JP3411930B2 - 出入り口、間仕切り等のシャッター用開閉装置 - Google Patents

出入り口、間仕切り等のシャッター用開閉装置

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JP3411930B2
JP3411930B2 JP08416793A JP8416793A JP3411930B2 JP 3411930 B2 JP3411930 B2 JP 3411930B2 JP 08416793 A JP08416793 A JP 08416793A JP 8416793 A JP8416793 A JP 8416793A JP 3411930 B2 JP3411930 B2 JP 3411930B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電車、船舶、貨物自動
車、飛行機等の輸送機械の乗降口や荷物の出入口、ビ
ル、工場、家屋等の建築物の窓、出入口、ゲート、或は
室内の間仕切り等に使用されるシャッターの開閉装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、貨物自動車の荷台の開閉や建築
物の窓、出入口、ゲート等には従来よりの開閉可能なシ
ャッターが使用されている。このシャッターにはモータ
等による自動開閉装置が取り付けられているものもある
が、重量、スペース、コストの制約等から手動式のシャ
ッターも依然多い。しかし通常は、手動式のシャッター
でも、シャッターの重みを軽減して開閉を容易にするた
めに補助的な開閉装置が付いているものも多い。
【0003】図4(a)は一般的な手動式のシャッター
の構造を分解図的に示したものである。このシャッター
は、輸送機械(例えば貨物自動車)の荷台の出入口や建
築物の出入部に設けられた2本のガイドレールA、Bの
間に、多数の短冊状の金属パネルCが上下方向に連結さ
れてなるシャッターDが上下方向にスライド可能に取り
付けられ、上方に押し上げられたシャッターDは天井の
裏面に沿って収容されるようになっている。
【0004】このシャッターDの上部にはワイヤ巻取り
式の開閉装置Eが取り付けられ、同開閉装置Eから伸び
るワイヤFがシャッターDの下縁に連結されて、シャッ
ターDを下に降ろす際には開閉装置E側(上方)に引張
力がかかっているワイヤFがシャッターDの重みで引き
出されながらシャッターDが閉じ、反対に閉じているシ
ャッターDを引き上げる際は、開閉装置E側に引張力が
かかっているワイヤFによりシャッターDが引き上げら
れて、シャッターDが弱い力でも手軽に上がるようにな
っている。
【0005】前記ワイヤ巻取り式の開閉装置Eは図4
(b)に示すように、ベアリングGによりシャッターD
の上部に回動自在に取り付けられた長尺な回転シャフト
Hと、ワイヤFが巻き付けられ且つ回転シャフトHの両
端に設けられた回転ドラムIと、回転シャフトHの長手
方向中程に配置され且つ一端がワインディングプラグJ
により回転シャフトHに固定され、他端がフレーム部材
KにアンカープラグLで固定されているスプリングMと
から構成されている。
【0006】そして、シャッターDを下げて回転ドラム
Iに巻き付けてあるワイヤFを引き出すと、同ドラムI
と回転シャフトHが回転しながらスプリングMがその巻
き方向に巻き締まるように回転して同スプリングMにバ
ネ力が蓄えられ、その後にシャッターDを上げると、前
記シャッターDの引き下げ時にスプリングMに蓄えられ
たバネ力により、回転シャフトH及び回転ドラムIが前
記とは逆方向に回転させられ、同ドラムIにワイヤFが
巻取られるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図4のワ
イヤ巻取り式の開閉装置Eには下記のような問題があっ
た。.スプリングMが巻き締められたり、巻き戻され
たりするため、長期間使用するとスプリングMがへたっ
て回転ドラムIが回転しにくくなり、ワイヤFがばらけ
たり、からんだりして故障の原因となる。.シャッタ
ーDが一番上まで押し上げられて、ワイヤFが目一杯回
転ドラムIに巻き付けられた状態でも回転ドラムIのワ
イヤFがばらけないようにするためには、その状態でも
スプリングMにある程度の巻き締め力が残るようにして
おかなければならない。しかしこのようにすると、シャ
ッターDを引き下ろす時にもワイヤFによる引張力がか
