JP3407267B2 - オルガノポリシロキサンフォーム組成物 - Google Patents

オルガノポリシロキサンフォーム組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なオルガノポ
リシロキサンフォーム組成物に関し、特に硬化発泡させ
ることにより、良好なフォームの得られる該組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】オルガノポリシロキサンフォームは、耐
候性および耐熱性に優れるため、近年、建築材料、自動
車材料などに広く使用されている。このフォームは、通
常、主剤と硬化剤のような二液またはそれ以上に分かれ
たオルガノポリシロキサンフォーム組成物を、使用時に
混合して、発泡硬化させることにより得られる。この混
合方法には、手による混合、またはスタティックミキサ
ー、ダイナミックミキサーなどを用いる機械的混合があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記機械的混
合には、手混合と比べて発泡倍率が低く、得られるフォ
ームのセル径が大きくなりすぎるという問題がある。こ
れは、機械的混合時に巻き込まれる泡が手混合時より少
ないために、後の硬化発泡時に気泡成長の核となる気泡
が不足するためである。また、気泡成長に必要な核は、
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと、活性水素基
を有する化合物とが脱水素縮合反応することにより発生
する水素によっても形成されるが、該オルガノポリシロ
キサンフォーム組成物に通常添加される白金触媒抑制剤
などの可使時間調整剤により、上記の水素の発生も抑制
され、気泡成長のための核を予め形成することができな
いためである。そこで、本発明の課題は、 可使時間調整
剤の添加されたオルガノポリシロキサンフォーム組成物
を、機械的手段を用いて混合しても、良好に発泡硬化さ
せることのできる該組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、 オルガノ
ポリシロキサンフォーム組成物を調製する際に、手混合
と機械的混合の差異に注目した結果、以下に示す特定の
組成物により、上記の課題を解決できることを見出し
た。すなわち、本発明は、 (A) 一般式(1) :
【0005】
【化4】
【0006】〔式中、R1 およびXは独立に、置換また
は非置換の一価炭化水素基および水酸基からなる群から
選ばれる一価の基であり、mは、m≧1の整数である〕
で示され、かつアルケニル基および/または水酸基の含
有量が0.001mol %〜0.03mol %であるジオルガノポリ
シロキサン: 100重量部、 (B) 一般式(2-1) :
【0007】
【化5】
【0008】〔式中、R2 は独立に、脂肪族不飽和結合
を含まない置換または非置換の一価炭化水素基であり、
Yは独立に、脂肪族不飽和結合を含まない置換または非
置換の一価炭化水素基および水素原子から選ばれる一価
の基または原子であり、q、pは、q≧0、p≧1の整
数である〕で示され、かつケイ素原子に結合する水素原
子を1分子中に少なくとも3個有するオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサン、および/または 一般式(2-2) :
【0009】
【化6】
【0010】〔式中、R2 は前記と同じ意味であり、
r、sは、r≧3、s≧0の整数である〕で示されるオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサン: 1〜50重量
、 (C) 一般式(3) : (R34-a SiHa (3) 〔式中、R3 は置換または非置換の一価炭化水素基であ
り、R3 が複数の場合には互いに同一でも異なってもよ
く、aは1〜3の整数である〕で示されるオルガノ水素
シラン: 0.01〜10重量部、 (D) 次式: Z(OH) L 〔ここで、Lは1または2であり、Zは水素原子あるい
は1〜2価の、炭化水素基、オルガノシラン残基もしく
はオルガノシロキサン残基である(ただし、Lが2であ
り、かつ、Zが水素原子の場合を除く)〕で示される
性水素基を有する化合物: 0.1〜20重量部、 (E) 白金系触媒: 触媒量、ならびに (F) 可使時間調整剤: 0.001〜20重量部を含むオル
