JP3408187B2 - 車両用自動幌 - Google Patents

車両用自動幌

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JP3408187B2
JP3408187B2 JP06992599A JP6992599A JP3408187B2 JP 3408187 B2 JP3408187 B2 JP 3408187B2 JP 06992599 A JP06992599 A JP 06992599A JP 6992599 A JP6992599 A JP 6992599A JP 3408187 B2 JP3408187 B2 JP 3408187B2
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Hokkaido Railway Co
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用自動幌に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道車両のおける車両用自動幌に
おいて、図12及び図13に示す自動連結・解放装置が
ある。該装置について説明する。
【0003】この自動連結装置において、図12に示す
ように、一方の車両1側には、その幌座2内に位置して
主腕3と副腕4とからなるy状の腕装置5が配置されて
いる。その主腕3の下端は、腕駆動機構を構成する第1
流体シリンダ6のロッド7にピン3aにより回動可能に
連結され、副腕4の上端は前記第1流体シリンダ6部に
ピン4aにより回動可能に連結され、更に、副腕4の下
端は主腕3の略中間部にピン4bで連結されている。前
記第1流体シリンダ6は腕駆動機構を構成する第2流体
シリンダ8で昇降するようになっている。前記主腕3の
上端には係止爪9が形成されている。前記腕装置5及び
これを駆動する流体シリンダ6,8は、幌座2における
両側部に夫々配設されている。更に、前記幌座2におけ
る両側の前壁2a,2aには、前記主腕3が出入りする
開口部10,10aが形成されている。更に、前記幌座
2内における両側の上下には錠装置11が設けられてお
り、第3流体シリンダ12のロッド12aの昇降により
錠14が狭い開口部15から出入りするようになってい
る。
【0004】なお、前記第1流体シリンダ6はレール1
3により昇降可能に備えられている。また、図13に示
すように、他方の車両16の妻面には幌17が伸縮可能
に具備されており、該幌12の解放側幌枠18には、前
記主腕3の係止爪9が係合する腕受け部19と、前記錠
14が係止する錠穴20が形成されている。該腕受け部
19と錠穴20は、前記腕装置5と錠装置11に対応し
て、解放側幌枠18の両側に形成されている。
【0005】前記の構成において、車両が非連結状態で
幌が解放されている状態においては、図12に示す第1
流体シリンダ6のロッド7が下降して主腕3が幌座2内
に退入しているとともに第2流体シリンダ8のロッド8
aが下降して腕装置5が下降位置にある。また、図13
に示す幌17は縮小(収納)した状態にある。
【0006】車両1,16の連結時には、前記幌の解放
状態から、先ず、第2流体シリンダ8によってロッド8
aを上昇し、腕装置5を少し上動させる。次に、第1流
体シリンダ6のロッド7を上動させる。このとき、副腕
4の上端は動かないため、ロッド7の上動により主腕3
は、その下端のピン3aを中心として上部が前方(対向
する他方の車両側)へ移動し、幌座2の前壁2aに形成
した開口部10,10aから進出する。そして、その主
腕3の係止爪9が他方の車両16における解放側幌枠1
8に形成した腕受け部19に嵌入する。
【0007】次で、第2流体シリンダ8によってそのロ
ッド8aを上昇し腕装置5を上動させる。これにより、
前記のように腕受け部19に嵌入した状態の係止爪9は
腕受け部19の上側に係止する。
【0008】次で、前記の係止状態を維持して第1流体
シリンダ6のロッド7を下降させる。これにより、主腕
3は、その係止爪9が腕受け部19に係止したまま幌座
2側へ後退し、幌17を伸長させながら解放側幌枠18
を幌座2側に引き寄せ、幌座2の前面に近接位置させ
る。次に、第2流体シリンダ8のロッド8aを少し下降
させる。次に第1流体シリンダ6のロッド7を下降させ
車両16の解放側幌金枠18を車両1の幌座2に接触さ
