公報、特開平3−88892号公報、
同2−128991号公報、同3−128992号公
報、同3−200895号公報、同3−227397号
公報、同4−20597号公報、同4−72390号公
報、同4−218592号公報、同4−249593号
公報等に記載されている。 【0004】しかしながら、PAGは吸湿性が高く、電
気絶縁性が良くない。エステル油は、その構造上、加水
分解を起こして酸を発生する可能性があり、種々の不都
合が起こることが予測される。また、これらの油は、炭
化水素油/CFC、あるいは炭化水素油/HCFCの系
に比べて潤滑性が劣るという大きな問題を有している。 【0005】一方、特開平5−157379号公報に
は、冷媒と相溶しない冷凍機油を用いたHFC−134
a冷媒用冷凍システムについて記載されており、この相
溶しない油として優れた電気絶縁性や低い吸湿性を有
し、化学的にも安定な鉱油、ポリα−オレフィン、アル
キルベンゼン等の炭化水素油が挙げられている。しかし
ながら、アルキルベンゼンをHFC−134a用冷凍機
油として用いた場合には、両者が相溶しないため、シス
テム側での特別の工夫が必要であった。このように、含
酸素油と炭化水素油は相反する性能を有しており、現在
のところ両者の特長を兼ね備えたHFC冷媒用冷凍機油
は開発できていなかった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、HFC−1
34a等の各種冷媒との相溶性に優れ、かつ加水分解安
定性、潤滑性等の各種要求性能を満足する合成潤滑油を
提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、相溶性と
その他各種性能を両立させた合成潤滑油を開発すべく鋭
意研究を重ねた結果、特定の構造を有する化合物がHF
C−134a等の冷媒との相溶性に優れ、その他の要求
性能をも満たしていることを見出し、本発明を完成する
に至った。 【0008】すなわち本発明は、一般式(1) 【化2】 (上記式中、R1およびR2はそれぞれ別個に炭素数1〜
6のアルキル基を示す;R3およびR4はそれぞれ別個に
炭素数2〜4のアルキレン基を示す;R5は炭素数1〜
10のアルキレン基またはアルケニレン基を示す;R6
〜R9はそれぞれ別個に水素原子または炭素数1〜10
のアルキル基を示す;m、nはそれぞれ別個に0〜10
の整数であり、かつm+nが1〜15となる整数を示
す)で表される化合物を含有する冷凍機油を提供するも
のである。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の内容を詳細に説明
する。本発明の合成潤滑油は、一般式(1) 【化3】 で表される化合物を含有するものである。 【0010】上記式(1)の化合物のR1およびR2は、
それぞれ別個に水素原子または炭素数1〜10の炭化水
素基を示す。R1およびR2が示す炭化水素基としては、
具体的には例えば炭素数1〜10のアルキル基、炭素数
2〜10のアルケニル基、炭素数5〜7のシクロアルキ
ル基、炭素数6〜10のアルキルシクロアルキル基、炭
素数6〜10のアリール基、炭素数7〜10のアルキル
アリール基、炭素数7〜10のアリールアルキル基等が
挙げられる。 【0011】炭素数1〜10のアルキル基としては、具
体的には例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、直鎖状または分岐状のブチル基、
直鎖状または分岐状のペンチル基、直鎖状または分岐状
のヘキシル基、直鎖状または分岐状のヘプチル基、直鎖
状または分岐状のオクチル基、直鎖状または分岐状のノ
ニル基、直鎖状または分岐状のデシル基等が挙げられ
る。 【0012】炭素数2〜10のアルケニル基としては、
具体的には例えば、エテニル基、直鎖状または分岐状の
プロペニル基、直鎖状または分岐状のブテニル基、直鎖
状または分岐状のペンテニル基、直鎖状または分岐状の
ヘキセニル基、直鎖状または分岐状のヘプテニル基、直
鎖状または分岐状のオクテニル基、直鎖状または分岐状
のノネニル基、直鎖状または分岐状のデセニル基等が挙
げられる。炭素数5〜7のシクロアルキル基としては、
具体的には例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基、シクロヘプチル基等が挙げられる 【0013】炭素数6〜10のアルキルシクロアルキル
基としては、具体的には例えば、メチルシクロペンチル
基(全ての置換異性体を含む)、ジメチルシクロペンチ
ル基(全ての置換異性体を含む)、エチルシクロペンチ
ル基(全ての置換異性体を含む)、メチルエチルシクロ
ペンチル基(全ての置換異性体を含む)、ジエチルシク
ロペンチル基(全ての置換異性体を含む)、メチルシク
ロヘキシル基(全ての置換異性体を含む)、ジメチルシ
クロヘキシル基(全ての置換異性体を含む)、エチルシ
クロヘキシル基(全ての置換異性体を含む)、メチルエ
チルシクロヘキシル基(全ての置換異性体を含む)、ジ
エチルシクロヘキシル基(全ての置換異性体を含む)、
メチルシクロヘプチル基(全ての置換異性体を含む)、
ジメチルシクロヘプチル基(全ての置換異性体を含
む)、エチルシクロヘプチル基(全ての置換異性体を含
む)、メチルエチルシクロヘプチル基(全ての置換異性
体を含む)等が挙げられる。 【0014】炭素数6〜10のアリール基としては、具
体的には例えば、フェニル基、ナフチル基等が挙げられ
る。炭素数7〜10のアルキルアリール基としては、具
体的には例えば、トリル基(全ての置換異性体を含
む)、キシリル基(全ての置換異性体を含む)、エチル
フェニル基(全ての置換異性体を含む)、直鎖または分
枝のプロピルフェニル基(全ての置換異性体を含む)、
直鎖または分枝のブチルフェニル基(全ての置換異性体
を含む)等が挙げられる。 【0015】炭素数7〜10のアリールアルキル基とし
ては、具体的には例えば、ベンジル基、1−フェニルエ
チル基、2−フェニルエチル基(フェネチル基)、フェ
ニルプロピル基(プロピル基の異性体を含む)、フェニ
ルブチル基(ブチル基の異性体を含む)等が挙げられ
る。 【0016】これらの中でもR1およびR2としては、本
発明の潤滑油を冷凍機油として使用した場合に冷媒との
相溶性に優れることから、水素原子および炭素数1〜6
の炭化水素基が好ましく、より好ましくは炭素数1〜6
のアルキル基である。さらに、最も好ましくは炭素数1
〜3のアルキル基である。 【0017】上記式(1)において、R3およびR4はそ
れぞれ別個に炭素数2〜4のアルキレン基を示してい
る。R3およびR4が示すアルキレン基としては、具体的
には例えば、メチルメチレン基(エチリデン基)、エチ
レン基等の炭素数2のアルキレン基;エチルメチレン基
(プロピリデン基)、ジメチルメチレン基(イソプロピ
リデン基)、メチルエチレン基(プロピレン基)、トリ
メチレン基等の炭素数3のアルキレン基;n−プロピル
メチレン基(ブチリデン基)、イソプロピルメチレン基
(イソブチリデン基)、エチルメチルメチレン基、エチ
ルエチレン基(ブチレン基)、1,1−ジメチルエチレ
ン基、1,2−ジメチルエチレン基、1−メチルトリメ
チレン基、2−メチルトリメチレン基、テトラメチレン
基等の炭素数4のアルキレン基等が挙げられ、この中で
もエチレン基、プロピレン基、ブチレン基が好ましい。 【0018】また、当然のことながら本発明に用いられ
る式(1)で表される化合物としては、(R3O)基お
よび(OR4)基として同一分子中に1種のみのオキシ
アルキレン基を有するものでもよいし、2種以上の異な
るオキシアルキレン基を有するものであってもよい。さ
らに、2種以上の異なるオキシアルキレン基を有するも
のの場合、オキシアルキレン基がランダム共重合してい
てもよく、ブロック共重合していてもよい。 【0019】上記式(1)において、R5は炭素数1〜
10のアルキレン基またはアルケニレン基を示す。この
ようなR5としては、具体的には例えば、メチレン基;
メチルメチレン基(エチリデン基)、エチレン基等の炭
素数2のアルキレン基;エチルメチレン基(プロピリデ
ン基)、ジメチルメチレン基(イソプロピリデン基)、
メチルエチレン基(プロピレン基)、トリメチレン基等
の炭素数3のアルキレン基;n−プロピルメチレン基
(ブチリデン基)、イソプロピルメチレン基(イソブチ
リデン基)、エチルメチルメチレン基、エチルエチレン
基、1,1−ジメチルエチレン基、1,2−ジメチルエ
チレン基、1−メチルトリメチレン基、2−メチルトリ
メチレン基、テトラメチレン基等の炭素数4のアルキレ
ン基;n−ブチルメチレン基(ペンチリデン基)、se
c−ブチルメチレン基、イソブチルメチレン基(イソペ
ンチリデン基)、tert−ブチルメチレン基、n−プ
ロピルメチルメチレン基、イソプロピルメチルメチレン
基、ジエチルメチレン基、n−プロピルエチレン基、イ
ソプロピルエチレン基、1−エチル−1−メチルエチレ
ン基、1−エチル−2−メチルエチレン基、トリメチル
エチレン基、1−エチルトリメチレン基、2−エチルト
リメチレン基、1,1−ジメチルトリメチレン基、1,
2−ジメチルトリメチレン基、1,3−ジメチルトリメ
チレン基、2,2−ジメチルトリメチレン基、1−メチ
ルテトラメチレン基、2−メチルテトラメチレン基、ペ
ンタメチレン基等の炭素数5のアルキレン基;n−ペン
チルメチレン基(ヘキシリデン基)、(1−メチルブチ
ル)メチレン基、(2−メチルブチル)メチレン基、
(3−メチルブチル)メチレン基(イソペンチリデン
基)、(1,1−ジメチルプロピル)メチレン基、
(1,2−ジメチルプロピル)メチレン基、n−ブチル
メチルメチレン基、(1−メチルプロピル)メチルメチ
レン基、(2−メチルプロピル)メチルメチレン基、エ
チル−n−プロピルメチレン基、エチルイソプロピルメ
チレン基、ブチルエチレン基、イソブチルメチレン基、
1−(n−プロピル)−1−メチルエチレン基、1−
(n−プロピル)−2−メチルエチレン基、1−イソプ
ロピル−1−メチルエチレン基、1−イソプロピル−2
−メチルエチレン基、1,2−ジエチルエチレン基、1
−エチル−2,2−ジメチルエチレン基、テトラメチル
エチレン基、1−n−プロピルトリメチレン基、2−n
