JP3417270B2 - 包装体の欠陥検査方法 - Google Patents

包装体の欠陥検査方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、合成樹脂フィル
ム等の包装体で包装された物品について、包装体の破損
(穴開き、破れ、接着の剥れ等)等の欠陥の有無を検査
する方法に関し、包装体の欠陥の有無を簡易に検出でき
るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】化粧品、エアゾール品等の包装として、
透明な熱収縮フィルムで物品全体を被覆するものがあ
る。熱収縮フィルムによって物品に包装を施す手順を図
2により説明する。 (1) 包装前の化粧品等の物品10を用意する。 (2) 下端部が閉じて筒状に形成された熱収縮フィル
ム12内に物品10を収容する。 (3) 下面に傘形の凹部16が形成された左右2分割
構造の圧着加熱型18a,18bを用い、物品10の上
部突出部14(キャップ等)を凹部16で包囲し、両圧
着加熱型18a,18bを互いに接近させて、圧着加熱
型18a,18bの突き合わせ端面に沿って突出形成さ
れた溶断用高温凸条20a,20bどうしを押圧当接し
て、熱収縮フィルム12の頂部開口部を傘型に閉じた状
態に溶断接着して、物品10全体を熱収縮フィルム12
で被覆する。 (4) 物品10に周囲から熱風を当てて、熱収縮フィ
ルム12を収縮させて物品の表面に密着させる。 (5) 包装が完成する。
【0003】以上の手順によって物品10に包装を施し
た場合、図2の工程(5)に平面図で示すように、熱収
縮フィルム12の接着溶断箇所12aに穴22が開いた
り、破れ24が生じることがある。穴22や破れ24が
生じる原因としては、熱収縮フィルム12の溶断接着が
弱いために接着が剥れること、溶断接着の温度が高すぎ
るために熱収縮フィルム12が破れること、熱収縮フィ
ルム12自体が古く劣化していて穴22や破れ24が生
じやすくなっていることなどが考えられる。いずれにし
ても、包装が破損したものは商品性が低下するから、工
場出荷前に包装の破損の有無を検査し、破損が生じてい
るものは包装をやり直す必要がある。
【0004】従来においては、包装の破損の有無を人が
目視により検査したり、画像センサで包装状態を撮影し
て、画像処理により自動で検査する方法があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】包装の破損の有無を人
が目視により検査する方法では、人手がかかる問題があ
った。また、画像処理により自動で検査する方法では、
画像センサが必要になるなど高価な検査設備が必要であ
った。
【0006】この発明は、前記従来の技術における問題
点を解決して、包装体の破損等の欠陥の有無を人手を要
さずにかつ簡易な設備で検査できるようにした包装体の
欠陥検査方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、包装体で包
装された物品にその外側から風が吹き付け、該風を吹き
付けられた箇所から発生する音をマイクで拾い、該マイ
クで拾われた音を音響分析して前記包装体の欠陥の有無
を判定するようにしたものである。
【0008】包装体に対し、破損等の欠陥が生じている
箇所に風を吹き付けた場合と欠陥が生じていない箇所に
風を吹き付けた場合とでは、異なる音が発生する場合が
ある。この発明はこの性質を利用したもので、風を吹き
付けた箇所の音をマイクで拾い、その音を音響分析する
ことにより包装体の欠陥の有無を判定するようにしてい
る。これによれば、人手による検査が不要であり、しか
も画像を扱う場合に比べて安価な検査設備で実現するこ
とができる。
【0009】なお、包装体が物品の表面から浮いて被覆
されている部分を有する場合には、その部分での包装体
の破損は目立つので確実に検出できることが求められ
る。そこで、包装体が物品の表面から浮いて被覆されて
いる部分に風を吹き付けることにより、そのような目立
つ破損を検出することができる。特に、包装体が物品の
表面から浮いて被覆されている部分では、破損の有無に
より発生音の違いがより顕著になる(破損している場
