JP3415039B2 - 弁装置 - Google Patents

弁装置

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JP3415039B2
JP3415039B2 JP24399498A JP24399498A JP3415039B2 JP 3415039 B2 JP3415039 B2 JP 3415039B2 JP 24399498 A JP24399498 A JP 24399498A JP 24399498 A JP24399498 A JP 24399498A JP 3415039 B2 JP3415039 B2 JP 3415039B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば蒸気の流
れを調節するための弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、発電などに供されるタービンの
翼車回転用高圧蒸気は、ジェット噴流エネルギが消費さ
れた後でも高温エネルギを残留しているため、この余熱
を再利用すること、すなわち熱交換作用によりドレン化
した蒸気を再び高圧蒸気化してタービン翼の回転に供す
ることが行われている。
【0003】ここで、このような蒸気の循環過程の調節
は、通常、流路の途中に設けられた弁装置によって行わ
れるが、その際に酸化物等の「水あか(スケール)」
が弁装置内に析出し、弁の動作を阻害するといった問題
が生じている。そこで、このようなスケールを掻き取る
ための掻き取り構造を持たせた弁装置が提案されてい
る。
【0004】図12は、特開昭59−155675号公
報に示された従来の弁装置を示す断面図であり、図にお
いて、101は弁本体、102は流体の流入口、103
は流体の流出口、104は前記流入口102と流出口1
03を結ぶ流路の途中に設けられた環状弁座、105は
前記環状弁座104内を往復移動することによって、流
路を接続または遮断する円筒プラグ、105aは前記円
筒プラグ105の上面中心部に取り付けられたプラグ
軸、105cは前記円筒プラグ105の流路側の面から
流路とは反対側の面に貫通する貫通孔、106は前記環
状弁座104との同軸上に形成された開口部、107は
前記開口部106に嵌合された円筒状のガイド部材、1
08は前記弁本体101の上部に固定された上蓋であ
り、プラグ軸105aが挿通される挿通孔108aが形
成されている。また、109は前記ガイド部材107の
下端部に取り付けられた環状スクレーパ、110は環状
スクレーパ109をガイド部材107に取り付けるため
のキャップ部材である。
【0005】次に動作について説明する。この弁装置に
おいては、上記挿通孔108aに挿通されたプラグ軸1
05aを支持して上下に往復操作すると、これに追従し
て上記円筒プラグ105が環状弁座104内を往復移動
する。ここで、円筒プラグ105が環状弁座104内を
進行することによって弁座が閉じたときには、流入口1
02から流出口103への流体の流れは遮断される。一
方、円筒プラグ105が後退することによって弁座が開
口したときには、流入口102から流入した流体は環状
弁座104を通過して流出口103から流出される。
【0006】このとき、流体が水蒸気であるような場合
には、水蒸気によって直撃される円筒プラグ105の外
周面にスケールが付着しやすい。これに対してこの弁装
置では、上記ガイド部材107の下端部に環状スクレー
パ109が取り付けられており、円筒プラグ105が上
下に往復移動する際に、上記環状スクレーパ109が円
筒プラグ105の外周面上を摺動する。この環状スクレ
ーパ109の摺動によって上記円筒プラグ105の外周
面に付着したスケールは掻き取られ、除去されることに
なる。
【0007】また、図13は、掻き取り部の他の例を示
す断面図であり、図において、205は円筒プラグ、2
07はガイド部材、209は下端部にテーパ部を有する
スクレーパ、210はスクレーパ209をガイド部材2
07に取り付けるためのキャップ部材である。
【0008】この弁装置においても、円筒プラグ205
が上下に往復移動する際に、上記スクレーパ209の下
端部が円筒プラグ205の外周面上を摺動し、これによ
って円筒プラグ205の外周面に付着したスケールが掻
き取られ、除去されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の調節弁は以上の
