JP3408672B2 - 連続式水洗機及び連続式水洗方法 - Google Patents

連続式水洗機及び連続式水洗方法

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JP3408672B2 JP22012495A JP22012495A JP3408672B2 JP 3408672 B2 JP3408672 B2 JP 3408672B2 JP 22012495 A JP22012495 A JP 22012495A JP 22012495 A JP22012495 A JP 22012495A JP 3408672 B2 JP3408672 B2 JP 3408672B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種類の異なる被洗
物を連続的に洗浄処理する連続式水洗機及びそれを用い
た連続式水洗方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
<従来の技術・その1>従来の連続式水洗機を図7〜図
10によって説明する。図7はこの連続式水洗機の概略
構成、図8は投入口側から見た第1槽の内部構造を示し
ている。
【0003】図7において、51は洗濯ドラムで、該洗
濯ドラム51は仕切板52によって4個の第1〜第4槽
(室)53,54,55,56に区割りされており、第
1槽53には被洗物57の投入口58が設けられてい
る。第1槽53と第2槽54の間の第1仕切板52は、
隣合う槽の水が流れ込まないもので、第2槽54と第3
槽55の間及び第3槽55と第4槽56の間の第1仕切
板52には多数の流通孔52aが形成されている。上記
洗濯ドラム51の第1槽53では予備洗いが行われ、ま
た、第2槽54,第3槽55及び第4槽56では本洗が
行われる。尚、図中、符号60,61,62は洗濯ドラ
ム51に対して給排水、洗剤の投入、加熱等を行う固定
ドラムを図示する。
【0004】図7において、符号64はすすぎドラム
で、該すすぎドラム64は仕切板65によって3個の第
5〜第7槽(室)66,67,68に区割りされ、第7
槽68には被洗物57の取出口70が設けられている。
尚、図中符号71,72はすすぎドラム64に対して給
排水を行う固定ドラムを図示する。前記洗濯ドラム51
及びすすぎドラム64は一体に形成され、ギヤードモー
タ74によって回転駆動される。
【0005】各槽53〜56及び各槽66〜68の内部
には、スクープ63が設けられており、該スクープ63
の形状は、洗濯ドラム51及びすすぎドラム64が正転
することにより被洗物57を掬い上げて取出口70側の
隣の槽に送ることができ、洗濯ドラム51及びすすぎド
ラム64が逆転した時には、被洗物57を掬い上げても
他の槽に移さないようになっている。
【0006】尚、図7において、符号76はリサイクル
タンク、77はすすぎ水、78は水回収タンク、79は
給水タンクを図示する。
【0007】また、図8に示すように、第1槽53には
投入口58(投入シュート)につながる開口部101が
形成され、該開口部101の一部はスクープ63の端面
で塞がれた状態となっている。ドラムの回転に伴って開
口部101も回転し、投入口58の開口面積は変化す
る。図8に示したように、スクープ63の傾斜面が最大
傾斜付近で投入口58側の開口面積が最大となるように
なっている。
【0008】次に上記構成の連続式水洗機の洗浄時の動
作状況を説明する。
【0009】先ず、被洗物57は、給水タンク79から
加えられた予備洗い液と共に洗濯ドラム51の第1槽5
3に投入され、順次各槽54〜56,各槽63〜68を
通って取出口70の方向に移送される。すすぎ水は注入
口77から第6槽67、第7槽68に入り被洗物57に
対して対向流となって流れ、第5槽66のオーバーフロ
ー管81からリサイクルタンク76に排出されている。
また、洗濯水はリサイクルタンク76からポンプ82で
第4槽56に汲上げられ、被洗物57に対して対向流と
なって流れ、第2槽54のオーバーフロー管から排出さ
れる。
【0010】洗浄時には、図9に示すように、洗濯ドラ
ム51及びすすぎドラム64が(い)→(ろ)→(は)
の状態に正転を行い、(に)から(ほ)→(へ)の状態
まで逆転を行うと、ビータ(図示省略)によって被洗物
57のもみ洗いが行われる(揺動洗い)。
【0011】移送時には、図10に示すように、洗濯ド
ラム51及びすすぎドラム64が(イ)から(ロ)の状
態まで正転を行うと、被洗物57はスクープ63に掬い
上げられ、スクープ63の斜面を滑り落ちて隣の槽へ移
送される(移送)。(イ)の状態から第1槽53への新
たな被洗物57の投入が開始される。(イ)と(ロ)の
間で、第1槽53の開口部101と投入口58との開口
面積が最大となるため、洗濯ドラム51及びすすぎドラ
ム64が(ハ)、(ニ)の状態に2〜3回微小揺動(例
えば60°〜90°の範囲)する。この間、給水タンク
(図示省略)からの予備洗い液が投入口58(投入シュ
ート)上を流れるようになっている。微小揺動した後、
(ホ)の状態まで逆転を行い、次の洗浄に備える。