ガノポリシロキサンフォーム組成物を提供するものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のオルガノポリシ
ロキサンフォーム組成物を詳述する。
【0012】(A) 成分 (A) 成分は、前記一般式(1) で示される直鎖状のジオル
ガノポリシロキサンであり、得られる硬化物(フォー
ム)のべースポリマーとなるものである。(A) 成分は、
アルケニル基含有ジオルガノポリシロキサン、水酸基含
有ジオルガノポリシロキサン、あるいはアルケニル基お
よび水酸基を含有するジオルガノポリシロキサンのいず
れかである。(A) 成分中には、(B) 成分中のSiH 基と架
橋反応する官能基としてのアルケニル基および/または
水酸基が、0 .001〜0.03 mol%〔すなわち、(A) 成分の
ジオルガノポリシロキサン1モル当たりのモル数〕、好
ましくは0.002 〜0.02mol %含有される。アルケニル基
および/または水酸基の含有量が、 0.001 mol%より少
ないと、組成物の粘度が高くなり、その結果混合が難し
くなり、逆に 0.03mol%より多すぎると、発泡終了後の
硬化物(フォーム)がもろいものとなる。
【0013】一般式(1) 中のR1 またはXのうちの置換
または非置換の一価炭化水素としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキ
シル基、オクチル基などの炭素原子数1〜10のアルキル
基;フェニル基、トリル基、キシリル基などの炭素原子
数6〜10のアリール基;ビニル基、アリル基、プロペニ
ル基、ブテニル基、ヘキセニル基などの炭素原子数2〜
8のアルケニル基;ベンジル基、フェニルエチル基など
の炭素原子数6〜10のアラルキル基;ならびにこれらの
炭素原子が有する水素原子の一部または全部が塩素、フ
ッ素、臭素などのハロゲン原子で置換された基(例え
ば、クロロメチル基、トリフルオロプロピル基およびク
ロロフェニル基)が挙げられる。
【0014】一般式(1) において、Xは、入手のしやす
さ、およびコストの点から、ビニル基および水酸基が好
ましい。また、R1 は、入手のしやすさ、およびコスト
の点から、メチル基、フェニル基およびトリフルオロプ
ロピル基が好ましく、特に好ましくはメチル基およびフ
ェニル基である。一般式(1) において、mは正の整数で
あり、好ましくはジオルガノポリシロキサンの25℃に
おける粘度が50〜1,000,000cp 、特に100 〜100,000 cp
となる整数である。
【0015】(B) 成分 (B) 成分は、前記一般式(2-1) で示される直鎖状のオル
ガノハイドロジェンポリシロキサン、および/または前
記一般式(2-2) で示される環状のオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサンである。(B) 成分は、(A) 成分を硬化
させる架橋剤であるとともに、後述の(D) 活性水素基を
有する化合物と反応して水素を発生させ、フォームを形
成する発泡剤でもある。
【0016】一般式(2-1) または式(2-2) 中のR2 とし
ては、前記R1 で示される基のうちの脂肪族不飽和結合
を含まない置換または非置換の一価炭化水素基と同様の
基が挙げられ、入手のしやすさの点で、メチル基、フェ
ニル基およびトリフルオロプロピル基が好ましく、特に
メチル基が好ましい。また、Yのうち、脂肪族不飽和結
合を含まない置換または非置換の一価炭化水素基として
は、R2 で例示したものと同様の基が挙げられる。一般
式(2-1) 中のYは、水素原子およびメチル基が好まし
い。一般式(2-1) で示される直鎖状のオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンにおいて、pおよびqは、それぞ
れ、p≧1、好ましくは1≦p≦200 、特には2≦p≦
100 、およびq≧0、好ましくは0≦q≦200 、特には
0≦q≦100 であり、p+qの値は、1以上の整数であ
り、好ましくは3〜500 、特に好ましくは4〜200 の整
数である。p+qの値が大きすぎると、合成が困難とな
る場合がある。一方、一般式(2-2) で示される環状のオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンにおいて、rおよ
びsは、それぞれ、r≧3、好ましくは3≦r≦40、特
