JP3418559B2 - カートリッジチェンジャー - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生媒体を有
する複数個のカートリッジが装填され、この装填された
複数個のカートリッジの中から任意のカートリッジを選
択して記録再生するカートリッジチェンジャーに関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のカートリッジチェンジャ
ーにおいて、カートリッジのストック手段は、複数個の
カートリッジが収納されたストッカーの各棚から、各々
の前方の出口を通してカートリッジを取り出し、そして
各々の後方の出口を通して記録再生方向に搬送するよう
に構成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のカートリッジチェンジャーでのストック手段は、
複数個の棚それぞれに前方の出口と後方の出口を開閉す
る手段を必要とするため、部品数が多くコスト高になる
等の問題があった。

【０００４】本発明は、複数個のカートリッジを並列し
て収納するストッカーを並列方向に移動させて、選択さ
れたカートリッジを一個所の専用出入口から出入りさ
せ、ストッカーの並列方向移動時にはこれを閉じ、収納
搬送時にはこれを開くように構成することによって、部
品数の少い安価なカセットチェンジャーを提供すること
を目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のカートリッジチェンジャーは、複数個のカー
トリッジを着脱可能にかつ並列して収納可能なストッカ
ーを有するストック手段と、前記カートリッジの記録再
生を行う記録再生手段と着脱位置及びストッカーとの間
でカートリッジを搬送する搬送手段と、前記ストッカー
に収納した複数個のカートリッジのうち任意のカートリ
ッジを選択して取り出し、またはストッカーの任意な位
置にカートリッジを収納するためにストッカーをカート
リッジ並列方向に移動する駆動手段と、前記ストッカー
の移動時にストッカー内のカートリッジがメカベースに
形成された一個所の開口部から前方に突出することを防
止すると共にカートリッジの記録再生時に前方からのカ
ートリッジの挿入を阻止する前方阻止手段と、前記スト
ッカーの移動時にストッカー内のカートリッジがメカベ
ースに形成された一個所の開口部から後方に突出するこ
とを阻止すると共にカートリッジ挿入時のローディング
スイッチのオン，オフを行う後方阻止手段とを備えるも
のである。

【０００６】この構成によって、ストッカーの複数個の
棚それぞれの出口を開閉する手段を必要とせず、前後で
それぞれ一個の専用出入口を開閉するのみで、ストッカ
ー内の複数個のカートリッジの中から任意に選択された
カートリッジの取り出しと収納を行うことができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、記録再生媒体を有する複数個のカートリッジが装填
され、この装填された複数個のカートリッジの中から任
意のカートリッジを選択して記録再生するカートリッジ
チェンジャーにおいて、記録再生を行うためのカートリ
ッジを着脱可能な着脱位置と、複数個のカートリッジを
着脱可能にかつ並列して収納可能なストッカーを有する
ストック手段と、前記カートリッジの記録再生を行う記
録再生手段と前記着脱位置及びストッカーとの間でカー
トリッジを搬送する搬送手段と、前記ストッカーに収納
した複数個のカートリッジのうち任意のカートリッジを
選択して取り出し、またはストッカーの任意な位置にカ
ートリッジを収納するためにストッカーをカートリッジ
並列方向に移動する駆動手段と、前記ストッカーの移動
時にストッカー内のカートリッジがメカベースに形成さ
れた一個所の開口部から前方に突出することを防止する
と共にカートリッジの記録再生時に前方からのカートリ
ッジの挿入を阻止する前方阻止手段と、前記ストッカー
の移動時にストッカー内のカートリッジがメカベースに
形成された一個所の開口部から後方に突出することを阻
止すると共にカートリッジ挿入時のローディングスイッ
チのオン，オフを行う後方阻止手段と、前記ストッカー
の移動時に前記搬送手段のフックと前記カートリッジと
の係合を解除してフックをストッカー外に位置させるフ
ック係合解除手段とを備えたことを特徴とするカートリ
ッジチェンジャーとしたものであり、複数個のカートリ
ッジを並列して収納するストッカーを並列方向に移動さ
せて、選択されたカートリッジを一個所の専用出入口か
ら出入りさせ、ストッカーの並列方向移動時にはこれを
閉じ、収納搬送時にはこれを開くという作用を有する。

【０００８】請求項２に記載の発明は、記録再生媒体を
有する複数個のカートリッジが装填され、この装填され
た複数個のカートリッジの中から任意のカートリッジを
選択して記録再生するカートリッジチェンジャーにおい
て、記録再生を行うためのカートリッジを着脱可能な着
脱位置と、複数個のカートリッジを着脱可能にかつ並列
して収納可能なストッカーを有するストック手段と、前
記カートリッジの記録再生を行う記録再生手段と前記着
脱位置及びストッカーとの間でカートリッジを搬送する
搬送手段と、前記ストッカーに収納した複数個のカート
リッジのうち任意のカートリッジを選択して取り出し、
またはストッカーの任意な位置にカートリッジを収納す
るためにストッカーをカートリッジ並列方向に移動する
駆動手段と、前記ストッカーの移動時にストッカー内の
カートリッジがメカベースに形成された一個所の開口部
から前方に突出することを防止すると共にカートリッジ
の記録再生時に前方からのカートリッジの挿入を阻止す
る前方阻止手段と、前記ストッカーの移動時にストッカ
ー内のカートリッジがメカベースに形成された一個所の
開口部から後方に突出することを阻止すると共にカート
リッジ挿入時のローディングスイッチのオン，オフを行
う後方阻止手段と、前記ストッカーの移動時に前記搬送
手段のフックと前記カートリッジとの係合を解除してフ
ックをストッカー外に位置させるフック係合解除手段
と、一個のモーターの駆動力を、前記搬送手段から前記
記録再生手段及びカートリッジホルダーの並列方向移動
に切替える切替え手段と、カートリッジホルダーの並列
方向移動時に前記フックとカートリッジの係合を解除す
るフック解除手段と、前記搬送手段のラックが後方に突
出することを防止するラック折り曲げ手段と、記録再生
時に前記カートリッジのシャッターを開くシャッターオ
ープン手段と、前記カートリッジを取出すときシャッタ
ーとストッカー壁の引っ掛かりを防ぐ引っ掛かり防止手
段とを備えたことを特徴とするカートリッジチェンジャ
ーとしたものであり、複数個のカートリッジを並列して
収納するストッカーを並列方向に移動させて、選択され
たカートリッジを一個所の専用出入口から出入りさせ、
ストッカーの並列方向移動時にはこれを閉じ、収納搬送
時にはこれを開き、そしてメカニズムの全長を短くで
き、かつシャッターとストッカーの引っ掛かりを防止す
るという作用を有する。

【０００９】請求項３に記載の発明は、請求項１または
２記載のカートリッジチェンジャーであって、カートリ
ッジのストック手段は、複数個のカートリッジを収納し
取出せるようにロ字状断面としたストッカーを有し、こ
のストッカーは、カートリッジ並列方向で複数個の棚を
搬送方向で開放して形成し、前記ストッカーをカートリ
ッジ並列方向に移動させて、選択されたカートリッジが
メカベースに形成された一個所の開口部と合致する時に
のみ取り出し収納を行うように構成し、他のカートリッ
ジはメカベースの壁に阻止されストッカー内にストック
されるように構成されたことを特徴としたものであり、
複数個のカートリッジを並列して収納するストッカーを
並列方向に移動させて、選択されたカートリッジのみを
一個所の開口部と合致する時に取り出し収納を行えると
いう作用を有する。

【００１０】請求項４に記載の発明は、請求項１または
２記載のカートリッジチェンジャーであって、カートリ
ッジの搬送手段は、メカベースに案内され搬送方向に移
動可能な駆動ラックを設け、この駆動ラックに沿って一
定量スライドできるスライドラックを設け、これら駆動
ラック、スライドラックの両方にまたがってかみ合い駆
動させるように、モーターからの力を伝達する駆動ギア
を設け、前記駆動ラックの上面に軸支され一定量回動し
てカートリッジと係合するようにばね付勢されたフック
と、前記駆動ラックの上面に軸支され一定量回動するよ
うにばね付勢された押し出しレバーとを、前記ストッカ
ーの側壁にクシ歯状に形成されたスリットに挿通可能と
し、カートリッジが記録再生位置からストッカー位置に
搬送されたとき、メカベースに軸支され一定量回動する
ようにばね付勢されたクリックレバーの凸部が前記駆動
ラックの凹部と係合し、同時に駆動ラックの歯と駆動ギ
アのかみ合いが解除され駆動ギアはスライドラックのみ
とかみ合って、駆動ラックの搬送方向の動きを一定量停
止させるように構成したことを特徴としたものであり、
一定量駆動ラックの搬送方向の動きを停止させて、カー
トリッジの停止位置の精度を確保するという作用を有す
る。

