JP3411702B2 - キャップ - Google Patents

キャップ

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JP3411702B2
JP3411702B2 JP02776695A JP2776695A JP3411702B2 JP 3411702 B2 JP3411702 B2 JP 3411702B2 JP 02776695 A JP02776695 A JP 02776695A JP 2776695 A JP2776695 A JP 2776695A JP 3411702 B2 JP3411702 B2 JP 3411702B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D47/00Closures with filling and discharging, or with discharging, devices
    • B65D47/04Closures with discharging devices other than pumps
    • B65D47/20Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge
    • B65D47/24Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge with poppet valves or lift valves, i.e. valves opening or closing a passageway by a relative motion substantially perpendicular to the plane of the seat
    • B65D47/248Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge with poppet valves or lift valves, i.e. valves opening or closing a passageway by a relative motion substantially perpendicular to the plane of the seat the valve being opened or closed by imparting a motion to the valve stem

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキャップに係り、キャッ
プの開閉を簡便化したキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のキャップにおいては、キャップ本
体と上蓋部とが、例えばヒンジなどにて回動可能に結合
され、この上蓋部をヒンジ回りに、上方あるいは下方へ
回動させて、キャップを開閉している(第1従来例)。
【0003】また、第2従来例のキャップとして、キャ
ップ本体に対し、ノズル部が昇降可能に設けられ、この
ノズル部を引き上げてキャップを開操作し、ノズル部を
押し下げてキャップを閉操作するものもある。
【0004】更に、第3従来例として、実開平3-69658
号公報に記載のキャップのように、容器の口部に設置さ
れて容器内容物を収容可能とするシリンダ部材に、ばね
付勢されたピストン付ノズル部材を設け、開操作時に
は、ノズル部材をばねの付勢力に抗して押し付けてピス
トンを移動させ、このピストンにてシリンダ部材内の内
容物を押し出すようにしたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記第1及
び第2従来例にあっては、キャップの開閉操作は、上蓋
部或いはノズル部を共に反対方向(上方、下方)へ移動
させるような異なった方向の操作が必要となっている。
【0006】また、第3従来例にあっては、キャップの
閉操作は、ノズル部材への押圧力を解除すれば、ばねの
付勢力によってピストン付ノズル部材が定位置に戻り実
施される。このように、この第3従来例のキャップにあ
っては、キャップの開閉操作を簡便化できるものの、キ
ャップの閉操作は、ピストン付ノズル部材に形成された
ノズル孔を、内容液と外気とが置換不可能な寸法の小径
に形成することによってなされているので、閉操作時の
