JP3410752B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3410752B2
JP3410752B2 JP01762793A JP1762793A JP3410752B2 JP 3410752 B2 JP3410752 B2 JP 3410752B2 JP 01762793 A JP01762793 A JP 01762793A JP 1762793 A JP1762793 A JP 1762793A JP 3410752 B2 JP3410752 B2 JP 3410752B2
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frame
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lead
sealing resin
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光孝 佐藤
純一 河西
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康一 竹下
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/481Disposition
    • H01L2224/48151Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/48221Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/48245Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being metallic
    • H01L2224/4826Connecting between the body and an opposite side of the item with respect to the body

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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂封止型の半導体装
置及びその製造方法に係り、特にリードが3次元構造に
パッケージされた半導体装置及びその製造方法に関す
る。
【0002】近年、樹脂封止型半導体は、半導体チップ
が大型化しているにもかかわらず、パッケージ自体には
小型化が要求され、2次元構造のリードフレームを使用
した半導体装置では、その小型化に限界があり、その機
械的強度、信頼性等に問題が生じている。
【0003】そこで、リードを半導体チップのこれまで
使用していなかった下面に配置するCOL(Chip on Le
ad) 構造、あるいは上面に配置するLOC(Lead on Ch
ip)構造等の3次元構造の半導体装置が種々様々提案さ
れている。
【0004】
【従来の技術】図27は、従来のLOC構造の半導体装
置の一例を示す図であり、同図(A)はパッケージの内
部を透視して示す平面図、同図(B)は同図(A)中A
−A線に沿った縦断面図である。
【0005】図27に示すLOC構造では、所定の形状
に形成されたインナーリード4は、半導体チップ1の回
路形成面1aに配設されたボンディングパッド7にボン
ディングワイヤ3によって接続されている。半導体チッ
プ1とインナーリード4との間には絶縁材6が接着され
て介在し、インナーリード4と半導体チップ1の回路形
成面1aとの絶縁が保たれている。
【0006】しかし、上記の構造では半導体チップ1と
インナーリード4の間に絶縁材6を配しているため、こ
の絶縁材6と封止樹脂2との適合性が悪い場合、あるい
は接着力が不十分な場合に、パッケージング後に封止樹
脂2にクラックが生じる問題がある。
【0007】更に、半導体チップ1の回路形成面1a上
に介在する薄い絶縁材6上に半導体チップ1と線膨張係
数の異なる金属からなるインナーリード4が配置される
ため、半導体チップ1の発熱によって半導体チップ1の
表面に応力が生じて半導体回路が変形してしまう等、半
導体装置の信頼性が損なわれる問題があった。
【0008】又、絶縁材の使用により従来の製造工程、
装置が使用できず、新規の装置の導入等により半導体装
置の製造コストが上昇してしまう問題もあった。
【0009】そこで本出願人は、上記の欠点を解消して
パッケージの小型化の可能な三次元構造の半導体装置と
して、図28に示すLOC構造の半導体装置を特開昭5
9−66157(特公平4−1503)により提案して
いる。図28において(A)はパッケージの内部を透視
して示す正面図、(B)はリードフレームの平面図、
(C)はステージフレームの平面図である。
【0010】図28に示すLOC構造の半導体装置に
は、枠部15に連結されて所定の形状に形成されたアウ
ターリード5、インナーリード4を有するリードフレー
ム8と、枠部15と段差を形成するよう曲げ加工部10
を介して枠部15の中心位置に連結された長方形のステ
ージ13を有するステージフレーム9とが配設されてい
る。
【0011】そして、図示のとおり半導体チップ1をス
テージ13に載置し、リードフレーム8とステージフレ
ーム9とを重ね合わせて封止樹脂2によってパッケージ
ングして装置を構成している。なおこの時、半導体チッ
プ1とインナーリード4とはステージフレーム9に曲げ
加工部10を形成することにより互いに離間して配設さ
れる。
【0012】従って、半導体チップ1とインナーリード
4とは、それらの間に介在する封止樹脂2により絶縁さ
れる。このように、前記の装置のように絶縁材を使用す
ることがないため、絶縁材に起因する前記の問題点が解
決されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の半
導体装置では、半導体チップ1をステージ13に載置し
てインナーリード4との間に空隙部を構成するための曲
げ加工部10をパッケージ内部に有しているため、パッ
ケージの寸法を半導体チップ1の寸法と曲げ加工部10
