JP3417491B2 - 機械プレスの駆動力伝達装置とその始動方法 - Google Patents

機械プレスの駆動力伝達装置とその始動方法

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    • B30B1/26Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by cams, eccentrics, or cranks
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機械プレスの駆動力伝達
装置とその始動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】機械プレスでは、金型を保持するスライ
ドにプレス動作を与えると共に、このプレス動作とタイ
ミングを合わせてワーク搬送駆動機構に搬送動作を与
え、ワークを連続的に成形加工するようにしたもの、例
えばタンデムプレスやトランスファープレスがある。
【0003】かかる機械プレスの従来の駆動力伝達装置
の一例を図3に示す。この図において、メインモータ1
によりフライホイール2を回転させてフライホイール2
に回転エネルギーを蓄え、クラッチ3を接続してフライ
ホイール2に蓄えた回転エネルギーを動力伝達軸4に伝
達し、動力取出ギヤ5及び中継ギヤ6を介して中継ギヤ
6と同軸上のピニオン7に動力を伝達し、このピニオン
7の回転によりスライド駆動機構8を駆動して、金型を
保持するスライド9にプレス動作を与え、同時に中継ギ
ヤ6の回転をベベルギヤ機構10等により取り出してワ
ーク搬送駆動機構12へ伝達するようになっている。な
お、11は動力伝達軸4のブレーキである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の駆動力伝達装置では、スライド駆動機構8やワーク搬
送駆動機構12は、ギヤとクラッチ3を介してフライホ
イール2に直接接続されており、始動時に回転している
フライホイール2に対してクラッチ3を接続する必要が
あり、その際に、機械的ショックが発生すると共に大き
な騒音が発生する問題点があった。また、クラッチ3は
その構造上、フリクションインサート等の接続用パッド
の消耗が激しく、このパッドを多数用意し定期的に交換
する必要がある問題点があった。
【0005】かかる問題点を解決するために、本願と同
一の出願人は、遊星ギヤ装置を用いた機械プレスの駆動
力伝達装置を創案し出願した(特願平5−32395
号)。しかし、この駆動力伝達装置でも、トランスファ
ープレスのようにスライド駆動機構8やワーク搬送駆動
機構12が大型となる機械プレスでは、フライホイール
や遊星ギヤ装置を制御するサーボモータが大型となりす
ぎる問題点があった。
【0006】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、機
械的ショックや騒音を伴わずにスムースに始動でき、消
耗の激しいクラッチを必要とせず、大型のスライド駆動
機構やワーク搬送駆動機構にも適用できる機械プレスの
駆動力伝達装置とその始動方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、フライ
ホイールに蓄えられた回転エネルギーを中間軸を介して
メインギヤ軸に伝達し、メインギヤ軸の回転によりプレ
ス作動を行う機械プレスの駆動力伝達装置において、フ
ライホイールと同軸上に遊星ギヤ装置が配置されてお
り、該遊星ギヤ装置は、互いに同軸の第1太陽ギヤ及び
第2太陽ギヤと、第1太陽ギヤ及び第2太陽ギヤにそれ
ぞれ噛合し互いに連結された第1遊星ギヤ及び第2遊星
ギヤと、該第1遊星ギヤ及び第2遊星ギヤの回転軸を支
承するキャリヤと、第2太陽ギヤに連結された動力取出
ギヤと、からなり、更にフライホイールと同軸上に第1
駆動軸及び第2駆動軸、第1カップリング及び第2カッ
プリング、及びサーボモータが配置されており、第1駆
動軸の一端は第1カップリングを介してフライホイール
に連結され他端は遊星ギヤ装置のキャリヤに連結されて
おり、第2駆動軸の一端は遊星ギヤ装置の第1太陽ギヤ
に連結され他端はサーボモータに連結されており、かつ
第2駆動軸の中間部が第2カップリングを介して動力取
出ギヤに連結され、前記動力取出ギヤからフライホイー
ルの回転エネルギーを前記中間軸に伝達する中間ブレー
キ軸を更に備え、該中間ブレーキ軸にはその回転を制止
