JP3413983B2 - ソレノイド - Google Patents
ソレノイドInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電磁アクチュエ
ータとして用いられるソレノイドに関する。さらにいう
と、コイルの発熱のための焼損を防ぐようにしたソレノ
イドに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、コイル部と可動部とを有し、該可
動部は、コイル部に電流を流した際に発生する磁力で、
第1の位置から第2の位置に移動し第2の位置を維持す
るように構成されたソレノイドにおいては、可動部を第
1の位置から第2の位置に移動させる際の大きな推力を
得るために大電流を流していた。しかし、通電時間が長
くなるとコイルの発熱のため焼損してしまう場合があ
る。そこで、コイルの発熱のための焼損を防ぐ方法とし
ては、コイルに供給する電圧を制御回路によりコントロ
ールして、コイルからの発熱量を押さえるようにしてい
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術の場合では、電気回路や、制御回路に故障等が
起きた場合には、発熱を押さえることが出来なくなる。
しかし、問題としては、その発熱防止機構のシステムが
複雑になったり、発熱状態の監視方法(例えば、コイル
抵抗の監視)が困難であることが挙げられる。 【0004】本発明は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、複
雑な電気制御方式を避けて、機械的な構成により、コイ
ルの発熱・過熱・焼損を防止し得るソレノイドを提供す
ることにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、コイル部と可動部とを有し、該
可動部は、コイル部に電流を流した際に発生する磁力
で、第1の位置から第2の位置に移動し第2の位置を維
持するように構成されたソレノイドにおいて、前記コイ
ル部の端部に設けられたダイアフラム室と、該ダイアフ
ラム室内の圧力により作動するダイアフラムと、該ダイ
アフラムの作動に連動してコイル部に通じる電気回路を
遮断するスイッチ手段とを有することを特徴とする。 【0006】 【作用】上記構成のソレノイドにあっては、通常の場
合、外部の駆動対象物には、それ自体の重量、戻し用の
ばねの力、または、油圧等の流体の力等が働いていて、
ソレノイドに電流を流さない時には、第1の位置を保つ
ようになっている。また、ソレノイドに電流を流した時
には、前記の駆動対象物に働いている力よりも大きいス
ラストがコイル部の磁力で発生し、可動部と共に、駆動
対象物を第2の位置に移動させる。そして、ソレノイド
に電流が流れている間は、可動部と駆動対象物とは第2
の位置を保ち続ける。時間的に考えれば、移動する時の
時間は短く、第2の位置を保持している時の時間ははる
かに長いのが一般的である。 【0007】そのため、第2の位置を保持するためのコ
イルへの通電が、時間が長すぎるためにコイルが過熱し
てくるが、上記構成によれば、コイル部に隣り合ってい
るダイアフラム室内の流体は、暖められて膨張するの
で、その流体の膨張する力が、設定された限度を越える
と、ダイアフラムを作動させ、コイル部に通じる電気回
路をダイアフラムの作動に連動するスイッチ手段により
遮断し、発熱を防止することになる。 【0008】この構成は、機械的な構成であって、複雑
な電気制御システムを用いるものではないから、システ
ムが複雑なために生ずるトラブル、発熱状態の監視方法
の困難化を避けることが出来る。 【0009】 【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。本発明の一実施例に係るソレノイドを示す図1に
おいて、Sはソレノイド全体を示しており、この実施例
ではプルタイプのものであり、コイル部には1個のコイ
ルがあるものである。そして、本発明によるダイアフラ
ム機構は、可動部が引き込まれて第2の位置にある時
に、作動するように設けられている。 【0010】図1において、1はケースであって、前側
端部には磁路を構成するプレート2が一体に付いてい
る。3はコイル部であって、1個のコイルから成り、ボ
ビン4に巻かれている。5がセンターポストで、ボビン
4を保持し、可動部が引き込まれる第2の位置を定めて
いる。6が磁路を構成するリング状のアッパープレート
であって、センターポスト5と一体に固定されている。