せる。
【0009】次で、第3流体シリンダ12のロッド12
aを下降させて錠14を前記解放側幌枠18に形成した
錠穴20に係止させ、幌座2と解放側幌枠18の連結状
態をロックする。これにより連結操作が完了する。
【0010】この連結状態から、幌17を解放するに
は、前記の連結動作とは逆の動作で行ない、錠装置11
のロックを解除した後に主腕3により幌を解放する。な
お、前記の連結、解放作動はエアー回路等で自動に行う
ようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記のように腕装置5
により幌の連結及び解放を行う自動幌においては、その
主腕3を出入りさせる開口部10,10aを、図12に
示すように広幅で上下方向に長い形状に形成しなければ
ならない。そのため、この開口部10,10aが常時開
口状態であることから、その車両1が先頭車であった
り、単独車の場合には、その開口部10,10aから雨
水、雪、塵埃、昆虫などが侵入する問題があり、特に雪
が侵入すると腕装置5の作動不良を招く問題がある。
【0012】そこで本発明は、前記の腕装置による自動
連結解放操作時以外のときにおいて、前記腕が出入りす
る開口部を閉塞して前記の問題を解決することを目的と
するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の第1の発明は、連結する一方の車
両における幌座の内側に腕と、該腕を他方の車両側へ進
出させたり幌座内へ退入させる腕駆動機構を設けるとと
もに前記幌座に前記腕が出入りする開口部を形成し、前
記腕を、他方の車両に付設した幌の開放側幌金枠に係止
して幌の自動連結、解放を行う車両用自動幌において、
前記幌座に形成した開口部にエアバックを備え、該両エ
アバックへのエアの供給によりエアバックを膨張させて
前記開口部を閉塞し、エアバック内のエアの排気により
エアバックを収縮させて前記開口部を開口するようにし
たことを特徴とするものである。
【0014】請求項2記載の第2の発明は、前記第1の
発明において、前記開口部が上下方向に長く形成され、
前記エアバックが前記開口部の側部に位置して開口部の
上下方向の全長に亙って形成され、更に、前記エアバッ
クの横断面形状を、該エアバックの無負荷時において、
基板部の両側から前方へ突出する両側壁と、該両側壁の
先部において内側へ曲面で屈曲する第1屈曲部と、該両
第1屈曲部から基板部側に向って曲面で突入する第2屈
曲部が形成されるように付形して形成したことを特徴と
するものである。
【0015】請求項3記載の第3の発明は、前記第2の
発明において、前記エアバックの基板部の内面と両側壁
の内面に、これらの内面に沿った一連の保形材を設けた
ことを特徴とするものである。
【0016】請求項4記載の第4の発明は、前記第1乃
至第3のいずれかの発明において、前記エアバックを2
個、前記開口部の両側に位置して相互に対向して配置し
たことを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】図1乃至図11に示す実施例に基
いて本発明の実施の形態について説明する。図1は一方
の車両の妻面部を示す斜視図で、その車両1の妻面には
幌座2が固設され、該幌座2内には前記図12に示す腕
装置5及びこれを駆動する腕駆動機構である第1流体シ
リンダ6、第2流体シリンダ8等が設置されており、更
に前記図12に示す錠装置11及びこの駆動機構である
第3流体シリンダ12等が設置されている。これらの部
品において、前記図12と同一の符号を付した部品は前
記図12の部品と同一であるためその部品の構造の説明
は省略する。更に、幌座2の前壁2aには前記図12と
同様に主腕3が出入りする開口部10,10aが形成さ
れている。
【0018】図2は他方の車両の妻面部を示す斜視図
で、その車両16の妻面には伸縮可能な幌17が設けら
れ、該幌17の解放側幌枠18には、前記図13に示す
腕受け部19と錠穴20と同様の腕受け部19と錠穴2
0が形成されている。
【0019】前記腕装置5による幌の連結動作及び解放
動作は前記図12及び図13に示すものと同様に行わ
れ、また、錠装置11によるロック及び解除も前記図1
2に示すものと同様に行う。
【0020】図1において、前記幌座2内には、前記両
開口部10,10aに位置して夫々一対の中空棒状のエ
