JP3411176B2 - Lubrication structure of automatic transmission - Google Patents
Lubrication structure of automatic transmissionInfo
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- JP3411176B2 JP3411176B2 JP5395797A JP5395797A JP3411176B2 JP 3411176 B2 JP3411176 B2 JP 3411176B2 JP 5395797 A JP5395797 A JP 5395797A JP 5395797 A JP5395797 A JP 5395797A JP 3411176 B2 JP3411176 B2 JP 3411176B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/042—Guidance of lubricant
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はFR式自動変速機の
潤滑構造、特にガバナギヤの潤滑構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、オイルクーラで冷やされたリター
ン油をFR式自動変速機とトランスファ装置との境界部
より導入し、この油の一部を出力軸の軸心穴を介して入
力軸方向へ流すとともに、残部をトランスファ装置へ流
すようにした潤滑構造が知られている(特開昭62−2
74161号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ように
外部から軸心油路にリターン油を供給しようとしても、
遠心油圧の作用によって容易に供給できないことがあ
る。その作用を図1にしたがって説明する。図1の
(イ)は油路構造を示し、変速機ケース1に形成された
油路2から軸3の軸心穴4にリターン油が供給される。
このとき、油路2のA点には(ロ)のように軸心からの
距離の2乗に比例した遠心油圧が発生し、遠心油圧の傾
きは軸回転数が上昇するにつれて急峻になる。そのた
め、この遠心油圧に逆らって軸心穴4へリターン油を供
給するには、リターン油の供給油圧を十分に高くしなけ
ればならず、実際上軸心穴4には殆ど油を供給できな
い。
【0004】また、上記のように軸心穴にリターン油を
供給するのではなく、軸3の周囲を経由してオイルパン
にリターン油を戻す場合にも、遠心油圧が悪影響を及ぼ
すことがある。図2の(イ)はその一例を示し、変速機
ケース1の内面には円環状の周溝5が設けられ、第1油
路2から流入したリターン油は、周溝5を経てオイルパ
ンへ通じる第2油路6へと供給される。
【0005】上記のような油路構造の場合、第1油路2
の開口部をA点、軸3の外周面をC点とすると、図2の
(ロ)のようにC点から遠心油圧が上昇し、A点ではあ
る程度の遠心油圧が発生するため、第1油路2から第2
油路6へのリターン油の流れを阻害する原因となる。そ
して、A点が軸心から遠い程、また軸回転数が高い程、
遠心油圧の傾きが急となるので、軸3の直径が大きい場
合や4速ATの出力軸のように高回転数の軸の場合、周
溝5を流れる流量が少なくなる。
【0006】そこで、本発明の目的は、遠心油圧の影響
を最小限に抑制しつつ、ガバナギヤにリターン油を供給
するとともに、オイルパンへのリターン油の戻りを円滑
に行なうようにした自動変速機の潤滑構造を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、FR式自動変速機であって、出力軸を回
転自在に保持する変速機ケースの内面に円環状の凹溝を
形成するとともに、変速機ケースの内面に出力軸の外径
より僅かに大径なカラーを圧入して、カラーと凹溝との
間に出力軸側と隔離された環状油路を形成し、オイルク
ーラからのリターン油を、変速機ケースに設けられた第
1油路から上記環状油路を介してオイルパンへ通じる第
2油路へ導くとともに、上記カラーに半径方向の貫通穴
を設け、環状油路を流れるリターン油の一部を貫通穴を
介してカラーの内側へ導き、出力軸に取り付けられたガ
バナギヤを潤滑するようにしたものである。
【0008】本発明の原理を図3にしたがって説明す
