JP3411543B2 - 扉用多点締付けロック装置 - Google Patents
扉用多点締付けロック装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は通信機器収納用ボ
ックス等の扉に使用される多点締付けロック装置に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】 公衆電話回線の中継機器といった機器
収納用ボックスでは、外部から侵入する各種の電磁波に
よる障害から機器を防護するために、ボックス本体およ
び扉には電磁波のシールド対策が施されており、その一
環としてボックス本体と扉の間に装着されたパッキング
は、扉の全周にわたって均一または均一により近い状態
で圧縮されることを要求されている。 【0003】しかしながら、従来の扉の側辺中間部の一
点のみで締付けロックする装置、あるいは扉の側辺中間
部に加えて上辺端部および下辺端部の三点にて締付けロ
ックする装置では、締付けロック点のある扉の側辺部と
その反対側の蝶番を装着した側辺部との間で扉の横幅方
向に沿った湾曲変形の歪みが生じやすく、パッキングの
圧縮が均一または均一に近い状態で行えないことがあ
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の
目的は、扉の横幅方向に沿った湾曲変形をなくし、より
均一に近い状態でパッキングを圧縮できる扉用多点締付
けロック装置を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本発明の扉用多点締付
けロック装置は、ロックハンドル装置10と上位中継ユ
ニット20と下位中継ユニット30と上位ファスナーユ
ニット40と下位ファスナユニット50とからなる。ロ
ックハンドル装置10は扉1の側辺中間部に装着され、
操作ハンドル11に連動する施錠軸12の後端部は扉1
の背面側に位置している。操作ハンドル11を回転させ
ると、施錠軸12の後端部に連結した止め金板13がボ
ックス本体2の開口部3の側縁部に設けた受金部4と係
脱する。上位中継ユニット20はロックハンドル装置1
0の上側に配置され、連動レバー21が前後水平方向の
固定枢軸22によって扉1の上辺端部の背面側に枢着さ
れ、連動レバー21の入力側端部に駆動ロッド23の上
端部が枢着され、駆動ロッド23の下端部が前記施錠軸
12より離れた位置にて止め金板13に枢着される。下
位中継ユニット30はロックハンドル装置10の下側に
配置され、連動レバー31が前後水平方向の固定枢軸3
2によって扉1の下辺端部の背面側に枢着され、連動レ
バー31の入力側端部に駆動ロッド33の下端部が枢着
され、駆動ロッド33の上端部が駆動ロッド23とは反
対側の位置にて止め金板13に枢着される。 【0006】上位ファスナーユニット40のスライドバ
ー41は、扉1の上辺部背面側に横幅方向に移動可能に
装着され、扉1の横幅寸法に応じて2個以上の引寄せ掛
金板42がスライドバー41に横幅方向に間隔を置いて
設けられる。引寄せ掛金板42に係合する受金板43が
ボックス本体2の開口部3の上縁部に設けられ、連動ロ
ッド44の基端部が前記連動レバー22の出力側端部に
枢着され、連動ロッド44の先端部がスライドバー41
の基端部に枢着される。下位ファスナーユニット50の
スライドバー板51は、扉1の下辺部背面側に横幅方向
に移動可能に装着され、扉1の横幅寸法に応じて2個以
上の引寄せ掛金板52がスライドバー51に横幅方向に
間隔を置いて設けられる。引寄せ掛金板52に係合する
受金板53が、ボックス本体2の開口部3の下縁部に設
けられ、連動ロッド54の基端部が前記連動レバー32
の出力側端部に枢着され、連動ロッド54の先端部がス
ライドバー板51の基端部に枢着される。前記引寄せ掛
金板42は、スライドバー41の長さ方向に沿って配置
されて基 端部42bをスライドバー41に固着されてお
り、先端部42aから基端部42bに向かうほどスライ
ドバー41の背面からの距離が縮小しており、 前記受金
板53はアングル状に形成され、水平板部分53bがボ
ックス本体2の開口部3の下縁部に固着されており、引
寄せ掛金板52の前記先端部52aと係合する受金板5
