JP3417068B2 - 送水ポンプの運転台数制御装置 - Google Patents

送水ポンプの運転台数制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は取水から配水にいたる上
水プロセスの送水ポンプの台数制御に関し、特に、ファ
ジィ推論を用いて最適な制御を実現するものに関する。 【0002】 【従来の技術】取水から配水にいたる各種の上水プロセ
スの一つである送水プロセスは、浄水場で浄化された上
水を需要家に配水するため配水池に送水するプロセスで
ある。一般的に、配水池は送水元である浄水場の停電や
消化など事故時を考慮して容量的に余裕を持たせてい
る。 【0003】このため、配水池水位の運用としては配水
池水位を高めに維持することで、ある程度の水位変動は
許容できることになり固定速の送水ポンプで計画される
場合が多い。 【0004】ただし、配水池流出量は需要家の社会的な
活動パターンに依存し、時間単位で大きく変動すること
になり、送水量としても配水池流出量にある程度の追従
できる必要がある。 【0005】このため、送水ポンプは複数台で計画され
ることになり台数制御が必要になる。 【0006】従来この送水ポンプの台数制御は、一般的
には図4に示すように、ある特定した配水池流出量パタ
ーンを前提として配水池水位に始動水位と停止水位を固
定的に設定し、それらの水位によるオン−オフ運転を行
っていた。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は、配水池水位に始動水位と停止水位を固定的に設定
し、それらの水位によるオン−オフ(運転−停止)運転
を行っているため、次のような課題があった。 【0008】(1)配水池流出量パターンを特定するこ
とは、実プロセスにおいては困難であるにもかかわら
ず、前提とした特定パターンに対応して始動水位と停止
を固定的に設定している。 【0009】(2)配水池水位を高目に運用することに
なるため、送水する際の実揚程が大きくなり送水効率が
低下する。 【0010】(3)また、配水先である需要家の配水圧
力が高くなると共に、配水池の水位変動幅が大きくなる
ため配水管路に悪い影響を与えることになる。 【0011】(4)前提外の流出量パターンや過大な流
出量パターンなどに対して、配水池水位の過大な低下や
送水ポンプの始動停止頻度を上昇させることになる。 【0012】(5)結果的に最適な送水ができずポンプ
寿命の低下や電力消費量の上昇などを招くことになる。 【0013】(6)現在の配水池井水位のみに着目した
制御方式であり、予測的な要素がないため制御性として
配水池流出量の変動に依存する割合が多くなるため、ロ
バストな制御とすることが困難である。 【0014】本発明は以上の点に鑑みてなされたもの
で、最適な固定速の送水ポンプ台数制御を実現すること
を目的とするものである。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明において、上記の
課題を解決するための手段は、浄水場で浄化された浄水
ポンプ井の上水を、複数台の送水ポンプをオン、オフ制
御して配水池に送水する送水量を調整するようにした送
水ポンプの運転台数制御装置において、あらかじめ設定
したポンプ井の基準水位と浄水ポンプ井との水位偏差量
を検出して偏差信号HPを出力するポンプ井水位偏差量
検出手段と、あらかじめ設定した配水池の基準水位と配
水池水位との水位偏差量を検出して偏差信号HHを出力
する配水池水位偏差量検出手段と、配水池の水位を
1,T2,T3時刻前の過去水位と現在水位との変化量
△L1,△L2,△L3を予測的な要素として演算する水
位変化量演算手段と、前記浄水ポンプ井の水位偏差信号
HPと、配水池の水位偏差信号HHと、配水池の変化量
△L1,△L2,△L3を入力変数とし、ポンプ増減指令
値△Nを出力変数として送水量を推論し、送水ポンプの
運転台数増減の確信値として出力するファジィ推論手段
と、該ファジィ推論手段の出力信号を離散値に変換し、
送水ポンプ増減台数指令信号をポンプ制御手段に出力す
るしきい値変換手段と、このしきい値変換手段の指令信
号を受けて前記送水ポンプの始動−停止を制御し、配水