アバック21,22が対向配置されている。該エアバッ
ク21,22の配置状態の詳細を図4及び図5に示す。
図4はエアバック21,22が膨脹して開口部10,1
0aを閉塞した状態、図5はエアバック21,22が収
縮して開口部10,10aが開口した状態を示す。
【0021】このエアバック21,22の詳細を図6乃
至図10により説明する。尚、両エアバック21,22
は同一構造であるため一方のエアバック21について説
明する。
【0022】図6はエアバック21の正面図で、中空棒
状に形成され、その長手方向の長さH1 は、前記開口部
10,10aの上下方向の長さH2 (図3参照)よりも
長く形成され、図3に示すように、エアバック21を、
その上下端が開口部10の上下端よりも上下に位置する
ようにして固設している。
【0023】前記エアバック21は屈曲可能な材質、例
えばゴム材或いは樹脂材などで中空棒状(チューブ状)
に形成されている。更に、その中間部の無負荷時の横断
面形状(図6のA−A線断面形状)は、図7に示すよう
に、基板部23と、該基板部23の両側から立ち上がっ
た両側壁24,25と、該両側壁24,25の先部にお
いて内側へ曲面で屈曲した第1屈曲部26,27と、該
第1屈曲部26,27から基板部23方向へ曲面で突入
した第2屈曲部28が形成されるように付形されてい
る。図7に示す実施例では、前記第1屈曲部26,27
は略半円状に形成され、第2屈曲部28は前記第1屈曲
部26,27の先部から半円より大きく膨脹した状態に
付形されている。
【0024】更に、エアバック21における端末部(上
下端部)29,30の横断面形状(図6のB−B線断面
形状)は、図8に示すように、無負荷状態で、前記中間
部における両側壁24,25と同じ両側壁24,25か
ら先部へ略半円状に膨出する膨出部31を形成してい
る。
【0025】更に、前記エアバック21にはその室21
aに開口する給排気口32が設けられている。また、前
記エアバック21内には金属板或いは樹脂板等からなる
保形材33が設けられており、該保形材33の横断面形
状は図7に示すように、エアバック21の基板部23の
内面に沿う底板33aと、エアバック21の両側壁2
4,25の内面に沿う両側板33b,33cとからなる
凹状に形成されている。尚、保形材33の長手方向の中
間部における前記両側板33b,33cの立上り長さH
3は図7に示すように、無負荷時におけるエアバック2
1の背丈H4 よりも短く設定されている。また、端末部
29,30における保形材33の両側壁33b,33c
の立上り高さは、図8に示すように前記H3 よりも高い
背丈H5 に形成されている。
【0026】前記保形材33はエアバック21内の長手
方向(図6の上下方向)の全長に亙って設けられてい
る。また、前記保形材33の底板33aの外面にはボル
ト34が突設され、該ボルト34はエアバック21の基
板部23を貫通している。
【0027】前記保形材33を有するエアバック21,
22は、図4及び図5に示すように前記幌座2に固着さ
れている。すなわち、幌座2の側壁を構成する外壁2b
と内壁2cの前部に前壁2aを固設し、該前壁2aの外
側部に内側が開口するコ字状のエアバック取付部2dを
形成し、内側部にL状のエアバック取付部2e(開口部
10,10aの形成により前壁2aがない)を形成し、
該取付部2d,2eに底板35を介してエアバック2
1,22の基部を嵌合するとともに前記ボルト34を底
板35と取付部2d,2eに貫通し、そのボルト34を
ナット36で締め付けて固着している。
【0028】また、一対のエアバック21,22は、こ
れらにエアを供給して膨脹させた場合に図4に示すよう
に、両エアバック21と22の先部が接触して開口部1
0を閉塞し、また、エアを排気してエアバック21,2
2を収縮させた場合には、図5に示すように、これらの
間に前記腕3,4が通過できる隙間Dが形成されるよう
に対向配置されている。
【0029】尚、前記錠装置11の開口部15及び錠穴
20にはブラシを設けて塵埃等の侵入の防止対策が施さ
れている。図11は前記エアバック21,22にエアを
供給したり排気するエア回路を示す。
【0030】各エアバック21,22(計4個)の前記
給排気口32には給排気路38が接続され、該給排気路
38には第1切換弁39が設けられている。該第1切換
弁39には、図示しないエアコンプレッサによって所定