するブレーキが設けられている、ことを特徴とする機械
プレスの駆動力伝達装置が提供される。
【0008】更に、本発明によれば、メインモータの駆
動によりフライホイールに蓄えられた回転エネルギーを
中間軸を介してメインギヤ軸に伝達し、メインギヤ軸の
回転によりプレス作動を行う機械プレスの始動方法にお
いて、互いに同軸の第1太陽ギヤ及び第2太陽ギヤと、
第1太陽ギヤ及び第2太陽ギヤにそれぞれ噛合し互いに
連結された第1遊星ギヤ及び第2遊星ギヤと、該第1遊
星ギヤ及び第2遊星ギヤの回転軸を支承するキャリヤ
と、第2太陽ギヤに連結された動力取出ギヤと、からな
る遊星ギヤ装置をフライホイールと同軸上に配置し、フ
ライホイールと遊星ギヤ装置のキャリヤとの間に第1カ
ップリングを配置し、第1太陽ギヤの軸と動力取出ギヤ
の軸との間に第2カップリングを配置し、ブレーキを備
えた中間ブレーキ軸を介して動力取出ギヤと前記中間軸
とを連結し、第1カップリングを切断した状態でメイン
モータにより駆動して回転エネルギーをフライホイール
に備え、ブレーキを作動させて中間ブレーキ軸、動力取
出ギヤ、及び第2太陽ギヤを固定し、第2カップリング
を切断した状態でサーボモータにより第1太陽ギヤを回
転して第1遊星ギヤ及びキャリヤを介して第1カップリ
ングの回転速度をフライホイールの回転速度に一致さ
せ、次いで第1カップリングによりフライホイールとキ
ャリヤを連結した後、サーボモータの回転速度を第1太
陽ギヤと動力取出ギヤの回転速度を一致させるべく変え
るとともに、ブレーキを開放してキャリヤ、第2遊星ギ
ヤ、動力取出ギヤ、及び中間ブレーキ軸を介してフライ
ホイール及びサーボモータの回転エネルギーを中間軸に
伝達してメインギヤ軸の回転によりプレス作動を始動
し、第1太陽ギヤと動力取出ギヤの回転速度が一致した
時点で、第2カップリングにより第1太陽ギヤと動力取
出ギヤとを連結する、ことを特徴とする機械プレスの始
動方法が提供される。
【0009】
【作用】上記本発明の装置及び方法によれば、第1カッ
プリングを切断した状態でメインモータで駆動してフラ
イホイールに回転エネルギーを備え、次いで第1カップ
リングの回転速度をフライホイールの回転速度に一致さ
せて第1カップリングによりフライホイールとキャリヤ
を連結し、次いで第1太陽ギヤと動力取出ギヤの回転速
度を一致させて第2カップリングにより第1太陽ギヤと
動力取出ギヤとを連結するので、第1カップリング及び
第2カップリングの両方ともカップリングの接続を回転
速度が一致した状態でできる。従って、始動時に従来の
ようなクラッチを用いる必要がなく、機械的ショックや
騒音がほとんど発生せず、クラッチの使用に伴う消耗品
の準備や定期的な交換が不要となり、実質的にメンテナ
ンスフリーとすることができる。また、ブレーキで中間
ブレーキ軸を固定した状態で、第1カップリングを接続
し、次いでサーボモータの回転速度を変えて、スライド
を始動させるので、機械プレスの始動をスムースに行う
ことができる。
【0010】更に、フライホイールを備えた第1駆動軸
が、中間ブレーキ軸、及び中間軸を介してメインギヤ軸
に伝達されるので、ブレーキ軸とフライホイール軸が同
軸である従来の駆動力伝達装置(図3)に較べて、第1
駆動軸を高速にでき、フライホイールの重量を低減する
ことができる。また、第2カップリングによりサーボモ
ータで駆動される第1太陽ギヤと動力取出ギヤとが連結
されるので、その連結後はフライホイールの回転エネル
ギーのみで機械プレスを駆動でき、サーボモータは第2
カップリングの接続に必要な容量で足りる。従って、ト
ランスファープレスのような大型の機械プレスでも、フ
ライホイール及び遊星ギヤ装置を制御するサーボモータ
を小型にすることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
して説明する。なお、各図において、共通する部分には
同一の符号を付して使用する。図1は、本発明による機
械プレスの駆動力伝達装置の全体構成図である。この図
において、本発明の機械プレスの駆動力伝達装置は、メ
インモータ1によりフライホイール2を回転させてフラ
イホイール2に回転エネルギーを蓄え、この蓄えられた
回転エネルギーを中間軸13を介してメインギヤ軸14
に伝達し、メインギヤ軸14の回転によりプレス作動を
行うようになっている。中間軸13には中継ギヤ6、ピ
ニオン7、及びベベル機構10等が設けられ、中継ギヤ
6を介してピニオン7に動力を伝達し、このピニオン7