の寸法との和以下とすることは不可能であった。
【0014】上記の点に鑑み本発明では、パッケージの
寸法を略半導体チップの寸法まで小型化することの可能
な半導体装置及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の問題は以下のとお
り構成することにより解決される。
【0016】
【0017】請求項1の発明では、ステージと、ステー
ジの上面に載置される半導体チップと、インナーリード
とアウターリードとからなる複数のリードと、アウター
リードが外側へ延出するように半導体チップ及びインナ
ーリードを封止する封止樹脂とを有する半導体装置にお
いて、該ステージの対向する2辺の各辺から該各辺の中
心部を挟んで該ステージと同一平面上で外側へ延出する
と共に製造工程において該ステージを支持するステージ
サポート部を更に有し、該ステージサポート部は前記ア
ウターリードとは異なる高さ位置を有すると共に前記封
止樹脂より露出している端部を有し、各インナーリード
は、半導体チップの回路形成面の上方に位置し、かつ、
半導体チップと電気的に接続している先端部を有し、イ
ンナーリードと半導体チップの回路形成面との間には封
止樹脂により保たれる空間が形成されており、ステージ
サポート部は、封止樹脂内では、ステージの上面に対し
て略垂直な方向上、インナーリードに対して一定の距離
だけ離間し、且つ、略平行に配設されており、前記イン
ナーリードのうち任意のインナーリードは前記ステージ
サポート部の上方に延出して平面図上交差する部分を有
するよう構成した。請求項4の発明では、半導体チップ
をステージ上に載置するステップ(a)と、該半導体チ
ップの回路形成面の上方に位置するインナーリードの先
端部を該半導体チップと電気的に接続するステップ
(b)と、前記インナーリードと共にリードを構成する
アウターリードが外側へ延出するように、かつ、前記イ
ンナーリードと該半導体チップの回路形成面との間に所
定の空間が形成されるように該半導体チップと前記イン
ナーリードとを封止樹脂により封止するステップ(c)
とを有し、前記ステップ(a)は、第1の枠部と、前記
ステージと、該ステージを該第1の枠部へ接続するステ
ージサポート部とを有するステージフレームを用い、該
ステージサポート部は該ステージの対向する2辺の各辺
から該各辺の中心部を挟んで該第1の枠部に延びている
と共に、該ステージの高さ位置が前記半導体チップの厚
さに対応する距離だけ該第1の枠部の高さ位置より低く
なるように曲げ部を有し、前記ステップ(b)は、第2
の枠部と、前記アウターリードを介して該第2の枠部へ
接続するリードとを有するリードフレームを用い、電気
的接続を行う前に該リードフレームを該ステージフレー
ムの上に重ね、該ステージフレームは、該曲げ部が該封
止樹脂外に設けられ、該ステージサポート部が該封止樹
脂内では該ステージフレームの上面に対して略垂直な方
向上、該インナーリードに対して一定の距離だけ離間
し、且つ、略平行に配設され、前記インナーリードのう
ち任意のインナーリードは前記ステージサポート部の上
方に延出して平面図上交差する部分を有するよう構成し
た。
【0018】
【0019】
【作用】請求項1及び4の構成によれば、インナーリー
ドと半導体チップとの間に絶縁材を配設することなく封
止樹脂内部のステージ全面にわたって半導体チップが搭
載される。
【0020】
【実施例】図1は本発明になる半導体装置の第1実施例
を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図であ
る。両図の左半分は、説明の便宜上パッケージの内部を
透視した図となっている。
【0021】図1に示す半導体装置14は、ステージ1
3と、ステージ13に載置される半導体チップ1と、半
導体チップ1と離間して半導体チップ1の上方に配設さ
れるインナーリード4とを、封止樹脂2により封止した
MF−LOC(Multi Flame−Lead on Chip)構造で構成
される。
【0022】ステージ13は略長方形で平板状であり、
同図(A)中左端部に突出する2つのステージサポート
部130aと右端部に突出する2つのステージサポート
部130bを有している。ステージサポート部130a
と130bの先端部は封止樹脂2から露出している。ス
テージ13の上には、略長方形でステージ13より僅か
に小さい半導体チップ1が接着され、固定されている。
半導体チップ1の上面(回路形成面)1aには回路が形
成されている。
【0023】半導体チップ1の回路形成面1aの上方に
は、回路形成面1aと離間して、複数のインナーリード
4が互いに等間隔で配設されている。各インナーリード
4はボンディングワイヤ3により半導体チップ1と電気
的に接続されている。
【0024】同図(A)の通り、各インナーリード4と
ステージ13との間隔は略一定とされ、各インナーリー
ド4と回路形成面1aとの間隔も略一定とされている。
又、両図に示す通り、各インナーリード4は、ステージ
13及び回路形成面1aと略平行な状態で半導体チップ
1の上部中央から封止樹脂2の外部に直列な状態で延出
してアウターリード5となる。
【0025】半導体装置14を封止樹脂2の外部から見
ると、封止樹脂2から露出したステージサポート部13
a及び13bの夫々半導体チップ1が載置される側の面
130c及び130dと、アウターリード5の封止樹脂
2から露出する部位の夫々回路形成面1aに対向する側
の面5aとは、半導体チップ1の厚み寸法とインナーリ
ード4と回路形成面1aとの間隔との略和の距離だけ各
面に垂直方向に離間して略平行に配設されている。従っ
て、インナーリード4とステージ13とは、少なくとも
封止樹脂2内において略平行である。
【0026】アウターリード5は、封止樹脂2の外部で
同図(B)中下方に略直角に折り曲げられ、更に「J」
字形状となるよう形成される。アウターリード5を外部
回路(図示せず)に接続することにより、半導体チップ
1は外部回路と電気的に接続される。
【0027】次に、図2乃至図7とともに、本発明にな
る製造方法の第1実施例である上記の半導体装置14の
製造方法について説明する。
