JP3415962B2 - 電気通信設備の保護回路 - Google Patents
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Description
電圧及び過電流から保護する方法に関するものであり、
この方法は、請求項1の前文、及びこうした方法を実行
する保護回路によるものである。
0V幹線のような電力供給線との間の短絡が発生すれ
ば、±230Vの直流応答電圧を有する過電圧抑制器が応
答した後に、フェイルセーフ接触子の応答、及びこれに
よる過電圧抑制器の短絡(電力線の交叉)が、数秒以内
に生じる。ここで流れる短絡電流は継続的に接地に送ら
れる。このことにより、生じている妨害が除去されずに
ある程度の期間存在し続けることがあるので、上記のそ
れぞれの線を破壊に至らせ得る継続的な許容外の大電流
を遮断することが要求される。一般に、この目的のため
に線路保護装置が設けられ、従って線路保護装置は、従
来技術の回路(KRONE社の冊子"Com-Protect2/1 CP DX 1
80A1"、1993年8月)によれば、短絡電流を遮断するため
に過電圧抑制器の上流に設置している。
は、5kAのオーダーのサージ電流を繰り返し抑制するこ
とであり、そして前述した線路保護装置は、事前に過電
圧抑制器の上流に配置しておくので、前記要求は、非常
に高価な特殊保護装置によってのみ満足することができ
る。適切な保護装置は、例えばCehess社(94533 Rungis
Cedex フランス国)が配布している保護装置のカタログ
に記載されている。これらの保護装置は、耐サージ電流
性のライン保護装置として採用することができる。この
保護装置の欠点は、保護装置の経年劣化である。この保
護装置の寿命は、サージ電流の負荷に応じて限定され
る。さらにこの保護装置は、可逆的なものではない。
通信装置用の保護回路が記載され、ここでは、保護装置
の上流には過電圧抑制器を交叉路(横断路)として配置
して、保護装置の下流には、線路接続と接地導体との間
を短絡する交叉路を配置している。保護素子が応答した
際には、過電圧抑制器の交叉路が前記短絡交叉路を開閉
して(フェイルセーフ)、これにより、保護装置が応答
して線路が切断される。この方策によって、市販の保護
装置を線路保護装置として使用することができる、とい
うのは、市販の保護装置を特定位置に配置すれば、サー
ジ電流に対する耐性が要求されないからである。
常なプラグ接続と交換しなければならないことは不都合
である。
は、耐サージ電流性で可逆的な線路保護を保証する、特
に電気通信装置を過電圧及び過電流から保護するための
方法及び回路を開発することにある。
請求項1及び3に記載の特徴によって達成される。
リスタダイオードに関する応答直流電圧が、例えば実効
値230Vの交流負荷のピーク値よりも高くなるように、即
ちピーク値≧325Vになるように、この応答直流電圧を調
整し、そして前記サイリスタダイオードの応答電圧が、
電気通信で通常発生する最大動作電圧、例えば180Vより
も少し高く選択されるように、前記応答直流電圧を調整
することによって、並びに前記PTC抵抗を減結合部材
として選択することによって、線路保護装置のための、
所望の耐サージ電流性及び可逆機能が得られる。
護ダイオード」であり、これは、トランジスタまたはト
ライアックと同様の、2つの導通状態を有する半導体素
子であり、例えば、"PROTECTION DEVICES DATABOOK"第
2版、1993年3月発行の311頁に掲載の、SGS-Thomson Mi
croelectronics製のTRISILダイオードである。)
こでは1つの構成要素とし、即ち標準的なPTC抵抗と
する。いかなる数のサージ電流負荷も、経年劣化を生じ
させない。妨害を除去した直後に、回路を再使用するこ
とができる。同時に、前記保護回路は、保護プラグの既
存の設計に統合可能なこと、標準的な構成要素によって
コスト効率的な方法で実現可能なこと、及び保護プラグ
の追加的な機能を制限しないことを保証する。
護するためのフェイルセーフ接触子を必要とせず、今ま
