JP3415093B2 - 樹脂管内装工法及び管閉塞具 - Google Patents

樹脂管内装工法及び管閉塞具

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JP3415093B2 JP2000090674A JP2000090674A JP3415093B2 JP 3415093 B2 JP3415093 B2 JP 3415093B2 JP 2000090674 A JP2000090674 A JP 2000090674A JP 2000090674 A JP2000090674 A JP 2000090674A JP 3415093 B2 JP3415093 B2 JP 3415093B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス導管、排水管
等の配管を更新又は更生処理を行なって再生させるため
に、設定期間を経た(又は、老朽化した)既設配管内に
ポリエチレン(以下、PEと略称する)等の樹脂管を引
込んで挿通させる樹脂管内装工法、及びその工法におい
て用いる管閉塞具に係り、詳しくは、直管状で定尺の樹
脂管を順次連結しながら既設の配管内に挿通させて行く
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前述した樹脂管内装工法としては、略ハ
ート形に縮径され樹脂管を配管に挿通してから加熱加圧
して、配管の内周面にライニングさせるものや、配管の
内径よりも小さい外径の合成樹脂管を挿通するもの等が
知られている。これら、いずれの工法でも、地面を掘っ
て作成する作業用穴の数を減らすとか、挿通作業の効率
を上げる等の理由により、特開2000−6241公報
(特願平10−180511号)に示されたように、ケ
ーブルコア等のドラム部材に樹脂管を巻回させたコイル
管を予め作成しておき、現場にて樹脂管を巻き解して軟
化させながら既設配管内に挿通することにより、樹脂管
の接合作業を少なくして効率的に挿通させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したコイル管の作
成には、断面円形のまま、或いは略ハート型等に縮径し
て巻き付けるいずれの場合であっても、蒸気等による加
熱によって樹脂を軟化させてから管を曲げて巻き付ける
ことになるので、軟化設備や巻付け設備等の特殊な技術
が必要であり、費用も嵩むものであった。又、コイル管
を巻き解して配管内に挿通させた後でも曲がり癖や変形
癖が残るので、樹脂管どうしの接合や、管端に加圧用の
キャップ装着が可能となるように、接続箇所である樹脂
管端部を円形で直管状態に復元させるべくバーナーで炙
る等の矯正処理が必要であった。この矯正処理は手作業
であって手間が掛るとともに、バーナー等の火を使う手
段は配管がガス管の場合には好ましくないものであっ
た。
【0004】コイル管を用いる技術では、接合箇所を少
なくしながら連続的に樹脂管を配管内に挿通できるとい
う大きな利点が得られるものであるが、その反面、前述
のように多くの問題点も含んでいるものであるため、何
らかの対策が必要になってきた。本発明の目的は、前述
した種々の問題点をできるだけ解消でき、かつ、効率良
く樹脂管の内装が行なえるようにして、樹脂管内装作業
全体としての効率化を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕 本発明の要旨は、直管状の樹脂管を、現場にて繋ぎ合わ
せて長くしながら配管に挿通させることにあり、それに
よって、用意する樹脂管はトラック荷台に載る程度の定
尺直管で済み、コイル管にする為の特殊な技術や費用が
不要になり、しかも、曲がり癖や変形癖が軽減又は解消
され、樹脂管どうしの接合を、形状の矯正無く簡単で良
好に行なえるようになる、というものである。そのた
め、以下のような種々の方法、及び構成に関する工夫が
為されている。
【0006】請求項1の方法は、図1,2,8,9に例
示する如く、樹脂管内装工法において、直管状で熱可塑
性の樹脂管1内における該樹脂管1の一端1bから管内
奥側に所定距離寄った箇所の内周面に、管閉塞具5に
えた閉塞部hを押し付けて、 前記樹脂管1の内部空間
が、前記閉塞部hを挟んで、前記閉塞部hよりも管内奥
側の第1空間部S1と、前記樹脂管1の一端1b側の第
2空間部S2とに分断されるように閉塞する管閉塞工程
と、前記第1空間部S1に加熱流体を供給して該樹脂管
の前記第1空間部S1側を軟化させる軟化工程と、
樹脂管1の軟化された第1空間部S1側を既設の配管
4内に挿通する挿通工程と、配管4内に挿通された樹脂
管1から管閉塞具5を取外した後に、該樹脂管1の一端
1bと、配管4内に挿通された樹脂管1とは別の樹脂管
1の一端1aとを、熱融着によって連通接続する管連結