【００１１】請求項５に記載の発明は、請求項１または
２記載のカートリッジチェンジャーであって、カートリ
ッジを並列して収納するストッカーをカートリッジ並列
方向に駆動する駆動手段は、前記ストッカーの側壁に形
成された縦長の凸部とメカベースに形成されたスリット
部の嵌合によって、ストッカーの搬送方向での保持を行
うように構成し、基端側の両端をメカベースに軸支され
たコ字状のアームを有し、このアームの両腕部側の端部
に形成された長穴に、前記ストッカーの左右に形成した
軸部をスライド可能に係合し、メカベースの一方に搬送
方向にスライドするように設けられた階段カムと前記ア
ームの一方に設けられた軸部との係合によって、前記階
段カムがストッカー用モーターによって搬送方向に駆動
されると、アームが前記ストッカーを、アーム腕部間方
向での保持を行いながらカートリッジ並列方向に駆動す
るように構成したことを特徴としたものであり、ストッ
カーの前後や左右の保持を行いながら、ストッカー用モ
ーターの回転でストッカーを棚の一段ずつ昇降駆動を行
えるという作用を有する。

【００１２】請求項６に記載の発明は、請求項１または
２記載のカートリッジチェンジャーであって、ストッカ
ーの移動時にストッカー内のカートリッジがメカベース
に形成された一個所の開口部から前方に突出することを
防止すると共に、カートリッジの記録再生時に前方から
のカートリッジの挿入を阻止する前方阻止手段は、メカ
ベースの前方に軸支され、常時前方開口部をふさぐよう
にばね付勢された前方阻止レバーを有し、この前方阻止
レバーの一端を、搬送手段における駆動ラックのカム部
が駆動して、メカベースの前方開口部がカートリッジの
収納取出し以外は閉じるように構成したことを特徴とし
たものであり、駆動ラックの駆動力を利用して、前方阻
止レバーを自動的に開閉動させるという作用を有する。

【００１３】請求項７に記載の発明は、請求項１または
２記載のカートリッジチェンジャーであって、ストッカ
ーの移動時にストッカー内のカートリッジがメカベース
に形成された一個所の開口部から後方に突出することを
阻止すると共に、カートリッジ挿入時のローディングス
イッチのオン，オフを行う後方阻止手段は、搬送手段に
おける駆動ラックの上面に軸支され一定量回動するよう
にばね付勢すると共に下方に形成された凸部によってロ
ーディングスイッチをオン，オフするように構成した押
し出しレバーを有し、前記駆動ラックと駆動ギアのかみ
合いが解除されて前記ストッカーの移動が所望の位置で
停止したとき、前記押し出しレバーの押し部により、カ
ートリッジの後部がストッカーの後方に突出することを
阻止するように構成したことを特徴としたものであり、
駆動ラックの駆動力を利用して、押し出しレバーを自動
的に動作させるという作用を有する。

【００１４】請求項８に記載の発明は、請求項１または
２記載のカートリッジチェンジャーであって、ストッカ
ーの移動時に、搬送手段のフックとカートリッジとの係
合を解除してフックをストッカー外に位置させるフック
係合解除手段は、搬送手段の駆動ラックを、前記ストッ
カーの昇降によるカートリッジの交換位置より一定量記
録再生位置の方向に引き込んだのち、ストッカーの昇降
位置に戻すことで、前記フックが開いてカートリッジの
係合を解除しストッカー外に解除されるように構成した
ことを特徴としたものであり、フックとカートリッジと
の係合解除により、前記ストッカーの昇降をさまたげな
いという作用を有する。

【００１５】請求項９に記載の発明は、請求項１または
２記載のカートリッジチェンジャーであって、カートリ
ッジホルダーの並列方向移動時に搬送手段のフックとカ
ートリッジの係合を解除するフック解除手段は、カート
リッジホルダーの並列方向移動時に搬送手段のフックと
カートリッジの係合を解除するフック解除手段は、昇降
用のラックに形成した凸部がフックのカム部を押して、
このフックをカートリッジから外れる方向に押し返すこ
とで、カートリッジとフックの係合を解除し、続いてカ
ートリッジホルダーと記録再生手段が降下して記録再生
が開始できるように構成されたことを特徴としたもので
あり、フックとカートリッジとの係合解除により、カー
トリッジの記録再生をさまたげないという作用を有す
る。

【００１６】請求項１０に記載の発明は、請求項２記載
のカートリッジチェンジャーであって、搬送手段のラッ
クが後方に突出することを防止するラック折り曲げ手段
は、スライドラックと、このスライドラックに軸支され
た補助ラックと、駆動ラックとにまたがって駆動ギアが
駆動するように構成し、これらラック群が後方の記録再
生位置の方向に駆動されたとき、前記補助ラックの下部
に形成された凸部が、メカベースの上面に形成されたカ
ーブ状の凹部に案内されて軸支部を中心に折れ曲るよう
に構成したことを特徴としたものであり、補助ラックが
メカベースの後方に突き出ることを防ぎ、メカニズムの
全長を短くするという作用を有する。

【００１７】請求項１１に記載の発明は、請求項２記載
のカートリッジチェンジャーであって、カートリッジを
着脱位置に取出すとき、カートリッジのシャッターとス
トッカー壁の引っ掛かりを防ぐ引っ掛かり防止手段は、
メカベースに形成された前方開口部のシャッター通過部
にカートリッジ案内用の凸状受け部を形成し、カートリ
ッジが搬送手段の押し出しレバーによってイジェクトさ
れるときのイジェクト量を、カートリッジのシャッター
が前記凸状受け部に当接しない範囲で行うように構成し
たことを特徴としたものであり、カートリッジが振れる
ことを凸状受け部により受け止め、シャッターのエッジ
部がストッカーの壁の内側に引っ掛かることを防止する
という作用を有する。

【００１８】請求項１２に記載の発明は、請求項１また
は２記載のカートリッジチェンジャーであって、カート
リッジの取出し交換を行う着脱位置、ストック位置、記
録再生位置の間で搬送されるカートリッジは、その側面
に凹部が形成され、搬送手段は、前記凹部にフックを係
合させることによってカートリッジを着脱位置から記録
再生位置の方向に搬送し、前記カートリッジに押し出し
レバーを当接させることによってカートリッジを記録再
生位置から着脱位置の方向に搬送するように構成したこ
とを特徴としたものであり、カートリッジを搬送する専
用トレイを用いないで、カートリッジの搬送を行えると
いう作用を有する。

【００１９】請求項１３に記載の発明は、請求項２記載
のカートリッジチェンジャーであって、カートリッジを
着脱位置に取出すとき、カートリッジのシャッターとス
トッカー壁の引っ掛かりを防ぐ引っ掛かり防止手段は、
メカベースの前方開口部に段付きローラーを軸支し、前
記カートリッジが押し出されるときシャッターの側部及
び下部を段付きローラーにより支えるように構成したこ
とを特徴としたものであり、シャッターの側部及び下部
を段付きローラーにより支えて、シャッターとストッカ
ーの引っ掛かりを防止したという作用を有する。

【００２０】請求項１４に記載の発明は、請求項８記載
のカートリッジチェンジャーであって、フック係合解除
手段におけるフックは開閉レバーにより開き操作され、
この開閉レバーは、ばねにより中立位置が維持されると
ともに、スライドラック側の凸部により回動操作され、
開閉レバーのばねに抗しての回動方向が、スライドラッ
クの記録再生位置の方向への移動時と、着脱位置の方向
への移動時とで異なるように構成したことを特徴とした
ものであり、ばねを開閉レバーの両側への回動に利用し
て、構造を簡素化し得るとともに、操作を確実化したと
いう作用を有する。