【0012】被洗物57の投入が開始された後、洗濯ド
ラム51及びすすぎドラム64が微小揺動を2〜3回行
うことで、第1槽53の開口部101と投入口58との
開口面積が最大となる状態が繰り返される。このため、
塊形状、品種、大きさ等に係わらず、被洗物57が順次
送られた場合であっても、第1槽53への被洗物57の
投入が確実に行える。また、被洗物57の投入時に洗濯
ドラム51及びすすぎドラム64の回転を停止させる必
要がないため、洗浄の効率が悪化することがない。
【0013】<従来の技術・その2>また、従来の他の
連続式水洗機の一例を図11〜図14によって説明す
る。図11は従来の他の連続式水洗機の概略構成図、図
12はその仕切板の詳細断面図、図13は図11中のXI
II-XIII線矢視図、図14は図11中のXIV-XIV 線矢視
図である。図11において、符号51はドラムで、図示
しない駆動装置により、所定方向に回転して被洗物57
を水洗処理する円筒状の回転槽であり、このドラム51
の外側には、固定のドレンボックス92,95及び加熱
ボックス93,94が図示しないフレームに固着されて
配設されている。また、ドラム51の内側にはスパイラ
ル状に仕切板52,52aが溶接されており、予洗ゾー
ンX及び予洗ゾーンXと本洗ゾーンYの境界、本洗ゾー
ンYとすすぎゾーンZの境界には、隣り合う槽の水が流
れ込まない様に前記仕切板52が設けられている。また
他の槽には、仕切板52aが設けられ、同仕切板52a
には図12に示す如く多数の洗濯水通流孔96が設けら
れており、回転ドラム51内の洗濯水97はこの洗濯水
通流孔96を通って、前記被洗物57と逆方向に流れる
様になっている。
【0014】また図12に示す98はリップシールパッ
キンで、このリップシールパッキンはドラム51が回転
する為、固定のドレンボックス92,95及び加熱ボッ
クス93,94とのシールの為に取付けられている。な
お、通常は、リップシールパッキン98は、ドレンボッ
クス92,95及び加熱ボックス93,94の固定側の
図示しないボルトで固着されている。またリップシール
パッキン98の材質を弾性ゴムとし、このゴムの弾性力
で洗濯水97の漏れを防いでいる。図11に示す79は
浸し水タンクであり、被洗物57がドラム51内に供給
される時、同時に同タンク79から浸し水が供給され、
被洗物57を短時間に濡らして汚れを落ちやすくする。
【0015】76はリサイクルタンクである。77はす
すぎ水で、ロータリジョイント91を経てドラム51内
に供給される。そしてこのすすぎ水77は被洗物57を
すすいだ後、ドレンボックス95に取付けられている高
さ調節可能な水位調整管81からオーバーフローして、
回転ドラム51内の水位を一定に保つと共に、リサイク
ルタンク76に蓄えられる。また78は水回収タンク
で、回転ドラム51から洗濯済の被洗物57と共に排出
された洗濯水97を蓄えるためのタンクであり、同タン
ク78から浸し水タンク79へ、ポンプ100で一定量
の洗浄液が供給される。このときリサイクルタンク76
からもポンプ101で一定量の洗浄液が供給され、これ
らの混合液が浸し水として使用される。
【0016】99は本洗水供給管であり、通常同供給管
99を経てリサイクルタンク76から一定量の洗濯液9
7がポンプ102によって加熱槽94へ供給される。ま
た加熱槽94は蒸気弁104の開閉により蒸気がノズル
103から直接吹込まれる構造となっており、同蒸気弁
104の開閉は図示しない温度計の信号によって制御さ
れ、一定の温度を維持することが出来るようになってい
る。ここで前記の如く供給された洗濯水97は、被洗物
57と反対方向に流れて、ドレンボックス92の高さ調
節可能な水位調節管105からドラム51外へ排出され
る。
【0017】106はドレン水排出管で、ドレンボック
ス92に固着されていて、同ドレンボックス92の底面
に沈澱した汚れをバルブ107を作用させる事によって
排出する。バルブ107は図示しないタイマーによって
一定時間作用の後、閉じる構造となっている。また10
8は洗濯水供給管で、ドレンボックス92から洗濯用水
を供給する供給管であり、通常は回収タンク78から、
又は図示しない温水タンクから図示しないポンプで一定
量供給される。
【0018】109はリサイクルタンク排水バルブで、
色落ちし易い被洗物57を処理した時、リサイクルタン
ク76の水を排水可とするバルブである。110は本洗
用新水供給管で、リサイクルタンク76内の水が使用で
きない時の水源である。なお、ドラム51内には仕切板
52又は52aで仕切られた槽の番号が示してある(図
11は[14]槽に仕切られたドラム51を示す)。そ
して、予洗ゾーンXは[1〜2]槽、本洗ゾーンYは
[3〜9]槽、すすぎゾーンZは[10〜14]槽とな
る。
【0019】次に被洗物の処理工程を説明する。洗濯前
に被洗物57は、ドラム51の一端の投入口から図示し
ないコンベア等で供給され、浸し水タンク79からの供
給水により短時間に濡らされる。予洗ゾーンXでは図示
しない洗剤供給装置、助剤供給装置からその被洗物の汚
れに応じた洗剤、助剤が供給され、汚れが除去される。
被洗物57が予洗ゾーンXから本洗ゾーンYに移った直