シール性が必ずしも良好でない。
【0007】本発明は、上述の事情を考慮してなされた
ものであり、キャップの開閉操作を簡便且つ確実に実施
できると共に、閉操作時のシール性を良好にできるキャ
ップを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、容器の口部に装着可能とされ、先端部に弁機構部を
備えた中栓と、この中栓を被冠しノズル孔を備え、この
ノズル孔の周囲に上記弁機構部を開閉可能とする操作部
が垂設されたノズル部材と、上記中栓と上記ノズル部材
との間にばね付勢状態で配設され、上記ノズル部材をそ
の軸方向で上記中栓から離反する方向に常時押圧するリ
ング部材と、上記容器の上記口部に装着可能とされて上
記ノズル部材を係止するキャップハウジングと、上記ノ
ズル部材を上記キャップハウジングに対しその軸方向に
おいて上記中栓側へ押圧することにより上記リング部材
を回転させる回転手段と、上記キャップハウジングに形
成され、上記リング部材を上記中栓のフランジに近い側
或いは遠い側に係止させて、上記ノズル部材の上記操作
部にて上記中栓の上記弁機構部をそれぞれ開弁或いは閉
弁させる係止手段とを有し、上記回転手段による上記リ
ング部材の回転により、このリング部材を、上記係止手
段の上記中栓のフランジに近い側或いは遠い側に選択的
に係止させ、上記回転手段により上記リング部材を上記
係止手段を用いて上記中栓のフランジに近い側に係止
し、上記ノズル部材の上記操作部が上記中栓の上記弁機
構部を開弁させたときに、上記ノズル部材を上記中栓に
嵌合させてその開弁状態を保持可能にするとともに、上
記回転手段により上記リング部材を上記係止手段を用い
て上記中栓のフランジから遠い側に係止し、上記ノズル
部材を上記中栓から離し、上記ノズル部材の上記操作部
が上記中栓の上記弁機構部を閉弁させたときに、上記リ
ング部材が前記ばね付勢力により上記ノズル部材をその
閉弁状態に保持可能にするキャップであって、上記回転
手段は、上記ノズル部材の外周部に半径方向外方へ延び
て形成されたドライブ爪と、上記リング部材の外周部に
半径方向外方へ延びて形成されたドリブン爪と、このド
リブン爪に形成されて上記ドライブ爪に当接可能なテー
パ面とを有してなり、上記係止手段は、上記キャップハ
ウジングの内周面に連続的に形成され、上記ドリブン爪
を係合可能とし、且つ上記ノズル部材の軸方向において
異なった位置に形成された係合段差部を有する溝であ
り、上記ノズル部材の上記ドライブ爪が上記リング部材
の上記ドリブン爪のテーパ面を押圧して、このドリブン
爪を上記溝内で、上記ノズル 部材の軸方向において上記
中栓のフランジに近い側の上記係合段差部に係合させる
ことにより、上記ノズル部材の上記操作部が上記中栓の
上記弁機構部を押圧して、この弁機構部を開弁し、上記
ドリブン爪を上記溝内で、上記ノズル部材の軸方向にお
いて上記中栓のフランジから遠い側の上記係合段差部に
係合させることにより、上記ノズル部材の上記操作部が
上記中栓の上記弁機構部から離れ、この弁機構部を閉弁
させるよう構成されたものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において更に、上記キャップハウジングの溝内
で、ノズル部材の軸方向において中栓のフランジに遠い
側の係合段差部に上記ノズル部材のドライブ爪が係合可
能とされ、リング部材のドリブン爪は、上記ドライブ爪
に当接して上記溝の上記遠い側の係合段差部に間接的に
係合可能に構成されたものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において更に、上記ノズル部材の操作部が
中栓の先端部に嵌合可能に構成されて、上記操作部によ
る上記中栓の弁機構部の開状態が保持可能に構成された
ものである。
【0011】
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明には、下記の作用
がある。ノズル部材を中栓側へ押圧することにより、
回転手段がリング部材を回転させ、このリング部材は、
係止手段の中栓に近い側に係止するとノズル部材の操作
部が中栓の弁機構部を開弁させ、係止手段の中栓から遠
い側に係止するとノズル部材の操作部が中栓の弁機構部
を閉弁させる。このように、ノズル部材をその軸方向に
おいて中栓側へ押圧する単一操作のみによって、中栓の
弁機構部を開閉できるので、キャップの開閉操作を簡便