合、包装体と物品との間の空洞で共鳴する。)ので、確
実に破損を検出することができる。
【0010】また、包装体が物品の表面から浮いて被覆
されている特定の部分に接着溶断箇所を有する場合に
は、この接着溶断箇所において穴開き、破れ、接着の剥
がれ等の破損を生じやすいので、この部分に風を吹き付
ければより高精度に欠陥を探し出すことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1に示
す。化粧品等の物品10は、前記図2の手順により熱収
縮フィルム12(包装体)が被覆されて包装されてい
る。ノズル26,27からは空気等の気体が噴出され、
その風28が、物品10の表面から浮いている包装体1
2の左右の接着溶断箇所12aに吹き付けられている。
風が吹き付けられている箇所の近傍位置にはマイク3
0,31がそれぞれ配置され、その箇所から発生する音
を収音する。マイク30,31から出力される収音信号
は音響分析装置32に入力される。
【0012】音響分析装置32は、この収音信号を分析
して、風が吹き付けられている箇所の包装体12に破損
が生じている場合と破損が生じていない場合の音の違い
により、包装体12の破損の有無を判定して、判定結果
を出力する。すなわち、マイク30,31のいずれか一
方または両方の収音信号について包装体12の破損が検
出されたときは「破損あり(欠陥あり)」との判定結果
を出力し、いずれの収音信号についても包装体12の破
損が検出されないときは「破損なし(欠陥なし)」との
判定結果を出力する。
【0013】音響分析装置32は、例えば、マイク3
0,31で拾われた音の特定の周波数帯域の音圧レベル
を計測し、該計測された音圧レベルを所定の基準レベル
と比較して、該音圧レベルが該基準レベルを超えたこと
をもって包装体12に破損が生じていることを判定する
ものや、マイク30,31で拾われた音の特定の周波数
帯域の周波数特性と包装体12に破損が生じていない場
合の同じ帯域の所定の基準の周波数特性との相関を求め
て、該相関が所定の基準状態よりも低いことをもって包
装体12に破損が生じていることを判定するもの等とし
て構成することができる。その具体的手法について説明
する。
【0014】(A) 音圧レベルの高低で破損の有無を
判定する手法破損の有無によって特定の周波数帯域にお
いて音圧レベル差が大きくなることが実験によって確か
められた。したがって、この音圧レベル差を利用して破
損の有無を判定することができる。音圧レベル差を利用
して破損の有無を判定する場合の音響解析装置32の構
成例を図3に示す。なお、図3,図4ではマイク30の
系統についてのみ示しているが、マイク31についても
同様の系統が設けられている。
【0015】マイク30から出力される収音信号は、バ
ンドパスフィルタ34で特定の周波数帯域(破損の有無
により音圧レベル差が大きく現れる帯域)の成分が抽出
される。これにより、バンドパスフィルタ34からは、
包装体12に破損が生じていない場合はレベルが低く、
包装体12に破損が生じている場合はレベルが高くなる
信号が出力される。したがって、両レベルの中間に基準
レベルを設定することにより、破損の有無を判定するこ
とができる。ただし、マイク30による収音信号は小刻
みに変動し、いくつものピークを生じ、これが誤判定
(破損がないのに破損していると判定する)の原因とな
る。そこで、バンドパスフィルタ34の出力を平均化回
路36で平均化してピークを抑制する。平均化回路36
の出力は比較回路38で所定の基準レベルと比較され、
該基準レベル以下の場合は破損なし、該基準レベルを超
えた場合は破損ありと判定される。
【0016】(B) 周波数特性の相関で破損の有無を
判定する手法包装体12に破損が生じている場合と生じ
ていない場合とで収音信号の周波数特性のパターンが異
なることが実験で確められた。したがって、破損が生じ
ていない場合の周波数特性を基準の周波数特性として設
定して、検査対象物品の収音信号の周波数特性と基準の
周波数特性との相関を求め、相関が高ければ破損なしと
判定し、相関が低ければ破損ありと判定することができ
る。
【0017】周波数特性の相関を利用して破損の有無を
