JP2000023989A - ミニループレトラクタ - Google Patents
ミニループレトラクタInfo
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Abstract
て、トロカールの使用を少なくし、より低侵襲な手術を
行うことができ、さらには、術後の創痕が小さく縫合の
必要の無い、美容的にも有用なトロカールの使用を不要
としたレトラクタの提供。 【解決手段】 金属製の細管である外筒と、前記外筒内
に嵌入される金属製の内針と、前記外筒内に別個独立に
挿入される先端にスチールワイヤループを付設した金属
棒とからなる手術用ミニループレトラクタ(MINI−
LOOP−RETRACTOR)である。外筒の内部に
挿入される金属棒の先端に、細いスチールワイヤループ
を付設することに特徴があり、臓器をループしたワイヤ
を絞ることにより、胆嚢、大腸、胃等の臓器を把持し、
手術野を展開し、目的とする臓器摘出術を容易ならしめ
るものである。
Description
器摘出手術、例えば、腹腔鏡下胆嚢摘出手術等に使用す
るレトラクタ(Retractor)に関する。
クタは、腹腔内に挿入されて、臓器組織を把持・牽引す
る用具であり、臓器を把持・牽引することにより、手術
野を展開させ、手術時に臓器摘出手術を容易ならしめる
ために使用されている。
arocholecystectomy:LC)におい
ては、4本のトロカール(Trocar)を使用する術
式が一般的である。このような手術に使用するトロカー
ル(套管針)とは、穿刺術で用いられる用具であり、カ
ニューレと、その中を通す三角の尖頭をもつ栓子からな
るものであり、トロカールを体腔に挿入した後、カニュ
ーレ内の栓子を引き抜き、さらに該カニューレを通して
レトラクタを体腔内部に挿入し、胆嚢を把持したり、カ
ニューレ内に腹腔鏡を挿入し、手術野の展開等を行う手
段が講じられている。
においては、例えば4本のトロカールを腹腔内に穿刺す
るが、そのうちの1本にはカニューレ内に腹腔鏡(ビデ
オ)が挿入され、残り3本のトロカールのカニューレ内
にはレトラクタが挿入され、胆嚢の把持、牽引等が行わ
れている。
従来のレトラクタは、先端部分で臓器の一部を挟む構成
を有するものである。ところが、手術野の展開を確保す
るのに必要な把持・牽引効果を得るためには、臓器を挟
む部分に十分な力が加わらなければならない。その一方
で、臓器組織に損傷を与えないように把持する必要があ
り、これらの要求を同時に満たすためには、臓器を挟む
部分の臓器との接触面積を大きくする必要がある。この
ため、従来のレトラクタは、そのサイズを小さくするこ
とが困難であり、必然的にトロカールの使用が必須であ
った。しかしながら、このトロカールの外径が5mmま
たは11mmのため、手術後において穿刺傷口を縫合す
る必要があり、手術の侵襲さらには美容的にも種々の問
題を残すものであった。
器摘出術において、トロカールの使用を少なくし、それ
に代わる細径器具を用いた、より低侵襲な手術を行うこ
とができ、さらには、術後の創痕が小さく縫合の必要の
無い、美容的にも有用なトロカールの使用を不要とした
レトラクタの開発の要望が高いものであった。
対応するべく、従来から行われていた4本のトロカール
を用いた腹腔鏡下胆嚢摘出術に代えて、2本のトロカー
ルを用いると共に、腹腔内に直接刺入し、胆嚢等の組織
臓器を把持しうるレトラクタを提供することを課題とす
る。すなわち、本発明は、2点式トロカール手術(Tw
o Trocal Method)を可能にし、かつ、
その手術において使用する、レトラクタを提供すること
を課題とする。
めに、本発明は、その具体的態様において、以下の構成
からなるレトラクタを提供する。
外筒と、前記外筒内に嵌入される金属製の内針と、前記
外筒内に別個独立に挿入される先端にスチールワイヤル
ープを付設した金属棒とからなり、
嵌入された状態で外筒の先端から内針の刃部が露出する
のに十分な長さを有すると共に、その他端には金属製リ
ングが設けられており、
が挿入された状態で外筒の先端から金属棒の先端に付設
したスチールワイヤループが露出するのに十分な長さを
有すると共に、その他端には金属製リングが設けられて
おり、
または挿入された金属棒を外筒内部の所望の位置に固定
するための係止部材を設けると共に、さらに前記外筒が
体腔内に刺入された場合に、その体腔内に止まる外筒の
長さ部分を調節し得るためのストッパーを外筒の周囲外
側に摺動自在に設けた、ことを特徴とする手術用ミニル