池への送水量を調整するポンプ台数制御手段とを備え、
最適な固定速の送水ポンプの運転台数制御を実現する。 【0016】 【作用】ポンプ台数制御部のファジィ推論手段には、あ
らかじめ設定した浄水ポンプ井の基準水位と浄水ポンプ
井との水位偏差信号HPと、配水池の設定基準水位と配
水池の水位との偏差信号HHおよびT1,T2,T3秒前
の過去水位と現在水位の3つの変化量信号△L1,△
2,△L3が入力され、当該ファジィ推論部では、入力
変数である偏差信号HP,HHおよび配水池の変化量信
号△L1,△L2,△L3および出力変数であるポンプ増
減台数指令信号△Nを5段階のメンバーシップ関数と推
論のためのルールマトリックスによるIF〜THENル
ールに基づいてポンプ増減値を推論し、その結果の出力
信号をしきい値変換手段により離散値に変換してポンプ
台数制御手段を介して複数台の送水ポンプの始動−停止
制御を行う。 【0017】 【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例に基づい
て説明する。図1は本発明の一実施例のシステム構成図
を示し、同図において、1は浄水場で、該浄水場1は処
理水を浄化する浄水プロセス部2と、処理された浄水を
一旦貯留する浄水ポンプ井3と、この浄水ポンプ井3の
上水を配水池6に送水する複数台の送水ポンプ4(P1
〜Pn)を備えている。 【0018】5は浄水ポンプ井3の水位を計測する水位
計,7は配水池6の水位を計測する水位計を示す。 【0019】10はポンプ台数制御部で、後述のファジ
ィ推論手段15を備えている。11は浄水ポンプ井3の
水位計5の出力信号と基準水位設定器12の設定信号と
を比較してその偏差を検出するポンプ井水位偏差量検出
手段で、検出された偏差信号HPはファジィ推論手段1
5に入力される。 【0020】13は配水池6の水位計7の出力信号と基
準水位設定器14の信号とを比較して、その偏差を検出
する配水池水位偏差量検出手段で、検出された偏差信号
HHはファジィ推論手段15に入力される。16は配水
池6の水位変化量演算手段で、水位計7の出力信号を入
力し、図2に示すように、T1,T2,T3秒前の過去水
位と現在水位との3つの変化量△L1,△L2,△L3
演算してファジィ推論手段15に入力する。なお、図2
は縦軸に配水池の水位を、横軸に時間をとっている。 【0021】17はしきい値変換手段で、ファジィ推論
手段15の出力信号△Nはポンプ増減の確信値(連続
値)となるため、そのままポンプ増減台数指令(離散
値)にできないため、このしきい値変換手段17により
離散値に変換し、ポンプ増減台数指令信号としてポンプ
台数制御手段18に出力し、該ポンプ台数制御手段18
で複数の送水ポンプ4のうち該当するポンプの運転又は
停止の制御を行う。 【0022】ファジィ推論手段15では、入力変数(現
象項目)であるT1秒前変化量△L1,T2秒前変化量△
2,T3秒前変化量△L3の各信号と、配水池の水位偏
差信号HH,浄水ポンプ井の水位偏差信号HPおよび出
力変数(原因項目)であるポンプ増減指令値△Nを図3
のNB,NS,ZO,PS,PBの5段階のメンバーシ
ップ関数として定め、推論のためのルールマトリックス
を表1のように規定する。 【0023】 【表1】 【0024】このルールマトリックスによるIF〜TH
ENルールに基づいてポンプ増減値を推論し、ポンプ台
数制御手段18へ送出する。ポンプ台数制御手段18で
は、この指令を受けて複数台の送水ポンプのオン−オフ
制御を行って運転台数を制御する。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように、本発明では、配水
池水位については固定的な始動水位と停止水位を設定せ
ずに、基準となる水位を設定し、また浄水ポンプ井水位
についても基準水位を設定して、送水元の状況も考慮
し、更に、配水池水位については、時刻T1,T2,T3
秒前の過去水位と現在水位の3つの変化量を予測的要素
として、水位傾向を把握し、2つの水位偏差と3つの変
化量を現象項目とし、ポンプ増減台数指令を原因項目と
してファジィ推論を行うようにしたので、 (1)配水池の流出量パターンを特定する必要がなく、