工程とを有したことを特徴とする。
【0007】請求項2の方法は、図12に例示する如
く、請求項1の工法において、樹脂管1の膨張を規制す
るクランプCを該樹脂管1における前記閉塞部hが押し
付けられている箇所に外装するクランプ工程を、管閉塞
工程と軟化工程との間に設けてあることを特徴とする。
【0008】請求項3の方法は、図3,7,13に例示
する如く、請求項1又は2の工法において、樹脂管1を
配管4内に引込んで挿通させるための牽引用治具Gを、
該樹脂管1を閉塞する状態で樹脂管1の他端1aに装着
し、軟化工程における樹脂管1内への加熱流体の供給
が、牽引用治具Gに形成された供給経路hk、又は管閉
塞具5に形成された供給経路hkを通して行われるよう
にしてあることを特徴とするものである。
【0009】請求項4の構成は、図14〜図16に例示
する如く、管閉塞具5において、樹脂管1内部に配置さ
れる拡径及び復帰変位自在な閉塞部hと、この閉塞部h
を拡径変位させて樹脂管1を閉塞自在な拡縮機構mと、
該拡縮機構mを樹脂管1の外部において操作自在な操作
機構nと、樹脂管1における閉塞部hに対応する箇所に
外嵌されて、閉塞部hの拡径変位による樹脂管1の拡径
変形に抗する反力受け部rとを備え、前記閉塞部hと前
記反力受け部rとを、前記閉塞部hを樹脂管1 内におけ
る該樹脂管1の一端1bから管内奥側に所定距離寄った
箇所の内周面に押し付けて閉塞した状態で、管壁を挟ん
で互いに対向するように、スポーク部76Aを介して同
芯状に一体連結して、既設の管4内に挿通される樹脂管
1を軟化させるべく該樹脂管1内に供給される加熱流体
の作用範囲を規定するために、樹脂管1内に装備自在に
構成されていることを特徴とするものである。
【0010】請求項5の構成は、図14〜図16に例示
する如く、請求項4の構成において、操作機構nに、樹
脂管1内における閉塞部hに対する操作機構n存在側と
は反対側の部分S1と、樹脂管1の外部とを連通可能な
通路wを設けてあることを特徴とするものである。
【0011】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の方法や構成に限定されるものではない。
【0012】〔作用〕 請求項1の方法によれば、以下のような作用がある。前
述したように、現場にて定尺直管状の樹脂管を繋ぎあわ
せて長くするには、設備や接合作動効率の良さから、バ
ット融着や管継手を用いたEF(エレクトロフュージョ
ン)融着等の熱融着によって接合させるのが良く、この
熱融着による管連結工程を行なわせるものである。先
ず、配管長さに対応させるべく、前もって所定数の定尺
直管状樹脂管を現場にて熱融着させ、それから挿通工程
を行なわせることが考えられるが、繋ぎ合わされたロン
グ樹脂管の全長に亘って加熱する為の十分な広さの作業
場所が、殆どの場合は確保できない点であまり芳しくな
い。
【0013】次に、定尺直管状樹脂管の1個を、先ず軟
化させて配管に挿通し、その挿通樹脂管の終端と、次に
挿通する予定の別樹脂管の先端とを熱融着させ、それか
らその2個目の樹脂管を軟化させてから配管に挿通させ
る、ということを繰り返すことにより、必要となる長さ
の樹脂管を作成しながら挿通させることが考えられた。
しかしながらこの方法では、挿通樹脂管の終端と別樹脂
管の先端とを単純には熱融着し難い面がある。
【0014】即ち、樹脂管を既設配管内に挿通させるに
は、狭い作業用穴の上方からその穴底部分に位置する横
向きの配管に樹脂管を挿入できるように、或いは、配管
の曲がり管部を通過できるように、加熱又は加熱加圧に
よって樹脂管を軟化させ、曲がり易くして抵抗少なくし
た状態で挿通工程を行なう必要がある。そのため、樹脂
管を軟化させる軟化工程を挿通工程の前に行なうので、
配管に挿通された挿通樹脂管と、次に挿通予定の別樹脂
管とには温度差が生じ、挿通樹脂管の終端と別樹脂管の
先端との径や形が合致しなくなっている。故に、バット
融着させる場合には、接合面の接触面積が減少して接合
が不確実になるとか、管継手を用いる場合では、管継手
に嵌合し難い、又は嵌合できないといった接合不良や接
合不能を招き易い。
【0015】そこで、予め定尺直管状樹脂管内における
その一端から管内奥側に所定距離寄った箇所の内周面
、管閉塞具に備えた閉塞部を押し付けて、樹脂管の内
部空間が、閉塞部を挟んで、閉塞部よりも管内奥側の第
1空間部と、樹脂管の一端側の第2空間部とに分断され
るように閉塞する管閉塞工程を行ない、閉塞部で分断さ
れた内部空間のうちの第1空間部にだけ加熱流体を供給
して軟化させるようにしたので、樹脂管における第2空
間部側の部分には、加熱流体の熱が伝わらない、又は殆
ど伝わらないようになる。従って、加熱されない挿通樹
脂管の終端と別樹脂管の先端との温度条件が同じ、又は
ほぼ同じ状態になって、それらの径や形が合致するよう
