JP3412190B2 - イオン源の電極駆動機構 - Google Patents

イオン源の電極駆動機構

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JP3412190B2 JP15381893A JP15381893A JP3412190B2 JP 3412190 B2 JP3412190 B2 JP 3412190B2 JP 15381893 A JP15381893 A JP 15381893A JP 15381893 A JP15381893 A JP 15381893A JP 3412190 B2 JP3412190 B2 JP 3412190B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、イオン源においてイオ
ン電流を引き出す引出電極等を適正な位置に駆動するた
めのイオン源の電極駆動機構に関するものである。 【0002】 【従来の技術】イオン注入装置等には、イオンビームを
発生するイオン源が備えられている。 【0003】例えば、図3に示すECR(Electron Cycl
otron Resonance)イオン源は、プラズマ室21aを備え
たイオン源ヘッド21と、磁界を発生するソースマグネ
ット22とを有している。また、ECRイオン源には、
チャンバ23側に、生成されたイオンを引き出すための
引出電極24および接地電極25が設けられており、両
電極24・25はインシュレータ26で絶縁されてい
る。そして、高電位となるイオン源ヘッド21側と低電
位となる引出電極24側の電位差を確保するために、ソ
ースマグネット22とチャンバ23との間に絶縁筒27
が介装されている。 【0004】ところで、上記のECRイオン源において
は、イオンビームの形状を最適にするため、イオン源ヘ
ッド21と引出電極24との間のギャップ長を調整する
必要がある。また、イオンビームの水平方向および上下
方向への偏向角度を最適に設定するため、引出電極24
の水平方向の位置および上下方向の傾斜角度を微調整す
る必要がある。 【0005】このため、ECRイオン源では、引出電極
24が図示しない駆動機構により上記の各方向に駆動さ
れる構造になっている。具体的には、引出電極24が、
電極支持棒28…を介して駆動支持部29に取り付けら
れており、この駆動支持部29が駆動軸30を介して駆
動機構におけるモータに接続されている。 【0006】このような構成では、モータを含む駆動機
構が引出電極24を矢印A−A’方向に駆動することに
より、ギャップ長が調整される。また、駆動機構が引出
電極24を矢印B−B’方向に駆動することにより、引
出電極24の水平方向の位置が調整される。さらに、駆
動機構のモータが駆動軸30により引出電極24を矢印
C−C’方向に回転駆動することにより、引出電極24
の上下方向の角度(チルト角度)が調整される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ECRイオン源では、駆動軸30を中心として引出電極
24を回転させる構造になっているが、さらに引出電極
24と駆動支持部29とが離れているため、わずかに駆
動支持部29を回転させただけでも、引出電極24が大
きく駆動される。それゆえ、引出電極24のチルト角度
の調整が正確に行なえなくなる。この結果、イオン源ヘ
ッド21からのイオンビームがほとんど引出電極24に
当たって引き出せなくなるという不都合が生じる。 【0008】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、引出電極と駆動支持部とが離間して設けら
れている構造で、引出電極のチルト角度の調整を正確に
行なうことを目的としている。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明のイオン源の電極
駆動機構は、引出電極を電極支持棒を介して支持する駆
動支持部を駆動して上記引出電極の傾きを変化させるこ
とによりイオンビームの方向を調整するイオン源の電極
駆動機構であって、上記の課題を解決するために、以下
の手段を講じていることを特徴としている。 【0010】すなわち、上記イオン源の電極駆動機構
は、駆動基体に対し回動自在に支持されている円弧部材
と、上記円弧部材を回動駆動する駆動源と、上記駆動支
持部が上記円弧部材とともに回動するように上記駆動支
持部と上記円弧部材とを接続する接続部材とを備え、上
記駆動支持部の回動の中心が上記引出電極にあるように
設定されている。 【0011】 【作用】上記の構成では、駆動支持部の回転駆動の中心
が引出電極にあるので、駆動支持部が引出電極との距離
を半径として円運動する。このとき、引出電極は、駆動
支持部の回転駆動の中心にあることから、駆動支持部
ように円運動せず回転角度に応じて傾く。 【0012】ここで、上記の円運動の半径をR、駆動支
持部の移動距離をL、駆動支持部の回転角度をθとすれ
ば、L=Rθとなることから、Lを一定とすればRが大
きいほどθが小さくなる。すなわち、駆動支持部と引出
電極とが離れているほどチルト角度を細かく調整するこ
とができる。 【0013】このように、引出電極と駆動支持部とが離
間しているため、駆動支持部が大きく回転駆動されて
も、それに比べて引出電極の変位量は小さい。それゆ
え、微妙な引出電極のチルト角度の調整が可能になり、
チルト角度調整不良がなくなる。 【0014】 【実施例】本発明の一実施例について図1および図2に
基づいて説明すれば、以下の通りである。 【0015】図1に示すように、本実施例に係るイオン
源の電極駆動機構は、図示しないチャンバ内の真空側と
チャンバ外の大気側とに分けて設けられている。 【0016】真空側には、引出電極1および接地電極2
とこれらを支持する機構が設けられている。引出電極1
は、図示しないイオン源ヘッドから放出されたイオンを
引き出してイオンビームを形成するための電極であり、
上下方向に長く形成されたスリット1aを有している。
また、引出電極1には接地電極2に対し負電位となるよ
うに電圧が印加されており、接地電極2の下流側で発生