の回転によりスライド駆動機構8を駆動して、金型を保
持するスライド9にプレス動作を与え、同時に中継ギヤ
6の回転をベベルギヤ機構10等により取り出してワー
ク搬送駆動機構12へ伝達するようになっている。
【0012】更に、フライホイール2と同軸上に遊星ギ
ヤ装置20が配置されている。この遊星ギヤ装置20
は、互いに同軸の第1太陽ギヤ21及び第2太陽ギヤ2
2と、第1太陽ギヤ21及び第2太陽ギヤ22にそれぞ
れ噛合し互いに連結された第1遊星ギヤ23及び第2遊
星ギヤ24と、該第1遊星ギヤ23及び第2遊星ギヤ2
4の回転軸を支承するキャリヤ25と、第2太陽ギヤ2
2に連結された動力取出ギヤ5と、からなる。
【0013】更に、フライホイール2と同軸上に第1駆
動軸31及び第2駆動軸32、第1カップリング33及
び第2カップリング34、及びサーボモータ35が配置
されている。第1カップリング33及び第2カップリン
グ34はギヤカップリングであるのがよい。図1におい
て、第1駆動軸31の一端(図で右端)は第1カップリ
ング33を介してフライホイール2に連結され、他端
(図で左端)は遊星ギヤ装置20のキャリヤ25に連結
されている。また、第2駆動軸32の一端(図で右端)
は遊星ギヤ装置20の第1太陽ギヤ21に連結され、他
端(図で左端)はサーボモータ35に連結されている。
更に、第2駆動軸32の中間部が第2カップリング34
を介して動力取出ギヤ5の軸に連結されている。
【0014】更に、前記動力取出ギヤ5からフライホイ
ール2の回転エネルギーを前記中間軸13に伝達する中
間ブレーキ軸36を備える。この中間ブレーキ軸36に
はその回転を制止するブレーキ11が設けられている。
【0015】図2は、図1の装置における第1駆動軸3
1の回転速度Ns、第2駆動軸32の回転速度Nd、及
び動力取出ギヤ5の回転速度Npの関係を示している。
図1の実施例では、第1太陽ギヤ21、第2太陽ギヤ2
2、第1遊星ギヤ23、及び第2遊星ギヤ24のギヤ比
が、1:3:4:2であり、回転速度Ns、Nd、Np
の間には、常に以下の関係が成立する。
【0016】6Np=5Ns+Nd・・・(式1)
【0017】以下、図1及び図2を参照して本発明によ
る機械プレスの始動方法を説明する。なお、始動に先立
ち、機械プレスのブレーキ11を作動させて中間ブレー
キ軸36、動力取出ギヤ5、及び第2太陽ギヤ24を固
定しておく。 まず、機械プレスの始動前に、図1における第1カ
ップリング33を切断した状態でメインモータ1でフラ
イホイール2を駆動して回転エネルギーをフライホイー
ル2に備えておく。この状態でフライホイール2の回転
速度を例えば200rpmに設定する。
【0018】 次に、第2カップリング34を切断し
た状態でサーボモータ35により第1太陽ギヤ21を回
転して第1遊星ギヤ23及びキャリヤ25を介して第1
カップリング33の回転速度Nsをフライホイール2の
回転速度(200rpm)に一致させる。この状態は図
2のA点に相当し、第2駆動軸32の回転速度Ndは−
1000rpmであり、第1駆動軸31の回転速度Ns
とフライホイール2の回転速度が一致しているが、動力
取出ギヤ5の回転速度Npはゼロ(零)であり、機械プ
レスはまだ始動していない。この状態で、第1カップリ
ング33によりフライホイール2とキャリヤ25を連結
する。この連結は、第1カップリング33とフライホイ
ール2の速度が同一であり、従来のようなクラッチを用
いる必要がなく、機械的ショックや騒音がほとんど発生
しない。
【0019】 次に、ブレーキ11を開放してキャリ
ヤ25、第2遊星ギヤ24、動力取出ギヤ5、及び中間
ブレーキ軸36に設けられたギヤ37、38を介してフ
ライホイール2の回転エネルギーを中間軸13に伝達
し、メインギヤ軸14の回転によりプレス作動を開始す
る。ブレーキ11を開放しても動力取出ギヤ5の回転速
度Npはゼロ(零)であり、サーボモータ35の回転速
度Ndを変えることにより(例えば、−1000rpm
から500rpmへ)、動力取出ギヤ5の回転速度Np
を式1に従って増速することができる。従って、ブレー
キ11で中間ブレーキ軸36を固定した状態で、第1カ
ップリング33を接続した後、ブレーキを開放しサーボ
モータ35の回転速度を変えて、増速するので、機械プ
レスの始動をスムースに行うことができる。
【0020】 次に、サーボモータ35の回転速度を
変えて、第1太陽ギヤ21と動力取出ギヤ5の回転速度
を一致させ、第2カップリング34により第1太陽ギヤ
