JP3418253B2 - 遊戯装置 - Google Patents

遊戯装置

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JP3418253B2
JP3418253B2 JP18426094A JP18426094A JP3418253B2 JP 3418253 B2 JP3418253 B2 JP 3418253B2 JP 18426094 A JP18426094 A JP 18426094A JP 18426094 A JP18426094 A JP 18426094A JP 3418253 B2 JP3418253 B2 JP 3418253B2
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泰 越智
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遊戯者を落下,上昇せし
めて楽しませる遊戯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊戯者に自由落下に近似した感覚
を与える遊戯装置として、ジェットコースタや大型の揺
動式の遊戯装置が知られている。
【0003】周知のように、ジェットコースタは遊戯者
の搭乗した車両が波状に構成した軌道上を走行するもの
であるが、軌道が上昇から下降に切り換わる当該下降部
分を走行車両が走行する際、遊戯者は自由落下に近似し
たスリル感を味わうことができる。
【0004】また、揺動式の遊戯装置は遊戯者が搭乗し
た搭乗部を振り子のように揺動せしめるもので、当該搭
乗部が上昇位置から下方に揺動移動する際、遊戯者は自
由落下に近似したスリル感を味わうことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のジェ
ットコースタ,揺動式の遊戯装置は機構上装置が大型で
あり、装置の設置にかなりの面積を要するため、簡易に
当該遊戯を楽しむことができないという問題を有してい
た。また、遊戯者を上方に打ち上げるがごとく上昇せし
める遊戯装置は従来存在しなかった。
【0006】本発明は、以上の実情に鑑みなされたもの
であって、遊戯者を上昇又は降下せしめて楽しませる簡
易な遊戯装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に係る発明は、遊戯者搭載部を備え、且つ上
下方向に移動自在に設けた移動体と、該移動体に係合
し、該移動体の移動を案内するガイドロープと、弾性索
条を備えるとともに前記ガイドロープに係合して下方に
移動する前記移動体を制止せしめる制止手段と、前記ガ
イドロープ及び弾性索条の一端側を支持する支持手段
と、該支持手段を上方に引き上げる巻き上げ手段と、前
記移動体を前記支持手段に係止せしめる係止機構を備え
るとともに、係止を解除する解除機構を備えた係止手段
と、前記ガイドロープの他端側を巻き取り/繰り出し自
在に支持する巻き取り手段とから構成したことを要旨と
する。
【0008】請求項2に係る発明は、遊戯者搭載部を備
え、且つ上下方向に移動自在に設けた移動体と、該移動
体に係合し、該移動体の移動を案内するガイドロープ
と、弾性索条を備えるとともに前記ガイドロープに係合
して下方に移動する前記移動体を制止せしめる制止手段
と、前記ガイドロープ及び弾性索条の一方端を高所位置
に支持する支持手段と、前記移動体を前記支持構造体に
係止せしめる係止機構を備えるとともに、係止を解除す
る解除機構を備えた係止手段と、前記移動体を上方に引
き上げる巻き上げ装置と、前記ガイドロープの他方端を
固定する固定手段とから構成したことを要旨とする。
【0009】請求項3に係る発明は、遊戯者搭載部を備
え、且つ上下方向に移動自在に設けた移動体と、該移動
体に係合し、該移動体の移動を案内するガイドロープ
と、弾性索条を備えるとともに前記ガイドロープに係合
して下方に移動する前記移動体を制止せしめる制止手段
