JP3414354B2 - チューブ - Google Patents
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- JP3414354B2 JP3414354B2 JP2000079360A JP2000079360A JP3414354B2 JP 3414354 B2 JP3414354 B2 JP 3414354B2 JP 2000079360 A JP2000079360 A JP 2000079360A JP 2000079360 A JP2000079360 A JP 2000079360A JP 3414354 B2 JP3414354 B2 JP 3414354B2
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- tube
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体が流通するチ
ューブ(管)に関するもので、ラジエータ等の熱交換器
に採用して有効である。
ューブ(管)に関するもので、ラジエータ等の熱交換器
に採用して有効である。
【0002】
【従来の技術】熱交換器用チューブとして、例えば特開
平10−193013号公報に記載の発明では、板状部
材の一方側にU字状の溝部(受入れ溝部)を形成し、他
方側にこの溝部に挿入される挿入部(差込部)を形成す
るとともに、両者をろう付け接合することにより流体が
流通するチューブ本体(管本体)を構成している。
平10−193013号公報に記載の発明では、板状部
材の一方側にU字状の溝部(受入れ溝部)を形成し、他
方側にこの溝部に挿入される挿入部(差込部)を形成す
るとともに、両者をろう付け接合することにより流体が
流通するチューブ本体(管本体)を構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、U字状の溝
部は、板状部材の一方側をローラ加工等の曲げ加工によ
り屈曲させることにより成形しているので、曲げ加工
(ローラ加工)の終了後、スプリングバックにより溝幅
(対向する2つの側壁部間の距離)が拡大するように溝
部が開いてしまう。
部は、板状部材の一方側をローラ加工等の曲げ加工によ
り屈曲させることにより成形しているので、曲げ加工
(ローラ加工)の終了後、スプリングバックにより溝幅
(対向する2つの側壁部間の距離)が拡大するように溝
部が開いてしまう。
【0004】このため、溝部の内壁と挿入部との隙間
(距離)が不均一になってしまうので、溝部と挿入部と
を確実にろう付け接合することが難しく、チューブ(ろ
う付け)の歩留まりを向上させることが難しい。
(距離)が不均一になってしまうので、溝部と挿入部と
を確実にろう付け接合することが難しく、チューブ(ろ
う付け)の歩留まりを向上させることが難しい。
【0005】本発明は、上記点に鑑み、溝部と挿入部と
を確実にろう付け接合することを目的とする。
を確実にろう付け接合することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、板状部材の
一方側を屈曲させて形成された溝部(111)に他方側
に形成された挿入部(112)が挿入された状態で、溝
部(111)と挿入部(112)とがろう付け接合され
て流体が流通するチューブ本体(110)が形成された
チューブであって、溝部(111)は、互いに対向する
第1、2側壁部(111a、111b)及び第1、2側
壁部(111a、111b)を連結する連結部(111
c)を有して断面形状が略U字状に形成された状態で、
チューブ本体(110)の内方側に位置し、第2側壁部
(111b)はチューブ本体(110)の内壁と一体成
形されて繋がっており、一方、第1側壁部(111a)
はチューブ本体(110)の内壁と一体成形されて繋が
っておらず、第1側壁部(111a)には、第1側壁部
(111a)を挟んで連結部(111c)と反対側に向
けて突出する第1突起部(113a)が設けられてお
り、さらに、第1突起部(113a)の先端は、チュー
ブ本体(110)の内壁面のうち連結部(111c)と
対向する内壁面(110a)に接触していることを特徴
とする。
成するために、請求項1に記載の発明では、板状部材の
一方側を屈曲させて形成された溝部(111)に他方側
に形成された挿入部(112)が挿入された状態で、溝
部(111)と挿入部(112)とがろう付け接合され
て流体が流通するチューブ本体(110)が形成された
チューブであって、溝部(111)は、互いに対向する