且つ確実に実施できる。
【0013】また、キャップの閉操作時には弁機構部
が閉状態になるので、キャップ閉操作時のシール性を向
上させることができる。
【0014】 ノズル部材をその軸方向において中栓側
へ押圧することにより、ノズル部材のドライブ爪がリン
グ部材におけるドリブン爪のテーパ面を押圧する。従っ
て、この押圧によってドリブン爪には回転力が作用し、
リング部材は、キャップハウジングの溝内を上記押圧の
度毎に周方向に移動(回転)する。このリング部材のド
リブン爪が、上記溝内で、ノズル部材の軸方向において
中栓に近い側の係合段差部に係合したとき、ノズル部材
の操作部が中空の弁機構部を押圧して、この弁機構部を
開弁する。また、ドリブン爪が上記溝内で、ノズル部材
の軸方向において中栓から遠い側の係合段差部に係合し
たとき、ノズル部材の操作部が中栓の弁機構部から離れ
て、この弁機構部を閉弁する。このように、ノズル部材
をその軸方向において中栓側へ押圧する単一操作のみに
よって、中栓の弁機構部を開閉できるので、キャップの
開閉操作を簡便且つ確実に実施できる。
【0015】請求項に記載の発明には、下記の作用
がある。キャップの閉操作時に、ドリブン爪がドライ
ブ爪を、溝の中栓に遠い側の係合段差部との間で挟持す
るので、このキャップの閉操作時にノズル部材のがたつ
きを確実に防止できる。
【0016】請求項に記載の発明には、下記の作用
がある。ノズル部材の操作部が中栓の先端部に嵌合可
能に構成されて、弁機構部の操作部による開状態が保持
されるので、キャップを装着した容器をこのキャップと
共に傾けても、キャップの開状態を良好に保持すること
ができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明に係るキャップの第1実施例を示
す縦断面図である。図2は、図1のキャップの分解斜視
図である。図3は、図1のキャップの外観斜視図であ
る。図4は、図2のキャップハウジングを一部切り欠い
て示す破断斜視図である。図5(A)は、図1のキャッ
プの閉操作時におけるキャップハウジングの溝の展開図
であり、図5(B)は、図5(A)のVB-VB 線に沿う断
面図である。図6(A)は、図1のキャップの開操作時
におけるキャップハウジングの溝の展開図であり、図6
(B)は、図6(A)のVIB-VIB 線に沿う断面図であ
る。図7は、図1のチェック弁を示す断面図である。図
8は、図7のチェック弁を示す分解斜視図である。図9
は、図1のキャップの開閉時におけるキャップハウジン
グの溝、ノズル部材のドライブ爪及びリング部材のドリ
ブン爪の作用を示す図5(A)及び図6(A)に対応し
た展開作動図である。
【0018】図1〜図3に示すキャップ10は、容器1
の口部2に装着可能とされて、開操作時に、容器1の内
容物を流出可能とし、閉操作時に内容物の漏出を防止す
る。このキャップ10は中栓11、ノズル部材12、リ
ング部材13、キャップハウジング14、スプリング1
5及び弁機構部としての逆止弁16を有して構成され
る。
【0019】中栓11は、フランジ17を備えた先細り
の筒形状に形成され、そのフランジ17は容器1の口部
2に嵌合可能とされる。中栓11の先端部に嵌合凸部1
8が一体成形される。更に、中栓11の先端側外周部に
上記逆止弁16が装着される。
【0020】逆止弁16は、図7及び図8に示すよう
に、リング形状の弁ハウジング19と、円板形状の弁体
20を備えてなる。弁体20の挿入バー21が、弁ハウ
ジング19の貫通孔22に挿入して嵌め込まれて、逆止
弁16が構成される。弁ハウジング19は、プラスチッ
ク等の樹脂にて成形され、弁体20は、エラストマ、ゴ
ム或いはプラスチック等の可撓性を有する材質にて成形
される。弁体20は、図7の実線に示すように、弁ハウ
ジング19に当接して逆止弁16を閉弁させ、図7の2
点鎖線に示すように、弁ハウジング19から離れること
により逆止弁16を開弁させる。
【0021】図1に示す上記ノズル部材12は、フラン
ジ23を備えた紡垂形状であり、中栓11を被冠するよ
うにして、この中栓11の図における上方に配置され
る。このノズル部材12の先端部に、ノズル孔24が開
設されると共に、このノズル孔24の周囲にメイン操作
部25及びサブ操作部26が垂設される。
【0022】メイン操作部25は、中栓11の先端部内
に挿入可能とされ、逆止弁16の弁体20を下方へ押圧