と、前記ガイドロープ及び弾性索条の一端側を支持する
支持手段と、該支持手段を上方に引き上げる巻き上げ手
段と、前記制止手段を下方位置に位置せしめる係止機構
を備えるとともに、係止を解除する解除機構を備えた係
止手段と、前記ガイドロープの他端側を巻き取り/繰り
出し自在に支持する巻き取り手段とから構成したことを
要旨とする。
【0010】請求項4に係る発明は、遊戯者搭載部を備
え、且つ上下方向に移動自在に設けた移動体と、該移動
体に係合し、該移動体の移動を案内するガイドロープ
と、弾性索条を備えるとともに前記ガイドロープに係合
して下方に移動する前記移動体を制止せしめる制止手段
と、前記ガイドロープ及び弾性索条の一方端を高所位置
に支持する支持手段と、前記移動体及び制止手段を下方
位置に位置せしめる係止機構を備えるとともに、係止を
解除する解除機構を備えた係止手段と、前記移動体を下
方に引き下げる引き下げ装置と、前記ガイドロープの他
方端を下方位置に固定する固定手段とから構成したこと
を要旨とする。
【0011】請求項5に係る発明は、遊戯者搭載部を備
え、且つ上下方向に移動自在に設けた移動体と、該移動
体に係合し、該移動体の移動を案内するガイドロープ
と、弾性索条を備えるとともに前記ガイドロープに係合
して移動する前記移動体を制止せしめる制止手段と、前
記ガイドロープ及び弾性索条の一端側を支持する支持手
段と、該支持手段を上方に引き上げる巻き上げ手段と、
前記移動体を前記支持手段に係止せしめる係止機構を備
えるとともに、係止を解除する解除機構を備えた第1の
係止手段と、前記制止手段を下方位置に係止せしめる係
止機構を備えるとともに、係止を解除する解除機構を備
えた第2の係止手段と、前記ガイドロープの他端側を巻
き取り/繰り出し自在に支持する巻き取り手段とから構
成したことを要旨とする。
【0012】請求項6に係る発明は、遊戯者搭載部を備
え、且つ上下方向に移動自在に設けた移動体と、該移動
体に係合し、該移動体の移動を案内するガイドロープ
と、弾性索条を備えるとともに前記ガイドロープに係合
して下方に移動する前記移動体を制止せしめる制止手段
と、前記ガイドロープ及び弾性索条の一方端を高所位置
に支持する支持手段と、前記移動体を前記支持手段に係
止せしめる係止機構を備えるとともに、係止を解除する
解除機構を備えた第1の係止手段と、前記制止手段を下
方位置に位置せしめる係止機構を備えるとともに、係止
を解除する解除機構を備えた第2の係止手段と、前記移
動体を上方に引き上げる引き上げ装置と、前記移動体及
び制止手段を引き下げる引き下げ装置と、前記ガイドロ
ープの他方端を下方位置に固定する固定手段とから構成
したことを要旨とする。
【0013】そして、請求項7に係る発明は、前記制止
手段を第1の制止手段とその下方に設けた第2の制止手
段とから構成したことを要旨とする。
【0014】
【作用及び効果】本発明の請求項1の発明によれば、ま
ず、係止手段により移動体を支持手段に係止せしめた状
態で当該移動体の遊戯者搭載部に遊戯者を搭乗せしめ
る。ついで、巻き取り手段を駆動してガイドロープを繰
り出す一方、巻き上げ手段を駆動して支持手段を上方に
引き上げる。このとき、ガイドロープは所定の張力を受
けて緊張した状態となっている。ついで、係止手段の解
除機構を作動せしめて移動体の係止を解除する。これに
より、移動体はガイドロープに案内されて下方に落下す
る。このとき、遊戯者は落下によるスリル感を味わうこ
とができる。ついで、移動体は制止手段に当接し、共に
下方に移動するが、これに伴い弾性索条が伸長して移動
体の運動エネルギを吸収し、移動体を制止せしめる。つ
いで、弾性索条の収縮に伴い移動体は上昇せしめられ、
重力との釣り合い位置で停止した後、再び落下する。以
後、移動体は減衰的に上下動を繰り返して、ついには停
止する。この発明に係る装置は機構が簡易であるのでそ
の大きさがコンパクトであり、しかも装置自体が搬送可
能であるので容易に所定の場所に搬送,設置して、遊戯
