JP3407984B2 - 穀類処理装置の排気用湿式集塵装置 - Google Patents

穀類処理装置の排気用湿式集塵装置

Info

Publication number
JP3407984B2
JP3407984B2 JP18271694A JP18271694A JP3407984B2 JP 3407984 B2 JP3407984 B2 JP 3407984B2 JP 18271694 A JP18271694 A JP 18271694A JP 18271694 A JP18271694 A JP 18271694A JP 3407984 B2 JP3407984 B2 JP 3407984B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
mist
chamber
dust collecting
dust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18271694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0810547A (ja
Inventor
忠明 河西
滋 北野
修二 木村
基美 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiwa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Meiwa Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiwa Kogyo Co Ltd filed Critical Meiwa Kogyo Co Ltd
Priority to JP18271694A priority Critical patent/JP3407984B2/ja
Publication of JPH0810547A publication Critical patent/JPH0810547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3407984B2 publication Critical patent/JP3407984B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穀類の荷受け、乾燥、
籾摺り、調製及び出荷等の穀類の取扱い施設を備える共
同乾燥調製施設の排気用湿式集塵装置、並びに穀類の荷
受け、乾燥、籾摺り、調製又は出荷等の穀類の取扱いに
使用される穀類処理装置の排気用湿式集塵装置に関し、
特に穀類等の乾燥、選別籾摺り等の各穀類処理施設で発
生する塵埃を含む低圧排気についての湿式集塵装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、共同乾燥調製施設から排出され
る粉塵は、穀類例えば、米や麦の藁くずの様に粒径の大
きいものから、籾のけん等の細いもの、さらに数ミクロ
ンに至る微小粉塵まで、非常に広範囲に渡って存在して
おり、また粉塵量も多く、その上見掛け比重が軽いの
で、除塵が難しく、バッグフィルターなどの乾式集塵装
置やスプレー塔などの湿式集塵装置が使用されている。
しかし、スプレー塔等の湿式集塵装置は、スプレーの構
造が簡単ではあるが、目的の除塵効率が得られず、また
長期間使用している間に目詰まりや粉塵堆積が起こっ
て、圧力損失の増加を招くなど問題であった。そこで、
集塵室の排気入口部に多数の噴霧ノズルを設けると共
に、集塵室の上方にミストセパレーターを設けた集塵装
置が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】共同乾燥調製施設から
の排気管内を送られてくる排気は、排風機の騒音を伴っ
て集塵室に入るが、シャワーにより集塵されて、集塵室
を出るので、排風機の騒音は、排気と共にその侭排出さ
れており、集塵装置からの騒音は問題とされている。本
発明は、共同乾燥調製施設等の穀類処理装置の排気用湿
式集塵装置における排風機の騒音を解決することを目的
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、共同乾燥調製
施設等の穀類処理装置の排気用湿式集塵装置において、
排風機の騒音を消して、静かに作動でき、逆流防止ダン
パーを設けることなく、圧力変動により逆流を防止でき
る湿式集塵装置を提供することを目的としている。
【0005】即ち、本発明は、一方の側に排気導入管部
が連通し、他方の側にミスト分離室が連通している集塵
室を備え、前記該排気導入管部にシャワー室が設けられ
り、ミスト分離室は外部に開口する排気口に排気通
路を介して接続している穀類処理装置の排気用湿式集塵
装置において、集塵室の天井部に排気出口部が設けら