後、バルブ107が開き、ドレン排水管106から、予
洗ゾーンXで被洗物57から分離した汚れを含む洗濯水
97が一定量排出されバルブ107が閉じる。その後、
洗濯水供給管108から洗濯水が排水された量とほぼ同
量供給される。
【0020】また本洗ゾーンYに移送された被洗物57
は、加熱ボックス93,94によって一定温度に加熱さ
れた洗濯水97の中で、ドラム51の回転力にてドラム
51内でもみ洗い、たたき洗いの効果を受ける。この時
図示しない洗剤供給装置、助剤供給装置から被洗物の汚
れに応じた洗剤、助剤が供給され、洗浄効果を一層高め
ることが出来る。また汚れのきついテーブルクロス、ナ
プキン又はモップ類の洗浄においては、シーツやタオル
類の一般被洗物に比べ多量の洗剤、助剤を供給して汚れ
を落とすことが行なわれている。
【0021】次いで、本洗ゾーンYで十分に洗浄された
被洗物57はすすぎゾーンZに移送され、ここで予洗ゾ
ーンX、本洗ゾーンYで供給された洗剤、助剤類はすす
がれる。またすすぎゾーンZでは、前記ドラム51の
[14]槽に供給されたすすぎ水77が、被洗物57と
反対方向に流れる。所謂カウンターフローとすることに
よって、一般に使われているバッチワッシャに比べて半
分以下の水量ですすぐことが出来る。しかし、予洗ゾー
ンX、本洗ゾーンYで多量に洗剤、助剤を使用した被洗
物に対しては、通常より多量のすすぎ水77を供給する
ことが必要であり、また付着している洗剤、助剤を希釈
作用によって減らされた、所謂すすぎの終わった被洗物
57は、ドラム51の図示しない取出口から後工程の図
示しない脱水機等へ排出される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、連続式水洗
機で処理される主な被洗物は、例えばシーツ,枕カバ
ー,浴衣,タオル,テーブルクロス等の所謂リネン類で
あって、この中にはいわゆる白物と、色物とがある。通
常白物の洗濯には白さを保持するため漂白剤が用いられ
るため、白物に混じった色物は脱色される。また、逆に
色物からは染料が溶け出すため、色物に混じった白物は
移染するので、白物と色物はそれぞれ別に纏めて洗濯す
る。
【0023】しかし、前述のような連続式の洗濯の場
合は、被洗物を分けても後続の被洗物の先頭部分は先行
する被洗物を洗濯した洗濯水に浸ることになり、脱色ま
たは着色が生じて不具合を生ずる虞がある。また、被
洗物の汚れに大きな差があったり、あるいは品種が異な
る場合、一方の被洗物から他方に汚れや糸屑が移る等、
類似の不具合が生ずる。
【0024】これを避けるためには、一方の被洗物の最
後部が洗濯機から出て洗濯水を抜いた後、他方の被洗物
の洗濯を行えばよいが、連続処理が中断されて効率が低
下することになる。近年、前述の異なる種類の被洗物を
少量づつ頻繁に切換えて処理する必要が増えており、こ
れらを不具合なく連続で処理する装置が要望されてい
る。
【0025】本発明は上記事情に鑑み、種類の異なる被
洗物を不具合なく連続して洗濯処理できる連続式水洗機
及びそれを用いた連続式水洗方法を提供することを目的
とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明に係る連続式水洗機の構成は、一端に被洗物の投入口
と他端に取出口とを備えた処理ドラムと、該処理ドラム
の内部を予備洗い・本洗すすぎ等の複数の槽室に区割り
する仕切板と、投入側の前記室から前記取出口の前記室
へ前記被洗物を順次移送する移送手段とを具備し、供給
した洗濯水やすすぎ水を流してオーバーフロー排水しつ
つ前記被洗物を洗浄処理する連続式水洗機において、相
隣る各槽室と連通する該各槽の外側に設けた固定ドラム
間をダムボックスで連結し、各固定ドラムの下部には大
口径の急速排水弁を設け、且つ、上記ダムボックス内を
高さが任意に調整自在の堰板によって連なる少なくとも
三室に分けてなり、両端の二室は相隣る槽室の外側の固
定ドラムとそれぞれ配管で繋ぎ、中央部の室には排水弁
を備えてなることを特徴とする。
【0027】上記連続式水洗機において、被洗物を移送
する移送手段が、処理ドラムの回転に伴って被洗物を掬
い上げて隣の槽室へ順次移送するスクープ又は、処理ド
ラムの回転により被洗物を順次移送するスパイラル型仕
切板であることを特徴とする。
【0028】上記連続式水洗機において、異なる種類の
被洗物が投入されたときに投入口で入力された該被洗物
の種類の情報に基づいて、該被洗物が本洗領域を通過す
る間、ダムボックスの中央の排水弁を順次開閉して、先
行する被洗物との間の水の流れを隔離し、予め設定のプ
ログラムによる、複数の水の流れの形成を可能としたこ
とを特徴とする。
【0029】すなわち、本発明では洗濯ドラムの各槽室
を流通孔が無く水を通さない仕切板を用いて囲んでそれ
ぞれ孤立させ、相隣る各槽室と連通する固定ドラム間を
ダムボックスで連結し、また各固定ドラムの下部には大
口径の急速排水弁を設け、このダムボックスは高さが調
整できる堰板によって連なる少なくとも三室に分け、両
端の2室は相隣る槽室の外側の固定ドラムとそれぞれ配
管で繋ぎ、中央の室には排水弁を備えた排水管を設けた