7はパッキン、8が本発明によるダイアフラム、9がエ
ンドプレートであって、アッパープレート6、パッキン
7、ダイアフラム8、エンドプレート9とは、ケース1
の後部開口端部にかしめられ、固定されている。また、
パッキン7、ダイアフラム8、センターポスト5と、ア
ッパープレート6とは、囲んだ空間を作り、ダイアフラ
ム室10としている。11はばね(例えば、コイルスプ
リング)であって、ダイアフラム室10を狭くする方向
に、ダイアフラム8に付勢している。 【0011】ケース1の前側端部のプレート2には、可
動部のガイド12が固定されていて、中に圧入されてい
るブッシュ13と共に、プランジャ14の軸方向の動き
をガイドする。プランジャ14には、ロッド15が一体
に固着されていて、プランジャ14とロッド15とは、
ソレノイドの可動部Kを構成している。16はばね(例
えば、コイルスプリング)であって、可動部Kを外へ押
し出す方向へ付勢している。ソレノイドが装置等に組み
込まれた時には、ロッド15の先端には、図示されてい
ないが、駆動対象物が連結される。この駆動対象物に
も、ソレノイドへの電流供給が遮断された時に、ソレノ
イドの作動方向(このソレノイドでは、引き込む方向)
から引き戻すように、ばね等により付勢されるのが一般
的である。 【0012】ガイド12の先端部には、リング17がは
め込まれていて、このリング17が、ソレノイドへの電
流供給が遮断された時に、プランジャ14がばね16等
により外部に飛び出すのを規制しており、第1の位置I
を定めている。図1の可動部の図面で、上半分側に示し
た図が第1の位置Iであり、下半分側に示した図が第2
の位置IIを示している。すなわち、コイル部3に電流を
供給することにより、センタポスト5→アッパープレー
ト6→ケース1→プランジャ14→センタポスト5から
成る磁路が形成され、プランジャ14が磁気吸引力によ
り第1の位置Iから第2の位置IIの位置に移動される。 【0013】プランジャ14の外径には、例えば軸方向
に縦の細い溝18が設けられており、プランジャ14の
内部の空間19を外部と通じさせて、中に空気が閉じこ
められることなく、プランジャ14の運動を邪魔しない
ようにしている。さらに、センターポスト5の中心を軸
方向に孔20が貫通しており、ダイアフラム室10と内
部の空間19とを連通させている。 【0014】また、センターポスト5の先端には、シー
ル用リップ21が設けられており、プランジャ14が引
っ込んで第2の位置IIを占めている時に、シール用リッ
プ21がプランジャ14の後端面に接して、ダイアフラ
ム室10と内部の空間19との連通を絶つ働きをし、ソ
レノイドの通電時におけるダイアフラム室10の気密性
を保持している。 【0015】22が、本発明を構成する1つであって、
ダイアフラム8の作動に連動してコイル部3に通じる電
気回路を遮断するスイッチ手段である。アッパープレー
ト6に有する貫通孔61に密封状態に挿入されているボ
ビン4の凸部41に臨んで固定される固定接点23があ
り、ダイアフラム8側に固定されダイアフラムと共に動
く可動接点24があって、この2つの接点がスイッチ手
段22を構成して、通常の時には、ダイアフラム8がば
ね11に押されて、2つの接点が接触している。 【0016】ところが、ソレノイドの通電時においてプ
ランジャ14を含む可動部Kが第2の位置IIにある時
に、コイル部3が発熱し、過熱すると、コイル部3に隣
接するダイアフラム室10内の流体(空気)は、シール
用リップ21により外部から絶たれて閉じ込められてい
るために、暖められ、膨張し、その膨張しようとする力
が、ばね11の力に勝って、ダイアフラム8を押し広げ
た時に、固定接点23と可動接点24が離れ、コイル部
3への電流の供給を絶ってしまう。これにより、コイル
部3の焼損は防ぐことが出来る。 【0017】コイル部3のコイルが1個のソレノイドで
は、ソレノイドの作動時に、駆動対象物を第1の位置か
ら第2の位置に移動させるのに大きな力を必要とし、そ
れに合わせてコイルの消費電力を定めており、第2の位
置を維持する時には、その電力は過大となり、長時間作
動中のコイル部3の過熱・焼損が心配されるのである
が、本発明のものでその心配を防ぐことが出来る。 【0018】また、このコイル部3の過熱・焼損を防止
するダイアフラム8による機構とスイッチ手段22の構
成は、機械的な構成であって、複雑な電気制御システム
を用いるものではないから、システムが複雑なために生
ずるトラブル、発熱状態の監視方法の困難化を避けるこ