−プロピルトリメチレン基、1−イソプロピルトリメチ
レン基、2−イソプロピルトリメチレン基、1−エチル
−3−メチルトリメチレン基、1−エチル−2−メチル
トリメチレン基、1,1,2−トリメチルトリメチレン
基、1,1,3−トリメチルトリメチレン基、1−エチ
ルテトラメチレン基、1,1−ジメチルテトラメチレン
基、1,3−ジメチルテトラメチレン基、1,4−ジメ
チルテトラメチレン基、2,2−ジメチルテトラメチレ
ン基,1−メチルペンタメチレン基、2−メチルペンタ
メチレン基、ヘキサメチレン基等の炭素数6のアルキレ
ン基(すべての炭素数6のアルキレン基の異性体を含
む);n−ヘキシルメチレン基(ヘプチリデン基)、n
−ペンチルエチレン基(ヘプチレン基)等の炭素数7の
アルキレン基(すべての炭素数7のアルキレン基の異性
体を含む);n−ヘプチルメチレン基(オクチリデン
基)、n−ヘキシルエチレン基(オクチレン基)等の炭
素数8のアルキレン基(すべての炭素数8のアルキレン
基の異性体を含む);n−オクチルメチレン基(ノニリ
デン基)、n−ヘプチルエチレン基(ノニレンキ基)等
の炭素数9のアルキレン基(すべての炭素数9のアルキ
レン基の異性体を含む);n−ノニルメチレン基(デシ
リデン基)、n−オクチルエチレン基(デシレン基)等
の炭素数10のアルキレン基(すべての炭素数10のア
ルキレン基の異性体を含む);ビニリデン基、エテニレ
ン基(ビニレン基)等の炭素数2のアルケニレン基;プ
ロペニレン基、メチレンエチレン基、メチルエテニレン
基、1−プロペニリデン基、2−プロペニリデン基等の
炭素数3のアルケニレン基;3−メチルプロペニレン基
等の炭素数4のアルケニレン基(すべての炭素数4のア
ルケニレン基の異性体を含む);1−メチル−3−メチ
レントリメチレン基、3−エチルプロペニレン基、1,
3−ジメチルプロペニレン基、2,3−ジメチルプロペ
ニレン基、3,3−ジメチルプロペニレン基等の炭素数
5のアルケニレン基(すべての炭素数5のアルケニレン
基の異性体を含む);1,1−ジメチル−3−メチレン
トリメチレン基、1−エチル−3−メチレントリメチレ
ン基、3−エチル−1−メチルプロペニレン基、3−エ
チル−2−メチルプロペニレン基、1,3,3−トリメ
チルプロペニレン基、2,3,3−トリメチルプロペニ
レン基等の炭素数6のアルケニレン基(すべての炭素数
6のアルケニレン基の異性体を含む);ヘプテニレン基
等の炭素数7のアルケニレン基(すべての炭素数7のア
ルケニレン基の異性体を含む);オクテニレン基等の炭
素数8のアルケニレン基(すべての炭素数8のアルケニ
レン基の異性体を含む);ノネニレン基等の炭素数9の
アルケニレン基(すべての炭素数9のアルケニレン基の
異性体を含む);デセニレン基等の炭素数10のアルケ
ニレン基(すべての炭素数10のアルケニレン基の異性
体を含む)等が挙げられる。 【0020】この中でも、R5としては本発明の潤滑油
を冷凍機油として使用した場合に、冷媒との相溶性に優
れることから、炭素数1〜6のアルキレン基が好まし
く、特に好ましいものとしては、メチレン基、メチルメ
チレン基(エチリデン基)、エチレン基、エチルメチレ
ン基(プロピリデン基)、ジメチルメチレン基(イソプ
ロピリデン基)、メチルエチレン基(プロピレン基)、
トリメチレン基等の炭素数1〜3のアルキレン基;炭素
数4〜6のアルキレン基のうち、n−プロピルメチレン
基(ブチリデン基)、イソプロピルメチレン基(イソブ
チリデン基)、エチルメチルメチレン基、n−ブチルメ
チレン基(ペンチリデン基)、sec−ブチルメチレン
基、イソブチルメチレン基(イソペンチリデン基)、t
ert−ブチルメチレン基、n−プロピルメチルメチレ
ン基、イソプロピルメチルメチレン基、ジエチルメチレ
ン基、n−ペンチルメチレン基(ヘキシリデン基)、
(1−メチルブチル)メチレン基、(2−メチルブチ
ル)メチレン基、(3−メチルブチル)メチレン基(イ
ソペンチリデン基)、(1,1−ジメチルプロピル)メ
チレン基、(1,2−ジメチルプロピル)メチレン基、
n−ブチルメチルメチレン基、(1−メチルプロピル)
メチルメチレン基、(2−メチルプロピル)メチルメチ
レン基、エチル−n−プロピルメチレン基、エチルイソ
プロピルメチレン基等が挙げられる。 【0021】上記式(1)において、R6〜R9はそれぞ
れ別個に水素原子または炭素数1〜10のアルキル基を
示している。R6〜R9が示すアルキル基としては、具体
的には例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、直鎖状または分岐状のブチル基、直鎖
状または分岐状のペンチル基、直鎖状または分岐状のヘ
キシル基、直鎖状または分岐状のヘプチル基、直鎖状ま
たは分岐状のオクチル基、直鎖状または分岐状のノニル
基、直鎖状または分岐状のデシル基等が挙げられるが、
本発明の潤滑油を冷凍機油として使用した場合に、冷媒
との相溶性の点から分岐を有するものが好ましい。さら
に、これらの中でもR6〜R9としては、本発明の潤滑油
を冷凍機油として使用した場合に、冷媒との相溶性に優
れることから、水素原子または炭素数1〜6の分岐状の
アルキル基が好ましく、より好ましくは水素原子であ
る。 【0022】上記式(1)において、mおよびnはそれ
ぞれ別個に0〜10、好ましくは0〜8、より好ましく
は0〜6の整数であり、かつ全重合度を表すm+nが1
〜15、好ましくは1〜10となるような整数を示す。 【0023】また、上記式(1)においてベンゼン環に
結合する(R3O)基、(OR4)基およびR5基の置換
位置は任意であるが、これらが互いにパラ位の位置に結
合していることが好ましい。 【0024】本発明に用いられる式(1)で表される化
合物の好ましい例としては、下記一般式(2)で表され
るものが挙げられる。 【化4】 (上記式(2)中、R1〜R4、R6〜R9、mおよびn
は、それぞれ式(1)中と同じ内容を示す;R10および
R11は、それぞれ別個に水素原子または炭素数1〜5の
アルキル基を示し、R10およびR11の合計炭素数は0〜
5である) 【0025】上記式(2)において、R10およびR11は
それぞれ別個に水素原子または炭素数1〜5のアルキル
基を示している。R10およびR11が示すアルキル基とし
ては、具体的には例えば、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、直鎖状または分岐状のブチ
ル基、直鎖状または分岐状のペンチル基等が挙げられ
る。これらの中でもR10およびR11としては、水素原子
または炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。また、R
10およびR11の合計炭素数は0〜5である。 【0026】なお、本発明における式(1)で表される
化合物としては、単一の構造の化合物だけでなく、上記
一般式を満たすものであれば、異なる構造を有する化合
物の混合物であっても良い。さらに、このように式
(1)で表される異なる化合物の混合物を用いる場合
は、潤滑油の電気特性に優れる点から、式(1)で表さ
れる化合物全量中のm+nの平均値は1〜5であること
が好ましい。 【0027】本発明に用いられる化合物の製造方法は任
意であり、種々の方法で製造できる。例えば、ビスフェ
ノール化合物にアルキレンオキサイドを重合させ必要に
応じてエーテル化する。この例としては例えば、炭素数
1〜30の炭化水素のハロゲン化物や炭素数2〜30の
オレフィン類を、硫酸、リン酸、ケイタングステン酸、
フッ化水素酸等の鉱酸、酸性白土、活性白土等の固体酸
性物質および塩化アルミニウム、塩化亜鉛等のハロゲン
化金属であるフリーデルクラフツ触媒等の酸触媒の存在
下、ベンゼン環に付加する方法等が挙げられる。 【0028】なお、上記のような方法等により式(1)
で表される化合物を製造した場合、不純物として、全重
合度が0の化合物(n+mが0の化合物)が含まれる場
合がある。この全重合度が0の化合物は、式(1)で表
される化合物に比べて流動性に劣り好ましくない。した
がって、全重合度が0の化合物は含まないことが好まし
く、これを含む場合においても、式(1)で表される化
合物が、式(1)で表される化合物および全重合度が0
の化合物の混合物全量基準で85質量%以上、好ましく
は90質量%以上含まれていることが必要である。 【0029】本発明において、上記化合物の粘度や分子
量は特に限定されないが、一般の潤滑油として用いる場
合は潤滑性に優れる点から、また特に冷凍機油として用
いる場合、圧縮機の密封性をより向上させる点から、動
粘度は40℃で2〜1000mm2/s、好ましくは3
〜800mm2/sであることが望ましい。また数平均
分子量が250〜2000、好ましくは300〜100
0であることが望ましい。 【0030】本発明の合成潤滑油における、一般式
(1)で表される化合物の含有量は任意であるが、好ま
しくは合成潤滑油全量基準(式(1)で表される化合物
および必要に応じて用いる他の基油の合計量基準)で5
0〜100質量%、さらに好ましくは70〜100質量
%含有してなるものである。また、本発明の合成潤滑油
としては、粘度や潤滑性等の調節を行うために、必要に
応じて他の各種の潤滑油基油を合成潤滑油全量基準で5
0質量%以下、好ましくは30質量%以下含有していて
も良い。これらの基油を例示すると、鉱油としては、原
油を常圧蒸留および減圧蒸留して得られた潤滑油留分
を、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、
接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等の精製
処理を適宜組み合わせて精製したパラフィン系、ナフテ
ン系等の基油が使用できる。また、合成油としては、例
えば、ポリα−オレフィン(ポリブテン、1−オクテン
オリゴマー、1−デセンオリゴマー等)、アルキルベン
ゼン、アルキルナフタレン、ジエステル(ジトリルデシ
ルグルタレート、ジ2−エチルヘキシルアジペート、ジ
イソデシルアジペート、ジトリデシルアジペート、ジ2
−エチルヘキシルセバケート等)、ポリオールエステル
(ペンタエリスリトール2−エチルヘキサノエート、ペ