構造とするものである。また、各槽室の外側の固定ドラ
ムには洗濯水の供給口を設け、また必要な槽室の外側の
固定ドラムには洗剤等の供給口も設けている。
【0030】また、一方の連続式水洗方法は、前記記載
の連続式水洗機を用い、複数の槽室に区割りされた複数
の槽室内に、第一番目の槽室から順次、被洗物を投入
し、予備洗い・本洗すすぎ等の複数処理を順次処理して
前記被洗物を洗浄処理する連続式水洗方法であって、前
記被洗物の種類を異なる種類のものの処理に切換える際
に、後から投入された異なる被洗物が移送されて本洗ド
ラムに達したとき、先ず上記本洗ドラムの第一番目の槽
室の外側の固定ドラムの急速排水弁を開いて先に処理し
た被洗物の処理水を外に排出して該第一番目の槽内を空
にすると共に、第一番目と第二番目との固定槽の間に配
設したダムボックスの排水弁を開いて先に処理した被洗
物側の隣槽から流れ込む処理水を外に排水して第一番目
の槽に流れないように遮断し、次いで、第一番目の槽に
ある先に処理した被洗物を第二番目の槽に移し、第一番
目の槽には種類の異なる後の被洗物を投入してそれぞれ
の種類の異なる被洗物を順次移送させ、第一番目の槽に
排水した分の洗濯水を追加し、以下、順次同様の操作を
繰返して種類の異なる被洗物の境界を一槽づつ先に進
め、後に投入した種類の異なる被洗物の入った槽が複数
とした際には、後に処理する被洗物の先頭槽に洗濯水を
供給して、入口側に流れる後に処理する被洗物用の新し
い対向流を形成して、本洗領域内に複数の対向流を形成
することによりそれぞれ種類の異なる被洗物を連続的に
洗浄処理するとを特徴とする。
【0031】
【作用】供給した洗濯水やすすぎ水を流してオーバーフ
ロー排水しつつ前記被洗物を洗浄処理する連続式水洗機
において、図1及び図2に示すように、相隣る各槽室と
連通する外側に設けた固定ドラム12,12間をダムボ
ックス14で連結し、各固定ドラム12の下部に大口径
の急速排水弁13を設け、上記ダムボックス14は高さ
が調整できる堰板15a,15bによって連なる三室1
4a〜14cに分け、中央の室には排水弁16を備えて
なるもので、前記ダムボックス14の排水弁16を閉じ
ておけば、このダムボックス14を挟む2つの槽の一方
の洗濯水の水位が高くなると堰板15bを越えて中央の
室14bを満たし、さらに次の堰板15aを越えて隣の
槽に流れる。従って、洗濯ドラムの各槽は洗濯水の水位
が一定の高さを越えるとダムボックス14を介して連通
した状態となり、出口側から入口側に対向流として水を
流すことができるので、通常の洗濯では従来例と同様に
洗濯を行うことができる。
【0032】次に、ある被洗物(白物)から異なる被洗
物(色物)の洗濯に切換える場合に、投入された色物が
移送されて本洗ドラムに達したとき、急速排水弁13を
開いて白物の入った同槽の洗濯水を外に排出して空にす
ると共に、本洗ドラムの一番目と2番目との固定槽の間
のダムボックスの排水弁16を開いて白物側の隣槽から
流れ込む洗濯水を外に排水して一番目の槽に流れないよ
うに遮断し、次いで一番目の槽にある白物を二番目の槽
に移し、一番目の槽には色物を入れ、ここで一番目の槽
に排水した分の洗濯水を追加する。以下、同様の操作を
繰返して色物と白物の境界を1槽づつ先に進める。色物
の入った槽が複数になれば、色物の先頭槽に洗濯水を供
給すると入口側に流れる色物用の新しい対向流が形成さ
れ、本洗領域内に複数の対向流が存在する状態となる。
これらの弁の開閉、洗濯水や洗剤供給等の時期や方法
は、作業者が被洗物の投入時に入力した情報に基づい
て、予め決められたプログラムによって制御部から自動
的に指示される。
【0033】なお、すすぎドラムでは被洗物の相互影響
が少ないので被洗物の種類を問わず総て同じ対向流によ
るすすぎ処理を行う。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る連続式水洗機
を実施する好適な一実施の形態例について、図面を参照
して説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0035】<第1の実施の形態>本発明の連続式水洗
機の第1の実施の形態例を図1〜図4によって説明す
る。図1はこの連続式水洗機の概略構成図で、基本的構
造は従来例の水洗機と類似しており、従来例の7個の槽
(室)に対して12個の槽で成っている場合を示してい
る。図中のNoは槽番号を示しており、第1槽(No1)
と第2槽(No2)で予洗ドラム1を、第3槽(No3)〜
第8槽(No8)で本洗ドラム2を、第9槽(No9)〜第
11槽(No11)ですすぎドラム3を形成しており、第
12槽(No12)は糊や柔軟剤を添加するための仕上槽
である。
【0036】これらのドラム1〜3及び槽No1〜No12は
一体の処理ドラムとなっていて、ローラ4の上に回転自
在に支持され、ギヤードモータ5によって任意方向に回
転駆動されるようになっている。第1槽(No1)から第
9槽(No9)までの間、及び第11槽(No11)と第1
2槽(No12)の間は、水が通過できない仕切板6(実
線)(従来例の仕切板52に相当)によって、第9槽