実プロセスへの適用が容易な実用性があり、また広範囲
の流出量パターンに対応できる柔軟性がある。 【0026】(2)配水池の水位傾向により予測的な要
素も判断しているため、過大な流出量パターンに対して
は配水池水位の過大な低下を防止すると共に、ポンプの
始動停止頻度を低減できる。 【0027】(3)広範囲の流出量パターンに対してポ
ンプ寿命の低下や電力消費量の上昇などを防止できる。
さらに、水位変動幅が低減できることにより需要家への
配水圧力変動と配水管路への悪影響を減少できる。 【0028】(4)予測的な要素により、制御性として
配水池流出量の変動に依存する割合を少なくできること
になり、よりロバストな制御となる。 【0029】(5)ファジィ推論を使用しており柔軟な
アルゴリズムの構成が可能であり、そのルールの変更や
修正なども容易にできる。 【0030】等の優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例の構成図。 【図2】配水池の水位変化量演算手段の説明図。 【図3】メンバーシップ関数。 【図4】従来の送水ポンプ運転台数制御の説明図。 【符号の説明】 1…浄水場 2…浄水プロセス 3…浄水ポンプ井 4…送水ポンプ 5、7…水位計 6…配水池 10…ポンプ台数制御部 11…ポンプ井水位偏差量検出手段 12…ポンプ井の水位基準水位設定器 13…配水池水位偏差量検出手段 14…配水池の基準水位設定器 15…ファジィ推論手段 16…配水池の水位変化量演算手段 17…しきい値変換手段 18…ポンプ台数制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−129360(JP,A) 特開 平6−200877(JP,A) 特開 平4−149701(JP,A) 特開 平3−184101(JP,A) 特開 平4−98502(JP,A) 特開 昭54−82702(JP,A) 特開 昭59−122798(JP,A) 特開 昭58−112108(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 49/00 - 49/10 F04D 15/00 F04B 23/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 浄水場で浄化された浄水ポンプ井の上水
    を、複数台の送水ポンプをオン−オフ制御して配水池に
    送水する送水量を調整するようにした送水ポンプの運転
    台数制御装置において、 あらかじめ設定したポンプ井の基準水位と浄水ポンプ井
    との水位偏差量を検出して偏差信号HPを出力するポン
    プ井水位偏差量検出手段と、あらかじめ設定した配水池
    の基準水位と配水池水位との水位偏差量を検出して偏差
    信号HHを出力する配水池水位偏差量検出手段と、配水
    池の水位をT1,T2,T3時刻前の過去水位と現在水位
    との変化量△L1,△L2,△L3を予測的な要素として
    演算する水位変化量演算手段と、前記浄水ポンプ井の水
    位偏差信号HPと、配水池の水位偏差信号HHと、配水
    池の変化量△L1,△L2,△L3を入力変数とし、ポン
    プ増減指令値△Nを出力変数として送水量を推論し、送
    水ポンプの運転台数増減の確信値として出力するファジ
    ィ推論手段と、該ファジィ推論手段の出力信号を離散値
    に変換し、送水ポンプ増減台数指令信号をポンプ制御手
    段に出力するしきい値変換手段と、このしきい値変換手
    段の指令信号を受けて前記送水ポンプの始動−停止を制
    御し、配水池への送水量を調整するポンプ台数制御手段
    とを備えたことを特徴とする送水ポンプの運転台数制御
    装置。
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CN112253323A (zh) * 2020-09-09 2021-01-22 南京航空航天大学 航空高压燃油泵恒油压模糊自适应控制系统及其控制方法

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