ンタエリスリトールペラルゴネート、トリメチロールプ
ロパンペラルゴネート、トリメチロールプロパンヘキサ
ノエート等のネオペンチル型ポリオールエステル等)、
モノオールおよびジオールとモノカルボン酸およびジカ
ルボン酸とのコンプレックスエステル、ネオペンチル型
ポリオールとモノカルボン酸およびジカルボン酸とのコ
ンプレックスエステル、ポリグリコール(ポリオキシア
ルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール
モノエーテル、ポリオキシアルキレングリコールジエー
テル、ポリオキシアルキレングリコールグリセロールエ
ステル等)、ポリフェニルエーテル、シリコーン油また
はこれらの2種以上の混合物等が使用できる。 【0031】本発明の合成潤滑油は、添加剤未添加の状
態でも冷凍機油として好適に用いることができるが、必
要に応じて各種添加剤を配合した形でも使用することも
できる。 【0032】本発明の合成潤滑油を冷凍機油として用い
る場合、冷凍機に対するその耐摩耗性、耐荷重性をさら
に改良するために、リン酸エステル、酸性リン酸エステ
ル、酸性リン酸エステルのアミン塩、塩素化リン酸エス
テルおよび亜リン酸エステルからなる群より選ばれる少
なくとも1種のリン化合物を配合することができる。こ
れらのリン化合物は、リン酸または亜リン酸とアルカノ
ール、ポリエーテル型アルコールとのエステル、あるい
はこのようなエステルの誘導体である。 【0033】具体的には例えば、リン酸エステルとして
は、トリブチルホスフェート、トリペンチルホスフェー
ト、トリヘキシルホスフェート、トリヘプチルホスフェ
ート、トリオクチルホスフェート、トリノニルホスフェ
ート、トリデシルホスフェート、トリウンデシルホスフ
ェート、トリドデシルホスフェート、トリトリデシルホ
スフェート、トリテトラデシルホスフェート、トリペン
タデシルホスフェート、トリヘキサデシルホスフェー
ト、トリヘプタデシルホスフェート、トリオクタデシル
ホスフェート、トリオレイルホスフェート、トリフェニ
ルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシ
リルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、
キシリルジフェニルホスフェート等が挙げられる。酸性
リン酸エステルとしては、モノブチルアシッドホスフェ
ート、モノペンチルアシッドホスフェート、モノヘキシ
ルアシッドホスフェート、モノヘプチルアシッドホスフ
ェート、モノオクチルアシッドホスフェート、モノノニ
ルアシッドホスフェート、モノデシルアシッドホスフェ
ート、モノウンデシルアシッドホスフェート、モノドデ
シルアシッドホスフェート、モノトリデシルアシッドホ
スフェート、モノテトラデシルアシッドホスフェート、
モノペンタデシルアシッドホスフェート、モノヘキサデ
シルアシッドホスフェート、モノヘプタデシルアシッド
ホスフェート、モノオクタデシルアシッドホスフェー
ト、モノオレイルアシッドホスフェート、ジブチルアシ
ッドホスフェート、ジペンチルアシッドホスフェート、
ジヘキシルアシッドホスフェート、ジヘプチルアシッド
ホスフェート、ジオクチルアシッドホスフェート、ジノ
ニルアシッドホスフェート、ジデシルアシッドホスフェ
ート、ジウンデシルアシッドホスフェート、ジドデシル
アシッドホスフェート、ジトリデシルアシッドホスフェ
ート、ジテトラデシルアシッドホスフェート、ジペンタ
デシルアシッドホスフェート、ジヘキサデシルアシッド
ホスフェート、ジヘプタデシルアシッドホスフェート、
ジオクタデシルアシッドホスフェート、ジオレイルアシ
ッドホスフェート等が挙げられる。酸性リン酸エステル
のアミン塩としては、前記酸性リン酸エステルのメチル
アミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミ
ン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミ
ン、オクチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミ
ン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ジペンチルア
ミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチ
ルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ
プロピルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミ
ン、トリヘキシルアミン、トリヘプチルアミン、トリオ
クチルアミン等のアミンとの塩が挙げられる。塩素化リ
ン酸エステルとしては、トリス・ジクロロプロピルホス
フェート、トリス・クロロエチルホスフェート、トリス
・クロロフェニルホスフェート、ポリオキシアルキレン
・ビス[ジ(クロロアルキル)]ホスフェート等が挙げ
られる。亜リン酸エステルとしては、ジブチルホスファ
イト、ジペンチルホスファイト、ジヘキシルホスファイ
ト、ジヘプチルホスファイト、ジオクチルホスファイ
ト、ジノニルホスファイト、ジデシルホスファイト、ジ
ウンデシルホスファイト、ジドデシルホスファイト、ジ
オレイルホスファイト、ジフェニルホスファイト、ジク
レジルホスファイト、トリブチルホスファイト、トリペ
ンチルホスファイト、トリヘキシルホスファイト、トリ
ヘプチルホスファイト、トリオクチルホスファイト、ト
リノニルホスファイト、トリデシルホスファイト、トリ
ウンデシルホスファイト、トリドデシルホスファイト、
トリオレイルホスファイト、、トリフェニルホスファイ
ト、トリクレジルホスファイト等が挙げられる。また、
これらの混合物も使用できる。 【0034】これらのリン化合物を本発明の合成潤滑油
に配合する場合、その配合量は任意であるが、通常、合
成潤滑油組成物全量基準(式(1)で表される化合物、
必要に応じて用いる他の基油および全配合添加剤の合計
量基準)でその含有量が0.01〜5.0質量%、より
好ましくは0.02〜3.0質量%となるような量を配
合するのが望ましい。 【0035】また、本発明の合成潤滑油を冷凍機油とし
て用いる場合、その安定性をさらに改良するために、 フェニルグリシジルエーテル型エポキシ化合物、 アルキルグリシジルエーテル型エポキシ化合物、 グリシジルエステル型エポキシ化合物、 アリールオキシラン化合物、 アルキルオキシラン化合物、 脂環式エポキシ化合物、 エポキシ化脂肪酸モノエステル、 エポキシ化植物油、 からなる群より選ばれる少なくとも1種のエポキシ化合
物を配合することができる。 【0036】フェニルグリシジルエーテル型エポキシ
化合物としては、具体的には、フェニルグリシジルエー
テルまたはアルキルフェニルグリシジルエーテルが例示
できる。ここでいうアルキルフェニルグリシジルエーテ
ルとは、炭素数1〜13のアルキル基を1〜3個有する
ものであり、中でも炭素数4〜10のアルキル基を1個
有するもの、例えばn−ブチルフェニルグリシジルエー
テル、イソブチルフェニルグリシジルエーテル、sec
−ブチルフェニルグリシジルエーテル、tert−ブチ
ルフェニルグリシジルエーテル、ペンチルフェニルグリ
シジルエーテル、ヘキシルフェニルグリシジルエーテ
ル、ヘプチルフェニルグリシジルエーテル、オクチルフ
ェニルグリシジルエーテル、ノニルフェニルグリシジル
エーテル、デシルフェニルグリシジルエーテル等が例示
できる。 【0037】アルキルグリシジルエーテル型エポキシ
化合物としては、具体的には、デシルグリシジルエーテ
ル、ウンデシルグリシジルエーテル、ドデシルグリシジ
ルエーテル、トリデシルグリシジルエーテル、テトラデ
シルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジ
ルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエー
テル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ソル
ビトールポリグリシジルエーテル、ポリアルキレングリ
コールモノグリシジルエーテル、ポリアルキレングリコ
ールジグリシジルエーテル等が例示できる。 【0038】グリシジルエステル型エポキシ化合物と
しては、具体的には、フェニルグリシジルエステル、ア
ルキルグリシジルエステル、アルケニルグリシジルエス
テル等が挙げられ、好ましいものとしては、グリシジル
2,2−ジメチルオクタノエート、グリシジルベンゾエ
ート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ート等が例示できる。 アリールオキシランとしては、具体的には、1,2−
エポキシスチレン、アルキル−1,2−エポキシスチレ
ン等が例示できる。 【0039】アルキルオキシランとしては、具体的に
は、1,2−エポキシブタン、1,2−エポキシペンタ
ン、1,2−エポキシヘキサン、1,2−エポキシヘプ
タン、1,2−エポキシオクタン、1,2−エポキシノ
ナン、1,2−エポキシデカン、1,2−エポキシウン
デカン、1,2−エポキシドデカン、1,2−エポキシ
トリデカン、1,2−エポキシテトラデカン、1,2−
エポキシペンタデカン、1,2−エポキシヘキサデカ
ン、1,2−エポキシヘプタデカン、1,1,2−エポ
キシオクタデカン、2−エポキシノナデカン、1,2−
エポキシイコサン等が例示できる。 【0040】脂環式エポキシ化合物としては、具体的
には、1,2−エポキシシクロヘキサン、1,2−エポ
キシシクロペンタン、3,4−エポキシシクロヘキシル
メチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレ
ート、ビス(3.4−エポキシシクロヘキシルメチル)
アジペート、エキソ−2,3−エポキシノルボルナン、
ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメ
チル)アジペート、2−(7−オキサビシクロ[4.