【0028】図2乃至図4は、夫々半導体装置14の構
成要素を示す図である。図2は半導体チップを表す平面
図、図3はステージフレームを表す三面図、図4はリー
ドフレームを表す三面図である。図3及び図4におい
て、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図
である。
【0029】図2に示すとおり、半導体チップ1の回路
形成面1aの中央部の所定の位置には、半導体装置の端
子数(即ち、アウターリード5の数)に応じた所定数の
ボンディングパッド7が配設されている。
【0030】又、図3に示すとおりステージフレーム9
は、半導体チップ1が載置される長方形のステージ13
が、ステージサポート部130a,130bによって図
中上下方向に延在する枠部151 に連結されて構成され
ている。ステージ13の寸法は、縦方向、横方向ともに
半導体チップ1より僅かに大とされている。ステージサ
ポート部130a,130bは、ステージ13に対して
偏平にステージ13から突出した後図中上向きに折り曲
げられる曲げ加工部10を有し、さらに枠部15に対し
て偏平となるよう折り曲げられて枠部15に連結され
る。これにより、ステージ13の上面は枠部151 の上
面に対して図中上下方向にdだけ離間している。この距
離dは、半導体チップ1の図2には現れない厚み寸法よ
りも大とされている。
【0031】枠部151 には、複数の位置決め孔16が
形成されている。位置決め孔16は、製造工程において
枠部151 の位置決めを行うのに用いられる。位置決め
孔16は、楕円形状のものと円形状のものとを含む。楕
円形状の位置決め孔16は、製造工程における枠部15
1 の伸縮を吸収する目的で設けられる。従って、図3
(A)では4つの位置決め孔16しか示されておらず、
このうち1つの位置決め孔16が楕円形状を有するが、
実際には複数の位置決め孔16が所定の間隔で配設され
ている。又、楕円形状の位置決め孔16は、枠部151
の一端に沿って設けても両端に沿って設けても良い。
【0032】又、図4に示すとおり、リードフレーム8
は平板状に形成されており、インナーリード4とインナ
ーリード4から延出したアウターリード5とが、枠部1
2と連結部18によって連結されて構成されている。
リードフレーム8は、インナーリード4の先端が半導体
チップ1のボンディングパッドの位置に対してワイヤボ
ンディングが容易な位置に位置するような形状に打ち抜
き加工されている。
【0033】枠部152 には、枠部151 に位置決め孔
16が形成されるのと同じ理由で位置決め孔16が形成
されている。枠部152 の位置決め孔16と枠部151
の位置決め孔16とは、互いの位置決めが正確に行える
ように互いに対応する位置に形成されている。
【0034】上記のステージフレーム9のステージ13
上面に半導体チップ1が接着固定され、更にリードフレ
ーム8が位置決め孔16により位置合わせされてステー
ジフレーム9の上面に重ね合わされた後に、ワイヤボン
ディング工程においてインナーリード4と半導体チップ
1とがワイヤボンディングされる。
【0035】次に、図5は本製造方法の実施例に使用す
る金型(下型)の概略を説明するための概念図である。
図5中、位置決めピン17は、重ねあわされたリードフ
レーム8とステージフレーム9の位置決め孔16に挿通
され、各フレームと金型の位置合わせがされる。尚、同
図では枠部151 ,152 を1つの枠部15として図示
してある。
【0036】下型23は、概略、図5において異なるハ
ッチングにより示した3種の堀りの深さにより構成され
ており、上型(図示せず)は下型23の各堀りの深さに
対応した形状とされている。
【0037】下型23は、最も堀りの深い長方形のパッ
ケージ部25aと、パッケージ部25aの次に堀りの深
い、パッケージ部25aから図5中上下に突出する4箇
所のサポート部19と、サポート部19と同じ堀りの深
さの、パッケージ部25aの中央から下に突出するゲー
ト部21と、最も堀りの浅いパッケージ部25aの周囲
の長方形のリード部20とにより構成される。
【0038】パッケージ部25aの縦横寸法は、ステー
ジの縦横寸法よりもより僅かに大きい。サポート部19
はパッケージ部25aから図5中上と下に各二箇所突出
し、枠部15の端部まで延在する。ゲート部19は同図
中下方に延在した後、枠部15の長手方向(左右方向)
に延在しゲート部19と同じ堀りの深さのランナ部22
と連通する。
【0039】一体的に重ね合わされたリードフレーム8
(図4)とステージフレーム9(図3)は、夫々の枠部
151 ,152 の位置決め孔16に下型23の位置決め
ピン17が挿通されるよう下型23に載置された後、樹
脂封止される。
【0040】図6(A)〜(D)は、本発明になる製造
方法の第2実施例を説明するための図であり、重ね合わ
されたリードフレーム8とステージフレーム9とが下型
23に載置され、さらにその上に上型24が載置された
状態を夫々示している。図6(C)は平面図、図6
(A)は同図(C)中I−I線に沿った断面図、図6
(B)は同図(C)中II−II線に沿った断面図、図6
(D)は同図(C)中 III-III線に沿った断面図であ
る。
【0041】図6において、上型24は、前述の下型2
3とともに、夫々パッケージ部25aから延出する偏平
形状のリードフレーム8のアウターリード5と、ステー
ジサポート部130a,130bを有するステージフレ
ーム9とを所定の位置に保持して挟持する形状とされて
いる。即ち、上型24は、下型23のパッケージ部25
aと対応する位置にパッケージ部25aと同一形状で掘
られたパッケージ部25bと、リードフレーム8とステ
ージフレーム9夫々の枠部15を支持する平坦部26
と、サポート部19とともにステージサポート部13
a,13bを支持する突出部27とにより構成されてい
る。
【0042】そして、ランナ部22よりゲート部21を
介して封止樹脂を注入することにより、次に図7に示す
半導体装置14の半完成品14aが得られる。図7
(A)はパッケージ内部を透視して示す正面図、同図
(B)はパッケージ内部を透視して示す側面図である。