【００２１】以下に、本発明の実施の形態の一例である
カートリッジチェンジャーについて、図１〜図１８を参
照しながら説明する。本発明のカートリッジチェンジャ
ーは大略して、着脱位置Ａと、ストック手段Ｂと、記録
再生手段Ｃと、搬送手段Ｄと、駆動手段Ｅと、前方阻止
手段Ｆと、後方阻止手段Ｇと、フック係合解除手段Ｈ
と、切替え手段Ｉと、フック解除手段Ｊと、ラック折り
曲げ手段Ｋと、シャッターオープン手段Ｌと、引っ掛か
り防止手段Ｍとを備えている。

【００２２】以下に各部を説明するが、ここで搬送手段
Ｄによる搬送方向は、通常の据え付け時には水平状方向
であるが、以下では前後方向とも称し、またストック手
段Ｂにおけるカートリッジの並列方向は、通常の据え付
け時には垂直状方向であるが、以下では上下方向または
昇降と称する。

【００２３】図１において、１は前面パネルで底板２に
取付けられており、その前面部にはＮＯキー３、オープ
ンクローズツマミ４、電源ボタン５などが設けられてい
る。６は本発明のカートリッジチェンジャーをカバーす
るための外装ケース、７は底板２に設けられたインシュ
レーターである。８は前面パネル１に形成された開口部
１ａから供給されるカートリッジであり、開口部１ａの
部分に開閉自在に設けられた蓋体９を押して本発明のカ
ートリッジチェンジャーへの着脱を行うことができる。
なおカートリッジ８には、搬送用凹部８ａやシャッター
８ｂが設けられている。

【００２４】図２、図３において、１０はメカベースで
前記底板２に取付けられており、カートリッジ８は、矢
印イ−ロ方向に移動して、メカベース１０の一箇所に形
成された前方開口部１０ａからメカベース１０内に出入
りできる。

【００２５】次に、カートリッジ８の搬送手段Ｄの構成
について、図２〜図１３を参照しながら説明する。１１
はメカベース１０に軸支された駆動ギアであり、駆動モ
ーター１２によって回転を行い、メカベース１０に対し
て矢印イ−ロ方向にスライド可能に設けられた駆動ラッ
ク１３のギア部１３ａとかみ合うことで、この駆動ラッ
ク１３を矢印イ−ロ方向に駆動するように構成されてい
る。

【００２６】１４はスライドラックであり、長穴１４ａ
によって一定量スライドできるように駆動ラック１３の
下面に設けられ、常時引きばね１５によって駆動ラック
１３に対して矢印ロ方向にスライドするように付勢され
ている。すなわち、図８、図９の状態から駆動ギア１１
が駆動ラック１３を矢印イ方向に駆動して、駆動ラック
１３の欠歯部１３ｂにさしかかると図１１、図１２の状
態となり、次いで駆動ギア１１は前記スライドラック１
４のギア部１４ｂとかみ合って、スライドラック１４を
矢印イ方向に駆動するように構成されている。

【００２７】このとき、メカベース１０に軸支され常時
矢印ハ方向に一定量回動するようにばね１６によって付
勢されたクリックレバー１７の凸部１７ａが、駆動ラッ
ク１３の側壁に形成された凹部１３ｃを押し、以て駆動
ラック１３が欠歯部１３ｂの位置で停止する。さらにこ
のとき、ストック位置用の検出スイッチ２９をスライド
ラック１４が押して、駆動モーター１２の回転が停止す
るように構成されている。

【００２８】スライドラック１４が引きばね１５に抗し
て、さらに一定量、すなわち長穴１４ａの範囲内で矢印
イ方向に駆動ギア１１とかみ合って駆動されると、スラ
イドラック１４が駆動ラック１３を、クリックレバー１
７のクリック力（ばね１６の付勢力）をこえて矢印のイ
方向に駆動し、以て図５〜図７の状態となるように構成
されている。

【００２９】駆動ラック１３の上面にはフック１９が軸
支され、このフック１９は、ばね１８によって一定量矢
印ホ方向に回動してそのフック部１９ａを、カートリッ
ジ８の側壁に形成された凹部８ａに係合させることによ
って、矢印ロ方向へのカートリッジ８の搬送が行われる
ように構成されている。そして、矢印イ方向に駆動され
カートリッジ８が着脱位置Ａに来たとき、フック１９の
先端に形成された凸部１９ｄがメカベース１０の縦壁１
０ｇに押されて矢印ヘ方向に回動し、以てカートリッジ
８とフック１９の係合が解除されるように構成されてい
る。

【００３０】２０は押し出しレバーであり、駆動ラック
１３の上面に軸支されるとともに、ばね１８によって一
定量矢印ヘ方向に回動するように付勢されており、押し
部２０ａが駆動ラック１３とともに矢印イ方向に移動す
ることによって、カートリッジ８を矢印イ方向に搬送す
るように構成されている。

【００３１】２１は複数個のカートリッジ８を着脱可能
にかつ並列して収納可能なストッカーであり、その側壁
にはクシ歯状のスリット２１ｃが形成されている。この
スリット２１ｃに対して、前記フック１９と押し出しレ
バー２０が挿通して、カートリッジ８を着脱位置Ａから
記録再生位置へ搬送し、既知の構成によるシャッターオ
ープン手段Ｌによってシャッター８ｂがオープンされ記
録再生を行うように構成されている。

【００３２】次にカートリッジ８のストック手段Ｂにつ
いて、図２〜図７を参照しながら説明する。複数個のカ
ートリッジ８を収納し取出せるようにロ字状断面とした
ストッカー２１は、上下で複数の棚２１ａが前後方向を
開放として形成されている。そしてストッカー２１は、
棚２１ａ群により複数個のカートリッジ８がストックさ
れた状態で、その両側壁に形成された軸部２１ｂを矢印
ト−チ方向に駆動して昇降させるように構成されてい
る。この昇降の際に、前記カートリッジ８群の前後位置
は、メカベース１０に形成された前壁１０ｂ、後壁１０
ｃに阻止されて定まる。

【００３３】そして、メカベース１０の前壁１０ｂに
は、一個のカートリッジ８が通過できる大きさの前方開
口部１０ａが設けられ、また後壁１０ｃにも同様に、一
個のカートリッジ８が通過できる大きさの後方開口部１
０ｄが設けられてい。すなわち、前記ストッカー２１内
のカートリッジ８群のうち、その高さ方向の位置が前方
開口部１０ａまたは後方開口部１０ｄに合致した一個の
カートリッジ８のみが、ストッカー２１の前後方向に出
入りできるように構成されている。

【００３４】２１ｃはストッカー２１の側壁に形成され
たクシ歯状のスリットであり、前記フック１９や押し出
しレバー２０がこのスリット２１ｃを挿通して移動する
ことで、ストッカー２１内の前記一個のカートリッジ８
のみをストッカー２１から前後方向に取出しまたは収納
できるように構成されている。

【００３５】なお、ストッカー２１の昇降の際に、この
ストッカー２１の側壁に形成された凸部２１ｄが、メカ
ベース１０の側壁１０ｅに形成された上下方向のスリッ
ト部１０ｆに嵌合して案内され、以てストッカー２１が
前後方向に傾かないように構成されている。

【００３６】次に、前記ストッカー２１に収納した複数
個のカートリッジ８のうち任意のカートリッジ８を選択
して取り出し、またはストッカー２１の任意な位置にカ
ートリッジ８を収納するために、このストッカー２１を
上下方向（カートリッジ並列方向）に駆動する駆動手段
Ｅについて、図２〜図７を参照しながら説明する。

【００３７】ストッカー２１の側壁に形成された縦長の
凸部２１ｄとメカベース１０に形成されたスリット部１
０ｆの嵌合によって、ストッカー２１の前後方向での保
持を行うように構成している。前記ストッカー２１を上
下動させるためのコ字状のアーム２２が設けられ、この
アーム２２は、その基部側の両端に設けられた軸部２２
ａがメカベース１０の軸受部１０ｈによって軸支され、
そして腕部側の両端に形成された長穴２２ｂに、前記軸
部２１ｂがスライド可能に係合され、以てストッカー２
１の左右方向の保持が行われるように構成されている。

