JP3409198B2 - 内視鏡手術用創傷周囲部の保護シース - Google Patents

内視鏡手術用創傷周囲部の保護シース

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JP3409198B2
JP3409198B2 JP22662596A JP22662596A JP3409198B2 JP 3409198 B2 JP3409198 B2 JP 3409198B2 JP 22662596 A JP22662596 A JP 22662596A JP 22662596 A JP22662596 A JP 22662596A JP 3409198 B2 JP3409198 B2 JP 3409198B2
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endoscopic surgery
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wound
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康博 玉木
和喜 松浦
則男 渡部
暁 平野
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Koken Co Ltd
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Koken Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡使用時、内視
鏡、および手術器具を挿入するため切開部を開口させ、
かつその開口部周囲の創部を保護するための柔軟性及び
復元性を有する保護シースに関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、内視鏡(腹腔鏡、胸腔鏡など)を用
いた外科的手術が発展し、診断・治療の領域で多く利用
されるようになってきた。例えば病気の診断・治療の方
法として、組織、器官をレントゲン、CT等で検査し、
病気の疑いが発見された場合には外科的切除手術により
検査用の腫瘍組織の採取、あるいは病巣部の除去が行わ
れることがあるが、この切除手術の際、内視鏡を用いた
場合には、通常の手術に比べて手術創が小さく、患者の
負担がより少ない等の利点があり、その為、近年内視鏡
の使用分野は広がり、かつ使用症例数も顕著に増えて来
ている。内視鏡手術の内、特に軟部組織において手術を
行なう場合、まず内視鏡挿入口である皮膚切開部を開口
器等で開口させ、その開口部に内視鏡、内視鏡手術用の
器具等を挿入する。その際、手術視野を十分に確保する
ために、開口部を大きく歪ませることがあるが、このよ
うな場合、開口部辺縁皮膚に大きな負担を掛けることと
なり創部を痛めることがある。さらに、内視鏡や手術器
具を頻回に挿入、抜去を繰り返す際に辺縁皮膚を損傷す
ることもある。また電気メスの使用の際に開口部周辺と
メスが接触して、接触部位に熱傷を生じたり、挿入器具
への放電により開口部に熱傷を生じることがある。この
様な開口部辺縁皮膚の損傷を生じた場合、手術後醜い瘢
痕を生じることがあり、美容上大きな問題となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
に内視鏡を使用する際、まずは切開部を開口させ、その
後内視鏡挿入用の開口部周囲の創部周辺に生じる種々の
問題点を解決する為になされた発明であって、本発明の
目的は、内視鏡を使用して手術する際、内視鏡及び器具
の挿入、入れ換えを円滑にし、また、器具等による開口
部辺縁の負担を減らし、かつ熱傷等による損傷を予防す
るための内視鏡手術用創傷周囲部の保護シースを提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、内視鏡
による手術の際、内視鏡挿入用の開口部に嵌合させる内
視鏡手術用創傷周囲部の保護シースである。本発明に係
る保護シースは内視鏡による手術の際、内視鏡及び手術
器具を挿入するための皮膚切開部周囲の創面を保護する
ために開口部に嵌合させる柔軟性、弾性を持った形状復
元力のある材料より作られた開口部保護用シースであ
る。即ち、本発明の開口部保護用シースは、皮膚切開部
に入れた際、その切開部を開かせるだけの弾性、及び形
状を有したもので、その材料が十分な柔軟性、かつ適度
な絶縁性を持つことで開口部創周囲部の保護が可能なシ
ースである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明を更に詳細に述べる。本発
明に係る保護シースを構成する材料としては柔軟性、弾
性を持つことが必要で、具体的には引っ張り強度が50
Kgf/cm2以上、伸び率200%以上を有する材料
であることが望ましい。これらの材料としては、各種ゴ
ム、例えばブチル、アクリル、ブタジエン、クロロプレ
ーン、シリコーン、フッ素、スチレン−ブタジエン、ア
クリロニトリル−ブタジエン、エチレン−プロピレン、
多硫化ゴム等があり、そのほかポリウレタン、ポリプロ
ピレン、エチレン共重合体、ポリ塩化ビニル共重合体等
がある。可能ならばオートクレーブによる滅菌可能であ
ることが望ましい。本発明にかかる保護シースは、上記
の材料で構成されている場合のみならず、これらの材料