者に当該遊戯を楽しませることができる。
【0015】請求項2の発明によれば、まず、巻き上げ
装置を駆動して移動体を上方に引き上げた後、係止手段
により移動体を支持手段に係止した状態で当該移動体の
遊戯者搭載部に遊戯者を搭乗せしめる。ついで係止手段
の解除機構を作動せしめて移動体の係止を解除し、以
後、請求項1の発明におけると同様の作動により遊戯者
に落下遊戯を楽しませる。
【0016】請求項3の発明によれば、まず、制止手段
及び移動体を係止手段により下方位置に係止せしめた状
態で当該移動体の遊戯者搭載部に遊戯者を搭乗せしめ
る。ついで、巻き取り手段を駆動してガイドロープを繰
り出す一方、巻き上げ手段を駆動して支持手段を上方に
引き上げる。このとき、制止手段及び移動体は下方に位
置し、当該制止手段の弾性索条体は伸長された状態とな
っているとともに、ガイドロープは所定の張力を受けて
緊張した状態となっている。ついで、係止手段の解除機
構を駆動して制止手段及び移動体の係止を解除する。こ
れ伴い、伸長していた弾性索条体が収縮し、この収縮力
によって、移動体は打ち上げられるが如く上昇する。こ
れにより遊戯者はこれまでにないスリル感を味わうこと
ができる。この後、移動体は自体の重力との釣り合い位
置で停止した後降下し、以後、請求項2の発明における
と同様に減衰的に上下動を繰り返し、ついには弾性索条
体との釣り合い位置で停止する。
【0017】請求項4の発明によれば、まず、引き下げ
手段を駆動して移動体を下方に引き下げた後、係止手段
により移動体及び制止手段を下方位置に係止した状態で
当該移動体の遊戯者搭載部に遊戯者を搭乗せしめる。つ
いで係止手段の解除機構を作動せしめて移動体の係止を
解除し、以後、請求項3の発明におけると同様の作動に
より遊戯者に打ち上げによる遊戯を楽しませる。
【0018】請求項5又は6の発明によれば、第1の係
止手段及び第2の係止手段を備えているので請求項1及
び請求項3又は請求項2及び4における双方の遊戯を一
つの装置で行うことができ、遊戯者に多様な遊戯を楽し
ませることができる。また、請求項7の発明によれば、
第1の制止手段とその下方に第2の制止手段とを設けた
ので、何らかの原因で第1の制止手段の弾性索条体が切
断したとしても、第2の制止手段の弾性索条体により移
動体を受け止めることができるので、遊戯者の安全を十
分に確保することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面に基
づき説明する。
【0020】(実施例1)図1は実施例1の装置を示す
斜視図である。同図に示すように、実施例1の装置は、
支持手段(1)と、移動体(2)と、制止手段(3)
と、ガイドロープ(4)と、巻き上げ手段(5)と、巻
き取り手段(6)と、第1の係止手段(7)と、第2の
係止手段(8)とからなる。以下、各部の詳細について
説明する。
【0021】A.支持手段 図1に示すように、前記支持手段(1)はトラス構造か
らなる構造体であり、その上部に吊下用のロープ(9)
を備えている。そして、このロープ(9)の端部に吊環
(10)を設けている。
【0022】B.移動体 図1に示すように、前記移動体(2)は、遊戯者(Y)
を搭載する座席(11)と、この座席(11)を支持す
る枠体(12)とからなる。前記座席(11)はシート
ベルトを備ええており、これにより遊戯者をしっかりと
座席(11)に保持しうるようになっている。また、前
記枠体(12)は、例えば、金属性のパイプ部材等で構
成されるもので、この例では5角形に形成している。そ
して、この枠体(12)の両側辺の上下両端にそれぞれ
ガイドリング(13)を配設している。尚、このガイド
リング(13)は硬質のプラスチック或いは内面にメッ
キ等の加工を施したもの等、耐磨耗性に富み且つ、摩擦
抵抗の低いものであることが望ましい。
【0023】C.ガイドロープ 前記ガイドロープ(4)は平行に設けた2本のロープか
らなり、その一端を前記支持手段(1)に固設し、他端