かるため、ある程度力を入れてシャッターDを引かない
と引き下ろすことができず、降ろしにくくなる。.ワ
イヤFは長いため伸び易く、また切れる危険性も増え
る。特に、ワイヤFが不意に切れると、同ワイヤFに指
が巻き込まれて怪我をすることがあり危険である。
【0008】本発明の目的は、シャッターを弱い力で容
易に開閉でき、操作性、安全性、耐久性に優れ、小型、
軽量化可能な出入り口、間仕切り等のシャッター用開閉
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1の
出入り口、間仕切り等のシャッター用開閉装置は、図1
に示すように、輸送機器や建物等の出入り口、室内の間
仕切り等に使用されるシャッターを開閉駆動する出入り
口、間仕切り等のシャッター開閉装置において、その開
閉装置は動滑車3とコイルスプリング1とワイヤ6を備
え、ワイヤ6は動滑車3に折り返して掛けられ且つ一
がシャッター5に連結され且つ他端が動滑車3の反対側
に固定されて、シャッター5の開閉に伴ってワイヤ6が
シャッター5の開閉方向に移動可能であり、動滑車3は
ワイヤ6の移動に伴ってワイヤ6の移動方向に移動可能
であり、コイルスプリング1はシャッター5を閉じるこ
とによりワイヤ6がシャッター5の移動方向に移動し、
この移動に伴って動滑車3がワイヤ6の移動方向に移動
すると圧縮されて蓄勢され、シャッター5を開くことに
よりワイヤ6及び動滑車3がシャッター5を閉じるとき
と逆方向へ移動する と前記圧縮が開放されてシャッター
5の開きを助勢するように動滑車3に連繋され、コイル
スプリング1の内側又は外側にコイルスプリング1の軸
方向に長いガイド12、13が設けられたものである。
【0010】本発明のうち請求項2の出入り口、間仕切
り等のシャッター開閉装置は、請求項1記載の出入り
口、間仕切り等のシャッター開閉装置において、動滑車
3がコイルスプリング1の横に並べて配置されたもので
ある、
【0011】本発明のうち請求項3の出入り口、間仕切
り等のシャッター開閉装置は、請求項1又は請求項2記
載の出入り口、間仕切り等のシャッター開閉装置におい
て、前記コイルスプリング1が2本以上使用され、その
うちいずれか2本のコイルスプリング1を隙間を設けて
並べて配置し、その隙間に前記動滑車3を配置したもの
である。
【0012】本発明のうち請求項4の出入り口、間仕切
り等のシャッター用開閉装置は、請求項1乃至請求項3
のいずれかに記載の出入り口、間仕切り等のシャッター
開閉装置において、前記コイルスプリング1のバネ力
(ねじり応力)τ0とシャッター5による圧縮力(シャ
ッターの重量+摩擦等)Wとの関係が次式を満たすもの
である。 W=(πd3)τ0/16D ここでdはコイルスプリング1の素線径 Dはコイルスプリング1のコイル径 τ0(=τ/κ)はねじり応力 κは応力修正係数 τはねじり修正応力である。
【0013】前記式W=(πd3)τ0/16Dはコイル
スプリングが1本の場合である。従って、例えばコイル
スプリングが2本の場合は、W=(πd3)τ0/8D、
4本の場合はW=(πd3)τ0/4Dとなる。
【0014】
【作用】本発明のうち請求項1の出入り口、間仕切り等
のシャッター用開閉装置では、シャッター5を下げると
徐々にワイヤ6がシャッター5に引かれて引き下げら
れ、同ワイヤ6により動滑車3も引き下げられ、コイル
スプリング1が圧縮されて、シャッター5がワイヤ6、
動滑車3を介してコイルスプリング1のバネ力で支持さ
れる。このとき、シャッター5の重量とコイルスプリン
グ1のバネ力の強さが釣り合うように設計しておけば、
それ以降は、シャッター5を軽く下に動かすだけでシャ
ッター5が簡単に下降する。
【0015】次に、閉じているシャッター5を押し上げ
るときは、シャッター5を手で上に動かすだけで上昇す
る。この場合も、シャッター5の重量とコイルスプリン
グ1のバネ力の強さが釣り合うように設計しておけば、
シャッター5が弱い力で簡単に上昇する。
【0016】また、このシャッター用開閉装置では動滑
車3にワイヤ6が折り返して掛けられているため、シャ
ッター5の移動量が多くても動滑車3の移動量及びコイ
ルスプリング1の伸縮量はその半分ですみ、装置が大型
化することがない。
【0017】本発明のうち請求項2の出入り口、間仕切
り等のシャッター用開閉装置では、動滑車3がコイルス
プリング1の横に並べて配置されているため、そのシャ
