JP3415998B2 - カード状磁気記録媒体処理装置 - Google Patents

カード状磁気記録媒体処理装置

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JP3415998B2
JP3415998B2 JP19499196A JP19499196A JP3415998B2 JP 3415998 B2 JP3415998 B2 JP 3415998B2 JP 19499196 A JP19499196 A JP 19499196A JP 19499196 A JP19499196 A JP 19499196A JP 3415998 B2 JP3415998 B2 JP 3415998B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カード状磁気記録
媒体処理装置に関し、特に、例えば自動改札機等におい
て高速にカード状磁気記録媒体へデータを書き込んだ
り、あるいは、カード状磁気記録媒体のデータを読み取
ったりするカード状磁気記録媒体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、定期券等のようなカード状磁気
記録媒体(以下、カードという)へのデータの読み取
り、あるいは、書き込み(以下、R/Wと略す)を行う
従来のカード処理装置として、例えば、本出願人により
先に提案されたもので、押圧手段によってカードを磁気
ヘッドに沿う方向に湾曲変形させることにより、カード
へのR/Wが安定して行われるようにしたカード処理装
置等がある(特願平7-252633号等参照)。
【0003】図6には、従来のカード処理装置における
磁気ヘッド付近の拡大図の一例を示す。図6において、
従来のカード処理装置は、搬送されてきたカードCを磁
気ヘッドHに押圧するシュー14が、磁気ヘッドHの頂面
の頂点付近に設けられ、また、磁気ヘッドHの頂面の頂
点を挟んだカードC搬送方向(図の左右方向)における
前後の位置に金属製ローラ11, 12が設けられ、金属製ロ
ーラ11, 12の下端とカードCの上面とが接するように配
置される。シュー14は、ばねSによって磁気ヘッドH方
向に付勢され、その形状は、磁気ヘッドH側に向けて末
広がり状に形成されシュー14の磁気ヘッドH側はカード
Cの搬送方向側に伸長して金属製ローラ11,12の外周と
ラップする櫛形状である。
【0004】上記のような従来のカード処理装置では、
カードCが金属製ローラ11, 12によって磁気ヘッドHの
頂面に沿う方向に湾曲変形されるため、カードCと磁気
ヘッドHが接触する面積が増加しカードCと磁気ヘッド
Hの密着性が向上して、カードCへのR/Wを安定して
行うことができる。また、シュー14を設けたことによっ
て、カードCの進入時におけるカードC先端部の浮き上
がり、あるいは、退去時におけるカードC後端部の浮き
上がりが押さえられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のカード
処理装置では、カードCの浮き上がりを押さえつけるシ
ュー14が樹脂などを素材として形成されるので、シュー
14及び磁気ヘッドHがいずれも固い部材となる。このた
め、例えば、カードC進入時にカードCとシュー14とが
当接して発生する衝撃力を全てシュー14が吸収して、シ
ュー14がバウンドする虞がある。このバウンドの大きさ
は、カードCの搬送速度が速くなる程大きくなり、ま
た、バウンド時間も長くなる。従って、シュー14がバウ
ンドした場合、バウンドの間、即ち、カードCの先端部
からある距離までは、シュー14がカードCを磁気ヘッド
Hに確実に押さえつけることができず、カードCへのR
/Wが不安定となる虞があるという問題がある。
【0006】更に、カードCとシュー14とが摺動する構
成のため、処理を繰り返すに従ってシュー14が摩耗する
のでシュー14の点検・交換が必要となり、また、カード
Cとシュー14との間で静電気が発生して、R/W特性の
低下を招く虞もある。本発明は、上記の問題点に着目し
てなされたもので、速い搬送速度でカードが進入するよ
うな時であっても、カードと磁気ヘッドを確実に密着さ
せ安定してカードへのR/Wを行うことができ、且つ保