を前記巻き取り手段(6)に接続したものである。そし
てこのガイドロープ(4)には天然繊維,合成繊維,金
属繊維を撚上げた例えば、ナイロンロープ,ワイヤロー
プ等を適用しうるが、ワイヤロープのように高い耐磨耗
性及び強度を有するものが好ましい。
【0024】D.制止手段 前記制止手段(3)は、図1に示すように、前記各ガイ
ドロープ(4)に係合する係合部材(14)と、この係
合部材(14)を接合する接合部材(15)と、弾性索
条体(16)とからなる。
【0025】前記係合部材(14)は係合孔(図示せ
ず)を有する部材であり、この係合孔(図示せず)に前
記ガイドロープ(4)を嵌挿している。尚、この係合孔
(図示せず)の内面は、前記ガイドリング(13)と同
様に耐磨耗性に富み且つ、摩擦抵抗の低い状態であるこ
とが好ましい。また、この係合部材(14)は、少なく
とも前記移動体(2)と当接する部分をゴム体,スポン
ジ,バネ体等の弾性体で構成することが望ましい。
【0026】また、図1に示すように、前記弾性索条体
(16)は一端を前記支持手段(1)に固設し、他端を
前記係合部材(14)に固設したものであって、ゴムロ
ープ,コイルバネ等を適用しうる。
【0027】E.係止手段 前記第1の係止手段(7)は図3に示すように、前記支
持手段(1)の下部に設けたリング部材(7a)と、前
記枠体(12)の上部に設けた係合リング(7b)とを
備える。リング部材(7a)は図3に示すように、U字
部材(7c)と、一端がU字部材(7c)の一端に軸止
され、他端がU字部材(7c)の他端にピン(7e)に
よって係止せしめられるアーム部材(7d)とからな
る。そして、この第1の係止手段(7)は係止解除機構
(18)を備えいる。当該係止解除機構(18)は、図
2に示す前記座席(11)に設けた解除レバー(18
a)と、一端をこの解除レバー(18a)に接続する一
方、他端をピン(7d)に接続せしめたワイヤロープ
(18b)とからなる。解除レバー(18a)を矢示A
方向に操作することにより、ピン(7e)が矢示B方向
に引かれて外れ、図4に示すように、アーム部材(7
d)が矢示C方向に移動して、図3に示したリング部材
(7a)と係合リング(7b)との係合関係が解除され
る。
【0028】また、第2の係止手段(8)は前記第1の
係止手段(7)と同様の構成を備えるもので、前記枠体
(12)の下部にリング部材(8a)を設け、後述の基
盤(17)上に係合リング(8b)を設けたものであ
る。そして、第1の係止手段(7)と同様に、解除レバ
ー(18a)によりリング部材(8a)と係合リング
(8b)との係合関係を解除する係合解除機構を備えて
いる。
【0029】F.巻き上げ手段 図1に示すように、前記巻き上げ手段(5)はワイヤロ
ープ(5a)と、このワイヤロープ(5a)の先端に設
けたフック(5b)と、ワイヤロープ(5a)の巻き取
り/繰り出しを行うウインチ等の巻き上げ装置(図示せ
ず)とからなる。しかして、フック(5b)を前記吊環
(10)に掛けて巻き上げ装置(図示せず)を駆動して
ワイヤロープ(5a)を巻き取ることにより、前記支持
手段(1)を上方に引き上げることができる。
【0030】G.巻き取り手段 図1に示すように、前記巻き取り手段(6)は前記基盤
(17)上に設けたウインチ等から構成したものであ
り、同じく基盤(17)上に設けた滑車(19)を経由
したガイドロープ(4)の巻き取り/繰り出しを行う。
尚、基盤(17)は所定位置、例えば地面にアンカー止
め等により固設されている。
【0031】次に以上の構成を備える実施例1の装置の
作用について説明する。まず、第1の作動態様について
説明する。
【0032】まず、前記巻き上げ手段(5)を駆動して
ワイヤロープ(5a)を繰り出す一方、巻き取り手段
(6)を駆動してガイドロープ(4)を巻き取り、前記
支持手段(1)を下方に降下せしめて支持手段(1),
前記移動体(2),制止手段(3)及び基盤(17)を
相互間で当接した状態にする。
【0033】次いで、遊戯者(Y)が前記移動体(2)
の座席(11)に着座し、シートベルトを装着する。そ
して、図3に示すように、第1の係止手段(7)の係合
リング(7b)とリング部材(7a)とを係合せしめ
る。この状態で前記巻き上げ手段(5)を駆動してワイ
ヤロープ(5a)を巻き取る一方、巻き取り手段(6)
を駆動してガイドロープ(4)を繰り出し、支持手段
(1),移動体(2)及び制止手段(3)を上方に引き
上げて図1に示す状態とする。
【0034】次いで、遊戯者(Y)は解除レバー(1
8)を操作して係合リング(7b)を開き、リング部材
(7a)と係合リング(7b)の係合関係を解除する。
これにより、移動体(2)は下方に落下し、制止手段
(3)と当接する。その際、係合部材(14)の前記移
動体(2)との当接部を弾性体で構成すれば、移動体
(2)と係合部材(14)とが当接した際の衝撃が緩和
される。その後、移動体(2)及び制止手段(3)は共
に下方に移動するが、移動体(2)の落下に伴う運動エ
ネルギは係合部材(14)及び接合部材(15)を移動
せしめる仕事並びに弾性索条体(16)を伸長せしめる
仕事に消費され、移動体(2)は、その落下速度が漸次
減速されて停止する。しかる後、前記弾性索条体(1
6)の収縮力によって、移動体(2)及び制止手段
(3)は重力に逆らい上昇せしめられる。そして、重力
により上昇が停止して再び移動体(2)及び制止手段
(3)は下方に落下し、以後、減衰的に上下動を繰り返
し、釣り合い位置で停止する。この移動体(2)の上下
動の間に遊戯者(Y)はこれまでにないスリル感を味わ
うことができる。
【0035】次いで第2の態様について説明する。ま
ず、前述の第1の態様におけると同様に、巻き上げ手段
(5)を駆動して支持手段(1),移動体(2)及び制
止手段(3)を降下せしめ、制止手段(3)を基盤(1
7)に接続せしめる。この状態で第2の係止手段(8)
のリング部材(8a)と係合リング(8b)とを係合せ
しめる。
【0036】ついで、巻き上げ手段(5)を駆動して、
支持手段(1)を上方に引き上げる。この際、第2の係
止手段(8)のリング部材(8a)と係合リング(8
b)とが係合しているので、図5に示すように、移動体
(2)及び制止手段(3)は下方に位置し、且つ弾性索
条体(16)が伸長された状態となっている。
【0037】ついで、遊戯者(Y)は解除レバー(1
8)を駆動して、第2の係止手段(8)のリング部材
(8a)と係合リング(8b)との係合を解除する。こ
れに伴い、伸長していた弾性索条体(16)の収縮力に
より、移動体(2)及び係合部材(14),接合部材
(15)が上方に移動せしめられる。この後、移動体
(2)及び係合部材(14),接合部材(15)は自体
の重力に抗して上昇し、釣り合い位置で停止した後降下
し、以後、第1の態様におけると同様に減衰的に上下動
を繰り返し、弾性索条体(16)との釣り合い位置で停
止する。この作動態様によれば、遊戯者(Y)は上方に
打ち上げられるというこれまでにないスリル感を味わう
ことができる。
【0038】また、この装置によれば、装置の構造が簡
易であるので設置スペースが狭い範囲のもので足り、し
かも装置を移動可能であるので所定位置に装置を搬送,
設置して遊戯者に遊戯を楽しませることができる。ま
た、一台の装置で落下遊戯,打ち上げ遊戯の双方の遊戯
を行うことができるので、遊戯者は多様な遊戯を楽しむ
ことができる。
【0039】尚、この例において、前記制止手段(3)
の各係合部材(14)を接合部材(15)により接合し
た構成としたがこれに限るものではなく、図6に示すよ
うに、接合部材(15)により接合しない構成としても
よい。これによっても十分安全に移動体(2)を制止せ
しめることができる。
【0040】また、この例では、巻き上げ手段(5)に
より支持手段(1)を上下方向に移動可能に構成した
が、この支持手段(1)を別の支持構造体により高所に
支持せしめた構成としても良い。この場合には、ガイド
ロープ(4)の他端をアンカー止め等により固定すると
ともに、移動体(2)を上方に引き上げて第1の係止手
段(7)に係止せしめるためのウインチ等の巻き上げ装
置を設ける一方、移動体(2)を引き下げて第2の係止
手段(8)に係止せしめるためのウインチ等の引き下げ
装置を設けると良い。この装置によっても本例と同様の
遊戯を楽しむことができる。
【0041】(実施例2)次に、図7に基づき実施例2
の装置について説明する。同図に示すように、この装置
は前述の実施例1における制止手段(3)の下方にもう
一組の制止手段(3’)を設けたものであり、他の構成
は実施例1の装置の構成と同じである。この装置によれ
ば、制止手段(3)の弾性索条体(16)が切断したと
しても、制止手段(3’)の弾性索条体(16’)によ
り移動体(2)を受け止めることができるので、遊戯者
にとって安全である。
【0042】(実施例3)次に、図8に基づき実施例3
の装置について説明する。同図に示すように、この装置
は支持手段(1)を多角形に構成し、各辺に移動体
(2),制止手段(3),ガイドロープ(4),巻き取
り手段(6)をそれぞれ設けた構成としたものである。
この装置によれば、多数人の遊戯者(Y)が同時に当該
遊戯を楽しむことができる。
【0043】(実施例4)図9に基づき実施例4の装置
について説明する。同図に示すように、実施例4の装置
は、実施例3の装置を変形したものであって、支持手段
(21),移動体(22)の枠体(32)及び制止手段
(23)の接合部材(35)を多角形に構成したもので
ある。この装置によっても多数人の遊戯者(Y)が同時
に当該遊戯を楽しむことができる。
【0044】以上、本発明の具体的実施例について説明
したが、実施例1乃至4の装置はあくまでも一例として
例示したものであって、本発明の具体的態様がこれに限
られないことは言うまでもないことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る実施例1の装置を示す
斜視図である。
【図2】実施例1の装置の解除レバーを示す斜視図であ
る。
【図3】実施例1の装置の係止手段を示す斜視図であ
る。
【図4】係止手段の係止を解除した状態を示す斜視図で
ある。
【図5】実施例1の第2の作動態様を説明するための説
明図である。
【図6】実施例1の装置の変形例を示す斜視図である。
【図7】実施例2の装置を示す斜視図である。
【図8】実施例3の装置を示す斜視図である。
【図9】実施例4の装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 支持手段 2 移動体 3 制止手段 4 ガイドロープ 5 巻き上げ手段 6 巻き取り手段 7 第1の係止手段 8 第2の係止手段 9 ロープ 10 吊環 11 座席 12 枠体 13 ガイドリング 14 係合部材 15 接合部材 16 弾性索条体 17 基盤 18 解除レバー 19 滑車

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊戯者搭載部を備え、且つ上下方向に移
    動自在に設けた移動体と、 該移動体に係合し、該移動体の移動を案内するガイドロ
    ープと、 弾性索条を備えるとともに前記ガイドロープに係合して
    下方に移動する前記移動体を制止せしめる制止手段と、 前記ガイドロープ及び弾性索条の一端側を支持する支持
    手段と、 該支持手段を上方に引き上げる巻き上げ手段と、 前記移動体を前記支持手段に係止せしめる係止機構を備
    えるとともに、係止を解除する解除機構を備えた係止手
    段と、 前記ガイドロープの他端側を巻き取り/繰り出し自在に
    支持する巻き取り手段とから構成した遊戯装置。
  2. 【請求項2】 遊戯者搭載部を備え、且つ上下方向に移
    動自在に設けた移動体と、 該移動体に係合し、該移動体の移動を案内するガイドロ
    ープと、 弾性索条を備えるとともに前記ガイドロープに係合して