ープレトラクタ(MINI−LOOP−RETRACT
OR)を提供する。
おいて、より具体的な態様としての請求項2に係る発明
は、前記金属製の細管である外筒の外径が、2〜5mm
であるミニループレトラクタである。
製の外筒の長さが、200〜300mmであるミニルー
プレトラクタである。
針の長さが、外筒内に内針の全部が嵌入された場合に、
外筒の先端から針の刃部がほぼ3〜10mm程度露出す
るのに十分な長さを有するものであるミニループレトラ
クタである。
ラクタにあって、より具体的な構成としての請求項5に
係る発明は、前記金属製の外筒、金属製の内針および金
属棒のそれぞれが、ステンレススチールからなるもので
ある。
明は、前記金属棒の先端に付設したスチールワイヤルー
プのワイヤ径が0.1〜1mmであり、ワイヤの長さが
100〜300mmであり、かつ、ループの中間部にお
いてループが外筒の内部に挿入するのに容易ならしめる
屈折突起部を設けたものであるミニループレトラクタで
ある。
内に刺入された比較的細管である外筒の内部に挿入され
る金属棒の先端に、細いスチールワイヤループを付設す
ることに特徴があり、臓器をループしたワイヤを絞るこ
とにより(外筒の細管内でワイヤを牽引することによ
り)、胆嚢、大腸、胃等の臓器を把持し、手術野を展開
し、目的とする臓器摘出術を容易ならしめるものであっ
て、以下の特異的利点を有するものである。
ロカールを腹腔内に刺入した手術に比較し、トロカール
を2本しか刺入しないため、患者にとって低侵襲な手術
を行えること。また、刺入されるミニループレトラクタ
は細管であるため、刺入口にほとんど傷痕を残さず、縫
合も不要であり、美容上の利点があること。
は、金属棒の先端に付設された細いスチールワイヤを絞
ることにより、臓器を把持するものであるが、把持力は
スチールワイヤのあたる臓器部分全体に均一に力が加わ
るため、外径の細いレトラクタでも十分な把持・牽引効
果を得ることができるものであり、トロカールの使用を
必要としないこと。すなわち、従来のレトラクタのよう
に臓器の一部を挟むことによる把持では、その把持力が
組織の一点に集中してしまい、したがって組織を損傷す
る恐れがあり、必然的に大きなレトラクタを使用せざる
を得ず、トロカールの使用を必須としていたが、本発明
のミニループレトラクタにあっては、かかるトロカール
の使用を何ら必要とせず、トロカールの使用数を4本か
ら最低2本に減らすことが可能となる。
使用することより把持力が分散し、組織を損傷すること
が無い利点がある。そのため、従来のレトラクタでは把
持困難な炎症の強い高度胆嚢炎、急性胆嚢炎の胆嚢壁、
潰瘍性大腸炎の結腸壁等も損傷無く容易に把持できるこ
とより、広範囲な手術に適用できる。
チールワイヤを絞ることにより、臓器部分に閉塞腔がで
きるので、これがボタン状のストッパーの役目を果た
し、ワイヤを牽引しても臓器がはずれず、強い把持を確
保し得るものである。
タについて、添付の図面を参照にしながらその詳細を説
明する。なお、以下の構成を有する限り、本発明が提供
するミニループレトラクタは種々の変形も可能であり、
かかる変形も本発明の技術的範囲に包含されるものであ
る点に注意すべきである。
ニループレトラクタを構成する金属製の細管である外筒
(外筒の一部を省略)の正面図を示し、図2には、図1
に示した外筒内に嵌入される金属製の内針(内針の一部
を省略)の正面図を示し、図3には、図1に示した外筒
内に、前記内針を引く抜いた後に別個独立に挿入される
先端にスチールワイヤを付設した金属棒(金属棒の一部
を省略)の正面図を示す。
構成は、基本的には、図1に示した外筒と、図2に示し
た金属製の内針と、図3に示した金属棒との3つの部材
によりなるものである。
り、該外筒1の内部は、図2に示した金属製の内針が嵌
入される管部を有している。さらに、外筒1には、外筒
内に嵌入された金属製の内針10、または外筒内に挿入
された金属棒20が、外筒内部で所望の位置に固定さ
れ、それ以上の動きができないように内針10または金
属棒20を固定するための係止部材2が設けられてい
る。
の一例として、外筒に穿設したネジ穴にネジ7を巻き込
むことにより、ネジの頭で金属棒等を固定する手段を採
用することができ、金属棒等の外筒内での動きを自由と
する場合には、当該ネジによる固定を開放してやればよ
い。かかる作用を発揮する限り、通常の管内に挿入され
る金属棒を固定する一般的な係止部材を設けることが可
能であることはいうまでもない。
腔内に刺入され、手術部位においてワイヤループを的確