【0043】さらに、半完成品14aのステージサポー
ト部130a,130bを一点鎖線の位置で切断し、ア
ウターリード5を所定の長さに切断し、更に図4に示し
た連結部18を切断して各リードを分離した後に、所定
のリード形状にフォーミングすることにより、図1に示
した半導体装置14が得られる。
【0044】以上の方法により製造した3次元構造で構
成される半導体装置14は、封止樹脂2内部の偏平なス
テージ13全面にわたって半導体チップ1が載置される
ため、封止樹脂2よりも僅かに小さく、かつ、従来より
も大きな半導体チップ1を封止することが出来、パッケ
ージを小型化することが出来る。
【0045】又、インナーリード4と半導体チップ1の
回路形成面1aとの間は封止樹脂2により封止されて、
絶縁材が介在することがない。従って、絶縁材に起因す
る機械的な問題が発生することなく信頼性が高い。
【0046】上記の3次元構造の半導体装置14は、前
述の製造方法によらなくとも、他の方法によって製造す
ることが考えられる。次に示す図8は、本発明になる製
造方法の第3実施例を説明するための図である。図8に
おいて、(A)は平面的な概念図、(B)は図8(A)
中IV−IV線における断面図、(C)は図8(A)中V−
V線における断面図である。
【0047】図8において、ステージ13に半導体チッ
プ1が接着固定されたステージフレーム9aの枠部15
1 の上に、枠部151 と同じ幅寸法を有しハッチングで
示されているスペーサ30が載置される。更に、スペー
サ30の上にリードフレーム8の枠部152 が夫々位置
合わせされて重ね合わされ、これらが下型23aと上型
24aとにより保持されている。
【0048】スペーサ30の断面形状は長方形であり,
その厚み寸法は半導体チップ1よりも大きい。従って、
インナーリード4は半導体チップ1の回路形成面1aと
離間している。スペーサ30の線膨張率は、リードフレ
ーム8及びステージフレーム9aの線膨張率と略等しく
されている。
【0049】上記のステージフレーム9aは、図3に示
すステージフレーム9と同様の平面形状で、サポート支
持部130e,130fに曲げ加工部を有しない平板形
状である。ステージフレーム9aには、リードフレーム
8の位置決め孔16と対応する位置に位置決め孔16a
が形成されている。又、スペーサ30にも、位置決め孔
16、16aと対応する位置に位置決め孔16bが形成
されている。
【0050】下型23aは、ステージフレーム9aの枠
部151 に当接して支持する平坦部31と、半導体チッ
プ1を封止樹脂2により封止するための深く掘られたパ
ッケージ部25aと、図4に示す如くリードフレーム8
の枠部152 から突出する突出部15a,15bに当接
して支持する突出部32と、ゲート部21aを構成する
突出部33と、ゲート部21aと連通するランナ部22
aとにより構成される。
【0051】上型24aは、リードフレーム8の枠部1
2 に当接する平坦部34と、ステージフレーム9aの
ステージサポート部130e,130fに上方から当接
する突出部35と、半導体チップ1を封止樹脂2により
封止するための深く掘られたパッケージ部25bと、ゲ
ート部21aとランナ部22aとを連通させるための浅
く掘られた連通部36とにより構成される。
【0052】そして、ランナ部22aよりゲート部21
aを介して封止樹脂2を注入することにより、前記の製
造方法によるのと同様、図7に示した半導体装置14の
半完成品14aが得られる。
【0053】この製造方法によれば、ステージフレーム
り曲げ加工の必要がないので製造工程を簡略化出来ると
ともに、前記の製造方法に使用する金型23、24に比
べて、金型(上型24a及び下型23b)を簡単な形状
と出来て金型コストを安価に出来る利点がある。
【0054】次に示す図9は、本発明になる製造方法の
第4実施例を説明するための図である。図9において、
(A)は平面的な概念図、(B)は図9(A)中VI−VI
線における断面図、(C)は図9(A)中VII−VII線
における断面図である。図9中、図8と同一部分には同
一符号を付し、その説明は省略する。
【0055】図9において、ハッチングで示すスペーサ
30aは位置決め孔16cを有しており、位置決め孔1
6cはリードフレーム8とステージフレーム9a夫々の
位置決め孔16、16aと対応する位置に形成されてい
る。
【0056】同図に示す如く、ステージフレーム9a
と、スペーサ30aと、リードフレーム8とが夫々位置
合わせされて重ね合わされ、これらが下型23bと上型
24bとにより保持される。スペーサ30aの断面形状
は長方形であり,その厚み寸法は半導体チップ1の厚み
寸法よりも大きく、リードフレーム8のインナーリード
4は半導体チップ1の回路形成面1aと離間している。
【0057】スペーサ30aの線膨張率は、スペーサ3
0の線膨張率と同様、リードフレーム8及びステージフ
レーム9aの線膨張率と略等しくされている。
【0058】下型23bは、ステージフレーム9aの枠
部151 に当接して支持する平坦部41と、半導体チッ
プ1を封止樹脂2により封止するための深く掘られたパ
ッケージ部25aと、ゲート部21bと連通するランナ
部22bとにより構成される。
【0059】他方、上型24bは、リードフレーム8の
枠部152 に当接する平坦部42と、半導体チップ1を
封止樹脂2により封止するための深く掘られたパッケー
ジ部25bと、ランナ部22bと連通する浅く掘られた
ゲート部21bとにより構成される。
【0060】上記の構成において、上型24bのパッケ
ージ部25bの側面25dと、スペーサ30aの半導体
チップ1側の側面30bと、下型23bのパッケージ部
25aの側面25cとにより、連続する面が構成されて
いる。
【0061】そして、ランナ部22bよりゲート部21
bを介して封止樹脂2を注入することにより、上記の2
つの製造方法と同様、図7に示した半導体装置14の半
完成品14aが得られる。
【0062】この製造方法によれば、ステージフレーム
9aの曲げ加工の必要がなく製造工程を簡略化出来るの
に加え、金型(上型24b及び下型23b)を図8に示
した金型23a、24aよりも更に簡単な形状に出来、