第1、2側壁部(111a、111b)及び第1、2側
壁部(111a、111b)を連結する連結部(111
c)を有して断面形状が略U字状に形成された状態で、
チューブ本体(110)の内方側に位置し、第2側壁部
(111b)はチューブ本体(110)の内壁と一体成
形されて繋がっており、一方、第1側壁部(111a)
はチューブ本体(110)の内壁と一体成形されて繋が
っておらず、第1側壁部(111a)には、第1側壁部
(111a)を挟んで連結部(111c)と反対側に向
けて突出する第1突起部(113a)が設けられてお
り、さらに、第1突起部(113a)の先端は、チュー
ブ本体(110)の内壁面のうち連結部(111c)と
対向する内壁面(110a)に接触していることを特徴
とする。
【0007】ところで、前述のごとく、スプリングバッ
クにより溝幅(第1、2側壁部(111a、111b)
間の距離)が拡大するように溝部(111)が開くの
で、チューブ本体(110)を第1、2側壁部(111
a、111b)の平行な方向に圧縮する際に、第1突起
部(113a)の先端が最初に内壁面(110a)に接
触する。
クにより溝幅(第1、2側壁部(111a、111b)
間の距離)が拡大するように溝部(111)が開くの
で、チューブ本体(110)を第1、2側壁部(111
a、111b)の平行な方向に圧縮する際に、第1突起
部(113a)の先端が最初に内壁面(110a)に接
触する。
【0008】このため、第1突起部(113a)の先端
に圧縮力(平行な方向に圧縮する際の力)に対する反力
が作用し、かつ、第1突起部(113a)の先端が内壁
面(110a)に接触して動かないので、溝幅が縮小す
るような曲げモーメントが第1側壁部(111a)及び
連結部(111c)に作用するので、圧縮が進むに連れ
て、第1側壁部(111a)が挿入部(112)に近づ
いていき、第1側壁部(111a)にて挿入部(11
2)を第2側壁部(111b)側に押圧することが可能
となる。
に圧縮力(平行な方向に圧縮する際の力)に対する反力
が作用し、かつ、第1突起部(113a)の先端が内壁
面(110a)に接触して動かないので、溝幅が縮小す
るような曲げモーメントが第1側壁部(111a)及び
連結部(111c)に作用するので、圧縮が進むに連れ
て、第1側壁部(111a)が挿入部(112)に近づ
いていき、第1側壁部(111a)にて挿入部(11
2)を第2側壁部(111b)側に押圧することが可能
となる。
【0009】したがって、溝部(111)の内壁と挿入
部112との隙間(距離)を均一にしつつ、溝部(11
1)にて挿入部(112)を確実に挟み込むことができ
るので、溝部(111)と挿入部(112)とを確実に
ろう付け接合することができ、チューブ(ろう付け)の
歩留まりを向上させることができる。
部112との隙間(距離)を均一にしつつ、溝部(11
1)にて挿入部(112)を確実に挟み込むことができ
るので、溝部(111)と挿入部(112)とを確実に
ろう付け接合することができ、チューブ(ろう付け)の
歩留まりを向上させることができる。
【0010】請求項2に記載の発明では、第2側壁部
(111b)には、第2側壁部(111b)を挟んで連
結部(111c)と反対側に向けて突出する第2突起部
(113b)が設けられ、さらに、第2突起部(113
b)の先端は、チューブ本体(110)の内壁面のうち
連結部(111c)と対向する内壁面(110a)に接
触していることを特徴とする。
(111b)には、第2側壁部(111b)を挟んで連
結部(111c)と反対側に向けて突出する第2突起部
(113b)が設けられ、さらに、第2突起部(113
b)の先端は、チューブ本体(110)の内壁面のうち
連結部(111c)と対向する内壁面(110a)に接
触していることを特徴とする。
【0011】これにより、第1側壁部(111a)が挿
入部(112)に近づいて第1側壁部(111a)が挿
入部(112)を第2側壁部(111b)側に押圧する
際に、第2側壁部(111b)が挿入部(112)から
遠離る(逃げる)ように変位してしまうことを防止でき
るので、より確実に溝部(111)の内壁(特に、第2
側壁部(111b))と挿入部(112)との隙間を均
一にしつつ、溝部(111)にて挿入部(112)を確
実に挟み込むことができる。
入部(112)に近づいて第1側壁部(111a)が挿
入部(112)を第2側壁部(111b)側に押圧する
際に、第2側壁部(111b)が挿入部(112)から
遠離る(逃げる)ように変位してしまうことを防止でき
るので、より確実に溝部(111)の内壁(特に、第2
側壁部(111b))と挿入部(112)との隙間を均