になり、これら両者の熱融着を良好に行なわせることが
できるのである。
【0016】ところで、第1空間部側の樹脂管内に供給
される加熱流体の熱が樹脂管自体を伝わることにより、
樹脂管の閉塞部が押し付けられている部分(及びそれよ
りも配管挿通方向下手側部分)が若干は加温されるよう
になるから、加熱流体が供給されて暫く経つと、閉塞部
が押し付けられている樹脂管部分が、管閉塞具を装着し
た時点よりも少し膨張するようになる。すると、その若
干の膨張によって閉塞 と樹脂管内周との圧接力が弱ま
るので、場合によっては、閉塞部の位置がずれるとか、
両者の間に隙間が生じて加熱流体が漏れ出るおそれがあ
る。
【0017】そこで、請求項2の方法によれば、樹脂管
における閉塞部が押し付けられている箇所にクランプを
外装して、その部分の膨張を規制させるクランプ工程
を、管閉塞工程と軟化工程との間に設けたので、熱伝導
による閉塞部が押し付けられている部分での樹脂管の拡
径膨張が規制され、前述した閉塞部の位置ずれや、加熱
流体の漏れ出しが解消され、前述した挿通樹脂管の終端
と別樹脂管の先端との良好な熱融着を、確実に行なわせ
ることが可能になる。
【0018】請求項3の方法によれば次のような作用が
ある。つまり、樹脂管どうしの熱融着を行なう設備は、
挿通樹脂管の終端側に配置され、加熱流体を供給する設
備は、挿通樹脂管の先端側に配置されて設備が分散配置
されるので、設備が1箇所に集約配置される場合に比べ
て、各々の配置場所は狭くて良いものになり、施工場所
の制約を受け難くなる。
【0019】請求項4の構成によれば、樹脂管を閉塞す
る管閉塞具を拡径変位させての閉塞操作、及び縮径させ
ての閉塞解除操作とのいずれも、樹脂管の外部から行な
えるので、樹脂管内に手指を突っ込んで操作するような
不便さが無いとともに、装着後に樹脂管との圧接力を強
くする増し締め等の再操作を、樹脂管外から簡単に行な
えるようになる。そして、樹脂管に外嵌されて、閉塞部
の拡径変位による樹脂管の拡径変形に抗する反力受け部
を管閉塞具に設けてあるので、閉塞部の拡径変位による
樹脂管の拡径変形を規制して、比較的伸び縮みし易い樹
脂管の閉塞を確実に行なえるようになる。
【0020】請求項5の構成によれば、閉塞部に対する
操作機構存在側と反対側の樹脂管内部分と樹脂管外部
とを連通可能な通路を設けたので、該通路を用いて樹脂
管軟化用の加熱蒸気を供給するとか、その加熱蒸気が冷
えて生成されるドレンを管外に排出させるといったこと
ができるようになる。加熱蒸気の供給やドレン排出が、
配管の端部又は端部付近に位置する管閉塞具を通して行
われるので、例えば、樹脂管先端に装着される牽引用治
具を通して行なわせる場合に比べて、加熱対象としても
っとも重要な終端側の樹脂管に真っ先に加熱蒸気を供給
できるとか、ドレンを排出させるための移動距離が短く
て迅速に樹脂管外に排出できるといったことが可能にな
る。加えて、前記通路は操作機構に設けられているの
で、専用の通路が不要であり、その分の部品点数やコス
トを抑えることができる。
【0021】 〔効果〕 請求項1〜3のいずれに記載の樹脂管内装工法でも、
脂管の一端から管内奥側に所定距離寄った箇所の内周面
に、管閉塞具に備えた閉塞部を押し付けて、樹脂管の内
部空間を、閉塞部を挟んで、閉塞部よりも管内奥側の第
1空間部と、樹脂管の一端側の第2空間部とに分断され
るように閉塞する工程を設けることにより、定尺直管を
現場にて熱融着しながら配管に挿通させる方法、即ち、
コイル管にする為の特殊な技術や費用が不要であり、曲
がり癖や変形癖が先ず無く、廉価でありながら作業能率
の良い方法を、樹脂管どうしの接合が簡単・良好で確実
に行なえるようにしながら実現させることができた。
【0022】請求項2に記載の樹脂管内装工法では、樹
脂管における閉塞部が押し付けられている部位にクラン
プを設けて、樹脂管の熱伝導による閉塞部が押し付けら
れている部分での拡径膨張を規制させることにより、挿
通樹脂管の終端と別樹脂管の先端との良好な熱融着をよ
り確実化させることができた。
【0023】請求項3に記載の樹脂管内装工法では、加
熱流体の供給経路を樹脂管の牽引用治具に設けて、治具
の兼用化によるコストダウンや、挿通工事場所を自由に
設定し易いとか、加熱流体の供給経路を管閉塞具に設け
て、軟化させたい優先度の高い樹脂管から迅速で効率良
く加熱流体を供給でき、挿通作業能率をより改善できる
といった利点が得られるようになった。
【0024】請求項4に記載の管閉塞具では、樹脂管の
内部空間を仕切る操作を、樹脂管外部から簡単便利に行
なえながら、確実に樹脂管を閉塞することができ、定尺
直管状の樹脂管を現場にて熱融着しながら配管に挿通さ
せる方法の、より効率的で信頼性に優れた状態での実施
に役立つ利点がある。
【0025】請求項5に記載の管閉塞具では、軟化させ
たい樹脂管に迅速で効率良く加熱流体を供給できると