とが出来る。 【0019】図2には、本発明の第2の実施例が示され
ている。上記第1の実施例では、コイル部を1個のコイ
ルがあるものとしたが、この実施例では2個のコイルが
あるものとしている。尚、第1の実施例と同一の構成部
分については同一の符号を付して、以下に説明する。 【0020】この実施例における2個のコイルから成る
コイル部3’は、次のように構成されている。すなわ
ち、ボビン4は前後2段に成っており、その前部(プラ
ンジャ14側)に巻かれたプルコイル31と、後部(セ
ンターポスト5側)に巻かれたホールドコイル32とか
ら成っており、プルコイル31とホールドコイル32は
軸方向に直列状態で配置されている。 【0021】プルコイル31は、プランジャ14の第1
の位置Iから第2の位置IIへ移動させるために必要な起
磁力を発生するための作動用のコイルである。また、ホ
ールドコイル32は、第2の位置IIに保持するために必
要な起磁力を発生するための保持用のコイルである。 【0022】そして、このコイル部3’における磁路
は、磁力の強弱による吸引力の差はあるが、プルコイル
31のみ通電時、ホールドコイル32のみ通電時、プル
コイル31,ホールドコイル32両方とも通電時、いず
れもセンタポスト5→アッパープレート6→ケース1→
プランジャ14→センタポスト5と成り、プランジャ1
4が磁気吸引力により第1の位置Iから第2の位置IIの
位置に移動される。 【0023】通常は、プルコイル31とホールドコイル
32を同時に通電し、所定時間だけ通電してプランジャ
14が第2の位置IIに移動した時に、プルコイル31の
みを非通電としてホールドコイル32の通電で第2の位
置IIに保持する。プルコイル31とホールドコイル32
の通電は同時に行なわなくても、少なくともプルコイル
31が非通電とした時点で通電されていればよい。 【0024】このようにするのは、プルコイル31は、
抵抗値が低いためプランジャ14の移動始めの推力を満
足させるために、大電流が流れ、発熱しやすいからであ
る。 【0025】一方、ホールドコイル32は、プランジャ
14とセンターポスト5の間隔は接触状態あるいは近接
状態であるために、小電流でも大きな保持力を得ること
ができるので、抵抗値が大きく発熱は比較的に小さい。
しかし、連続してプランジャ14を第2の位置IIに長時
間保持すべく電流を流し続けると、ホールドコイル32
が発熱し、コイル部3’が過熱する心配がある。 【0026】このときプランジャ14が第2の位置IIで
あることから、シール用リップ21によりダイアフラム
室10が気密状態に保持されるため、ダイアフラム室1
0内の空気は、暖められ、膨張し、その膨張しようとす
る力が、ばね11の力に勝ってダイアフラム8を押し広
げた時に、コイル部3’側の固定接点23とダイアフラ
ム8側の可動接点24が離れ、コイル部3’への電流の
供給を絶ってしまう。これにより、コイル部3’の焼損
を防ぐことが出来る。もちろん、プルコイル31が発熱
した場合であっても同様に作用することができる。 【0027】尚、この第2の実施例において、その他の
構成及び作用については第1の実施例と同一なので、同
一の構成部分については同一の符号を付して、その説明
は省略する。 【0028】図3には、本発明の第3の実施例が示され
ており、この実施例は上記第2の実施例において、セン
ターポスト5’に軸方向に貫通する孔20を有していな
い構成となっている。つまり、パッキン7、ダイアフラ
ム8、アッパープレート6、センタポスト5’によりダ
イアフラム室10’が形成されているのである。これに
より、プランジャ14がセンターポスト5’に磁気吸引
されて第2の位置IIになくてもダイアフラム室10’の
気密性が保持されることになる。したがって、コイル部
3’に通電していて何かの不具合でプランジャ14が第
2の位置IIに無い場合であっても、コイル部3’が過熱
した際、スイッチ手段22にてコイル部3’への電流の
供給を絶つことが出来、コイル部3’の焼損を防ぐこと
が出来る。その他の構成及び作用については上記各実施
例と同一なので、同一の構成部分については同一の符号
を付して、その説明は省略する。 【0029】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可動部が、特に第2の位置にある場合に心配されるコイ
ル部の発熱・過熱・焼損を、ダイアフラム機構とスイッ
チ手段との組み合わせによって防止することが出来る。 【0030】そして、このダイアフラム機構とスイッチ
手段との組み合わせによる構成は、機械的な構成であっ