一にしつつ、溝部(111)にて挿入部(112)を確
実に挟み込むことができる。
【0012】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0013】
【発明の実施の形態】本実施形態は、本発明に係るチュ
ーブを車両用のラジエータ(エンジン冷却水と空気とを
熱交換する熱交換器)に適用したものであって、図1は
本実施形態に係るラジエータ100の正面図である。
ーブを車両用のラジエータ(エンジン冷却水と空気とを
熱交換する熱交換器)に適用したものであって、図1は
本実施形態に係るラジエータ100の正面図である。
【0014】図1中、110はエンジン冷却水(流体)
が流通するアルミニウム製のラジエータチューブ(以
下、チューブと略す。)であり、120はチューブ11
0の外表面に接合されて放熱面積を増大させるアルミニ
ウム製のラジエータフィン(以下、フィンと略す。)で
あり、これらチューブ110及びフィン120により、
エンジン冷却水と空気とを熱交換させる熱交換コアが構
成されている。なお、チューブ110の詳細は後述す
る。
が流通するアルミニウム製のラジエータチューブ(以
下、チューブと略す。)であり、120はチューブ11
0の外表面に接合されて放熱面積を増大させるアルミニ
ウム製のラジエータフィン(以下、フィンと略す。)で
あり、これらチューブ110及びフィン120により、
エンジン冷却水と空気とを熱交換させる熱交換コアが構
成されている。なお、チューブ110の詳細は後述す
る。
【0015】130はチューブ110の長手方向両端側
に配設されて複数本のチューブ110と連通するアルミ
ニウム製のヘッダタンク(以下、タンクと略す。)であ
り、紙面左側のタンク130は各チューブ110にエン
ジン冷却水を分配供給するものであり、紙面右側のタン
ク130は熱交換を終えたエンジン冷却水を集合回収す
るものである。
に配設されて複数本のチューブ110と連通するアルミ
ニウム製のヘッダタンク(以下、タンクと略す。)であ
り、紙面左側のタンク130は各チューブ110にエン
ジン冷却水を分配供給するものであり、紙面右側のタン
ク130は熱交換を終えたエンジン冷却水を集合回収す
るものである。
【0016】なお、チューブ110、フィン120及び
タンク130はろう材(チューブ110、フィン120
及びタンク130を構成するアルミニウム材より融点が
低い金属)によりろう付け接合されている。
タンク130はろう材(チューブ110、フィン120
及びタンク130を構成するアルミニウム材より融点が
低い金属)によりろう付け接合されている。
【0017】次に、チューブ110について述べる。
【0018】図2は熱交換コア部の断面斜視図であり、
チューブ110は空気の流通方向が長径方向となるよう
に扁平状に形成されているとともに、エンジン冷却水が
流通する通路(空間)が長径方向略中央部にて2つに仕
切られている。
チューブ110は空気の流通方向が長径方向となるよう
に扁平状に形成されているとともに、エンジン冷却水が
流通する通路(空間)が長径方向略中央部にて2つに仕
切られている。
【0019】ところで、チューブ(チューブ本体)11
0は、板状部材の一方側を屈曲させて形成された溝部
(巻き込み用溝部)111に他方側に形成された挿入部
(巻き込まれ端部)112が挿入された状態で、溝部1
11と挿入部112とがろう付け接合されたものであ
り、溝部111は、互いに対向する第1、2側壁部11
1a、111b及び第1、2側壁部111a、111b
を連結する円弧状の連結部111cを有して断面形状が
略U字状に形成された状態で、チューブ(チューブ本
体)110の内方側に位置している。
0は、板状部材の一方側を屈曲させて形成された溝部
(巻き込み用溝部)111に他方側に形成された挿入部
(巻き込まれ端部)112が挿入された状態で、溝部1
11と挿入部112とがろう付け接合されたものであ
り、溝部111は、互いに対向する第1、2側壁部11
1a、111b及び第1、2側壁部111a、111b
を連結する円弧状の連結部111cを有して断面形状が
略U字状に形成された状態で、チューブ(チューブ本
体)110の内方側に位置している。
【0020】なお、第2側壁部(巻き込み根本部)11
1bはチューブ(チューブ本体)110の内壁と一体成
形されて繋がっているのに対して、第1側壁部(巻き込
み端部)111aは、ろう付け後においては、ろう材に
よりチューブ(チューブ本体)110の内壁と一体化さ
れるものの、ろう付け前においては、板状部材の端部に
位置しているので、チューブ(チューブ本体)110の