1.0]ヘプト−3−イル)−スピロ(1,3−ジオキ
サン−5,3’−[7]オキサビシクロ[4.1.0]
ヘプタン、4−(1’−メチルエポキシエチル)−1,
2−エポキシ−2−メチルシクロヘキサン、4−エポキ
シエチル−1,2−エポキシシクロヘキサン等が例示で
きる。 【0041】エポキシ化脂肪酸モノエステルとして
は、具体的には、エポキシ化された炭素数12〜20の
脂肪酸と炭素数1〜8のアルコールまたはフェノール、
アルキルフェノールとのエステル等が例示できる。特に
エポキシステアリン酸のブチル、ヘキシル、ベンジル、
シクロヘキシル、メトキシエチル、オクチル、フェニル
およびブチルフェニルエステルが好ましく用いられる。 エポキシ化植物油としては、具体的には、大豆油、ア
マニ油、綿実油等の植物油のエポキシ化合物等が例示で
きる。 【0042】これらのエポキシ化合物の中でも好ましい
ものは、フェニルグリシジルエーテル型エポキシ化合
物、グリシジルエステル型エポキシ化合物およびエポキ
シ化脂肪酸モノエステルである。その中でもフェニルグ
リシジルエーテル型エポキシ化合物およびグリシジルエ
ステル型エポキシ化合物がより好ましく、フェニルグリ
シジルエーテル、ブチルフェニルグリシジルエーテルま
たはアルキルグリシジルエステルもしくはこれらの混合
物が特に好ましい。 【0043】これらのエポキシ化合物を本発明の合成潤
滑油に配合する場合、その配合量は任意であるが、通
常、合成潤滑油組成物全量基準(式(1)で表される化
合物、必要に応じて用いる他の基油および全配合添加剤
の合計量基準)でその含有量が0.1〜5.0質量%、
より好ましくは0.2〜2.0質量%となるような量を
配合するのが望ましい。また、上記リン化合物およびエ
ポキシ化合物を2種以上併用してもよいことは勿論であ
る。 【0044】さらに本発明における合成潤滑油に対し
て、その性能をさらに高めるため、必要に応じて従来よ
り公知の潤滑油添加剤、例えばジ−tert−ブチル−
p−クレゾール、ビスフェノールA等のフェノール系、
フェニル−α−ナフチルアミン、N,N−ジ(2−ナフ
チル)−p−フェニレンジアミン等のアミン系等の酸化
防止剤、ジチオリン酸亜鉛等の摩耗防止剤、塩素化パラ
フィン、硫黄化合物等の極圧剤、脂肪酸等の油性剤、シ
リコーン系等の消泡剤、ベンゾトリアゾール等の金属不
活性化剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、清浄分散剤
等の添加剤を単独で、または数種類組み合わせて配合す
ることも可能である。これらの添加剤の合計配合量は、
通常、合成潤滑油組成物全量基準(式(1)で表される
化合物、必要に応じて用いる他の基油および全配合添加
剤の合計量基準)で10質量%以下、好ましくは5質量
%以下である。 【0045】本発明の合成潤滑油を冷凍機油として使用
する際に用いられる冷媒としては、ハイドロフルオロカ
ーボン(HFC)、ハイドロクロロフルオロカーボン
(HCFC)、クロロフルオロカーボン(CFC)、ア
ンモニア等が挙げられる。この中でも、環境問題の面か
らHFC、HCFC等の水素含有フロンおよびアンモニ
アが好ましく、HFCおよびアンモニアがより好まし
い。 【0046】ハイドロフルオロカーボン(HFC)冷媒
としては、炭素数1〜3、好ましくは1〜2のハイドロ
フルオロカーボンが挙げられる。具体的には例えば、ジ
フルオロメタン(HFC−32)、トリフルオロメタン
(HFC−23)、ペンタフルオロエタン(HFC−1
25)、1,1,2,2−テトラフルオロエタン(HF
C−134)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン
(HFC−134a)、1,1,1−トリフルオロエタ
ン(HFC−143a)、1,1−ジフルオロエタン
(HFC−152a)等のHFC、またはこれらの2種
以上の混合物等が挙げられる。これらの冷媒は用途や要
求性能に応じて適宜選択されるが、例えばHFC−13
4a単独;HFC−125単独;あるいはHFC−13
4a/HFC−32=60〜80質量%/40〜20質
量%の混合物;HFC−32/HFC−125=40〜
70質量%/60〜30質量%の混合物;HFC−12
5/HFC−143a=40〜60質量%/60〜40
質量%の混合物;HFC−134a/HFC−32/H
FC−125=60質量%/30質量%/10質量%の
混合物、HFC−134a/HFC−32/HFC−1
25=40〜70質量%/15〜35質量%/5〜40
質量%の混合物;HFC−125/HFC−134a/
HFC−143a=35〜55質量%/1〜15質量%
/40〜60質量%の混合物等が好ましい例として挙げ
られる。 【0047】さらに具体的には、HFC−134a/H
FC−32=70/30質量%の混合物;HFC−32
/HFC−125=60/40質量%の混合物;HFC
−32/HFC−125=50/50質量%の混合物
(R410A;アライドシグナル社製 Genetro
nAZ−20);HFC−32/HFC−125=45
/55質量%の混合物(R410B;デュポン社製 S
UVA AC9100);HFC−125/HFC−1
43a=50/50質量%の混合物(R507C;アラ
イドシグナル社製 Genetron AZ−50);
HFC−32/HFC−125/HFC−134a=3
0/10/60質量%の混合物;HFC−32/HFC
−125/HFC−134a=23/25/52質量%
の混合物(R407C;デュポン社製 SUVA AC
9000);HFC−125/HFC−134a/HF
C−143a=44/4/52質量%の混合物(R40
4A;デュポン社製 SUVA HP−62)等が挙げ
られる。 【0048】本発明に係る合成潤滑油を冷凍機油として
用いた場合、通常、冷凍機中においては上述したような
冷媒と混合された冷凍機用流体組成物の形で存在してい
る。この組成物における合成潤滑油と冷媒との配合割合
は任意であるが、通常、冷媒100重量部に対して合成
潤滑油1〜500重量部、好ましくは2〜400重量部
である。 【0049】本発明の合成潤滑油は、その優れた電気特
性や低い吸湿性から、往復動式や回転式の密閉型圧縮機
を有するエアコンや冷蔵庫の冷凍機油として特に好まし
く用いられる。また自動車用エアコンや除湿機、冷凍
庫、冷凍冷蔵倉庫、自動販売機、ショーケース、化学プ
ラント等の冷却装置等に特に好ましく用いられる。ま
た、遠心式の圧縮機を有するものにも好ましく用いられ
る。さらに、本発明の合成潤滑油は、冷凍機油としてだ
けでなく、エンジン油、ギヤ油、作動油、金属加工油、
その他工業用潤滑油としても好ましく用いられる。 【0050】 【実施例】以下、実施例と比較例により、本発明の内容
を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に
何等限定されるものではない。 【0051】実施例1〜5および比較例1〜3 実施例および比較例に用いた試料油を以下に示す。 実施例1:下記式(3)で表されるビスフェノールA
(2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン)1molにプロピレンオキサイド2molを付加さ
せて得られた化合物を、さらにジメチルエーテル化し
た。得られた試料油は、n、mが0〜4、全重合度(n
+m)が0〜6の化合物の混合物であった。また、全重
合度が1〜6の化合物が、全重合度0の化合物と全重合
度1〜6の化合物の混合物全量基準で93.7質量%含
まれていた。 【0052】 【化5】 【0053】実施例2:ビスフェノールA1molにプ
ロピレンオキサイド5molを付加させて得られた化合
物を、さらにジメチルエーテル化した。得られた試料油
は、n、mが0〜8、全重合度(n+m)が0〜9の化
合物の混合物であった。また、全重合度が1〜9の化合
物が、全重合度0の化合物と全重合度1〜9の化合物の
混合物全量基準で96.2質量%含まれていた。 【0054】実施例3:ビスフェノールA1molにエ
チレンオキサイド4molを付加させて得られた化合物
を、さらにジメチルエーテル化した。得られた試料油
は、n、mが0〜7、全重合度(n+m)が0〜8の化
合物の混合物であった。また、全重合度が1〜8の化合
物が、全重合度0の化合物と全重合度1〜8の化合物の
混合物全量基準で95.2質量%含まれていた。 【0055】実施例4:下記式(4)で表されるビスフ
ェノール化合物(1,1−ビス(2’−メチル−4’−
ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ブタン)1m
olにプロピレンオキサイド5molを付加させて得ら
れた化合物を、さらにジメチルエーテル化した。得られ
た試料油は、n、mが0〜8、全重合度(n+m)が0
〜9の化合物の混合物であった。また、全重合度が1〜
9の化合物が、全重合度0の化合物と全重合度1〜9の
化合物の混合物全量基準で96.8質量%含まれてい
た。 【0056】 【化6】 【0057】実施例5:下記式(5)で表されるビスフ
ェノール化合物(ビス(4’−ヒドロキシフェニル)メ
タン)1molにプロピレンオキサイド4molを付加
させて得られた化合物を、さらにジメチルエーテル化し
た。得られた試料油は、n、mが0〜7、全重合度(n
+m)が0〜8の化合物の混合物であった。また、全重
合度が1〜8の化合物が、全重合度0の化合物と全重合
度1〜8の化合物の混合物全量基準で94.8質量%含
まれていた。 【0058】 【化7】 【0059】比較例1:分岐型アルキルベンゼン(数平
均分子量260)。 比較例2:ペンタエリスリトールと2−エチルヘキサン
酸のテトラエステル。 比較例3:ポリプロピレングリコールモノブチルエーテ
ル(数平均分子量690)。 【0060】試験例 これら実施例および比較例の試料油について、冷媒(H
FC−134a)との相溶性、加水分解安定性、耐摩耗
性(潤滑性)につき評価した。結果を表1に示した。な
お、各試験は以下の方法で行った。 【0061】(1)相溶性(二層分離温度) JIS−K−2211 4.12に準拠して、冷媒(H
FC−134a)48.5gに対して実施例および比較
例の各試料油を1.5g配合し(油分率3%)、冷媒と
試料油が低温において相互に溶解しあっているか、分離
または白濁しているかを観察し、冷媒と試料油が相互に
溶解しあっている下限値(低温側二層分離温度)を測定
した。また、上記冷媒47.5gに対して各試料油2.