ではこうしたフェイルセーフ接触子が必要であり、フェ
イルセーフ接触子が応答した後には、正常な保護プラグ
と交換しなければならなかった。しかし本発明による保
護回路は、無限に長く存在する実効値230Vの交流負荷に
対してフェイルセーフ接触子なしで保護を行い、そして
可逆的であり、完全に保守不要である。
タダイオードを、電圧制限ダイオード(細密保護装置)
の第2段として適用することは、極めて迅速な応答、及
び静的及び動的な電圧増加に対する低い保護レベルを保
証して、これにより、保護装置において、過電圧抑制器
(粗保護装置)と固体素子との利点を組み合わせること
ができる。PTC抵抗の適用はさらに、過電圧抑制器の
応答もダイオード(機能装置保護)の応答も生じさせな
いような電圧に対しても、可逆的な電流保護を保証す
る。こうして、2つの保護機能、即ち線路保護及び装置
保護が、1つの構成要素によって完全に満たされる。
求項に規定している。
して詳細に説明する。唯一の図面である図1は、本発明
による保護回路のシステム回路図である。
接続した保護回路を示し、共通接地線Eは、過電圧によ
って発生した過電流を導く働きをする。妨害が生じ得る
幹線あるいは線路側L上に、例えば440V〜660Vの応答直
流電圧を有する過電圧抑制器1を、分岐点8、9におけ
る電流径路a〜a'とb〜b'との間の交叉路c〜dとし
て配置して、この過電圧アレスタ(抑制器)には、共通
アース線Eを接続する。PTC抵抗2、3はそれぞれ、
線a〜a'またはb〜b'内の、過電圧アレスタ1の分岐
点8、9の下流に含まれる。例えば20オームを有するP
TC抵抗2、3の下流には、例えば200Vの応答電圧を有
する固体サイリスタダイオード4、5を、分岐点10、11
から過電圧アレスタ1と並列な他の交叉路として接続し
て、前記サイリスタダイオードは、分岐点12によって共
通接地線Eに接続する。保護すべき側あるいはシステム
側には、測定兼開放位置6、7を、ラインa〜a'及び
b〜b'内に接続する。粗保護、細密保護及び電流保護
の直列保護装置を形成する保護装置の下流に測定兼開放
位置6、7を配置することにより、線路の部分的な機能
チェックが可能になる。
あり、かつ可逆的な線路保護装置として調整しなければ
ならない。3極抑制器を使用可能な過電圧抑制器1の応
答電圧は、例えば交流電圧負荷のピーク値よりも高く選
択しなければならない。ここでは、440V以上の応答電圧
を有する過電圧抑制器1を選択した。
応答電圧が、電気通信技術において一般に発生する最大
動作電圧値、例えば180Vを少し上回るように選択する。
用するように選択肢。これらは例えば実効値240Vの最大
交流電圧を阻止することができる。PTC抵抗2、3に
ついての最大スイッチング電流は、できるかぎり高く選
択すべきである。
オード4、5がシステム側Sの出力端子a'〜b'に発生
する過電圧を非常に迅速に、例えば±250Vの保護レベル
に制限する。過電圧抑制器1は最短時間内に、PTC抵
抗2、3上の減結合によって残りの妨害エネルギーを吸
収して接地線E上に送る。それぞれ長手方向の分枝a〜
a'またはb〜b'内の温度依存PTC抵抗2、3が、一
方では自分自身のオーム抵抗によって粗保護と細密保護
との間の減結合を実現し、他方では可逆的な電流制限構
成要素として作用する。「可逆的」という特徴が重要で
なければ、PTC抵抗の代わりに「標準的な」ヒューズ
も用いることができる。例えば5kAのオーダーのサージ
電流は、過電圧抑制器1のみによって吸収して接地線E
上に送ることができる。
交流負荷が発生した場合には、電圧が過電圧抑制器1の
応答直流電圧の値に達しない。この場合には、過電圧抑
制器1は、実効値230Vのすべての交流電圧負荷用の構成
要素として不要である。この電圧負荷にずっと適してい
るサイリスタダイオード4、5が、負荷を吸収して電圧
を制限する。サイリスタダイオードの導通状態の電圧が
一般に2〜3Vと、過電圧抑制器よりも実質的に低いこ
とによって、その電力消費及び従って熱発生は明らか
に、過電圧抑制器よりも低い。従って実効値230Vまでの
交流電圧負荷に対しては、過電圧抑制器1のフェイルセ