3の垂直板部分53aは、スライドバー51の移動方向
に沿って湾曲した湾曲断面に形成されている。 【0007】 【発明の作用】 図1は締付けロックの成立状態を示し
ており、扉1はロックハンドル装置10の止め金板13
と受金部4との係合、上位ファスナーユニット40の2
個の引寄せ掛金板42と受金板43との係合、そして下
位ファスナーユニット50の2個の引寄せ掛金板52と
受金板53との係合によって、ボックス本体2に対して
合計5点において締付けロックされている。これによっ
て扉1の上下左右の各辺部とボックス本体2の開口部3
の上下左右の各縁部との間に装着されたパッキング6
は、全長にわたってほぼ均一状態に圧縮されている。 【0008】ロックハンドル装置10の操作ハンドル1
1を扉1の正面側から回転操作し、施錠軸12を図1に
おいて時計回り方向に回すと、止め金板13が施錠軸1
2と一体に回転して、止め金板13と受金部4との係合
が解除される。この止め金板13の回転に伴い、上位中
継ユニット20の駆動ロッド23が下向きに牽引される
ため、連動レバー21が固定枢軸22を中心に時計回り
方向に回転し、上位ファスナーユニット40のスライド
バー41が連動ロッド44を介して図1において右水平
方向に牽引される。そのため、引寄せ掛金板42と受金
板43との係合が解除される。また、前記止め金板13
の回転に伴い、下位中継ユニット30の駆動ロッド33
が上向きに牽引されるため、連動レバー31が固定枢軸
32を中心に反時計回り方向に回転し、下位ファスナー
ユニット50のスライドバー51が連動ロッド54を介
して図1において右水平方向に牽引される。そのため、
引寄せ掛金板52と受金板53との係合が解除される。
すなわち、5点における締付けロックは操作ハンドル1
1の回転操作によって同時に解除されるのである。 【0009】蝶番5を中心に扉1を開放回転させて通信
機器の整備点検などの作業を終了した後、扉1を閉鎖
し、ロックハンドル装置10の操作ハンドル11によっ
て施錠軸12を反時計回り方向に回すと、止め金板13
が施錠軸12と一体に回転して受金部4と係合する。こ
の止め金板13の回転に伴い、上位中継ユニット20の
駆動ロッド23が上向きに押進されるため、連動レバー
21が固定枢軸22を中心に反時計回り方向に回転し、
上位ファスナーユニット40のスライドバー41が連動
ロッド44を介して左水平方向に押進される。そのた
め、引寄せ掛金板42が受金板43と係合するに至る。
また、前記止め金板13の回転に伴い、下位中継ユニッ
ト30の駆動ロッド33が下向きに押進されるため、連
動レバー31が固定枢軸32を中心に時計回り方向に回
転し、下位ファスナーユニット50のスライドバー51
が連動ロッド54を介して左水平方向に押進される。そ
のため、引寄せ掛金板52が受金板53と係合するに至
る。すなわち、5点における締付けロックは操作ハンド
ル11の回転操作によって同時に成立するのである。 【0010】 【発明の実施の形態】 図示の実施例では、ロックハン
ドル装置としては公知の引き出し回転操作型のロックハ
ンドル装置が使用されている。縦長箱型の本体ケース1
4は、扉1に設けた取付孔7に扉1の正面側から嵌め込
まれ、図示していない適当な座金板とビスによって扉1
に締付け固定されている。本体ケース14の背面側に突
出形成された軸受筒部15には、施錠軸12が前後方向
への移動を阻止された回転可能に挿入されている。軸受
筒部15から突出した施錠軸12の角軸部には、止め金
板13の角孔16が嵌め合わされる。止め金板13は施
錠軸12の長さ方向にねじ込まれるボルト17によって
施錠軸12に固着されている。前記角軸部には回転角度
規制盤が嵌められ、軸受筒部15側の規制突起と係合し
て、止め金板13の回転角度を90度に規制している。 【0011】上位中継ユニット20は、扉1の背面にビ
スで締付け固着される固定ベース板27を有しており、
固定枢軸22は固定ベース板27に固着されている。連
動レバー21はV字状に形成され、連動レバー21の入
力側端部には、前後水平方向の可動枢軸24によって駆
動ロッド23の上端部が枢着されている。駆動ロッド2
3の下端部は、前後水平方向の可動枢軸25によって止