5g配合した組成物(油分率5%)についても同様にし
て低温側二層分離温度を測定した。 【0062】(2)加水分解安定性 試料油150g、水0.15gを200ml耐熱ガラス
製試験管に採り、劣化促進触媒として銅線、鉄線および
アルミニウム線(1mmφ×100mm)をそれぞれ1
0本ずつ入れて、ステンレス製オートクレーブ中で、N
2雰囲気下175℃で、168時間加熱劣化させた。試
験後は試料油の全酸価を測定した。 【0063】(3)耐摩耗性(潤滑性) ローリングピストン型コンプレッサを用い、実施例およ
び比較例の各試料油70gおよび冷媒(HFC−134
a)50gを充填し、吐出圧16kgf/cm2G、吸
入圧0kgf/cm2G、回転数3000rpm、試験
温度160℃の条件で1000時間運転を行い、試験後
のベーンの摺動面の表面あらさを測定した。 【0064】 【表1】 【0065】表1の結果から明らかなように、実施例1
〜5の冷凍機油はHFC冷媒との相溶性がよく、しかも
加水分解安定性、耐摩耗性に優れたものである。これに
対して、比較例1の冷凍機油では、加水分解安定性、お
よび耐摩耗性は優れているものの、HFC冷媒との相溶
性がほとんどない。比較例2の冷凍機油では、HFC冷
媒に対する相溶性は優れているものの、加水分解安定
性、耐摩耗性が劣っている。また、比較例3の冷凍機油
では、HFC冷媒との相溶性や加水分解安定性は良いも
のの、耐摩耗性が劣っていることが明らかである。 【0066】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の合成潤滑
油は、HFC−134a等の冷媒との相溶性に優れ、か
つ加水分解安定性、冷凍圧縮機との潤滑性等の各種要求
性能を満足することから、特に冷凍機油として有用であ
る。
詳しくは特定の構造を有する化合物を含有する冷凍機油
等として特に有用な合成潤滑油に関するものである。 【0001】 【従来の技術】近年のオゾン層破壊の問題から、従来よ
り冷凍機器の冷媒として使用されてきたクロロフルオロ
カーボン(CFC)およびハイドロクロロフルオロカー
ボン(HCFC)が規制の対象となり、これらに代わっ
て塩素を含有しないハイドロフルオロカーボン(HF
C)が冷媒として使用されつつある。 【0003】一方、冷媒との相溶性は冷凍機油の重要な
要求性能の1つとされている。CFCおよびHCFC用
の冷凍機油としては鉱油やアルキルベンゼン等の炭化水
素油が用いられていたが、HFCは鉱油やアルキルベン
ゼンとはほとんど相溶しない。このためHFC冷媒用の
冷凍機油としては、HFCと相溶するポリアルキレング
リコール(PAG)、エステル等の含酸素油が検討ある
いは使用されている。例えばPAGについては米国特許
4,755,316号、特開平1−198694号公
報、同1−256594号公報、同1−259093号
公報、同1−259094号公報、同1−259095
号公報、同1−274191号公報、同2−43290
号公報、同2−55791号公報、同2−84491号
公報等に記載されており、エステルについては公表平3
−505602号公報、特開平3−88892号公報、
同2−128991号公報、同3−128992号公
報、同3−200895号公報、同3−227397号
公報、同4−20597号公報、同4−72390号公
報、同4−218592号公報、同4−249593号
公報等に記載されている。 【0004】しかしながら、PAGは吸湿性が高く、電
気絶縁性が良くない。エステル油は、その構造上、加水
分解を起こして酸を発生する可能性があり、種々の不都
合が起こることが予測される。また、これらの油は、炭
化水素油/CFC、あるいは炭化水素油/HCFCの系
に比べて潤滑性が劣るという大きな問題を有している。 【0005】一方、特開平5−157379号公報に
は、冷媒と相溶しない冷凍機油を用いたHFC−134
a冷媒用冷凍システムについて記載されており、この相
溶しない油として優れた電気絶縁性や低い吸湿性を有
し、化学的にも安定な鉱油、ポリα−オレフィン、アル
キルベンゼン等の炭化水素油が挙げられている。しかし
ながら、アルキルベンゼンをHFC−134a用冷凍機
油として用いた場合には、両者が相溶しないため、シス
テム側での特別の工夫が必要であった。このように、含
酸素油と炭化水素油は相反する性能を有しており、現在
のところ両者の特長を兼ね備えたHFC冷媒用冷凍機油
は開発できていなかった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、HFC−1
34a等の各種冷媒との相溶性に優れ、かつ加水分解安
定性、潤滑性等の各種要求性能を満足する合成潤滑油を
提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、相溶性と
その他各種性能を両立させた合成潤滑油を開発すべく鋭
意研究を重ねた結果、特定の構造を有する化合物がHF
C−134a等の冷媒との相溶性に優れ、その他の要求
性能をも満たしていることを見出し、本発明を完成する
に至った。 【0008】すなわち本発明は、一般式(1) 【化2】 (上記式中、R1およびR2はそれぞれ別個に炭素数1〜
6のアルキル基を示す;R3およびR4はそれぞれ別個に
炭素数2〜4のアルキレン基を示す;R5は炭素数1〜
10のアルキレン基またはアルケニレン基を示す;R6
〜R9はそれぞれ別個に水素原子または炭素数1〜10
のアルキル基を示す;m、nはそれぞれ別個に0〜10
の整数であり、かつm+nが1〜15となる整数を示
す)で表される化合物を含有する冷凍機油を提供するも
のである。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の内容を詳細に説明
する。本発明の合成潤滑油は、一般式(1) 【化3】 で表される化合物を含有するものである。 【0010】上記式(1)の化合物のR1およびR2は、
それぞれ別個に水素原子または炭素数1〜10の炭化水
素基を示す。R1およびR2が示す炭化水素基としては、
具体的には例えば炭素数1〜10のアルキル基、炭素数
2〜10のアルケニル基、炭素数5〜7のシクロアルキ
ル基、炭素数6〜10のアルキルシクロアルキル基、炭
素数6〜10のアリール基、炭素数7〜10のアルキル
アリール基、炭素数7〜10のアリールアルキル基等が
挙げられる。 【0011】炭素数1〜10のアルキル基としては、具
体的には例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、直鎖状または分岐状のブチル基、
直鎖状または分岐状のペンチル基、直鎖状または分岐状
のヘキシル基、直鎖状または分岐状のヘプチル基、直鎖
状または分岐状のオクチル基、直鎖状または分岐状のノ
ニル基、直鎖状または分岐状のデシル基等が挙げられ
る。 【0012】炭素数2〜10のアルケニル基としては、
具体的には例えば、エテニル基、直鎖状または分岐状の
プロペニル基、直鎖状または分岐状のブテニル基、直鎖
状または分岐状のペンテニル基、直鎖状または分岐状の
ヘキセニル基、直鎖状または分岐状のヘプテニル基、直
鎖状または分岐状のオクテニル基、直鎖状または分岐状
のノネニル基、直鎖状または分岐状のデセニル基等が挙
げられる。炭素数5〜7のシクロアルキル基としては、
具体的には例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基、シクロヘプチル基等が挙げられる 【0013】炭素数6〜10のアルキルシクロアルキル
基としては、具体的には例えば、メチルシクロペンチル
基(全ての置換異性体を含む)、ジメチルシクロペンチ
ル基(全ての置換異性体を含む)、エチルシクロペンチ
ル基(全ての置換異性体を含む)、メチルエチルシクロ
ペンチル基(全ての置換異性体を含む)、ジエチルシク
ロペンチル基(全ての置換異性体を含む)、メチルシク
ロヘキシル基(全ての置換異性体を含む)、ジメチルシ
クロヘキシル基(全ての置換異性体を含む)、エチルシ
クロヘキシル基(全ての置換異性体を含む)、メチルエ
チルシクロヘキシル基(全ての置換異性体を含む)、ジ
エチルシクロヘキシル基(全ての置換異性体を含む)、
メチルシクロヘプチル基(全ての置換異性体を含む)、
ジメチルシクロヘプチル基(全ての置換異性体を含
む)、エチルシクロヘプチル基(全ての置換異性体を含
む)、メチルエチルシクロヘプチル基(全ての置換異性
体を含む)等が挙げられる。 【0014】炭素数6〜10のアリール基としては、具
体的には例えば、フェニル基、ナフチル基等が挙げられ
る。炭素数7〜10のアルキルアリール基としては、具
体的には例えば、トリル基(全ての置換異性体を含
む)、キシリル基(全ての置換異性体を含む)、エチル
フェニル基(全ての置換異性体を含む)、直鎖または分
枝のプロピルフェニル基(全ての置換異性体を含む)、
直鎖または分枝のブチルフェニル基(全ての置換異性体
を含む)等が挙げられる。 【0015】炭素数7〜10のアリールアルキル基とし
ては、具体的には例えば、ベンジル基、1−フェニルエ
チル基、2−フェニルエチル基(フェネチル基)、フェ
ニルプロピル基(プロピル基の異性体を含む)、フェニ
ルブチル基(ブチル基の異性体を含む)等が挙げられ
る。 【0016】これらの中でもR1およびR2としては、本
発明の潤滑油を冷凍機油として使用した場合に冷媒との
相溶性に優れることから、水素原子および炭素数1〜6
の炭化水素基が好ましく、より好ましくは炭素数1〜6
のアルキル基である。さらに、最も好ましくは炭素数1
〜3のアルキル基である。 【0017】上記式(1)において、R3およびR4はそ
れぞれ別個に炭素数2〜4のアルキレン基を示してい
る。R3およびR4が示すアルキレン基としては、具体的
には例えば、メチルメチレン基(エチリデン基)、エチ
レン基等の炭素数2のアルキレン基;エチルメチレン基
(プロピリデン基)、ジメチルメチレン基(イソプロピ
リデン基)、メチルエチレン基(プロピレン基)、トリ
メチレン基等の炭素数3のアルキレン基;n−プロピル
メチレン基(ブチリデン基)、イソプロピルメチレン基
(イソブチリデン基)、エチルメチルメチレン基、エチ
ルエチレン基(ブチレン基)、1,1−ジメチルエチレ
ン基、1,2−ジメチルエチレン基、1−メチルトリメ
チレン基、2−メチルトリメチレン基、テトラメチレン
基等の炭素数4のアルキレン基等が挙げられ、この中で
もエチレン基、プロピレン基、ブチレン基が好ましい。 【0018】また、当然のことながら本発明に用いられ
る式(1)で表される化合物としては、(R3O)基お
よび(OR4)基として同一分子中に1種のみのオキシ
アルキレン基を有するものでもよいし、2種以上の異な
るオキシアルキレン基を有するものであってもよい。さ
らに、2種以上の異なるオキシアルキレン基を有するも
のの場合、オキシアルキレン基がランダム共重合してい
てもよく、ブロック共重合していてもよい。 【0019】上記式(1)において、R5は炭素数1〜
10のアルキレン基またはアルケニレン基を示す。この
ようなR5としては、具体的には例えば、メチレン基;
メチルメチレン基(エチリデン基)、エチレン基等の炭
素数2のアルキレン基;エチルメチレン基(プロピリデ