圧、例えば1kgf/cm2に加圧されたエアを供給す
る給気路40と、これとは別の排気路41が接続されて
いる。前記排気路41は真空装置42に接続され、図示
しないエアコンプレッサにより所定圧、例えば6kgf
/cm2 に加圧されたエアを給気路43から第2切換弁
44を介して真空装置42に供給することにより、その
エアによって真空装置42を作動して排気路41内のエ
アを排気するようになっている。
【0031】前記エア回路の両切換弁39,44は図示
しない電気制御回路により切換制御され、かつその制御
は、前記腕装置5による幌の自動連結、解放に関連して
行われるようになっている。
【0032】次に、幌の自動連結と解放及びこれに関連
したエアバック21,22の開閉動作について説明す
る。腕装置5の主腕3と副腕4が幌座2内に退入し、エ
ア回路が図11の状態にあり、エアバック21,22内
にエアが加圧状態で供給されて両エアバック21,22
が図3及び図4に示すように開口部10,10aを閉塞
した状態において、両車両1,16を連結して幌17を
幌座2に連結する場合には、図示しないスイッチを操作
すると、先ず図11に示す第1切換弁39が、給排気路
38と排気路41とが連通するように切り換わるととも
に第2切換弁44が、給気路43と真空装置42とが連
通するように切り換わり、真空装置42により排気路4
1内のエアが排気される。これにより、給排気路38を
通じて各エアバック21,22内のエアが排気され、各
エアバック21,22は図5及び図10に示すように収
縮し、開口部10,10aが開口される。
【0033】前記スイッチを操作して設定時間、例えば
10秒経過した後、すなわちエアバック21,22の開
作動が完了した後、図1に示す第2流体シリンダ8によ
ってロッド8aが上昇し、腕装置5を上動させる。次に
第1流体シリンダ6のロッド7が上昇し、主腕3が開口
部10,10aを通じて幌座2外へ進出し、前記のよう
に係止爪9が他方の車両16における幌17の解放側幌
枠18の腕受け部19に嵌入する。
【0034】次で、第2流体シリンダ8のロッド8aが
上昇し、係止爪9が腕受け部19の上端に係止する。次
で、第1流体シリンダ6のロッド7が下降して主腕3が
幌座2側へ後退し、解放側幌枠18を幌座2側へ引き寄
せる。第2流体シリンダ8のロッド8aを少し下降させ
る。次に第1流体シリンダ6のロッド7を下降させ車両
16の解放側幌金枠18を車両1の幌座2に接触させ
る。次で、第3流体シリンダ12のロッド12aが下降
し錠装置15により前記のように幌座2と解放側幌枠1
8を連結してロックする。
【0035】前記の幌座2と解放側幌枠18の連結が完
了すると、第1切換弁39が、給排気路38と給気路4
0とが連通するように切り換わり、加圧されたエアが給
気路40、給排気路38を通じて各エアバック21,2
2内へ供給される。これにより、各エアバック21,2
2は図4及び図9に示すように膨張し、その対向するエ
アバック21,22の先部が図3及び図4に示すように
相互に接触して開口部10,10aを閉塞する。
【0036】次に、前記の連結状態から車両1,16を
分離するために幌17を解放する場合には、先ず図示し
ないスイッチを操作すると、前記のように給排気路38
内のエアが排気されるように第1及び第2切換弁39,
44が作動し、この排気作用によって各エアバック2
1,22内のエアが排気されて各エアバック21,22
が前記のように収縮し、開口部10,10aが開口され
る。
【0037】前記スイッチを操作して設定時間、例えば
10秒経過した後、すなわちエアバック21,22の開
作動が完了した後、前記の錠装置11が解錠されるとと
もに図1に示す第1流体シリンダ6のロッド7が上降
し、主腕3が開口部10,10aを通じて幌座2外へ進
出し、前記のように係止爪9が他方の車両16における
幌17の解放側幌枠18の腕受け部19に嵌入する。
【0038】次で、第2流体シリンダ8のロッド8aが
上昇し、係止爪9が連結状態の解放側幌枠18の腕受け
部19の上端に係止する。次で第1流体シリンダ6のロ
ッド7が上昇し、主腕3が更に進出し、解放側幌枠18
を他方の車両16側へ搬送し幌17を縮小(収納)させ
る。
【0039】次で、幌17の縮小状態を適宜手段で固定
した後、第2流体シリンダ8のロッド8aが下降して係
止爪9を腕受け部19から外し、その後、第1流体シリ