て、複雑な電気制御システムを用いるものではないか
ら、システムが複雑なために生ずるトラブル、発熱状態
の監視方法の困難化を避けることが出来る。
ータとして用いられるソレノイドに関する。さらにいう
と、コイルの発熱のための焼損を防ぐようにしたソレノ
イドに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、コイル部と可動部とを有し、該可
動部は、コイル部に電流を流した際に発生する磁力で、
第1の位置から第2の位置に移動し第2の位置を維持す
るように構成されたソレノイドにおいては、可動部を第
1の位置から第2の位置に移動させる際の大きな推力を
得るために大電流を流していた。しかし、通電時間が長
くなるとコイルの発熱のため焼損してしまう場合があ
る。そこで、コイルの発熱のための焼損を防ぐ方法とし
ては、コイルに供給する電圧を制御回路によりコントロ
ールして、コイルからの発熱量を押さえるようにしてい
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術の場合では、電気回路や、制御回路に故障等が
起きた場合には、発熱を押さえることが出来なくなる。
しかし、問題としては、その発熱防止機構のシステムが
複雑になったり、発熱状態の監視方法(例えば、コイル
抵抗の監視)が困難であることが挙げられる。 【0004】本発明は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、複
雑な電気制御方式を避けて、機械的な構成により、コイ
ルの発熱・過熱・焼損を防止し得るソレノイドを提供す
ることにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、コイル部と可動部とを有し、該
可動部は、コイル部に電流を流した際に発生する磁力
で、第1の位置から第2の位置に移動し第2の位置を維
持するように構成されたソレノイドにおいて、前記コイ
ル部の端部に設けられたダイアフラム室と、該ダイアフ
ラム室内の圧力により作動するダイアフラムと、該ダイ
アフラムの作動に連動してコイル部に通じる電気回路を
遮断するスイッチ手段とを有することを特徴とする。 【0006】 【作用】上記構成のソレノイドにあっては、通常の場
合、外部の駆動対象物には、それ自体の重量、戻し用の
ばねの力、または、油圧等の流体の力等が働いていて、
ソレノイドに電流を流さない時には、第1の位置を保つ
ようになっている。また、ソレノイドに電流を流した時
には、前記の駆動対象物に働いている力よりも大きいス
ラストがコイル部の磁力で発生し、可動部と共に、駆動
対象物を第2の位置に移動させる。そして、ソレノイド
に電流が流れている間は、可動部と駆動対象物とは第2
の位置を保ち続ける。時間的に考えれば、移動する時の
時間は短く、第2の位置を保持している時の時間ははる
かに長いのが一般的である。 【0007】そのため、第2の位置を保持するためのコ
イルへの通電が、時間が長すぎるためにコイルが過熱し
てくるが、上記構成によれば、コイル部に隣り合ってい
るダイアフラム室内の流体は、暖められて膨張するの
で、その流体の膨張する力が、設定された限度を越える
と、ダイアフラムを作動させ、コイル部に通じる電気回
路をダイアフラムの作動に連動するスイッチ手段により
遮断し、発熱を防止することになる。 【0008】この構成は、機械的な構成であって、複雑
な電気制御システムを用いるものではないから、システ
ムが複雑なために生ずるトラブル、発熱状態の監視方法
の困難化を避けることが出来る。 【0009】 【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。本発明の一実施例に係るソレノイドを示す図1に
おいて、Sはソレノイド全体を示しており、この実施例
ではプルタイプのものであり、コイル部には1個のコイ
ルがあるものである。そして、本発明によるダイアフラ
ム機構は、可動部が引き込まれて第2の位置にある時
に、作動するように設けられている。 【0010】図1において、1はケースであって、前側
端部には磁路を構成するプレート2が一体に付いてい
る。3はコイル部であって、1個のコイルから成り、ボ
ビン4に巻かれている。5がセンターポストで、ボビン
4を保持し、可動部が引き込まれる第2の位置を定めて
いる。6が磁路を構成するリング状のアッパープレート
であって、センターポスト5と一体に固定されている。
7はパッキン、8が本発明によるダイアフラム、9がエ