21(すなわち第2動力軸32)と動力取出ギヤ5とを
連結する。この状態は図2のB点に相当し、第2駆動軸
32の回転速度Ndは200rpmであり、第1駆動軸
31の回転速度Nsと動力取出ギヤ5の回転速度Npも
200rpmになっている。従って第2カップリング3
4の接続を回転速度が一致した状態ででき、従来のよう
なクラッチを用いる必要がなく、機械的ショックや騒音
がほとんど発生しない。
【0021】 第2カップリング34を接続すると、
フライホイール2から動力取出ギヤ5までの動力の流れ
は、従来の機械プレスと同様になる。すなわち、第2カ
ップリング34によりサーボモータ35で駆動される第
1太陽ギヤ21と動力取出ギヤ5とが連結されるので、
その連結後はフライホイール2の回転を自由に変化させ
(例えば図2のC点)、フライホイール2の回転エネル
ギーのみで機械プレスを駆動できる。従って、サーボモ
ータ35は第2カップリング34の接続に必要な容量で
足り、トランスファープレスのような大型の機械プレス
でも、フライホイール2及び遊星ギヤ装置20を制御す
るサーボモータ35を小型にすることができる。
【0022】更に、フライホイール2を備えた第1駆動
軸31が、中間ブレーキ軸36、及び中間軸13を介し
てメインギヤ軸14に伝達されるので、動力取出ギヤ5
とギヤ37、及びギヤ38と中継ギヤ6のギヤ比を大き
くすることにより、ブレーキ軸とフライホイール軸が同
軸である従来の駆動力伝達装置(図3)に較べて、第1
駆動軸を高速(例えばC点で500rpm)にでき、フ
ライホイールの重量を低減することができる。
【0023】
【発明の効果】上述したように、本発明の装置及び方法
によれば、第1カップリングを切断した状態でメインモ
ータで駆動してフライホイールに回転エネルギーを備
え、次いで第1カップリングの回転速度をフライホイー
ルの回転速度に一致させて第1カップリングによりフラ
イホイールとキャリヤを連結し、次いで第1太陽ギヤと
動力取出ギヤの回転速度を一致させて第2カップリング
により第1太陽ギヤと動力取出ギヤとを連結するので、
第1カップリング及び第2カップリングの両方ともカッ
プリングの接続を回転速度が一致した状態でできる。従
って、始動時に従来のようなクラッチを用いる必要がな
く、機械的ショックや騒音がほとんど発生せず、クラッ
チの接続用パッドの準備や定期的な交換が不要であり、
ほとんどメンテナンスフリーとすることができる。ま
た、ブレーキで中間ブレーキ軸を固定した状態で、第1
カップリングを接続した後、ブレーキを開放しサーボモ
ータの回転速度を変えて、増速するので、機械プレスの
始動をスムースに行うことができる。
【0024】更に、フライホイールを備えた第1駆動軸
が、中間ブレーキ軸、及び中間軸を介してメインギヤ軸
に伝達されるので、ブレーキ軸とフライホイール軸が同
軸である従来の駆動力伝達装置(図3)に較べて、第1
駆動軸を高速にでき、フライホイールの重量を低減する
ことができる。また、第2カップリングによりサーボモ
ータで駆動される第1太陽ギヤと動力取出ギヤとが連結
されるので、その連結後はフライホイールの回転エネル
ギーのみで機械プレスを駆動でき、サーボモータは第2
カップリングの接続に必要な容量で足りる。従って、ト
ランスファープレスのような大型の機械プレスでも、フ
ライホイール及び遊星ギヤ装置を制御するサーボモータ
を小型にすることができる。
【0025】従って、本発明の機械プレスの駆動力伝達
装置とその始動方法は、機械的ショックや騒音を伴わず
にスムースに始動でき、消耗の激しいクラッチを必要と
せず、大型のスライド駆動機構やワーク搬送駆動機構に
も適用できる、優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による機械プレスの駆動力伝達装置の全
体構成図である。
【図2】図1の装置における第1駆動軸、第2駆動軸、
及び動力取出ギヤの回転速度Ns、Nd、及びNpの関
係を示す図である。
【図3】従来の機械プレスの駆動力伝達装置の全体構成
図である。
【符号の説明】