ンダ6のロッド7が下降して主腕3を幌座2内に退入さ
せ、幌の解放が完了する。
【0040】この幌の解放完了後、エア回路の給排気路
38が給気路40と連通するように第1切換弁39が切
り換わり、給排気路38を通じて加圧されたエアが各エ
アバック21,22内に供給される。これにより、各エ
アバック21,22が前記のように膨脹し、開口部1
0,10aが閉塞される。このとき、エアの圧力を所望
に設定することにより、両エアバック21,22の接触
圧を所望に定めることができ、その接触圧を高めること
により、車両の走行による風圧等によってエアバック2
1,22が開くことを防止できる。
【0041】前記のように、開口部10,10aを各エ
アバック21,22により閉塞することにより、その車
両が先頭車或いは単独車で走行する場合に、雨水、雪、
塵埃、昆虫などが開口部10,10aから幌座2内へ侵
入しない。
【0042】次に、前記エアバック21,22の膨脹、
収縮時の作用について説明する。エアバック21,22
の無負荷時の状態では、前記のように図7の形状に付形
されているため、エアバック21,22内にエアを供給
した場合、そのエアが第1屈曲部26,27の曲面状の
内面に作用し、該第1屈曲部26,27が膨出した後に
第2屈曲部28が膨出され、図9に示すような膨出が容
易かつ正確に行われる。
【0043】また、前記図9の膨脹状態からエアバック
21,22内のエアを排気すると、前記のように付形さ
れていることにより、第2屈曲部28が第1屈曲部2
6,27よりも先に内側へ屈曲するため、エアバック2
1,22の図7に示すような収縮が正確に行われる。
【0044】また、エアバック21,22内に前記のよ
うな保形材33が設置されているため、エアバック取付
部2d,2eへのエアバック21,22の取付けが容易
であるとともに特に、図5及び図10に示すようなエア
バック21,22の収縮時において、基板部23及び両
側壁24,25部の基部が負圧によって内側へ変形する
ことなく、正確な収縮を行わせることができる。
【0045】なお、前記実施例では、1対のエアバック
を対向配置したが、1個のエアバックで開口部10,1
0aを開閉するようにしてもよい。しかし、前記の実施
例のように2個付設すると、1個のものに比べ開口量を
大きくすることができ、かつ、エアバック相互の圧接に
より密閉性がより高くなる。
【0046】
【発明の効果】以上のようであるから、請求項1記載の
発明によれば、車両用自動幌において、幌の自動連結、
解放操作を行うための腕が出入りする開口部を、自動連
結、解放操作時以外のときに、エアバックで閉塞できる
ため、その腕を有する車両が先頭車或いは単独車で走行
する場合に、その開口部から雨水、雪、塵埃、昆虫など
が幌座内へ侵入することを防止できる。
【0047】更に屈曲性を有するエアバックを膨脹させ
て開口部を閉塞するようにしたので、閉塞時の密閉性が
高くなる。更に、エアバックを用い、その膨脹、収縮を
エアで行うようにしたので、車両に既設のコンプレッサ
ーのエア源を利用してエアバックを作動できる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、更に、エア
バックに第1,第2屈曲部を形成したことにより、エア
バックを設定形状に膨脹、収縮変形でき、エアバックに
よる開口部の閉塞及び開口が容易かつ正確に行える。
【0049】請求項3記載の発明によれば、更に、エア
バックに保形材を設けたことにより、エアバックの取り
付けが容易になる上に、エアバックの収縮時において、
エアバックの基板部と両側壁の基部の変形を阻止してエ
アバックの収縮動作を正確に行わせることができる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、更に、エア
バックを対向配設したことにより、開口量を大きくする
ことができ、かつ、エアバック相互の圧接により密閉性
をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すもので、腕装置を備えた
側の車両の斜視図であって、腕装置とその駆動部を示す
ために幌座の内壁は省略してある。
【図2】図1の車両と連結する他方の車両の斜視図。
【図3】図1における幌座の一部正面図。
【図4】本発明のエアバックの閉塞状態を示す平断面
図。
【図5】本発明のエアバックの開口状態を示す平面図。