る。すなわち、(イ)のようにオイルクーラによって冷
却されたリターン油は、第1油路2から環状油路7を介
してオイルパンへ通じる第2油路6へと流れる。この
時、環状油路7はカラー8によって出力軸3と隔離され
ているので、遠心油圧が生じない。そのため、オイルパ
ンへリターン油を円滑に流すことができる。また、リタ
ーン油の一部は環状油路7から貫通穴8aを通ってカラ
ー8の内側へ入る。この時、出力軸3とカラー8との隙
間には(ロ)のように遠心油圧が発生し、カラー8の内
側へ入ろうとするリターン油を押し戻そうとする。しか
し、出力軸3とカラー8との隙間(C点とD点の距離)
は微小であるから遠心油圧は非常に低く、リターン油の
供給油圧が低くてもカラー8の内側へ容易に流入させる
ことができる。カラー8の内側に導かれたリターン油は
出力軸3に取り付けられたガバナギヤを潤滑できる。
【0009】
【発明の実施の形態】図4は4WD型のFR式自動変速
機の一例を示す。この自動変速機は前進3速の変速段を
有するもので、エンジン出力軸10によって駆動される
トルクコンバータ11、オイルポンプ12、入力軸1
3、2個のクラッチC1 ,C2 、2個のブレーキB1 ,
B2 、ラビニヨウ型遊星歯車機構14、ワンウエイクラ
ッチOWC、中間軸15、第1出力軸16等を備え、変
速機ケース17内に収容されている。第1出力軸16の
外周にはパーキングギヤ18がスプライン嵌合してお
り、パーキングギヤ18の後端には第2出力軸19が一
体に結合されている。第2出力軸19の後端には、図示
しないトランスファ装置の入力軸が連結される。変速機
ケース17の底部には油圧制御装置20が配置され、油
圧制御装置20の下方がオイルパン21で覆われてい
る。
【0010】変速機ケース17の後端には、変速機ケー
スの後端部を構成するサイドカバー22が固定され、サ
イドカバー22の後面にトランスファケース(図示せ
ず)が連結される。サイドカバー22には、図5,図6
に示すように、オイルクーラ23で冷却されたリターン
油が供給される第1油路24と、オイルパン21へ通じ
る第2油路25とが形成され、第1油路24と第2油路
25との間に環状油路26が形成されている。この環状
油路26は、パーキングギヤ18の外周面を回転自在に
保持するサイドカバー22の軸受部22aの内面に形成
された円環状の凹溝27と、軸受部22aの内面に圧入
された金属製カラー28との間で形成されている。リタ
ーン油は、第1油路24、環状油路26および第2油路
25を通ってオイルパン21へ戻される。カラー28は
パーキングギヤ18の外径より僅かに大きく、カラー2
8とパーキングギヤ18との間に狭い内側油路29が形
成される。カラー28には半径方向の貫通穴28aが形
成されており、環状油路26を流れるリターン油の一部
が貫通穴28aを介して内側油路29へ導かれる。内側
油路29へ導かれたリターン油の一部は前方へ流れ、パ
ーキングギヤ18とサイドカバー20との接触面を潤滑
する。また、リターン油の残部は後方へ流れ、ガバナギ
ヤ30,31を潤滑するためサイドカバー22の内部室
33に溜められる。
【0011】ガバナギヤ30,31は、周知のように第
2出力軸19に取り付けられた駆動側ギヤ30と、サイ
ドカバー22に回転自在に保持された従動側ギヤ31と
で構成され、従動側ギヤ31を車速に応じた回転速度で
回転させることにより、所望のガバナ圧を発生させるこ
とができる。
【0012】従動側ガバナギヤ31の軸心31aは図6
に示すように、第1出力軸16に対して斜め下方に配置
されている。また、第1油路24と第2油路25は出力
軸16の軸線方向と直交方向で、かつ斜め上方から斜め
下方に向かって貫通しており、環状油路26と交差して
いる。そして、カラー28の貫通穴28aは、オイルク
ーラ21の吐出圧(例えば1kg/cm2 程度)が有効
に働くように、環状油路26に入るリターン油の入口
(第1油路24)付近に形成されている。なお、貫通穴
28aの位置は図6の位置に限らず、角度θの範囲内で
あればよい。
【0013】オイルパン21に戻されたリターン油は、
オイルポンプ12によって入力軸13および中間軸15
の軸心穴に流れ、遊星歯車機構14やクラッチC1 ,C
2 、ブレーキB1 ,B2 の潤滑のために用いられる。さ
らに、リターン油の一部は第1出力軸16の軸心穴16