ン基)、ジメチルメチレン基(イソプロピリデン基)、
メチルエチレン基(プロピレン基)、トリメチレン基等
の炭素数3のアルキレン基;n−プロピルメチレン基
(ブチリデン基)、イソプロピルメチレン基(イソブチ
リデン基)、エチルメチルメチレン基、エチルエチレン
基、1,1−ジメチルエチレン基、1,2−ジメチルエ
チレン基、1−メチルトリメチレン基、2−メチルトリ
メチレン基、テトラメチレン基等の炭素数4のアルキレ
ン基;n−ブチルメチレン基(ペンチリデン基)、se
c−ブチルメチレン基、イソブチルメチレン基(イソペ
ンチリデン基)、tert−ブチルメチレン基、n−プ
ロピルメチルメチレン基、イソプロピルメチルメチレン
基、ジエチルメチレン基、n−プロピルエチレン基、イ
ソプロピルエチレン基、1−エチル−1−メチルエチレ
ン基、1−エチル−2−メチルエチレン基、トリメチル
エチレン基、1−エチルトリメチレン基、2−エチルト
リメチレン基、1,1−ジメチルトリメチレン基、1,
2−ジメチルトリメチレン基、1,3−ジメチルトリメ
チレン基、2,2−ジメチルトリメチレン基、1−メチ
ルテトラメチレン基、2−メチルテトラメチレン基、ペ
ンタメチレン基等の炭素数5のアルキレン基;n−ペン
チルメチレン基(ヘキシリデン基)、(1−メチルブチ
ル)メチレン基、(2−メチルブチル)メチレン基、
(3−メチルブチル)メチレン基(イソペンチリデン
基)、(1,1−ジメチルプロピル)メチレン基、
(1,2−ジメチルプロピル)メチレン基、n−ブチル
メチルメチレン基、(1−メチルプロピル)メチルメチ
レン基、(2−メチルプロピル)メチルメチレン基、エ
チル−n−プロピルメチレン基、エチルイソプロピルメ
チレン基、ブチルエチレン基、イソブチルメチレン基、
1−(n−プロピル)−1−メチルエチレン基、1−
(n−プロピル)−2−メチルエチレン基、1−イソプ
ロピル−1−メチルエチレン基、1−イソプロピル−2
−メチルエチレン基、1,2−ジエチルエチレン基、1
−エチル−2,2−ジメチルエチレン基、テトラメチル
エチレン基、1−n−プロピルトリメチレン基、2−n
−プロピルトリメチレン基、1−イソプロピルトリメチ
レン基、2−イソプロピルトリメチレン基、1−エチル
−3−メチルトリメチレン基、1−エチル−2−メチル
トリメチレン基、1,1,2−トリメチルトリメチレン
基、1,1,3−トリメチルトリメチレン基、1−エチ
ルテトラメチレン基、1,1−ジメチルテトラメチレン
基、1,3−ジメチルテトラメチレン基、1,4−ジメ
チルテトラメチレン基、2,2−ジメチルテトラメチレ
ン基,1−メチルペンタメチレン基、2−メチルペンタ
メチレン基、ヘキサメチレン基等の炭素数6のアルキレ
ン基(すべての炭素数6のアルキレン基の異性体を含
む);n−ヘキシルメチレン基(ヘプチリデン基)、n
−ペンチルエチレン基(ヘプチレン基)等の炭素数7の
アルキレン基(すべての炭素数7のアルキレン基の異性
体を含む);n−ヘプチルメチレン基(オクチリデン
基)、n−ヘキシルエチレン基(オクチレン基)等の炭
素数8のアルキレン基(すべての炭素数8のアルキレン
基の異性体を含む);n−オクチルメチレン基(ノニリ
デン基)、n−ヘプチルエチレン基(ノニレンキ基)等
の炭素数9のアルキレン基(すべての炭素数9のアルキ
レン基の異性体を含む);n−ノニルメチレン基(デシ
リデン基)、n−オクチルエチレン基(デシレン基)等
の炭素数10のアルキレン基(すべての炭素数10のア
ルキレン基の異性体を含む);ビニリデン基、エテニレ
ン基(ビニレン基)等の炭素数2のアルケニレン基;プ
ロペニレン基、メチレンエチレン基、メチルエテニレン
基、1−プロペニリデン基、2−プロペニリデン基等の
炭素数3のアルケニレン基;3−メチルプロペニレン基
等の炭素数4のアルケニレン基(すべての炭素数4のア
ルケニレン基の異性体を含む);1−メチル−3−メチ
レントリメチレン基、3−エチルプロペニレン基、1,
3−ジメチルプロペニレン基、2,3−ジメチルプロペ
ニレン基、3,3−ジメチルプロペニレン基等の炭素数
5のアルケニレン基(すべての炭素数5のアルケニレン
基の異性体を含む);1,1−ジメチル−3−メチレン
トリメチレン基、1−エチル−3−メチレントリメチレ
ン基、3−エチル−1−メチルプロペニレン基、3−エ
チル−2−メチルプロペニレン基、1,3,3−トリメ
チルプロペニレン基、2,3,3−トリメチルプロペニ
レン基等の炭素数6のアルケニレン基(すべての炭素数
6のアルケニレン基の異性体を含む);ヘプテニレン基
等の炭素数7のアルケニレン基(すべての炭素数7のア
ルケニレン基の異性体を含む);オクテニレン基等の炭
素数8のアルケニレン基(すべての炭素数8のアルケニ
レン基の異性体を含む);ノネニレン基等の炭素数9の
アルケニレン基(すべての炭素数9のアルケニレン基の
異性体を含む);デセニレン基等の炭素数10のアルケ
ニレン基(すべての炭素数10のアルケニレン基の異性
体を含む)等が挙げられる。 【0020】この中でも、R5としては本発明の潤滑油
を冷凍機油として使用した場合に、冷媒との相溶性に優
れることから、炭素数1〜6のアルキレン基が好まし
く、特に好ましいものとしては、メチレン基、メチルメ
チレン基(エチリデン基)、エチレン基、エチルメチレ
ン基(プロピリデン基)、ジメチルメチレン基(イソプ
ロピリデン基)、メチルエチレン基(プロピレン基)、
トリメチレン基等の炭素数1〜3のアルキレン基;炭素
数4〜6のアルキレン基のうち、n−プロピルメチレン
基(ブチリデン基)、イソプロピルメチレン基(イソブ
チリデン基)、エチルメチルメチレン基、n−ブチルメ
チレン基(ペンチリデン基)、sec−ブチルメチレン
基、イソブチルメチレン基(イソペンチリデン基)、t
ert−ブチルメチレン基、n−プロピルメチルメチレ
ン基、イソプロピルメチルメチレン基、ジエチルメチレ
ン基、n−ペンチルメチレン基(ヘキシリデン基)、
(1−メチルブチル)メチレン基、(2−メチルブチ
ル)メチレン基、(3−メチルブチル)メチレン基(イ
ソペンチリデン基)、(1,1−ジメチルプロピル)メ
チレン基、(1,2−ジメチルプロピル)メチレン基、
n−ブチルメチルメチレン基、(1−メチルプロピル)
メチルメチレン基、(2−メチルプロピル)メチルメチ
レン基、エチル−n−プロピルメチレン基、エチルイソ
プロピルメチレン基等が挙げられる。 【0021】上記式(1)において、R6〜R9はそれぞ
れ別個に水素原子または炭素数1〜10のアルキル基を
示している。R6〜R9が示すアルキル基としては、具体
的には例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、直鎖状または分岐状のブチル基、直鎖
状または分岐状のペンチル基、直鎖状または分岐状のヘ
キシル基、直鎖状または分岐状のヘプチル基、直鎖状ま
たは分岐状のオクチル基、直鎖状または分岐状のノニル
基、直鎖状または分岐状のデシル基等が挙げられるが、
本発明の潤滑油を冷凍機油として使用した場合に、冷媒
との相溶性の点から分岐を有するものが好ましい。さら
に、これらの中でもR6〜R9としては、本発明の潤滑油
を冷凍機油として使用した場合に、冷媒との相溶性に優
れることから、水素原子または炭素数1〜6の分岐状の
アルキル基が好ましく、より好ましくは水素原子であ
る。 【0022】上記式(1)において、mおよびnはそれ
ぞれ別個に0〜10、好ましくは0〜8、より好ましく
は0〜6の整数であり、かつ全重合度を表すm+nが1
〜15、好ましくは1〜10となるような整数を示す。 【0023】また、上記式(1)においてベンゼン環に
結合する(R3O)基、(OR4)基およびR5基の置換
位置は任意であるが、これらが互いにパラ位の位置に結
合していることが好ましい。 【0024】本発明に用いられる式(1)で表される化
合物の好ましい例としては、下記一般式(2)で表され
るものが挙げられる。 【化4】 (上記式(2)中、R1〜R4、R6〜R9、mおよびn
は、それぞれ式(1)中と同じ内容を示す;R10および
R11は、それぞれ別個に水素原子または炭素数1〜5の
アルキル基を示し、R10およびR11の合計炭素数は0〜
5である) 【0025】上記式(2)において、R10およびR11は
それぞれ別個に水素原子または炭素数1〜5のアルキル
基を示している。R10およびR11が示すアルキル基とし
ては、具体的には例えば、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、直鎖状または分岐状のブチ
ル基、直鎖状または分岐状のペンチル基等が挙げられ
る。これらの中でもR10およびR11としては、水素原子
または炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。また、R
10およびR11の合計炭素数は0〜5である。 【0026】なお、本発明における式(1)で表される
化合物としては、単一の構造の化合物だけでなく、上記
一般式を満たすものであれば、異なる構造を有する化合
物の混合物であっても良い。さらに、このように式
(1)で表される異なる化合物の混合物を用いる場合
は、潤滑油の電気特性に優れる点から、式(1)で表さ
れる化合物全量中のm+nの平均値は1〜5であること
が好ましい。 【0027】本発明に用いられる化合物の製造方法は任
意であり、種々の方法で製造できる。例えば、ビスフェ
ノール化合物にアルキレンオキサイドを重合させ必要に
応じてエーテル化する。この例としては例えば、炭素数
1〜30の炭化水素のハロゲン化物や炭素数2〜30の
オレフィン類を、硫酸、リン酸、ケイタングステン酸、
フッ化水素酸等の鉱酸、酸性白土、活性白土等の固体酸
性物質および塩化アルミニウム、塩化亜鉛等のハロゲン
化金属であるフリーデルクラフツ触媒等の酸触媒の存在
下、ベンゼン環に付加する方法等が挙げられる。 【0028】なお、上記のような方法等により式(1)
で表される化合物を製造した場合、不純物として、全重
合度が0の化合物(n+mが0の化合物)が含まれる場
合がある。この全重合度が0の化合物は、式(1)で表
される化合物に比べて流動性に劣り好ましくない。した
がって、全重合度が0の化合物は含まないことが好まし
く、これを含む場合においても、式(1)で表される化
合物が、式(1)で表される化合物および全重合度が0
の化合物の混合物全量基準で85質量%以上、好ましく
は90質量%以上含まれていることが必要である。 【0029】本発明において、上記化合物の粘度や分子
量は特に限定されないが、一般の潤滑油として用いる場
合は潤滑性に優れる点から、また特に冷凍機油として用
いる場合、圧縮機の密封性をより向上させる点から、動
粘度は40℃で2〜1000mm2/s、好ましくは3
〜800mm2/sであることが望ましい。また数平均
分子量が250〜2000、好ましくは300〜100
0であることが望ましい。 【0030】本発明の合成潤滑油における、一般式
(1)で表される化合物の含有量は任意であるが、好ま
しくは合成潤滑油全量基準(式(1)で表される化合物
および必要に応じて用いる他の基油の合計量基準)で5
0〜100質量%、さらに好ましくは70〜100質量
%含有してなるものである。また、本発明の合成潤滑油