ンドプレートであって、アッパープレート6、パッキン
7、ダイアフラム8、エンドプレート9とは、ケース1
の後部開口端部にかしめられ、固定されている。また、
パッキン7、ダイアフラム8、センターポスト5と、ア
ッパープレート6とは、囲んだ空間を作り、ダイアフラ
ム室10としている。11はばね(例えば、コイルスプ
リング)であって、ダイアフラム室10を狭くする方向
に、ダイアフラム8に付勢している。 【0011】ケース1の前側端部のプレート2には、可
動部のガイド12が固定されていて、中に圧入されてい
るブッシュ13と共に、プランジャ14の軸方向の動き
をガイドする。プランジャ14には、ロッド15が一体
に固着されていて、プランジャ14とロッド15とは、
ソレノイドの可動部Kを構成している。16はばね(例
えば、コイルスプリング)であって、可動部Kを外へ押
し出す方向へ付勢している。ソレノイドが装置等に組み
込まれた時には、ロッド15の先端には、図示されてい
ないが、駆動対象物が連結される。この駆動対象物に
も、ソレノイドへの電流供給が遮断された時に、ソレノ
イドの作動方向(このソレノイドでは、引き込む方向)
から引き戻すように、ばね等により付勢されるのが一般
的である。 【0012】ガイド12の先端部には、リング17がは
め込まれていて、このリング17が、ソレノイドへの電
流供給が遮断された時に、プランジャ14がばね16等
により外部に飛び出すのを規制しており、第1の位置I
を定めている。図1の可動部の図面で、上半分側に示し
た図が第1の位置Iであり、下半分側に示した図が第2
の位置IIを示している。すなわち、コイル部3に電流を
供給することにより、センタポスト5→アッパープレー
ト6→ケース1→プランジャ14→センタポスト5から
成る磁路が形成され、プランジャ14が磁気吸引力によ
り第1の位置Iから第2の位置IIの位置に移動される。 【0013】プランジャ14の外径には、例えば軸方向
に縦の細い溝18が設けられており、プランジャ14の
内部の空間19を外部と通じさせて、中に空気が閉じこ
められることなく、プランジャ14の運動を邪魔しない
ようにしている。さらに、センターポスト5の中心を軸
方向に孔20が貫通しており、ダイアフラム室10と内
部の空間19とを連通させている。 【0014】また、センターポスト5の先端には、シー
ル用リップ21が設けられており、プランジャ14が引
っ込んで第2の位置IIを占めている時に、シール用リッ
プ21がプランジャ14の後端面に接して、ダイアフラ
ム室10と内部の空間19との連通を絶つ働きをし、ソ
レノイドの通電時におけるダイアフラム室10の気密性
を保持している。 【0015】22が、本発明を構成する1つであって、
ダイアフラム8の作動に連動してコイル部3に通じる電
気回路を遮断するスイッチ手段である。アッパープレー
ト6に有する貫通孔61に密封状態に挿入されているボ
ビン4の凸部41に臨んで固定される固定接点23があ
り、ダイアフラム8側に固定されダイアフラムと共に動
く可動接点24があって、この2つの接点がスイッチ手
段22を構成して、通常の時には、ダイアフラム8がば
ね11に押されて、2つの接点が接触している。 【0016】ところが、ソレノイドの通電時においてプ
ランジャ14を含む可動部Kが第2の位置IIにある時
に、コイル部3が発熱し、過熱すると、コイル部3に隣
接するダイアフラム室10内の流体(空気)は、シール
用リップ21により外部から絶たれて閉じ込められてい
るために、暖められ、膨張し、その膨張しようとする力
が、ばね11の力に勝って、ダイアフラム8を押し広げ
た時に、固定接点23と可動接点24が離れ、コイル部
3への電流の供給を絶ってしまう。これにより、コイル
部3の焼損は防ぐことが出来る。 【0017】コイル部3のコイルが1個のソレノイドで
は、ソレノイドの作動時に、駆動対象物を第1の位置か
ら第2の位置に移動させるのに大きな力を必要とし、そ
れに合わせてコイルの消費電力を定めており、第2の位
置を維持する時には、その電力は過大となり、長時間作
動中のコイル部3の過熱・焼損が心配されるのである
が、本発明のものでその心配を防ぐことが出来る。 【0018】また、このコイル部3の過熱・焼損を防止
するダイアフラム8による機構とスイッチ手段22の構
成は、機械的な構成であって、複雑な電気制御システム
を用いるものではないから、システムが複雑なために生
ずるトラブル、発熱状態の監視方法の困難化を避けるこ
とが出来る。 【0019】図2には、本発明の第2の実施例が示され