か、迅速にドレン排出できる等の利点が得られる通路
を、閉塞部の操作機構と兼用できるという、経済的で合
理的なものにできた。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1,2は、地中に埋設されたガ
ス導管(既設の配管の一例)に、熱可塑性合成樹脂の一
例管であるPE管を引込んで内装する状況を示してい
る。そのPE管1の内装工事の手順を概略説明すると、
先ず、ガス管4Aのうちで補修すべき既設配管4の両端
の位置に作業用穴10A,10Bを掘削し、両作業用穴
10A,10B内で既設配管4Aを切断する掘削工程を
行なう[図1(イ)参照]。
【0027】そして、両端が切断された配管4に対して
他方の作業用穴10Bの側に向けて一方の作業用穴10
Aの側からワイヤー等の牽引索2及びドレン吸引装置2
6の排水ホース3を挿通し、他方の作業用穴10B側
に、配管4の内径よりも小さい外径を有し、かつ、4〜
5m等の設定長さに形成された直管状のPE管1を用意
し、該PE管1の一方(牽引方向上手側)の管端部1a
に牽引用治具Gを装着する準備工程を行なう[図1
(ロ)参照]。尚、前記排水ホース3は、牽引索2の挿
通後に、配管4内に挿入して装着してもよい。
【0028】次に、他方(牽引方向下手側)の管端部1
bから管内奥側に所定距離(1m前後)寄った箇所に、
PE管1の内部空間を閉塞して分断自在な管閉塞具5を
装着して、PE管1内を第1空間部S1と第2空間部S
2とに仕切る(図8参照)管閉塞工程5を行なう[図1
(ハ)参照]。又、管閉塞具5の調節弁59に、給排ホ
ース69(図8参照)を介して蒸気発生装置27の蒸気
ホース11を連結しておく。
【0029】配管4内に通された牽引索2と排水ホース
3とを、他方の作業用穴10Bから引き出し、牽引索2
はガイド体6を介して牽引用治具Gの牽引部20bに、
かつ、排水ホース3は牽引用治具Gの排出孔23(k
k)に夫々連結する(図7参照)。その状態で、蒸気発
生装置27を加熱作動させて、蒸気ホース11を介して
管閉塞具5の側からPE管1内に高温の加熱蒸気を充填
することにより、PE管1を軟化させる軟化工程を行な
う。
【0030】そして、PE管1が十分に軟化したら、排
水ホース3を引き戻し操作しながらウィンチ9等によっ
て牽引索2を牽引することにより、他方の作業用穴10
Bの側からPE管1を、曲がり管部4rを含んだ配管4
内に引き込む挿通工程を行なう[図2(ニ)参照]。
【0031】或る程度挿通されたら、PE管1の他方の
管端部1b側に装着されている管閉塞具5を取外してか
ら、他方の管端部1bと、次に挿通予定のPE管1の先
端1aとを、バット融着によって接合する管連結工程を
行なう[図2(ホ)参照]。このとき、接合された側の
PE管1の終端側に、先ほど外された閉塞具5を前述の
要領で装着し、この再び装着された管閉塞具5から加熱
蒸気を供給して両PE管1,1を加熱軟化させ、再び牽
引索2を牽引して後から接合されたPE管1を配管4内
に挿通させるようにする。
【0032】以上述べた一連の工程を繰り返すことによ
り、現場にてPE管1を複数連結して配管4の長さに相
当する長さに仕上げながら、配管4内に挿通させて行く
ことができるのである[図2(へ)参照]。
【0033】管閉塞具5には、可変開閉弁である調節弁
59を備えた給排経路5a(請求項3の供給経路hkの
一例であり、図9参照)が装備されており、前述したよ
うに、蒸気発生装置27で発生した加熱蒸気を、管閉塞
具5からPE管1内に供給することができる。又、加熱
蒸気が冷えて生成されるドレンを、その給排経路5aか
ら管外に排出させる使い方も可能であり、その場合に
は、調節弁59の開度を調節して排気具合を適宜に設定
することにより、牽引用治具Gから供給される加熱蒸気
をPE管1内に良好に充填することができるようにな
る。次に、各部の構造について説明する。
【0034】図3〜図5に示すように、牽引用治具G
は、牽引索2が連結される雄ネジ部材20と、この雄ネ
ジ部材20に螺合されて棒状体15を構成する円錐部材
18と、雄ネジ部材20に相対回動及び相対スライド自
在に外嵌される治具本体21と、円錐部材18に外装さ
れる4個の略扇形部材17とで構成されている。この牽
引用治具Gの概略の作用は、治具本体21のリング部2
1Bと、4個の略扇形部材17との間にPE管lの管端
部1aを挿入した状態で、雄ネジ部材20を回動操作し
て円錐部材18を治具本体21側に引き寄せることで略
扇形部材17を拡径移動させ、管端部1aを押圧挟持し
て接続するのである。
【0035】図3〜図5に示すように、略扇形部材17
は、外周側に4箇所の円弧溝17bと、3箇所の円弧部
17aと、前後のスペーサ部17c,17dとが形成さ
れ、かつ、内周側に円錐部材18の外周テーパ面18a