aに流れ、図5のように軸心穴16aから半径方向の穴
16bを通って第1出力軸16とパーキングギヤ18の
スプライン部16c,18aを潤滑している。スプライ
ン部を潤滑した油は後方へ流れ、第2出力軸19の軸心
穴19aに入る。そして、軸心穴19aから半径方向の
穴19bを経てガバナギヤ30が配置された内部室33
に入る。内部室33の後端はオイルシール32でシール
されているので、内部室33内の油が外部に漏れ出る心
配はない。上記のように内部室33には、潤滑油がカラ
ー28の貫通穴28aから内側油路29を通って前方か
ら供給されるとともに、軸心穴19a,19bから後方
からも供給されるので、内部室33には十分な潤滑油量
を確保できる。ガバナギヤ30,31はネジギヤである
から、発熱量や摩耗が大きく、常時潤滑する必要がある
が、このように十分な油量を確保できることから、発熱
および摩耗を確実に防止できる。サイドカバー22の内
部室33内に溜められた油が所定量以上になると、サイ
ドカバー22に形成された排油穴(図示せず)を通って
オイルパン21へ戻される。なお、サイドカバー22の
最後端部に配置されたオイルシール34は、サイドカバ
ー22に形成された別の潤滑油路35を介して送られた
油によって潤滑される。
【0014】上記実施例は前進3速の変速段を有する変
速機について説明したが、前進4速以上の変速段を有す
る変速機の場合、その出力軸回転数が一層高くなり、遠
心油圧の影響が大きくなる。ところが、環状油路26は
カラー28によってパーキングギヤ18と隔離されてい
るので、パーキングギヤ18の回転による遠心油圧の影
響を受けない。そのため、リターン油を環状油路26を
通ってオイルパン21へ円滑に戻すことができる。ま
た、カラー28とパーキングギヤ18との隙間は狭いの
で、図3に示したように貫通穴28に発生する遠心油圧
は非常に低い。そのため、環状油路26に供給されたリ
ターン油の供給油圧が低くても、リターン油を貫通穴2
8aを介して内側油路29へ導くことができる。そのた
め、ガバナギヤ30,31を確実に潤滑できる。また、
カラー28に貫通穴28aを形成するだけで、サイドカ
バー22にガバナギヤ30,31を潤滑するための格別
な油路を形成する必要がないので、油路構造が簡単にな
る。
【0015】図7は本発明を2WD型のFR式自動変速
機に適用した例を示す。なお、図4〜図6の実施例と同
一機能部品には同一符号を付して説明を省略する。この
実施例では、変速機ケース17の後端にエクステンショ
ンハウジング40が固定され、このエクステンションハ
ウジング40には、オイルクーラ23からリターン油が
供給される第1油路24が第1出力軸16と直交方向に
形成されている。第1油路24に供給されたリターン油
の大部分は、軸受部の内面に形成された環状油路26か
ら第2油路25を経由してオイルパン21へ戻される。
【0016】エクステンションハウジング40の内部に
は、第2出力軸19の中央部を回転自在に支持する軸受
41が設けられている。第2出力軸19の前端部には、
ガバナ従動ギヤ31を駆動するガバナ駆動ギヤ30と、
スピードメータ用従動ギヤ42を駆動する駆動ギヤ43
とが固定されている。環状油路26の内壁を構成するカ
ラー28には図6と同様な貫通穴が形成され、この貫通
穴を通ってカラー28の内側油路に入ったリターン油
は、ガバナギヤ30,31を潤滑することができる。
【0017】第2出力軸19の後端部には、プロペラシ
ャフト(図示せず)の前端部と嵌合する外スプライン1
9cが形成されている。エクステンションハウジング1
0の後端部には、上記プロペラシャフトを回転自在に支
持する軸受ブッシュ44と、プロペラシャフトの外周面
に密着するオイルシール45とが配置されている。エク
ステンションハウジング40には、第1油路24と直交
して後方へ延びる第2油路46が形成されており、リタ
ーン油の一部はこの第3油路46から、細いノズル穴4
7を経て軸受ブッシュ44の外周へと供給される。軸受
ブッシュ44の外周側へ供給された潤滑油は、軸受ブッ
シュ44の穴44aを通って内面側へと流れ、軸受ブッ
シュ44およびオイルシール45を潤滑する。そして、
潤滑油は前方へ流れてエクステンションハウジング40
の内部空間48に溜められ、この油は軸受41を通って
ガバナギヤ30,31およびスピードメータギヤ42,