め金板13に枢着されている。下位中継ユニット30
は、扉1の背面にビスで締付け固着される固定ベース板
37を有しており、固定枢軸32は固定ベース板37に
固着されている。連動レバー31は逆V字状に形成さ
れ、連動レバー31の入力側端部には、前後水平方向の
可動枢軸34によって駆動ロッド33の下端部が枢着さ
れている。駆動ロッド33の上端部は、前後水平方向の
可動枢軸35によって止め金板13に枢着されている。 【0012】上位ファスナーユニット40のスライドバ
ー41には、扉1の横幅方向に長いガイドスロット46
が間隔を置いて3個設けられ、各ガイドスロット46に
はボルト47が挿入され、ボルト47にはスペーサを兼
ねたガイドローラ48を嵌めてある。ボルト47の頭部
とスライドバー41の間にはガイド用座金49が嵌めら
れる。ボルト47の先端部は扉1を貫通し、埋め込み型
ナット8によって扉1に締付け固着されている。連動ロ
ッド44の先端部は前後水平方向の可動枢軸45によっ
て、スライドバー41の右側端部に枢着されている。引
寄せ掛金板42は、スライドバー41の長さ方向に沿っ
て配置され、基端部42bをビスまたは溶接によってス
ライドバー41に固着されている。引き寄せ掛金板42
は、先端部42aから基端部42bに向かうほどスライ
ドバー41の背面からの距離が縮小している。スライド
バー41が前記のように押進させられたとき、受金板4
3は引寄せ掛金板42によって次第にスライドバー41
に向かって引寄せられることになる。受金板43はアン
グル状に形成され、水平板部分53bがボックス本体2
の開口部3の上縁部にビスによって締付け固着されてい
る。受金板43の垂直板部分43aは、引寄せ掛金板4
2の先端部42aとの係合が円滑に開始されるように、
スライドバー41の移動方向に沿って湾曲した湾曲断面
に形成されている。 【0013】下位ファスナーユニット50のスライドバ
ー51には、扉1の横幅方向に長いガイドスロット56
が間隔を置いて3個設けられ、各ガイドスロット56に
はボルト57が挿入され、ボルト57にはスペーサを兼
ねたガイドローラを嵌めてある。ボルト57の頭部とス
ライドバー51の間にはガイド用座金が嵌められる。ボ
ルト57の先端部は扉1を貫通し、埋め込み型ナットに
よって扉1に締付け固着される。連動ロッド54の先端
部は前後水平方向の可動枢軸55によって、スライドバ
ー51の右側端部に枢着されている。引寄せ掛金板52
は、スライドバー51の長さ方向に沿って配置され、基
端部52bをビスまたは溶接によってスライドバー51
に固着されている。引き寄せ掛金板52は、先端部52
aから基端部52bに向かうほどスライドバー51の背
面からの距離が縮小している。スライドバー51が前記
のように押進させられたとき、受金板53は引寄せ掛金
板52によって次第にスライドバー51に向かって引寄
せられることになる。受金板53はアングル状に形成さ
れ、水平板部分53bがボックス本体2の開口部3の下
縁部にビスによって締付け固着されている。受金板53
の垂直板部分53aは、引寄せ掛金板52の先端部52
aとの係合が円滑に開始されるように、スライドバー5
1の移動方向に沿って湾曲した湾曲断面に形成されてい
る。 【0014】 【発明の効果】 以上のように本発明の扉用多点締付け
ロック装置では、ボックス本体2に対する扉1の締付け
ロックは、ロックハンドル装置10の止め金板13と受
金部4との係合に加えて、上位ファスナーユニット40
の2個以上の引寄せ掛金板42と受金板43との係合、
そして下位ファスナーユニット50の2個以上の引寄せ
掛金板52と受金板53との係合によって成立するもの
であり、しかも、上位ファスナーユニット40の引寄せ
掛金板42と下位ファスナーユニット50の引寄せ掛金
板52は、扉1の横幅方向に間隔を置いて列設されるも
のであるから、扉1の横幅方向に沿った湾曲変形が発生
しないか大幅に抑制され、より均一に近い状態でパッキ
ング6を的確に圧縮することができる。さらにまた、ス
ライドバー41の長さ方向に沿って配置された引寄せ掛
金板52は、先端部42aから基端部42bに向かうほ
どスライドバー41の背面からの距離が縮小しており、
水平板部分53bがボックス本体2の開口部3の下縁部