ように構成されているので、スケールを十分に除去する
ことができないという課題があった。
【0010】すなわち、蒸気に由来するスケールは、上
述の如く、主に円筒プラグ105,205の外周面に付
着するが、ガイド部材107,207の内周面に付着す
るものも無視できない。図14は、図12および図13
に示す弁装置において、ガイド部材107,207の内
周面に付着したスケールが円筒プラグ105,205の
上側方向への移動に際して圧縮される様子を示す模式図
であり、図において211はスケールである。このよう
に、これらの弁装置では、ガイド部材107,207の
内周面に付着したスケール211は、円筒プラグ10
5,205が上側方向へ移動する際に当該ガイド部材1
07,207の内周面と円筒プラグ105,205の外
周面との間で圧縮されたり、あるいは一部削り取られて
ガイド部材107,207と円筒プラグ105,205
の隙間に入り込み、ガイド部材107,207や円筒プ
ラグ105,205を傷付けたり、円筒プラグ105,
205の往復移動を阻害してしまう。
【0011】また、図15は、上記弁装置において、円
筒プラグ105,205の外周面に付着したスケール2
11が円筒プラグ105,205の下側方向への移動に
際して環状弁座104と円筒プラグ105,205の間
で圧縮される様子を示す模式図である。すなわち、これ
らの弁装置では、円筒プラグ105,205の外周面に
付着したスケール211のうち、スクレーパ109,2
09によって摺動される領域に付着しているものは掻き
取り除去されるものの、スクレーパ109,209によ
って摺動される領域よりも下側の領域に付着したものは
そのまま残存したり、環状弁座104に当たることで一
部掻き取られる。そして、この残存したスケール211
や掻き取られたスケール211は、図15に示すよう
に、環状弁座104と円筒プラグ105,205の隙間
で圧縮され、これら環状弁座104や円筒プラグ10
5,205を傷つけたり、円筒プラグ105,205の
往復移動を阻害する。
【0012】さらに、図13に示すようなスクレーパ2
09が取り付けられた弁装置においては、ガイド部材2
07と円筒プラグ205の隙間に侵入した水蒸気によっ
て、ガイド部材207の内周面や、円筒プラグ205の
外周面のうちスクレーパ209によって摺動される領域
よりも上側の領域にスケールが堆積し、このスケールに
よっても各種部材の傷つきや弁の動作不良が誘発されて
しまう。
【0013】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、弁内部に付着したスケールを確実
に除去することができ、円筒プラグ等の各種部材をスケ
ールによって傷つけることなく、円筒プラグが円滑に動
作する弁装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る弁装置
は、流体の流入口と流出口を有するとともに、これら流
入口と流出口を結ぶ流路の途中に環状弁座を有する弁本
体と、前記弁本体内に、前記環状弁座と同軸上となるよ
うに設けられた円筒状のガイド部材と、前記ガイド部材
に案内されつつ前記環状弁座内を往復移動することによ
って流入口側の流路と流出口側の流路を接続または遮断
する円筒プラグとを備えて構成され、上記環状弁座は、
円筒プラグが後退する方向側の内周縁部に、付着物を掻
き取るための掻き取り部が軸方向に立ち上がった凸部と
して設けられているものである。
【0015】この発明に係る弁装置は、流体の流入口と
流出口を有するとともに、これら流入口と流出口を結ぶ
流路の途中に環状弁座を有する弁本体と、前記弁本体内
に、前記環状弁座と同軸上となるように設けられた円筒
状のガイド部材と、前記ガイド部材に案内されつつ前記
環状弁座内を往復移動することによって流入口側の流路
と流出口側の流路を接続または遮断する円筒プラグとを
備えて構成され、上記円筒プラグは、流路とは反対側の
外周縁部に、付着物を掻き取るための掻き取り部が軸方
向に立ち上がった凸部として形成されているとともに、
前記掻き取り部に対して内周側の領域に、貫通孔が形成
されているものである。
【0016】この発明に係る弁装置は、環状弁座は、円
筒プラグが後退する方向側の内周縁部に付着物を掻き取
るための掻き取り部が軸方向に立ち上がった凸部として
形成され、円筒プラグは、前記流路とは反対側の外周縁
部に付着物を掻き取るための掻き取り部が設けられると
