JP3408288B2 - ガス断路器 - Google Patents
ガス断路器Info
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H33/00—High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
- H01H33/02—Details
- H01H33/04—Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts
- H01H33/16—Impedances connected with contacts
- H01H33/165—Details concerning the impedances
Landscapes
- Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
Description
減するための抵抗体を備えたガス断路器に係り、特に、
抵抗体に改良を施したガス断路器に関するものである。
程度のSF6 ガスを充填した密閉容器内に、遮断器、断
路器、接地開閉器、変流器、計器用変圧器などの開閉操
作に必要な機器を収納している。この中で断路器は通
常、遮断器を開いた状態で開閉動作がなされる。断路器
の開閉操作にともない、断路器サージと呼ばれる急峻波
サージが断路器の極間において発生し、ガス絶縁開閉装
置内を伝搬するが、この断路器サージはUHVクラスで
はガス絶縁開閉装置の絶縁を脅かすため、その対応が必
要となる。
レベルを抑圧することを目的として図5および図6に示
すような抵抗体付きのガス断路器が提案されている。図
5はガス断路器の断面図、図6は図5のガス断路器の原
理図である。図において、1は内部に3〜6気圧程度の
SF6 ガスが充填されている密閉容器で、この密閉容器
1内には可動側接触部2と固定側接触部3とが対向して
設けられ、この間を可動接触子4が直線摺動することに
より電気回路の開閉が行なわれる。可動側接触部2は絶
縁筒5を介して密閉容器1に取り付けられ、固定側接触
部3は絶縁筒6を介して密閉容器1に取り付けられる。
密閉容器1の上部に固定されている操作装置7の駆動力
は開閉機構8を介して回転運動から直線運動に変換さ
れ、この変換された駆動力が絶縁操作ロッド9を介して
伝達されることにより可動接触子4が駆動される。可動
側接触部2には、導体10と可動接触子4に接するフィ
ンガー11が設けられ、この導体10は絶縁スペーサ1
2を介して外部に引き出される。固定側接触部3には、
導体13と可動接触子4に接するフィンガー14が設け
られ、この導体13は絶縁スペーサ12を介して外部に
引き出される。以上がガス断路器の基本的構成である。
ールド装置15が配設されている。この抵抗体シールド
装置15は、上下に離れて設けられる一対の抵抗体シー
ルド16,17と、複数本の抵抗体18とから構成され
ている。抵抗体18は、上端が上部の抵抗体シールド1
6の内面に固定され、下端が下部の抵抗体シールド17
に固定されている。抵抗体シールド16は、抵抗体18
および抵抗体シールド17を介して、電気的に固定側接
触部3に接続されている。また抵抗体シールド16の先
端には、耐アーク性能に優れた材料から成る抵抗接点1
9が配設されている。
閉操作途中、可動側接触子4の先端が抵抗接点19の近
傍に位置し、且つ断路器極間に再点弧が発生した場合、
抵抗接点19と可動側接触子4とがフラッシオーバによ
って通電し、この時点で可動側接触子4と固定側接触部
3や密閉容器1とが絶縁破壊を起こすことがある。そこ
で、この絶縁破壊を防止するために断路器投入時におい
て前記抵抗接点19と可動接触子4との間にギャップg
が設けられている。このギャップgのギャップ長は絶縁
協調面からの検討を行うことにより決定される。
4と抵抗接点19との間で発生する再点弧は複数回に及
ぶが、抵抗接点19と固定側接触部3との間を電気的に
仲介している抵抗体18の抵抗値が十分に大きく設定さ
れているため、断路器サージレベルは確実に抑えられ
る。このように抵抗体18は再点弧時のサージを低減す
る重要な働きをするもので、現在、材料面や構造面など
から、その改良が図られている。具体的には抵抗体18
を巻線型抵抗線を用いて構成することが提案されてい
る。一般に抵抗線はニッケルクロム線、鉄クロム線、タ
ングステンなどにエナメル被覆を施し、セラミックスま
たはプラスチックなどのボビンに巻いて構成され、その
端部が通電のために、バネやはんだ付けにより外部接触
子に接続される。
線の素線である金属部分の直径は、断路器サージ抑制に
必要な抵抗値と、抵抗体の絶縁上から決定される長さと
から割り出すことができる。例えば断路器サージ抑制に
必要な抵抗値を約500Ω、抵抗体の絶縁上から決定さ
れる長さを600mmとした場合、抵抗線の金属部分の
直径は0.3〜0.5mmとなる。
抗体は、次のような問題点を有していた。すなわち、 抵抗体の製造過程や外部接触子との接続作業中に切れ
易い。 抵抗体を製造する際に抵抗線がずれ易く、安定した品
質の抵抗体を製造することが難しい。 抵抗線と外部接触子との接続作業を行う際に、抵抗体
からの抵抗線の取出しが困難である。
り、両者の接続作業は難しい。 抵抗線と外部接触子との接続不良が発生し易く、接続
部に局部過熱が発生する恐れがあるなど、ガス断路器の
信頼性の低下を招く原因となる。
を解消するために提案されたもので、抵抗線の外部への