としては、粘度や潤滑性等の調節を行うために、必要に
応じて他の各種の潤滑油基油を合成潤滑油全量基準で5
0質量%以下、好ましくは30質量%以下含有していて
も良い。これらの基油を例示すると、鉱油としては、原
油を常圧蒸留および減圧蒸留して得られた潤滑油留分
を、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、
接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等の精製
処理を適宜組み合わせて精製したパラフィン系、ナフテ
ン系等の基油が使用できる。また、合成油としては、例
えば、ポリα−オレフィン(ポリブテン、1−オクテン
オリゴマー、1−デセンオリゴマー等)、アルキルベン
ゼン、アルキルナフタレン、ジエステル(ジトリルデシ
ルグルタレート、ジ2−エチルヘキシルアジペート、ジ
イソデシルアジペート、ジトリデシルアジペート、ジ2
−エチルヘキシルセバケート等)、ポリオールエステル
(ペンタエリスリトール2−エチルヘキサノエート、ペ
ンタエリスリトールペラルゴネート、トリメチロールプ
ロパンペラルゴネート、トリメチロールプロパンヘキサ
ノエート等のネオペンチル型ポリオールエステル等)、
モノオールおよびジオールとモノカルボン酸およびジカ
ルボン酸とのコンプレックスエステル、ネオペンチル型
ポリオールとモノカルボン酸およびジカルボン酸とのコ
ンプレックスエステル、ポリグリコール(ポリオキシア
ルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール
モノエーテル、ポリオキシアルキレングリコールジエー
テル、ポリオキシアルキレングリコールグリセロールエ
ステル等)、ポリフェニルエーテル、シリコーン油また
はこれらの2種以上の混合物等が使用できる。 【0031】本発明の合成潤滑油は、添加剤未添加の状
態でも冷凍機油として好適に用いることができるが、必
要に応じて各種添加剤を配合した形でも使用することも
できる。 【0032】本発明の合成潤滑油を冷凍機油として用い
る場合、冷凍機に対するその耐摩耗性、耐荷重性をさら
に改良するために、リン酸エステル、酸性リン酸エステ
ル、酸性リン酸エステルのアミン塩、塩素化リン酸エス
テルおよび亜リン酸エステルからなる群より選ばれる少
なくとも1種のリン化合物を配合することができる。こ
れらのリン化合物は、リン酸または亜リン酸とアルカノ
ール、ポリエーテル型アルコールとのエステル、あるい
はこのようなエステルの誘導体である。 【0033】具体的には例えば、リン酸エステルとして
は、トリブチルホスフェート、トリペンチルホスフェー
ト、トリヘキシルホスフェート、トリヘプチルホスフェ
ート、トリオクチルホスフェート、トリノニルホスフェ
ート、トリデシルホスフェート、トリウンデシルホスフ
ェート、トリドデシルホスフェート、トリトリデシルホ
スフェート、トリテトラデシルホスフェート、トリペン
タデシルホスフェート、トリヘキサデシルホスフェー
ト、トリヘプタデシルホスフェート、トリオクタデシル
ホスフェート、トリオレイルホスフェート、トリフェニ
ルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシ
リルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、
キシリルジフェニルホスフェート等が挙げられる。酸性
リン酸エステルとしては、モノブチルアシッドホスフェ
ート、モノペンチルアシッドホスフェート、モノヘキシ
ルアシッドホスフェート、モノヘプチルアシッドホスフ
ェート、モノオクチルアシッドホスフェート、モノノニ
ルアシッドホスフェート、モノデシルアシッドホスフェ
ート、モノウンデシルアシッドホスフェート、モノドデ
シルアシッドホスフェート、モノトリデシルアシッドホ
スフェート、モノテトラデシルアシッドホスフェート、
モノペンタデシルアシッドホスフェート、モノヘキサデ
シルアシッドホスフェート、モノヘプタデシルアシッド
ホスフェート、モノオクタデシルアシッドホスフェー
ト、モノオレイルアシッドホスフェート、ジブチルアシ
ッドホスフェート、ジペンチルアシッドホスフェート、
ジヘキシルアシッドホスフェート、ジヘプチルアシッド
ホスフェート、ジオクチルアシッドホスフェート、ジノ
ニルアシッドホスフェート、ジデシルアシッドホスフェ
ート、ジウンデシルアシッドホスフェート、ジドデシル
アシッドホスフェート、ジトリデシルアシッドホスフェ
ート、ジテトラデシルアシッドホスフェート、ジペンタ
デシルアシッドホスフェート、ジヘキサデシルアシッド
ホスフェート、ジヘプタデシルアシッドホスフェート、
ジオクタデシルアシッドホスフェート、ジオレイルアシ
ッドホスフェート等が挙げられる。酸性リン酸エステル
のアミン塩としては、前記酸性リン酸エステルのメチル
アミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミ
ン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミ
ン、オクチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミ
ン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ジペンチルア
ミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチ
ルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ
プロピルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミ
ン、トリヘキシルアミン、トリヘプチルアミン、トリオ
クチルアミン等のアミンとの塩が挙げられる。塩素化リ
ン酸エステルとしては、トリス・ジクロロプロピルホス
フェート、トリス・クロロエチルホスフェート、トリス
・クロロフェニルホスフェート、ポリオキシアルキレン
・ビス[ジ(クロロアルキル)]ホスフェート等が挙げ
られる。亜リン酸エステルとしては、ジブチルホスファ
イト、ジペンチルホスファイト、ジヘキシルホスファイ
ト、ジヘプチルホスファイト、ジオクチルホスファイ
ト、ジノニルホスファイト、ジデシルホスファイト、ジ
ウンデシルホスファイト、ジドデシルホスファイト、ジ
オレイルホスファイト、ジフェニルホスファイト、ジク
レジルホスファイト、トリブチルホスファイト、トリペ
ンチルホスファイト、トリヘキシルホスファイト、トリ
ヘプチルホスファイト、トリオクチルホスファイト、ト
リノニルホスファイト、トリデシルホスファイト、トリ
ウンデシルホスファイト、トリドデシルホスファイト、
トリオレイルホスファイト、、トリフェニルホスファイ
ト、トリクレジルホスファイト等が挙げられる。また、
これらの混合物も使用できる。 【0034】これらのリン化合物を本発明の合成潤滑油
に配合する場合、その配合量は任意であるが、通常、合
成潤滑油組成物全量基準(式(1)で表される化合物、
必要に応じて用いる他の基油および全配合添加剤の合計
量基準)でその含有量が0.01〜5.0質量%、より
好ましくは0.02〜3.0質量%となるような量を配
合するのが望ましい。 【0035】また、本発明の合成潤滑油を冷凍機油とし
て用いる場合、その安定性をさらに改良するために、 フェニルグリシジルエーテル型エポキシ化合物、 アルキルグリシジルエーテル型エポキシ化合物、 グリシジルエステル型エポキシ化合物、 アリールオキシラン化合物、 アルキルオキシラン化合物、 脂環式エポキシ化合物、 エポキシ化脂肪酸モノエステル、 エポキシ化植物油、 からなる群より選ばれる少なくとも1種のエポキシ化合
物を配合することができる。 【0036】フェニルグリシジルエーテル型エポキシ
化合物としては、具体的には、フェニルグリシジルエー
テルまたはアルキルフェニルグリシジルエーテルが例示
できる。ここでいうアルキルフェニルグリシジルエーテ
ルとは、炭素数1〜13のアルキル基を1〜3個有する
ものであり、中でも炭素数4〜10のアルキル基を1個
有するもの、例えばn−ブチルフェニルグリシジルエー
テル、イソブチルフェニルグリシジルエーテル、sec
−ブチルフェニルグリシジルエーテル、tert−ブチ
ルフェニルグリシジルエーテル、ペンチルフェニルグリ
シジルエーテル、ヘキシルフェニルグリシジルエーテ
ル、ヘプチルフェニルグリシジルエーテル、オクチルフ
ェニルグリシジルエーテル、ノニルフェニルグリシジル
エーテル、デシルフェニルグリシジルエーテル等が例示
できる。 【0037】アルキルグリシジルエーテル型エポキシ
化合物としては、具体的には、デシルグリシジルエーテ
ル、ウンデシルグリシジルエーテル、ドデシルグリシジ
ルエーテル、トリデシルグリシジルエーテル、テトラデ
シルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジ
ルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエー
テル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ソル
ビトールポリグリシジルエーテル、ポリアルキレングリ
コールモノグリシジルエーテル、ポリアルキレングリコ
ールジグリシジルエーテル等が例示できる。 【0038】グリシジルエステル型エポキシ化合物と
しては、具体的には、フェニルグリシジルエステル、ア
ルキルグリシジルエステル、アルケニルグリシジルエス
テル等が挙げられ、好ましいものとしては、グリシジル
2,2−ジメチルオクタノエート、グリシジルベンゾエ
ート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ート等が例示できる。 アリールオキシランとしては、具体的には、1,2−
エポキシスチレン、アルキル−1,2−エポキシスチレ
ン等が例示できる。 【0039】アルキルオキシランとしては、具体的に
は、1,2−エポキシブタン、1,2−エポキシペンタ
ン、1,2−エポキシヘキサン、1,2−エポキシヘプ
タン、1,2−エポキシオクタン、1,2−エポキシノ
ナン、1,2−エポキシデカン、1,2−エポキシウン
デカン、1,2−エポキシドデカン、1,2−エポキシ
トリデカン、1,2−エポキシテトラデカン、1,2−
エポキシペンタデカン、1,2−エポキシヘキサデカ
ン、1,2−エポキシヘプタデカン、1,1,2−エポ
キシオクタデカン、2−エポキシノナデカン、1,2−
エポキシイコサン等が例示できる。 【0040】脂環式エポキシ化合物としては、具体的
には、1,2−エポキシシクロヘキサン、1,2−エポ
キシシクロペンタン、3,4−エポキシシクロヘキシル
メチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレ
ート、ビス(3.4−エポキシシクロヘキシルメチル)
アジペート、エキソ−2,3−エポキシノルボルナン、
ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメ
チル)アジペート、2−(7−オキサビシクロ[4.