ともに、前記掻き取り部に対して内周側の領域に貫通孔
が形成されているものである。
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの実施の形態1による弁装置を
示す断面図、図2は前記弁装置の環状弁座を示す断面
図、図3は前記弁装置の円筒プラグを示す断面図であ
る。図1〜図3において、1は弁本体、2は弁本体1の
流入口、3は弁本体1の流出口、4は流入口から流出口
を結ぶ流路の途中に設けられた環状弁座、4aは前記環
状弁座4に形成された溝、4bは前記環状弁座4に形成
された掻き取り部、5は前記環状弁座4内を往復移動す
ることによって、上記流路を接続または遮断する円筒プ
ラグ、5aは前記円筒プラグ5の上面中心部に取り付け
られたプラグ軸、5bは前記円筒プラグ5に形成された
掻き取り部、5cは前記円筒プラグ5の流路側の面から
流路とは反対側の面に貫通する貫通孔、6は前記環状弁
座4との同軸上に形成された開口部、7は前記開口部6
に嵌合された円筒状のガイド部材、8は前記弁本体1の
上部に固定された上蓋、8aは上蓋8に形成されたプラ
グ軸5aが挿通される挿通孔である。
【0019】この弁装置において、環状弁座4は、図2
に示すように円筒状に形成され、その外周面及び内周面
の上部に段差が形成されている。そして、この環状弁座
4の上側(円筒プラグ5が後退する方向側)の端面に
は、内周円に沿って溝4aが形成されるとともに、この
溝4aに対して内周側の丘部に、内周側に向かって高さ
が高くなるように斜面が形成されており、この斜面の鋭
角状の内周縁部がスケールの掻き取り部4bとして機能
する。
【0020】また、円筒プラグ5は、図3に示すように
上側(流路とは反対側)が閉塞された円筒状に形成され
ている。そして、この上側の外周縁部が、外周側に向か
って高さが高くなるように斜面が形成されることで鋭角
状とされており、この鋭角状の外周縁部がスケールの掻
き取り部5bとして機能する。また、この掻き取り部5
bに対して内周側の平坦部には貫通孔5cが複数形成さ
れている。この貫通孔5cは、流体圧力のバランス用孔
となるものであり、これによって円筒プラグ5の上下方
向から付与される流体圧力が互いに相殺され、円筒プラ
グに対する流体圧力の影響が抑えられる。
【0021】次に動作について説明する。この弁装置に
おいては、上記挿通孔8aに挿通されたプラグ軸5aを
支持して上下に往復操作すると、これに追従して上記円
筒プラグ5が往復移動する。ここで、円筒プラグ5が環
状弁座4内を進行することによって弁座が閉じたときに
は、流入口2から流出口3への流体の流れは遮断され
る。一方、円筒プラグ5が環状弁座4内を後退すること
によって弁座が開口したときには、流入口2から流入し
た流体は環状弁座4を通過して流出口3から流出され
る。
【0022】このとき、例えば流体が水蒸気であるよう
な場合には、水蒸気によって直撃される円筒プラグ5の
外周面にスケールが付着し易く、さらにガイド部材7と
円筒プラグ5および上蓋8によって囲まれた空間に侵入
してきた水蒸気によって、ガイド部材7の内周面にもス
ケールが析出する。これに対して、この弁装置では、環
状弁座4の内周縁部と円筒プラグ5の外周縁部にスケー
ルの掻き取り部4b,5bが設けられ、これらの掻き取
り部4b,5bによってスケールが確実に掻き取られ、
除去される。以下、このスケールの掻き取り過程を図
4,図5を参照しながら説明する。
【0023】図4は、環状弁座4の掻き取り部4bによ
って円筒プラグ5の外周面が摺動されている様子を示す
構成図であり、(a)は円筒プラグ5が下側に移動して
いる場合の模式図、(b)は円筒プラグ5が上側に移動
している場合の模式図である。また、図5は、円筒プラ
グ5の掻き取り部5bによってガイド部材7の内周面が
摺動されている様子を示す模式図である。図4,図5に
おいて、9はスケール(付着物)である。
【0024】まず、図4(a)に示すように、円筒プラ
グ5の外周面に付着したスケール9は、当該円筒プラグ
5が下側に移動する際に環状弁座4の掻き取り部4bに
掻き取られ、環状弁座4の端面上に落下する。また、図
4(b)に示すように円筒プラグが上側に移動する際
に、円筒プラグ5の外周面の下部に付着したスケール9
は、掻き取り部4bに掻き取られ、流体とともに流出さ
れる。
【0025】一方、図5に示すように、ガイド部材7の
内周面に付着したスケール9は、円筒プラグ5が上側に