に面接触するテーパ凹周面17eが形成されている。テ
ーパ凹周面17eは、牽引方向上手側(図3における右
側)の径が小さく、牽引方向下手側(図3における左
側)の径が大きくなるテーパ角度θが付けられている。
つまり、3箇所の円弧部17aは、牽引方向に沿った平
面ではなく、面全体が傾斜した突起部14に形成されて
いる。
【0036】円弧溝17bはゴムリング19の装着用で
あり、4個のゴムリング19を4個の略扇形部材17に
亘って各円弧溝17bに巻回することで、4個の略扇形
部材17を互いに離れないように縮径側に押圧付勢し
て、円錐部材18に円形状態で外装してある。尚、17
fは蒸気及びホース挿通用の貫通孔であり、重量軽減穴
でもある。略扇形部材17の前面に、貫通孔17fに開
口して周方向に沿う円弧溝を形成しておけば、牽引用治
具Gの排出孔23と貫通孔17fとの連通状態をより良
好にできて好都合である。
【0037】図5,7に示すように、円錐部材18は、
牽引方向上手側(図7における右側)の径が小さく、牽
引方向下手側(図7における左側)の径が大きくなるテ
ーパ角度が付けられた外周テーパ面18aと、中心に形
成された雌ネジ孔18bと、略扇形部材17の抜け止め
用のストップリング18cとを備えた略円錐状の部材に
構成されている。円錐部材18の外周テーパ面18aの
小径側には、そこに形成された装着溝(符記せず)を介
して、4個の略扇形部材17を周方向に仕切るための4
個の仕切板22を90度間隔毎に装備してある。
【0038】図5〜7に示すように、雄ネジ部材20
は、治具本体21に遊内嵌されるボルト部20aと、ガ
イド体6を介して牽引索2を引っ掛ける為の環部分であ
る牽引部20bと、治具本体21に接触するワッシャ部
20cとから構成されている。ボルト部20aは、治具
本体21のボルト挿通孔21aを通して円錐部材18に
螺合されるようになる。
【0039】図3,6に示すように、治具本体21は、
雄ネジ部材20を遊内嵌するためのボルト挿通孔21a
を備えた先窄まり状の支持体21Aと、管端部1aに外
嵌されるリング部21Bとを一体的に備えた略円筒状の
部材に構成されている。支持体21Aの先窄まり形状
は、配管4の曲がり管部4rを抵抗少なくして進めるよ
うにするためである。
【0040】支持体21Aの管端部1a側は平な縦壁に
構成されており、略扇形部材17とリング部21Bとで
管端部1aを挟持した状態では、管端部1aが閉塞され
てPE管1の内外が遮断されるようにしてある。支持体
21Aには、加熱蒸気をPE管1内に供給するための供
給孔24(請求項3の供給経路hkの一例)と、加熱蒸
気が冷えて生成されるドレンの排出孔23とを夫々閉塞
自在に形成してある。
【0041】例えば、各孔23,24を、牽引方向上手
側端に雌ネジ部23a,24aを螺刻して、使わないと
きには閉塞ボルト25を装備しておく。そして、入り用
のときは、閉塞ボルト25を外して、蒸気ホース11を
供給孔24の雌ネジ部24aに螺装(図13参照)した
り、排水ホース3を排出孔23の雌ネジ部23aに螺装
(図7参照)したりすると良い。尚、21bは牽引方向
に延びる重量軽減穴である。
【0042】牽引用治具GにPE管1を接続して固定す
る手順について説明する。先ず、雄ネジ部材20を十分
に緩み側に回動して、4個の略扇形部材17を縮径側に
移動させ、治具本体21のリング部21Bとの径方向間
隙を十分に取っておき、その状態で、略扇形部材17と
リング部21Bとの間に管端部1aを突き当たるまで挿
入する。それから、雄ネジ部材20を締込み側に回動操
作して、円錐部材18を牽引方向上手側に引き寄せ移動
して4個の略扇形部材17を強制的に拡径移動させ、リ
ング部21Bとの間で管端部1aを押圧挟持することで
完了する。
【0043】実際の使用時は、図7に示すように、2個
のシャックル28を用いる等して、雄ネジ部材20の牽
引部20bとガイド体6の軸体6Aの一端とを、かつ、
該軸体6Aの他端と牽引索2の先端部2aとの夫々を連
結した状態で、PE管1の引き込みを行なう。
【0044】図8〜図10に示すように、管閉塞具5
は、中心軸60を一体的に備えた内円板61と、パイプ
製の給排経路5aや案内環62aを備えた外円板62
と、3個のリングゴム63と、ガイドリング64と、内
操作具65と、外操作具66等から構成されている。中
心軸60には、先端の左ネジ部60aと、それよりも基
端側で大径の右ネジ部60bとを形成してあり、左ネジ
部60aには、長いパイプから成る内操作具65先端が
着脱自在に螺装されている。又、右ネジ部60bには、
内操作具65に遊外嵌されるパイプ製の外操作具66先
端のナット部66aが螺装自在である。
【0045】中心軸60に嵌合自在な外円板62には、
内円板61を越えて延ばされる状態の給排通路5aと案
内環62aとを溶接等によって固定してあるとともに、