守性の優れたカード処理装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明のうちの
請求項1に記載の発明では、カードとの接触面が該媒体
側に凸に湾曲形成された磁気ヘッドに、前記カードを当
接しながら搬送手段によって搬送すると共に、前記カー
ドを押圧手段によって前記磁気ヘッドの接触面の凸形状
に沿う方向に湾曲変形させて、前記磁気ヘッドで前記カ
ードへのデータの書き込み及び前記カードからのデータ
の読み取りの少なくとも一方を行うカード処理装置にお
いて、前記押圧手段が、前記磁気ヘッドの接触面に対向
し、前記カードの搬送方向に沿う帯状で弾性を有する押
圧ベルトを備え、該押圧ベルトが前記磁気ヘッドの接触
面の頂部によって前記接触面に直交する方向に押圧
れ、処理を行わない待機時に前記押圧ベルトおよび前
記磁気ヘッドが接触し、前記搬送手段によって搬送され
る前記カード状磁気記録媒体を前記押圧ベルトと前記磁
気ヘッドとの間に挟持する構成とした。
【0008】かかる構成によれば、搬送手段により磁気
ヘッドに向かって搬送されてきたカードは、押圧ベルト
に沿ってスムーズに移動し、押圧ベルトと磁気ヘッドと
の間に挟持されて、磁気ヘッドの接触面に沿う方向に湾
曲変形される。このとき、磁気ヘッドの接触面の頂部が
押圧ベルトを接触面に直交する方向に押圧する力の反力
によって、カードが磁気ヘッドに押し付けられて、カー
ドへのR/W処理が安定して行われるようになる。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記押圧手段が、前記磁気ヘッドの
接触面の頂点を挟んだ前記カードの搬送方向の前後の位
置に、前記接触面と平行で前記搬送方向と直交する軸を
中心に回転自由な前側ローラ及び後側ローラを備え、該
前側ローラ及び後側ローラに前記押圧ベルトを前記搬送
方向へ移動可能に巻架して構成される。
【0010】かかる構成によれば、押圧ベルトがカード
の搬送方向に移動するようになり、カードの移動と共に
押圧ベルトも移動可能となることによって、カードと押
圧ベルトとの間の摩擦が低減されるようになる。請求項
3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、
前記押圧ベルトが、前記磁気ヘッドとの間で挟持した前
記カードの前記搬送手段による移動だけに伴って、前記
搬送方向へ移動することとした。
【0011】かかる構成によれば、磁気ヘッドと押圧ベ
ルトの間にカードを挟持したときだけ押圧ベルトが搬送
方向に移動し、カードを挟持していないときには押圧ベ
ルトが静止するようになる。請求項4に記載の発明で
は、請求項2または3に記載の発明において、前記押圧
手段が、前記前側ローラ及び後側ローラに巻架された前
記押圧ベルトの前記軸方向への蛇行を抑止する蛇行抑止
部を含む構成とした。
【0012】かかる構成によれば、押圧ベルトの軸方向
への蛇行が蛇行抑止部によって抑止され、押圧ベルト
が、軸方向に対して前側ローラ及び後側ローラの適切な
位置で移動するようになる。請求項5に記載の発明で
は、請求項4に記載の発明の具体的な構成として、前記
前側ローラ及び後側ローラが、それぞれ外周側面を平面
とした円筒状の平面ローラであり、前記蛇行抑止部が、
前記前側ローラ及び後側ローラに平行な軸を中心に回転
自由で外周側面が外側に湾曲したクラウンローラであ
り、前記押圧ベルトが、前記前側ローラ、前記後側ロー
ラ及び前記クラウンローラに巻架される構成とした。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本実施形態の要部構成を
示す斜視図である。図1において、本カード処理装置
は、一対の平ベルトからなる無端ベルトB1,B2 でカード
Cを挟持して搬送する搬送手段としての搬送ベルトB
と、その搬送ベルトBによって搬送されてきたカードC
へのR/Wを行う磁気ヘッドHと、カードCを磁気ヘッ
ドH方向に押圧して湾曲変形させる押圧手段としての押
圧部1,1’と、を備えて構成される。
【0014】カードCは、例えば、自動改札機で用いら
れる定期券や普通券等で、データを記録する磁性体部分
を有する。搬送ベルトBは、図示されていないモータに
接続する搬送プーリの回転により駆動され、無端ベルト
B1,B2 の移動によって、カードCを搬送方向Aに向かっ