内壁と一体成形にて繋がっていない。
1bはチューブ(チューブ本体)110の内壁と一体成
形されて繋がっているのに対して、第1側壁部(巻き込
み端部)111aは、ろう付け後においては、ろう材に
よりチューブ(チューブ本体)110の内壁と一体化さ
れるものの、ろう付け前においては、板状部材の端部に
位置しているので、チューブ(チューブ本体)110の
内壁と一体成形にて繋がっていない。
【0021】また、第1側壁部111aには、第1側壁
部111aと連結部111cとの連結箇所から第1側壁
部111aを挟んで連結部111cと反対側(図2の左
下方側)に向けて突出する第1突起部(当て爪)113
aが設けられ、同様に、第2側壁部111bには、第2
側壁部111bと連結部111cとの連結箇所から第2
各側壁部111bを挟んで連結部111cと反対側(図
2の右下方側)に向けて突出する第2突起部(受け爪)
113bが設けられている。
部111aと連結部111cとの連結箇所から第1側壁
部111aを挟んで連結部111cと反対側(図2の左
下方側)に向けて突出する第1突起部(当て爪)113
aが設けられ、同様に、第2側壁部111bには、第2
側壁部111bと連結部111cとの連結箇所から第2
各側壁部111bを挟んで連結部111cと反対側(図
2の右下方側)に向けて突出する第2突起部(受け爪)
113bが設けられている。
【0022】そして、第1、2突起部113a、113
bの先端は、チューブ(チューブ本体)110内壁面の
うち連結部111cと対向する内壁面(図2において、
連結部111cより下方側に位置する内壁面)110a
に接触している。なお、本実施形態では、連結部111
cも内壁面110aに接触している。
bの先端は、チューブ(チューブ本体)110内壁面の
うち連結部111cと対向する内壁面(図2において、
連結部111cより下方側に位置する内壁面)110a
に接触している。なお、本実施形態では、連結部111
cも内壁面110aに接触している。
【0023】次に、チューブ(チューブ本体)110及
びラジエータの製造法について述べる。
びラジエータの製造法について述べる。
【0024】先ず、図3に示すように、片面にろう材が
被覆(クラッド)された板状の部材(ワークW)に対し
てローラ加工を施して第1、2突起部113a、113
bに相当する突起W1を形成する(突起成形工程)。
被覆(クラッド)された板状の部材(ワークW)に対し
てローラ加工を施して第1、2突起部113a、113
bに相当する突起W1を形成する(突起成形工程)。
【0025】次に、図4(a)→図4(b)→図4
(c)→図4(d)→図4(e)の順にワークWの一方
側と他方側とを屈曲させて(曲げて)いき、溝部111
及び挿入部112を成形する(端部成形工程)。
(c)→図4(d)→図4(e)の順にワークWの一方
側と他方側とを屈曲させて(曲げて)いき、溝部111
及び挿入部112を成形する(端部成形工程)。
【0026】そして、引き続きワークWを図5(a)→
図5(b)→図5(c)→図5(d)の順に屈曲させて
(曲げて)いき、溝部111に挿入部112を挿入組み
付けする(挿入成形工程)。
図5(b)→図5(c)→図5(d)の順に屈曲させて
(曲げて)いき、溝部111に挿入部112を挿入組み
付けする(挿入成形工程)。
【0027】次に、挿入工成形程が終了したチューブ1
10とフィン120とを交互に積層するように組み付け
て熱交換コアを組み立てた後、ワイヤー等の治具にてチ
ューブ110とフィン120とを互いに圧接させるよう
に圧縮し(仮組工程)、その後、タンク130と共に熱
交換コアを一体ろう付け接合する(ろう付け工程)。
10とフィン120とを交互に積層するように組み付け
て熱交換コアを組み立てた後、ワイヤー等の治具にてチ
ューブ110とフィン120とを互いに圧接させるよう
に圧縮し(仮組工程)、その後、タンク130と共に熱
交換コアを一体ろう付け接合する(ろう付け工程)。
【0028】ところで、挿入成形工程が終了した後にお
いては、スプリングバックにより、例えば図5(d)の
状態から図5(b)にワークWが変形してしまうが、仮
組工程時にチューブ110とフィン120とを互いに圧
接させるように、第1、2側壁部111a、111bの
平行な方向(チューブ110の短径方向)に圧縮するの
で、仮組工程時においては、図6(a)→図6(b)→
図5(c)の順に示すようにチューブ(チューブ本体)
110が屈曲していき、最終的に、図6(c)に示すよ
う状態でろう付け接合される。なお、以下、チューブ1
10とフィン120とを圧縮する力を仮組時の圧縮力と