には4≦r≦20、およびs≧0、好ましくは0≦s≦20
であり、r+sの値は、合成の容易さ、化合物の安定性
などの点から、3≦r+s≦40、好ましくは4≦r+s
≦20程度である。
【0017】一般式(2-1) および/または(2-2) で示さ
れるオルガノハイドロジェンポリシロキサンの具体例と
しては、下記式:
【0018】
【化7】
【0019】で示されるものが挙げられる。これらの化
合物は、1種単独でも適宜2種以上組み合わせて使用し
てもよい。
【0020】(B) 成分の使用量は、(A) 成分100 重量部
当たり1〜50重量部であり、好ましくは2〜20重量部
である。(B) 成分が少なすぎると、組成物を充分に硬化
発泡させることができない。逆に、多すぎると、硬化で
きなくなったり、得られるフォームに未反応のSiH 基が
残存し、硬化物の圧縮永久歪み、耐熱性などの点で物性
の低下を招く場合がある。
【0021】(C) 成分 (C) 成分は、前記一般式(3) で示されるオルガノ水素シ
ランである。(C) 成分は、(F) 成分の可使時間調整剤の
存在下であっても、(D) 成分の活性水素基を有する化合
物と反応して、微少気泡を発生する。該微少気泡は、後
の硬化発泡時に気泡成長の核になり、径の小さいセルを
有するフォームを形成することができる。
【0022】一般式(3) 中のR3 で示される置換または
非置換の一価炭化水素としては、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル
基、シクロペンチル基、オクチル基、デシル基、ドデシ
ル基などの炭素原子数1〜20のアルキル基;フェニル
基、トリル基、キシリル基などのアリール基;ビニル
基、アリル基などのアルケニル基;ベンジル基、フェニ
ルエチル基などのアラルキル基;ならびにこれらの炭素
原子が有する水素原子の一部または全部が塩素、フッ
素、臭素などのハロゲン原子で置換された基(例えば、
クロロメチル基、トリフルオロプロピル基およびクロロ
フェニル基)が挙げられる。また、aの値は、1〜3で
あり、好ましくは2または3である。一般式(3) で示さ
れるオルガノ水素シランの具体例としては、 フェニルシ
ラン、メチルフェニルシラン、シクロヘキシルシラン、
ジフェニルシラン、ドデシルシランが挙げられ、これら
の中では、取り扱いやすさの点で、フェニル基などを含
有することにより沸点が30℃以上になるものが好まし
く、特に好ましくはフェニルシラン、メチルフェニルシ
ランおよびジフェニルシランである。これらの化合物
は、1種単独でも適宜2種以上組み合わせて使用しても
よい。
【0023】(C) 成分の使用量は、(A) 成分100 重量部
当たり0.01〜10重量部であり、好ましくは0.03〜3重
量部である。(C) 成分が少なすぎると、セルの核となる
微少気泡を充分に形成できず、微細なセルを有するフォ
ームが得られない。逆に多すぎると、架橋反応が遅くな
り、かえってセルが大きくなったり、また架橋が甘くな
り機械的強度が得られない場合がある。
【0024】(D) 成分 (D) 成分は、次式: Z(OH)L 〔ここで、Lは1または2であり、Zは水素原子あるい
は1〜2価の、炭化水素基、オルガノシラン残基もしく
はオルガノシロキサン残基である(ただし、Lが2であ
り、かつ、Zが水素原子の場合を除く)で示される活
性水素基を有する化合物であり、(B) オルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンのヒドロシリル基(SiH 基)と反
応して、水素を発生することのできる基を有する化合物
である。該化合物としては、白金触媒の触媒活性を失活
させないものであって、水、アルコール、シラノール基
含有シラン、およびシラノール基含有オルガノシロキサ
ンが該当する。
【0025】前記アルコールとしては、例えば炭素原子
数が1〜12の一価および多価アルコールが挙げられ、好
ましくはメタノール、エタノール、n−プロパノールお
よびイソプロパノールである。
【0026】また、前記シラノール基含有シランとして
は、式: (R4)a Si(OH)4-a 〔式中、R4 は脂肪族不飽和結合を含まない置換または
非置換の一価炭化水素基であり、aは2または3であ
る〕で示される化合物が挙げられ、具体的には、(CH3)2
Si(OH)2 、(CH3)(C2H5) Si(OH)2 、 (CH
3)3 SiOH、 (C6H5)2Si(OH)2および (C6H5)