(No9)〜第11槽(No11)の間は流通孔(従来例の
流通孔52aに相当)を有し、水が通過できる仕切板7
(破線)でそれぞれ仕切られている。また、第1槽(No
1)、第2槽(No2)、及び第12槽(No12)には、
水が通過できないスクープ8(実線)が、第3槽(No
3)〜第11槽(No11)には水が通過できるスクープ
9(破線)が各々設けられている。また、第1槽(No
1)の前には床に固設された投入口10が、第12槽
(No12)の後には取出口11がそれぞれ設けられてい
る。
【0037】符号12は床に固設され、環状に処理ドラ
ムを抱くジャケット状の固定ドラム(従来例の71に相
当)であり、ゴムのパッキンを介して水密にかつ摺動自
在に処理ドラムと接続している。この固定ドラム12の
内部は、対向する第3槽(No3)〜第9槽(No9)、及
び第11(No11)、12槽(No12)の円筒面に設け
られた連通孔30によってそれぞれの槽の内部と連通し
ており、また、それぞれの固定ドラム12の下部には大
口径の急速排水弁13を有する排水管が設けられてい
る。
【0038】符号14は相隣る固定ドラム12,12同
士を繋ぐダムボックスであり、図2はその拡大図、図3
は図2の側面図である。このダムボックス14内は、高
さが自在に調節できる本実施例では2枚の堰板15a,
15bによって室14a,14b,14cの三室に仕切
られている。そして両側の室14a,14cは、配管1
4d,14eによってそれぞれ相隣る固定ドラム12と
連通し、中央の室14bには排水弁16を有する排水管
が設けられている。なお、本実施例では、2枚の堰板1
5a,15bによって三つの室14a,14b,14c
の仕切るようにしたが、本発明はこれに限定されず、必
要に応じてそれ以上設けてもよい。
【0039】図1中、符号17は第3槽(No3)、第9
槽(No9)及び第12槽(No12)に設けられたオーバ
ーフロー管、18は浸し水(予備洗い液)タンク、19
は温水タンク、20はリサイクルタンク、21は水回収
タンク、22はすすぎ水(新水)供給源、23は温水供
給源、24は洗剤を添加する洗剤供給管、25は次亜塩
素酸ソーダや過酸化水素水等の漂白剤を添加する漂白剤
供給管、26は仕上剤供給管、27は洗濯水を加熱する
ための蒸気管を図示する。
【0040】次に、上記構成の連続式水洗機の作用を説
明する。
【0041】(ダムボックス14の作用)図2に示すよ
うに、ダムボックス14の堰板15bは対応する槽の希
望水位と同じ高さに、堰板15aは堰板15bよりやや
低く調整し、また排水弁16を閉じておくと、取出口1
1側(図中右側)の槽に供給された洗濯水は配管14e
を通ってダムボックス14の室14cに入り、堰板15
bを越えて室14bに入って同室を満たし、堰板15a
を越えて投入口10側(図中左側)の槽に入る。従っ
て、水洗ドラム2の各槽は、各ダムボックス14及び各
固定ドラム12を介して、また、すすぎドラム3の各槽
は仕切板7の連通孔によってそれぞれ連通し、第11槽
(No11)及び第8槽(No8)に供給されたすすぎ水及
び洗濯水は、順次入口側に流れて、それぞれ第9槽(No
9)及び第3槽(No3)内に各々設けられたのオーバー
フロー管17から排出される対向流を作る。
【0042】(通常の洗浄時の作用)図2に示すよう
に、投入口10から投入される被洗物は、予洗ドラム
1、本洗ドラム2、すすぎドラム3を順次経て、取出口
11から取り出され、次工程の脱水機に送られる。予洗
ドラム1では、浸し水タンク18から浸し水を、また洗
剤供給管24から洗剤が加えられ、この浸し水と共に本
洗ドラム2に移送され、本洗ドラム2では流れる温水の
洗濯水中を流れに対向して進み、洗剤供給管24から洗
剤が、必要に応じて漂白剤供給管25から漂白剤が加え
られ、すすぎドラム3の中では流れるすすぎ水の中を対
向して進み、最後に仕上げ剤を添加されて取出口11か
ら出て次工程に送られる。この間の洗浄動作は従来例と
ほぼ同様なので説明を省略する。
【0043】(異なる種類の被洗物の洗浄時の作用)次
にある種類の被洗物から異なる種類の被洗物の洗濯に切
換える要領を、白物から色物に切換える場合の例で説明
する。
【0044】 作業者は最初の色物を投入口10に投
入する時に、色物を投入した情報を図示せぬ押しボタン
によって入力する。 予洗ドラム1では槽(No1),槽(No2)が独立し
ているので、先行の白物の洗濯水の影響はない。白物の
最後の被洗物が第3槽(No3:本洗ドラム2の第一番目
の槽に該当する)に進むためスクープ8で掬い上げられ
る時、図示省略の予め設定されているプログラムによる
制御部からの指示により、被洗物の移送に先立って第3
槽(No3)の外側の固定ドラム12の急速排水弁13及
び第3槽(No3)と第4槽(No4:本洗ドラム2の第二
番目の槽に該当する)の外側の固定槽間のダムボックス
14の排水弁16を開く(図2及び図3参照)。 第3槽(No3)の外側の固定槽並びに同槽と連通す
るダムボックス14の室14a及び室14bの洗濯水が
排水されて空となり、第4槽(No4)から流れてくる洗
濯水は堰板15bを越えて室14bの下部から排水弁1