【００３８】前記メカベース１０の一方には、矢印イ−
ロ方向にスライド可能な階段カム２３が設けられ、この
階段カム２３には、一段ごとの段差を前記ストッカー２
１の棚２１ａのピッチを上下動させる段差とした階段状
カム２３ａが形成され、この階段状カム２３ａに、前記
アーム２２に形成された軸部２２ｃが嵌合するように構
成されている。

【００３９】そして、メカベース１０に設けられたスト
ッカー用モーター２４がメカベース１０に軸支された昇
降用の駆動ギア２５を回転させ、この駆動ギア２５を前
記階段カム２３のギア部２３ｂとかみ合わせることによ
って、ストッカー用モーター２４の回転で前記階段カム
２３を矢印イ−ロ方向に駆動し、以てアーム２２が軸部
２２ａを中心に矢印ト−チ方向に昇降回動するように構
成されている。

【００４０】なお、３６は階段カム２３に形成された一
段ごとに見合うピッチで形成された被検出体２３ｃを検
出するセンサー、３７はそのリセットスイッチであり、
これらはＰベース３８上に配置されている。

【００４１】以上の構成により、ストッカー２１の前後
や左右の保持を行いながら、ストッカー用モーター２４
の回転でストッカー２１を棚２１ａの一段ずつ昇降駆動
することができる。

【００４２】次に、カートリッジ８の前方阻止手段Ｆの
構成について、図２〜図７を参照しながら説明する。こ
の前方阻止手段Ｆは、前記ストッカー２１の昇降時に、
このストッカー２１内のカートリッジ８がストッカー２
１の前方においてメカベース１０に形成された一個所の
開口１０ａから前方（矢印イ方向）に突出してストッカ
ー２１の昇降を妨げることを防止すると共に、カートリ
ッジ８の記録再生時及び搬送時に前方からのカートリッ
ジの不当な挿入を阻止するもので、そのために、メカベ
ース１０の前方に軸支された前方阻止レバー２６が設け
られている。

【００４３】この前方阻止レバー２６は、カートリッジ
８がストッカー位置から記録再生位置にあるとき、前記
メカベース１０の前方開口部１０ａをふさぐように常時
ばね２７によって矢印ヌ方向に回動付勢されている。そ
して、前方阻止レバー２６の一端に形成された凸部２６
ａが前記駆動ラック１３の上面に形成されたカム部１３
ｅに押され、駆動ラック１３の矢印イ方向への駆動によ
って図７に示すカートリッジ８の着脱可能な位置に移動
すると、前方阻止レバー２６を矢印リ方向に回転させ
て、前記メカベース１０の前方開口部１０ａを開き、以
てカートリッジ８が前方開口部１０ａから出るように構
成されている。

【００４４】なお、図１０は前方阻止レバー２６によっ
て前方開口部１０ａが閉じられた状態、図７は前方開口
部１０ａが開かれた状態を示す。次に、カートリッジ８
の後方阻止手段Ｇの構成について、図２〜図６を参照し
ながら説明する。

【００４５】この後方阻止手段Ｇは、前記ストッカー２
１の昇降時にストッカー２１内のカートリッジ８が、ス
トッカー２１の後方においてメカベース１０に形成され
た一箇所の後方開口部１０ｄから後方（矢印ロ方向）に
突出してストッカー２１の昇降を妨げることを阻止する
と共に、カートリッジ８を挿入したときにローディング
スイッチ２８をオン，オフするもので、そのために、前
記駆動ラック１３の上面に軸支され一定量回動するよう
にばね付勢すると共に、下方に形成された凸部２０ｂに
よってローディングスイッチ２８をオン，オフするよう
に構成した押し出しレバー２０を有している。

【００４６】すなわち、カートリッジ８を矢印イ方向に
押し出す前記搬送手段Ｄの押し出しレバー２０の下方に
凸部２０ｂが形成されており、図５の着脱位置Ａの状態
からカートリッジ８を交換して新しいカートリッジ８を
矢印ロ方向に押し込むと、前記押し出しレバー２０が矢
印ホ方向に回転してローディングスイッチ（オープンス
イッチ）２８をオフさせ、以て駆動モーター１２を回転
させて駆動ラック１３を矢印ロ方向に駆動するように構
成されている。なお、前記駆動ラック１３が矢印イ方向
に駆動されて図５の状態のようにカートリッジ８が着脱
位置Ａに押し出されたとき、ローディングスイッチ２８
はオンして駆動モーター１２の回転が停止するように構
成されている。

【００４７】２９は駆動ラック１３のストック位置を検
出する検出スイッチであり、前記駆動ラック１３が矢印
イ方向に駆動され、前記駆動ギア１１のかみ合いが解除
されて図１３の状態で停止したとき、スライドラック１
４によって押されて検出動し、以て駆動モーター１２の
回転を停止させて、前記押し出しレバー２０の押し部２
０ａがカートリッジ８をストッカー２１内から矢印ロ方
向に出さないよう、すなわちカートリッジ８の後方への
移動を阻止するように構成されている。

【００４８】次に、前記ストッカー２１の移動時に、前
記搬送手段Ｄのフック１９と前記カートリッジ８との係
合を解除して、フック１９をストッカー２１外に位置さ
せるフック係合解除手段Ｈの構成について、図３、図
５、図６、図１０〜図１４を参照しながら説明する。

【００４９】図１１、図１２（図１０）は、ストッカー
２１が矢印ト−チ方向に昇降して、このストッカー２１
内のカートリッジ８を交換する位置である。このときカ
ートリッジ８は、ストッカー２１内から矢印イ方向の移
動が前方阻止手段Ｆの前方阻止レバー２６によって阻止
され、また矢印ロ方向への移動が後方阻止手段Ｇの押し
出しレバー２０によって阻止されている。したがって、
ストッカー２１内にカートリッジ８を保持した状態でス
トッカー２１を矢印ト−チ方向に昇降させるとき、前記
フック１９のフック部１９ａとカートリッジ８の側壁に
形成された搬送用凹部８ａとの係合を解除する手段を必
要とする。

【００５０】すなわち、カートリッジ８を装着したのち
ＮＯキー３を押して、このカートリッジ８を指示された
棚２１ａにストックするとき、まずカートリッジ８がフ
ック１９によって矢印ロ方向に搬送され、図５、図６の
状態から駆動ラック１３が矢印ロ方向に駆動され、そし
てカートリッジ８がストッカー２１から抜け出るまで一
定量駆動された位置で、スライドラック１４の凸部１４
ｄがスイッチ３０を押して停止すると、ストッカー用モ
ーター２４が回転し、ストッカー２１の指示された棚２
１ａとメカベース１０の後方開口部１０ｄが合致する位
置までストッカー２１を昇降させたのち、ストッカー用
モーター２４が停止する。

【００５１】図３、図１３、図１４において３１は開閉
レバーであり、矢印オ−ワ方向に一定量で回動するよう
にメカベース１０に軸支されており、常時はばね３２に
よって中立位置に回動するように付勢されている。すな
わち開閉レバー３１には長穴３１ｅが形成され、メカベ
ース１０側からの凸部１０ｋを長穴３１ｅに嵌合させる
ことで、開閉レバー３１は矢印オ−ワ方向に一定量で回
動するように構成されている。そしてばね３２は、軸支
用のボス部分に巻かれてＵ字状に形成され、その両端は
前記凸部１０ｋに、この凸部１０ｋを挟むようにして係
止されている。さらにボス部分と凸部１０ｋとの間にお
いて、開閉レバー３１にはばね掛け部３１ｆが設けら
れ、このばね掛け部３１ｆにばね３２の両端部分が掛け
られている。

【００５２】駆動ギア１１が駆動ラック１３を矢印イ方
向に駆動して、ストッカー２１の指定された棚２１ａに
カートリッジ８をストックしたのち、別のカートリッジ
８を搬送するとき、欠歯部１３ｂで駆動ラック１３と駆
動ギア１１とのかみ合いがはずれて駆動ラック１３の駆
動が停止し、そして駆動ラック１３の凹部１３ｃを、ク
リックレバー１７の凸部１７ａがばね１６の力で矢印ハ
方向に押し付けて、駆動ラック１３を矢印イ−ロ方向に
動き難くしている。