れ、該排気出口部からミスト分離室に至る排気通路は、
前記集塵室の天井部上方に、前記集塵室の天井部に沿っ
て設けられており、前記ミスト分離室には、ミスト捕集
板を備えるミスト分離器が設けられており、前記ミスト
分離器のミスト捕集板面の一部及び前記集塵室の排気出
口部側の側壁面の一部に吸音材料が設けられていること
を特徴とする穀類処理装置の排気用湿式集塵装置にあ
る。
【0006】また本発明は、一方の側に排気導入管部が
連通し、他方の側にミスト分離室が連通している集塵室
を備え、前記該排気導入管部にシャワー室が設けられて
おり、ミスト分離室は外部に開口する排気口に排気通路
を介して接続している穀類処理装置の排気用湿式集塵装
置において、集塵室の天井部に排気出口部が設けられ、
該排気出口部からミスト分離室に至る排気通路は、前記
集塵室天井部上方に、前記集塵室天井部に沿って設けら
れており、前記排気通路には、ミスト捕集板を備える
スト分離器が設けられており、ミスト分離器のミスト捕
集板面の一部及び前記集塵室の排気出口部側の側壁面
一部に吸音材料及び遮音材料が設けられている事を特徴
とする穀類処理装置の排気用湿式集塵装置にある。
【0007】本発明の湿式集塵装置は、従来の湿式集塵
装置と同様に共同乾燥調製施設、例えば、穀類の荷受
け、籾摺り、粗選、乾燥、調製及びその他の施設から発
生する粉塵を除去するのに使用することができ、また、
排気量の変動の大きい乾燥機その他穀類処理装置に使用
できるが、特に、複数の穀類処理設備の排気口に連通し
て用いる低圧排気用湿式集塵装置として有用である。
【0008】本発明において、穀類処理装置の排気用湿
式集塵装置は、前記ミスト分離器のミスト捕集板面の一
部及び前記集塵室の排気出口部側の側壁面の一部に、
のエネルギーを吸収する吸音材料又は該吸音材料及び
のエネルギーを反射する遮音材料が設けられている、前
記集塵室の排気出口からミスト分離装置を経由して排
気口に至る排気通路を備えている。本発明において、排
気導入管部には、噴水ノズル、散水ノズル又は噴霧ノズ
ル等を備えるシャワー室が設けられており、噴水流、散
水流又は噴霧等の吸引作用により、排風機の騒音を伴う
排気を集塵室に吸引導入する。排気導入管部のシャワー
室は、シャワー室の開口、例えば、排気導入管部のベン
チュリー部の開口の大きさを調整して、流入する排気の
送風圧力が所定値より低い場合に、排気圧を高めること
ができるようにしておくのが好ましい。
【0009】本発明においては、排気導入管部からの排
気に伴われてくる排風機の騒音を吸音及び/又は遮音し
て消音するために、集塵室上方に形成される排気出口
から外部に開口する排気口に至る排気通路及びミスト分
離器を通る排気と接触可能な壁面の少なくとも一部に、
吸音材料又は吸音材料び遮音材料が設けられる。この
場合、吸音材料を単独に配置するか、また吸音材料に組
み合わせて遮音材料を配置することができる。またミス
ト分離器に入る排気を仕切板により仕切り、仕切り板の
側面に、例えば吸音材料又は吸音材料及び遮音材料を配
置して、排気と吸音材料又は吸音材料及び遮音材料との
接触の機会を増加させるようにすることができる。さら
にまた、前記排気通路に加えて、ミスト捕集板面に、吸
音材料又は吸音材料及び遮音材料を組み合わせた材料を
設けることができる。ここで設けられる吸音材料として
は、多孔質吸音材料、板振動による吸音材料、孔あき板
材料、吸音板などがある。吸音板は、吸音材料、又は吸
音材料及び遮音材料で、断面が波形、角形板状のもの又
は吸音材料、又は吸音材料及び遮音材料で、断面が蜂の
巣形状に形成されている板状乃至ブロック状のものであ
る。
【0010】本発明においては使用される吸音材料は、
通常、吸音材料として使用されるものであり、このよう
な吸音材料としては、例えば、有機繊維、ガラスウー
ル、ロックウールなどの無機繊維、ポリウレタンなどの
合成高分子物質を発泡させたもの、スポンジ、綿状の繊
維質材料、フェルト加工した繊維質材料、パンチングメ
タルなどの多孔質吸音材料、また、例えば合板、ハード
ボード、石綿板などの板振動による吸音材料、さらにま
た、例えば、合板、石綿セメント板、石膏ボード、ハー
ドボードー、金属板、硬質繊維板、半硬質繊維板などに
貫通孔をあけた孔あき板材料、また例えば、成形した吸
音板や木毛セメント板、木片セメント板などが使用され
る。吸音材料は、吸音材料を取り付ける本体との間に空
気層が形成されるように、本体と間隔を設けて取り付け
るのが好ましい。
【0011】この他の遮音材料としては、中空二重壁構
造、例えば、鋼材やステンレス材などの材料の二重壁構
造、又は、複合壁構造、例えば、ステンレスと多孔質材
又はプラスチック材との複合壁構造等の吸音構造とする
のが好ましい。また、本発明において、吸音材料又は
音材料及び遮音材料とは、吸音材料単独、又は吸音材料
と遮音材料の複合材をいい、吸音材料又は吸音材料及び