(CH3)2SiOHが例示される。
【0027】前記シラノール基含有オルガノシロキサン
としては、式: (R4)3 SiO1/2 、(R4)2 (HO)SiO1/2
(R4)(HO)SiO2/2、(R4)2 SiO2/2 、(H
O)SiO3/2 および R4 SiO3/2 〔式中、R4 は前記と同じ意味である〕からなる群から
選ばれる構造単位を1種または2種以上含有してなり、
シラノール基を1または2個有する、分岐状、環状また
は直鎖状の化合物が挙げられる。
【0028】これらの化合物は、1種単独でも適宜2種
以上組み合わせて使用してもよい。 (D) 成分の使用量は、(A) 成分100 重量部当たり、0.1
〜20重量部であり、好ましくは0.2 〜10重量部である。
(D) 成分が少なすぎると、発泡性が充分に得られない場
合がある。逆に、多すぎると、架橋反応を阻害する場合
がある。
【0029】(E) 成分 (E) 成分の白金系触媒は、本発明の組成物の硬化および
発泡を促進するためのものである。具体的には、白金微
粉末;白金黒;四塩化白金;塩化白金酸、塩化白金酸と
オレフィンとの錯体、塩化白金酸のアルコール溶液、塩
化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンのような
アルケニルシロキサンとの錯体;およびこれらを、ポリ
スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、
メタクリル樹脂、シリコーン樹脂のような熱可塑性有機
樹脂内に分散または包含した有機樹脂粉体が例示され、
好ましくはシランもしくはシロキサンの白金錯体および
これを担持もしくは包含したものである。
【0030】(E) 成分の使用量は、いわゆる触媒量でよ
く、好ましくは(A) 成分に対して、白金量換算で、通
常、1ppm 以上、好ましくは1〜1000ppm、特に好ま
しくは10〜300 ppm である。(E) 成分が少なすぎると、
硬化発泡が不充分となり、逆に多すぎると、不経済とな
る。
【0031】(F) 成分 (F) 成分の可使時間調整剤には、通常、白金触媒抑制剤
として公知のものを使用することができる。(F) 成分に
より、本発明の組成物をミキサーなどで混合する際に、
硬化発泡反応の始期を調節することができる。可使時間
調整剤の具体例としては、テトラビニルテトラメチルシ
クロテトラシロキサンなどのビニル基含有オルガノポリ
シロキサン(特に、低分子量でビニル基含有量の高いも
のが好ましい);エチニルシクロヘキサノールなどのア
セチレンアルコール類;メチルエチルケトンハイドロパ
ーオキサイドなどのパーオキサイド類;ならびにテトラ
メチルエチレンジアミンなどのアミン類が挙げられ、好
ましくはエチニルシクロヘキサノールなどのアセチレン
アルコール類である。
【0032】(F) 成分の使用量は、(A) 成分100 重量部
当たり、0.001 〜20重量部であり、好ましくは0.05〜10
重量部である。(F) 成分が少なすぎると、可使時間が充
分にとれず、作業性に劣ったものとなり、逆に多すぎる
と、硬化に必要以上の時間を要するものとなる。
【0033】その他の成分 本発明の組成物には、必要に応じて種々の助剤を添加す
ることができる。例えば、充填剤を添加することによ
り、得られる硬化物の機械的強度を向上することができ
る。該充填剤の具体例としては、煙霧状シリカ、アモル
ファスシリカ、粉砕シリカ、コロイダル炭酸カルシウ
ム、沈降炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、アセチ
レンブラック、ファーネスカーボン、酸化チタン、金属
酸化物、およびこれらの表面を、ジクロロジメチルシラ
ンようなシラン化合物、シロキサン化合物などで処理し
たものが挙げられ、好ましくは煙霧状シリカ、アモルフ
ァスシリカ、粉砕シリカおよびカーボンである。該充填
剤の使用量は、(A) 成分100 重量部当たり、通常、0〜
400 重量部でよく、好ましくは3〜100 重量部である。
上記のほかに、チクソトロピー性向上剤;接着性向上
剤;シリコーンオイルなどの可塑剤;シリコーンワニス
などの液状補強剤などを、本発明の目的を阻害しない量
の範囲で添加してもよい。
【0034】製造方法 本発明の組成物は、上記の(A) 〜(F) 成分、および必要
に応じてその他の成分を、均一に混合することにより容
