JP3413649B2 - 極小径ピンの端面測定方法及び測定装置 - Google Patents

極小径ピンの端面測定方法及び測定装置

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豊 丸山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極小径ピンを測定
する端面測定方法及び測定装置に係り、特に、直径が0.
7mm 程度の極小径ピンの端面の直角度を測定する極小径
ピンの端面測定方法及び測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ピンの端部を測定する方法とし
て、電気マイクロメーターを使用した測定方法が知られ
ている。この電気マイクロメーターは、例えば、ハード
ディスクのスピンドルシャフトにおける端面の直角度を
測定する際に、シャフトの端面に接触する触針の変位量
を測定して端面の直角度を測定する方法である。この測
定方法によると、例えば直径 3mm長さ15mm程度のスピン
ドルシャフト端面を測定することが可能である。
【0003】一方、極小径ピンが使用される分野とし
て、光ファイバー情報通信技術のMTコネクターに使用
されるガイドピンなどがある。このガイドピンは、外径
0.7mm、全長11.4mm程度の極小径ピンで、主にMTコネ
クターの連結用として用いられ、外径精度は相互差で0.
5 μm 〜2 μm の精度まで加工されている。
【0004】また、このような極小径ピンの使用に伴
い、極小径ピンの使用精度を高めるゲージピンのニーズ
も高まっている。この種のゲージピンは、例えば、前記
ガイドピンと同等の寸法、精度に形成された極小径ピン
で、更にピン端部の直角精度が高いものが要求される。
そして、この高精度な直角端面を利用して、他の極小径
ピンの使用精度を高めるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気マイクロメ
ーターを使用した測定方法では、触針をシャフト端面に
接触して測定する方法であるために、直径 3mm長さ15mm
程度のスピンドルシャフト端面を測定することは可能で
も、触針の接触圧が妨げになり、外径0.7mm 、全長11.4
mm程度のごく軽量な極小径ピンの端面を正確に測定する
ことは不可能であった。しかも、現在では、極小径ピン
の端部を迅速に且つ正確に測定する方法や装置は未だ確
立されていないのが現状である。
【0006】そこで本発明は上述の課題を解決すべく創
出されたもので、例えばゲージピン等に使用される極小
径ピンの端部直角精度を、迅速に且つ正確に測定できる
極小径ピンの端面測定方法及び測定装置の提供を目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべく
本発明の第1の手段は、水平に支持した円柱状のピンP
周側面P1に回転力を与えながらピンP端面P2をスト
ッパー30に当接させ、回転するピンP端面P2の中心
から偏移した位置の変位値を変位センサーLで測定し、
この変位測定値からピンP端面P2の直角度を測定する
方法にある。
【0008】第2の手段は、円柱状のピンP周側面P1
を点で支持する支持台10と、水平に支持された支持台
10上のピンP周側面P1の上部に圧接してピンPに回
転力を与える回転ベルト20と、回転するピンPの端面
P2に当接するストッパー30と、回転するピンP端面
P2の中心から偏移した位置の変位値を測定する変位セ
ンサーLとを備えた装置にある。
【0009】第3の手段の変位センサーLは、回転する
ピン端面の中心から偏移した位置にレーザーL1を照射
する非接触式のレーザー変位計を使用する。この場合、
ストッパーとの位置的な干渉をさけるため、45度方向か
ら照射するのが好ましい。
【0010】第4の手段の支持台10は、硬質で摩擦係
数の小さい、例えばルビー球11等の球体を複数個固定
してピンP周側面P1を支持することにある。
【0011】第5の手段の回転ベルト20は、支持台1
0上のピンPをストッパー30側に付勢しながらピンP
の周側面を回転せしめることを課題解消のための手段と
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明測定装置の基本構成は支持台10、回転ベ
ルト20、ストッパー30、変位センサーLから成る
(図1参照)。
【0013】支持台10は、円柱状のピンP周側面P1
を支持するもので、測定するピンPを水平に支持し、後
述する回転ベルト20で支持台10上のピンPを回転さ
せる(図3参照)。そのため、回転するピンPと支持台
10との摩擦係数をできるだけ少なくする必要がある。
そこで、支持台10の上面に硬質で摩擦係数の小さいル
ビー球11を複数個固定し、このルビー球11でピンP
の周側面P1を点で支持するように設けている(図4参
照)。図示のルビー球11は、4個使用している状態を
示している。また、ルビー球11は、硬質で摩擦係数の
小さい球体であれば他の材質に変更してもよい。
【0014】回転ベルト20は、支持台10上のピンP
を回転せしめるものである(図1参照)。この回転ベル
ト20は、ピンPの周側面P1の上部に圧接してピンP
に回転力を与えると同時にストッパー30側に当接させ
る必要がある。そこで、ピンPにスラストモーションを
発生させるべく、ピンPの周側面P1に対して、直交状
態よりもやや角度を付けて回転ベルト20を走行させ、
ピンPの端面P2を常にストッパー30に当接させるこ
とで、端面の変位量のみを測定することが可能となる
(図2参照)。
【0015】ストッパー30は、ピンPの端面P2に当
接するもので、このストッパー30の位置で端面P2が
回転する(図3参照)。この回転する端面P2の変位置
を変位センサーLで測定する(図2、図3参照)。
【0016】変位センサーLは、回転するピンP端面P
2の中心から偏移した位置の変位値を測定する(図5参
照)。図示の変位センサーLは、レーザーL1を照射す
る非接触式のレーザー変位計を使用している。この非接