呼ぶ。
いては、スプリングバックにより、例えば図5(d)の
状態から図5(b)にワークWが変形してしまうが、仮
組工程時にチューブ110とフィン120とを互いに圧
接させるように、第1、2側壁部111a、111bの
平行な方向(チューブ110の短径方向)に圧縮するの
で、仮組工程時においては、図6(a)→図6(b)→
図5(c)の順に示すようにチューブ(チューブ本体)
110が屈曲していき、最終的に、図6(c)に示すよ
う状態でろう付け接合される。なお、以下、チューブ1
10とフィン120とを圧縮する力を仮組時の圧縮力と
呼ぶ。
【0029】次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0030】第1側壁部111aと連結部111cとの
連結箇所から第1側壁部111aを挟んで連結部111
cと反対側に向けて突出する第1突起部113aが設け
られ、かつ、スプリングバックにより溝幅(第1、2側
壁部111a、111b間の距離)が拡大するように溝
部111の溝部が開く(図6(a)参照)ので、チュー
ブ(チューブ本体)110を圧縮する際には、図6
(b)に示すように、第1突起部113aの先端が最初
に内壁面110aに接触する。
連結箇所から第1側壁部111aを挟んで連結部111
cと反対側に向けて突出する第1突起部113aが設け
られ、かつ、スプリングバックにより溝幅(第1、2側
壁部111a、111b間の距離)が拡大するように溝
部111の溝部が開く(図6(a)参照)ので、チュー
ブ(チューブ本体)110を圧縮する際には、図6
(b)に示すように、第1突起部113aの先端が最初
に内壁面110aに接触する。
【0031】このため、第1突起部113aの先端に仮
組時の圧縮力に対する反力が作用し、かつ、第1突起部
113aの先端が内壁面110aに接触して動かないの
で、溝幅が縮小するような曲げモーメントが第1側壁部
111a及び連結部111cに作用する。
組時の圧縮力に対する反力が作用し、かつ、第1突起部
113aの先端が内壁面110aに接触して動かないの
で、溝幅が縮小するような曲げモーメントが第1側壁部
111a及び連結部111cに作用する。
【0032】したがって、図6(b)から図6(c)の
状態に圧縮が進むに連れて、第1側壁部111aが挿入
部112に近づいていき、第1側壁部111aが挿入部
112に接触して挿入部112を第2側壁部111b側
に押圧する。
状態に圧縮が進むに連れて、第1側壁部111aが挿入
部112に近づいていき、第1側壁部111aが挿入部
112に接触して挿入部112を第2側壁部111b側
に押圧する。
【0033】つまり、圧縮が進むに連れて、自動的に挿
入部112が溝部111(第1、2側壁部111a、1
11b)に巻かれるように溝部111に挟み込まれ、溝
部111の内壁と挿入部112との隙間(特に、第2側
壁部111bと挿入部112との隙間δ(図2参照))
を均一にしつつ、溝部111にて挿入部112を確実に
挟み込むことができるので、溝部111と挿入部112
とを確実にろう付け接合することができ、チューブ(ろ
う付け)の歩留まりを向上させることができる。延いて
は、ラジエータ100の製造原価低減を図ることができ
る。
入部112が溝部111(第1、2側壁部111a、1
11b)に巻かれるように溝部111に挟み込まれ、溝
部111の内壁と挿入部112との隙間(特に、第2側
壁部111bと挿入部112との隙間δ(図2参照))
を均一にしつつ、溝部111にて挿入部112を確実に
挟み込むことができるので、溝部111と挿入部112
とを確実にろう付け接合することができ、チューブ(ろ
う付け)の歩留まりを向上させることができる。延いて
は、ラジエータ100の製造原価低減を図ることができ
る。
【0034】また、第2側壁部111bと連結部111
cとの連結箇所から第2各側壁部111bを挟んで連結
部111cと反対側に向けて突出する第2突起部113
bが第2側壁部111bに設けられているとともに、第
2突起部113bの先端が内壁面110aに接触してい
るので、第1側壁部111aが挿入部112に近づいて
第1側壁部111aが挿入部112を第2側壁部111
b側に押圧する(図6(b)から図6(c)の状態に圧
縮が進む)際に、第2側壁部111bが挿入部112か
ら遠離る(逃げる)ように変位してしまうことを防止で
きる。
cとの連結箇所から第2各側壁部111bを挟んで連結
部111cと反対側に向けて突出する第2突起部113
bが第2側壁部111bに設けられているとともに、第
2突起部113bの先端が内壁面110aに接触してい