取出しが容易であり、取出した抵抗線により確実な通電
接続を行うことができる抵抗体を備え、機器の信頼性が
向上したガス断路器を提供することを目的とする。
ため、請求項1記載の発明は、絶縁・消弧媒体を封入し
た密閉容器内に、互いに対向して配置された可動側接触
部と固定側接触部が設けられ、前記可動側接触部には可
動側接触部に対して摺動自在に配置されて固定側接触部
と接離する可動接触子が設けられ、前記固定側接触部の
周囲には抵抗体が配設され、この抵抗体の前記可動側接
触部と対向する端部にはシールドが配設されているガス
断路器において、前記抵抗体は、棒状または筒状の絶縁
物と、該絶縁物の外周に巻き付けられた抵抗線とから構
成され、前記絶縁物の端面には、前記抵抗線と電気的に
接続され、且つ前記抵抗線の断面よりも広い断面の接続
部分が形成される広面積接続部が設けられ、前記抵抗体
の外周全体は樹脂により注形され、前記広面積接続部の
表面上からは前記樹脂が除去され、該広面積接続部の端
面には通電面が形成されていることを特徴とする。
の中央部分に窪みが設けられることを特徴とする。
には溝が設けられ、この溝は、前記絶縁物の軸方向と平
行に延び、その端部が前記広面積接続部に達し、且つ前
記絶縁物の半径方向に前記抵抗線を通すものであること
を特徴とする。
に前記抵抗線を圧着させた際に生じる隙間に対して導電
性物質が流し込まれることを特徴とする。
前記広面積接続部が絶縁物外周方向へずれないような窪
みが設けられることを特徴とする。
通りである。請求項1記載の構成においては、棒状また
は筒状の絶縁物の端面に埋め込まれた広面積接続部の通
電部により、外部との通電接続を行うことができるた
め、接続作業を容易且つ確実に行うことができる。また
抵抗体の外周全体を樹脂により注形しているので、この
注形作業を真空中で行い、ボイドレスとすることが可能
である。さらに細く切れ易い抵抗線を全て樹脂内に注形
しているため、注形後の抵抗線の表面加工作業や、外部
接触子と前記通電部との接続作業を行っているときに、
抵抗線が断線する恐れがない。
中央部分が窪んでいるため、抵抗線の位置が正確に決ま
り、且つ巻付作業を行う際に抵抗線がずれ難い。
線を通すことにより抵抗線の巻き始めが正確に決まり、
広面積接続部と抵抗線との電気的接続が容易になる。
続部に抵抗線を圧着後、圧着部の隙間に導電性物質を流
し込むため、広面積接続部と抵抗線との電気的接続を一
層確実に行うことが可能である。
面に窪みを設けたことにより、広面積接続部が外周方向
へずれることがなく、抵抗線が緩むこともない。
して説明する。なお、図5および図6に示した従来技術
と同一の部分には同一符号を付し、説明は省略する。
たは筒状の絶縁物20と、この絶縁物20の外周に互い
に逆方向に巻き付けられる抵抗線21,22とから構成
される。絶縁物20は繊維などで補強されており、外周
の中央部分に窪み26が設けられる。
の端面には広い表面積を持つ広面積接続部24が埋め込
まれている。広面積接続部24の中央には楕円状の開口
部が形成されている。また絶縁物20の端面には溝25
が設けられている。この溝25は、その端部が広面積接
続部24に達し、絶縁物20の軸方向と平行に延び、且
つ絶縁物20の半径方向に抵抗線21,22を通すよう
になっている。さらに絶縁物20の端面には、前記広面
積接続部24が絶縁物20の外周方向へずれないように
広面積接続部用窪み28が設けられている。
抵抗線21,22が圧着されて電気的に接続されてい
る。なお、広面積接続部24に抵抗線21,22を圧着
させる際に、若干の隙間が形成されるが、本実施例では
この隙間に導電性物質27が流し込まれている。導電性
物質27としては、はんだや導電性塗料などが用いられ
る。
巻付状態を説明する。まず第1の抵抗線21を絶縁物2
0の外周に一方向に密着して巻き、その外側に補強用の
繊維30を巻く。その後、第2の抵抗線22を第1の抵
抗線21の逆方向に巻き、その上から補強用の繊維23
を巻く。なお図中、29は抵抗線21,22の被覆に用
いられる繊維であり、この繊維29、および前述した補
強用の繊維23,30にはポリエステル、ガラス、クレ
ープ紙などが適している。
縁物20全体に、優れた耐久性を持つエポキシなどの樹
脂を含浸させることによって抵抗体31が注形される。
そして注形後の抵抗体31に対して表面機械加工が行わ
れ、広面積接続部24の表面上から前記樹脂が除去され
る。これにより広面積接続部24の表面が露出し、この
露出した部分が通電面となる。
ては、絶縁物20の端面に埋め込まれた広面積接続部2
4の通電面が広いため、多少、外部接触子がずれても、
確実に外部との接続を行うことができる。しかも抵抗線
21,22を溝25に通すことにより抵抗線21,22
を広面積接続部24に簡単に接続できる。さらに導電性
物質27は広面積接続部24と抵抗線21,22とを電
気的接続を一層確実に行う。と同時に導電性物質27
は、広面積接続部24の開口部の隙間を埋めることで、
外部接触子が前記隙間に入り込んで接続が不安定になる
ことを防止しており、広面積接続部24と外部との接続
にも貢献している。
形しているので、この注形作業を真空中で行い、ボイド
レスとすることができ、より高い絶縁性能を維持するこ
とができる。さらに細く切れ易い抵抗線21,22を全
て樹脂内に注形しているので、注形後の抵抗線21,2
2の表面加工作業や、通電部と外部接触子との接続作業
を行う際に、抵抗線21,22が断線する恐れがない。