に固着された受金板53は、引寄せ掛金板52の先端部
52aと係合する垂直板部分53aが、スライドバー5
1の移動方向に沿って湾曲した湾曲断面に形成されてい
るため、スライドバー41が所定位置まで移動したと
き、受金板43の垂直板部分43aと引寄せ掛金板42
の先端部42aとの係合が円滑に開始され、スライドバ
ー51がさらに移動するにつれて受金板43が引寄せ掛
金板42によって次第にスライドバー41に向かって引
寄せられることになり、多点締付け作動が円滑になされ
る。
ックス等の扉に使用される多点締付けロック装置に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】 公衆電話回線の中継機器といった機器
収納用ボックスでは、外部から侵入する各種の電磁波に
よる障害から機器を防護するために、ボックス本体およ
び扉には電磁波のシールド対策が施されており、その一
環としてボックス本体と扉の間に装着されたパッキング
は、扉の全周にわたって均一または均一により近い状態
で圧縮されることを要求されている。 【0003】しかしながら、従来の扉の側辺中間部の一
点のみで締付けロックする装置、あるいは扉の側辺中間
部に加えて上辺端部および下辺端部の三点にて締付けロ
ックする装置では、締付けロック点のある扉の側辺部と
その反対側の蝶番を装着した側辺部との間で扉の横幅方
向に沿った湾曲変形の歪みが生じやすく、パッキングの
圧縮が均一または均一に近い状態で行えないことがあ
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の
目的は、扉の横幅方向に沿った湾曲変形をなくし、より
均一に近い状態でパッキングを圧縮できる扉用多点締付
けロック装置を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本発明の扉用多点締付
けロック装置は、ロックハンドル装置10と上位中継ユ
ニット20と下位中継ユニット30と上位ファスナーユ
ニット40と下位ファスナユニット50とからなる。ロ
ックハンドル装置10は扉1の側辺中間部に装着され、
操作ハンドル11に連動する施錠軸12の後端部は扉1
の背面側に位置している。操作ハンドル11を回転させ
ると、施錠軸12の後端部に連結した止め金板13がボ
ックス本体2の開口部3の側縁部に設けた受金部4と係
脱する。上位中継ユニット20はロックハンドル装置1
0の上側に配置され、連動レバー21が前後水平方向の
固定枢軸22によって扉1の上辺端部の背面側に枢着さ
れ、連動レバー21の入力側端部に駆動ロッド23の上
端部が枢着され、駆動ロッド23の下端部が前記施錠軸
12より離れた位置にて止め金板13に枢着される。下
位中継ユニット30はロックハンドル装置10の下側に
配置され、連動レバー31が前後水平方向の固定枢軸3
2によって扉1の下辺端部の背面側に枢着され、連動レ
バー31の入力側端部に駆動ロッド33の下端部が枢着
され、駆動ロッド33の上端部が駆動ロッド23とは反
対側の位置にて止め金板13に枢着される。 【0006】上位ファスナーユニット40のスライドバ
ー41は、扉1の上辺部背面側に横幅方向に移動可能に
装着され、扉1の横幅寸法に応じて2個以上の引寄せ掛
金板42がスライドバー41に横幅方向に間隔を置いて
設けられる。引寄せ掛金板42に係合する受金板43が
ボックス本体2の開口部3の上縁部に設けられ、連動ロ
ッド44の基端部が前記連動レバー22の出力側端部に
枢着され、連動ロッド44の先端部がスライドバー41
の基端部に枢着される。下位ファスナーユニット50の
スライドバー板51は、扉1の下辺部背面側に横幅方向
に移動可能に装着され、扉1の横幅寸法に応じて2個以
上の引寄せ掛金板52がスライドバー51に横幅方向に
間隔を置いて設けられる。引寄せ掛金板52に係合する
受金板53が、ボックス本体2の開口部3の下縁部に設
けられ、連動ロッド54の基端部が前記連動レバー32
の出力側端部に枢着され、連動ロッド54の先端部がス
ライドバー板51の基端部に枢着される。前記引寄せ掛
金板42は、スライドバー41の長さ方向に沿って配置
されて基 端部42bをスライドバー41に固着されてお