るので、第1側壁部111aが挿入部112に近づいて
第1側壁部111aが挿入部112を第2側壁部111
b側に押圧する(図6(b)から図6(c)の状態に圧
縮が進む)際に、第2側壁部111bが挿入部112か
ら遠離る(逃げる)ように変位してしまうことを防止で
きる。
【0035】したがって、より確実に溝部111の内壁
(特に、第2側壁部111b)と挿入部112との隙間
を均一にしつつ、溝部111にて挿入部112を確実に
挟み込むことができる。
(特に、第2側壁部111b)と挿入部112との隙間
を均一にしつつ、溝部111にて挿入部112を確実に
挟み込むことができる。
【0036】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、第2側壁部111bに第2突起部113bを設けた
が、本発明は少なくとも第1側壁部111aに第1突起
部113aを設ければよいので、第2突起部113bを
廃止してもよい。
は、第2側壁部111bに第2突起部113bを設けた
が、本発明は少なくとも第1側壁部111aに第1突起
部113aを設ければよいので、第2突起部113bを
廃止してもよい。
【0037】また、上述の実施形態では、ラジエータ1
00のチューブ110に本発明を適用したが、本発明は
これに限定されるものではなく、その他のチューブ
(管)にも適用することができる。
00のチューブ110に本発明を適用したが、本発明は
これに限定されるものではなく、その他のチューブ
(管)にも適用することができる。
【図1】本発明の実施形態に係るチューブを用いた熱交
換器(ラジエータ)の正面図である。
換器(ラジエータ)の正面図である。
【図2】図1に示すラジエータの熱交換コアの斜視図で
ある。
ある。
【図3】本発明の実施形態に係るチューブに採用される
ワークの斜視図である。
ワークの斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係るチューブの製造工程を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図5】本発明の実施形態に係るチューブの製造工程を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図6】図1に示すラジエータの熱交換コアの製造工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
110…チューブ(チューブ本体)、111…溝部、1
11a…第1側壁部、111b…第2側壁部、111c
…連結部、112…挿入部、113a…第1突起部(当
て爪)、113b…第2突起部(受け爪)。
11a…第1側壁部、111b…第2側壁部、111c
…連結部、112…挿入部、113a…第1突起部(当
て爪)、113b…第2突起部(受け爪)。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F28F 1/02
B21C 37/15
B21D 53/06
B23K 1/00 330
F28F 3/00 311
Claims (2)
- 【請求項1】 板状部材の一方側を屈曲させて形成され
た溝部(111)に他方側に形成された挿入部(11
2)が挿入された状態で、前記溝部(111)と前記挿
入部(112)とがろう付け接合されて流体が流通する
チューブ本体(110)が形成されたチューブであっ
て、 前記溝部(111)は、互いに対向する第1、2側壁部
(111a、111b)及び前記第1、2側壁部(11
1a、111b)を連結する連結部(111c)を有し
て断面形状が略U字状に形成された状態で、前記チュー
ブ本体(110)の内方側に位置し、 前記第2側壁部(111b)は前記チューブ本体(11
0)の内壁と一体成形されて繋がっており、一方、前記
第1側壁部(111a)は前記チューブ本体(110)
の内壁と一体成形されて繋がっておらず、 前記第1側壁部(111a)には、前記第1側壁部(1
11a)を挟んで前記連結部(111c)と反対側に向
けて突出する第1突起部(113a)が設けられてお
り、 さらに、前記第1突起部(113a)の先端は、前記チ
ューブ本体(110)の内壁面のうち前記連結部(11
1c)と対向する内壁面(110a)に接触しているこ
とを特徴とするチューブ。 - 【請求項2】 前記第2側壁部(111b)には、前記
第2側壁部(111b)を挟んで前記連結部(111
c)と反対側に向けて突出する第2突起部(113b)
が設けられ、 さらに、前記第2突起部(113b)の先端は、前記チ