案内環62aには、リングゴム63の内側への移動を規
制するガイドリング64を取外し自在に外嵌してある。
ガイドリング64には、リングゴム63が丁度外嵌され
る状態に形成してあるとともに、ガイドリング64に外
嵌されたリングゴム63の外径は、内円板61及びこれ
と同径の外円板62よりも少し大径であり、かつ、PE
管1内には挿脱自在に遊内嵌される状態に設定されてい
る。
【0046】つまり、案内環62aに外嵌されるガイド
リング64に3個のリングゴム63を外嵌した状態で外
円板62を中心軸60に嵌装し、ワッシャ67を介して
外操作具66先端のナット部66aで仮締めした状態
で、PE管1の中へ管端部から挿入し、各操作具65,
66基端の被操作部65s,66sをPE管1外部で操
作できる限界付近で挿入を止める。それから、例えば、
小判形状に形成された被操作部65s,66sにスパナ
(図外)等を作用させて、中心軸60に対してナット部
66aを右に回し、外円板62を内円板61に近接移動
させる。
【0047】すると、リングゴム63,63,63が軸
方向に圧縮されるので、内径方向移動を規制するガイド
リング64の作用と相俟って各リングゴム63が拡径変
形して、PE管1の内周面に強く押し付けることでPE
管1を閉塞し、その内部空間を、管閉塞具5よりも牽引
用治具G側の第1空間部S1と、その反対側の第2空間
部S2とに分断する状態が現出されるのである。この管
閉塞状態では、調節弁59を閉じていれば、完全に管を
閉塞することができる。
【0048】供給経路hkである給排通路5aの先端側
には、延長管68を介してPE管1の外に位置する状態
の前述の調節弁59を装備してあり、管閉塞具5の装着
時でもPE管1外から調節弁59の開閉調節操作を可能
としてある。そして、調節弁59には、PE管1外に排
出させるための給排ホース69を装備してある。
【0049】この管閉塞具5の構造では、3個のリング
ゴム63が閉塞部hに、中心軸60を備えた内円板61
と、外円板62と、ナット部66a等から拡縮機構m
に、内外の操作具65,66で操作部nに夫々相当する
ものである。尚、図8,9においては、内外の操作具6
5,66の双方が回動操作されるものとして描いてある
が、予め内操作具65を締め切って中心軸60に固定し
ておき、この固定状態の内操作具65に対して外操作具
66を回動操作するように設定しても良い。
【0050】加熱流体の供給経路hkを管閉塞具5に設
けてあるので、いち早く加熱させたい対象の樹脂管1、
すなわち挿通方向で最も下手側で常温状態の樹脂管1に
最も先に最も熱い状態の加熱流体が供給されるようにな
り、効率良く軟化させることが可能になる。これは、配
管に最初に挿通させる1個目の樹脂管の先端側から加熱
流体を入れる場合に比べて、熱い流体を必要優先度の高
い樹脂管側から順番に送れるようになる点で有利であ
る。又、樹脂管どうしの熱融着設備と加熱流体の供給設
備とを集約配置でき、作業効率を向上させることも可能
である。
【0051】〔別実施形態〕 PE管1における管閉塞具5装着部に、PE管1の膨張
を規制するクランプCを外装するクランプ工程を、管閉
塞工程と軟化工程との間に設けても良い。すなわち、図
11,12に示すように、クランプCは、握り部48
a,48bを備えた半割状の第1及び第2治具片48
A,48Bとを支点Yで開閉自在に枢支し、第1治具片
48Aには係止機構Bを、かつ、第2治具片48Bには
係止機構Bに係合する突起49を夫々設けてある。係止
機構Bは、第1治具片48Aのステー53に枢支された
主アーム50と、この主アーム50に枢支された平面視
コ字状の係止アーム51とで構成されており、主アーム
50には取っ手50aが装備され、係止アーム51には
係止ボルト52が装備されている。
【0052】このクランプCの組付け手順は、先ず図1
2(イ)に示すように、支点Yで開いた状態でPE管1
に外嵌させて閉じ、係止ボルト52が突起49の背面に
あてがわれる状態に係止アーム51を突起49に引っ掛
け、それから、第1治具片48Aの握り部48aと取っ
手50aとを共握りするような状態で、主アーム50を
支点Y側に揺動移動させることにより、図12(ロ)に
示すように、PE管1への外嵌装着(クランプ)が行な
える。つまり、主に主アーム50を揺動操作する程度の
簡単な操作で、管閉塞具5部位におけるクランプ操作が
行なえるようにしてある。
【0053】閉じ作用状態では、主アーム50と係止ア
ーム51との枢支軸心pと係止ボルト先端の接当点52
aとを結ぶ直線が、ステー53と主アーム50との枢支
軸心qよりも支点Y側に寄るようにしてあり、デッドポ
イント越えによって閉じクランプ状態が維持されるよう
にしてある。又、クランプ状態でのクランプ強さは、係
止ボルト52を緊緩操作して、係止アーム51に対する
突出量を変更することで調節可能である。
