JP3417589B2 - Method for producing high-strength hot-rolled steel sheet with excellent stretch formability at high yield - Google Patents

Method for producing high-strength hot-rolled steel sheet with excellent stretch formability at high yield

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JP3417589B2
JP3417589B2 JP01574093A JP1574093A JP3417589B2 JP 3417589 B2 JP3417589 B2 JP 3417589B2 JP 01574093 A JP01574093 A JP 01574093A JP 1574093 A JP1574093 A JP 1574093A JP 3417589 B2 JP3417589 B2 JP 3417589B2
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cooling
temperature
steel
steel sheet
hot
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淳 伊丹
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正則 西本
茂 木原
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、590N/mm2 以上の
引張強度と高い伸び特性、すなわち高い張り出し成形性
を有する熱延鋼板を高い歩留まりで製造する方法にかか
わる。 【0002】 【従来の技術】地球温暖化に端を発した自動車の燃料消
費規制から、自動車の軽量化が重要な課題となり、高強
度鋼板の果たす役割が従来以上に大きくなった現在、高
い加工性を有する種々の高強度鋼板が開発されつつあ
る。その中でも、変態誘起塑性による高い破断伸び特性
を示す残留オーステナイトを含む高強度鋼板は、その高
い張り出し成形性から、新しい高強度鋼板として脚光を
あびている。 【0003】残留オーステナイトを含む熱延高強度鋼板
の製造技術としては例えば特開平1−79345号公
報、特開昭60−184664号公報、特開平1−15
9317号公報がある。特に、後の2つの技術は、熱延
のランアウトテーブルから巻取りにいたる工程において
限定した条件で製造する方法であり、これにより得られ
る特性は、例えば980N/mm2 級の引張強度で30%
以上の破断伸びを示す加工性に極めて優れた高強度熱延
鋼板である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】自動車部品は、たいて
いの場合クランクプレスにより高速かつ大量に生産され
る。従って、自動車部品用の鋼帯は、高位に安定した材
質でかつ高い均一性を保っている必要がある。換言すれ
ば材質歩留まりが高ければ、材料ロスとプレストラブル
がなくなることにより、一部品当りの値段が安くなるこ
とや、計画性の高い自動車生産を行うことができるよう
になる。しかしながら、概して従来技術により熱延工程
のみで製造される残留オーステナイトを含む熱延高強度
鋼板の場合は、製造上ランアウトテーブルでの精密な冷
却制御を必要とし、特に400℃近傍なる水による冷却
の核沸騰と膜沸騰の遷移温度域で巻取ることも重なり、
この条件がばらつくことによる低い材質安定性、低い歩
留まりとなることが多く、工業生産上の大きな課題であ
った。一方、これを回避するために巻取り後に熱処理を
行う技術として特開平1−259210号公報や特開平
1−259121号公報に示された技術が提案されてい
る。これらは、歩留まりに関しては高いものが得られる
ものと判断されるが、一工程増えることによる製造原価
増は避けられない。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、従来の高強度
熱延鋼板より高い加工性を有することから注目されてい
る残留オーステナイトを含む熱延高強度鋼板を社会の需
要にあわせるべく高い歩留まりでかつ安価に提供する
ことを目的として発明されたものであり、その骨子とす
るところは、質量割合で、C:0.08〜0.25%、
Si:0.7〜2.5%、Mn:0.8〜3.0%、残
部実質的にFeからなる鋼を熱延するに際し、仕上圧延
終了温度をAr3 〜(Ar3 +70)℃とし、平均冷却
速度20℃/s以上で550〜450℃まで冷却するに
際し、鋼帯の上部からの冷却の熱伝達係数αU と鋼帯の
下部からの冷却の熱伝達係数αL の比(αU /αL )を
0.8以上1.1未満となるようにし、その後、冷却終
了温度から巻取り温度までを空冷し、350〜500℃
で巻取ることにより得られる、張り出し成形性に優れた
高強度熱延鋼板を高い歩留まりで製造する方法である。 【0006】 【作用】次に、本発明の各要件の作用および数値限定理
由について述べる。 C:本発明鋼は、実質上残留オーステナイトを残留させ
ることにより高い成形性を有する高強度鋼板とする。特
に本発明のようにオーステンパーによりオーステナイト
を残留させる場合、残留オーステナイト中には一般にC
が1.0〜1.6%ほど濃化しているといわれている。
本発明者らの測定結果でも1.0〜1.2%のC濃度を
有している。このような残留オーステナイトを体積率で
例えば5%以上確保させるためには、少なくとも0.0
5%以上のCが必要となる。さらに、不可避的に形成さ
れる微細な鉄炭化物の生成も考慮に入れると0.08%
のCが必要である。従って、本発明では0.08%をC
の下限値とした。当然、到達させる引張強度レベルに応
じてC量を変更すればよい。上限は、スポット溶接性を