ている。上記第1の実施例では、コイル部を1個のコイ
ルがあるものとしたが、この実施例では2個のコイルが
あるものとしている。尚、第1の実施例と同一の構成部
分については同一の符号を付して、以下に説明する。 【0020】この実施例における2個のコイルから成る
コイル部3’は、次のように構成されている。すなわ
ち、ボビン4は前後2段に成っており、その前部(プラ
ンジャ14側)に巻かれたプルコイル31と、後部(セ
ンターポスト5側)に巻かれたホールドコイル32とか
ら成っており、プルコイル31とホールドコイル32は
軸方向に直列状態で配置されている。 【0021】プルコイル31は、プランジャ14の第1
の位置Iから第2の位置IIへ移動させるために必要な起
磁力を発生するための作動用のコイルである。また、ホ
ールドコイル32は、第2の位置IIに保持するために必
要な起磁力を発生するための保持用のコイルである。 【0022】そして、このコイル部3’における磁路
は、磁力の強弱による吸引力の差はあるが、プルコイル
31のみ通電時、ホールドコイル32のみ通電時、プル
コイル31,ホールドコイル32両方とも通電時、いず
れもセンタポスト5→アッパープレート6→ケース1→
プランジャ14→センタポスト5と成り、プランジャ1
4が磁気吸引力により第1の位置Iから第2の位置IIの
位置に移動される。 【0023】通常は、プルコイル31とホールドコイル
32を同時に通電し、所定時間だけ通電してプランジャ
14が第2の位置IIに移動した時に、プルコイル31の
みを非通電としてホールドコイル32の通電で第2の位
置IIに保持する。プルコイル31とホールドコイル32
の通電は同時に行なわなくても、少なくともプルコイル
31が非通電とした時点で通電されていればよい。 【0024】このようにするのは、プルコイル31は、
抵抗値が低いためプランジャ14の移動始めの推力を満
足させるために、大電流が流れ、発熱しやすいからであ
る。 【0025】一方、ホールドコイル32は、プランジャ
14とセンターポスト5の間隔は接触状態あるいは近接
状態であるために、小電流でも大きな保持力を得ること
ができるので、抵抗値が大きく発熱は比較的に小さい。
しかし、連続してプランジャ14を第2の位置IIに長時
間保持すべく電流を流し続けると、ホールドコイル32
が発熱し、コイル部3’が過熱する心配がある。 【0026】このときプランジャ14が第2の位置IIで
あることから、シール用リップ21によりダイアフラム
室10が気密状態に保持されるため、ダイアフラム室1
0内の空気は、暖められ、膨張し、その膨張しようとす
る力が、ばね11の力に勝ってダイアフラム8を押し広
げた時に、コイル部3’側の固定接点23とダイアフラ
ム8側の可動接点24が離れ、コイル部3’への電流の
供給を絶ってしまう。これにより、コイル部3’の焼損
を防ぐことが出来る。もちろん、プルコイル31が発熱
した場合であっても同様に作用することができる。 【0027】尚、この第2の実施例において、その他の
構成及び作用については第1の実施例と同一なので、同
一の構成部分については同一の符号を付して、その説明
は省略する。 【0028】図3には、本発明の第3の実施例が示され
ており、この実施例は上記第2の実施例において、セン
ターポスト5’に軸方向に貫通する孔20を有していな
い構成となっている。つまり、パッキン7、ダイアフラ
ム8、アッパープレート6、センタポスト5’によりダ
イアフラム室10’が形成されているのである。これに
より、プランジャ14がセンターポスト5’に磁気吸引
されて第2の位置IIになくてもダイアフラム室10’の
気密性が保持されることになる。したがって、コイル部
3’に通電していて何かの不具合でプランジャ14が第
2の位置IIに無い場合であっても、コイル部3’が過熱
した際、スイッチ手段22にてコイル部3’への電流の
供給を絶つことが出来、コイル部3’の焼損を防ぐこと
が出来る。その他の構成及び作用については上記各実施
例と同一なので、同一の構成部分については同一の符号
を付して、その説明は省略する。 【0029】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可動部が、特に第2の位置にある場合に心配されるコイ
ル部の発熱・過熱・焼損を、ダイアフラム機構とスイッ
チ手段との組み合わせによって防止することが出来る。 【0030】そして、このダイアフラム機構とスイッチ
手段との組み合わせによる構成は、機械的な構成であっ
て、複雑な電気制御システムを用いるものではないか