て搬送するように取り付けられる。
【0015】磁気ヘッドHは、搬送ベルトBの所定の位
置に設けられ、図示されていない磁気素子を頂部に内蔵
する。この磁気素子の頂面(接触面)が、搬送されてき
たカードC側に凸に湾曲形成される。この頂面の頂点T
が、後述する押圧部1,1’の押圧ベルト5,5’の下
面を図1において上方に押し上げるように配置される。
また、磁気ヘッドHの中央部分には、搬送ベルトBとの
干渉を逃げる凹部H’が設けられる。
【0016】押圧部1は、磁気ヘッドHの頂面の頂点T
を挟んだ搬送方向Aにおける前後の位置に、磁気ヘッド
Hの頂面に平行で搬送方向Aに直交する軸2a及び軸2
bをそれぞれ中心に回転自由な円筒状の前側ローラ3a
及び後側ローラ3bが設けられ、また、頂点Tの上方で
前側ローラ3a及び後側ローラ3bよりも磁気ヘッドH
から離れた位置に、軸2a,2bと平行な軸2cを中心
に回転自由な蛇行抑止部としての後述するクラウンロー
ラ4が設けられる。そして、前側ローラ3a、後側ロー
ラ3b及びクラウンローラ4の外周側面に弾性を有する
押圧ベルト5が略3角形に巻架される。また、押圧部1
の搬送ベルトBを挟んだ反対側には、押圧部1と同様な
構成の押圧部1’が設けられ、この押圧部1’は、軸2
a及び軸2bをそれぞれ中心に回転自由な前側ローラ3
a’及び後側ローラ3b’と、軸2cを中心に回転自由
なクラウンローラ4’の外周側面に弾性を有する押圧ベ
ルト5’が略3角形に巻架される。
【0017】ここで、磁気ヘッドHと押圧部1,1’と
の位置関係を、図2の磁気ヘッドH付近を拡大した正面
図を用いて説明する。図2において、押圧部1は、前側
ローラ3aの下端に位置する押圧ベルト5の外周部分P
aから後側ローラ3bの下端に位置する押圧ベルト5の
外周部分Pbまでの間の押圧ベルト5の外周面の中央部
分が、磁気ヘッドHの頂点Tによって図で上方に押し上
げられるように、磁気ヘッドH及び各ローラが設置され
る。このため、磁気ヘッドHの頂点Tが、押圧ベルト5
の外周部分Pa,Pbよりも図の垂直方向に僅かだけ上
方に配置され、押圧ベルト5の上記外周面が、磁気ヘッ
ドHの頂点T近傍に沿うような形状となる。また、押圧
部1’も押圧部1と同様に配置される。搬送ベルトBに
より搬送されてきたカードCは、磁気ヘッドHの頂面と
押圧ベルト5,5’の外周面との間に挟持され、押圧ベ
ルト5,5’の外周面に沿って湾曲変形される。挟持さ
れたカードCは、磁気ヘッドHが押圧ベルト5,5’を
押し上げることによって生じる反力により、磁気ヘッド
Hに押し付けられる。
【0018】更に、前側ローラ3a,3a’が取り付け
られる軸2a付近の構造について、詳しく説明する。図
3には、図2のa−a矢視断面図を示す。図3におい
て、軸2aは、両端部分がベアリング8a,8a’を介
して固定板9に回転自由に支持され、搬送ベルトBの上
方に位置する軸2aの中央部分には、搬送用ローラ7が
固定される。この搬送用ローラ7は、搬送ベルトB1の一
方の面に当接し、搬送ベルトBの搬送移動に伴って回転
して、軸2aを回転させる。前側ローラ3a,3a’
は、それぞれベアリング6a,6a’を介して軸2aの
所定位置に回転自由に取り付けられる。従って、前側ロ
ーラ3a,3a’は、軸2aの回転、即ち、搬送ベルト
Bの移動に依存することなく独立して回転可能である。
また、後側ローラ3b,3b’が取り付けられる軸2b
付近の構造も、上記の軸2a付近の構造と同様であり、
ここでは説明を省略する。
【0019】次に、押圧ベルト5,5’の蛇行を抑止す
る前記クラウンローラ4,4’の構造について説明す
る。図4には、図2のb−b矢視断面図の一部を示す。
図4に示したように、クラウンローラ4は、軸2cにベ
アリング4aを介して回転自由に取り付けられる。この
クラウンローラ4は、外周側面が外側に湾曲した、所謂
クラウンを有する形状として、巻架される押圧ベルト5
の軸2c方向への蛇行を抑止する。また、クラウンロー
ラ4’の構造も、クラウンローラ4の構造と同様であ
る。
【0020】尚、前側ローラ3a,3a’あるいは後側
ローラ3b,3b’の外周側面に、押圧ベルトの蛇行を
抑止するクラウンを設けると、巻架される押圧ベルトも
湾曲してしまい、カードCを磁気ヘッドHに確実に押し
付けることができないため、前側ローラ3a,3a’及