金型コストを更に安価に出来る優れた特徴がある。
【0063】次に、上記の半導体装置の製造方法におけ
るボンディング工程について説明する。上記の各製造方
法により半導体チップ1とインナーリード4とをワイヤ
ボンディングする際には、リードフレーム8とステージ
フレーム9とが重ね合わされた状態において、半導体チ
ップ1の回路形成面1aとインナーリード4とは離間し
ている。
【0064】従って、従来行われている超音波を利用し
たワイヤボンディングを行うと、インナーリード4のボ
ンディング部分が振動するため、確実にワイヤボンディ
ングを行うことが困難である。そこで、上記のLOC構
造の半導体装置を製造する場合は、以下のような方法に
より、信頼性の高いワイヤボンディングを行うことが望
ましい。
【0065】図10は、本発明の製造方法におけるワイ
ヤボンディング工程を説明する図である。図10におい
て、(A)はワイヤボンダの概略構成を示す図、(B)
及び(C)夫々はボンディング工程を説明するための図
である。
【0066】図10(A)において、ワイヤボンディン
グされる半導体チップ1はステージフレームのステージ
13上に載置され、半導体チップ1の上には回路形成面
1aと離間してリードフレームのインナーリード4aが
所定数配設されている。インナーリード4aの先端の回
路形成面と対向する下面には、緩衝材100が配設され
ている。
【0067】半導体チップ1の回路形成面1aの中央に
は、複数のアルミニウム電極からなるボンディングパッ
ド7が配設されている。リードフレームとステージフレ
ームとは一体に重ね合わされてヒータ103の上に載置
されている。
【0068】半導体チップ1の上方には、ワイヤボンダ
の一部であるキャピラリ101が位置している。キャピ
ラリ101にはボンディングワイヤの直径より僅かに大
きい直径の孔が配設されており、この孔に挿通されて、
ボンディングワイヤが案内されて供給される。キャピラ
リ101は、図に現れないトランスデューサに取り付け
られている。このトランスデューサが超音波発振によっ
て振動して、ボンディングワイヤを超音波融着する。
【0069】インナーリード4aの上方には、ワイヤボ
ンダの一部であるフレーム押さえ102が配設されてい
る。フレーム押さえ102は、図示のとおり先端部を
「L」字形状に形成され、先端部がA−B方向に回動す
るよう構成されている。
【0070】図10(B)に示す如く、フレーム押さえ
102をA方向に回動させてインナーリード4aに上か
ら適当な荷重をかけ、緩衝材100を半導体チップ1の
回路形成面1aに当接させる。このとき、大きな荷重を
かけすぎて回路形成面1aが破損することがなく、か
つ、ボンディングワイヤ3が接続されるインナーリード
4aの先端部が回路形成面1aに当接して機械的に安定
して超音波融着を安定的に行えるような、適当な大きさ
の荷重がインナーリード4aに加えられる。
【0071】このように、フレーム押さえ102により
緩衝材100を図示のとおり回路形成面1aに当接させ
た状態で、ボンディングワイヤ3がキャピラリ101に
より案内され、所定のインナーリード4aとボンディン
グパッド7とがワイヤボンディングされる。
【0072】全てのインナーリード4aに対するワイヤ
ボンディングが終了すると、フレーム押さえ102がB
方向に回動してインナーリード4aへの荷重が停止され
る。この結果、インナーリード4aはそれ自体の弾性力
により回路形成面1aと平行となり、インナーリード4
aと回路形成面1aとの間には図10(C)に示す如く
空隙部が現出する。
【0073】以上の方法により、半導体チップ1とイン
ナーリード4aとをボンディングすることにより、それ
らの間に空隙部があるLOC構造の半導体装置に対し、
信頼性の高いワイヤボンディングを行うことが出来る。
続いて図5乃至図9で説明したいずれかの方法により樹
脂封止して、図1に示したのと同様の形状で、緩衝材1
00が回路形成面1aと離間してインナーリード4aに
配設された半導体装置が完成する。
【0074】ところで、ステージフレーム9は半導体チ
ップ1の発生する熱をパッケージ外部に放散するが、金
属製のステージフレーム9と樹脂製の封止樹脂2との密
着により、パッケージ(樹脂製の封止樹脂2)にクラッ
クが生じることがある。このため、ステージフレーム9
と封止樹脂2とが密着する面積を極力小さくして、封止
樹脂2のクラックを防ぐことが望ましい。
【0075】以下、封止樹脂との密着面積が小さくなる
よう構成されたステージフレームの種々様々な実施例を
図示し、簡単に説明する。図11はステージフレームの
他の例を示す三面図、図12乃至図14はステージフレ
ームの更に他の例を示す三面図であり、各図中、(A)
は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。図
11に示すステージフレーム50は、半導体チップ1の
図中左右両端部を支持するステージ51a,51bが、
曲げ加工部を有するステージサポート部52a,52b
によって、枠部15に連結され支持される構造とされて
いる。
【0076】図12に示すステージフレーム53は、曲
げ加工部を左右両端部に有し、図中左右の枠部15に連
結される2つの棒状のサポート部54a,54bによっ
て、半導体チップ1が支持される構造とされている。
【0077】図13に示すステージフレーム55は、半
導体チップ1の中央部を左右方向に支持するステージ5
6の両端がT字構造57a,57bに連結され、更にT
字構造57a,57bは、曲げ加工部を有するステージ
サポート部52a,52bを介し枠部15に連結される
構造とされている。
【0078】図14に示すステージフレーム58は、半
導体チップ1の中央部を上下方向に支持するステージ5
9の両端がステージサポート部52c,52dを介し枠
部15に連結される構造とされている。
【0079】ステージフレーム55のステージ56の構
成によれば、半導体チップ1上のボンディングパッドが
図13(A)中左右方向に配置されている場合に、ボン
ディングによる半導体チップ1への荷重を有効に支持す
ることが出来る。