【0054】図13に示すように、牽引治具Gの供給孔
24(供給経路hkの一例であり、図5,6参照)に蒸
気ホース11を連結し、かつ、管閉塞具5の給排ホース
69に排水ホース3を連結することにより、蒸気発生装
置27の加熱蒸気を牽引治具GからPE管1内に供給す
るとともに、加熱蒸気が冷えて生成されるドレンは管閉
塞具5の排出経路5b(kk)からドレン吸引装置26
で取出すようにしても良い。又、排出経路5bを外円板
62部位で止め、かつ、内円板61には孔61aを形成
しておく構造とすることで、加熱蒸気の経路としても良
い。
【0055】図14〜16に示す管閉塞具5でも良い。
即ち、中心筒軸70の先端側に相対回動自在に外嵌され
る内、中、外の円板71,72,73と、これら円板の
間に挟まれた状態で中心筒軸70に遊外嵌された一対の
ゴムドーナツ74,74と、中心筒軸70に相対回動自
在に外嵌される外筒軸75と、PE管1に隙間極少なく
外嵌されるクランプ筒76と、中心筒軸70の基端側の
外周に形成された螺子部70aに螺着されるハンドル7
7とを備えて管閉塞具5が構成されている。
【0056】内円板71は、中心筒軸70先端に固定さ
れたストッパリング70bで抜け止めされるとともに、
外円板73と、クランプ筒76の3本スポーク部76A
とを、外筒軸75を介して溶着一体化してある。3本ス
ポーク部76Aとハンドル77との間に、滑りを良くす
るワッシャ78を介装するとともに、加熱蒸気を通すた
めの第1孔80aと、ドレン排出用のドレンホース79
を通すための第2孔80bとを備えた二股状のアタッチ
メント80を、中心筒軸70基端の螺子部70aに螺装
してある。ハンドル77は、螺子部70aに螺装される
ナット基部77aに、手指で操作されるアーム部77b
を螺着連結して構成されている。
【0057】つまり、図14に示すように、ハンドル7
7を緩めた自由状態において、ゴムドーナツ74,74
とクランプ筒76との間にPE管1を、その管端が3本
スポーク部76Aに接当する迄挿入し、それからハンド
ル77を締める側に回動する。すると、ハンドル77に
対して中心筒軸70がアタッチメント80側に移動する
ので、外円板73とストッパリング70bとの間隔が狭
くなって一対のゴムドーナツ74,74が管長手方向に
圧縮され、図15に示す作用状態になる。
【0058】作用状態では、拡径変位したゴムドーナツ
74,74とクランプ筒76との間にPE管1が強固に
挟持されるので、アタッチメント80に蓋80c,80
dを装備してPE管1を閉塞することができる(アタッ
チメント80の代わりに図示しない蓋で中心筒軸70を
閉塞しても良い)。この実施形態では、3本スポーク部
76Aの外端面と、外円板73の外面との間が約1mと
なるように寸法設定してあり、PE管1をその管端部1
bから所定距離(約1m)だけ管内奥側に寄った箇所を
閉塞自在に構成してある。尚、第1孔80aと中心筒軸
70の通路wとを通して、PE管1の先端側内部空間S
1に加熱蒸気を供給自在であるとともに、図15に仮想
線で示すように、第2孔80b及び通路wを通して、ド
レンホース79を先端側内部空間S1に入れ込むことも
自在である。
【0059】図14〜16に示す別施形態の管閉塞具5
では、ゴムドーナツ74,74で閉塞部hが、3枚の円
板71〜73、中心筒軸70、ハンドル77等で拡縮機
構mが、中心筒軸70、外筒軸75、ハンドル77等で
操作機構nが、そして、クランプ筒76で反力受け部r
が夫々構成されている。
【0060】尚、ハンドル77の回動操作時には、クラ
ンプ筒76(外円板73)が、摩擦によってPE管1に
対して移動不能な固定側となるが、図16に示すよう
に、クランプ筒76とPE管1とを貫通するボルト・ナ
ット81を設けて、クランプ筒76を確実に固定側とし
て、ハンドル77の回動操作がやり易いようにしても良
い。又、図示しないが、スプラインやキー連結等の軸方
向移動は自在で、かつ、相対回動は不能となる手段で中
心筒軸70と外筒軸75とを嵌合させて、ハンドル77
と中心筒軸70との相対回動が確実に行われるようにし
ても良い。
【0061】図17に示すように、3本スポーク部76
Aに固定した複数の取付片(符記せず)に索条(符記せ
ず)を介して牽引部82を設けて、この牽引部82に牽
引索2(牽引部材の一例)が連結自在として、PE管1
を既設配管4内に引込んで挿通するための牽引用治具の
機能が出せる管閉塞具5に構成しても良い。牽引時に
は、アーム部77bをナット基部77aから取外してお
くと良い。
【0062】つまり、管閉塞具5に牽引部材2が連結自
在な牽引部82を装備してあるので、牽引部材2を引張
れば、拡径変位された閉塞部hを介して樹脂管1を牽引
することができるようになる。故に、管閉塞具5を、ガ
ス管の更新や更生を行なうべく樹脂管1を牽引して既設