43を潤滑する。なお、内部空間48内の油が所定量以
上になると、側壁に形成された排油穴49を介してオイ
ルパン21へ戻されるので、エクステンションハウジン
グ40内の油が潤滑油で充満することがない。
【0018】上記のように、オイルクーラ23で冷却さ
れた潤滑油は、エクステンションハウジング40の第1
油路24に供給され、その大部分が環状油路26、第2
油路25を経てオイルパン21へ戻され、その一部がカ
ラー28の貫通穴を通ってガバナギヤ30,31を潤滑
する。また、残部は第3油路46を通って軸受ブッシュ
44に供給されるので、従来潤滑が難しかった軸受ブッ
シュ44を強制潤滑できる。しかも、軸受ブッシュ44
から漏れ出た潤滑油をエクステンションハウジング40
内に溜め、この油でガバナギヤ30,31やスピードメ
ータギヤ42,43をも潤滑するので、格別な潤滑手段
を設けることなく、十分な潤滑油量を確保できる。
【0019】なお、図7の実施例において、軸受ブッシ
ュ44を潤滑した後の油を内部空間48に溜め、この油
でガバナギヤ30,31やスピードメータギヤ42,4
3を潤滑するようにしたが、これに代えて、軸受ブッシ
ュ44を潤滑した後の油をそのままオイルパン21に戻
し、ガバナギヤ30,31はカラー28の貫通穴を通っ
た油で潤滑するようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、環状油路をカラーによって出力軸と隔離したの
で、出力軸の回転による遠心油圧の影響を受けない。そ
のため、リターン油を環状油路を通ってオイルパンへ円
滑に戻すことができ、流量が制約されない。また、リタ
ーン油の一部をカラーの貫通穴を介してカラーの内側へ
導き、出力軸に取り付けられたガバナギヤを潤滑してい
るので、焼き付きが発生し易いガバナギヤを確実に潤滑
できるとともに、カラーに貫通穴を形成するだけでガバ
ナギヤへの潤滑油路を形成できるので、油路構造が簡単
になるという特徴がある。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a lubrication structure for an automatic transmission of the FR type, and more particularly to a lubrication structure for a governor gear. 2. Description of the Related Art Conventionally, return oil cooled by an oil cooler is introduced from a boundary between an FR type automatic transmission and a transfer device, and a part of the oil is passed through a shaft hole of an output shaft. A lubricating structure is known in which the flow is made in the direction of the input shaft and the remainder is made to flow to the transfer device (Japanese Patent Laid-Open No. Sho 62-2
No. 74161). [0003] However, even if the return oil is supplied from outside to the shaft oil passage as described above,
It may not be possible to supply easily due to the action of centrifugal oil pressure. The operation will be described with reference to FIG. FIG. 1A shows an oil passage structure, in which return oil is supplied to an axial hole 4 of a shaft 3 from an oil passage 2 formed in a transmission case 1.