ーフ接触子の応答はもはや発生し得ない。従って、実効
値230Vまでのすべての交流電圧負荷に対しては、過電圧
抑制器1にフェイルセーフ接触子を設ける必要がない。
結果的に、実効値230Vの交流電圧負荷の後方ではもは
や、保護プラグを交換する必要がない。PTC抵抗2、
3の適切な選択によって、サイリスタダイオード4、5
における許容外の高熱の発生をなくすことができる。
圧制限要素、ここではサイリスタダイオード4、5の上
流にあることによって、PTC抵抗2、3が可逆的かつ
耐サージ電流性の線路保護装置の機能を担う、というこ
とがもたらされる。PTC抵抗2、3の選択したスイッ
チング電流に応じて、各半波においてサイリスタダイオ
ード4、5を通って流れる短絡電流が、特性t=f(i)
に従って中断される。PTC抵抗2、3は高いインピー
ダンスを得て、これにより、電気通信ケーブル上、及び
接地線E上のサイリスタダイオード4、5上に流出し得
る許容外に大きい短絡電流を防止する。
作可能になる。
と固体サイリスタダイオード4、5との組み合わせ、及
び本発明により、過電圧抑制器1の定格応答直流電圧を
残りの構成要素の機能に合わせることよって、‐ 過電
圧抑制器及び固体サイリスタダイオードの利点が、保護
プラグ内に組み合わされて、‐ ライン保護及び装置保
護の機能が、1つの構成要素、即ち標準的なPTC抵抗
2、3によって十分に満たされて、‐ 5kAの耐サージ
電流性が、過電圧抑制器1によって達成されて、‐ 過
電圧抑制器1もダイオード4、5も応答させない電圧に
対してまでも、可逆的な電流保護が、PTC抵抗2、3
によって保証されて、‐ 耐サージ電流性があり、かつ
可逆的な線路保護装置として、標準的な同一のPTC抵
抗2、3を使用することができ、‐ 電気通信回線(線
路)から、実効値230Vを有する電力供給線に短絡した場
合に、過電圧抑制器1のフェイルセーフ接触子が応答し
ないで、‐ 可逆的であり、従って広範囲に保守不要の
保護の概念が得られて、‐ この保護回路を、従来技術
の保護プラグの筐体内に適用することも可能である。
している。
Claims (3)
- 【請求項1】 設備構成要素及び電気通信ケーブルの加
熱をもたらす、過渡的及び継続的な妨害における過電圧
及び過電流に対して、特に電気通信設備を保護するため
の保護回路であって、該保護回路が、電流径路(a−
a'、b−b')間に、これらの電流径路の分岐点(8、
9)における分流路(c−d)として配置した過電圧ア
レスタ(1)と、前記電流径路(a−a'、b−b')内
の、前記過電圧アレスタ(1)の前記分岐点(8、9)
の下流に接続したPTCサーミスタ(2、3)と、前記
電流径路(a−a'、b−b')の前記PTCサーミスタ
(2、3)の下流の分岐点(10、11)におけるさら
なる分流路(c−d)として、前記過電圧アレスタ
(1)と並列に配置した電圧制限サイリスタダイオード
(4、5)とを有して、電話回線またはデータ線路と電
力供給線との間の短絡における継続的な妨害の場合に、
電力供給線のピーク電圧値を上回る440V〜660Vの応答電
圧を、前記過電圧アレスタ(1)の応答電圧として選択
して、保護すべき線路の最大動作電圧値を少し上回る18
0V〜250Vの応答電圧を、前記サイリスタダイオード
(4、5)の応答電圧として選択して、前記PTCサー
ミスタ(2、3)を、前記電力供給線の最大電圧振幅及
び最大電流振幅を阻止する可逆的な線路保護装置兼可逆
的なフェイルセーフスイッチとして使用することを特徴
とする保護回路。 - 【請求項2】 前記電圧制限サイリスタダイオード
(4、5)が、固体サイリスタダイオードであることを
特徴とする請求項1に記載の保護回路。 - 【請求項3】 粗保護装置(1)及び細密保護装置
(4、5)から成る段階的な保護装置を得る目的で、細
密保護装置(4、5)を線路内に接続して、測定兼開放
点(6、7)を、各線路内の前記段階的な保護装置の下
流に配置したことを特徴とする請求項1に記載の保護回
路。
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