り、先端部42aから基端部42bに向かうほどスライ
ドバー41の背面からの距離が縮小しており、 前記受金
板53はアングル状に形成され、水平板部分53bがボ
ックス本体2の開口部3の下縁部に固着されており、引
寄せ掛金板52の前記先端部52aと係合する受金板5
3の垂直板部分53aは、スライドバー51の移動方向
に沿って湾曲した湾曲断面に形成されている。 【0007】 【発明の作用】 図1は締付けロックの成立状態を示し
ており、扉1はロックハンドル装置10の止め金板13
と受金部4との係合、上位ファスナーユニット40の2
個の引寄せ掛金板42と受金板43との係合、そして下
位ファスナーユニット50の2個の引寄せ掛金板52と
受金板53との係合によって、ボックス本体2に対して
合計5点において締付けロックされている。これによっ
て扉1の上下左右の各辺部とボックス本体2の開口部3
の上下左右の各縁部との間に装着されたパッキング6
は、全長にわたってほぼ均一状態に圧縮されている。 【0008】ロックハンドル装置10の操作ハンドル1
1を扉1の正面側から回転操作し、施錠軸12を図1に
おいて時計回り方向に回すと、止め金板13が施錠軸1
2と一体に回転して、止め金板13と受金部4との係合
が解除される。この止め金板13の回転に伴い、上位中
継ユニット20の駆動ロッド23が下向きに牽引される
ため、連動レバー21が固定枢軸22を中心に時計回り
方向に回転し、上位ファスナーユニット40のスライド
バー41が連動ロッド44を介して図1において右水平
方向に牽引される。そのため、引寄せ掛金板42と受金
板43との係合が解除される。また、前記止め金板13
の回転に伴い、下位中継ユニット30の駆動ロッド33
が上向きに牽引されるため、連動レバー31が固定枢軸
32を中心に反時計回り方向に回転し、下位ファスナー
ユニット50のスライドバー51が連動ロッド54を介
して図1において右水平方向に牽引される。そのため、
引寄せ掛金板52と受金板53との係合が解除される。
すなわち、5点における締付けロックは操作ハンドル1
1の回転操作によって同時に解除されるのである。 【0009】蝶番5を中心に扉1を開放回転させて通信
機器の整備点検などの作業を終了した後、扉1を閉鎖
し、ロックハンドル装置10の操作ハンドル11によっ
て施錠軸12を反時計回り方向に回すと、止め金板13
が施錠軸12と一体に回転して受金部4と係合する。こ
の止め金板13の回転に伴い、上位中継ユニット20の
駆動ロッド23が上向きに押進されるため、連動レバー
21が固定枢軸22を中心に反時計回り方向に回転し、
上位ファスナーユニット40のスライドバー41が連動
ロッド44を介して左水平方向に押進される。そのた
め、引寄せ掛金板42が受金板43と係合するに至る。
また、前記止め金板13の回転に伴い、下位中継ユニッ
ト30の駆動ロッド33が下向きに押進されるため、連
動レバー31が固定枢軸32を中心に時計回り方向に回
転し、下位ファスナーユニット50のスライドバー51
が連動ロッド54を介して左水平方向に押進される。そ
のため、引寄せ掛金板52が受金板53と係合するに至
る。すなわち、5点における締付けロックは操作ハンド
ル11の回転操作によって同時に成立するのである。 【0010】 【発明の実施の形態】 図示の実施例では、ロックハン
ドル装置としては公知の引き出し回転操作型のロックハ
ンドル装置が使用されている。縦長箱型の本体ケース1
4は、扉1に設けた取付孔7に扉1の正面側から嵌め込
まれ、図示していない適当な座金板とビスによって扉1
に締付け固定されている。本体ケース14の背面側に突
出形成された軸受筒部15には、施錠軸12が前後方向
への移動を阻止された回転可能に挿入されている。軸受
筒部15から突出した施錠軸12の角軸部には、止め金
板13の角孔16が嵌め合わされる。止め金板13は施
錠軸12の長さ方向にねじ込まれるボルト17によって
施錠軸12に固着されている。前記角軸部には回転角度
規制盤が嵌められ、軸受筒部15側の規制突起と係合し
て、止め金板13の回転角度を90度に規制している。 【0011】上位中継ユニット20は、扉1の背面にビ
スで締付け固着される固定ベース板27を有しており、
固定枢軸22は固定ベース板27に固着されている。連