At this time, a centrifugal oil pressure proportional to the square of the distance from the shaft center is generated at the point A of the oil passage 2 as shown in (b), and the gradient of the centrifugal oil pressure becomes steep as the shaft rotation speed increases. Therefore, in order to supply return oil to the shaft hole 4 against this centrifugal oil pressure, the supply oil pressure of the return oil must be made sufficiently high, and almost no oil can be supplied to the shaft hole 4 in practice. [0004] In addition, when return oil is returned to the oil pan via the periphery of the shaft 3 instead of supplying the return oil to the shaft hole as described above, the centrifugal hydraulic pressure may have an adverse effect. . FIG. 2A shows an example of such a case, in which an annular peripheral groove 5 is provided on the inner surface of the transmission case 1, and the return oil flowing from the first oil passage 2 passes through the peripheral groove 5 to the oil pan. It is supplied to the second oil passage 6 which leads. In the case of the above oil passage structure, the first oil passage 2
Assuming that the opening of point A is point A and the outer peripheral surface of the shaft 3 is point C, the centrifugal oil pressure rises from point C as shown in FIG. Oilway 2 to 2
This causes the flow of the return oil to the oil passage 6 to be hindered. And, as the point A is farther from the shaft center and the shaft rotation speed is higher,
Since the gradient of the centrifugal oil pressure is steep, the flow rate flowing through the circumferential groove 5 decreases when the diameter of the shaft 3 is large or when the shaft has a high rotation speed such as the output shaft of a 4-speed AT. An object of the present invention is to provide an automatic transmission in which return oil is supplied to a governor gear and return oil is smoothly returned to an oil pan while minimizing the influence of centrifugal oil pressure. Another object of the present invention is to provide a lubricating structure. SUMMARY OF THE INVENTION In order to achieve the above object, the present invention relates to an automatic transmission of the FR type, wherein an annular inner surface of a transmission case for rotatably holding an output shaft is provided. While forming a concave groove, a collar slightly larger than the outer diameter of the output shaft is pressed into the inner surface of the transmission case to form an annular oil passage isolated from the output shaft side between the collar and the concave groove. The return oil from the oil cooler is guided from the first oil passage provided in the transmission case to the second oil passage leading to the oil pan via the annular oil passage, and a radial through hole is formed in the collar. A part of the return oil flowing through the annular oil passage is guided to the inside of the collar through the through hole to lubricate the governor gear attached to the output shaft. The principle of the present invention will be described with reference to FIG. That is, the return oil cooled by the oil cooler as shown in (a) flows from the first oil passage 2 to the second oil passage 6 leading to the oil pan via the annular oil passage 7. At this time, since the annular oil passage 7 is isolated from the output shaft 3 by the collar 8, no centrifugal oil pressure is generated. Therefore, the return oil can flow smoothly to the oil pan. A part of the return oil enters the inside of the collar 8 from the annular oil passage 7 through the through hole 8a. At this time, a centrifugal oil pressure is generated in the gap between the output shaft 3 and the collar 8 as shown in (b), and the return oil that tries to enter the inside of the collar 8 is pushed back. However, the gap between the output shaft 3 and the collar 8 (distance between points C and D)
Since the centrifugal oil pressure is extremely low because the oil pressure is very small, the return oil can easily flow into the inside of the collar 8 even when the supply oil pressure of the return oil is low. The return oil guided inside the collar 8 can lubricate the governor gear attached to the output shaft 3. FIG. 4 shows an example of a 4WD type FR automatic transmission. This automatic transmission has three forward speeds, a torque converter 11 driven by an engine output shaft 10, an oil pump 12, and an input shaft 1.
3, two clutches C 1 , C 2 , two brakes B 1 ,
B 2 , a Ravigneaux type planetary gear mechanism 14, a one-way clutch OWC, an intermediate shaft 15, a first output shaft 16, and the like are housed in a transmission case 17. A parking gear 18 is spline-fitted to the outer periphery of the first output shaft 16, and a second output shaft 19 is integrally connected to a rear end of the parking gear 18. The rear end of the second output shaft 19 is connected to an input shaft of a transfer device (not shown). A hydraulic control device 20 is disposed at the bottom of the transmission case 17, and a lower portion of the hydraulic control device 20 is covered with an oil pan 21. A side cover 22 constituting the rear end of the transmission case is fixed to the rear end of the transmission case 17, and a transfer case (not shown) is connected to the rear surface of the side cover 22. 5 and FIG.