1 メインモータ 2 フライホイール 3 クラッチ 4 動力伝達軸 5 動力取出ギヤ 6 中継ギヤ 7 ピニオン 8 スライド駆動機構 9 スライド 10 ベベルギヤ機構 11 ブレーキ 12 ワーク搬送駆動機構 13 中間軸 14 メインギヤ軸 20 遊星ギヤ装置 21 第1太陽ギヤ 22 第2太陽ギヤ 23 第1遊星ギヤ 24 第2遊星ギヤ 25 キャリヤ 31 第1駆動軸 32 第2駆動軸 33 第1カップリング 34 第2カップリング 35 サーボモータ 36 中間ブレーキ軸 Ns 第1駆動軸の回転速度 Nd 第2駆動軸の回転速度 Np 動力取出ギヤの回転速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B30B 15/00 B30B 1/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライホイールに蓄えられた回転エネル
    ギーを中間軸を介してメインギヤ軸に伝達し、メインギ
    ヤ軸の回転によりプレス作動を行う機械プレスの駆動力
    伝達装置において、 フライホイールと同軸上に遊星ギヤ装置が配置されてお
    り、該遊星ギヤ装置は、互いに同軸の第1太陽ギヤ及び
    第2太陽ギヤと、第1太陽ギヤ及び第2太陽ギヤにそれ
    ぞれ噛合し互いに連結された第1遊星ギヤ及び第2遊星
    ギヤと、該第1遊星ギヤ及び第2遊星ギヤの回転軸を支
    承するキャリヤと、第2太陽ギヤに連結された動力取出
    ギヤと、からなり、 更にフライホイールと同軸上に第1駆動軸及び第2駆動
    軸、第1カップリング及び第2カップリング、及びサー
    ボモータが配置されており、第1駆動軸の一端は第1カ
    ップリングを介してフライホイールに連結され他端は遊
    星ギヤ装置のキャリヤに連結されており、第2駆動軸の
    一端は遊星ギヤ装置の第1太陽ギヤに連結され他端はサ
    ーボモータに連結されており、かつ第2駆動軸の中間部
    が第2カップリングを介して動力取出ギヤに連結され、 前記動力取出ギヤからフライホイールの回転エネルギー
    を前記中間軸に伝達する中間ブレーキ軸を更に備え、該
    中間ブレーキ軸にはその回転を制止するブレーキが設け
    られている、ことを特徴とする機械プレスの駆動力伝達
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1カップリング及び第2カップリ
    ングはギヤカップリングである、ことを特徴とする請求
    項1に記載の機械プレスの駆動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 メインモータの駆動によりフライホイー
    ルに蓄えられた回転エネルギーを中間軸を介してメイン
    ギヤ軸に伝達し、メインギヤ軸の回転によりプレス作動
    を行う機械プレスの始動方法において、 互いに同軸の第1太陽ギヤ及び第2太陽ギヤと、第1太
    陽ギヤ及び第2太陽ギヤにそれぞれ噛合し互いに連結さ
    れた第1遊星ギヤ及び第2遊星ギヤと、該第1遊星ギヤ
    及び第2遊星ギヤの回転軸を支承するキャリヤと、第2
    太陽ギヤに連結された動力取出ギヤと、からなる遊星ギ
    ヤ装置をフライホイールと同軸上に配置し、 フライホイールと遊星ギヤ装置のキャリヤとの間に第1
    カップリングを配置し、第1太陽ギヤの軸と動力取出ギ
    ヤの軸との間に第2カップリングを配置し、ブレーキを
    備えた中間ブレーキ軸を介して動力取出ギヤと前記中間
    軸とを連結し、 第1カップリングを切断した状態でメインモータにより
    駆動して回転エネルギーをフライホイールに備え、 ブレーキを作動させて中間ブレーキ軸、動力取出ギヤ、
    及び第2太陽ギヤを固定し、 第2カップリングを切断した状態でサーボモータにより
    第1太陽ギヤを回転して第1遊星ギヤ及びキャリヤを介
    して第1カップリングの回転速度をフライホイールの回
    転速度に一致させ、次いで第1カップリングによりフラ
    イホイールとキャリヤを連結した後、サーボモータの回
    転速度を第1太陽ギヤと動力取出ギヤの回転速度を一致
    させるべく変えるとともに、 ブレーキを開放してキャリヤ、第2遊星ギヤ、動力取出
    ギヤ、及び中間ブレーキ軸を介してフライホイール及び
    サーボモータの回転エネルギーを中間軸に伝達してメイ
    ンギヤ軸の回転によりプレス作動を始動し、 第1太陽ギヤと動力取出ギヤの回転速度が一致した時点
    で、第2カップリングにより第1太陽ギヤと動力取出ギ
    ヤとを連結する、ことを特徴とする機械プレスの始動方
    法。
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