【図6】本発明のエアバックの正面図。
【図7】図6のA−A線拡大断面図。
【図8】図6のB−B線拡大断面図。
【図9】本発明のエアバックの膨脹状態を示す横断面
図。
【図10】本発明のエアバックの収縮状態を示す横断面
図。
【図11】本発明におけるエア回路を示す図。
【図12】従来構造を示すもので、腕装置を備えた車両
の斜視図であって、腕装置とその駆動部を示すために幌
座の内壁は省略してある。
【図13】図12の車両と連結する他方の車両の斜視
図。
【符号の説明】
1…一方の車両 2…幌座 3…腕 6,8…腕駆動装置
である流体シリンダ 10,10a…開口部 16…他方の車体 17…幌 21,22…エアバ
ック 23…基板部 24,25…両側壁 26,27…第1屈曲部 28…第2屈曲部 33…保形材
フロントページの続き (73)特許権者 599036484 横浜ゴムエムビーエイチ株式会社 北海道札幌市中央区大通東7丁目12番地 28 (72)発明者 柿沼 博彦 北海道札幌市中央区北11条西15丁目 北 海道旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 後藤 昭裕 北海道札幌市東区北5条東13丁目 北海 道旅客鉄道株式会社 苗穂工場内 (72)発明者 泉原 裕司 北海道札幌市東区北5条東13丁目 北海 道旅客鉄道株式会社 苗穂工場内 (72)発明者 西 宏道 北海道札幌市手稲区曙1条3丁目1番1 号 北海道旅客鉄道株式会社 札幌運転 所内 (72)発明者 大室 敦士 山口県下松市大字東豊井794番地 株式 会社 日立製作所 笠戸工場内 (72)発明者 石井 功 山口県下松市大字東豊井794番地 株式 会社 日立製作所 笠戸工場内 (72)発明者 波多野 幹夫 名古屋市熱田区花表町20番12号 株式会 社 成田製作所内 (72)発明者 横井 裕 名古屋市熱田区花表町20番12号 株式会 社 成田製作所内 (72)発明者 鈴木 昭男 北海道札幌市中央区大通東7丁目12番地 ヨコハマゴム工業品北海道販売株式会 社内 (56)参考文献 特開 平4−159172(JP,A) 特開 平7−172307(JP,A) 特開 平9−221025(JP,A) 登録実用新案3008814(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61D 17/20 - 17/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結する一方の車両における幌座の内側
    に腕と、該腕を他方の車両側へ進出させたり幌座内へ退
    入させる腕駆動機構を設けるとともに前記幌座に前記腕
    が出入りする開口部を形成し、前記腕を、他方の車両に
    付設した幌の開放側幌金枠に係止して幌の自動連結、解
    放を行う車両用自動幌において、 前記幌座に形成した開口部にエアバックを備え、該両エ
    アバックへのエアの供給によりエアバックを膨張させて
    前記開口部を閉塞し、エアバック内のエアの排気により
    エアバックを収縮させて前記開口部を開口するようにし
    たことを特徴とする車両用自動幌。
  2. 【請求項2】 前記開口部が上下方向に長く形成され、
    前記エアバックが前記開口部の側部に位置して開口部の
    上下方向の全長に亙って形成され、更に、前記エアバッ
    クの横断面形状を、該エアバックの無負荷時において、
    基板部の両側から前方へ突出する両側壁と、該両側壁の
    先部において内側へ曲面で屈曲する第1屈曲部と、該両
    第1屈曲部から基板部側に向って曲面で突入する第2屈
    曲部が形成されるように付形して形成したことを特徴と
    する請求項1記載の車両用自動幌。
  3. 【請求項3】 前記エアバックの基板部の内面と両側壁
    の内面に、これらの内面に沿った一連の保形材を設けた
    ことを特徴とする請求項2記載の車両用自動幌。
  4. 【請求項4】 前記エアバックを2個、前記開口部の両
    側に位置して相互に対向して配置したことを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用自動幌。
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