ら、システムが複雑なために生ずるトラブル、発熱状態
の監視方法の困難化を避けることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係るソレノイドの断
面図である。 【図2】図2は本発明の第2の実施例に係るソレノイド
の断面図である。 【図3】図3は本発明の第3の実施例に係るソレノイド
の断面図である。 【符号の説明】 1 ケース 2 プレート 3、3’ コイル部 31 プルコイル 32 ホールドコイル 4 ボビン 41 凸部 5、5’ センターポスト 6 アッパープレート 61 貫通孔 7 パッキン 8 ダイアフラム 9 エンドプレート 10、10’ ダイアフラム室 11 ばね 12 ガイド 13 ブッシュ 14 プランジャ(可動部) 15 ロッド(可動部) 16 ばね 17 リング 18 溝 19 空間 20 孔 21 シール用リップ 22 スイッチ手段 23 固定接点 24 可動接点
面図である。 【図2】図2は本発明の第2の実施例に係るソレノイド
の断面図である。 【図3】図3は本発明の第3の実施例に係るソレノイド
の断面図である。 【符号の説明】 1 ケース 2 プレート 3、3’ コイル部 31 プルコイル 32 ホールドコイル 4 ボビン 41 凸部 5、5’ センターポスト 6 アッパープレート 61 貫通孔 7 パッキン 8 ダイアフラム 9 エンドプレート 10、10’ ダイアフラム室 11 ばね 12 ガイド 13 ブッシュ 14 プランジャ(可動部) 15 ロッド(可動部) 16 ばね 17 リング 18 溝 19 空間 20 孔 21 シール用リップ 22 スイッチ手段 23 固定接点 24 可動接点
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01F 7/16
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 コイル部と可動部とを有し、該可動部
は、コイル部に電流を流した際に発生する磁力で、第1
の位置から第2の位置に移動し第2の位置を維持するよ
うに構成されたソレノイドにおいて、 前記コイル部の端部に設けられたダイアフラム室と、該
ダイアフラム室内の圧力により作動するダイアフラム
と、該ダイアフラムの作動に連動してコイル部に通じる
電気回路を遮断するスイッチ手段とを有することを特徴
とするソレノイド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21944994A JP3413983B2 (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | ソレノイド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21944994A JP3413983B2 (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | ソレノイド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0864417A JPH0864417A (ja) | 1996-03-08 |
| JP3413983B2 true JP3413983B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=16735597
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21944994A Expired - Fee Related JP3413983B2 (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | ソレノイド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3413983B2 (ja) |
-
1994
- 1994-08-22 JP JP21944994A patent/JP3413983B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0864417A (ja) | 1996-03-08 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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