設けられているため、抵抗線21,22の巻付位置を正
確に得ることができ、且つ巻付作業を行う際に抵抗線2
1,22がずれたり、崩れたりすることを防ぐことがで
きる。さらに溝25に抵抗線21,22を通すことで抵
抗線21,22の巻き始めの位置が正確に決まり、抵抗
線21,22がずれることがない。その上、絶縁物20
端面に窪み28を設けたことにより、抵抗線21,22
を絶縁物20に巻付ける時のテンションに対しても、広
面積接続部24が外周方向へずれることがなく、巻付け
られた抵抗線21,22が緩むこともない。したがって
安定した品質の抵抗体31を製造することがができる。
なお、本実施例における抵抗線21,22は各々、逆方
向に巻かれているため、互いに打ち消しあってインダク
タンス分を小さく抑えることができ、抵抗体31全体の
電流分布を均等に近くすることができる。
続部24を用いることにより抵抗線21,22を簡単に
外部へ取出し、この広面積接続部24により確実な外部
通電を行うことができるため、接続不良による接続部の
局部過熱などを防止でき、しかも抵抗線21,22が切
れないのでガス断路器の信頼性が向上する。
状または筒状の絶縁物の端面に広面積接続部を埋め込
み、この広面積接続部と抵抗線とを電気的に接続すると
共に、全体を樹脂で注形するという構成により、抵抗体
の製造過程で抵抗線が切れることがなく、また広い面積
を持つ広面積接続部により外部との接続を行うことから
確実な接続が可能となり、製造から実運用という長期に
わたって優れた信頼性を発揮できるガス断路器を提供す
ることができる。
あり、特に抵抗体の構造を示す断面図
“A”部の詳細を示す拡大断面図
Claims (5)
- 【請求項1】 絶縁・消弧媒体を封入した密閉容器内
に、互いに対向して配置された可動側接触部と固定側接
触部が設けられ、前記可動側接触部には可動側接触部に
対して摺動自在に配置されて固定側接触部と接離する可
動接触子が設けられ、前記固定側接触部の周囲には抵抗
体が配設され、この抵抗体の前記可動側接触部と対向す
る端部にはシールドが配設されているガス断路器におい
て、前記抵抗体は、棒状または筒状の絶縁物と、該絶縁物の
外周に巻き付けられた抵抗線とから構成され、 前記絶縁物の端面には、前記抵抗線と電気的に接続さ
れ、前記抵抗線の断面よりも広い接続部分が形成される
広面積接続部が設けられ、 前記抵抗体の外周全体は樹脂により注形され、 前記広面積接続部の表面上からは前記樹脂が除去され、
該広面積接続部の端面には通電面が形成されていること
を特徴とするガス断路器。 - 【請求項2】 前記絶縁物の外周の中央部分に窪みが設
けられることを特徴とする請求項1記載のガス断路器。 - 【請求項3】 前記絶縁物の端面には溝が設けられ、こ
の溝は、前記絶縁物の軸方向と平行に延び、その端部が
前記広面積接続部に達し、且つ前記絶縁物の半径方向に
前記抵抗線を通すものであることを特徴とする請求項1
または請求項2記載のガス断路器。 - 【請求項4】 前記広面積接続部に前記抵抗線を圧着さ
せた際に生じる隙間に対して導電性物質が流し込まれる
ことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項
3記載のガス断路器。 - 【請求項5】 前記絶縁物の端面には前記広面積接続部
が前記絶縁物の外周方向へずれないような窪みが設けら
れることを特徴とする請求項1または請求項2または請
求項3または請求項4記載のガス断路器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16217793A JP3408288B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | ガス断路器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16217793A JP3408288B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | ガス断路器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0721880A JPH0721880A (ja) | 1995-01-24 |
JP3408288B2 true JP3408288B2 (ja) | 2003-05-19 |
Family
ID=15749485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16217793A Expired - Lifetime JP3408288B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | ガス断路器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3408288B2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP16217793A patent/JP3408288B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0721880A (ja) | 1995-01-24 |
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