動レバー21はV字状に形成され、連動レバー21の入
力側端部には、前後水平方向の可動枢軸24によって駆
動ロッド23の上端部が枢着されている。駆動ロッド2
3の下端部は、前後水平方向の可動枢軸25によって止
め金板13に枢着されている。下位中継ユニット30
は、扉1の背面にビスで締付け固着される固定ベース板
37を有しており、固定枢軸32は固定ベース板37に
固着されている。連動レバー31は逆V字状に形成さ
れ、連動レバー31の入力側端部には、前後水平方向の
可動枢軸34によって駆動ロッド33の下端部が枢着さ
れている。駆動ロッド33の上端部は、前後水平方向の
可動枢軸35によって止め金板13に枢着されている。 【0012】上位ファスナーユニット40のスライドバ
ー41には、扉1の横幅方向に長いガイドスロット46
が間隔を置いて3個設けられ、各ガイドスロット46に
はボルト47が挿入され、ボルト47にはスペーサを兼
ねたガイドローラ48を嵌めてある。ボルト47の頭部
とスライドバー41の間にはガイド用座金49が嵌めら
れる。ボルト47の先端部は扉1を貫通し、埋め込み型
ナット8によって扉1に締付け固着されている。連動ロ
ッド44の先端部は前後水平方向の可動枢軸45によっ
て、スライドバー41の右側端部に枢着されている。引
寄せ掛金板42は、スライドバー41の長さ方向に沿っ
て配置され、基端部42bをビスまたは溶接によってス
ライドバー41に固着されている。引き寄せ掛金板42
は、先端部42aから基端部42bに向かうほどスライ
ドバー41の背面からの距離が縮小している。スライド
バー41が前記のように押進させられたとき、受金板4
3は引寄せ掛金板42によって次第にスライドバー41
に向かって引寄せられることになる。受金板43はアン
グル状に形成され、水平板部分53bがボックス本体2
の開口部3の上縁部にビスによって締付け固着されてい
る。受金板43の垂直板部分43aは、引寄せ掛金板4
2の先端部42aとの係合が円滑に開始されるように、
スライドバー41の移動方向に沿って湾曲した湾曲断面
に形成されている。 【0013】下位ファスナーユニット50のスライドバ
ー51には、扉1の横幅方向に長いガイドスロット56
が間隔を置いて3個設けられ、各ガイドスロット56に
はボルト57が挿入され、ボルト57にはスペーサを兼
ねたガイドローラを嵌めてある。ボルト57の頭部とス
ライドバー51の間にはガイド用座金が嵌められる。ボ
ルト57の先端部は扉1を貫通し、埋め込み型ナットに
よって扉1に締付け固着される。連動ロッド54の先端
部は前後水平方向の可動枢軸55によって、スライドバ
ー51の右側端部に枢着されている。引寄せ掛金板52
は、スライドバー51の長さ方向に沿って配置され、基
端部52bをビスまたは溶接によってスライドバー51
に固着されている。引き寄せ掛金板52は、先端部52
aから基端部52bに向かうほどスライドバー51の背
面からの距離が縮小している。スライドバー51が前記
のように押進させられたとき、受金板53は引寄せ掛金
板52によって次第にスライドバー51に向かって引寄
せられることになる。受金板53はアングル状に形成さ
れ、水平板部分53bがボックス本体2の開口部3の下
縁部にビスによって締付け固着されている。受金板53
の垂直板部分53aは、引寄せ掛金板52の先端部52
aとの係合が円滑に開始されるように、スライドバー5
1の移動方向に沿って湾曲した湾曲断面に形成されてい
る。 【0014】 【発明の効果】 以上のように本発明の扉用多点締付け
ロック装置では、ボックス本体2に対する扉1の締付け
ロックは、ロックハンドル装置10の止め金板13と受
金部4との係合に加えて、上位ファスナーユニット40
の2個以上の引寄せ掛金板42と受金板43との係合、
そして下位ファスナーユニット50の2個以上の引寄せ
掛金板52と受金板53との係合によって成立するもの
であり、しかも、上位ファスナーユニット40の引寄せ
掛金板42と下位ファスナーユニット50の引寄せ掛金
板52は、扉1の横幅方向に間隔を置いて列設されるも
のであるから、扉1の横幅方向に沿った湾曲変形が発生
しないか大幅に抑制され、より均一に近い状態でパッキ
ング6を的確に圧縮することができる。さらにまた、ス