As shown in FIG. 2, a first oil passage 24 to which the return oil cooled by the oil cooler 23 is supplied and a second oil passage 25 leading to the oil pan 21 are formed, and the first oil passage 24 and the second oil passage are formed. 25, an annular oil passage 26 is formed. The annular oil passage 26 includes an annular concave groove 27 formed on the inner surface of the bearing portion 22a of the side cover 22 that rotatably holds the outer peripheral surface of the parking gear 18, and a metal press-fit into the inner surface of the bearing portion 22a. It is formed with the collar 28. The return oil is returned to the oil pan 21 through the first oil passage 24, the annular oil passage 26, and the second oil passage 25. The collar 28 is slightly larger than the outer diameter of the parking gear 18 and the collar 2
A narrow inner oil passage 29 is formed between the transmission gear 8 and the parking gear 18. A radial through hole 28a is formed in the collar 28, and a part of the return oil flowing through the annular oil passage 26 is guided to the inner oil passage 29 through the through hole 28a. Part of the return oil guided to the inner oil passage 29 flows forward and lubricates the contact surface between the parking gear 18 and the side cover 20. The rest of the return oil flows rearward and is stored in the internal chamber 33 of the side cover 22 to lubricate the governor gears 30 and 31. The governor gears 30 and 31 are composed of a driving gear 30 attached to the second output shaft 19 and a driven gear 31 rotatably held by the side cover 22, as is well known. By rotating the motor 31 at a rotation speed corresponding to the vehicle speed, a desired governor pressure can be generated. The axis 31a of the driven side governor gear 31 is shown in FIG.
As shown in the figure, the first output shaft 16 is disposed obliquely downward. Further, the first oil passage 24 and the second oil passage 25 penetrate in a direction orthogonal to the axial direction of the output shaft 16 from obliquely upward to obliquely downward, and intersect with the annular oil passage 26. The through hole 28a of the collar 28 is located near the inlet (first oil passage 24) of the return oil entering the annular oil passage 26 so that the discharge pressure of the oil cooler 21 (for example, about 1 kg / cm 2 ) works effectively. Is formed. The position of the through hole 28a is not limited to the position shown in FIG. The return oil returned to the oil pan 21 is
The input shaft 13 and the intermediate shaft 15 are
Through the planetary gear mechanism 14 and the clutches C 1 , C
2. Used for lubrication of brakes B 1 and B 2 . Further, a part of the return oil is supplied to the shaft hole 16 of the first output shaft 16.
5, the lubrication is performed on the first output shaft 16 and the spline portions 16c and 18a of the parking gear 18 through the radial hole 16b from the shaft hole 16a as shown in FIG. The oil that has lubricated the spline portion flows backward and enters the shaft hole 19 a of the second output shaft 19. The inner chamber 33 in which the governor gear 30 is disposed from the shaft hole 19a through the radial hole 19b.
to go into. Since the rear end of the internal chamber 33 is sealed by the oil seal 32, there is no fear that oil in the internal chamber 33 leaks outside. As described above, the lubricating oil is supplied to the inner chamber 33 from the front through the through hole 28a of the collar 28 through the inner oil passage 29 and also from the rear through the axial holes 19a and 19b. In the chamber 33, a sufficient amount of lubricating oil can be secured. Since the governor gears 30 and 31 are screw gears, they generate a large amount of heat and wear, and need to be constantly lubricated. However, since a sufficient amount of oil can be secured, heat generation and wear can be reliably prevented. When the amount of oil stored in the internal chamber 33 of the side cover 22 reaches a predetermined amount or more, the oil is returned to the oil pan 21 through an oil drain hole (not shown) formed in the side cover 22. The oil seal 34 disposed at the rearmost end of the side cover 22 is lubricated by oil sent through another lubricating oil passage 35 formed in the side cover 22. In the above embodiment, a transmission having three forward speeds has been described. However, in the case of a transmission having four or more forward speeds, the output shaft rotation speed is further increased, and the influence of the centrifugal hydraulic pressure is obtained. Becomes larger. However, since the annular oil passage 26 is isolated from the parking gear 18 by the collar 28, the annular oil passage 26 is not affected by the centrifugal hydraulic pressure due to the rotation of the parking gear 18. Therefore, the return oil can be smoothly returned to the oil pan 21 through the annular oil passage 26. Further, since the gap between the collar 28 and the parking gear 18 is narrow, the centrifugal hydraulic pressure generated in the through hole 28 is very low as shown in FIG. Therefore, even if the supply oil pressure of the return oil supplied to the annular oil passage 26 is low, the return oil is