して、この逆止弁16を開弁操作可能とする。また、サ
ブ操作部26は、メイン操作部25の周囲に設けられ、
メイン操作部25との間に嵌合凹部27を形成する。こ
の嵌合凹部27に、中栓11の嵌合凸部18が嵌合され
て、メイン操作部25による逆止弁16の開弁状態が保
持可能とされる。
【0023】また、ノズル部材12のフランジ23に、
この周方向に適宜間隔を隔てて、複数個のドライブ爪2
8が形成される。各ドライブ爪28は、ノズル部材12
の半径方向外方へ延び、リング部材13側(図1におけ
る下方)へ向かい先鋭形状(図5(A)、図6(A))
に形成される。
【0024】リング部材13は、図2に示すように、外
周部に複数個のドリブン爪29を備えて構成される。こ
れらのドリブン爪29は、リング部材13の半径方向外
方へ延び、各ドリブン爪29のノズル部材12側には、
それぞれ同一方向に傾斜したテーパ面30が形成され
る。これらのテーパ面30がノズル部材12のドライブ
爪28に当接可能に設けられる。
【0025】このようなリング部材13は、図1に示す
ように、中栓11のフランジ17とノズル部材12のフ
ランジ23との間に配設され、このリング部材13と中
栓11のフランジ17との間にスプリング15が介装さ
れる。このスプリング15は、コイルスプリング或いは
板ばね等であり、リング部材13をノズル部材12側へ
付勢し、従って、リング部材13のドリブン爪29にお
けるテーパ面30を、ノズル部材12のドライブ爪28
における先鋭先端部に常時当接させる。(図5(A)、
図6(A))。この結果、ノズル部材12は、リング部
材13を介してスプリング15により、ノズル部材12
の軸方向において中栓11から離反する方向へ(図1の
上方へ)常時押圧される。
【0026】キャップハウジング14はほぼ円筒形状で
あり、基端部側の外周面に雌ねじ部31が形成され、先
端側に縮径部32が縮径して形成される。容器1におけ
る口部2の外周面に雄ねじ部3が形成され、上記雌ねじ
部31はこの雄ねじ部3に螺合されて、キャップハウジ
ング14は容器1の口部2に装着可能とされる。
【0027】また、キャップハウジング14の内周面に
は、図4、図5(A)及び図6(A)に示すように、ノ
ズル部材12のドライブ爪28及びリング部材13のド
リブン爪29を嵌合する溝34が周方向に連続して形成
される。この溝34は、第1係合段差部35、仕切段差
部37、第2係合段差部36及び仕切段差部37が順次
連接し、繰り返し連続して構成される。また、キャップ
ハウジング14の内周面に係止部38も形成される。上
記第1係合段差部35、第2係合段差部36及び仕切段
差部37は、ノズル部材12の軸方向、つまりキャップ
ハウジング14の軸方向において異なった位置に形成さ
れ、第1係合段差部35が中栓11のフランジ17に近
い位置に、第2係合段差部36が中栓11のフランジ1
7から最も遠い位置に、仕切段差部37が中栓11のフ
ランジ17に最も近い位置にそれぞれ形成される。ま
た、上記係合部38は、キャップハウジング14の軸方
向において第1係合段差部35と同一位置で、キャップ
ハウジング14の周方向において第2係合段差部36と
同一位置に形成される。
【0028】第1係合段差部35は、図6(B)に示す
ように、ノズル部材12のドライブ爪28を係合させ
ず、リング部材13のドリブン爪29のみを係合可能と
して、リング部材13の位置を、スプリング15の付勢
力に抗して規制する。従って、このとき、図1に示すノ
ズル部材12のメイン操作部25が逆止弁16の弁体2
0を図1の下方へ押圧して、この逆止弁16を開弁す
る。このとき、中栓11の嵌合凸部18がノズル部材1
2の嵌合凹部27に嵌合して、ノズル部材12が中栓1
1に固定支持され、上記逆止弁16の開弁状態が保持さ
れる。
【0029】図5(B)に示すように、第2係合段差部
36はノズル部材12のドライブ爪28を係合可能と
し、リング部材13のドリブン爪29がスプリング15
の付勢力でこのドライブ爪28に当接して、このドリブ
ン爪29は、第2係合段差部36に間接的に係合可能と
される。図5(A)に示すように、係合部38にも、ノ
ズル部材12のドライブ爪28が係合可能とされる。従
って、第2係合段差部36及び係合部38にノズル部材
12のドライブ爪28が係合したときに、ノズル部材1
2は、リング部材13を介してスプリング15の付勢力
により中栓11から離れ、このノズル部材12のメイン