に操作し得る長さまで刺入された場合、あるいは、ワイ
ヤループにより胆嚢、大腸等の臓器を把持し、引き上げ
固定する場合(すなわち、体腔内に刺入された所望の長
さとなった場合)に、体表面よりそれ以上外筒1が体腔
内に挿入できないように固定するストッパー3が設けら
れている。
を滑動自在にスライドし、所望の位置において固定する
ような、ねじ込み8による固定等のストッパーにより実
施することができる。かかるストッパー3を設けること
により、体腔内に刺入された外筒1を人為的に保持して
おく必要はなくなる利点がある。
端4の他端5には、金属製の内針10、あるいは金属棒
20が外筒内に全部嵌入または遊挿された段階で、それ
以上の内針10あるいは金属棒20の嵌入等が行えない
ように、内針10あるいは金属棒20の端部形状に合致
する受け止め部6が設けられている。かかる受け止め部
6は、例えば、外筒の内径以上の径を有する部分を設け
ることにより実施することが可能である。また、受け止
め部6をルアーロック形状とすることにより、温生理食
塩水を吸入した注射筒を取り付けて体内術部をスポット
洗浄が可能となる。
内針10は、その先端11において、刃部として三角の
尖頭12を有する針である。かかる内針としては、筒状
の形態を有するものであっても良く、その他端13には
金属製のリング14が設けられている。内針10の径
は、外筒1の内部を摺動自在に嵌入するのに十分なもの
であればよい。リング14は、これを設けることによ
り、リング内の指を絡ませて、内針10の外筒内におけ
る摺動を容易にできる作用を発揮する。また、この場合
の内針10の長さは、外筒1に内針10の全部が嵌入さ
れた場合に、外筒1の先端4より内針10の尖頭の刃部
がほぼ3〜10mm程度露出するのに十分な長さを有す
るものである。なお、図中においては、内針の刃部とし
て、三角の尖頭12を有する形状を示したが、必ずしも
三角である必要はなく、一般的な注射針の先端での刃部
の形状を採用し得ることはいうまでもない。
針10を引く抜いた後に別個独立に挿入される金属棒2
0は、その先端21に細いスチールワイヤループ22が
付設される一方、その他端23には金属リング24が設
けられている。この場合にあっても、前記内針の場合と
同様に、リング24を設けることにより、リング内の指
を絡ませて、金属棒20の外筒内における挿入を容易な
らしめる作用を発揮する。
ルワイヤループ22は、そのワイヤ径が0.1〜1mm
程度の細いワイヤから構成される。かかるワイヤとして
は、単線に限らず、複数本のワイヤを編んだものでもよ
く、直接触れる臓器に損傷を与えないものが好ましい。
また、ループとしてワイヤの長さが100〜300mm
のものであればよく、さらにループ22の中間部におい
て、外筒1の内部をワイヤと共に金属棒20を挿入する
のに容易ならしめるために、屈折突起部25を設けたも
のである。
制限されず、外筒1に当該金属棒20の全部が挿入され
た場合に、外筒1の先端4ワイヤループ22が十分に露
出する程度の長さを有するものである。これにより、金
属棒20の先端に付設したワイヤループ22を、目的と
する臓器に自由に把持可能となるのである。
プレトラクタにあっては、その使用は、例えば胆嚢の把
持の場合には、以下のようにして行われる。すなわち、
外筒1の内部に内針10を全部嵌入することにより、外
筒先端4に内針の刃部としての三角の尖頭12が露出す
る。この段階で係止部材2により内針を固定し、外筒1
および内針10が一体となって、体腔内への外筒1の穿
刺が可能となる。
角の尖頭により、手術部位に相当する位置を定めた体表
面から、体腔内へ刺入される。その後続いて、外筒1内
の内針を引き抜き、空となった外筒内に別個独立に先端
にワイヤループを付設した金属棒20を挿入する。この
場合の金属棒の挿入は、金属棒の先端に付設したワイヤ
ループの屈折突起部25を先頭に挿入することにより、
容易に行うことができる。
における金属棒の先端のワイヤループが体腔内で自由に
動くことが可能となる。この段階で係止部材2により金
属棒を固定し、外筒と共に金属棒が体腔内を自由に動く
ことにより、例えば、胆嚢組織をワイヤでループする。
その後、係止部材2を緩め、金属棒20を引き上げるこ
とにより、ループが絞られ、その結果、胆嚢が把持され
る。
2により外筒内における金属棒20を固定し、金属棒と
一体となった外筒1を体腔内から体表面部に引き上げる
ことにより胆嚢組織を上部に引き上げ、外筒1の周囲に
設けたストッパー3を調節することにより、強固な把持