【００５３】図１３は、スライドラック１４のギア部１
４ｂが駆動ギア１１とかみ合い、スライドラック１４の
長穴１４ａが駆動ラック１３の下面に形成された軸部１
３ｄに案内されて、このスライドラック１４が駆動ラッ
ク１３の下面で矢印イ方向にスライドを開始した状態を
示す。この状態でスライドラック１４が矢印イ方向にス
ライドすると、下面に形成された凸部１４ｃが前記開閉
レバー３１の上面に形成された傾斜部３１ａを押して、
開閉レバー３１をばね３２に抗して矢印オ方向に回動さ
せるように構成されている。

【００５４】このとき、開閉レバー３１に形成された凸
部３１ｂがフック１９の後方に下向きに形成された凸部
１９ｂを押して、このフック１９を矢印ヘ方向に回動さ
せ、以てフック１９のフック部１９ａとカートリッジ８
の側壁に形成された搬送用凹部８ａとの係合が解除され
るように構成されている。

【００５５】そして、スライドラック１４がさらに矢印
イ方向にスライドして、凸部１４ｃが開閉レバー３１の
フラット部３１ｃにさしかかると、前記スライドラック
１４の下面に形成された凸部１４ｄが検出スイッチ２９
を押して、駆動モーター１２、すなわち駆動ギア１１の
回転が停止する。これによりストッカー用モーター２４
によってストッカー２１を矢印ト−チ方向に昇降でき、
指定された別のカートリッジ８をメカベース１０の後方
開口部１０ｄに合致させて、ストッカー用モーター２４
が停止する。

【００５６】この状態から凸部１４ｃが矢印ロ方向に駆
動されると、開閉レバー３１はばね３２によって矢印ワ
方向に回動して中立位置に戻り、フック１９はカートリ
ッジ８と係合し、以てカートリッジ８を矢印ロ方向に搬
送、又は押し出しレバー２０によって矢印イ方向の着脱
位置Ａに搬送できるように構成されている。

【００５７】図１４は開閉レバー３１とスライドラック
１４の凸部１４ｃの位置関係を示すものであり、図１４
の仮想線位置にあるスライドラック１４が駆動ギア１１
によってさらに矢印イ方向に駆動されると、凸部１４ｃ
が開閉レバー３１のフラット部３１ｃから外れ、そして
実線に示す位置にくると、開閉レバー３１はばね３２に
よって矢印ワ方向に回動されて中立位置に復帰される。

【００５８】次に駆動ラック１３及びスライドラック１
４の矢印ロ方向への移動によって、フック１９がカート
リッジ８を矢印ロ方向へ搬送するとき、凸部１４ｃは開
閉レバー３１の傾斜部３１ａの内側３１ｄを押し返し
て、開閉レバー３１をばね３２に抗して矢印ワ方向に回
動することで通過し、以てフック１９はカートリッジ８
と係合した状態を保持して、このカートリッジ８を矢印
ロ方向に搬送する。

【００５９】なお、凸部１４ｃが通過した後に開閉レバ
ー３１は、ばね３２の弾性力により矢印オ方向に回動す
ることで中立位置に復帰し、再び凸部１４ｃが矢印イ方
向に駆動されたとき傾斜部３１ａを押して開閉レバー３
１を矢印オ方向に回動させ、前記カートリッジ８とフッ
ク１９の係合が解除されるように構成されている。

【００６０】また、ストッカー２１内のディスク８の交
換を行うとき、図１３、図１４において、凸部１４ｃが
傾斜部３１ａの内側３１ｄを矢印ロ方向に通り抜けてす
ぐに、凸部１４ｄがスイッチ３０を押すと、カートリッ
ジ８の搬送方向が矢印ロ方向からイ方向に変わって、カ
ートリッジ８がストッカー２１内に押し返されて止ま
り、このとき、ストッカー用モーター２４によってスト
ッカー２１を昇降させて、選択された別のカートリッジ
８を搬送することもできるように構成されている。

【００６１】次に、カートリッジホルダー４０が昇降し
てカートリッジ８の記録再生を行うときに、フック１９
とカートリッジ８の係合を解除するフック解除手段Ｊの
構成について、図２、図３、図６、図１５を参照しなが
ら説明する。

【００６２】フック１９がカートリッジ８を、駆動ラッ
ク１３の矢印ロ方向の移動によってカートリッジホルダ
ー４０の側壁に形成されたスリット４０ａを挿通して記
録再生位置に搬送したとき、駆動ギア１１と駆動ラック
１３のかみ合いが欠歯部１３ｂによって解除され、切換
えレバー４１によって既知の方法で水平駆動ギア１１と
のかみ合いを開始するように構成された昇降用のラック
３３が、矢印イ方向に駆動されるように構成されてい
る。

【００６３】前記ラック３３に形成されたカム部３３ａ
とカートリッジホルダー４０に形成された軸部４０ｂの
係合によってラック３３が矢印イ方向に駆動されたと
き、カートリッジホルダー４０が降下して記録再生を開
始し、矢印ロ方向に駆動されると記録再生が解除される
ように既知の方法で構成されている。

【００６４】カートリッジホルダー４０がカートリッジ
８と共に降下して記録再生を行うとき、前記フック１９
とカートリッジ８の係合を解除して記録再生への悪影響
を取り去る必要があり、この構成を図１５に示す。

【００６５】図１５において、ラック３３が矢印イ方向
に駆動されたとき、上面に形成された凸部３３ｂがフッ
ク１９の下面に形成されたカム部１９ｃを押してフック
１９を矢印ヘ方向に回動させ、カートリッジ８に対する
フック１９の係合を解除させるように構成されている。

【００６６】図３において、３４，３５は記録再生用ス
イッチであり、これらのうち、いずれかを押してラック
３３が停止し、駆動モーター１２によってラック３３が
矢印ロ方向に駆動されるとカートリッジホルダー４０が
上昇し、ラック３３と駆動ギア１１のかみ合いが解除さ
れると、切換えレバー４１によって既知の方法で駆動ラ
ック１３と駆動ギア１１がかみ合い、駆動ラック１３は
矢印イ方向に駆動され、押し出しレバー２０によってカ
ートリッジ８は着脱位置Ａの方向に搬送されるように構
成されている。

【００６７】次に、搬送手段Ｄのスライドラック１４が
後方に突出することを防止するラック折り曲げ手段Ｋの
構成について、図２、図３、図８、図９を参照しながら
説明する。

【００６８】前記搬送手段Ｄのスライドラック１４が後
方に突出することを防止するために、前記スライドラッ
ク１４の後方に継ぎ足し用の補助ラック３９を軸支し、
前記駆動ギア１１が駆動ラック１３、スライドラック１
４、補助ラック３９にまたがって駆動するように構成さ
れている。

【００６９】そして、駆動ラック１３、スライドラック
１４、補助ラック３９が後方の記録再生位置に駆動され
たとき、図８、図９に示すように、前記補助ラック３９
の下部に形成された凸部３９ａがメカベース１０の後部
上面に形成されたカーブ状の凹部１０ｉに案内されて軸
支部を中心に折り曲り、以て補助ラック３９がメカベー
ス１０の後方に突き出ることを防止するように構成され
ている。

【００７０】次に、前記カートリッジ８が着脱位置Ａに
押し出されるとき、カートリッジ８のシャッター８ｂと
ストッカー２１の壁との引っ掛かりを防止するための引
っ掛かり防止手段Ｍの構成について、図２、図３、図１
１、図１２、図１６〜図１８を用いて説明する。

【００７１】すなわち図１１において、カートリッジ８
が押し出しレバー２０によって矢印イ方向に押し出され
るときで、図１６に示すようにカートリッジ８の前方に
形成された凸部８ｄがストッカー２１内にあるときは、
シャッター８ｂのエッジ部８ｃはストッカー２１の右壁
２１ｅに引っ掛からないが、図１７に示すように凸部８
ｄがストッカー２１から矢印イ方向に出ると、エッジ部
８ｃがストッカ２１の右壁２１ｅの内側に引っ掛かる。