判定する場合の音響解析装置32の構成例を図4に示
す。マイク30の収音信号はバンドパスフィルタ40に
入力されて、特定の帯域(破損がある場合とない場合と
で周波数特性のパターンに大きな違いが生じる帯域)の
成分が抽出される。バンドパスフィルタ40の出力は、
FFTアナライザ42で高速フーリエ変換されて、音圧
レベルの周波数特性が求められる。求められた周波数特
性は細かくかつ激しく上下に変動するものであり、この
まま基準の周波数特性との相関をとると、破損がないに
もかかわらず相関が低いという結果が出て、破損ありと
誤判定する場合が多くなる。そこで、求められた周波数
特性を平滑化回路44で平滑化する。平滑化回路44に
よる平滑化は、例えば周波数特性上の各サンプル点につ
いて、そのサンプル点とその前後所定個数のサンプルの
音圧レベルの平均値をそのサンプル点の音圧レベル値と
して求めるいわゆる移動平均により行なうことができ
る。
【0018】相関演算回路46は、平滑化回路44から
出力される検査対象物品の周波数特性と破損が生じてい
ない場合の基準の周波数特性(これも平滑化したもの)
との相関を求める。破損がない場合は相関が高くなり、
破損がある場合は相関が低くなる。
【0019】比較回路48は、相関演算回路46から出
力される計測された相関値を所定の基準値と比較して、
計測された相関値が基準値よりも高い場合は破損なしと
判定し、計測された相関値が基準値よりも低い場合は破
損ありと判定する。
【0020】なお、前記実施の形態では、この発明を熱
収縮フィルムによる包装体の欠陥の検査に用いた場合に
ついて説明したが、熱収縮フィルム以外の合成樹脂フィ
ルムその他各種材料による包装体の欠陥の検査にも用い
ることができる。また、この発明は包装体の破れ、穴開
き、接着の剥れ等の破損のほか、包装体のしわ寄り、包
装体への異物付着等の各種欠陥の検査にも用いることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態を示す図である。
【図2】 化粧品等に熱収縮フィルムを被せて包装する
手順を示す工程図である。
【図3】 図1の音響解析手段の具体例を示すブロック
図である。
【図4】 図1の音響解析手段の他の具体例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
10 物品 12 熱収縮フィルム(包装体) 12a 接着溶断箇所 28 風 30,31 マイク 32 音響分析装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】包装体で包装された物品にその外側から風
    を吹き付け、該風が吹き付けられた箇所から発生する音
    をマイクで拾い、該マイクで拾われた音を音響分析して
    前記包装体の欠陥の有無を判定してなる方法であって、 前記包装体が前記物品の表面から浮いて被覆された部分
    を有し、該部分に前記風を吹き付けてなる 包装体の欠陥
    検査方法。
  2. 【請求項2】フィルムによる包装体で包装された物品に
    その外側から風を吹き付け、該風が吹き付けられた箇所
    から発生する音をマイクで拾い、該マイクで拾われた音
    を音響分析して前記包装体の欠陥である破損の有無を判
    する方法であって、 前記包装体が前記物品の表面から浮いて被覆された部分
    を有し、該部分が破損している場合に該包装体と該物品
    との間の空洞で共鳴するように、該部分に前記風を吹き
    付け てなる包装体の欠陥検査方法。
  3. 【請求項3】前記包装体が物品の表面から浮いて被覆さ
    れている特定の部分に接着溶断箇所を有し、該接着溶断
    箇所に前記風を吹き付けてなる請求項1または2記載の
    包装体の欠陥検査方法。
  4. 【請求項4】前記包装体の前記物品の表面から浮いて被
    覆された部分が、該物品の上部突出部を包囲する部分で
    ある請求項1から3のいずれかに記載の包装体の欠陥検
    査方法。
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