It can be guided to the inside oil passage 29 via 8a. Therefore, the governor gears 30 and 31 can be reliably lubricated. Also,
By simply forming the through hole 28a in the collar 28, there is no need to form a special oil passage for lubricating the governor gears 30, 31 in the side cover 22, so that the oil passage structure is simplified. FIG. 7 shows an example in which the present invention is applied to a 2WD type FR automatic transmission. The same functional components as those in the embodiment of FIGS. 4 to 6 are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted. In this embodiment, an extension housing 40 is fixed to the rear end of the transmission case 17. In the extension housing 40, a first oil passage 24 to which return oil is supplied from an oil cooler 23 is orthogonal to the first output shaft 16. It is formed in the direction. Most of the return oil supplied to the first oil passage 24 is returned to the oil pan 21 via the second oil passage 25 from the annular oil passage 26 formed on the inner surface of the bearing portion. A bearing 41 for rotatably supporting the center of the second output shaft 19 is provided inside the extension housing 40. At the front end of the second output shaft 19,
A governor drive gear 30 that drives the governor driven gear 31;
Drive gear 43 for driving the speedometer driven gear 42
And have been fixed. A through hole similar to that shown in FIG. 6 is formed in the collar 28 that forms the inner wall of the annular oil passage 26, and the return oil that has entered the inside oil passage of the collar 28 through this through hole lubricates the governor gears 30 and 31. be able to. The rear end of the second output shaft 19 has an outer spline 1 fitted to the front end of a propeller shaft (not shown).
9c is formed. Extension housing 1
A bearing bush 44 that rotatably supports the propeller shaft and an oil seal 45 that is in close contact with the outer peripheral surface of the propeller shaft are disposed at the rear end of the propeller shaft 0. The extension housing 40 is formed with a second oil passage 46 extending rearward perpendicular to the first oil passage 24, and a part of the return oil is supplied from the third oil passage 46 to the thin nozzle hole 4.
7 and is supplied to the outer periphery of the bearing bush 44. The lubricating oil supplied to the outer peripheral side of the bearing bush 44 flows to the inner side through the hole 44a of the bearing bush 44, and lubricates the bearing bush 44 and the oil seal 45. And
The lubricating oil flows forward and the extension housing 40
This oil is accumulated in an internal space 48 of the motor, and the oil passes through a bearing 41 and is controlled by the governor gears 30, 31 and the speedometer gears 42,
Lubricate 43. When the oil in the internal space 48 reaches a predetermined amount or more, the oil is returned to the oil pan 21 through the oil drain hole 49 formed in the side wall, so that the oil in the extension housing 40 is not filled with the lubricating oil. . As described above, the lubricating oil cooled by the oil cooler 23 is supplied to the first housing of the extension housing 40.
The oil is supplied to the oil passage 24, and most of the oil is supplied to the annular oil passage 26,
The oil is returned to the oil pan 21 via the oil passage 25, and a part of the oil returns to the governor gears 30 and 31 through the through holes of the collar 28. Further, since the remaining portion is supplied to the bearing bush 44 through the third oil passage 46, the bearing bush 44, which has conventionally been difficult to lubricate, can be forcibly lubricated. Moreover, the bearing bush 44
Lubricating oil leaked from the extension housing 40
Since this oil is used to lubricate the governor gears 30, 31 and the speedometer gears 42, 43, a sufficient amount of lubricating oil can be secured without providing special lubricating means. In the embodiment shown in FIG. 7, oil after lubricating the bearing bush 44 is stored in the internal space 48, and this oil is used to govern the governor gears 30, 31 and the speedometer gears 42, 4.
3 is lubricated. Instead of this, the oil after lubricating the bearing bush 44 is returned to the oil pan 21 as it is, and the governor gears 30 and 31 are lubricated with the oil passing through the through hole of the collar 28. You may. As is apparent from the above description, according to the present invention, since the annular oil passage is separated from the output shaft by the collar, it is not affected by the centrifugal oil pressure due to the rotation of the output shaft. Therefore, the return oil can be smoothly returned to the oil pan through the annular oil passage, and the flow rate is not restricted. In addition, a part of the return oil is guided to the inside of the collar through the through hole of the collar, and the governor gear attached to the output shaft is lubricated. Since the lubricating oil passage to the governor gear can be formed only by forming the through hole, the oil passage structure is simplified.