【００７２】これを防止してカートリッジ８をさらに矢
印イ方向に押し出すため、図２、図３、図１１、図１
２、図１８に示すように、メカベース１０の先端で、か
つメカベース１０に形成された前方開口部１０ａのシャ
ッター通過部に、カートリッジ案内用の凸状受け部１０
ｊを形成して、カートリッジ８が押し出しレバー２０に
よってイジェクトされるときのイジェクト量を、カート
リッジ８のシャッター８ｂが前記凸状受け部１０ｊに当
接しない範囲で行うように構成されている。

【００７３】これにより、カートリッジ８が矢印カ方向
に振れることを凸状受け部１０ｊにより受け止め、以て
シャッター８ｂのエッジ部８ｃがストッカー２１の右壁
２１ｅの内側に引っ掛かることを防止できる。

【００７４】以上のように構成された本発明の実施の形
態の一例であるカートリッジチェンジャーの動作を説明
する。 オープンクローズ動作 図１において、カートリッジの着脱位置Ａに出て来たカ
ートリッジ８を交換して、前面パネル１の開口部１ａか
らカートリッジ８を挿入して押し込むと、押し出しレバ
ー２０の凸部２０ｂがローディングスイッチ２８をオフ
して、駆動モーター１２を回転させる。これにより、駆
動ギア１１によって駆動ラック１３が矢印ロ方向に駆動
され、フック１９がカートリッジ８と係合して、カート
リッジ８を記録再生位置に搬送し、そしてカートリッジ
ホルダー４０が降下して記録再生スイッチ３４、３５が
ラック３３によって押されることによって、記録再生を
開始する。

【００７５】次にオープンクローズツマミ４を押すと、
駆動モーター１２が回転して駆動ラック１３が矢印イ方
向に駆動され、これにより押し出しレバー２０によって
カートリッジ８を、図１、図５、図６に示すように着脱
位置Ａまで押し出す。そして、フック１９の先端の凸部
１９ｄがメカベース１０のタテ壁１０ｇに押されて矢印
ヘ方向に回動し、これによりフック１９とカートリッジ
８の係合が解除されるとともに、ローディングスイッチ
２８が押し出しレバー２０の凸部２０ｂに押されてオン
し、以て駆動モーター１２の回転が停止する。

【００７６】ディスクストック動作 次に、図１においてカートリッジ８を前面パネル１の開
口部１ａに装着してＮＯキー３を指定すると、カートリ
ッジ８がフック１９によって矢印ロ方向に搬送され、そ
してスライドラック１４の凸部１４ｄがスイッチ３０を
押して搬送が停止し、次いでストッカー用モーター２４
が回転してストッカー２１が昇降され、指定された棚２
１ａとメカベース１０の後方開口部１０ｄと合致した高
さで、昇降が止まる。

【００７７】引き続いて、カートリッジ８が押し出しレ
バー２０によって矢印イ方向に押し返されて（図１３参
照）、スライドラック１４の凸部１４ｃが開閉レバー３
１を矢印オ方向に回動させ、これによりフック１９が矢
印ヘ方向に回動して、このフック１９とカートリッジ８
の係合が解除されたのち、スライドラック１４の凸部１
４ｄが検出スイッチ２９を押して駆動モーター１２の回
転が停止し、以てカートリッジ８が指定された棚２１ａ
にストックされる。

【００７８】ディスクチェンジ動作 このとき駆動ラック１３は、クリックレバー１７によっ
て前後方向に動き難くなっており、また駆動ギア１１と
のかみ合いは欠歯部１３ｂで解除されている。さらにカ
ートリッジ８は、前方阻止レバー２６と押し出しレバー
２０との間に挟まれてストッカー２１内に保持されると
ともに、フック１９との係合が解除されている。

【００７９】この状態で、ＮＯキー３を押して記録再生
するカートリッジ８を指定すると、ストッカー用モータ
ー２４が回転してストッカー２１が昇降され、指定され
た棚２１ａとメカベース１０の後方開口部１０ｄが合致
する高さで、ストッカー用モータ２４の回転が停止す
る。

【００８０】続いて、駆動モーター１２が回転してスラ
イドラック１４が矢印ロ方向に駆動されると、フック１
９が矢印ホ方向に回動してカートリッジ８と係合し、さ
らにスライドラック１４が矢印ロ方向に駆動されるとそ
の長穴１４ａの端部が駆動ラック１３の軸部１３ｄを押
して、駆動ラック１３は矢印ロ方向に駆動される。これ
によりフック１９が、カートリッジ８を記録再生位置で
あるカートリッジホルダー４０の中に搬送し、そしてカ
ートリッジホルダー４０が降下してフック１９がラック
３３によって押され、以てカートリッジ８との係合を解
除して、記録再生を開始する。このとき既知の構成によ
るシャッターオープン手段Ｌによって、シャッター８ｂ
がオープンするように構成されている。

【００８１】記録再生中にＮＯキー３を押して別のカー
トリッジ８を指定すると、カートリッジホルダー４０が
上昇して、記録再生中のカートリッジ８が押し出しレバ
ー２０によって矢印イ方向に駆動され、これによりカー
トリッジ８はストッカー２１内に返されて停止される。
続いてストッカー２１が昇降し、そして指定されたカー
トリッジ８がメカベース１０の後方開口部１０ｄと合致
する高さで、ストッカー２１の昇降は停止し、続いてフ
ック１９が指定されたカートリッジ８を矢印ロ方向に搬
送して、記録再生を行うことができる。以下同様にし
て、指定されたカートリッジ８の交換と取り出しを行う
ことができる。

【００８２】次に、本発明の別の実施の形態を、図１９
〜図２２に基づいて説明する。前記メカベース１０の先
端に形成された凸状受け部１０ｊの代りに、段付きロー
ラー４５をメカベース１０の先端に軸支し、以て引っ掛
かり防止手段Ｍを構成している。

【００８３】この別の実施の形態によると、前記カート
リッジ８を取り出すとき、シャッター８ｂの側面を前記
段付きローラー４５の側面４５ａで受けるとともに、シ
ャッター８ｂの下面を前記段付きローラー４５の段部４
５ｂで受けることによって、この段付きローラー４５の
回転で、シャッター８ｂのエッジ部８ｃがストッカー２
１の右壁２１ｅの内側に引っ掛かることを防止できる。

【００８４】

【発明の効果】本発明のカートリッジチェンジャーは、
複数個のカートリッジを着脱可能にかつ並列して収納可
能なストッカーを有するストック手段と、前記カートリ
ッジの記録再生を行う記録再生手段と着脱位置及びスト
ッカーとの間でカートリッジを搬送する搬送手段と、前
記ストッカーに収納した複数個のカートリッジのうち任
意のカートリッジを選択して取り出し、またはストッカ
ーの任意な位置にカートリッジを収納するためにストッ
カーをカートリッジ並列方向に移動する駆動手段と、前
記ストッカーの移動時にストッカー内のカートリッジが
メカベースに形成された一個所の開口部から前方に突出
することを防止すると共にカートリッジの記録再生時に
前方からのカートリッジの挿入を阻止する前方阻止手段
と、前記ストッカーの移動時にストッカー内のカートリ
ッジがメカベースに形成された一個所の開口部から後方
に突出することを阻止すると共にカートリッジ挿入時の
ローディングスイッチのオン，オフを行う後方阻止手段
とを備えた構成によって、ストッカーの複数個の棚それ
ぞれの出口を開閉する手段を必要とせず、前後でそれぞ
れ一個の専用出入口を開閉するのみで、ストッカー内の
複数個のカートリッジの中から任意に選択されたカート
リッジの取り出しと収納を行うことができ、部品数の少
ない安価なカートリッジチェンジャーを提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態における記録再生媒体を有
するカートリッジチェンジャーの外観斜視図