ライドバー41の長さ方向に沿って配置された引寄せ掛
金板52は、先端部42aから基端部42bに向かうほ
どスライドバー41の背面からの距離が縮小しており、
水平板部分53bがボックス本体2の開口部3の下縁部
に固着された受金板53は、引寄せ掛金板52の先端部
52aと係合する垂直板部分53aが、スライドバー5
1の移動方向に沿って湾曲した湾曲断面に形成されてい
るため、スライドバー41が所定位置まで移動したと
き、受金板43の垂直板部分43aと引寄せ掛金板42
の先端部42aとの係合が円滑に開始され、スライドバ
ー51がさらに移動するにつれて受金板43が引寄せ掛
金板42によって次第にスライドバー41に向かって引
寄せられることになり、多点締付け作動が円滑になされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る扉用多点締付けロッ
ク装置を使用した扉の締付けロック成立状態の背面図で
ある。 【図2】 図1の扉の正面側からの斜視図である。 【図3】 図1の扉用多点締付けロック装置に組み込ん
だロックハンドル装置の止め金板と上位中継ユニットと
上位ファスナーユニットの背面側からの斜視図である。 【図4】 図1のA−A線断面図である。 【符号の説明】 1 扉 2 ボックス本体 3 開口部 4 受金部 5 蝶番 6 パッキング 10 ロックハンドル装置 11 操作ハンドル 12 施錠軸 13 止め金板 20 上位中継ユニット 21 連動レバー 22 固定枢軸 23 駆動ロッド 30 上位中継ユニット 31 連動レバー 32 固定枢軸 33 駆動ロッド 40 上位ファスナーユニット 41 スライドバー 42 引寄せ掛金板 43 受金板 44 連動ロッド 50 下位ファスナーユニット 51 スライドバー 52 引寄せ掛金板 53 受金板 54 連動ロッド
ク装置を使用した扉の締付けロック成立状態の背面図で
ある。 【図2】 図1の扉の正面側からの斜視図である。 【図3】 図1の扉用多点締付けロック装置に組み込ん
だロックハンドル装置の止め金板と上位中継ユニットと
上位ファスナーユニットの背面側からの斜視図である。 【図4】 図1のA−A線断面図である。 【符号の説明】 1 扉 2 ボックス本体 3 開口部 4 受金部 5 蝶番 6 パッキング 10 ロックハンドル装置 11 操作ハンドル 12 施錠軸 13 止め金板 20 上位中継ユニット 21 連動レバー 22 固定枢軸 23 駆動ロッド 30 上位中継ユニット 31 連動レバー 32 固定枢軸 33 駆動ロッド 40 上位ファスナーユニット 41 スライドバー 42 引寄せ掛金板 43 受金板 44 連動ロッド 50 下位ファスナーユニット 51 スライドバー 52 引寄せ掛金板 53 受金板 54 連動ロッド
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(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E05B 65/00
E05B 63/14
E06B 7/16
E05D 15/10
E05C 9/04
E05C 9/16
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 扉1の側辺中間部に装着され、操作ハン
ドル11に連動する施錠軸12の後端部が扉1の背面側
に位置しており、操作ハンドル11を回転させると、施
錠軸12の後端部に連結した止め金板13がボックス本
体2の開口部3の側縁部に設けた受金部4と係脱するロ
ックハンドル装置10と、 ロックハンドル装置10の上側に配置され、連動レバー
21が前後水平方向の固定枢軸22によって扉1の上辺
端部の背面側に枢着され、連動レバー21の入力側端部
に駆動ロッド23の上端部が枢着され、駆動ロッド23
の下端部が施錠軸13より離れた位置にて止め金板13
に枢着された上位中継ユニット20と、 ロックハンドル装置10の下側に配置され、連動レバー
31が前後水平方向の固定枢軸32によって扉1の下辺
端部の背面側に枢着され、連動レバー31の入力側端部
に駆動ロッド33の下端部が枢着され、駆動ロッド33