操作部25が逆止弁16の弁体20から離れて、この逆
止弁16を閉弁する。このとき、リング部材13のドリ
ブン爪29がスプリング15の付勢力によって、ノズル
部材12のドライブ爪28を第2係合段差部36との間
で挟持することから、上記逆止弁16の閉弁状態が保持
される。
【0030】図5(A)及び図6(A)に示すように、
仕切段差部37は、中栓11のフランジ17側の先端部
がテーパ形状に形成され、第1係合段差部35と第2係
合段差部36とを仕切るものである。ノズル部材12が
図1の下方へ押圧され、このノズル部材12のドライブ
爪28がリング部材13のドリブン爪29のテーパ面3
0を図5(A)及び図6(A)の下方へ押圧することに
より、このドリブン爪29は、図9(B)及び(D)の
矢印A方向の回転力を受ける。この結果、リング部材1
3のドリブン爪29が仕切段差部37よりも上記下方へ
移動されたときに、リング部材13は上記回転力によっ
て回転し、そのドリブン爪29が仕切段差部37を乗り
越えて、隣接した第1係合段差部35又は第2係合段差
部36に係合される。
【0031】次に、作用を説明する。図1及び図9
(B)及び(D)に示すように、ノズル部材12をその
軸方向において中栓11のフランジ17側へ押し下げる
ことにより、ノズル部材12のドライブ爪28が、リン
グ部材13におけるドリブン爪29のテーパ面30を押
圧する。すると、この押圧によってドリブン爪29に回
転力が作用し、このドリブン爪29が溝34の仕切段差
部37を乗り越えたときに、リング部材13は回転し
て、そのドリブン爪29が溝34内を上記押圧の度毎に
矢印A方向に移動する。
【0032】図9(A)(図5(A)と同一図)に示す
ように、リング部材13のドリブン爪29が溝34にお
ける第2係合段差部36に、ノズル部材12のドライブ
爪28を介して間接的に係合されたときに、ノズル部材
12が中栓11から離れて、このノズル部材12のメイ
ン操作部25が中栓11の逆止弁16の弁体20を押圧
せず、この逆止弁16を閉弁させる。このとき、ノズル
部材12のドライブ爪28がドリブン爪29と第2係合
段差部36との間に挟持されてノズル部材12が位置決
めされ、逆止弁16の閉弁状態が保持される。このよう
にしてキャップ10が閉操作される。
【0033】図9(B)に示すように、逆止弁16の閉
弁状態からノズル部材12を押し下げると、このノズル
部材12のドライブ爪28が溝34の仕切段差部37を
乗り越えたとき、リング部材13は回転してそのドリブ
ン爪29が矢印A方向に移動し、同時に、このドリブン
爪29はスプリング15の付勢力により第2係合段差部
36の隣の第1係合段差部35に係合される。この状態
が図9(C)(図6(A)と同一図)に示される。
【0034】ドリブン爪29が第1係合段差部35に係
合すると、ノズル部材12のメイン操作部25が中栓1
1の逆止弁16における弁体20を押圧してこの逆止弁
16を開弁し、且つ、中栓11の嵌合凸部18がノズル
部材12の嵌合凹部27に嵌合して上記逆止弁16の開
弁状態を保持する。このようにして、キャップ10が開
操作されて、ノズル部材12のノズル孔24から容器1
の内容物が取り出し可能とされる。
【0035】図9(D)に示すように、逆止弁16の開
弁状態からノズル部材12を押し下げると、このノズル
部材12のドライブ爪28が溝34の仕切段差部37を
乗り越えたときに、リング部材13が回転してそのドリ
ブン爪29が矢印A方向に移動し、同時に、このドリブ
ン爪29がスプリング15の付勢力により、溝34の第
1係合段差部35の隣の第2係合段差部36に係合され
(図9(A))、逆止弁16が再び閉弁されて、キャッ
プ10が再び閉操作される。
【0036】上記実施例によれば、次の〜の効果を
奏する。 ノズル部材12をその軸方向において中栓11側へ押
し下げる単一操作のみによって、中栓11の逆止弁16
を開閉できるので、キャップ10の開閉操作を簡便且つ
確実に実施できる。
【0037】また、キャップ10の閉操作時には、逆
止弁16が閉状態になるので、容器1の内容物の漏出を
防止でき、キャップ10の閉操作時におけるシール性を
向上させることができる。
【0038】更に、キャップ10の閉操作時に、リン
グ部材13のドリブン爪29がノズル部材12のドライ
ブ爪28を、溝34の第2係合段差部36との間で挟持
するので、このキャップ10の閉操作時にノズル12の