配管4内に引込んで挿通させるための治具として使用す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PE管の既設配管への内装工事を示し、(イ)
は掘削工程、(ロ)は準備工程、(ハ)は管閉塞工程で
ある
【図2】PE管の既設配管へ内装工事を示し、(ニ)は
挿通工程、(ホ)は管連結工程、(へ)は挿通完了状態
である
【図3】牽引用治具とPE管との接続構造を示す断面図
【図4】略扇形部材の構造を示す拡大断面図
【図5】牽引用治具の構造を示す分解斜視図
【図6】牽引用治具をPE管に遊内嵌した状態での断面
【図7】PE管の牽引状態を示す側面図
【図8】管閉塞具の構造を示す断面図
【図9】管閉塞具を閉塞作動させた状態の断面図
【図10】管閉塞具の斜視図
【図11】クランプを示す斜視図
【図12】クランプのPE管への外装状態を示す作用図
【図13】蒸気供給とドレン排出の別方法を示す系統図
【図14】管閉塞具の別構造を示す断面図
【図15】図14の管閉塞具の作用状態を示す断面図
【図16】図14の管閉塞具の側面正面図
【図17】牽引用治具機能付きの管閉塞具を示す断面図
【符号の説明】
1 樹脂管 1a 一端 1b 他端 2 牽引部材 4 既設配管 5 管閉塞具76A スポーク部 S1 第1空間 S2 第2空間部 C クランプ G 牽引用治具 hk 供給経路 h 閉塞部 m 拡縮機構 n 操作部 r 反力受け部 w 通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−290573(JP,A) 特開 平9−217888(JP,A) 特開 平1−279196(JP,A) 実開 平5−50288(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 63/00 - 63/48 F16L 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管状で熱可塑性の樹脂管内における該
    樹脂管の一端から管内奥側に所定距離寄った箇所の内周
    面に、管閉塞具に備えた閉塞部を押し付けて、前記樹脂
    管の内部空間が、前記閉塞部を挟んで、前記閉塞部より
    も管内奥側の第1空間部と、前記樹脂管の一端側の第2
    空間部とに分断されるように閉塞する管閉塞工程と、前記第1空間部 に加熱流体を供給して該樹脂管の前記第
    1空間部側を軟化させる軟化工程と、前記 樹脂管の軟化された第1空間部側を既設の配管内に
    挿通する挿通工程と、 前記配管内に挿通された前記樹脂管から前記管閉塞具を
    取外した後に、該樹脂管の前記一端と、前記配管内に挿
    通された前記樹脂管とは別の樹脂管の一端とを、熱融着
    によって連通接続する管連結工程とを有した樹脂管内装
    工法。
  2. 【請求項2】 前記樹脂管の膨張を規制するクランプを
    該樹脂管における前記閉塞部が押し付けられている箇所
    に外装するクランプ工程を、前記管閉塞工程と前記軟化
    工程との間に設けてある請求項1に記載の樹脂管内装工
    法。
  3. 【請求項3】 前記樹脂管を前記配管内に引込んで挿通
    させるための牽引用治具を、該樹脂管を閉塞する状態で
    前記樹脂管の他端に装着し、 前記軟化工程における前記樹脂管内への加熱流体の供給
    が、前記牽引用治具に形成された供給経路、又は前記管
    閉塞具に形成された供給経路を通して行われるようにし
    てある請求項1又は2に記載の樹脂管内装工法。
  4. 【請求項4】 樹脂管内部に配置される拡径及び復帰変
    位自在な閉塞部と、この閉塞部を拡径変位させて前記樹
    脂管を閉塞自在な拡縮機構と、該拡縮機構を前記樹脂管
    の外部において操作自在な操作機構と、前記樹脂管にお
    ける前記閉塞部に対応する箇所に外嵌されて、前記閉塞
    部の拡径変位による前記樹脂管の拡径変形に抗する反力
    受け部とを備え 前記閉塞部と前記反力受け部とを、前記閉塞部を樹脂管
    内における該樹脂管の一端から管内奥側に所定距離寄っ
    た箇所の内周面に押し付けて閉塞した状態で、 管壁を挟
    んで互いに対向するように、スポーク部を介して同芯状
    に一体連結して、 既設の管内に挿通される樹脂管を軟化させるべく該樹脂
    管内に供給される加熱流体の作用範囲を規定するため
    に、前記樹脂管内に装備自在に構成されている管閉塞
    具。
  5. 【請求項5】 前記操作機構に、前記樹脂管内における
    前記閉塞部に対する前記操作機構存在側と反対側の部
    分と、前記樹脂管の外部とを連通可能な通路を設けてあ
    る請求項4に記載の管閉塞具。
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