遮音材料は、排気通路壁面又はミスト捕集板上に、多孔
質な吸音面が排気に十分に接触できる態様に形成される
のが好ましい。
【0012】
【作用】本発明は、穀類処理装置の排気用湿式集塵装置
において、集塵室の天井部に排気出口部が設けられ、該
排気出口部からミスト分離室に至る排気通路は、前記集
塵室の天井部上方に、前記集塵室の天井部に沿って設け
られており、前記ミスト分離室には、ミスト捕集板を備
えるミスト分離器が設けられており、前記ミスト分離器
のミスト捕集板面の一部及び前記集塵室の排気出口部側
の側壁面の一部に吸音材料又は吸音材料及び遮音材料を
設けたので、排気導入管部に入る排気が排風機の騒音を
伴っていても、また洗浄水を散水又は噴霧するシャワー
室、例えばベンチュリースクラッバーを設けても、集塵
室を出る排気に伴う、排風機の騒音及び洗浄水の散水又
は噴霧による音を消音することができることとなり、静
かに湿式集塵を行うことができる。
【0013】本発明は、洗浄水を散水又は噴霧するシャ
ワー室を集塵室に開口する導管内に設け、集塵室に入る
ミスト量を少なくできるので、前記ミスト分離器のミス
ト捕集板面の一部及び前記集塵室の排気出口部側の側壁
面の一部に吸音材料又は吸音材料及び遮音材料を設け
、排気に伴う排風機の騒音及びシャワー室で発生する
シャワーの噴出音及び衝撃音を消音することができる。
【0014】
【実施例】本発明を図面に基づいて説明するが、本発明
は以下の例示及び説明によって何ら限定されるものでは
ない。図1は、本発明の一実施例の湿式集塵装置の概略
の縦断面図である。図2は、図1に示す実施例における
ミストセパレーターの取付け態様を示すミストセパレー
タの概略の平面図である。図3は図1に示した実施例と
は異なる本発明の一実施例の湿式集塵装置の概略の縦断
面図であり、図4は図3に示す実施例におけるミストセ
パレータの部分拡大正面図である。図1乃至4において
対応する箇所には同一の符号が付されている。
【0015】図1に示される実施例において、湿式排気
用集塵装置本体1には、その内部に、水平方向に長く形
成される集塵室2が設けられており、本例において、集
塵室2は、長手方向の一方の側に管状排気導入部3が形
成され、長手方向の他方の側に、ミストセパレーター4
に連通する排気出口部5が形成されている。該本体1の
管状排気導入部3は、上部に排気導入管部6が設けら
れ、その下方に排気吸引管部7が設けられている。排気
導入管部6の下端部と排気吸引管部7の上端部は接続開
口部8を形成している。
【0016】本例において、排気導入管部6の対向する
側壁9は、下方に内側に傾斜しており、排気の送風圧が
低下したときには、更に接続開口部8を狭めるように、
内側に傾斜させることができる(一点鎖線10で示され
ている)。本例において、排気吸引管部7の対向する側
壁11は、上方から下方に向けて外側に開くように傾斜
しており、各側壁11には夫々下方に向けて噴射ノズル
12が設けられている。排気吸引管部7の対向する側壁
11は、排気の送風圧が低下したときには、更に上端の
接続開口部8を内側に狭めて傾斜させることができる
(一点鎖線13で示されている)。
【0017】本例において、集塵室2の排気出口部5側
の側壁14には、吸音材料15が設けられており、吸音
材料15は、排気が排気通路16内を通るときに十分に
接触するように、排気の流れが突き当たる側壁に設けら
れている。したがって、本例においては、吸音材料15
は、集塵室2の排気出口部側5の側壁14、該側壁14
から該排気出口部5の天井壁17の背面18に至る隅部
19及び前記排気出口部5の天井壁17の全面を覆って
設けられている。
【0018】図2に示すように、ミストセパレーター4
は、二条のV字形の凹部を有する樋状の板20を、取付
け柱21の螺子部22に、ナット23を螺着させてネジ
止めされており、複数の樋状の板20の夫々の間に間隔
子24を配置して、傘間の間隔を一定にしている。この
ように形成されたミストセパレーター4は、排気出口部
5の天井壁17の端部から集塵室2の天井部25の背面
26に向けて、複数列に並設されている。本例におい
て、樋状の板の間の距離は50mmとされている。しか
し、樋状の板を使用するミストセパレーターの場合、樋
状の板の間隔は、30乃至100mmとされ、50乃至
80mmの間隔とするのが好ましい。この場合、樋状の
板の間隔が100mmを超えると、ミストセパレーター
のミストの分離が十分でなく、また樋状の板の間隔を3
0mm以下とすると、ミストセパレーターが詰まり易く
なる。
【0019】本例においては、ミストセパレーター4を
出た排気は、ミスト分離後の排気通路29に入り、正面
側壁30により向きを変えて、排気出口部5の天井部1
7の背面上方に位置する排気口31から流出するが、こ
こにおいても、消音を行うことができるように、本例に
おいては、ミストセパレーター4に対向する側壁30及