6を経て外部に排水される(図2参照)。 この状態で処理ドラムを正転して被洗物及び槽内の
水を移送する。 この後、図1に示すように、第3槽(No3)上方に
設置された温水タンク19から温水を入れると、第3槽
(No3)では色物の洗濯が始まり、第4(No4)〜第8
槽(No8)では白物のみの場合と全く同様に白物の洗濯
が行われ、色物側と白物側の洗濯水はダムボックス14
の室14bによって完全に縁が切られる。 所定の揺動洗いを行った後、第4槽(No4)で前述
と同様の操作を行った後、被洗物を第4槽(No4)に移
送すれば、第3槽(No3)と第4槽(No4)では色物の
洗濯を、第5槽(No5)〜第8槽(No8)では白物の洗
濯が行われ、第4槽(No4)に温水供給源23から温水
を注げば被洗物に対向して第3槽(No3)に流れ、第3
槽(No3)のオーバーフロー管17から排出される対向
流を形成することができる。 図4は、色物の被洗物が第5槽(No5)まで進んだ
状態を示しており、色物及び白物は、被洗物の移送方向
Cと反対の対向流A及び対向流Bの中でそれぞれ洗濯さ
れており、両者は第5槽(No5)と第6槽(No6)間の
ダムボックス14によって縁が切られている。 以下、同様にして色物の被洗物を移送し、先頭が第
8槽(No8)に到達すれば色物のみの洗濯状態となる。 すすぎドラム3では温度の低いすすぎ水(新水)が
用いられ、白物の影響は殆ど生じないので、白物に続い
て同じすすぎ水ですすぎを行い、最後に、第12槽(No
12) 内で仕上げ剤による処理をして、取出口11より次
工程に送る。
【0045】以上、白物から色物に切換える場合を説明
したが、色物から白物に切換える場合、あるいはその他
の種類の異なる被洗物に切換える場合も、洗剤や漂白剤
等の添加を除き全く同様の操作で行うことができる。
【0046】また、前述の説明は二種類の被洗物の切換
えを行う場合であるが、本発明はこれに限定されず、本
発明の処理は、本洗ドラム2内に2つ以上の種類の被洗
物があってもよく、さらには二種類の被洗物を交互に投
入して、2つ以上の複数の独立した対向流を作って洗濯
することも可能である。
【0047】<第2の実施の形態>次に、本発明に係る
スパイラル型仕切板を有する連続式水洗機を実施する好
適な一実施の形態例について、図面を参照して説明す
る。
【0048】本発明の連続式水洗機の第2の実施の形態
例を図5,図6によって説明する。図5はこの連続式水
洗機の概略構成図で、基本的構造は図11に示す従来例
の水洗機と類似しており、従来例の14個の槽(室)に
対して10個の槽で成っている場合を示している。図中
のNoは槽番号を示しており、第1槽(No1)と第2槽
(No2)で予洗ドラム1を、第3槽(No3)〜第6槽
(No6)で本洗ドラム2を、第7槽(No7)〜第9槽
(No9)ですすぎドラム3を形成しており、第10槽
(No10)は糊や柔軟剤を添加するための仕上槽であ
る。
【0049】これらのドラム1〜3及び槽No1〜No10
は一体の処理ドラムとなっていて、ローラ4の上に回転
自在に支持され、ギヤードモータ5によって任意方向に
回転駆動されるようになっている。第1槽(No1)から
第7槽(No7)までの間、及び第9槽(No9)と第10
槽(No10)の間は、水が通過できない仕切板6(実
線)(従来例の仕切板52に相当)によって、第7槽
(No7)〜第9槽(No9)の間は流通孔(従来例の流通
孔96に相当)を有し、水が通過できる仕切板7(破
線)でそれぞれ仕切られている。また、第1槽(No1)
の前には床に固設された投入口10が、第10槽(No1
0)の後には取出口11がそれぞれ設けられている。
【0050】符号12は床に固設され、環状に処理ドラ
ムを抱くジャケット状の固定ドラムであり、ゴムのパッ
キンを介して水密にかつ摺動自在に処理ドラムと接続し
ている。この固定ドラム12の内部は、対向する第3槽
(No3)〜第10槽(No10)の円筒面に設けられた連
通孔30によってそれぞれの槽の内部と連通しており、
また、それぞれの固定ドラム12の下部には大口径の急
速排水弁13を有する排水管が設けられている。
【0051】符号14は相隣る固定ドラム12,12同
士を繋ぐダムボックスであり、前述した図2に示した拡
大図及び、図3の側面図と同様である。
【0052】図5において、符号17は第3槽(No
3)、第7槽(No7)及び第10槽(No10)に設けら
れたオーバーフロー管、18は浸し水(予備洗い液)タ
ンク、19は温水タンク、20はリサイクルタンク、2
1は水回収タンク、22はすすぎ水(新水)供給源、2
3は温水供給源、24は洗剤を添加する洗剤供給管、2
5は次亜塩素酸ソーダや過酸化水素水等の漂白剤を添加
する漂白剤供給管、26は仕上剤供給管、27は洗濯水
を加熱するための蒸気管を図示する。
【0053】次に、上記構成の連続式水洗機の作用を説
明する。
【0054】(ダムボックス14の作用)図2に示すよ
うに、ダムボックス14の堰板15bは対応する槽の希
望水位と同じ高さに、堰板15aは堰板15bよりやや
低く調整し、また排水弁16を閉じておくと、取出口1
1側(図中右側)の槽に供給された洗濯水は配管14e