ッター用開閉装置の高さが、動滑車3をコイルスプリン
グ1の上に配置する場合よりも低くなり、重心が低くな
るので安定性が良い。
【0018】本発明のうち請求項3の出入り口、間仕切
り等のシャッター用開閉装置では、コイルスプリング1
が2本以上使用されているため、コイルスプリング1の
本数を増やすだけで容易にバネ力を大きくすることがで
き、また個々のコイルスプリング1の負担も軽減される
ためコイルスプリング1自体の耐久性も向上する。2本
のコイルスプリング1を隙間を開けて並べて配置し、そ
の隙間に動滑車3を配置するので出入り口、間仕切り等
のシャッター用開閉装置がコンパクトになる。また、出
入り口、間仕切り等のシャッター用開閉装置の高さが動
滑車3をコイルスプリング1の上に配置する場合よりも
低くなり、重心が低くなるので安定性が良い。
【0019】本発明のうち請求項4の出入り口、間仕切
り等のシャッター用開閉装置では、コイルスプリング1
のバネ力(ねじり応力)τ0とシャッター5による圧縮
力(シャッターの重量+摩擦等)WとがW=(πd3
τ0/16Dの関係式を満たすようにしてあるので、ワ
イヤ6の張力とシャッター5の重量とがシャッター5が
何処の位置にあっても釣り合うようになり、同シャッタ
ー5の重量が見かけ上0になるので、シャッター5の上
げ下げを弱い力(殆どゼロ)で行うことができる。な
お、この式においてdはコイルスプリング1の素線径、
Dはコイルスプリング1のコイル径、τ0(=τ/κ)
はねじり応力、κは応力修正係数、τはねじり修正応力
である。
【0020】
【実施例1】本発明の出入り口、間仕切り等のシャッタ
ー用開閉装置の一実施例を図1、2に基づいて詳細に説
明する。図1に示す実施例はコイルスプリング1を縦向
きにして横に2本平行に並べて使用する場合である。こ
の実施例では上下に適宜間隔離して対向するように配置
した2枚の金属プレート10、11間に、2本の金属パ
イプを使用したガイド12、13が横に間隔を空けて平
行に並べて取り付けられ、この金属パイプ12、13の
外周にコイルスプリング1が1本ずつ配置されている。
この場合、同コイルスプリング1の下端は下側の金属プ
レート11の上面に取り付けられている金属製の受皿1
4内に配置されてそれから外側に外れないように保持さ
れており、上端は上側の金属プレート10の下のスライ
ド板16の下面に押し当てて自由(フリー)な状態にし
てある。
【0021】図1に示す3は動滑車である。この動滑車
3は前記の2本のコイルスプリング1の上端に乗せられ
且つ2本のガイド12、13が貫通して両パイプ12、
13に沿って上下にスライド自在となるようにしたスラ
イド板16の下面の支持金具17に、軸18により回動
自在となるように吊り下げられて、コイルスプリング1
の伸縮に追随して上下動可能なるようにしてある。
【0022】また、前記の上方の金属プレート10の上
面、下方の金属プレート11の下面には、夫々の長手方
向と直交するように金属製の細長板状の上方治具30、
下方治具31が2枚づつ適宜間隔離して対向させて取り
付けられており、上方治具30、下方治具31の間には
断面形状がコ字形で長尺な2本のカバー32、33が互
いに対向するように配置固定されて、図2(c)に示す
様に両カバー32、33により動滑車3の外周部分が被
覆(カバー)されるようにしてある。これは動滑車3に
掛けたスチール製のワイヤ6が動滑車3の移動時にそれ
から外れたり、或は誤ってワイヤ6と動滑車3との間に
指を挟んで怪我をしたりしないようにするためのもので
ある。
【0023】前記ワイヤ6は動滑車3に折り返されて掛
けられ、その一端が図2(a)のようにカバー33の長
手方向途中の貫通穴34より外側に引出され、その一端
が金属プレート11に取り付けられている金具20に取
付けられたフック21にワイヤ止め具22により固定さ
れて、間接的にコイルスプリング1の固定端側に固定さ
れている。またワイヤ6の他端はシャッター5の上方に
回転可能に取付けられた定滑車41等に掛けてシャッタ
ー5側に導かれ、そのままシャッター5の上部から真下
に伸ばしてシャッター5の下縁に連結されている。な
お、図2(a)(b)のフック21を金具20に取り付
けてあるナット23を緩めて、同フック21の長さ(金
具20より上方への突出長)を調整すれば、シャッター
5にかかる引張力を調整することができる。
【0024】前記コイルスプリング1の素線径、コイル