【図２】本発明の実施の形態におけるカートリッジチェ
ンジャーの外観斜視図

【図３】本発明の実施の形態におけるカートリッジチェ
ンジャーの分解斜視図

【図４】本発明の実施の形態におけるカートリッジチェ
ンジャーの一部省略した正面図

【図５】本発明の実施の形態におけるカートリッジチェ
ンジャーのカートリッジがオープンした時を示す平面図

【図６】本発明の実施の形態におけるカートリッジチェ
ンジャーのカートリッジがオープンしたときを示す一部
を透視した左側面図

【図７】本発明の実施の形態におけるカートリッジチェ
ンジャーのカートリッジがオープンしかつ前方阻止レバ
ーのオープン状態を示す正面図

【図８】本発明の実施の形態におけるカートリッジチェ
ンジャーのカートリッジがクローズして記録再生位置に
あるときを示す平面図

【図９】本発明の実施の形態におけるカートリッジチェ
ンジャーのカートリッジがクローズして記録再生位置に
あるときを示す一部を透視した左側面図

【図１０】本発明の実施の形態におけるカートリッジチ
ェンジャーのカートリッジがクローズして記録再生位置
にありかつ前方阻止レバーのクローズ状態を示す正面図

【図１１】本発明の実施の形態におけるカートリッジチ
ェンジャーのカートリッジのストック位置を示す平面図

【図１２】本発明の実施の形態におけるカートリッジチ
ェンジャーのカートリッジのストック位置を示す一部を
透視した左側面図

【図１３】本発明の実施の形態におけるフック、押し出
しレバー、開閉レバー、スライドラック、スイッチの位
置関係を示す斜視図

【図１４】本発明の実施の形態における開閉レバーとス
ライドラックの位置関係を示す斜視図

【図１５】本発明の実施の形態におけるフックと昇降用
のラックとの位置関係を示す斜視図

【図１６】本発明の実施の形態におけるカートリッジチ
ェンジャーのカートリッジ，シャッター，ストッカーの
位置関係を示す平面図

【図１７】本発明の実施の形態におけるカートリッジチ
ェンジャーのシャッター引っ掛かり状態を説明する平面
図

【図１８】本発明の実施の形態におけるカートリッジチ
ェンジャーの引っ掛かり防止手段の位置関係を示す平面
図

【図１９】本発明の別の実施の形態におけるカートリッ
ジチェンジャーの一部省略した平面図

【図２０】本発明の別の実施の形態におけるカートリッ
ジチェンジャーの正面図

【図２１】本発明の別の実施の形態におけるカートリッ
ジチェンジャーの一部省略した左側面図

【図２２】本発明の別の実施の形態におけるカートリッ
ジチェンジャーの段付きローラー部分の斜視図

【符号の説明】

１ 前面パネル １ａ 開口部 ６ 外装ケース ８ カートリッジ ８ａ 搬送用凹部 ８ｂ シャッター ８ｃ エッジ部 １０ メカベース １０ａ 前方開口部 １０ｂ 前壁 １０ｃ 後壁 １０ｄ 後方開口部 １０ｅ 側壁 １０ｆ スリット部 １０ｉ 凹部 １０ｊ 凸状受け部 １１ 駆動ギア １２ 駆動モータ １３ 駆動ラック １３ｃ 凹部 １３ｅ カム部 １４ スライドラック １５ 引きばね １６ ばね １７ クリックレバー １７ａ 凸部 １８ ばね １９ フック １９ａ フック部 １９ｃ カム部 ２０ 押し出しレバー ２０ａ 押し部 ２０ｂ 凸部 ２１ ストッカー ２１ａ 棚 ２１ｂ 軸部 ２１ｃ スリット ２１ｄ 凸部 ２１ｅ 右壁 ２２ アーム ２２ｂ 長穴 ２２ｃ 軸部 ２３ 階段カム ２３ａ 階段状カム ２４ ストッカー用モーター ２５ 昇降用の駆動ギア ２６ 前方阻止レバー ２７ ばね ２８ ローディングスイッチ ２９ 検出スイッチ（ストック位置用） ３０ スイッチ ３１ 開閉レバー ３３ 昇降用のラック ３３ｂ 凸部 ３４ 記録再生用スイッチ ３５ 記録再生用スイッチ ３９ 補助ラック ３９ａ 凸部 ４０ カートリッジホルダー ４１ 切換えレバー ４５ 段付きローラ ４５ａ 側面 ４５ｂ 段部 Ａ 着脱位置 Ｂ ストック手段 Ｃ 記録再生手段 Ｄ 搬送手段 Ｅ 駆動手段 Ｆ 前方阻止手段 Ｇ 後方阻止手段 Ｈ フック係合解除手段 Ｉ 切替え手段 Ｊ フック解除手段 Ｋ ラック折り曲げ手段 Ｌ シャッターオープン手段 Ｍ 引っ掛かり防止手段

フロントページの続き (72)発明者 森岡 幸生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平８−212670（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−53286（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G11B 17/22 - 17/30