移動する際に当該円筒プラグ5の掻き取り部5bによっ
て掻き落とされる。そして、掻き落とされたスケール9
は、そのまま貫通孔5cを通過して流路に流れ落ち、流
体とともに流出される。
【0026】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、円筒プラグ5の外周面に析出したスケール9は、環
状弁座4の内周縁部に設けられた掻き取り部4bによっ
て確実に掻き取り除去され、ガイド部材7の内周面に析
出したスケール9は、円筒プラグ5の外周縁部に設けら
れた掻き取り部5bによって確実に掻き取り除去され
る。したがって、環状弁座4やガイド部材7、円筒プラ
グ5等をスケール9によって傷つけることなく、弁の開
閉動作を安定に行うことができるという効果が得られ
る。
【0027】実施の形態2.この実施の形態2による弁
装置は、環状弁座の掻き取り部の形状を変えたこと以外
は実施の形態1の弁装置と同一構成とされており、ここ
では変更部分以外の説明は省略する。
【0028】図6は、この実施の形態による環状弁座に
形成された掻き取り部を示す断面図であり、図におい
て、10は環状弁座、10bは掻き取り部、10cは斜
面と平坦部の境界部である。
【0029】図6に示すように、この環状弁座10で
は、内周縁部に、内周側に向かって高さが高くなるよう
な斜面が形成されることで鋭角部が形成されており、こ
の鋭角部がスケールの掻き取り部10bとして機能す
る。なお、この環状弁座10において斜面と平坦部の境
界部10cは曲面状とされている。
【0030】以上のようにこの実施の形態2によれば、
環状弁座10の内周縁部と円筒プラグ5の外周縁部に掻
き取り部5b,10bが形成されており、円筒プラグ5
の外周面に析出したスケール9は、環状弁座10の内周
縁部に設けられた掻き取り部10bによって確実に掻き
取り除去され、ガイド部材7の内周面に析出したスケー
ル9は、円筒プラグ5の外周縁部に設けられた掻き取り
部5bによって確実に掻き取り除去される。したがっ
て、環状弁座10やガイド部材7、円筒プラグ5等をス
ケール9によって傷つけることなく、弁の開閉動作を安
定に行うことができるという効果が得られる。
【0031】実施の形態3.この実施の形態3による弁
装置は、環状弁座の掻き取り部の形状を変えたこと以外
は実施の形態1の弁装置と同一構成とされており、ここ
では変更部分以外の説明は省略する。
【0032】図7は、この実施の形態による環状弁座に
形成された掻き取り部を示す断面図であり、図におい
て、11は環状弁座、11bは掻き取り部である。図7
に示すように、この環状弁座11では、内周縁部に断面
長方形状の凸部が内周円に沿って形成されており、この
凸部がスケールの掻き取り部11bとして機能する。
【0033】以上のようにこの実施の形態3によれば、
環状弁座11の内周縁部と円筒プラグ5の外周縁部に掻
き取り部5b、11bが形成されており、円筒プラグ5
の外周面に析出したスケールは、環状弁座11の内周縁
部に設けられた掻き取り部11bによって確実に掻き取
り除去され、ガイド部材7の内周面に析出したスケール
は、円筒プラグ5の外周縁部に設けられた掻き取り部5
bによって確実に掻き取り除去される。したがって、環
状弁座11やガイド部材7、円筒プラグ5等をスケール
によって傷つけることなく、弁の開閉動作を安定に行う
ことができるという効果が得られる。また、この実施の
形態3では特に、環状弁座11の掻き取り部11bが断
面長方形状であるので、鋭角状の掻き取り部に比べて摺
動に対する強度が強く、弁装置の耐久性を確保するのに
有利であるという効果がある。
【0034】実施の形態4.この実施の形態4による弁
装置は、環状弁座の掻き取り部の形状を変えたこと以外
は実施の形態1の弁装置と同一構成とされており、ここ
では変更部分以外の説明は省略する。
【0035】図8は、この実施の形態による環状弁座に
形成された掻き取り部を示す断面図であり、図におい
て、12は環状弁座、12bは掻き取り部である。図8
に示すように、この環状弁座12では、内周縁部に断面
円弧状の凸部が内周円に沿って形成されており、この凸
部がスケールの掻き取り部12bとして機能する。
【0036】以上のようにこの実施の形態4によれば、
環状弁座12の内周縁部と円筒プラグ5の外周縁部に掻
き取り部5b,12bが形成されており、円筒プラグ5
の外周面に析出したスケールは、環状弁座12の内周縁
部に設けられた掻き取り部12bによって確実に掻き取