径、長さ等は昇降させるシャッター5の重量、スライド
量に合わせて適当なものを選択する。具体的にはシャッ
ター5による圧縮力(シャッターの重量+摩擦等)Wが
下記の関係式を満たすようにする。 W=(πd3)τ0/16D ここでdはコイルスプリング1の素線径 Dはコイルスプリング1のコイル径 τ0(=τ/κ)はねじり応力 κは応力修正係数 τはねじり修正応力である。 このようにするとシャッター5の荷重とワイヤ6との張
力が釣り合い、シャッター5の上げ下げに力が殆ど必要
なくなる。従って、例えば本発明のシャッター開閉用装
置を取付けたシャッター5をモータで駆動する場合、小
型のモータでも十分にシャッター5を開閉駆動させるこ
とができるようになり、省エネにつながる。
【0025】図1に示した前記シャッター5は多数本の
幅広の短冊状の金属パネル40を上下に回動可能なるよ
うに連結してなり、その両端部が例えばガレージの入口
の側壁から天井の裏面まで設けられたガイドレール45
に沿って上下にスライド可能なるようにしてある。
【0026】また、図1、2では支持金具17をスライ
ド板16の下面から下方に突設し、その支持金具17に
動滑車3を取付けて動滑車3を下向きにしてあるが、支
持金具17をスライド板16の上面から上方に突設し、
その支持金具17に動滑車3を取付けて上向きに突き出
させるようにしてもよい。また、図1の2本の金属パイ
プ12、13の途中に突起等を形成して、スライド板1
6のスライド範囲をその突起の範囲に規制し、シャッタ
ー5の移動量を規制する等しても良い。
【0027】
【使用例】本発明の出入り口、間仕切り等のシャッター
用開閉装置は例えば、ガレージのシャッター5や電車、
船舶、貨物自動車、飛行機等の輸送機械の乗降口や荷物
の出入口、ビル、工場、家屋等の建築物の窓、ゲート等
に設置されたシャッター5に連結してそれを開閉するこ
とができる。
【0028】それらの出入り口、間仕切り等のシャッタ
ーの駆動用として使用するためには、例えば図1に示す
様に本発明の出入り口、間仕切り等のシャッター用開閉
装置をシャッターの横に縦向きに配置し、そのシャッタ
ー用開閉装置から伸びるワイヤ6を定滑車41にかけて
シャッター5の脇に上方から下方に導いてシャッター5
の下縁に連結する。このとき、同シャッター5が一番上
に上がっている状態でワイヤ6がたるまないようにする
と共にワイヤ6を掛けた動滑車3がコイルスプリング1
を圧縮しないようにセットする。この様にすれば、あと
は、シャッター5に手をそえて軽く上下動させるだけで
シャッター5が開閉する。
【0029】図1では出入り口、間仕切り等のシャッタ
ー用開閉装置をシャッター5の幅方向一側方に1セット
だけ配置した場合の例であるが、シャッター5をよりス
ムースに動かすためにはシャッター5の幅方向両側方の
夫々にシャッター5を1セットづつ計2セット、或はそ
れより多く配置してもよい。例えば計2セット使用する
場合は、夫々の出入り口、間仕切り等のシャッター用開
閉装置のワイヤ6をシャッター5の幅方向両端の下縁に
連結すると、シャッター5の幅方向両側のバランスが取
れてシャッター5が昇降し易くなる。
【0030】
【実施例2】本発明の出入り口、間仕切り等のシャッタ
ー用開閉装置の他の実施例を図3に基づいて説明する。
この実施例はコイルスプリング1を1本使用する場合の
ものである。この実施例では上部が金属プレート50に
よって塞がれた金属製の筒状のガイド51の内側にコイ
ルスプリング1が同ガイド51の下側に突き出すように
差し込まれており、さらにこのコイルスプリング1が状
のガイド51から抜け落ちないように同スプリング1の
上端(保持端4)が状のガイド51内に固定されてい
る。そして前記コイルスプリング1の下端(自由端2)
には動滑車3を取り付けた金属パイプ52が差し込ま
れ、また同金属パイプ52がコイルスプリング1から抜
け落ちないように金属パイプ52とコイルスプリング1
とが連結されている。
【0031】前記動滑車3は金属パイプ52に取り付け
られた断面形状がコ字形の取付金具53の内側に軸54
によって回動自在となるように取り付けられている。さ
らにこの動滑車3には、一端が前記金属プレート50に
フック21に固定され、他端が金属プレート50の通孔
55に差し込まれているワイヤ6が折り返されるように
して掛けられている。このため通孔55より突き出した
ワイヤ6を上方に引っ張ると、同ワイヤ6によって動滑