がたつきを確実に防止できる。
【0039】また、ノズル12の嵌合凹部27と中栓
11の嵌合凸部18とが嵌合可能に構成されて、逆止弁
16のメイン操作部25による開状態が保持されるの
で、キャップ10を装着した容器1をこのキャップ10
と共に傾けても、キャップ10の開状態を良好に保持で
きる。
【0040】図10(A)は、この発明に係るキャップ
の第2実施例において、キャップの閉操作時におけるキ
ャップハウジングの溝の展開図であり、図10(B)
は、図10(A)のXB-XB 線に沿う断面図である。図1
1(A)は、図10(A)のキャップにおいて、キャッ
プ開操作時におけるキャップハウジングの溝の展開図で
あり、図11(B)は、図11(A)のXIB-XIB 線に沿
う断面図である。この第2実施例において、前記第1実
施例と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明
を省略する。
【0041】この第2実施例のキャップでは、キャップ
ハウジング40の構成が下記の点で第1実施例のキャッ
プハウジング14と異なる。つまり、キャップハウジン
グ40の内周部に係止部38が形成されず、また、第2
係合段差部36には、第1係合段差部35と同様に、リ
ング部材13のドリブン爪29のみが直接係合可能とさ
れ、更に、同様な構成のキャップハウジング14の縮径
部32が係止部として機能する。
【0042】従って、図10(A)及び(B)に示すキ
ャップの閉操作時には、ノズル部材12のドリブン爪2
9が溝34の第2係合段差部36に直接係合して、ノズ
ル部材12がスプリング15の付勢力により中栓11か
ら離れ、ノズル部材12のメイン操作部25が逆止弁1
6を押し下げず、この逆止弁16を閉弁状態とする。こ
のとき、ノズル部材12のフランジ23が、リング部材
13のドリブン爪29とキャップハウジング40の縮径
部32との間に係止されて、逆止弁16の閉弁状態が保
持され、キャップが閉操作される。
【0043】また、図11(A)及び(B)に示すキャ
ップの開操作時には、前記第1実施例のキャップ10と
同様に、ノズル部材12のドリブン爪29が溝34の第
1係合段差部35に係合されて、ノズル部材12のメイ
ン操作部25が逆止弁16を開弁させ、中栓11の嵌合
凸部18がノズル部材12の嵌合凹部27に嵌合して、
逆止弁16の開弁状態が保持され、キャップ10が開操
作される。
【0044】従って、この第2実施例のキャップにおい
ても、前記第1実施例のキャップ10における、及
びの効果を奏する。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るキャップに
よれば、キャップの開閉操作を簡便且つ確実に実施でき
ると共に、閉操作時のシール性を良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るキャップの第1実施例を
示す縦断面図である。
【図2】図2は、図1のキャップの分解斜視図である。
【図3】図3は、図1のキャップの外観斜視図である。
【図4】図4は、図2のキャップハウジングを一部切り
欠いて示す破断斜視図である。
【図5】図5(A)は、図1のキャップの閉操作時にお
けるキャップハウジングの溝の展開図であり、図5
(B)は、図5(A)のVB-VB 線に沿う断面図である。
【図6】図6(A)は、図1のキャップの開操作時にお
けるキャップハウジングの溝の展開図であり、図6
(B)は、図6(A)のVIB-VIB 線に沿う断面図であ
る。
【図7】図7は、図1のチェック弁を示す断面図であ
る。
【図8】図8は、図7のチェック弁を示す分解斜視図で
ある。
【図9】図9は、図1のキャップの開閉時におけるキャ
ップハウジングの溝、ノズル部材のドライブ爪及びリン
グ部材のドリブン爪の作用を示す図5(A)及び図6
(A)に対応した展開作動図である。
【図10】図10(A)は、この発明に係るキャップの
第2実施例において、キャップの閉操作時におけるキャ
ップハウジングの溝の展開図であり、図10(B)は、
図10(A)のXB-XB 線に沿う断面図である。
【図11】図11(A)は、図10(A)のキャップに
おいて、キャップ開操作時におけるキャップハウジング
の溝の展開図であり、図11(B)は、図11(A)の