が確保できる。このようにして胆嚢を把持することによ
り、手術を施行するべき部位を広げ、より有効に胆嚢摘
手術が容易に行われることとなる。
び金属棒20を構成する金属としては、ある程度の強度
を有するために、ステンレススチールが好ましく、外筒
の長さとしては、腹腔内における施術に使用するため
に、200〜300mm程度の長さ有するものであれば
十分であり、さらに外筒の外径としては2〜5mm程度
である。したがって、かかる外筒1の長さ、ならびに外
径によって、使用される内針の長さと径が、ならびに金
属棒の長さと径が決定されることとなる。
構成を、より一層理解可能となるよう、このレトラクタ
を使用した、2点式トロカール手術(Two Troc
alMethod)による、腹腔鏡下胆嚢摘出術の実際
について説明する。
により、12mm径のBLUNTPORTを挿入し、さ
らに剣状突起下に5mm径のトロカールを刺入する。続
いて、右肋骨弓直下(胆嚢の直上部位)に、本発明のミ
ニループレトラクタにおける外筒内に内針を嵌入したも
のを刺入し、内針を抜去した後、外筒内にスチールワイ
ヤループを通して金属棒を挿入した。外筒内における金
属棒を係止部材にて固定し、胆嚢底部に、剣状突起下に
刺入したトロカールから誘導された鉗子を用いてワイヤ
ループを掛け、さらに外筒内の金属棒を引き上げること
によりループを絞り、胆嚢底部を把持する。ループによ
り把持が行われた状態で、外筒内の金属棒を係止部材で
固定し、外筒を引き上げ、ストッパーにて体表面上に外
筒を固定し、把持した胆嚢と一緒に肝を頭側に押し上げ
て、視野を確保した。
腹部)に本発明のミニループレトラクタを別個に刺入
し、先の施術と同様にして、胆嚢の頚部をワイヤループ
で絞って把持した。次いで、この状態で剣状突起下に刺
入したトロカールから誘導された鉗子等により、胆嚢
管、胆嚢動脈を剥離、クリッピング後切離したのち、肝
より胆嚢を剥離する。
肝から切離(剥離)する前に、肝床部を洗浄し、出血あ
るいは胆汁の漏れが無いことを確認した。その後、右季
肋下(右上腹部)から刺入した本発明のミニループレト
ラクタのワイヤループを外すことにより、胆嚢の頚部側
の把持を解除し、右肋骨弓直下(胆嚢の直上部位)に刺
入されている本発明のミニループレトラクタ全体を押し
下げ、胆嚢底部を把持しているループを解除すると共
に、再度そのループにより胆嚢の頚部側を把持した。
臍下部から刺入したトロカール側へ推し進め、トロカー
ルのカニューレから誘導された鉗子またはフックにより
胆嚢の一部をカニューレ内へ押し入れ、レトラクタのル
ープを解除し、臍下部から刺入したトロカールと共に臍
部創より胆嚢を取り出し、摘出を完了した。
後、一般的な腹腔鏡下胆嚢摘出術における術後処理を施
し、本発明のミニループレトラクタを使用した、2点式
トロカール手術(Two Trocal Metho
d)による、腹腔鏡下胆嚢摘出術が終了する。なお、こ
れらの施行術は、トロカールからの鏡視下に行われ、術
中造影を必要とする場合や、高度緊満胆嚢症例の場合に
は、胆嚢穿刺を行い、内容の吸引、造影等を適宜行い施
術することができる。
トラクタを使用する2点式トロカール手術による、腹腔
鏡下胆嚢摘出術を、胆嚢造影陰性の高度胆嚢炎、急性壊
死性胆嚢炎および急性壊疽性胆嚢炎の81症例に施行し
たが、そのうち73症例での完遂をみた。なお、完遂し
なかった症例中の6例はさらに追加のトロカールが必要
とされたものであり、2例は開腹術に変更せざるを得な
いものであった。
クタの使用は、従来の4本のトロカールを使用した腹腔
鏡下胆嚢摘出術(4点式トロカール法)を、2本のトロ
カールの挿入だけで行えるものであり、低侵襲であり、
かつ美容的にも有用な術式であることが判明した。な
お、上記の実際の施行術における本発明のミニループレ
トラクタによる胆嚢の把持では、胆嚢壁の損傷が皆無で
あり、手術時間も従来の4点式トロカール法と比較し、
有意差はなかった。さらに、術後平均入院期間は5.8
±1.5日であり、従来の4点式トロカール法の7.2
±1.7日に比較して短かった。
特異的な利点を、特に腹腔鏡下胆嚢摘出術に使用する場
合を例として説明した。しかしながら、胆嚢摘出以外の
臓器等の摘出として、例えば、大腸切除術にも有効に利
用できることはもちろんである。この場合における本発
明のミニループレトラクタの適用も、胆嚢摘出の場合と
同様に、腹部に刺入した複数のレトラクタにおける金属
棒の先端に付設したワイヤループを絞ることにより、切
除対象の大腸部を適宜把持し、その後、例えば、別に腹