車3が回転させられながら上方に押し上げられ、さらに
同動滑車3によってコイルスプリング1が筒体51側へ
圧縮されるようになっている。
【0032】また、前記動滑車3がコイルスプリング1
の巻き方向に回転できないようにするため、動滑車3の
外周側が図3(b)に示すような断面形状がコ字形のガ
イドカバー56、57によりガイドされている。このガ
イドカバー56、57は動滑車3を挟み込むように同動
滑車3の外側に2本配置されており、これがコイルスプ
リング1の長手方向に沿って上下に伸びていると共に、
各カバー56、57の上端部分が前記金属プレート50
に固定されている。これにより動滑車3はコイルスプリ
ング1の巻き方向に首振りすることなく上下方向に移動
できるようになっている。
【0033】なお、前記フック21を金属プレート50
に取り付けているナット23を緩めて、同フック21の
長さ(金属プレート50より下方への突出長)を調整す
れば、ワイヤ6にかかる引張力を調整することができ
る。
【0034】
【使用例】図3の出入り口、間仕切り等のシャッター用
開閉装置をガレージのシャッター5、電車、船舶、貨物
自動車、飛行機等の輸送機械の乗降口や荷物の出入口、
ビル、工場、家屋等の建築物の窓、ゲート等に設置され
たシャッターに連結し、開閉させるためには、例えばこ
のシャッター用開閉装置を図1のシャッター5の横に縦
向きに配置し、同シャッター用開閉装置から伸びるワイ
ヤ6を定滑車41にかけてシャッター5の脇に上方から
下方に導いてシャッター5の下縁に連結する。このと
き、同シャッター5が一番上に上がっている状態でワイ
ヤ6がたるまないようにすると共にワイヤ6を掛けた動
滑車3がコイルスプリング1を圧縮しないようにセット
する。この様にすれば、あとは、シャッター5に手をそ
えて軽く上下動させるだけでシャッター5が開閉する。
【0035】実施例1、実施例2はそれぞれコイルスプ
リング1を2本、1本使用した場合の例であるが、本発
明の出入り口、間仕切り等のシャッター用開閉装置では
コイルスプリング1を3本以上使用してもよく、バネ力
のバランスの関係から偶数本似するのが望ましい。な
お、動滑車3はそのコイルスプリング1の横に配置する
のが望ましい、この様にすれば、動滑車3をコイルスプ
リング1の上に配置する場合よりも出入り口、間仕切り
等のシャッター用開閉装置全体の背丈が低くなり、重心
が低くなり、安定性が増す。
【0036】
【発明の効果】本発明のうち請求項1の出入り口、間仕
切り等のシャッター用開閉装置によれば次のような効果
がある。 .コイルスプリング1のバネ力でシャッター5の開閉
が助勢されるので、シャッター5が弱い力でスムースに
開閉する。 .動滑車3にワイヤ6が折り返して掛けられているの
で、シャッター5の移動量が多くても動滑車3の移動量
及びコイルスプリング1の伸縮量はその半分ですむため
装置が大型化することがない。 .シャッター5の開閉時にコイルスプリング1がその
軸線方向に伸縮するので、コイルスプリング1のへたり
が少なく、耐久性が高い。 .コイルスプリング1の内側又は外側にコイルスプリ
ング1の軸方向に長いガイド12、13が設けられてい
るので、コイルスプリング1がガイド12、13に沿っ
て伸縮し、横振れせず、他の箇所へ接触することなくス
ムースに伸縮する。
【0037】本発明のうち請求項2の出入り口、間仕切
り等のシャッター用開閉装置によれば次の様な効果があ
る。 .動滑車3がコイルスプリング1の横に並べて配置さ
れているため、このシャッター用開閉装置のコイルスプ
リング1の軸線方向への長さが短くなり、同シャッター
用開閉装置がコンパクトになり、狭い設置スペースにも
取付可能となる。 .出入り口、間仕切り等のシャッター用開閉装置の高
さが、動滑車3をコイルスプリング1の上に配置する場
合よりも低くなり、重心が低くなるので安定性が良い。
【0038】本発明のうち請求項3の出入り口、間仕切
り等のシャッター用開閉装置によれば次の様な効果があ
る。 .動滑車3が2本のコイルスプリング1の間の隙間に
配置されるので、請求項2の場合と同様にこのシャッタ
ー用開閉装置がコンパクトになり、狭い設置スペースに
も取付可能となる。 .出入り口、間仕切り等のシャッター用開閉装置の高
さが、動滑車3をコイルスプリング1の上に配置する場
合よりも低くなり、重心が低くなるので安定性が良い。 .コイルスプリング1の本数を増減させるだけで軽い