び該側壁30から排気口31に至るミスト分離後の排気
通路29の上部側壁32には吸音材料33が設けられて
いる。本例において、吸音材料としては、ガラスウール
を使用しており、ガラスウールは本体との間に空気層が
形成されるように、本体に保持されている。
【0020】本例において、ミストセパレーター4を吸
音材料を備える複合構造に形成すると、ミストを含み且
つ騒音を伴う排気流は、ミストセパレーター4内で、樋
状の板の傾斜部34に当たって流れの方向が変換され、
排気中のミストが除去されるとともに、排気に伴なう騒
音についての吸音及び遮音が行われる。
【0021】本例の集塵装置において、集塵室2の底部
35は舟形に形成されており、窪んだ箇所に排水出口部
36が形成されており、この排水出口部36は、リッタ
ーコンベヤ37上に開口している。リッターコンベヤ3
7の下方には、洗浄水槽38が設けられている。したが
って、本例においては、洗浄水槽38に入る洗浄排水4
0中は、例えば1mm以上の粒径の粉塵が、リッターコ
ンベヤ37により除去されたものであり、排気吸引管部
7の噴射ノズル11から噴射される洗浄水として使用す
ることができる。
【0022】本例においては、洗浄水槽38に溜められ
た洗浄排水39を、排気吸引管部7の噴射ノズル11か
ら噴射される洗浄水として再利用するために、噴射ノズ
ル11に渦巻きポンプ40を介して、洗浄水槽38内に
接続して洗浄水供給管41が設けられている。したがっ
て、本例においては、渦巻きポンプ40の駆動により、
洗浄水槽38から噴射ノズル12へ洗浄水を供給して、
排気吸引管部7に噴射することができる。
【0023】本例は、以上のように構成されているの
で、共同乾燥調製施設(図示されていない)の全部の施
設が稼働される場合には、排気の送風圧力は最大である
から、排気導入管部6の側壁8は、排気導入管部6の出
口開口12の開口面積が最大となるように固定され、排
気吸引管部7の噴射ノズル12からは、ベンチュリー型
のスクラバーとして塵埃を除去するに足る噴射量で、洗
浄水槽38から洗浄水流を霧状に噴射される。噴射され
て濡れた塵埃は重くなって、排気中の空気と分離され
る。
【0024】除去されないで集塵室2に導かれたミスト
含有空気流は、集塵室2においてミストが一部除去さ
れ、排気出口部5に移動して、排気出口部5からステン
レス製で複数段に張られた樋状の板で形成されているミ
ストセパレーター4に入る。本例においては、排気出口
部5及び排気口31を出る排気の流速は5m/秒であっ
た。これらの排気の流速は、8m/秒以下であれば、ミ
ストの分離及び消音するのに十分である。
【0025】ミストセパレーター4は、ミストを分離除
去すると共に空気流に伴われる騒音の一部を消音する。
ミスト分離後の空気流は、ミスト分離後の排気通路29
に入り吸音材料33によりさらに消音されて、排気口3
1から流出する。この排気口31から流出する排気は、
排気導入管部6に導入される排気に伴われる騒音に比し
て、約10dBほど減音されていた。
【0026】共同乾燥調製施設(図示されていない)の
一部の施設が稼働されなくなると、排気の送風圧力は低
下するので、排気導入管部6の側壁8は、排気導入管部
6の排出口12の開口面積を、その排気の送風圧力に応
じるように狭めるように調整される。また排気吸引管部
7の噴射ノズル12からは、集塵用として塵埃を除去す
る以外に、積極的に排気を吸引できるような噴射量で、
水流が霧状に噴射される。
【0027】この水流の噴射によって、排気は水流の噴
射される方向に吸引されて、集塵室2内に導入される。
噴射された霧状の水流によって濡れた塵埃は重くなり、
排気中の空気と分離される。この場合は、水流の増加に
よって、霧状に噴霧されたミストは、多少増加するが、
ミストは集塵室2に入って分離される。多少のミストを
分離されず含有する空気は、排風機の騒音等を伴って排
気出口部5に移動して、ステンレス製で二重構造の傘状
の板で形成されているミストセパレーター4に当たっ
て、ミストが分離除去されると共に消音されて排気出口
部5から流出する。
【0028】ミストセパレーター4の樋状の板20を多
数列に並設することにより構成する場合に、特に風量が
多いときは、図3及び図4に示すように、樋状の板20
の排気入口側に仕切板27を設け、この仕切板27の両
側に吸音材料を配置させるのが好ましい。この場合、吸
音材料又は吸音材料及び遮音材料などの消音材は仕切板
27の両側側面28に設けることにより、風量を分割し
て消音することができる。
【0029】本例においては、ミストセパレーターは、
ステンレス製の樋状の板が使用されているが、この他に
も、ステンレス製の網、二段傾斜板型、波形、涙滴型等
の常用のミストセパレーターの形状とすることができ
る。本例においては、ステンレス製のミストセパレータ
を使用しているが、本例において使用されるミストセパ