1.0]ヘプト−3−イル)−スピロ(1,3−ジオキ
サン−5,3’−[7]オキサビシクロ[4.1.0]
ヘプタン、4−(1’−メチルエポキシエチル)−1,
2−エポキシ−2−メチルシクロヘキサン、4−エポキ
シエチル−1,2−エポキシシクロヘキサン等が例示で
きる。 【0041】エポキシ化脂肪酸モノエステルとして
は、具体的には、エポキシ化された炭素数12〜20の
脂肪酸と炭素数1〜8のアルコールまたはフェノール、
アルキルフェノールとのエステル等が例示できる。特に
エポキシステアリン酸のブチル、ヘキシル、ベンジル、
シクロヘキシル、メトキシエチル、オクチル、フェニル
およびブチルフェニルエステルが好ましく用いられる。 エポキシ化植物油としては、具体的には、大豆油、ア
マニ油、綿実油等の植物油のエポキシ化合物等が例示で
きる。 【0042】これらのエポキシ化合物の中でも好ましい
ものは、フェニルグリシジルエーテル型エポキシ化合
物、グリシジルエステル型エポキシ化合物およびエポキ
シ化脂肪酸モノエステルである。その中でもフェニルグ
リシジルエーテル型エポキシ化合物およびグリシジルエ
ステル型エポキシ化合物がより好ましく、フェニルグリ
シジルエーテル、ブチルフェニルグリシジルエーテルま
たはアルキルグリシジルエステルもしくはこれらの混合
物が特に好ましい。 【0043】これらのエポキシ化合物を本発明の合成潤
滑油に配合する場合、その配合量は任意であるが、通
常、合成潤滑油組成物全量基準(式(1)で表される化
合物、必要に応じて用いる他の基油および全配合添加剤
の合計量基準)でその含有量が0.1〜5.0質量%、
より好ましくは0.2〜2.0質量%となるような量を
配合するのが望ましい。また、上記リン化合物およびエ
ポキシ化合物を2種以上併用してもよいことは勿論であ
る。 【0044】さらに本発明における合成潤滑油に対し
て、その性能をさらに高めるため、必要に応じて従来よ
り公知の潤滑油添加剤、例えばジ−tert−ブチル−
p−クレゾール、ビスフェノールA等のフェノール系、
フェニル−α−ナフチルアミン、N,N−ジ(2−ナフ
チル)−p−フェニレンジアミン等のアミン系等の酸化
防止剤、ジチオリン酸亜鉛等の摩耗防止剤、塩素化パラ
フィン、硫黄化合物等の極圧剤、脂肪酸等の油性剤、シ
リコーン系等の消泡剤、ベンゾトリアゾール等の金属不
活性化剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、清浄分散剤
等の添加剤を単独で、または数種類組み合わせて配合す
ることも可能である。これらの添加剤の合計配合量は、
通常、合成潤滑油組成物全量基準(式(1)で表される
化合物、必要に応じて用いる他の基油および全配合添加
剤の合計量基準)で10質量%以下、好ましくは5質量
%以下である。 【0045】本発明の合成潤滑油を冷凍機油として使用
する際に用いられる冷媒としては、ハイドロフルオロカ
ーボン(HFC)、ハイドロクロロフルオロカーボン
(HCFC)、クロロフルオロカーボン(CFC)、ア
ンモニア等が挙げられる。この中でも、環境問題の面か
らHFC、HCFC等の水素含有フロンおよびアンモニ
アが好ましく、HFCおよびアンモニアがより好まし
い。 【0046】ハイドロフルオロカーボン(HFC)冷媒
としては、炭素数1〜3、好ましくは1〜2のハイドロ
フルオロカーボンが挙げられる。具体的には例えば、ジ
フルオロメタン(HFC−32)、トリフルオロメタン
(HFC−23)、ペンタフルオロエタン(HFC−1
25)、1,1,2,2−テトラフルオロエタン(HF
C−134)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン
(HFC−134a)、1,1,1−トリフルオロエタ
ン(HFC−143a)、1,1−ジフルオロエタン
(HFC−152a)等のHFC、またはこれらの2種
以上の混合物等が挙げられる。これらの冷媒は用途や要
求性能に応じて適宜選択されるが、例えばHFC−13
4a単独;HFC−125単独;あるいはHFC−13
4a/HFC−32=60〜80質量%/40〜20質
量%の混合物;HFC−32/HFC−125=40〜
70質量%/60〜30質量%の混合物;HFC−12
5/HFC−143a=40〜60質量%/60〜40
質量%の混合物;HFC−134a/HFC−32/H
FC−125=60質量%/30質量%/10質量%の
混合物、HFC−134a/HFC−32/HFC−1
25=40〜70質量%/15〜35質量%/5〜40
質量%の混合物;HFC−125/HFC−134a/
HFC−143a=35〜55質量%/1〜15質量%
/40〜60質量%の混合物等が好ましい例として挙げ
られる。 【0047】さらに具体的には、HFC−134a/H
FC−32=70/30質量%の混合物;HFC−32
/HFC−125=60/40質量%の混合物;HFC
−32/HFC−125=50/50質量%の混合物
(R410A;アライドシグナル社製 Genetro
nAZ−20);HFC−32/HFC−125=45
/55質量%の混合物(R410B;デュポン社製 S
UVA AC9100);HFC−125/HFC−1
43a=50/50質量%の混合物(R507C;アラ
イドシグナル社製 Genetron AZ−50);
HFC−32/HFC−125/HFC−134a=3
0/10/60質量%の混合物;HFC−32/HFC
−125/HFC−134a=23/25/52質量%
の混合物(R407C;デュポン社製 SUVA AC
9000);HFC−125/HFC−134a/HF
C−143a=44/4/52質量%の混合物(R40
4A;デュポン社製 SUVA HP−62)等が挙げ
られる。 【0048】本発明に係る合成潤滑油を冷凍機油として
用いた場合、通常、冷凍機中においては上述したような
冷媒と混合された冷凍機用流体組成物の形で存在してい
る。この組成物における合成潤滑油と冷媒との配合割合
は任意であるが、通常、冷媒100重量部に対して合成
潤滑油1〜500重量部、好ましくは2〜400重量部
である。 【0049】本発明の合成潤滑油は、その優れた電気特
性や低い吸湿性から、往復動式や回転式の密閉型圧縮機
を有するエアコンや冷蔵庫の冷凍機油として特に好まし
く用いられる。また自動車用エアコンや除湿機、冷凍
庫、冷凍冷蔵倉庫、自動販売機、ショーケース、化学プ
ラント等の冷却装置等に特に好ましく用いられる。ま
た、遠心式の圧縮機を有するものにも好ましく用いられ
る。さらに、本発明の合成潤滑油は、冷凍機油としてだ
けでなく、エンジン油、ギヤ油、作動油、金属加工油、
その他工業用潤滑油としても好ましく用いられる。 【0050】 【実施例】以下、実施例と比較例により、本発明の内容
を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に
何等限定されるものではない。 【0051】実施例1〜5および比較例1〜3 実施例および比較例に用いた試料油を以下に示す。 実施例1:下記式(3)で表されるビスフェノールA
(2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン)1molにプロピレンオキサイド2molを付加さ
せて得られた化合物を、さらにジメチルエーテル化し
た。得られた試料油は、n、mが0〜4、全重合度(n
+m)が0〜6の化合物の混合物であった。また、全重
合度が1〜6の化合物が、全重合度0の化合物と全重合
度1〜6の化合物の混合物全量基準で93.7質量%含
まれていた。 【0052】 【化5】 【0053】実施例2:ビスフェノールA1molにプ
ロピレンオキサイド5molを付加させて得られた化合
物を、さらにジメチルエーテル化した。得られた試料油
は、n、mが0〜8、全重合度(n+m)が0〜9の化
合物の混合物であった。また、全重合度が1〜9の化合
物が、全重合度0の化合物と全重合度1〜9の化合物の
混合物全量基準で96.2質量%含まれていた。 【0054】実施例3:ビスフェノールA1molにエ
チレンオキサイド4molを付加させて得られた化合物
を、さらにジメチルエーテル化した。得られた試料油
は、n、mが0〜7、全重合度(n+m)が0〜8の化
合物の混合物であった。また、全重合度が1〜8の化合
物が、全重合度0の化合物と全重合度1〜8の化合物の
混合物全量基準で95.2質量%含まれていた。 【0055】実施例4:下記式(4)で表されるビスフ
ェノール化合物(1,1−ビス(2’−メチル−4’−
ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ブタン)1m
olにプロピレンオキサイド5molを付加させて得ら
れた化合物を、さらにジメチルエーテル化した。得られ
た試料油は、n、mが0〜8、全重合度(n+m)が0
〜9の化合物の混合物であった。また、全重合度が1〜
9の化合物が、全重合度0の化合物と全重合度1〜9の
化合物の混合物全量基準で96.8質量%含まれてい
た。 【0056】 【化6】 【0057】実施例5:下記式(5)で表されるビスフ
ェノール化合物(ビス(4’−ヒドロキシフェニル)メ
タン)1molにプロピレンオキサイド4molを付加
させて得られた化合物を、さらにジメチルエーテル化し
た。得られた試料油は、n、mが0〜7、全重合度(n
+m)が0〜8の化合物の混合物であった。また、全重
合度が1〜8の化合物が、全重合度0の化合物と全重合
度1〜8の化合物の混合物全量基準で94.8質量%含
まれていた。 【0058】 【化7】 【0059】比較例1:分岐型アルキルベンゼン(数平
均分子量260)。 比較例2:ペンタエリスリトールと2−エチルヘキサン
酸のテトラエステル。 比較例3:ポリプロピレングリコールモノブチルエーテ
ル(数平均分子量690)。 【0060】試験例 これら実施例および比較例の試料油について、冷媒(H
FC−134a)との相溶性、加水分解安定性、耐摩耗
性(潤滑性)につき評価した。結果を表1に示した。な
お、各試験は以下の方法で行った。 【0061】(1)相溶性(二層分離温度) JIS−K−2211 4.12に準拠して、冷媒(H
FC−134a)48.5gに対して実施例および比較
例の各試料油を1.5g配合し(油分率3%)、冷媒と
試料油が低温において相互に溶解しあっているか、分離
または白濁しているかを観察し、冷媒と試料油が相互に
溶解しあっている下限値(低温側二層分離温度)を測定
した。また、上記冷媒47.5gに対して各試料油2.
5g配合した組成物(油分率5%)についても同様にし
て低温側二層分離温度を測定した。 【0062】(2)加水分解安定性 試料油150g、水0.15gを200ml耐熱ガラス
製試験管に採り、劣化促進触媒として銅線、鉄線および
アルミニウム線(1mmφ×100mm)をそれぞれ1
0本ずつ入れて、ステンレス製オートクレーブ中で、N
2雰囲気下175℃で、168時間加熱劣化させた。試
験後は試料油の全酸価を測定した。 【0063】(3)耐摩耗性(潤滑性) ローリングピストン型コンプレッサを用い、実施例およ
び比較例の各試料油70gおよび冷媒(HFC−134
a)50gを充填し、吐出圧16kgf/cm2G、吸
入圧0kgf/cm2G、回転数3000rpm、試験
温度160℃の条件で1000時間運転を行い、試験後
のベーンの摺動面の表面あらさを測定した。 【0064】 【表1】 【0065】表1の結果から明らかなように、実施例1
〜5の冷凍機油はHFC冷媒との相溶性がよく、しかも
加水分解安定性、耐摩耗性に優れたものである。これに
対して、比較例1の冷凍機油では、加水分解安定性、お
よび耐摩耗性は優れているものの、HFC冷媒との相溶
性がほとんどない。比較例2の冷凍機油では、HFC冷
媒に対する相溶性は優れているものの、加水分解安定
性、耐摩耗性が劣っている。また、比較例3の冷凍機油
では、HFC冷媒との相溶性や加水分解安定性は良いも
のの、耐摩耗性が劣っていることが明らかである。 【0066】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の合成潤滑
油は、HFC−134a等の冷媒との相溶性に優れ、か
つ加水分解安定性、冷凍圧縮機との潤滑性等の各種要求
性能を満足することから、特に冷凍機油として有用であ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭57−12097(JP,A)
特開 昭58−38794(JP,A)
特開 平7−53981(JP,A)
特開 平2−45596(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C10M 105/18
C10M 107/34
C10N 40:04
C10N 40:08
C10N 40:20 - 40:30
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (上記式中、R1およびR2はそれぞれ別個に炭素数1〜
6のアルキル基を示す;R3およびR4はそれぞれ別個に
炭素数2〜4のアルキレン基を示す;R5は炭素数1〜
10のアルキレン基またはアルケニレン基を示す;R6
〜R9はそれぞれ別個に水素原子または炭素数1〜10
のアルキル基を示す;m、nはそれぞれ別個に0〜10
の整数であり、かつm+nが1〜15となる整数を示
す)で表される化合物を含有する冷凍機油。
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JP30046395A JP3419976B2 (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 冷凍機油 |
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JP30046395A JP3419976B2 (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 冷凍機油 |
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