易に調製することができる。該混合方法には、金属製へ
らなどを用いた手混合、ならびに万能ミキサー、スタテ
ィックミキサー、ダイナミックミキサーなどの機械的手
段を用いた混合が挙げられる。該組成物は、1包装とし
て保存しておくことも可能であるが、通常、使用前は2
包装、すなわち、主剤と硬化剤に分けて保存しておき、
使用時に、これらを上記の方法で混合することにより得
るのが望ましい。2包装に分けるときの組み合わせとし
ては、例えば(A)成分の一部、(D)成分および
(E)成分の混合物を主剤とし、(A)成分の残り、
(B)成分、(C)成分および(F)成分の混合物を硬
化剤とする方法;(A)成分の一部、(D)成分、
(E)成分および(F)成分を主剤とし、(A)成分の
残り、(B)成分および(C)成分を硬化剤とする方
法;(A)成分の一部および(E)成分を主剤とし、
(A)成分の残り、(B)〜(D)および(F)成分を
硬化剤とする方法などが挙げられる。
【0035】本発明の組成物は、室温(例えば−5〜35
℃程度)に放置しても硬化するが、加熱することにより
硬化発泡が促進される。通常、60℃以上の温度で加熱す
れば、短時間で硬化発泡させることができる。
【0036】本発明の組成物は、発泡倍率が高く、得ら
れるオルガノポリシロキサンフォームのセル径が小さ
い。また、特殊なミキサーを必要とせず、一般的なミキ
サーで硬化発泡が可能である。該組成物は、特に防振
材、衝撃吸収材およびパッキング材の用途に好適であ
る。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 〔実施例1〕分子鎖両末端がビニル基で封鎖された25
℃における粘度が1万cpであるジメチルポリシロキサ
ン100重量部に、予め、ジクロロジメチルシランで表
面処理した煙霧状シリカを10重量部添加し、万能ミキ
サーで均一に混合した。得られた混合物をベースとし
て、さらに第1成分および第2成分の二成分に分けた。
次に、第1成分には、ベース100重量部に対して、ジ
ビニルテトラメチルジシロキサンと塩化白金酸との錯体
を分子鎖両末端がビニル基で封鎖された25℃における
粘度が1万cpのジメチルポリシロキサンで希釈した触
媒(白金原子量で1重量%)0.8重量部、および水
0.5重量部を添加し、万能ミキサーを用いて均一に混
合した。得られた混合物を、第1混合物と称し、後述の
発泡硬化試験に供した。また、第2成分には、ベース1
00重量部に対して、エチニルシクロヘキサノール0.
5重量部、分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖さ
れた25℃における粘度が30cpのメチルハイドロジ
ェンポリシロキサン〔すなわち、一般式(2-1) において
p+q=約40〕6重量部、およびフェニルシラン0.3
重量部を添加し、万能ミキサーを用いて均一に混合し
た。得られた混合物を、第2混合物と称し、後述の発泡
硬化試験に供した。
【0038】〔発泡硬化試験〕 ポリエチレン製カップの中に、上記で得られた第1混合
物および第2混合物を、30gづつ計り採り、金属製へ
らを用いて均一に攪拌した。得られた混合物を二つに分
け、一方の混合物は、そのままアルミシャーレに入れ、
もう一方の混合物は、攪拌時の巻き込み泡を真空脱泡機
で除去した。これらを10分間放置した後、120℃の
乾燥機内に30分間放置し、発泡硬化させた。得られた
オルガノポリシロキサンフォームのセルの状態、および
発泡倍率を調べた。なお、セル径が3mmφ以下でほぼ均
一なものを良好と評価し、セル径が3mmφより大のもの
を不良と評価した。その結果を表1に示す。
【0039】〔実施例2〕分子鎖両末端が水酸基で封鎖
され、一般式(1) における全R(すなわち、R1とXの
合計)基の10mol %がフェニル基であり、90mol %
がメチル基である、25℃における粘度が2万cpのメ
チルフェニルポリシロキサン100重量部、および粉砕
シリカ50重量部を、万能攪拌機で均一に混合して、ベ
ースとした。得られたベースを、さらに第1成分および
第2成分の二成分に分けた。次に、第1成分には、ベー
ス100重量部に対して、ジビニルテトラメチルジシロ
キサンと塩化白金酸との錯体を分子鎖両末端がビニル基
で封鎖された25℃における粘度が1万cpのジメチル
ポリシロキサンで希釈した触媒(白金原子量で1重量
%)を0.8重量部、およびイソプロピルアルコール1
重量部を添加して、万能ミキサーを用いて攪拌した。ま