【0080】ステージフレーム58のステージ59の構
成によれば、半導体チップ1上のボンディングパッドが
図14(A)中上下方向に配置されている場合に、ボン
ディングによる半導体チップ1への荷重を有効に支持す
ることが出来る。
【0081】尚、上記の各ステージフレーム50,5
3,55,58では、ステージ51a,51b,56,
59及びサポート部54a,54bと枠部15には前述
のとおり曲げ加工部によって段差が構成されている。枠
部15の上面と、ステージ51a,51b,56,59
及びサポート部54a,54b夫々の上面との上下方向
の距離は、勿論半導体チップ1の厚み寸法より大きく構
成されている。
【0082】よって、ステージ51a,51b,56,
59及びサポート部54a,54bの上に半導体チップ
1を載置し、それらの上に図示しないリードフレーム8
を重ね合わせた場合、リードフレーム8と半導体チップ
1の回路形成面1aとは離間し、リードフレーム8と半
導体チップ1との絶縁が保持される。
【0083】上記の各種ステージフレームを使用して
も、半導体チップ1の回路形成面1aとリードフレーム
8との間に空隙部が構成される。従って、前述したいず
れかの方法により続いて樹脂封止して得られた半導体装
置は、前記の半導体装置14と同様、パッケージよりも
僅かに小さいだけの大きな半導体チップを封止すること
が出来る。よって、パッケージを略半導体チップの寸法
に小型化したMF−LOC構造の半導体装置が得られ
る。次に、図14に示すステージフレーム9のステージ
サポート部130a,130bに曲げ加工を施す工程を
説明する。図15に示す如く、リードフレーム9はプレ
スの下側台101に載置されてPに示す部分で固定され
る。この状態で、上側部102が矢印X方向へ下降して
同図中破線で示す如くステージフレーム9を曲げる。
【0084】例えば、ステージサポート部130aは、
図16(A)に示す如くプレス加工される前の状態では
長さaを有するが、曲げ加工の後では同図(B)に示す
如く延びた長さa’(a’>a)を有する。ここで、ス
テージフレーム9の厚さをtとすると、曲げ加工の限界
はt’=1.5t〜2.0tである。曲げ加工がこの限
界を越えてt’が2.0tより大きくなってしまうと、
ステージフレーム9はステージサポート部130aの部
分で切断されてしまう可能性がある。
【0085】そこで、半導体装置の第1実施例では、ス
テージサポート部130a,130bに曲げ部10が設
けられている。曲げ部10は、ステージサポート部13
0a,130bの曲げ加工を容易にすると共に、ステー
ジフレーム9に曲げ加工が施される際にステージサポー
ト部130a,130bが切断されてしまうことを防止
する。
【0086】図17は、曲げ部10の一実施例を示す。
同図中、(A)は平面図、(B)は側面図を示す。本実
施例では、ステージサポート部130aに対する曲げ加
工を容易にするため、曲げ部10の幅がステージサポー
ト部130aの他の部分より小さく形成されている。例
えば、この曲げ部10はステージサポート部130aの
一部に対してハーフエッチングを行うことにより形成さ
れる。
【0087】図18は、曲げ部10の他の実施例を示
す。同図中、(A)は平面図、(B)は側面図を示す。
本実施例では、ステージサポート部130aに対する曲
げ加工を容易にするため、曲げ部10の幅及び厚さがス
テージサポート部130aの他の部分より小さく形成さ
れている。例えば、この曲げ部10はステージサポート
部130aの一部に対してハーフエッチングを行った
り、プレス処理により厚さを小さくすることにより形成
される。
【0088】ところで、半導体装置の第1実施例では、
インナーリード4と半導体チップ1の回路形成面1aと
の間の空隙部は、半導体チップ1を収納するためにステ
ージフレーム9に形成される空間の形成精度によって決
定される。このため、ステージフレーム9に曲げ加工を
施す際には、この空隙部の許容誤差を考慮する必要があ
る。
【0089】パッケージの厚さが比較的大きい場合、上
記の如く許容誤差を考慮した曲げ加工は可能であるが、
パッケージの厚さが小さい場合には許容誤差を考慮して
ステージフレーム9に対して正確な曲げ加工を施すこと
は非常に難しい。後者の場合、ステージフレーム9とイ
ンナーリード4との間に空間を正確に形成することはで
きない。この結果、インナーリード4と回路形成面1a
との間の空隙部は正確に形成されず、空隙部が小さすぎ
ると封止樹脂2がインナーリード4と回路形成面1aと
の間に空間に良好に充填されない。この様に封止樹脂2
が空間に良好に充填されないと、半導体装置の信頼性は
著しく低下してしまう。
【0090】図19は、ステージフレーム9とインナー
リード4との間の空間の目標値Laを示す。例えば、ス
テージフレーム9は、目標値La±0.1mmの誤差範
囲内で曲げられる。
【0091】他方、図20は半導体装置の側面図を示
す。封止樹脂2は、インナーリード4の上部では厚さL
cを有し、インナーリード4と回路形成面1aとの間で
は厚さLbを有する。従って、目標値Laの誤差が±
0.1mmであると、厚さLbは±0.1mmの範囲で
ばらつく。半導体装置の全体としての厚さを増大させる
ことなく厚さLbを増大できるように厚さLcを減少可
能であれば、厚さLbが±0.1mmばらついても、こ
のばらつきは無視し得る。しかし、半導体装置全体の厚
さが比較的小さいと、厚さLcを減少させることは不可
能であり、このために、厚さLbを増大させることはで
きない。
【0092】本発明者によると、厚さLb<0.1mm
であると、図21に示す如く、インナーリード4と半導
体チップの回路形成面1aとの間の空間を封止樹脂2に
より良好に充填することができなくなることがわかっ
た。この結果、未充填部分200がインナーリード4は
回路形成面1aとの間に形成されてしまう。この場合、
インナーリード4と回路形成面1aとの間の絶縁が不充
分となり、半導体装置の信頼性が著しく低下してしま
う。
【0093】次に、製造方法の比較例を図22と共に説
明する。
【0094】本製造方法の比較例は、封止樹脂2により
半導体チップ1を封止する際に使用する上下の金型2