び後側ローラ3b,3b’は、外周側面を平面(クラウ
ンなし)とした円筒状のローラを用いる。
【0021】次に、本実施形態の動作について説明す
る。上述したような構成のカード処理装置において、カ
ードCへのR/W処理は、カードCの磁性体部分を磁気
ヘッドHの磁気素子面に接触させながら移動させること
によって行われる。即ち、カードCの磁性体部分を磁気
ヘッドH側に向けて、搬送ベルトBにカードCを挟持さ
せると、上下の搬送ベルトBの移動によって、カードC
は搬送方向Aに向かって移動する。このとき、搬送ベル
トBの移動により、搬送用ローラ7が回転して軸2a,
2bも回転する。しかし、この軸2a,2bの回転は、
前側ローラ3a,3a’及び後側ローラ3b,3b’に
は伝達されないので、押圧ベルト5,5’は静止した状
態となる。
【0022】カードCの前端部が、前側ローラ3a,3
a’の下端に位置する押圧ベルト5,5’の外周部分P
aの位置に到達すると、カードCの前端上面と押圧ベル
ト5,5’の外周面とが接触して、カードCの前端部が
押し下げられる。そして、カードCの前端部は、磁気ヘ
ッドHと押圧ベルト5,5’の外周面との間を進み、磁
気ヘッドHの頂点T近傍に向かう。このとき、押圧ベル
トの外周部分Paと磁気ヘッドHの頂点Tとの間の垂直
方向の位置の差は僅かであって、押圧ベルトと磁気ヘッ
ドHのカード進入部との相対角度(くさび角度)が小さ
くカードC進入時の衝撃が小さいため、押圧ベルト5,
5’が静止した状態であってもカードCはスムーズに移
動でき、カードCの進入速度が変動することは殆どな
い。
【0023】カードCの前端部が磁気ヘッドHの頂点T
近傍に達すると、カードCは、磁気ヘッドHの頂面と押
圧ベルト5,5’との間に挟持され、押圧ベルト5,
5’によって磁気ヘッドH方向に押圧されながら、搬送
ベルトの移動に伴って磁気ヘッドHの頂点Tを通過す
る。カードCと押圧ベルト5,5’との間の摩擦力によ
り、カードCの移動と共に押圧ベルト5,5’が搬送方
向に移動し、前側ローラ3a,3a’、後側ローラ3
b,3b’及び、クラウンローラ4,4’が回転する。
このとき、押圧ベルト5,5’のローラ軸方向への蛇行
は、クラウンローラ4,4’によって抑止される。
【0024】そして、カードCの前端部は、押圧ベルト
5,5’に沿って後側ローラ3b,3b’の下端に位置
する押圧ベルト5,5’の外周部分Pbへ移動する。こ
のとき、カードCは、磁気ヘッドHの円弧状をした磁気
素子面に沿う方向に湾曲変形された状態となるため、カ
ードCと磁気ヘッドHとの接触面積が広くなり、カード
Cと磁気ヘッドの密着性が増すようになる。
【0025】このようにして、カードCは、磁気ヘッド
Hの磁気素子面に接触しながら安定して移動し、磁気ヘ
ッドHで確実にR/W処理が行われる。上述したように
本実施形態によれば、カードCを湾曲変形させ磁気ヘッ
ドHの方向に押圧する押圧部1,1’を押圧ベルト5,
5’を用いて構成したことによって、速い速度でカード
Cが進入する場合であっても、従来のように、カードC
を磁気ヘッドHの方向に押圧するシューがバウンドして
カードCへのR/Wが不安定になることがなく、カード
Cは押圧ベルト5,5’に沿って滑らかに移動して磁気
ヘッドHに確実に押し付けられるため、カードCへのR
/W処理を安定して行うことができる。また、押圧ベル
ト5,5’を用いることによって、押圧ベルト5,5’
と磁気ヘッドHのカード進入部との相対角度を小さく
し、カードCの進入時の衝撃を小さくすることができる
ため、カードCの進入時にカードCの搬送状態に応じて
押圧ベルト5,5’を移動させておく必要がなく、本装
置の省力化を図ることも可能である。加えて、押圧ベル
ト5,5’と磁気ヘッドHとは、カードCの処理を行わ
ない待機時に接触させておくことができるので、押圧ベ
ルト5,5’と磁気ヘッドHの隙間変動に対して強い装
置とすることができる。このことは、磁気ヘッドの片減
りに対しても有効である。即ち、例えば、定期券や普通
券等の形状の異なったカードをゴムローラ等で磁気ヘッ
ドに押圧して処理するような装置では、図5に示したよ
うな磁気ヘッドの片減りが発生し、普通券及び定期券を
処理する側の磁気ヘッドとゴムローラの間隔d2 が、定
期券だけを処理する側の間隔d1 よりも大きくなってし
まう場合がある。この場合、普通券及び定期券を処理す