た、第2成分には、エチニルシクロヘキサノール0.5
重量部、分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖され
た25℃における粘度が30cpの、実施例1と同様の
メチルハイドロジェンポリシロキサン8重量部、および
メチルフェニルシラン1重量部を添加し、万能ミキサー
を用いて均一に混合した。上記で得られた第1成分の混
合物および第2成分の混合物を用いて、実施例1と同様
の発泡硬化試験を行った。その結果を表1に示す。
【0040】〔比較例1〕実施例1において、第2成分
からフェニルシラン除いた以外は、実施例1と同様の操
作にて、第1成分の混合物および第2成分の混合物を作
製し、実施例1と同様の発泡硬化試験を行った。その結
果を表1に示す。
【0041】〔比較例2〕実施例2において、第2成分
からメチルフェニルシランを除いた以外は、実施例2と
同様の操作にて、第1成分の混合物および第2成分の混
合物を作製した。そして、実施例1と同様の発泡硬化試
験を行った。その結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明のオルガノポリシロキサンフォー
ム組成物によれば、発泡倍率が高く、セル径の小さいフ
ォームを形成することができる。得られるオルガノポリ
シロキサンフォームは、特に防振材、衝撃吸収材および
パッキング材の用途に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 良文 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 平5−59207(JP,A) 特開 平5−9320(JP,A) 特開 平1−193333(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/05 C08L 83/07 C08K 5/54

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 一般式(1) : 【化1】 〔式中、R1 およびXは独立に、置換または非置換の一
    価炭化水素基および水酸基からなる群から選ばれる一価
    の基であり、mは、m≧1の整数である〕で示され、か
    つアルケニル基および/または水酸基の含有量が0.001m
    ol %〜0.03mol %であるジオルガノポリシロキサン
    100重量部、 (B) 一般式(2-1) : 【化2】 〔式中、R2 は独立に、脂肪族不飽和結合を含まない置
    換または非置換の一価炭化水素基であり、Yは独立に、
    脂肪族不飽和結合を含まない置換または非置換の一価炭
    化水素基および水素原子から選ばれる一価の基または原
    子であり、q、pは、q≧0、p≧1の整数である〕で
    示され、かつケイ素原子に結合する水素原子を1分子中
    に少なくとも3個有するオルガノハイドロジェンポリシ
    ロキサン、および/または 一般式(2-2) : 【化3】 〔式中、R2 は前記と同じ意味であり、r、sは、r≧
    3、s≧0の整数である〕で示されるオルガノハイドロ
    ジェンポリシロキサン: 1〜50重量部、 (C) 一般式(3) : (R34-a SiHa (3) 〔式中、R3 は置換または非置換の一価炭化水素基であ
    り、R3 が複数の場合には互いに同一でも異なってもよ
    く、aは1〜3の整数である〕で示されるオルガノ水素
    シラン: 0.01〜10重量部、 (D) 次式: Z(OH) L 〔ここで、Lは1または2であり、Zは水素原子あるい
    は1〜2価の、炭化水素基、オルガノシラン残基もしく
    はオルガノシロキサン残基である(ただし、Lが2であ
    り、かつ、Zが水素原子の場合を除く)〕で示される
    性水素基を有する化合物: 0.1〜20重量部、 (E) 白金系触媒: 触媒量、ならびに (F) 可使時間調整剤: 0.001〜20重量部を含むオル
    ガノポリシロキサンフォーム組成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の組成物を硬化発泡させて
    得られるオルガノポリシロキサンフォーム。
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