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の潤滑油路構造の一例の断面図および遠心
油圧特性図である。
【図2】従来の潤滑油路構造の他の例の断面図および遠
心油圧特性図である。
【図3】本発明にかかる潤滑油路構造の原理を示す断面
図および遠心油圧特性図である。
【図4】本発明を適用したFR式自動変速機の一例の全
体断面図である。
【図5】図4の一部の拡大図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】本発明を適用したFR式自動変速機の他の例の
一部断面図である。
【符号の説明】
16 第1出力軸
17 変速機ケース
18 パーキングギヤ
19 第2出力軸
22 サイドカバー
23 オイルクーラ
24 第1油路
25 第2油路
26 環状油路
27 凹溝
28 カラー
28a 貫通穴
30 ガバナギヤBRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a sectional view and a centrifugal hydraulic characteristic diagram of an example of a conventional lubricating oil passage structure. FIG. 2 is a sectional view and a centrifugal hydraulic characteristic diagram of another example of a conventional lubricating oil passage structure. FIG. 3 is a sectional view and a centrifugal hydraulic characteristic diagram showing the principle of a lubricating oil passage structure according to the present invention. FIG. 4 is an overall sectional view of an example of an FR type automatic transmission to which the present invention is applied. FIG. 5 is an enlarged view of a part of FIG. FIG. 6 is a sectional view taken along line VI-VI of FIG. 5; FIG. 7 is a partial cross-sectional view of another example of the FR type automatic transmission to which the present invention is applied. [Description of Signs] 16 First output shaft 17 Transmission case 18 Parking gear 19 Second output shaft 22 Side cover 23 Oil cooler 24 First oil passage 25 Second oil passage 26 Annular oil passage 27 Groove 28 Collar 28a Through hole 30 Governor gear
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 57/00 - 57/12 ──────────────────────────────────────────────────続 き Continued on front page (58) Field surveyed (Int. Cl. 7 , DB name) F16H 57/00-57/12
Claims (1)
状の凹溝を形成するとともに、変速機ケースの内面に出
力軸の外径より僅かに大径なカラーを圧入して、カラー
と凹溝との間に出力軸側と隔離された環状油路を形成
し、 オイルクーラからのリターン油を、変速機ケースに設け
られた第1油路から上記環状油路を介してオイルパンへ
通じる第2油路へ導くとともに、 上記カラーに半径方向の貫通穴を設け、環状油路を流れ
るリターン油の一部を貫通穴を介してカラーの内側へ導
き、出力軸に取り付けられたガバナギヤを潤滑すること
を特徴とする自動変速機の潤滑構造。(57) [Claim 1] An FR type automatic transmission, wherein an annular concave groove is formed on an inner surface of a transmission case for rotatably holding an output shaft, and the transmission case is provided. A collar slightly larger than the outer diameter of the output shaft is pressed into the inner surface of the to form an annular oil passage isolated from the output shaft side between the collar and the groove, and the return oil from the oil cooler is A first oil passage provided in the transmission case is guided to a second oil passage leading to an oil pan via the annular oil passage, and a radial through hole is provided in the collar to return oil flowing through the annular oil passage. A lubrication structure for an automatic transmission, characterized in that a part of the lubrication structure is guided through a through hole to the inside of a collar to lubricate a governor gear attached to an output shaft.
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JP5395797A JP3411176B2 (en) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | Lubrication structure of automatic transmission |
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JPH10231921A JPH10231921A (en) | 1998-09-02 |
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JP2009068586A (en) * | 2007-09-12 | 2009-04-02 | Aisin Ai Co Ltd | Device for supplying lubricating oil into rotary shaft in transmission |
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- 1997-02-20 JP JP5395797A patent/JP3411176B2/en not_active Expired - Fee Related
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