XIB-XIB 線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 容器 2 口部 10 キャップ 11 中栓 12 ノズル部材 13 リング部材 14 キャップハウジング 15 スプリング 16 逆止弁 18 嵌合凸部 24 ノズル孔 25 メイン操作部 27 嵌合凹部 28 ドライブ爪 29 ドリブン爪 30 テーパ面 32 縮径部 34 溝 35 第1係合段差部 36 第2係合段差部 38 係合部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の口部に装着可能とされ、先端部に
    弁機構部を備えた中栓と、 この中栓を被冠しノズル孔を備え、このノズル孔の周囲
    に上記弁機構部を開閉可能とする操作部が垂設されたノ
    ズル部材と、 上記中栓と上記ノズル部材との間にばね付勢状態で配設
    され、上記ノズル部材をその軸方向で上記中栓から離反
    する方向に常時押圧するリング部材と、 上記容器の上記口部に装着可能とされて上記ノズル部材
    を係止するキャップハウジングと、 上記ノズル部材を上記キャップハウジングに対しその軸
    方向において上記中栓側へ押圧することにより上記リン
    グ部材を回転させる回転手段と、 上記キャップハウジングに形成され、上記リング部材を
    上記中栓のフランジに近い側或いは遠い側に係止させ
    て、上記ノズル部材の上記操作部にて上記中栓の上記弁
    機構部をそれぞれ開弁或いは閉弁させる係止手段とを有
    し、 上記回転手段による上記リング部材の回転により、この
    リング部材を、上記係止手段の上記中栓のフランジに近
    い側或いは遠い側に選択的に係止させ、 上記回転手段により上記リング部材を上記係止手段を用
    いて上記中栓のフランジに近い側に係止し、上記ノズル
    部材の上記操作部が上記中栓の上記弁機構部を開弁させ
    たときに、上記ノズル部材を上記中栓に嵌合させてその
    開弁状態を保持可能にするとともに、 上記回転手段により上記リング部材を上記係止手段を用
    いて上記中栓のフランジから遠い側に係止し、上記ノズ
    ル部材を上記中栓から離し、上記ノズル部材の上記操作
    部が上記中栓の上記弁機構部を閉弁させたときに、上記
    リング部材が前記ばね付勢力により上記ノズル部材をそ
    の閉弁状態に保持可能にするキャップであって、 上記回転手段は、上記ノズル部材の外周部に半径方向外
    方へ延びて形成されたドライブ爪と、上記リング部材の
    外周部に半径方向外方へ延びて形成されたドリブン爪
    と、このドリブン爪に形成されて上記ドライブ爪に当接
    可能なテーパ面とを有してなり、 上記係止手段は、上記キャップハウジングの内周面に連
    続的に形成され、上記ドリブン爪を係合可能とし、且つ
    上記ノズル部材の軸方向において異なった位置に形成さ
    れた係合段差部を有する溝であり、 上記ノズル部材の上記ドライブ爪が上記リング部材の上
    記ドリブン爪のテーパ面を押圧して、このドリブン爪を
    上記溝内で、上記ノズル部材の軸方向において上記中栓
    のフランジに近い側の上記係合段差部に係合させること
    により、上記ノズル部材の上記操作部が上記中栓の上記
    弁機構部を押圧して、この弁機構部を開弁し、 上記ドリブン爪を上記溝内で、上記ノズル部材の軸方向
    において上記中栓のフランジから遠い側の上記係合段差
    部に係合させることにより、上記ノズル部材の上記操作
    部が上記中栓の上記弁機構部から離れ、この弁機構部を
    閉弁させるよう構成された キャップ。
  2. 【請求項2】 上記キャップハウジングの溝内で、ノズ
    ル部材の軸方向において中栓のフランジに遠い側の係合
    段差部に上記ノズル部材のドライブ爪が係合可能とさ
    れ、リング部材のドリブン爪は、上記ドライブ爪に当接
    して上記溝の上記遠い側の係合段差部に間接的に係合可
    能に構成された請求項に記載のキャップ。
  3. 【請求項3】 上記ノズル部材の操作部が中栓の先端部
    に嵌合可能に構成されて、上記操作部による上記中栓の
    弁機構部の開状態が保持可能に構成された請求項1又は
    2に記載のキャップ。
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