る側でゴムローラがカードを磁気ヘッドに十分に押し付
けることができなくなると、まだ他方の側でカード処理
が可能であっても磁気ヘッドを交換しなければならず磁
気ヘッド自体の寿命を短くする。しかし、本実施形態に
よれば、一方の側の磁気ヘッド摩耗量が多くなっても、
押圧ベルトの弾性によってある程度の摩耗量までは追従
することが可能なため、磁気ヘッドの寿命を延ばすこと
が可能である。
【0026】更に、押圧ベルト5,5’を前側ローラ3
a,3a’、後側ローラ3b,3b’及び、クラウンロ
ーラ4,4’に巻架して、押圧ベルト5,5’がカード
Cの移動と共に移動する構成としたことによって、押圧
ベルト5,5’がカードCを押圧する時に、カードCと
押圧ベルト5,5’とが摺動することがないため、押圧
ベルト5,5’の摩耗が防止され、且つ、カードCと押
圧ベルト5,5’との間の静電気の発生が防止されてよ
り安定にカードCへのR/Wを行うことが可能となる。
【0027】また、押圧ベルト5,5’を搬送ベルトB
の移動に依存することなく独立して移動可能とし、挟持
したカードCの移動時だけ押圧ベルト5,5’が移動す
ることによって、押圧ベルト5,5’の寿命に影響する
屈曲回数や摩耗量を最低限に押さえると共に、磁気ヘッ
ドHの摩耗量も減少させることができるため、装置の保
守性をより向上させることが可能である。
【0028】加えて、クラウンローラ4,4’を設けた
ことによって、押圧ベルト5,5’のローラ軸方向の蛇
行が抑止されるため、押圧ベルト5,5’によってカー
ドCが磁気ヘッドHに更に確実に押し付けられ、カード
CへのR/W処理をより一層安定に行うことができる。
尚、上述した実施形態では、押圧ベルトを回転自由な前
側ローラ、後側ローラ等に巻架して、押圧ベルトがカー
ドの搬送方向に移動自由な構成としたが、本発明はこれ
に限らず、例えば、押圧ベルトを固定して、カードを磁
気ヘッドと押圧ベルトとの間で滑らせて移動させる構成
とすることも可能である。この場合には、押圧ベルトの
摩耗を低減させるために、表面の滑らかな耐摩耗性に優
れた材料を押圧ベルトに使用することが好ましい。ま
た、蛇行抑止部としてクラウンローラを用いたが、本発
明の蛇行抑止部はこれに限られるものではない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明は、押圧ベルトを用いて押圧手段を構成したことに
よって、高速でカードが進入する場合であっても、カー
ドは押圧ベルトに沿ってスムーズに移動して磁気ヘッド
に確実に押し付けられるため、従来のようにカードの磁
気ヘッドへの押さえつけが不安定になるようなことがな
く、カードへのR/W処理を安定して行うことができ
る。また、押圧ベルトを用いることによって、押圧ベル
トと磁気ヘッドのカード進入部との相対角度を小さく
し、カードの進入時の衝撃を小さくすることができるた
め、カード進入時にカードの搬送状態に応じて押圧ベル
トを移動させておく必要がなく、本装置の省力化を図る
ことも可能である。加えて、カード処理を行わない待機
時、押圧ベルトと磁気ヘッドとを接触させておくことが
できるので、押圧ベルトと磁気ヘッドの隙間変動に対し
て強い装置とすることができ、これは磁気ヘッドの片減
りに対しても有効であって、磁気ヘッド自体の寿命を延
ばすことも可能である。
【0030】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の効果に加えて、押圧ベルトを前側ローラ及び後
側ローラローラに巻架して、搬送方向に押圧ベルトが移
動可能な構成としたことによって、挟持したカードと押
圧ベルトとが摺動することがないため、押圧ベルトの摩
耗を防ぐことができ保守性の向上が図られ、且つ、カー
ドと押圧ベルトとの間の静電気の発生が防止されて、よ
り安定にカードへのR/Wを行うことが可能となる。
【0031】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明の効果に加えて、挟持したカードの移動時だけ押
圧ベルトが移動する構成としたことによって、カード処
理を行わない待機時に押圧ベルトを静止した状態とする
ことができるため、押圧ベルトの寿命に影響する屈曲回
数や摩耗量を最低限に押さえると共に、磁気ヘッドの摩