した電子の逆流が防止されるようになっている。 【0017】図2に示すように、引出電極1と接地電極
2との間には、インシュレータ3が介装されており、こ
のインシュレータ3により引出電極1と接地電極2との
絶縁が図られている。また、接地電極2は、4本の電極
支持棒4…を介して駆動支持部5に固定されている。 【0018】駆動部としての駆動支持部5は、環状に形
成されており、引出電極1、接地電極2等を一体に支持
する一方、電極支持棒4…と垂直な方向に延びる駆動軸
6が接続されている。上記の引出電極1、接地電極2、
駆動支持部5等からなる部分により被駆動系が構成さ
れ、この被駆動系は後述する電極駆動系により駆動され
るようになっている。 【0019】大気側に設けられる電極駆動系は、縦断面
がL字形状をなす駆動基体7を有している。この駆動基
体7は、図示しない基体駆動機構により、ギャップ方向
となる矢印A−A’方向および水平方向となる矢印B−
B’方向に駆動されるようになっている。 【0020】駆動基体7の垂直面7aには、駆動支持部
5側に貫通する窓部7bが設けられており、この窓部7
bに駆動軸6が通されている。駆動軸6の端部は、円弧
をなす円弧部材8の中央部に固定されている。一方、垂
直部7aには、窓部7bの周辺に4個のプーリ9…が設
けられるとともに、円弧部材8の外周側付近に支持部材
10によりモータ11が取り付けられている。 【0021】円弧部材8は、外周端縁と内周端縁とにそ
れぞれ上記のプーリ9…が2個ずつ当接しており、プー
リ9…により垂直面7aに対し回動自在となるように支
持されている。また、円弧部材8には、外周端縁におけ
る中央部周辺に歯部8aが設けられている。歯部8a
は、モータ11の駆動軸に固定された歯車12に歯合し
ている。 【0022】円弧部材8は、このように構成されること
により、モータ11により歯部8aにて駆動されて、矢
印D−D’方向に移動するようになっている。また、上
記の構成により、駆動支持部5が円弧部材8とともに回
動するが、その中心は図2に示すように引出電極1にあ
るように設定されている。 【0023】なお、駆動軸6はチャンバ壁を貫通して配
されているが、チャンバ壁の貫通部分が大きめのベロー
ズで覆われているため、チャンバ内の気密性が保持され
るとともに駆動軸6の上記各方向への移動が自在となっ
ている。 【0024】上記の構成において、円弧部材8がモータ
11により駆動されて矢印D方向に回動すると、駆動軸
6も同方向に移動する。これにより、被駆動系全体が、
引出電極1を通るチルト中心軸Oを中心とし、駆動軸6
の中心Pとチルト中心Oとの距離Rを半径とした円運動
を行ない、引出電極1が下側に傾く。一方、円弧部材8
がモータ11により駆動されて矢印D’方向に回動する
と、被駆動系全体が上記とは逆方向に回動し、引出電極
1が上側に傾く。これにより、引出電極1のスリット1
aからは、チルト角度に比例した幅のイオンビームが出
射される。 【0025】このように、上記の構成によれば、駆動支
持部5と引出電極1との間が電極支持棒4…により隔て
られているうえ、引出電極1が被駆動系の円運動の中心
となっているので、引出電極1の変位量は駆動支持部5
が移動する距離に比べて小さくなる。駆動支持部5が移
動する距離をLとし、駆動支持部5の回転角度をθとす
ればL=Rθとなり、Rが大きいほどθを細かく調整す
ることができる。それゆえ、上記の構成によれば、引出
電極1のチルト角度を微妙に調整することができるよう
になる。 【0026】なお、被駆動系および電極駆動系の詳細な
構造は、上記の構造に限られることはなく、本発明の前
記特許請求の範囲で述べた主旨に基づいて種々変更しう
るものであることは勿論である。 【0027】 【発明の効果】本発明のイオン源の電極駆動機構は、以
上のように、駆動基体に対し回動自在に支持されている
円弧部材と、上記円弧部材を回動駆動する駆動源と、上
記駆動支持部が上記円弧部材とともに回動するように上
記駆動支持部と上記円弧部材とを接続する接続部材とを
備え、上記駆動支持部の回動の中心が上記引出電極にあ
るように設定されているので、駆動支持部が大きく回転
駆動されても、それに比べて引出電極の変位量は小さ
い。それゆえ、引出電極のチルト角度の微妙な調整が容
易に行なえるようになる。これにより、チルト角度の調
整不良のために引出電極にイオンビームが当たり、イオ
ンビームが引き出せなくなるという不都合を解消するこ
とができる。 【0028】これは、引出電極が、イオン源ヘッドによ
る高電位側に配されるとともに、高電位側と間隔をおい
た接地電位側で駆動されるような構造となるECRイオ
ン源等に特に有効である。 【0029】したがって、本発明のイオン源の電極駆動
機構を採用すれば、引出電極のチルト角度の調整を正確
に行なうことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例に係るイオン源の電極駆動機
構の構造を示す斜視図である。 【図2】図1の電極駆動機構における被駆動系の構成を
示す説明図である。 【図3】従来のイオン源の構成を示す縦断面図である。 【符号の説明】 1 引出電極 4 電極支持棒 5 駆動支持 6 駆動軸 7 駆動基体 8 円弧部材 8a 歯部 9 プーリ 11 モータ 12 歯車

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】引出電極を電極支持棒を介して支持する駆
    動支持部を駆動して上記引出電極の傾きを変化させるこ
    とによりイオンビームの方向を調整するイオン源の電極
    駆動機構であって、駆動基体に対し回動自在に支持されている円弧部材と、 上記円弧部材を回動駆動する駆動源と、 上記駆動支持部が上記円弧部材とともに回動するように
    上記駆動支持部と上記円弧部材とを接続する接続部材と
    を備え、 上記駆動支持部の回動の中心が上記引出電極にあるよう
    に設定されている ことを特徴とするイオン源の電極駆動
    機構。
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