り除去され、ガイド部材7の内周面に析出したスケール
は、円筒プラグ5の外周縁部に設けられた掻き取り部5
bによって確実に掻き取り除去される。したがって、環
状弁座12やガイド部材7、円筒プラグ5等をスケール
によって傷つけることなく、弁の開閉動作を安定に行う
ことができるという効果が得られる。また、この実施の
形態4では特に、環状弁座12の掻き取り部12bが断
面円弧状であるので、断面長方形状の掻き取り部に比べ
て効率良くスケールを掻き取ることができ、また鋭角状
の掻き取り部に比べて摺動に対する強度が強く、弁装置
の耐久性を確保するのに有利であるという効果もある。
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】実施の形態. この実施の形態による弁装置は、円筒プラグの掻き取
り部の形状を変えたこと以外は実施の形態1の弁装置と
同一構成とされており、ここでは変更部分以外の説明は
省略する。
【0044】図は、この実施の形態による円筒プラグ
に形成された掻き取り部を示す断面図であり、図におい
て、15は円筒プラグ、15bは掻き取り部、15cは
斜面と平坦部の境界部である。図に示すように、この
円筒プラグ15では、外周縁部に、外周側に向かって高
さが高くなるような斜面が形成されることで鋭角部が形
成されており、この鋭角部がスケールの掻き取り部15
bとして機能する。なお、この円筒プラグ15において
斜面と平坦部の境界部15cは曲面状とされている。
【0045】以上のようにこの実施の形態によれば、
環状弁座4の内周縁部と円筒プラグ15の外周縁部に掻
き取り部4b,15bが形成されており、円筒プラグ1
5の外周面に析出したスケールは、環状弁座4の内周縁
部に設けられた掻き取り部4bによって確実に掻き取り
除去され、ガイド部材7の内周面に析出したスケール
は、円筒プラグ15の外周縁部に設けられた掻き取り部
15bによって確実に掻き取り除去される。したがっ
て、環状弁座4やガイド部材7、円筒プラグ15等をス
ケールによって傷つけることなく、弁の開閉動作を安定
に行うことができるという効果が得られる。また、この
実施の形態では特に、円筒プラグ15の外周縁部に形
成された斜面と平坦部との境界部15cが曲面状とされ
ているので、掻き取り部15bで掻き取られたスケール
が曲面に沿って円滑に貫通孔まで移動する。したがっ
て、スケールを効率良く排出することができるという効
果がある。
【0046】実施の形態. この実施の形態による弁装置は、円筒プラグの掻き取
り部の形状を変えたこと以外は実施の形態1の弁装置と
同一構成とされており、ここでは変更部分以外の説明は
省略する。
【0047】図10は、この実施の形態による円筒プラ
グに形成された掻き取り部を示す断面図であり、図にお
いて、16は円筒プラグ、16bは掻き取り部である。
10に示すようには、この円筒プラグでは、外周縁部
に断面長方形状の凸部が外周円に沿って形成されてお
り、この凸部がスケールの掻き取り部16bとして機能
する。
【0048】以上のようにこの実施の形態によれば、
環状弁座4の内周縁部と円筒プラグ16の外周縁部に掻
き取り部4b,16bが形成されており、円筒プラグ1
6の外周面に析出したスケールは、環状弁座4の内周縁
部に設けられた掻き取り部4bによって確実に掻き取り
除去され、ガイド部材7の内周面に析出したスケール
は、円筒プラグ16の外周縁部に設けられた掻き取り部
16bによって確実に掻き取り除去される。したがっ
て、環状弁座4やガイド部材7、円筒プラグ16等をス
ケールによって傷つけることなく、弁の開閉動作を安定
に行うことができるという効果が得られる。また、この
実施の形態では特に、円筒プラグ16の掻き取り部1
6bが断面長方形状であるので、鋭角状の掻き取り部に
比べて摺動に対する強度が強く、弁装置の耐久性を確保
するのに有利であるという効果がある。
【0049】実施の形態. この実施の形態による弁装置は、円筒プラグの掻き取
り部の形状を変えたこと以外は実施の形態1の弁装置と
同一構成とされており、ここでは変更部分以外の説明は
省略する。
【0050】図11は、この実施の形態による円筒プラ
グに形成された掻き取り部を示す断面図であり、図にお
いて、17は円筒プラグ、17bは掻き取り部である。
11に示すように、この円筒プラグ17では、外周縁
部に断面円弧状の凸部が外周円に沿って形成されてお
り、この凸部がスケールの掻き取り部17bとして機能
する。
【0051】以上のようにこの実施の形態によれば、
環状弁座4の内周縁部と円筒プラグ17の外周縁部に掻
き取り部4b,17bが形成されており、円筒プラグ1
7の外周面に析出したスケールは、環状弁座4の内周縁
部に設けられた掻き取り部4bによって確実に掻き取り
除去され、ガイド部材7の内周面に析出したスケール
は、円筒プラグ17の外周縁部に設けられた掻き取り部
17bによって確実に掻き取り除去される。したがっ
て、環状弁座4やガイド部材7、円筒プラグ17等をス
ケールによって傷つけることなく、弁の開閉動作を安定
に行うことができるという効果が得られる。また、この
実施の形態では特に、円筒プラグ17の掻き取り部1
7bが断面円弧状であるので、断面長方形状の掻き取り
部に比べて効率良くスケールを掻き取ることができ、ま
た鋭角状の掻き取り部に比べて摺動に対する強度が強
く、弁装置の耐久性を確保するのに有利であるという効
果もある。
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】以上、この発明の弁装置の具体的構成を実
施の形態1〜実施の形態によって説明したが、環状弁
座の掻き取り部と円筒プラグの掻き取り部の組み合わせ
はこれに限るものではなく、他の組み合わせを採用して
も構わない。また、この実施の形態では、環状弁座と円
筒プラグの両方に掻き取り部を設けた場合を例にして説
明したが、いずれか一方であっても効果はある。但し、
各種部材の傷つき防止、弁の動作の安定化を十分に図る
ためには、環状弁座と円筒プラグの両方に掻き取り部を
設けるのが望ましい。また、環状弁座の掻き取り部は、
環状弁座の上端のみまたは、上端および下端に設けるこ
ととし、上端部および下端部の形状の組み合わせは任意
である。
【0059】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、流体
の流入口と流出口を有するとともに、これら流入口と流
出口を結ぶ流路の途中に環状弁座を有する弁本体と、前
記弁本体内に、前記環状弁座と同軸上となるように設け
られた円筒状のガイド部材と、前記ガイド部材に案内さ
れつつ前記環状弁座内を往復移動することによって流入
口側の流路と流出口側の流路を接続または遮断する円筒
プラグとによって弁装置を構成し、上記環状弁座の円筒
プラグが後退する方向側の内周縁部に、付着物を掻き取
るための掻き取り部が軸方向に立ち上がった凸部として
けたので、円筒プラグの外周面に析出した付着物を確
実に掻き取り除去することができ、環状弁座や円筒プラ
グを傷つけることなく、弁の開閉動作を安定に行うこと
ができるという効果がある。
【0060】この発明によれば、流体の流入口と流出口
を有するとともに、これら流入口と流出口を結ぶ流路の
途中に環状弁座を有する弁本体と、前記弁本体内に、前
記環状弁座と同軸上となるように設けられた円筒状のガ
イド部材と、前記ガイド部材に案内されつつ前記環状弁
座内を往復移動することによって流入口側の流路と流出
口側の流路を接続または遮断する円筒プラグとによって
弁装置を構成し、上記円筒プラグの流路とは反対側の外
周縁部に、付着物を掻き取るための掻き取り部が軸方向
に立ち上がった凸部として形成されているとともに、前
記掻き取り部に対して内周側の領域に貫通孔を形成した
ので、ガイド部材の内周面に析出した付着物を確実に掻
き取り除去することができ、ガイド部材や円筒プラグを
傷つけることなく、弁の開閉動作を安定に行うことがで
きるという効果がある。
【0061】この発明によれば、環状弁座の円筒プラグ
が後退する方向側の内周縁部に、付着物を掻き取るため
の掻き取り部が軸方向に立ち上がった凸部として設け、
且つ、円筒プラグの前記流路とは反対側の外周縁部に、
付着物を掻き取るための掻き取り部を設けるとともに前
記掻き取り部に対して内周側の領域に貫通孔を形成した
ので、円筒プラグの外周面に析出した付着物とガイド部
材の内周面に析出した付着物を確実に掻き取り除去する
ことができ、環状弁座やガイド部材、円筒プラグ等を傷
つけることなく、弁の開 閉動作を安定に行うことがで
きるという効果がある。
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による弁装置を示す断
面図である。
【図2】この発明の実施の形態1による弁装置の環状弁
座を示す断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1による弁装置の円筒プ
ラグを示す断面図である。
【図4】この発明の実施の形態1による弁装置におい
て、円筒プラグに付着したスケールが環状弁座の掻き取
り部によって掻き取られる様子を示す構成図であり、
(a)は円筒プラグが下側に移動する際の様子を示す模
式図、(b)は円筒プラグが上側に移動する際の様子を
示す模式図である。
【図5】この発明の実施の形態1による弁装置におい
て、ガイド部材に付着したスケールが円筒プラグの掻き
取り部によって掻き取られる様子を示す模式図である。
【図6】この発明の実施の形態2による弁装置の、環状
弁座に形成された掻き取り部を示す断面図である。
【図7】この発明の実施の形態3による弁装置の、環状
弁座に形成された掻き取り部を示す断面図である。
【図8】この発明の実施の形態4による弁装置の、環状
弁座に形成された掻き取り部を示す断面図である。
【図9】この発明の実施の形態5による弁装置の、環状
弁座に形成された掻き取り部を示す断面図である。
【図10】この発明の実施の形態6による弁装置の、環
状弁座に形成された掻き取り部を示す断面図である。
【図11】この発明の実施の形態7による弁装置の、円
筒プラグに形成された掻き取り部を示す断面図である。
【図12】従来の弁装置を示す断面図である。
【図13】従来の弁装置の他の例を示す断面図である。
【図14】従来の弁装置において、ガイド部材と円筒プ
ラグの間でスケールが圧縮されている状態を示す模式図
である。
【図15】従来の弁装置において、環状弁座と円筒プラ
グの間でスケールが圧縮されている状態を示す模式図で
ある。
【符号の説明】 1 弁本体 2 流入口 3 流出口 4,10,11,12 環状弁座 4b,5b,10b,11b,12b,15b,16
b,17b 掻き取り部 5,15,16,17 円筒プラグ 5c 貫通孔 7 ガイド部材 9 スケール(付着物)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−155509(JP,A) 特開 平9−273638(JP,A) 特開 昭59−155675(JP,A) 実開 平5−96642(JP,U) 欧州特許出願公開362518(EP,A 2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 3/24 F16K 51/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流入口と流出口を有するととも
    に、これら流入口と流出口を結ぶ流路の途中に環状弁座
    を有する弁本体と、前記弁本体内に、前記環状弁座と同
    軸上となるように設けられた円筒状のガイド部材と、前
    記ガイド部材に案内されつつ前記環状弁座内を往復移動
    することによって流入口側の流路と流出口側の流路を接
    続または遮断する円筒プラグとを備えた弁装置におい
    て、 上記環状弁座は、円筒プラグが後退する方向側の内周縁
    部に、付着物を掻き取るための掻き取り部が軸方向に立
    ち上がった凸部として設けられていることを特徴とする
    弁装置。
  2. 【請求項2】 流体の流入口と流出口を有するととも
    に、これら流入口と流出口を結ぶ流路の途中に環状弁座
    を有する弁本体と、前記弁本体内に、前記環状弁座と同
    軸上となるように設けられた円筒状のガイド部材と、前
    記ガイド部材に案内されつつ前記環状弁座内を往復移動
    することによって流入口側の流路と流出口側の流路を接
    続または遮断する円筒プラグとを備えた弁装置におい
    て、 上記円筒プラグは、流路とは反対側の外周縁部に、付着
    物を掻き取るための掻き取り部が軸方向に立ち上がった
    凸部として形成されているとともに、前記掻き取り部に
    対して内周側の領域に、貫通孔が形成されていることを
    特徴とする弁装置。
  3. 【請求項3】 円筒プラグは、前記流路とは反対側の外
    周縁部に、付着物を掻き取るための掻き取り部が設けら
    れるとともに、前記掻き取り部に対して内周側の領域
    に、貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の弁装置。
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