シャッター5から重いシャッター5にまで幅広く使用す
ることができ、応用範囲が広い。
【0039】本発明のうち請求項4の出入り口、間仕切
り等のシャッター用開閉装置によれば次の様な効果があ
る。 .シャッター5による圧縮力(シャッターの重量+摩
擦等)Wが、関係式、W=(πd3)τ0/16Dを満た
すようにしたので、シャッター5の重みが見かけ上0に
なり、シャッター5がどの位置にあっても、シャッター
5に手をそえて軽く押したり引いたりするだけでシャッ
ター5はスムースに開閉する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の出入り口、間仕切り等のシャッター用
開閉装置の一実施例を示す斜視図。
【図2】(a)は図1の出入り口、間仕切り等のシャッ
ター用開閉装置の側面図、(b)はその背面図、(c)
は同図(b)のA−Aの断面図。
【図3】(a)は本発明の出入り口、間仕切り等のシャ
ッター用開閉装置の他の実施例を示す側面図、(b)は
その下面図。
【図4】(a)は従来のワイヤ巻取り式の開閉装置の分
解斜視図、(b)は同装置のワイヤ巻取り機構を説明す
る説明図。
【符号の説明】
1 コイルスプリング 2 自由端 3 動滑車 5 シャッター 6 ワイヤ 12、13 ガイド

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輸送機器や建物等の出入り口、室内の間仕
    切り等に使用されるシャッターを開閉駆動する出入り
    口、間仕切り等のシャッター開閉装置において、その開
    閉装置は動滑車(3)とコイルスプリング(1)とワイ
    ヤ(6)を備え、ワイヤ(6)は動滑車(3)に折り返
    して掛けられ且つ一端がシャッター(5)に連結され
    他端が動滑車(3)の反対側に固定されて、シャッタ
    ー(5)の開閉に伴ってワイヤ(6)がシャッター
    (5)の開閉方向に移動可能であり、動滑車(3)はワ
    イヤ(6)の移動に伴ってワイヤ(6)の移動方向に移
    動可能であり、コイルスプリング(1)はシャッター
    (5)を閉じることによりワイヤ(6)がシャッター
    (5)の移動方向に移動し、この移動に伴って動滑車
    (3)がワイヤ(6)の移動方向に移動すると圧縮され
    て蓄勢され、シャッター(5)を開くことによりワイヤ
    (6)及び動滑車(3)がシャッター(5)を閉じると
    きと逆方向へ移動すると前記圧縮が開放されてシャッタ
    ー(5)の開きを助勢するように動滑車(3)に連繋さ
    れ、コイルスプリング(1)の内側又は外側にコイルス
    プリング(1)の軸方向に長いガイド(12、13)が
    設けられたことを特徴とする出入り口、間仕切り等のシ
    ャッター開閉装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の出入り口、間仕切り等のシ
    ャッター開閉装置において、動滑車(3)がコイルスプ
    リング(1)の横に並べて配置されたことを特徴とする
    出入り口、間仕切り等のシャッター開閉装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の出入り口、間
    仕切り等のシャッター開閉装置において、前記コイルス
    プリング(1)が2本以上使用され、そのうちいずれか
    2本のコイルスプリング(1)を隙間を設けて並べて配
    置し、その隙間に前記動滑車(3)を配置したことを特
    徴とする出入り口、間仕切り等のシャッター用開閉装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    出入り口、間仕切り等のシャッター開閉装置において、
    前記コイルスプリング(1)のバネ力(ねじり応力)τ
    0とシャッター(5)による圧縮力(シャッターの重量
    +摩擦等)Wとの関係が次式を満たすことを特徴とする
    出入り口、間仕切り等のシャッター用開閉装置。 W=(πd3)τ0/16D ここでdはコイルスプリング(1)の素線径 Dはコイルスプリング(1)のコイル径 τ0(=τ/κ)はねじり応力 κは応力修正係数 τはねじり修正応力である。
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