レータとしては、ステンレス製のもの以外に、プラスチ
ック製や鋼板製のものがある。本例においては、排気に
伴う騒音を消音させるのに、吸音材料が使用されている
、また吸音材料と遮音材料を組み合わせて使用するこ
とができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、穀類処理装置の排気用湿式集
塵装置において、集塵室の天井部に排気出口部が設けら
れ、該排気出口部からミスト分離室に至る排気通路は、
前記集塵室の天井部上方に、前記集塵室の天井部に沿っ
て設けられており、前記ミスト分離室には、ミスト捕集
板を備えるミスト分離器が設けられており、前記ミスト
分離器のミスト捕集板面の一部及び前記集塵室の排気出
口部側の側壁面の一部に吸音材料又は吸音材料及び遮音
材料が設けたので、従来の穀類処理装置の排気用湿式集
塵装置に比して、排風機により発生する騒音を消音する
ことができ、排気の送風圧に変動を生じても、排気の送
風圧を調節して、排風機の騒音を消音することが容易で
あり、静かに湿式集塵を行うことができる。
【0031】本発明は、吸音材料又は吸音材料及び遮音
材料で前記ミスト分離器のミスト捕集板面の一部及び前
記集塵室の排気出口部側の側壁面の一部を覆うという簡
単な構造で、ミストの分離と消音を行うので、従来の湿
式集塵装置に比して、低いコストで集塵を行うと共に、
排風機等で発生する騒音を低減させることができること
となり、経済的である。
【0032】また、本発明は、集塵室の排気導入管部
に、ベンチュリー形式のスクラバー室を設け、集塵室に
入るミスト量を少なくして、前記ミスト分離器のミスト
捕集板面の一部及び前記集塵室の排気出口部側の側壁面
の一部に吸音材料又は吸音材料及び遮音材料が設けたの
で、湿式集塵装置の構造が簡単となり、粉塵堆積を避け
て長期間の稼働が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の湿式集塵装置の概略の縦断
面図である。
【図2】図1に示す実施例におけるミストセパレーター
の取付け態様を示すミストセパレータの概略の平面図で
ある。
【図3】図1に示した実施例とは異なる本発明の一実施
例の湿式集塵装置の概略の縦断面図である。
【図4】図3に示す実施例におけるミストセパレータの
部分拡大正面図である。 1 集塵装置 2 集塵室 3 管状排気導入部 4 ミストセパレータ 5 排気出口部 6 排気導入管部 7 排気吸引管部 8 排気導入管部6の上端部と排気吸引管部7の下端部
で形成する接続開口部 9 排気導入管部6の対向する側壁 10 排気の送風圧力が低下したときの排気導入管部6
の側壁 11 排気吸引管部7の対向する側壁 12 噴射ノズル 13 排気の送風圧力が低下したときの排気吸引管部7
の側壁 14 排気出口部5の側壁 15 吸音材料 16 排気通路 17 排気出口部5の天井部 18 天井部17の背面 19 隅部 20 樋状の板 21 樋状の板20を取付けるための取付け柱 22 取付け柱21の螺子部 23 ナット 24 樋状の板20の間隔子 25 集塵室2の天井部 26 天井部25の背面 27 排気入口の仕切板 28 仕切板の両側側面 29 ミスト分離後の排気通路 30 排気通路29の正面側壁 31 排気口 32 ミスト分離後の排気通路29の上部側壁 33 吸音材料 34 樋状の板の傾斜部 35 集塵室2の底部 36 排水出口部 37 リッターコンベヤ 38 洗浄水槽 39 洗浄排水 40 渦巻きポンプ 41 洗浄水供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 基美 石川県金沢市薬師堂町イ29番地 明和工 業株式会社内 (56)参考文献 実開 平2−61415(JP,U) 実開 昭60−49921(JP,U) 実開 昭60−79524(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 47/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の側に排気導入管部が連通し、他方
    の側にミスト分離室が連通している集塵室を備え、前記
    該排気導入管部にシャワー室が設けられており、ミスト
    分離室は外部に開口する排気口に排気通路を介して接続
    している穀類処理装置の排気用湿式集塵装置において、
    集塵室の天井部に排気出口部が設けられ、該排気出口部
    からミスト分離室に至る排気通路は、前記集塵室の天井
    部上方に、前記集塵室の天井部に沿って設けられてお
    り、前記ミスト分離室には、ミスト捕集板を備えるミス
    ト分離器が設けられており、前記ミスト分離器のミスト
    捕集板面の一部及び前記集塵室の排気出口部側の側壁面
    の一部に吸音材料が設けられていることを特徴とする穀