考慮し、0.25%とした。これ以上のCが鋼中に含有
されると、スポット溶接部のナゲット内破断が避けられ
ない。好ましいCの含有範囲は、0.1〜0.2%であ
る。 【0007】Si:Siは、本発明においては仕上圧延
終了からランアウトテーブルでの冷却途中過程における
ポリゴナルフェライトの生成と、冷却途中過程からの巻
取り後の徐冷過程におけるオーステンパーにおいて未変
態オーステナイト中の炭化物生成の抑制という役割を果
たす。この効果を発揮させるためには少なくとも0.7
%のSiの含有が必要である。上限は、コストの観点と
転炉での溶製の観点から2.5%とした。好ましいSi
の含有範囲は1.0〜2.2%である。 【0008】Mn:Mnは、オーステナイトの安定化を
もたらすとともに鋼帯の引張強度を高める。本発明鋼に
おいては、これらを有効に発揮させるためにMnを含有
させる。これらの効果を発揮させるためには少なくとも
0.8%のMnの含有が必要である。狙いとする引張強
度に応じてMnレベルは下限値以上で変更すればよい。
上限は、コストの観点と転炉での溶製の観点から3.0
%とした。好ましいMnの含有範囲は1.0〜2.0%
である。 【0009】S,Ca:伸びフランジ性を劣化させたく
ない場合には、MnSの形成を回避するためにSを徹底
的に下げることが有効であることが多くの公知例から明
らかであり、本発明においてこれを採用しても何等効果
をなくすものではない。その場合、0.005%以下の
含有であることが好ましい。さらに不可避的に残留する
SをCaSとして固定することも明らかとなっており、
この場合も本発明の効力をなくすものではなく、0.0
03%程度以下の含有とすることが好ましい。 Al:Alは、脱酸を目的として使用されることが多
く、MnやSiの転炉での溶製上の歩留まりを向上させ
る意味も含め本発明で用いることができる。その場合
は、0.01〜0.1%の含有範囲であればよく、好ま
しくは0.02〜0.05%程度でよい。 【0010】次に、本発明における熱延方法の数値限定
理由について述べる。 仕上圧延終了温度:仕上圧延終了温度は、熱間圧延中の
オーステナイトの粒径を決定する。オーステナイトの粒
径は、その後のランアウトテーブルにおける冷却過程に
おいてポリゴナルフェライトの生成を左右するものであ
り、本発明においてする必要がある。すなわち、本発明
は冷却制御性をよくするためにランアウトテーブルの前
半部分で冷却を開始させることを意図することから、あ
まり冷却開始までの空冷時間をとりたくない。一方、残
留オーステナイトを得るための第1段階として未変態オ
ーステナイトへのCの濃化を十分に行わせるためにポリ
ゴナルフェライトを生成させる必要がある。従って、こ
の両者を実現させるために成分上の考慮と仕上圧延温度
の考慮が必要である。前者についてはSiの限定理由で
述べた通りである。後者については仕上圧延温度はAr
3 変態点直上であることが必要である。工業的な製造を
考慮にいれ、本発明においては仕上圧延終了温度をAr
3 〜(Ar3 +70)℃とした。これを超える仕上圧延
終了温度となると、ポリゴナルフェライトが生成しにく
くなり生成させるための特別の考慮が必要となる。 【0011】ランアウトテーブルにおける冷却条件と冷
却方法:冷却条件は、平均冷却速度20℃/s以上で5
50〜450℃まで冷却する。平均冷却速度の下限値2
0℃/sは、これ未満であるとパーライトまたは粗大な
鉄炭化物を含むベイナイトの生成が避けられないために
これを定めた。上限は特に定めるものではないが、冷却
終了温度の制御性から現状の技術では150℃/s程度
までと考えられる。好ましい冷却速度の範囲は30〜1
00℃/sである。また、550〜450℃までの冷却
については、550℃を超える冷却終了であるとこれ
もパーライトまたは粗大な鉄炭化物を含むベイナイトの
生成が避けられないためにこれを定めた。また、冷却制
御性のことを考慮に入れると好ましい冷却終了温度範
囲は550〜450℃である。これは水による冷却の核
沸騰と膜沸騰の遷移温度が380〜450℃程度である
ためであり、この温度域を空冷とすると冷却ばらつきが
小さくてすむために好ましい。 【0012】冷却方法は、本発明において最も重要な構
成要件である。鋼帯の上部からの冷却の熱伝達係数αU
と鋼帯の下部からの冷却の熱伝達係数αL の比(αU
αL)を0.8以上1.1未満となるようにする必要が
ある。冷却方法は、冷却中の鋼帯の形状に大きく影響を
およぼしているようである。推定の域ではあるが、これ
は以下の理由と考えられる。すなわち、上下の冷却能力
が大きく異なると鋼帯上に圧延方向に向かって水が残る
ような形状となりこれが助長されると鋼帯が圧延方向に
対して波のような形状となる。これが、局部的に鋼帯を
冷却させるようなことになり、鋼帯の温度ばらつきが大
きくなる。その状態でさらに水冷が施されると長手方向
に大きな温度ばらつきが生じ、これが材質ばらつきを招
き、歩留まりを低下させる。 【0013】形状不良には、仕上圧延終了後に開始する
ポリゴナルフェライトの変態による体積膨張も寄与して
いるものと推定され、部分的な変態進行は致命的な形状
不良につながるものと考えられる。このような形状不良
に起因する温度ばらつきを徹底的に少なくするために、
本発明者らが度重なる工場実験を行ったことはいうまで
もない。その結果、冷却安定性を高めるための冷却方法
は、上部からと下部からの冷却の熱伝達係数を制御する
ことにあることがわかり、本発明に至った。αU /αL
が0.8未満であっても1.1以上であっても温度ばら
つきが大きい。冷却バルブは、パイプラミナーでもスリ
ットラミナーでもさらには、スプレイノズルでも効果は
同じである。もちろん、主たる冷却のみならず、鋼帯上
に不可避的に残る水をクロススプレイやVスプレイによ
って切ることも本発明において採用すればよい。 【0014】巻取温度:巻取温度は、350〜500℃
とする。これは、未変態γのオーステンパーによりベイ
ナイトフェライトのラス間や端部にCを濃化させ常温で
順安定な残留オーステナイトを生成させるために最終的
に必要な条件である。500℃を超えると実質上残留オ
ーステナイトは生成せず、350℃未満であると下部ベ
イナイトの生成により硬質になるとともに残留オーステ
ナイト量も減少する。好ましい巻取温度範囲は400〜
450℃である。さらに、鋼帯長手端部の材質を向上さ
せるために、鋼帯長手中央部よりも50〜100℃程度
巻取温度を上げることも本発明においては有効な方法で
ある。この場合も上限の巻取温度は500℃である。 【0015】 【実施例】(実施例1) 表1に示す鋼Aを用い、表2に示す条件で熱延した。表
2のFT(仕上圧延終了温度)とCT(巻取温度)は、
当該コイルの実績温度範囲で示した。また、本発明法は
いずれも冷却終了温度から巻取り温度までを空冷した。
冷却終了温度は、コイル長手全長についての測定機器が
ないことから、コイル長手方向中央部についての実績を
示した。表2中の下線は、発明範囲外であることを示
す。熱延最終板厚は2.3mm、幅は1000mmである。 【0016】 【表1】【0017】 【表2】 【0018】このようにして得た熱延コイルに0.8%
の調質圧延を施した後、引張試験と残留オーステナイト
量の測定試験に供した。引張試験は、JIS Z220
1記載の5号試験片を用い、同Z2241記載の方法に
従って行い、降伏点強度YP、引張強度TS、破断伸び
Elを測定した。残留オーステナイト量は、X線回折に
より測定したα相の{100}と{211}、γ相の
{110}と{311}のX線強度から求めた。この測
定は、A−1からA−4の各熱延コイルについては長手
方向2m毎、幅方向100mm毎に行った。また、その他
のコイルについては長手方向は30m毎に行った。A鋼
は、TS≧780N/mm2 、El≧29%を目標に製造
したものであるので、これを達成した割合をその歩留ま
りとして、また平均の残留オーステナイト量をあわせて
表2に示した。表2から明らかなように、本発明方法に
よると確実に歩留まりが90%以上確保することができ
る。 (実施例2) 表1のB〜D鋼を用い、仕上圧延温度、冷却速度を発明
範囲内とし、αU /αL を変更し、冷却終了温度から巻
取り温度までを空冷した熱延を行った。その製造実績を
表3に示した。αU /αL を変更したので巻取温度は発
明範囲外のものも発生した。これにより得られた熱延コ
イルに0.8%の調質圧延を施し、実施例1のA−1〜
A−4の評価方法と同様に歩留まりを算定した。なお、
歩留まりの算定には各鋼のTSとElの目標値(表3)
を用いた。 【0019】 【表3】【0020】これで得られた歩留まりは、図1のように
なった。αU /αL が発明範囲内に入っている水準につ
いては高い歩留まりが維持された。 【0021】 【発明の効果】本発明によれば、高い伸び、すなわち張
り出し成形性に優れた残留オーステナイトを含む高強度
熱延鋼板が工業生産上重要な要素である高い歩留まりで
生産することができる。これは、昨今の自動車業界で重
要な課題となっている車体軽量化のための高強度鋼板の
使用に際して、単に成形性がよいという観点からの残留
オーステナイトを含む高強度鋼板の使用ということだけ
ではなく、高い製造歩留まりと材質均質性から自動車業
界にとっての素材購入の時の低コスト化、製造時のばら
つきの低減化につながり、自動車業界に対しての貢献度
は多大なものである。
Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention produces a hot-rolled steel sheet having a tensile strength of 590 N / mm 2 or more and a high elongation property, that is, a high stretch forming property, at a high yield. Involved in the method. 2. Description of the Related Art Weight reduction of automobiles has become an important issue due to restrictions on fuel consumption of automobiles caused by global warming, and the role of high-strength steel sheets has become greater than ever before, so that high processing is required. Various high-strength steel sheets having properties are being developed. Among them, high-strength steel sheets containing retained austenite exhibiting high elongation at break due to transformation induced plasticity have been spotlighted as new high-strength steel sheets due to their high stretch formability. Techniques for producing a hot-rolled high-strength steel sheet containing retained austenite include, for example, JP-A-1-79345, JP-A-60-184664, and JP-A-1-15.
No. 9317. In particular, the latter two techniques are methods of manufacturing under a limited condition in a process from a hot-rolling run-out table to winding, and the characteristics obtained by this method are, for example, 30% at a tensile strength of 980 N / mm 2 class.
It is a high-strength hot-rolled steel sheet that exhibits the above elongation at break and is extremely excellent in workability. [0004] Automotive parts are often produced in high speed and in large quantities by crank presses. Therefore, a steel strip for an automobile part needs to be made of a material that is stable at a high level and keep high uniformity. In other words, if the material yield is high, material loss and press troubles are eliminated, so that the price per part can be reduced, and highly planned automobile production can be performed. However, in the case of a hot-rolled high-strength steel sheet containing retained austenite, which is generally manufactured only by the hot-rolling process according to the conventional technology, precise cooling control is required in the run-out table in manufacturing, and particularly, cooling with water near 400 ° C Winding in the transition temperature range between nucleate boiling and film boiling overlaps,
These conditions often result in low material stability and low yield due to variation, which has been a major problem in industrial production. On the other hand, as a technique for performing heat treatment after winding in order to avoid this, techniques disclosed in JP-A-1-259210 and JP-A-1-259121 have been proposed. Although it is judged that these have high yields in terms of yield, an increase in manufacturing cost due to an increase in one step is inevitable. According to the present invention, a hot-rolled high-strength steel sheet containing retained austenite, which has attracted attention because it has higher workability than conventional high-strength hot-rolled steel sheets, meets the needs of society. Therefore, it was invented for the purpose of providing at a high yield and at a low cost, and the gist of the invention is that C: 0.08 to 0.25% by mass ratio,
When hot rolling a steel consisting of Si: 0.7 to 2.5%, Mn: 0.8 to 3.0% and the balance substantially Fe, the finish rolling finish temperature is Ar 3 to (Ar 3 +70) ° C. In cooling to 550 to 450 ° C. at an average cooling rate of 20 ° C./s or more, the ratio of the heat transfer coefficient α U of cooling from the upper part of the steel strip to the heat transfer coefficient α L of cooling from the lower part of the steel strip ( α U / α L ) is set to 0.8 or more and less than 1.1, and then air-cooled from the cooling end temperature to the winding temperature, and then 350 to 500 ° C.
This is a method for producing a high-strength hot-rolled steel sheet excellent in stretch formability obtained by winding at a high yield. Next, the operation of each requirement of the present invention and the reason for limiting the numerical values will be described. C: The steel of the present invention is a high-strength steel sheet having high formability by substantially retaining retained austenite. In particular, when austenite is retained by austempering as in the present invention, C is generally contained in the retained austenite.
Is said to be concentrated by about 1.0 to 1.6%.
The measurement results of the present inventors have a C concentration of 1.0 to 1.2%. In order to secure such a retained austenite in a volume ratio of, for example, 5% or more, at least 0.0
5% or more of C is required. Furthermore, taking into account the formation of fine iron carbide which is inevitably formed, 0.08%
Of C is required. Therefore, in the present invention, 0.08% is C
Was set to the lower limit. Naturally, the C amount may be changed according to the tensile strength level to be reached. The upper limit is set to 0.25% in consideration of spot weldability. If more C is contained in the steel, fracture in the nugget of the spot welded part cannot be avoided. A preferred C content range is 0.1 to 0.2%. [0007] Si: In the present invention, Si is formed of polygonal ferrite in the course of cooling from the end of finish rolling to the run-out table, and untransformed austenite in the austemper in the slow cooling step after winding from the course of cooling. It plays a role of suppressing the formation of carbides in the steel. To achieve this effect, at least 0.7
% Of Si is required. The upper limit is set to 2.5% from the viewpoint of cost and melting from a converter. Preferred Si
Is 1.0 to 2.2%. Mn: Mn not only stabilizes austenite but also increases the tensile strength of a steel strip. In the steel of the present invention, Mn is contained in order to exert these effectively. In order to exert these effects, at least 0.8% of Mn must be contained. The Mn level may be changed to a value equal to or higher than the lower limit according to the target tensile strength.
The upper limit is 3.0 from the viewpoint of cost and melting from the converter.
%. A preferred Mn content range is 1.0 to 2.0%.
It is. S, Ca: If it is not desired to deteriorate the stretch flangeability, it is clear from many known examples that it is effective to thoroughly reduce S in order to avoid the formation of MnS. Adopting this in the invention does not eliminate any effect. In that case, the content is preferably 0.005% or less. It is also clear that inevitably remaining S is fixed as CaS,
Also in this case, the effect of the present invention is not lost, and 0.0
Preferably, the content is about 03% or less. Al: Al is often used for the purpose of deoxidation, and can be used in the present invention including the meaning of improving the yield in melting Mn and Si in a converter. In that case, the content may be in the range of 0.01 to 0.1%, preferably about 0.02 to 0.05%. Next, the reasons for limiting the numerical values of the hot rolling method in the present invention will be described. Finish rolling end temperature: The finish rolling end temperature determines the grain size of austenite during hot rolling. The grain size of austenite affects the formation of polygonal ferrite in the subsequent cooling process in the run-out table, and needs to be made in the present invention. That is, the present invention intends to start cooling in the first half of the run-out table in order to improve the cooling controllability, and therefore does not want to take much air cooling time until the start of cooling. On the other hand, as a first step for obtaining retained austenite, it is necessary to generate polygonal ferrite in order to sufficiently concentrate C in untransformed austenite. Therefore, in order to realize both, it is necessary to consider the components and the finish rolling temperature. The former is as described for the limitation reason of Si. For the latter, the finish rolling temperature is Ar
3 It is necessary to be right above the transformation point. In consideration of industrial production, in the present invention, the finish rolling end temperature is set to Ar
3 to (Ar 3 +70) ° C. If the finish rolling end temperature exceeds this, polygonal ferrite is difficult to be formed, and special consideration for forming it is necessary. [0011] Cooling conditions and cooling method in the run-out table: The cooling condition is 5 at an average cooling rate of 20 ° C / s or more.
Cool to 50-450 ° C. Lower limit of average cooling rate 2
The temperature of 0 ° C./s was determined because below this, formation of bainite containing pearlite or coarse iron carbide was inevitable. The upper limit is not particularly defined, but is considered to be up to about 150 ° C./s in the current technology from the controllability of the cooling end temperature. The preferred range of the cooling rate is 30 to 1
00 ° C / s. As for the cooling to 550 to 450 ° C., If it is cooling end exceeding 550 ° C., determined this to this not be avoided the generation of bainite including perlite or coarse iron carbide. Further, in consideration of cooling controllability , a preferable cooling end temperature range is 550 to 450 ° C. This is because the transition temperature between nucleate boiling and film boiling of cooling by water is about 380 to 450 ° C. It is preferable that this temperature range be air-cooled because cooling variations can be reduced. The cooling method is the most important component in the present invention. Heat transfer coefficient α U for cooling from the top of the steel strip
The ratio of the heat transfer coefficient alpha L of the cooling from the bottom of the strip (alpha U /
α L ) must be 0.8 or more and less than 1.1. The cooling method appears to have a significant effect on the shape of the steel strip during cooling. Although it is in the range of estimation, this is considered as follows. That is, if the upper and lower cooling capacities differ greatly, water will remain on the steel strip in the rolling direction, and if this is promoted, the steel strip will have a wave-like shape in the rolling direction. This causes the steel strip to be locally cooled, and the temperature variation of the steel strip increases. If water cooling is further performed in this state, large temperature variations occur in the longitudinal direction, which causes material variations and lowers the yield. It is presumed that volumetric expansion due to transformation of polygonal ferrite which starts after finishing rolling also contributes to the shape defect, and it is considered that partial progression of transformation leads to a fatal shape defect. In order to drastically reduce temperature variations caused by such shape defects,
It goes without saying that the present inventors have conducted repeated factory experiments. As a result, it was found that the cooling method for improving the cooling stability was to control the heat transfer coefficient of cooling from the top and from the bottom, leading to the present invention. α U / α L
Is less than 0.8 or 1.1 or more, the temperature variation is large. The effect of the cooling valve is the same whether it is a pipe laminator, a slit laminator, or a spray nozzle. Needless to say, not only the main cooling but also the use of cross-spray or V-spray to remove water unavoidable on the steel strip may be employed in the present invention. Winding temperature: The winding temperature is 350 to 500 ° C.
And This is a condition ultimately necessary for enriching C between laths and ends of bainite ferrite by an untransformed γ austemper to generate austenite which is normally stable at room temperature. When the temperature exceeds 500 ° C., substantially no retained austenite is generated, and when the temperature is lower than 350 ° C., the lower bainite is formed to be hard and the amount of retained austenite is reduced. A preferred winding temperature range is 400 to
450 ° C. Further, in order to improve the material of the longitudinal end of the steel strip, it is also an effective method in the present invention to increase the winding temperature by about 50 to 100 ° C. than that of the central part of the longitudinal direction of the steel strip. Also in this case, the upper limit winding temperature is 500 ° C. EXAMPLES Example 1 Steel A shown in Table 1 was hot rolled under the conditions shown in Table 2. In Table 2, FT (finish rolling end temperature) and CT (winding temperature)
It is shown in the actual temperature range of the coil. The method of the present invention
In each case, air cooling was performed from the cooling end temperature to the winding temperature.
The cooling end temperature shows the actual results for the center portion in the coil longitudinal direction because there is no measuring device for the entire coil longitudinal length. The underline in Table 2 indicates that it is outside the scope of the invention. The final hot-rolled sheet thickness is 2.3 mm and the width is 1000 mm. [Table 1] [Table 2] The hot-rolled coil thus obtained is 0.8%
, And then subjected to a tensile test and a test for measuring the amount of retained austenite. The tensile test is based on JIS Z220
Using the No. 5 test piece described in No. 1 and according to the method described in Z2241, the yield point strength YP, tensile strength TS, and elongation at break El were measured. The amount of retained austenite was determined from the X-ray intensities of {100} and {211} of the α phase and {110} and {311} of the γ phase measured by X-ray diffraction. This measurement was performed every 2 m in the longitudinal direction and every 100 mm in the width direction for each of the hot-rolled coils A-1 to A-4. For other coils, the measurement was performed every 30 m in the longitudinal direction. Steel A was manufactured with the target of TS ≧ 780 N / mm 2 and El ≧ 29%. Table 2 shows the percentage of achievement of this target and the average amount of retained austenite. As is clear from Table 2, the yield of the present invention can be reliably ensured by 90% or more. (Example 2) Using the B to D steels in Table 1, the finish rolling temperature and the cooling rate were within the range of the invention, α U / α L were changed, and the winding was started from the cooling end temperature.
Hot rolling was performed by air-cooling to the removal temperature . Table 3 shows the production results. Due to the change of α U / α L , some of the winding temperatures were out of the range of the invention. The hot-rolled coil thus obtained was subjected to a temper rolling of 0.8%, and A-1 to A-1 of Example 1 were applied.
The yield was calculated in the same manner as in the evaluation method of A-4. In addition,
To calculate yield, target values of TS and El for each steel (Table 3)
Was used. [Table 3] The yield thus obtained is as shown in FIG. A high yield was maintained at a level where α U / α L was within the range of the invention. According to the present invention, a high-strength hot-rolled steel sheet containing high elongation, that is, a retained austenite excellent in stretch formability, can be produced at a high yield which is an important factor in industrial production. . This means that when using high-strength steel sheets to reduce body weight, which has become an important issue in the automotive industry these days, simply using high-strength steel sheets containing retained austenite from the viewpoint of good formability is not enough. Instead, the high production yield and material homogeneity have led to a reduction in the cost of purchasing materials for the automotive industry and a reduction in manufacturing variations, and the contribution to the automotive industry is enormous.

【図面の簡単な説明】 【図1】歩留まりとαU /αL とのグラフである。BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a graph of yield and α U / α L.

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木原 茂 君津市君津1番地 新日本製鐵株式会社 君津製鐵所内 (72)発明者 上原 拓男 君津市君津1番地 新日本製鐵株式会社 君津製鐵所内 (56)参考文献 特開 平2−179827(JP,A) 特開 昭64−79345(JP,A) 特開 平1−159317(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 9/46 - 9/48 C21D 8/00 - 8/04 C22C 38/00 - 38/60 B21B 37/76 B21B 45/00 - 45/08 ──────────────────────────────────────────────────続 き Continued on the front page (72) Inventor Shigeru Kihara 1 Kimitsu, Kimitsu City Inside Nippon Steel Corporation Kimitsu Works (72) Inventor Takuo Uehara 1 Kimitsu, Kimitsu City Nippon Steel Corporation Kimitsu Steel Corporation In-house (56) References JP-A-2-179827 (JP, A) JP-A-64-79345 (JP, A) JP-A-1-159317 (JP, A) (58) Fields investigated (Int. Cl. 7 , DB name) C21D 9/46-9/48 C21D 8/00-8/04 C22C 38/00-38/60 B21B 37/76 B21B 45/00-45/08

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 質量割合で、 C :0.08〜0.25%、 Si:0.7〜2.5%、 Mn:0.8〜3.0%、 残部実質的にFeからなる鋼を熱延するに際し、仕上圧
延終了温度をAr3 〜(Ar3 +70)℃とし、平均冷
却速度20℃/s以上で550〜450℃まで冷却する
に際し、鋼帯の上部からの冷却の熱伝達係数αU と鋼帯
の下部からの冷却の熱伝達係数αL の比(αU /αL
を0.8以上1.1未満となるようにし、その後、冷却
終了温度から巻取り温度までを空冷し、350〜500
℃で巻取ることにより得られる、張り出し成形性に優れ
た高強度熱延鋼板を高い歩留まりで製造する方法。
(57) [Claims 1] C: 0.08 to 0.25%, Si: 0.7 to 2.5%, Mn: 0.8 to 3.0% by mass. , when hot rolling the balance substantially of steel consisting of Fe, upon the finish rolling temperature of Ar 3 ~ (Ar 3 +70) ℃, cooled to 550 to 450 ° C. at an average cooling rate of 20 ° C. / s or higher, the steel Ratio of heat transfer coefficient α U of cooling from the upper part of the strip to heat transfer coefficient α L of cooling from the lower part of the steel strip (α U / α L )
Is set to 0.8 or more and less than 1.1, and then air-cooled from the cooling end temperature to the winding temperature.
A method for producing a high-strength hot-rolled steel sheet with excellent stretch formability, which can be obtained by winding at ℃, at a high yield.
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