を通ってダムボックス14の室14cに入り、堰板15
bを越えて室14bに入って同室を満たし、堰板15a
を越えて投入口10側(図中左側)の槽に入る。従っ
て、水洗ドラム2の各槽は、各ダムボックス14及び各
固定ドラム12を介して、また、すすぎドラム3の各槽
は仕切板7の連通孔によってそれぞれ連通し、第9槽
(No9)及び第6槽(No6)に供給されたすすぎ水及び
洗濯水は、順次入口側に流れて、それぞれ第7槽(No
7)及び第3槽(No3)内に各々設けられたオーバーフ
ロー管17から排出される対向流を作る。
【0055】(通常の洗浄時の作用)図5に示すよう
に、投入口10から投入される被洗物は、予洗ドラム
1、本洗ドラム2、すすぎドラム3を順次経て、取出口
11から取り出され、次工程の脱水機に送られる。予洗
ドラム1では、浸し水タンク18から浸し水を、また洗
剤供給管24から洗剤が加えられ、この浸し水と共に本
洗ドラム2に移送され、本洗ドラム2では流れる温水の
洗濯水中を流れに対向して進み、洗剤供給管24から洗
剤が、必要に応じて漂白剤供給管25から漂白剤が加え
られ、すすぎドラム3の中では流れるすすぎ水の中を対
向して進み、最後に仕上げ剤を添加されて取出口11か
ら出て次工程に送られる。この間の洗浄動作は従来例と
ほぼ同様なので説明を省略する。
【0056】(異なる種類の被洗物の洗浄時の作用)次
にある種類の被洗物から異なる種類の被洗物の洗濯に切
換える要領を、白物から色物に切換える場合の例で説明
する。
【0057】 作業者は最初の色物を投入口10に投
入する時に、色物を投入した情報を図示せぬ押しボタン
によって入力する。 予洗ドラム1では槽(No1),槽(No2)が独立し
ているので、先行の白物の洗濯水の影響はない。白物の
最後の被洗物を第3槽(No3:本洗ドラム2の第一番目
の槽に該当する)に進むためのドラム回転時、又は、移
送時直前のドラム停止時、図示省略の予め設定されてい
るプログラムによる制御部からの指示により、被洗物の
移送に先立って第3槽(No3)の外側の固定ドラム12
の急速排水弁13及び第3槽(No3)と第4槽(No4:
本洗ドラム2の第二番目の槽に該当する)の外側の固定
槽間のダムボックス14の排水弁16を開く(図2及び
図3参照)。 第3槽(No3)の外側の固定槽並びに同槽と連通す
るダムボックス14の室14a及び室14bの洗濯水が
排水されて空となり、第4槽(No4)から流れてくる洗
濯水は堰板15bを越えて室14bの下部から排水弁1
6を経て外部に排水される(図2参照)。 この状態で処理ドラムを正転して被洗物及び槽内の
水を移送する。 この後、図5に示すように、第3槽(No3)上方に
設置された温水タンク19から温水を入れると、第3槽
(No3)では色物の洗濯が始まり、第4(No4)〜第6
槽(No6)では白物のみの場合と全く同様に白物の洗濯
が行われ、色物側と白物側の洗濯水はダムボックス14
の室14bによって完全に縁が切られる。 所定の揺動洗いを行った後、第4槽(No4)で前述
と同様の操作を行った後、被洗物を第4槽(No4)に移
送すれば、第3槽(No3)と第4槽(No4)では色物の
洗濯を、第5槽(No5)と第6槽(No6)では白物の洗
濯が行われ、第4槽(No4)に温水供給源23から温水
を注げば被洗物に対向して第3槽(No3)に流れ、第3
槽(No3)のオーバーフロー管17から排出される対向
流を形成することができる。 図6は、色物の被洗物が第4槽(No4)まで進んだ
状態を示しており、色物及び白物は、被洗物の移送方向
Cと反対の対向流A及び対向流Bの中でそれぞれ洗濯さ
れており、両者は第4槽(No4)と第5槽(No5)間の
ダムボックス14によって縁が切られている。 以下、同様にして色物の被洗物を移送し、先頭が第
6槽(No6)に到達すれば色物のみの洗濯状態となる。 すすぎドラム3では温度の低いすすぎ水(新水)が
用いられ、白物の影響は殆ど生じないので、白物に続い
て同じすすぎ水ですすぎを行い、最後に、第10槽(No
10) 内で仕上げ剤による処理をして、取出口11より
次工程に送る。
【0058】
【発明の効果】以上、実施の形態例と共に説明したよう
に、本発明によれば、色物と白物、汚れの多いものと小
さいもの、その他種類が異なっていて隣槽で洗濯すると
不具合の生ずる被洗物であっても、連続して投入するこ
とができ、別々の対向流によって相互に悪影響を与えず
に効率よく洗濯処理することができる。また、各槽の水
の入替えをしなくても連続処理できるため、水,洗剤及
び蒸気等の使用量を大幅に増やすことなく対応でき、省
エネルギ効果等に大いに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例に係る連続式水洗機の
概略構成図。
【図2】本発明の一実施の形態例に係るダムボックス部
の正面図。
【図3】本発明の一実施の形態例に係るダムボックス部
の側面図。
【図4】本発明の一実施の形態例に係る切換え洗濯時の
動作説明図。
【図5】本発明の他の一実施の形態例に係る連続式水洗
機の概略構成図。
【図6】本発明の他の一実施の形態例に係る切換え洗濯
時の動作説明図。
【図7】従来技術(その1)の連続式水洗機の概略構成