ューブ本体(110)の内壁面のうち前記連結部(11
1c)と対向する内壁面(110a)に接触しているこ
とを特徴とする請求項1に記載のチューブ。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000079360A JP3414354B2 (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | チューブ |
GB0104530A GB2361301B (en) | 2000-03-16 | 2001-02-23 | Self clamping groove in a seamed tube |
US09/792,929 US6325141B2 (en) | 2000-03-16 | 2001-02-26 | Tube |
AU26414/01A AU745709B2 (en) | 2000-03-16 | 2001-03-08 | Tube |
DE10112255A DE10112255B4 (de) | 2000-03-16 | 2001-03-14 | Röhrchen zur Verwendung in Wärmetauschern |
BR0100985-0A BR0100985A (pt) | 2000-03-16 | 2001-03-15 | Tubo |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000079360A JP3414354B2 (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | チューブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001263974A JP2001263974A (ja) | 2001-09-26 |
JP3414354B2 true JP3414354B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=18596616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000079360A Expired - Fee Related JP3414354B2 (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | チューブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3414354B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008012378A (ja) * | 2006-07-03 | 2008-01-24 | Showa Denko Kk | フラックスの塗布方法、扁平管の製造方法および扁平管半製品の製造装置 |
JP2012193950A (ja) * | 2012-05-14 | 2012-10-11 | Keihin Thermal Technology Corp | 熱交換器用扁平管 |
JP2012196713A (ja) * | 2012-05-14 | 2012-10-18 | Keihin Thermal Technology Corp | 扁平管の製造方法および扁平管半製品の製造装置 |
-
2000
- 2000-03-16 JP JP2000079360A patent/JP3414354B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008012378A (ja) * | 2006-07-03 | 2008-01-24 | Showa Denko Kk | フラックスの塗布方法、扁平管の製造方法および扁平管半製品の製造装置 |
JP2012193950A (ja) * | 2012-05-14 | 2012-10-11 | Keihin Thermal Technology Corp | 熱交換器用扁平管 |
JP2012196713A (ja) * | 2012-05-14 | 2012-10-18 | Keihin Thermal Technology Corp | 扁平管の製造方法および扁平管半製品の製造装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001263974A (ja) | 2001-09-26 |
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