Claims (14)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録再生媒体を有する複数個のカートリ
   ッジが装填され、この装填された複数個のカートリッジ
   の中から任意のカートリッジを選択して記録再生するカ
   ートリッジチェンジャーにおいて、記録再生を行うため
   のカートリッジを着脱可能な着脱位置と、複数個のカー
   トリッジを着脱可能にかつ並列して収納可能なストッカ
   ーを有するストック手段と、前記カートリッジの記録再
   生を行う記録再生手段と前記着脱位置及びストッカーと
   の間でカートリッジを搬送する搬送手段と、前記ストッ
   カーに収納した複数個のカートリッジのうち任意のカー
   トリッジを選択して取り出し、またはストッカーの任意
   な位置にカートリッジを収納するためにストッカーをカ
   ートリッジ並列方向に移動する駆動手段と、前記ストッ
   カーの移動時にストッカー内のカートリッジがメカベー
   スに形成された一個所の開口部から前方に突出すること
   を防止すると共にカートリッジの記録再生時に前方から
   のカートリッジの挿入を阻止する前方阻止手段と、前記
   ストッカーの移動時にストッカー内のカートリッジがメ
   カベースに形成された一個所の開口部から後方に突出す
   ることを阻止すると共にカートリッジ挿入時のローディ
   ングスイッチのオン，オフを行う後方阻止手段と、前記
   ストッカーの移動時に前記搬送手段のフックと前記カー
   トリッジとの係合を解除してフックをストッカー外に位
   置させるフック係合解除手段とを備えたことを特徴とす
   るカートリッジチェンジャー。
2. 【請求項２】 記録再生媒体を有する複数個のカートリ
   ッジが装填され、この装填された複数個のカートリッジ
   の中から任意のカートリッジを選択して記録再生するカ
   ートリッジチェンジャーにおいて、記録再生を行うため
   のカートリッジを着脱可能な着脱位置と、複数個のカー
   トリッジを着脱可能にかつ並列して収納可能なストッカ
   ーを有するストック手段と、前記カートリッジの記録再
   生を行う記録再生手段と前記着脱位置及びストッカーと
   の間でカートリッジを搬送する搬送手段と、前記ストッ
   カーに収納した複数個のカートリッジのうち任意のカー
   トリッジを選択して取り出し、またはストッカーの任意
   な位置にカートリッジを収納するためにストッカーをカ
   ートリッジ並列方向に移動する駆動手段と、前記ストッ
   カーの移動時にストッカー内のカートリッジがメカベー
   スに形成された一個所の開口部から前方に突出すること
   を防止すると共にカートリッジの記録再生時に前方から
   のカートリッジの挿入を阻止する前方阻止手段と、前記
   ストッカーの移動時にストッカー内のカートリッジがメ
   カベースに形成された一個所の開口部から後方に突出す
   ることを阻止すると共にカートリッジ挿入時のローディ
   ングスイッチのオン，オフを行う後方阻止手段と、前記
   ストッカーの移動時に前記搬送手段のフックと前記カー
   トリッジとの係合を解除してフックをストッカー外に位
   置させるフック係合解除手段と、一個のモーターの駆動
   力を、前記搬送手段から前記記録再生手段及びカートリ
   ッジホルダーの並列方向移動に切替える切替え手段と、
   カートリッジホルダーの並列方向移動時に前記フックと
   カートリッジの係合を解除するフック解除手段と、前記
   搬送手段のラックが後方に突出することを防止するラッ
   ク折り曲げ手段と、記録再生時に前記カートリッジのシ
   ャッターを開くシャッターオープン手段と、前記カート
   リッジを取出すときシャッターとストッカー壁の引っ掛
   かりを防ぐ引っ掛かり防止手段とを備えたことを特徴と
   するカートリッジチェンジャー。
3. 【請求項３】 カートリッジのストック手段は、複数個
   のカートリッジを収納し取出せるようにロ字状断面とし
   たストッカーを有し、このストッカーは、カートリッジ
   並列方向で複数個の棚を搬送方向で開放して形成し、前
   記ストッカーをカートリッジ並列方向に移動させて、選
   択されたカートリッジがメカベースに形成された一個所
   の開口部と合致する時にのみ取り出し収納を行うように
   構成し、他のカートリッジはメカベースの壁に阻止され
   ストッカー内にストックされるように構成されたことを
   特徴とする請求項１または２記載のカートリッジチェン
   ジャー。
4. 【請求項４】 カートリッジの搬送手段は、メカベース
   に案内され搬送方向に移動可能な駆動ラックを設け、こ
   の駆動ラックに沿って一定量スライドできるスライドラ
   ックを設け、これら駆動ラック、スライドラックの両方
   にまたがってかみ合い駆動させるように、モーターから
   の力を伝達する駆動ギアを設け、前記駆動ラックの上面
   に軸支され一定量回動してカートリッジと係合するよう
   にばね付勢されたフックと、前記駆動ラックの上面に軸
   支され一定量回動するようにばね付勢された押し出しレ
   バーとを、前記ストッカーの側壁にクシ歯状に形成され
   たスリットに挿通可能とし、カートリッジが記録再生位
   置からストッカー位置に搬送されたとき、メカベースに
   軸支され一定量回動するようにばね付勢されたクリック
   レバーの凸部が前記駆動ラックの凹部と係合し、同時に
   駆動ラックの歯と駆動ギアのかみ合いが解除され駆動ギ
   アはスライドラックのみとかみ合って、駆動ラックの搬
   送方向の動きを一定量停止させるように構成したことを
   特徴とする請求項１または２記載のカートリッジチェン
   ジャー。
5. 【請求項５】 カートリッジを並列して収納するストッ
   カーをカートリッジ並列方向に駆動する駆動手段は、前
   記ストッカーの側壁に形成された縦長の凸部とメカベー
   スに形成されたスリット部の嵌合によって、ストッカー
   の搬送方向での保持を行うように構成し、基端側の両端
   をメカベースに軸支されたコ字状のアームを有し、この
   アームの両腕部側の端部に形成された長穴に、前記スト
   ッカーの左右に形成した軸部をスライド可能に係合し、
   メカベースの一方に搬送方向にスライドするように設け
   られた階段カムと前記アームの一方に設けられた軸部と
   の係合によって、前記階段カムがストッカー用モーター
   によって搬送方向に駆動されると、アームが前記ストッ
   カーを、アーム腕部間方向での保持を行いながらカート
   リッジ並列方向に駆動するように構成したことを特徴と
   する請求項１または２記載のカートリッジチェンジャ
   ー。
6. 【請求項６】 ストッカーの移動時にストッカー内のカ
   ートリッジがメカベースに形成された一個所の開口部か
   ら前方に突出することを防止すると共に、カートリッジ
   の記録再生時に前方からのカートリッジの挿入を阻止す
   る前方阻止手段は、メカベースの前方に軸支され、常時
   前方開口部をふさぐようにばね付勢された前方阻止レバ
   ーを有し、この前方阻止レバーの一端を、搬送手段にお
   ける駆動ラックのカム部が駆動して、メカベースの前方
   開口部がカートリッジの収納取出し以外は閉じるように
   構成したことを特徴とする請求項１または２記載のカー
   トリッジチェンジャー。
7. 【請求項７】 ストッカーの移動時にストッカー内のカ
   ートリッジがメカベースに形成された一個所の開口部か
   ら後方に突出することを阻止すると共に、カートリッジ
   挿入時のローディングスイッチのオン，オフを行う後方
   阻止手段は、搬送手段における駆動ラックの上面に軸支
   され一定量回動するようにばね付勢すると共に下方に形
   成された凸部によってローディングスイッチをオン，オ
   フするように構成した押し出しレバーを有し、前記駆動
   ラックと駆動ギアのかみ合いが解除されて前記ストッカ
   ーの移動が所望の位置で停止したとき、前記押し出しレ
   バーの押し部により、カートリッジの後部がストッカー
   の後方に突出することを阻止するように構成したことを
   特徴とする請求項１または２記載のカートリッジチェン
   ジャー。
8. 【請求項８】 ストッカーの移動時に、搬送手段のフッ
   クとカートリッジとの係合を解除してフックをストッカ
   ー外に位置させるフック係合解除手段は、搬送手段の駆
   動ラックを、前記ストッカーの昇降によるカートリッジ
   の交換位置より一定量記録再生位置の方向に引き込んだ
   のち、ストッカーの昇降位置に戻すことで、前記フック
   が開いてカートリッジの係合を解除しストッカー外に解
   除されるように構成したことを特徴とする請求項１また
   は２記載のカートリッジチェンジャー。
9. 【請求項９】 カートリッジホルダーの並列方向移動時
   に搬送手段のフックとカートリッジの係合を解除するフ
   ック解除手段は、昇降用のラックに形成した凸部がフッ
   クのカム部を押して、このフックをカートリッジから外
   れる方向に押し返すことで、カートリッジとフックの係
   合を解除し、続いてカートリッジホルダーと記録再生手
   段が降下して記録再生が開始できるように構成されたこ
   とを特徴とする請求項１または２記載のカートリッジチ
   ェンジャー。
10. 【請求項１０】 搬送手段のラックが後方に突出するこ
    とを防止するラック折り曲げ手段は、スライドラック
    と、このスライドラックに軸支された補助ラックと、駆
    動ラックとにまたがって駆動ギアが駆動するように構成
    し、これらラック群が後方の記録再生位置の方向に駆動
    されたとき、前記補助ラックの下部に形成された凸部
    が、メカベースの上面に形成されたカーブ状の凹部に案
    内されて軸支部を中心に折れ曲るように構成したことを
    特徴とする請求項２記載のカートリッジチェンジャー。
11. 【請求項１１】 カートリッジを着脱位置に取出すと
    き、カートリッジのシャッターとストッカー壁の引っ掛
    かりを防ぐ引っ掛かり防止手段は、メカベースに形成さ
    れた前方開口部のシャッター通過部にカートリッジ案内
    用の凸状受け部を形成し、カートリッジが搬送手段の押
    し出しレバーによってイジェクトされるときのイジェク
    ト量を、カートリッジのシャッターが前記凸状受け部に
    当接しない範囲で行うように構成したことを特徴とする
    請求項２記載のカートリッジチェンジャー。
12. 【請求項１２】 カートリッジの取出し交換を行う着脱
    位置、ストック位置、記録再生位置の間で搬送されるカ
    ートリッジは、その側面に搬送用凹部が形成され、搬送
    手段は、前記搬送用凹部にフックを係合させることによ
    ってカートリッジを着脱位置から記録再生位置の方向に
    搬送し、前記カートリッジに押し出しレバーを当接させ
    ることによってカートリッジを記録再生位置から着脱位
    置の方向に搬送するように構成したことを特徴とする請
    求項１または２記載のカートリッジチェンジャー。
13. 【請求項１３】 カートリッジを着脱位置に取出すと
    き、カートリッジのシャッターとストッカー壁の引っ掛
    かりを防ぐ引っ掛かり防止手段は、メカベースの前方開
    口部に段付きローラーを軸支し、前記カートリッジが押
    し出されるときシャッターの側部及び下部を段付きロー
    ラーにより支えるように構成したことを特徴とする請求
    項２記載のカートリッジチェンジャー。
14. 【請求項１４】 フック係合解除手段におけるフックは
    開閉レバーにより開き操作され、この開閉レバーは、ば
    ねにより中立位置が維持されるとともに、スライドラッ
    ク側の凸部により回動操作され、開閉レバーのばねに抗
    しての回動方向が、スライドラックの記録再生位置の方
    向への移動時と、着脱位置の方向への移動時とで異なる
    ように構成したことを特徴とする請求項８記載のカート
    リッジチェンジャー。