図。
【図8】従来の第1槽の内部構造を表す斜視図。
【図9】従来の揺動洗い時の動作説明図。
【図10】従来の移送時の動作説明図。
【図11】従来技術(その2)の連続式水洗機の概略構
成図。
【図12】仕切板の詳細断面図。
【図13】図11中のXIII-XIII線矢視図。
【図14】図11中のXIV-XIV線矢視図。
【符号の説明】
1 予洗ドラム 2 本洗ドラム 3 すすぎドラム 6,7 仕切板 8,9 スクープ 10 投入口 11 取出口 13 急速排水弁 14 ダムボックス 14a,14b,14c 連なる3室 15a,15b 堰板 16 排水弁 17 オーバーフロー管 24 洗剤等の供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−68768(JP,A) 特開 昭50−16372(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 31/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に被洗物の投入口と他端に取出口と
    を備えた処理ドラムと、該処理ドラムの内部を予備洗い
    ・本洗すすぎ等の複数の槽室に区割りする仕切板と、投
    入側の前記室から前記取出口の前記室へ前記被洗物を順
    次移送する移送手段とを具備し、供給した洗濯水やすす
    ぎ水を流してオーバーフロー排水しつつ前記被洗物を洗
    浄処理する連続式水洗機において、 相隣る各槽室と連通する該各槽の外側に設けた固定ドラ
    ム間をダムボックスで連結し、 各固定ドラムの下部には大口径の急速排水弁を設け、 且つ、上記ダムボックス内を高さが任意に調整自在の堰
    板によって連なる少なくとも三室に分けてなり、両端の
    二室は相隣る槽室の外側の固定ドラムとそれぞれ配管で
    繋ぎ、中央部の室には排水弁を備えてなることを特徴と
    する連続式水洗機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の連続式水洗機において、 被洗物を移送する移送手段が、処理ドラムの回転に伴っ
    て被洗物を掬い上げて隣の槽室へ順次移送するスクープ
    又は、処理ドラムの回転により被洗物を順次移送するス
    パイラル型仕切板であることを特徴とする連続式水洗
    機。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2記載の連続式水洗機にお
    いて、 異なる種類の被洗物が投入されたときに投入口で入力さ
    れた該被洗物の種類の情報に基づいて、該被洗物が本洗
    領域を通過する間、ダムボックスの中央の排水弁を順次
    開閉して、先行する被洗物との間の水の流れを隔離し、
    予め設定のプログラムによる、複数の水の流れの形成を
    可能としたことを特徴とする連続式水洗機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載の連続式水洗機を用
    い、複数の槽室に区割りされた複数の槽室内に、第一番
    目の槽室から順次、被洗物を投入し、予備洗い・本洗す
    すぎ等の複数処理を順次処理して前記被洗物を洗浄処理
    する連続式水洗方法であって、 前記被洗物の種類を異なる種類のものの処理に切換える
    際に、 後から投入された異なる被洗物が移送されて本洗ドラム
    に達したとき、 先ず上記本洗ドラムの第一番目の槽室の外側の固定ドラ
    ムの急速排水弁を開いて先に処理した被洗物の処理水を
    外に排出して該第一番目の槽内を空にすると共に、第一
    番目と第二番目との固定槽の間に配設したダムボックス
    の排水弁を開いて先に処理した被洗物側の隣槽から流れ
    込む処理水を外に排水して第一番目の槽に流れないよう
    に遮断し、 次いで、第一番目の槽にある先に処理した被洗物を第二
    番目の槽に移し、 第一番目の槽には種類の異なる後の被洗物を投入してそ
    れぞれの種類の異なる被洗物を順次移送させ、第一番目
    の槽に排水した分の洗濯水を追加し、 以下、順次同様の操作を繰返して種類の異なる被洗物の
    境界を一槽づつ先に進め、 後に投入した種類の異なる被洗物の入った槽が複数とし
    た際には、後に処理する被洗物の先頭槽に洗濯水を供給
    して、入口側に流れる後に処理する被洗物用の新しい対
    向流を形成して、本洗領域内に複数の対向流を形成する
    ことによりそれぞれ種類の異なる被洗物を連続的に洗浄
    処理するとを特徴とする連続式水洗方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017192736A (ja) * 2009-04-22 2017-10-26 ペレリン ミルナー コーポレイションPellerin Milnor Corporation 洗濯装置

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