の上端部が駆動ロッド23とは反対側の位置にて止め金
板13に枢着された下位中継ユニット30と、 スライドバー41が扉1の上辺部背面側に横幅方向に移
動可能に装着され、扉1の横幅寸法に応じて2個以上の
引寄せ掛金板42がスライドバー41に横幅方向に間隔
を置いて設けられ、引寄せ掛金板42に係合する受金板
43をボックス本体2の開口部3の上縁部に設けてあ
り、連動ロッド44の基端部が前記連動レバー22の出
力側端部に枢着され、連動ロッド44の先端部がスライ
ドバー41の基端部に枢着された上位ファスナーユニッ
ト40と、 スライドバー板51が扉1の下辺部背面側に横幅方向に
移動可能に装着され、扉1の横幅寸法に応じて2個以上
の引寄せ掛金板52がスライドバー51に横幅方向に間
隔を置いて設けられ、引寄せ掛金板52に係合する受金
板53をボックス本体2の開口部3の下縁部に設けてあ
り、連動ロッド54の基端部が前記連動レバー32の出
力側端部に枢着され、連動ロッド54の先端部がスライ
ドバー板51の基端部に枢着された下位ファスナーニッ
ト50とからなり、前記引寄せ掛金板42は、スライドバー41の長さ方向
に沿って配置されて基 端部42bをスライドバー41に
固着されており、先端部42aから基端部42bに向か
うほどスライドバー41の背面からの距離が縮小してお
り、 前記受金板53はアングル状に形成され、水平板部分5
3bがボックス本体2の開口部3の下縁部に固着されて
おり、引寄せ掛金板52の前記先端部52aと係合する
受金板53の垂直板部分53aは、スライドバー51の
移動方向に沿って湾曲した湾曲断面に形成されている 、
扉用多点締付けロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000134501A JP3411543B2 (ja) | 2000-05-08 | 2000-05-08 | 扉用多点締付けロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000134501A JP3411543B2 (ja) | 2000-05-08 | 2000-05-08 | 扉用多点締付けロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001317253A JP2001317253A (ja) | 2001-11-16 |
JP3411543B2 true JP3411543B2 (ja) | 2003-06-03 |
Family
ID=18642768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000134501A Expired - Fee Related JP3411543B2 (ja) | 2000-05-08 | 2000-05-08 | 扉用多点締付けロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3411543B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4852112B2 (ja) * | 2009-02-03 | 2012-01-11 | タキゲン製造株式会社 | 扉用ロックハンドル装置 |
JP5643053B2 (ja) * | 2010-10-21 | 2014-12-17 | 能美防災株式会社 | 防火戸用自動閉鎖装置 |
CN111769456A (zh) * | 2020-07-31 | 2020-10-13 | 江苏永特电力科技有限公司 | 一种动态无功补偿电容器柜 |
-
2000
- 2000-05-08 JP JP2000134501A patent/JP3411543B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
実公16290(大正14年)(JP,Y1 T) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001317253A (ja) | 2001-11-16 |
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