4,23の精度を利用して上記の問題を解決している。
つまり、封止樹脂2が内部へ充填される前に上下の金型
24,23を合わせた際に、特に矢印で示す部分での押
圧作用により上下の金型24,23が強制的に目標値L
aを修正する。図22中、左側の矢印で示す部分では、
スペーサ140及び下の金型23が協同して目標値La
を修正する。このスペーサ140は、回路形成面1aと
インナーリード4との間に空間が形成されるように、半
導体チップ1の厚さより大きい厚さを有する。
【0095】この結果、目標値Laの誤差は、図19に
示す如くステージフレーム9を曲げる際に生じた誤差に
かかわらず、La±0.02mmからLa±0.03m
mの範囲に修正される。このため、本比較例によれば、
インナーリード4と半導体チップ1の回路形成面との間
の空間を保証できる。即ち、図20に示す厚さLbを設
計値に形成できる。従って、図21に示す未充填部分2
00の発生を確実に防止することができる。
【0096】図23及び図24は、夫々上下の金型2
4,23を用いた目標値Laの修正を容易にするための
ステージサポート部130a(及び130b)の曲げ部
10の例を示す。図23及び図24中、(A)は平面
図、(B)は側面図を示す。図23において、曲げ部1
0は大略逆U字形状を有する。他方、図24に示す曲げ
部10は、ジグザグ形状を有する。これらの曲げ部10
の形状は、多少の伸縮を吸収できるので、目標値Laの
修正を容易にする。
【0097】次に、本発明になる半導体装置の第2実施
例を図25と共に説明する。同図中、図1乃至図4と同
一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図2
5中、(A)は部分平面図、(B)は部分断面図を示
す。
【0098】図25(A)中、Yで示す円で囲まれた部
分に示されているように、インナーリード4とステージ
サポート部130aとは平面図上交差する。この平面図
上の交差は、2つの枠部151 ,152 、即ち、ステー
ジフレーム9とリードフレーム8とが、最終的にパッケ
ージには残らない部分の位置決め孔16を用いて重ねら
れ位置決めされるので可能となる。この様な平面図上の
交差が可能であるため、本実施例ではインナーリード4
の設計自由度が向上できると言う効果が更に得られる。
つまり、上記平面図の交差が不可能な場合に比べて、イ
ンナーリード4の設計自由度が増す。
【0099】次に、本発明になる半導体装置の第3実施
例を図26と共に説明する。同図中、(A)は正面図、
(B)は側面図であり、両図の左半分は説明の便宜上パ
ッケージの内部を透視した図となっている。同図中、図
1と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0100】本実施例では、ステージ13の底面が封止
樹脂2より露出している。つまり、ステージ13の底面
には、封止樹脂2が形成されない。この結果、ステージ
13自体が放熱部として作用し、半導体チップ1の動作
時に発生する熱を効率的に放熱可能となる。又、ステー
ジ13の底面に封止樹脂2が形成されないので、2つの
枠部151 ,152 、即ち、ステージフレーム9及びリ
ードフレーム8が用いられるにもかかわらず、半導体装
置(パッケージ)の厚さを効果的に減少することも可能
となる。
【0101】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明はこれらの実施例に限定されることなく、種々の
変形及び改良が可能であることは言うまでもない。
【0102】
【発明の効果】上述の如く、請求項1及び4の発明によ
れば、インナーリードと半導体チップとの間に絶縁材を
配設することなく封止樹脂内部のステージ全面にわたっ
て半導体チップが搭載されるので、絶縁材に起因する装
置の信頼性の低下を招くことなくパッケージと略等しい
大きさの半導体チップが搭載できてパッケージを小型化
でき、実用的には極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる半導体装置の第1実施例を示す二
面図である。
【図2】半導体装置の第1実施例の半導体チップを示す
平面図である。
【図3】半導体装置の第1実施例のステージフレームを
示す三面図である。
【図4】半導体装置の第1実施例のリードフレームを示
す三面図である。
【図5】本発明になる製造方法の第1実施例に使用する
金型を説明するための概念図である。
【図6】製造方法の第1実施例を説明するための図であ
る。
【図7】製造方法の第1実施例のある工程で得られる半
完成品を示す図である。
【図8】本発明になる製造方法の第2実施例を説明する
ための図である。
【図9】本発明になる製造方法の第3実施例を説明する
ための図である。
【図10】本発明の製造方法の実施例で用いるワイヤボ
ンディング工程を説明する図である。
【図11】ステージフレームの実施例を示す三面図であ
る。
【図12】ステージフレームの他の実施例を示す三面図
である。
【図13】ステージフレームの更に他の実施例を示す三
面図である。
【図14】ステージフレームの更に他の実施例を示す三
面図である。
【図15】ステージフレームに曲げ加工を施す工程を説
明する側面図である。
【図16】ステージフレームのステージサポート部の伸
長を説明する側面図である。
【図17】ステージサポート部の一実施例を示す二面図
である。
【図18】ステージサポート部の他の実施例を示す二面
図である。
【図19】ステージフレームを曲げる際の目標値を説明
する側面図である。
【図20】半導体装置の各部における封止樹脂の厚さを
説明する側面図である。
【図21】インナーリードを半導体チップの回路形成面
との間に形成される未充填部分を説明する側面図であ
る。
【図22】製造方法の比較例を説明するための図であ
る。
【図23】製造方法の比較例で用いられるステージサポ
ート部の要部を示す二面図である。
【図24】製造方法の比較例で用いられる他のステージ
サポート部の要部を示す二面図である。
【図25】本発明になる半導体装置の第2実施例を示す
二面図である。
【図26】本発明になる半導体装置の第3実施例を示す