を積層した積層体であっても良く、更に、積層体中にあ
る程度の伸縮性を有する材料のメッシュを用いた積層体
でも良く、殊にはメッシュを用いた積層体はより強度を
高める為に好ましい。
【0006】形状としては各種の径を持った円柱状又は
使用時に円柱状を形成しうるテープ状等があり、円柱状
の場合には切開部の長さに合わせて使用径を選ぶことが
できるが、通常径が0.5〜5.0cm、幅が1.0〜
2.0cm程度である。またテープ状の場合には使用す
る径に合わせて円柱状にして使用することができる。ま
た切開部の開口を確実にするため、一部肉厚にすること
も望ましい。
【0007】本発明に係る保護シースの使用する際に
は、開口部に嵌合するのであるが、開口部を大きく歪ま
せて使用する場合もあり、その際に開口部より外れてし
まうことがある。そこでこの脱落を防止するために、本
発明に係る保護シースを皮膚に縫合することができるよ
うに縫合用の孔を設けることが望ましい。またその他脱
落防止のために、円柱状の使用状態で体内に入る部分が
他の部分よりも直径を大きくする、あるいは肉厚にする
等の形状も望ましい。
【0008】本発明にかかる保護シースを図をもって示
す。図1において、保護シース1は円柱状の形状をな
し、その両端の縁は他の部分よりやや肉厚に鍔部2を形
成し、その一方の体表側鍔部の下方に縫合用孔3が穿設
されている。使用に際しては皮膚の切開部を開口し、開
口部に保護シース1を体内に挿入するように嵌合し、縫
合用孔3を通して皮膚と保護シースとを縫合して固定す
る。手術終了時に皮膚と保護シースとを縫合している糸
を解除し保護シースを取りだし、切開部の皮膚同士を縫
合する。
【0009】
【実施例】次に実施例をもって本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 豚を仰臥位にし、前胸部に約4cmの皮膚切開をおき、
切開部に筋鈎をかけて視野を確保し、前脚腋窩部の郭清
手術を行った。手術に要した時間は約3時間であった。
手術終了時の皮膚は辺縁が伸びて弛んだようになってお
り、また、辺縁の一部に3〜5mmの幅で赤黒くただれ
たような皮膚の挫傷が認められた。同様の手術に際し
て、皮膚切開部を開口させて開口部に径が約40mmで
幅約20mmのシリコーンゴムで構成されている弾性を
有する保護シースを嵌合させて手術を行い、手術後、保
護シースを除いたところ皮膚には特に挫傷が認められ
ず、また施術時の器具の操作は容易であった。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明にかかる保護
シースは、円柱状若しくは円柱状を形成しうるテープ状
の極めて簡単な形状のものであって、これを内視鏡を挿
入するための開口部に嵌合させるという簡単な操作によ
って皮膚切開による開口部の創部を痛めることなく、ま
た、手術後開口部をきれいに縫合することが出来る等の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円柱状の保護シースの側面図
【符号の説明】
1 保護シース 2 鍔部 3 縫合用
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 暁 山形県鶴岡市宝田1−18−36 株式会社 高研鶴岡工場内 (56)参考文献 特開 平7−275252(JP,A) 特開 昭56−136538(JP,A) 特開 平5−285157(JP,A) 特公 平5−37059(JP,B2) 米国特許5480410(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 17/02 A61B 17/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡による手術の際、内視鏡挿入用の
    開口部に嵌合させる内視鏡手術用創傷周囲部の保護シー
    であって、該保護シースは、円筒状若しくは円筒状を
    形成しうるテープ状で引っ張り強度50kgf/cm
    以上、伸び率200%以上を有する材料より作られた柔
    軟性及び弾性を有することを特徴とする保護シース
  2. 【請求項2】 縫合用の孔を有することを特徴とする請
    求項1記載の内視鏡手術用創傷周囲部の保護シース。
  3. 【請求項3】 体内部の先端部分が太くなっていること
    を特徴とする請求項1又は2記載の内視鏡手術用創傷周
    囲部の保護シース。
JP22662596A 1996-08-28 1996-08-28 内視鏡手術用創傷周囲部の保護シース Ceased JP3409198B2 (ja)

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JPH1066697A JPH1066697A (ja) 1998-03-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4896504B2 (ja) * 2005-11-25 2012-03-14 株式会社八光 開創器具と開創具装着補助器具からなるシステム器具
JP5364262B2 (ja) * 2006-12-22 2013-12-11 株式会社八光 センチネルリンパ節生検用開創器具

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