耗量も減少させることができ、本装置の保守性をより向
上させることが可能である。
【0032】請求項4、5に記載の発明は、請求項2ま
たは3に記載の発明の効果に加えて、押圧手段に蛇行抑
止部を設けたことによって、押圧ベルトのローラ軸方向
の蛇行が抑止されるため、押圧ベルトによってカードが
磁気ヘッドに更に確実に押し付けられ、カードへのR/
W処理をより一層安定に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の要部構成を示す斜視図
【図2】同上実施形態の磁気ヘッド付近を拡大した正面
【図3】同上実施形態の前側ローラの取り付け構造を示
す図2のa−a矢視断面図
【図4】同上実施形態のクラウンローラ4の構造を示す
図2のb−b矢視断面図
【図5】磁気ヘッドの片減りを説明する断面図
【図6】従来のカード処理装置の要部構成を示す図
【符号の説明】
C カード状磁気記録媒体(カード) H 磁気ヘッド B 搬送ベルト 1, 1’ 押圧部 2a,2b,2c 軸 3a,3a’ 前側ローラ 3b,3b’ 後側ローラ 4,4’ クラウンローラ 5,5’ 押圧ベルト 4a,4a',6a,6a’ ベアリング
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 13/063 G07B 5/00 G07B 5/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カード状磁気記録媒体との接触面が該媒体
    側に凸に湾曲形成された磁気ヘッドに、前記カード状磁
    気記録媒体を当接しながら搬送手段によって搬送すると
    共に、前記カード状磁気記録媒体を押圧手段によって前
    記磁気ヘッドの接触面の凸形状に沿う方向に湾曲変形さ
    せて、前記磁気ヘッドで前記カード状磁気記録媒体への
    データの書き込み及び前記カード状磁気記録媒体からの
    データの読み取りの少なくとも一方を行うカード状磁気
    記録媒体処理装置において、 前記押圧手段が、前記磁気ヘッドの接触面に対向し、前
    記カード状磁気記録媒体の搬送方向に沿う帯状で弾性を
    有する押圧ベルトを備え、該押圧ベルトが前記磁気ヘッ
    ドの接触面の頂部によって前記接触面に直交する方向に
    押圧され、処理を行わない待機時に前記押圧ベルト
    よび前記磁気ヘッドが接触し、前記搬送手段によって搬
    送される前記カード状磁気記録媒体を前記押圧ベルトと
    前記磁気ヘッドとの間に挟持する構成としたことを特徴
    とするカード状磁気記録媒体処理装置。
  2. 【請求項2】前記押圧手段が、前記磁気ヘッドの接触面
    の頂点を挟んだ前記カード状磁気記録媒体の搬送方向の
    前後の位置に、前記接触面と平行で前記搬送方向と直交
    する軸を中心に回転自由な前側ローラ及び後側ローラを
    備え、該前側ローラ及び後側ローラに前記押圧ベルトを
    前記搬送方向へ移動可能に巻架して構成されたことを特
    徴とする請求項1記載のカード状磁気記録媒体処理装
    置。
  3. 【請求項3】前記押圧ベルトが、前記磁気ヘッドとの間
    で挟持した前記カード状磁気記録媒体の前記搬送手段に
    よる移動だけに伴って、前記搬送方向へ移動することを
    特徴とする請求項2記載のカード状磁気記録媒体処理装
    置。
  4. 【請求項4】前記押圧手段が、前記前側ローラ及び後側
    ローラに巻架された前記押圧ベルトの前記軸方向への蛇
    行を抑止する蛇行抑止部を含んで構成されたことを特徴
    とする請求項2または3記載のカード状磁気記録媒体処
    理装置。
  5. 【請求項5】前記前側ローラ及び後側ローラが、それぞ
    れ外周側面を平面とした円筒状の平面ローラであり、前
    記蛇行抑止部が、前記前側ローラ及び後側ローラに平行
    な軸を中心に回転自由で外周側面が外側に湾曲したクラ
    ウンローラであり、前記押圧ベルトが、前記前側ロー
    ラ、前記後側ローラ及び前記クラウンローラに巻架され
    たことを特徴とする請求項4記載のカード状磁気記録媒
    体処理装置。
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