二面図である。
【図27】従来のLOC構造の半導体装置の一例を示す
二面図である。
【図28】従来のLOC構造の半導体装置の他の例を示
す図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 1a 回路形成面 2 封止樹脂 4 インナーリード 8 リードフレーム 9、9a、50、53、55、58 ステージフレーム 13、51a、51b、56、59 ステージ 15 半導体装置 23、23a、23b 下型 24、24a、24b 上型 30,30a スペーサ 100 緩衝材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河西 純一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 ▲吉▼本 正則 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 竹下 康一 鹿児島県薩摩郡入来町副田5950番地 株 式会社九州富士通エレクトロニクス内 (56)参考文献 特開 平2−45969(JP,A) 特開 平2−139954(JP,A) 特開 平3−12954(JP,A) 特開 平3−230555(JP,A) 特開 昭61−5557(JP,A) 実開 平4−32540(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/50 H01L 23/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステージと、 該ステージの上面に載置される半導体チップと、 インナーリードとアウターリードとからなる複数のリー
    ドと、 前記アウターリードが外側へ延出するように該半導体チ
    ップ及び前記インナーリードを封止する封止樹脂とを有
    する半導体装置において、 該ステージの対向する2辺の各辺から該各辺の中心部を
    挟んで該ステージと同一平面上で外側へ延出すると共に
    製造工程において該ステージを支持するステージサポー
    ト部を更に有し、 該ステージサポート部は前記アウターリードとは異なる
    高さ位置を有すると共に前記封止樹脂より露出している
    端部を有し、 各インナーリードは、該半導体チップの回路形成面の上
    方に位置し、かつ、該半導体チップと電気的に接続して
    いる先端部を有し、 前記インナーリードと該半導体チップの回路形成面との
    間には該封止樹脂により保たれる空間が形成されてお
    り、 該ステージサポート部は、該封止樹脂内では、該ステー
    ジの上面に対して略垂直な方向上、該インナーリードに
    対して一定の距離だけ離間し、且つ、略平行に配設され
    ており、 前記インナーリードのうち任意のインナーリードは前記
    ステージサポート部の上方に延出して平面図上交差する
    部分を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体チップから発生する熱を外部
    へ放出するために、前記ステージの底面の少なくとも一
    部は前記封止樹脂より露出していることを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記ステージサポート部は、前記ステー
    ジの対向する2辺の各辺から外側へ複数本延出している
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体チップをステージ上に載置するス
    テップ(a)と、 該半導体チップの回路形成面の上方に位置するインナー
    リードの先端部を該半導体チップと電気的に接続するス
    テップ(b)と、 前記インナーリードと共にリードを構成するアウターリ
    ードが外側へ延出するように、かつ、前記インナーリー
    ドと該半導体チップの回路形成面との間に所定の空間が
    形成されるように該半導体チップと前記インナーリード
    とを封止樹脂により封止するステップ(c)とを有し、 前記ステップ(a)は、第1の枠部と、前記ステージ
    と、該ステージを該第1の枠部へ接続するステージサポ
    ート部とを有するステージフレームを用い、該ステージ
    サポート部は該ステージの対向する2辺の各辺から該各
    辺の中心部を挟んで該第1の枠部に延びていると共に、
    該ステージの高さ位置が前記半導体チップの厚さに対応
    する距離だけ該第1の枠部の高さ位置より低くなるよう
    に曲げ部を有し、 前記ステップ(b)は、第2の枠部と、前記アウターリ
    ードを介して該第2の枠部へ接続するリードとを有する
    リードフレームを用い、電気的接続を行う前に該リード
    フレームを該ステージフレームの上に重ね、 該ステージフレームは、該曲げ部が該封止樹脂外に設け
    られ、該ステージサポート部が該封止樹脂内では該ステ
    ージフレームの上面に対して略垂直な方向上、該インナ
    ーリードに対して一定の距離だけ離間し、且つ、略平行
    に配設され、前記インナーリードのうち任意のインナーリードは前記
    ステージサポート部の上方に延出して平面図上交差する
    部分を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ステップ(c)は、前記ステージの
    底面の少なくとも一部が露出するように前記封止樹脂に
    よる封止を行うことを特徴とする請求項4記載の半導体
    装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ステップ(c)は、前記ステージの
    対向する2辺の各辺から外側へ複数本延出するステージ
    サポート部を有するステージフレームを用いることを特
    徴とする、請求項4又は5記載の半導体装置の製造方
    法。
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