    下方に移動する前記移動体を制止せしめる制止手段と、 前記ガイドロープ及び弾性索条の一方端を高所位置に支
    持する支持手段と、 前記移動体を前記支持構造体に係止せしめる係止機構を
    備えるとともに、係止を解除する解除機構を備えた係止
    手段と、 前記移動体を上方に引き上げる巻き上げ装置と、 前記ガイドロープの他方端を固定する固定手段とから構
    成した遊戯装置。
  3. 【請求項3】 遊戯者搭載部を備え、且つ上下方向に移
    動自在に設けた移動体と、 該移動体に係合し、該移動体の移動を案内するガイドロ
    ープと、 弾性索条を備えるとともに前記ガイドロープに係合して
    下方に移動する前記移動体を制止せしめる制止手段と、 前記ガイドロープ及び弾性索条の一端側を支持する支持
    手段と、 該支持手段を上方に引き上げる巻き上げ手段と、 前記制止手段を下方位置に位置せしめる係止機構を備え
    るとともに、係止を解除する解除機構を備えた係止手段
    と、 前記ガイドロープの他端側を巻き取り/繰り出し自在に
    支持する巻き取り手段とから構成した遊戯装置。
  4. 【請求項4】 遊戯者搭載部を備え、且つ上下方向に移
    動自在に設けた移動体と、 該移動体に係合し、該移動体の移動を案内するガイドロ
    ープと、 弾性索条を備えるとともに前記ガイドロープに係合して
    下方に移動する前記移動体を制止せしめる制止手段と、 前記ガイドロープ及び弾性索条の一方端を高所位置に支
    持する支持手段と、 前記移動体及び制止手段を下方位置に位置せしめる係止
    機構を備えるとともに、係止を解除する解除機構を備え
    た係止手段と、 前記移動体を下方に引き下げる引き下げ装置と、 前記ガイドロープの他方端を下方位置に固定する固定手
    段とから構成した遊戯装置。
  5. 【請求項5】 遊戯者搭載部を備え、且つ上下方向に移
    動自在に設けた移動体と、 該移動体に係合し、該移動体の移動を案内するガイドロ
    ープと、 弾性索条を備えるとともに前記ガイドロープに係合して
    移動する前記移動体を制止せしめる制止手段と、 前記ガイドロープ及び弾性索条の一端側を支持する支持
    手段と、 該支持手段を上方に引き上げる巻き上げ手段と、 前記移動体を前記支持手段に係止せしめる係止機構を備
    えるとともに、係止を解除する解除機構を備えた第1の
    係止手段と、 前記制止手段を下方位置に係止せしめる係止機構を備え
    るとともに、係止を解除する解除機構を備えた第2の係
    止手段と、 前記ガイドロープの他端側を巻き取り/繰り出し自在に
    支持する巻き取り手段とから構成した遊戯装置。
  6. 【請求項6】 遊戯者搭載部を備え、且つ上下方向に移
    動自在に設けた移動体と、 該移動体に係合し、該移動体の移動を案内するガイドロ
    ープと、 弾性索条を備えるとともに前記ガイドロープに係合して
    下方に移動する前記移動体を制止せしめる制止手段と、 前記ガイドロープ及び弾性索条の一方端を高所位置に支
    持する支持手段と、 前記移動体を前記支持手段に係止せしめる係止機構を備
    えるとともに、係止を解除する解除機構を備えた第1の
    係止手段と、 前記制止手段を下方位置に位置せしめる係止機構を備え
    るとともに、係止を解除する解除機構を備えた第2の係
    止手段と、 前記移動体を上方に引き上げる引き上げ装置と、 前記移動体及び制止手段を引き下げる引き下げ装置と、 前記ガイドロープの他方端を下方位置に固定する固定手
    段とから構成した遊戯装置。
  7. 【請求項7】 前記制止手段が第1の制止手段とその下
    方に設けた第2の制止手段とからなる請求項乃至6記
    載のいずれかの遊戯装置。
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