部に挿入した細径電気メス等により大腸を切除する方法
により行われ、使用するトロカールの本数も2本に減ら
すことが可能となる。
ミニループレトラクタは、従来の4本のトロカールを使
用した腹腔鏡下胆嚢摘出術(4点式トロカール法)を、
わずか2本のトロカールの刺入だけで行えることを可能
にするものであり、そのトロカールも10mm径スコー
プ、5mm剥離鉗子の使用を可能にすることより、多く
の施設で施行可能である利点を有する。
し、特に、手術自体が低侵襲なものであること、さらに
レトラクタ自体が細管であることより、術後の傷痕が残
らずに、美容的にも有用なものである。さらに、本発明
が提供するミニループレトラクタの使用による腹腔鏡下
胆嚢摘出術は、高度胆嚢炎患者にも施行可能な、これま
で全世界で知られていなかった2点式トロカール法を提
供することとなり、医療技術上に多大の貢献を与えるも
のである。
る、細管である外筒(外筒の一部を省略)の正面図であ
る。
る、内針(内針の一部を省略)の正面図である。
る、先端にスチールワイヤを付設した金属棒(金属棒の
一部を省略)の正面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 金属製の細管である外筒と、前記外筒内
に嵌入される金属製の内針と、前記外筒内に別個独立に
挿入される先端にスチールワイヤループを付設した金属
棒とからなり、 前記金属製の内針は、外筒内にその全部が嵌入された状
態で外筒の先端から内筒針の刃部が露出するのに十分な
長さを有すると共に、その他端には金属製リングが設け
られており、 前記金属製の金属棒は、外筒内にその全部が挿入された
状態で外筒の先端から金属棒の先端に付設したスチール
ワイヤループが露出するのに十分な長さを有すると共
に、その他端には金属製リングが設けられており、 前記外筒には、外筒内に嵌入された内針、または挿入さ
れた金属棒を、外筒内の所望の位置に固定するための係
止部材を設けると共に、さらに前記外筒が体腔内に刺入
された場合に、その体腔内に止まる外筒の長さ部分を調
節し得るためのストッパーを外筒の周囲外側に摺動自在
に設けた、ことを特徴とする手術用ミニループレトラク
タ。 - 【請求項2】 前記金属製の細管である外筒の外径が、
2〜5mmである請求項1に記載のミニループレトラク
タ。 - 【請求項3】 前記金属製の外筒の長さが、200〜3
00mmであるミニループレトラクタ。 - 【請求項4】 前記内針の長さが、外筒内に内針の全部
が嵌入された場合に、外筒の先端から針の刃部がほぼ3
〜10mm程度露出するのに十分な長さを有するもので
ある請求項1に記載のミニループレトラクタ。 - 【請求項5】 金属製外筒、金属製内針および金属棒の
それぞれが、ステンレススチールからなるものである請
求項1に記載のミニループレトラクタ。 - 【請求項6】 前記金属棒の先端に付設したスチールワ
イヤループのワイヤ径が0.1〜1mmであり、ワイヤ
の長さが100〜300mmであり、かつ、ループの中
間部においてループを外筒の内部に挿入するのに容易な
らしめる屈折突起部を設けたものである請求項1に記載
のミニループレトラクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10197139A JP2000023989A (ja) | 1998-07-13 | 1998-07-13 | ミニループレトラクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10197139A JP2000023989A (ja) | 1998-07-13 | 1998-07-13 | ミニループレトラクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000023989A true JP2000023989A (ja) | 2000-01-25 |
Family
ID=16369418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10197139A Pending JP2000023989A (ja) | 1998-07-13 | 1998-07-13 | ミニループレトラクタ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2000023989A (ja) |
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