触式のレーザー変位計は、測定精度が高くしかも非接触
式であるので、測定圧の影響を受けず、極めて軽量なピ
ンPの測定に最適である。この変位センサーLによる
と、回転するピンP端面P2の中心から偏移した位置に
レーザーL1を照射し、この位置の変位置を測定するも
のである。
【0017】本発明の測定方法は、上述の測定装置を用
いて次のように行う。すなわち、支持台10上に円柱状
のピンPを水平に支持する(図3参照)。次に、ピンP
周側面P1に回転ベルト20で回転力を与えながらピン
P端面P2をストッパー30に当接させる。更に、回転
するピンP端面P2の中心から偏移した位置の変位値を
変位センサーLで測定し、この変位測定値からピンP端
面P2の直角度を測定するものである。この実施例では
非接触式のレーザー変位計を使用しているので、測定値
は、レーザーL1が端面P2の被測位置に当たるまでの
距離から被測位置における振幅を測定する(図2参
照)。そして、この振幅から端面P2の直角度は次の式
から導き出される。尚、本発明の測定方法及び測定装置
は、極小径ピンの測定に限られるものではなく、前述し
たハードディスクのスピンドルシャフトのような太いピ
ンの測定にも利用できることは言うまでもない。
【0018】
【数式1】直角度 (μm)=振幅×端面P2の直径/端面
P2の被測位置の直径×1/2 そこで、図5に示す測定方法により得られた図6のデー
タを基に、直角度を導くと次の通りになる。
【0019】
【数式2】1.52μm ×0.7 /0.5 ×1/2=1.06μm この結果、図5に示すピンPの端面P2の直角度が1.06
μm と検出されたことがわかる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成したことによ
り、当初の目的を達成する。
【0021】すなわち、請求項1に記載の測定方法によ
り、ピン外径基準に正確な回転を与え、ピン1回転のフ
レ量のみを抽出させることにより、ゲージピン等に使用
される極小径ピンの端部直角精度を迅速に且つ正確に測
定することが可能になった。
【0022】また、請求項2に記載された測定装置で
は、ピンが軸方向に移動しないよう常にストッパー30
に当接させるしくみによって、極めて短時間で正確な測
定が可能になった。
【0023】請求項3の変位センサーLとして非接触式
のレーザー変位計を使用したことにより、従来の接触式
測定装置のように、測定圧の影響で軽量なピンが不安定
になったり、接触部の摩擦と端面の表面形状から有害な
キズ等が発生するなど、高精度の測定に悪影響を及ぼす
おそれもないから、極めて軽量なピンPの測定を正確に
行うことができる。
【0024】請求項4に記載の硬質で摩擦係数の小さい
球体で周側面P1を支持するので、ピンP回転時に生じ
る周側面P1と支持台10との摩擦係数を低減し、回転
がスムーズになるから、極めて正確な測定が可能にな
る。
【0025】請求項5に記載の回転ベルト20によっ
て、ピンPをストッパー30側に付勢しながら周側面P
1に回転を与えることが可能になった。この結果、単純
なシステムで能率の良い測定を行えることになり、本発
明測定装置の製造コストを安価に設定することができ
る。
【0026】このように、本発明によると、例えばゲー
ジピン等に使用される極小径ピンの端部直角精度を、迅
速に且つ正確に、しかも安価な費用で測定できるなどと
いった産業上有益な種々の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明測定装置の一実施例を示す平面図。
【図2】本発明測定装置の要部を拡大した平面図。
【図3】本発明測定装置の要部を拡大した側面図。
【図4】本発明測定装置のルビー球を示す拡大断面図。
【図5】本発明測定方法で被測定位置の変位値を測定す
る状態を示す概念図。
【図6】本発明測定装置における非接触式のレーザー変
位計によって被測定位置の変位値が出力されたチャート
図。
【符号の説明】
P ピン P1 周側面 P2 端面 L 変位センサー L1 レーザー 10 支持台 11 ルビー球 20 回転ベルト 21 シンクロナスモーター 30 ストッパー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/30 G01B 11/30 G01B 5/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平に支持した円柱状のピン周側面に回
    転力を与えながらピン端面をストッパーに当接させ、回
    転するピン端面の中心から偏移した位置の変位値を変位
    センサーで測定し、この変位測定値からピン端面の直角
    度を測定することを特徴とする極小径ピンの端面測定方
    法。
  2. 【請求項2】 円柱状のピン周側面を点で支持する支持
    台と、水平に支持された支持台上のピン周側面の上部に
    圧接してピンに回転力を与える回転ベルトと、回転する
    ピンの端面に当接するストッパーと、回転するピン端面
    の中心から偏移した位置の変位値を測定する変位センサ
    ーとを備えたことを特徴とする極小径ピンの端面測定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記変位センサーは、回転するピン端面
    の中心から偏移した位置にレーザーを照射する非接触式
    のレーザー変位計を使用する請求項2記載の極小径ピン
    の端面測定装置。
  4. 【請求項4】 前記支持台は、硬質で摩擦係数の小さい
    複数の球体を固定してピン周側面を支持する請求項2又
    は3記載の極小径ピンの端面測定装置。
  5. 【請求項5】 前記回転ベルトは、支持台上のピンをス
    トッパー側に付勢しながらピンの周側面を回転せしめる
    請求項2乃至4いずれか記載の極小径ピンの端面測定装
    置。
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