    類処理装置の排気用湿式集塵装置。
  2. 【請求項2】 一方の側に排気導入管部が連通し、他方
    の側にミスト分離室が連通している集塵室を備え、前記
    該排気導入管部にシャワー室が設けられており、ミスト
    分離室は外部に開口する排気口に排気通路を介して接続
    している穀類処理装置の排気用湿式集塵装置において、
    集塵室の天井部に排気出口部が設けられ、該排気出口部
    からミスト分離室に至る排気通路は、前記集塵室天井部
    上方に、前記集塵室天井部に沿って設けられており、前
    記排気通路には、ミスト捕集板を備えるミスト分離器が
    設けられており、ミスト分離器のミスト捕集板面の一部
    及び前記集塵室の排気出口部側の側壁面の一部に吸音材
    料及び遮音材料が設けられている事を特徴とする穀類処
    理装置の排気用湿式集塵装置。
JP18271694A 1994-06-30 1994-06-30 穀類処理装置の排気用湿式集塵装置 Expired - Fee Related JP3407984B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18271694A JP3407984B2 (ja) 1994-06-30 1994-06-30 穀類処理装置の排気用湿式集塵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18271694A JP3407984B2 (ja) 1994-06-30 1994-06-30 穀類処理装置の排気用湿式集塵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0810547A JPH0810547A (ja) 1996-01-16
JP3407984B2 true JP3407984B2 (ja) 2003-05-19

Family

ID=16123196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18271694A Expired - Fee Related JP3407984B2 (ja) 1994-06-30 1994-06-30 穀類処理装置の排気用湿式集塵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3407984B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106345203B (zh) * 2016-11-02 2018-09-14 嘉兴恒源安全技术有限公司 一种翻滚式石斛加工除尘装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0810547A (ja) 1996-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3729354B2 (ja) 集塵装置
CN212396225U (zh) 一种建筑工程施工用降尘设备
JPS6096846A (ja) 排気装置
CN113731084A (zh) 一种通风除尘装置及其除尘方法和净化除湿方法
CN210845737U (zh) 一种多功能高效湿式除尘器
CN205461744U (zh) 雾化脱硫除尘装置
CN100478050C (zh) 喷淋式除尘器
JP3407984B2 (ja) 穀類処理装置の排気用湿式集塵装置
CN207385092U (zh) 一种免清洗高效湿式废气过滤装置
CN216755869U (zh) 涡旋除尘器
CN205495230U (zh) 一种除尘器
JP2000334241A (ja) 穀類処理装置の排気用湿式集塵装置
CN209076340U (zh) 一种湿式三级除尘器
JP3299619B2 (ja) 穀類処理装置の排気用湿式集塵装置
CN212383424U (zh) 钢渣处理中烟气超低排放系统
CN209952474U (zh) 一种液洗空气净化器
CN114768438A (zh) 用于超净排放的复合式除尘系统
CN208771100U (zh) 一种高效流化除雾器
CN206604329U (zh) 一种高效除尘的水帘机
CN208282297U (zh) 集成式雾霾清除器、空气净化装置以及空调系统
CN2247058Y (zh) 复合高效除尘器
JPH0670858U (ja) 塗料ミスト除去装置
CN218774528U (zh) 一种除沫的分离器
RU2302283C1 (ru) Установка акустическая пылеулавливающая типа акурф-2
JP2559290B2 (ja) パイプ内面の洗浄捕集方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees