JP3407109B2 - 柄組み方法及びその装置 - Google Patents

柄組み方法及びその装置

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JP3407109B2
JP3407109B2 JP2000056655A JP2000056655A JP3407109B2 JP 3407109 B2 JP3407109 B2 JP 3407109B2 JP 2000056655 A JP2000056655 A JP 2000056655A JP 2000056655 A JP2000056655 A JP 2000056655A JP 3407109 B2 JP3407109 B2 JP 3407109B2
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弘 荒木
直樹 長谷川
正登 白川
弘良 上野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は織機で織物を織るの
に先立って行われる製織準備作業としての柄組み方法及
びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この柄組みとは、天然繊維や化合成繊維
等の素材の異なる経糸を予め設定された順番に一層のシ
ート状に並べる作業をいう。
【0003】従来この種の柄組み作業は、予め定められ
た順番表を見ながら素材の異なる経糸を人為的に順次一
層のシート状に並べるようにしている。そして、この柄
組みされた多数の経糸はドロッパー、ヘルド及び筬に一
本宛引き通したのち、織機に掛けられることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記柄組
み作業は手作業による肉眼に依存しているため、作業者
の疲労負担は大きく、熟練度を要する長時間作業のため
作業能率の低下を余儀なくされているという不都合を有
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、
請求項1記載の方法の発明は、複数本の経糸を素材別に
一層のシート状に並べてなる複数枚の経糸シートを織機
ビームに多層状に巻き取り、該織機ビームから解いた多
層状の複数枚の経糸シート群の織機ビーム側を保持する
と共に各層の経糸シートの糸端側を各層別に放射状に張
架保持し、該各層別に張られた各層の経糸シートの内か
ら予め選択された経糸シートの経糸を順次一本宛分離
し、該分離された一本の経糸を織機ビーム側の把持位置
と糸端側の把持位置との間の糸長を変えずに三次元的に
移送させ、該経糸を綾取りして経糸の糸端側を一層のシ
ート状に並べて固定することを特徴とする柄組み方法に
ある。又、請求項2記載の発明は、上記予め選択された
経糸シートの内から選択されて一本宛分分離された経糸
の織機ビーム側の把持位置と糸端側の把持位置との間
切断保持部により切断すると共にその切断された経糸の
糸端を保持し、該切断保持部により切断され保持されて
いる経糸の織機ビーム側の把持位置と該切断保持部との
間を経糸を三次元的に移送させる糸端移送機構により把
持し、該糸端移送機構が経糸を把持した後に該切断保持
部により経糸を釈放することを特徴とするものである。
【0006】又、請求項3記載の装置の発明は、複数本
の経糸を素材別に一層のシート状に並べてなる複数枚の
経糸シートが多層状に巻き取られた織機ビームと、該織
機ビームから解いた多層状の複数枚の経糸シート群の織
機ビーム側を保持可能な中間把持部及び該各層の経糸シ
ートの糸端側を各層別に保持すると共に該各層の経糸シ
ートを中間把持部の把持位置を中心とする各層別に放射
状に張架可能な複数個の先端把持部からなる多層糸張り
機構と、該各層別に張られた各層の経糸シートの内から
予め選択された経糸シートの経糸を順次一本宛分離可能
な糸分離機構と、該糸分離機構により分離された一本の
経糸の糸端側を把持し、該一本の経糸を該中間把持部の
把持位置を中心として該把持位置と糸端側の把持位置と
の間の糸長を変えずに三次元的に移送可能な糸端移送機
構と、該糸端移送機構により順次移送されてくる経糸を
綾取りする綾取機構と、該綾取りされた経糸の糸端側を
一層のシート状に固定可能な糸端固定機構とを具備して
なることを特徴とする柄組み装置にある。
【0007】又、請求項4記載の発明は、上記多層糸張
り機構の複数個の先端把持部は中間把持部の把持位置を
中心とする円弧状に移動可能に設けられていることを特
徴とするものであり、又、請求項5記載の発明は、上記
糸分離機構は各層の経糸シート別に複数個設けられてい
ることを特徴とするものであり、又、請求項6記載の発
明は、上記糸分離機構により分離された経糸の織機ビー
ム側の把持位置と糸端側の把持位置との間を切断する
共にその切断された経糸の糸端を保持した後に釈放可能
な切断保持部を設けなることを特徴とするものであ
り、又、請求項7記載の発明は、上記経糸シートの経糸
の分離及び移送に伴って変化する経糸シートのシート端
に追従して上記糸分離機構、糸端移送機構、綾取機構及
び上記糸端固定機構を移動させる追従移動機構を設けて
なることを特徴とするものであり、又、請求項8記載の
発明は、上記糸端固定機構は対向配置された一対の粘着
テープを含んでなることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1乃至図10は本発明の装置の
実施の形態例を示し、大別すると、多層糸張り機構A、
糸分離機構B、糸端移送機構C、綾取機構D及び糸端固
定機構Eから成り立っている。
【0009】Wは織機ビームであり、この場合、複数本
の経糸Rを天然繊維や化合成繊維等の糸の素材別に一層
のシート状に並べてなる二枚の経糸シートS・Sが二層
状に巻き取られている。すなわち、例えば天然繊維から
なる複数本の経糸Rを一層のシート状に並べてなる経糸
シートSと化合成繊維からなる複数本の経糸Rを一層の
シート状に並べてなる経糸シートSとを二層状に巻取っ
てなる。
【0010】上記多層糸張り機構Aは、この場合、図
1、図2の如く、織機ビームWから解いた層状の二枚の
経糸シートS・S群の織機ビームW側を保持可能な中間
把持部1及び各層の経糸シートS・Sの糸端側を各層別
に保持すると共に該各層の経糸シートS・Sを中間把持
部1の把持位置Kを中心とする各層別に放射状に張架可
能な複数個の先端把持部2・2からなり、かつ、この各
先端把持部2・2は中間把持部の把持位置Kを中心と
する半径Hの円弧状に移動調節固定可能に設けられてい
る。
【0011】又、上記糸分離機構Bは、上記多層糸張り
機構Aの中間把持部1と先端把持部2・2との間に各層
別に張られた各層の経糸シートS・Sの内から、図示省
略のコンピュータ内に設定され記憶されたプログラムを
もつ層選択手段により、予め選択された経糸シートSの
経糸Rを順次一本宛分離する構造となっており、この場
合、糸分離機構Bは各層の経糸シートS・S別に複数個
設けられ、各層の経糸シートS・Sの経糸R群はそれぞ
れ二本の綾紐F・Fにより綾取りがなされており、この
綾取りされた経糸シートSの経糸Rを一本宛分離するよ
うに構成され、勿論、綾取りがなされていない経糸シー
トSの経糸Rを一本宛分離する構造を採用することもあ
る。
【0012】この場合、糸分離機構Bは、図3の如く、
綾紐F・Fと協働して経糸シートSのシート端S1側か
ら経糸Rを一本宛分離する図示省略の分離機構が設けら
れ、かつ、この場合、糸分離機構Bと糸移送機構Cとの
間に経糸Rの織機ビーム側の把持位置Kと糸端側の把持
位置との間を切断すると共にその切断された経糸Rの糸
端を保持した後に釈放可能な切断保持部6が設けられ、
この切断保持部6は経糸Rの張架方向と交差する方向と
しての上下に行戻動作可能な切断保持片6a及び切断保
持片6aと協働する切断保持部材6bからなり、しかし
て、糸分離機構Bの分離機構により綾紐F・Fと協働し
て経糸シートSのシート端S1側から経糸Rを一本宛分
離し、分離された経糸Rを切断保持部6側へ引き寄せた
状態で、切断保持片6aを切断保持部材6b方向に戻り
動作させることにより経糸Rの織機ビーム側の把持位置
Kと糸端側の把持位置との間を切断すると共にその切断
された経糸Rの糸端を保持した後に経糸Rの糸端を釈放
するように構成している。
【0013】又、上記糸端移送機構Cは、図3、図4の
如く、上記糸分離機構Bにより分離された一本の経糸R
の糸端側を把持し、この一本の経糸Rを中間把持部1の
把持位置Kを中心として該把持位置Kと糸端側の把持位
置Gとの間の糸長を変えずに三次元的に移送可能な構造
となっており、この場合、上記切断保持部6と把持位置
Kとの間の切断保持部6に近い位置を把持釈放可能な把
持部材7を把持位置Kを中心として上記三次元的に移送
運動させる移送機構8を備えてなり、この把持部材7は
一個乃至複数個設けられ、この場合、把持部材7は固定
的な把持筒体7aと把持筒体7aの端面との間で経糸R
を保持釈放すべく進退運動可能な把持体7bからなり、
又、この場合、移送機構8は複数個の把持部材7を間隔
を置いて配列可能な二個一対の無端状の循回走行ベルト
8a・8aと、循回ベルト8a・8aに間隔を置いて取
り付けられた軸受走行体8b・8bと、走行軸受体8b
・8b間に軸受された二本のスライド軸8c・8cと、
二本のスライド軸8c・8cにスライド自在に架設さ
れ、把持部材7を取付可能な取付体8dと、取付体8d
に取り付けられたカムフォロワ8eと、カムフォロワ8
eに摺動係合可能な三次元的なカム曲線をもつ溝カム8
fが形成されたカム部材8gと、循回走行ベルト8a・
8aを循回走行させる図示省略の走行用モータと、溝カ
ム8f内に設けられて上記把持体7bを所定位置におい
て進退運動させ、これにより経糸Rを把持釈放させる図
示省略の空圧シリンダからなる作動機構とを備えて構成
されており、しかして、図5の如く、糸分離機構Bによ
り分離された一本の経糸Rは、図6、図7の如く、切断
保持部6により切断され保持されている経糸Rの把持位
置Kと切断保持部6との間の切断保持部6に近い位置を
この経糸Rに対向位置する把持部材7により糸端側の把
持位置Gを把持し、図8の如く、把持部材7により経糸
Rを把持した後に切断保持部6から切断された糸端を釈
放し、把持部材7により糸端側の把持位置Gを把持した
まま、図8から図9の如く、この一本の経糸Rを循回走
行ベルト8a・8aの循回走行及び溝カム8fとカムフ
ォロワ8eとの案内作用並びにスライド軸8c・8cの
ずれ吸収作用をもって中間把持部1の把持位置Kを中心
として把持位置Kと糸端側の把持位置Gとの間の糸長を
変えずに経糸シートSの張架方向とほぼ垂直の上向きに
移送した後に折曲して経糸シートSの張架方向とほぼ平
行の向きに移送し、すなわち、三次元的に移送運動させ
るように構成している。
【0014】又、上記綾取機構Dは、この場合、上記糸
端移送機構Cにより一本宛順次移送されてくる経糸Rの
張架方向と交差する方向に並列張架される二本の綾紐Q
・Qと、この二本の綾紐Q・Qの各糸端Q1・Q1を保持
すると共に経糸Rの張架方向と交差する方向の上下方向
に交互に綾取運動可能な二個の綾紐止着部材9・9とか
らなり、この場合、綾取動作は、図9の如く、糸端移送
機構Cの把持部材7により一本宛移送されてくる毎に綾
紐止着部材9・9は交互に上下動作して綾取りし、綾紐
Q・Qにより綾取りすることにより一層のシート状に並
べられる経糸Rの順番を保持するように構成している。
【0015】又、上記糸端固定機構Eは、図9の如く、
糸端移送機構Cにより順次移送されてくる経糸Rの糸端
を一層のシート状に固定する構造となっており、この場
合、二つの粘着テープN・Nにより挟着固定する構造が
採用されている。
【0016】Mは追従移動機構であって、図2の如く、
上記経糸シートS・Sの経糸Rの分離及び移送に伴って
変化する経糸シートS・Sのシート端S1に追従して上
記糸分離機構B、糸端移送機構C、綾取機構D及び糸端
固定機構Eを移動させる構造となっており、この場合、
経糸シートS・Sのシート端S1を検出可能な図示省略
の糸検出センサー及び各層別の複数個の糸分離機構B並
びに糸端移送機構Cを移動枠体17に取付け、機体にラ
ック17aを取付け、移動枠体17にピニオン17bを
取付け、ピニオン17bを送り用モータ17cにより所
定量回転させ、糸検出センサーの検出に同期して移動枠
体17を追従移動させるように構成している。
【0017】この実施の形態例は上記構成であるから、
図1、図2の如く、複数本の経糸Rを天然繊維や化合成
繊維等の素材別に一層のシート状に並べてなる二枚の経
糸シートS・Sを織機ビームWに二層状に巻き取り、こ
の織機ビームWから解いた二層状の二枚の経糸シートS
・S群の織機ビーム側Wを中間保持部1により二枚一緒
に保持すると共に各層の経糸シートS・Sの糸端側を二
個の先端把持部2により各層別に放射状に張架保持し、
この各層別に張られた各層の経糸シートS・Sの内から
予め選択された経糸シートSの経糸Rを糸分離機構Bに
より順次一本宛分離し、そして、図3、図5乃至図9の
如く、分離された一本の経糸Rを織機ビームW側の把持
位置Kと糸端側の把持位置Gとの間の糸長を変えずに糸
端移送機構Cにより三次元的に移送し、図9の如く、こ
の糸端移送機構Cにより一本宛順次移送されてくる経糸
Rを綾取機構Dにより綾取りするので、予め定められた
素材の順番に一層状のシート上に並べられた経糸Rの順
番を保持することができ、それだけ、次の織機準備作業
としてのドロッパー、ヘルド及び筬への経糸一本宛の引
き通し作業を円滑に行うことができ、図10の如く、こ
の順次一本宛移送されてくる経糸Rの糸端側を糸端固定
機構Eにより一層のシート状に並べて固定するができ、
従って、複数本の経糸Rを素材別の一層のシート状に並
べてなる複数枚の経糸シートS・Sの各経糸Rを予め定
められた素材の順番に経糸Rを一層のシート状に自動的
に並び替えることができ、例えば化合成繊維の経糸Rの
隣に天然繊維の経糸、その隣に化合成繊維の経糸R、そ
の隣に化合成繊維の経糸Rの如く、予め定められた素材
の順番に経糸Rを自動的に柄組みすることができ、それ
だけ、作業者の疲労負担を軽減することができると共に
柄組み作業性を大幅に向上することができる。
【0018】この場合、上記多層糸張り機構Aの複数個
の先端把持部2・2は中間把持部1の把持位置Kを中心
とする円弧状に移動可能に設けられているから、把持位
置Kと先端把持部2・2の把持位置との間の糸長を変え
ずに放射状に経糸シートS・Sを張架することができ、
それだけ糸分離機構Bとの相対位置を容易に調節するこ
とができ、又、この場合、上記糸分離機構Bは各層の経
糸シートS・S別に二個設けられているから、各層の経
糸シートS・Sと糸分離機構Bとの相対位置を容易に調
節することができ、各層の経糸シートS・Sからの経糸
Rの分離を円滑に行うことができ、又、この場合、上記
糸分離機構Bにより分離された経糸Rの織機ビーム側の
把持位置Kと糸端側の把持位置との間を切断すると共に
その切断された経糸の糸端を保持した後に釈放可能な切
断保持部6を設けてなるから、糸分離機構Cから糸移送
機構Cへの経糸Rの受け渡しを掴みながら確実に行うこ
とができると共に伸縮性を有する糸やビリの出る強撚糸
でも良好に受け渡すことができ、又、この場合、上記経
糸シートS・Sの経糸Rの分離及び移送に伴って変化す
る経糸シートSのシート端S1に追従して上記糸分離機
構B及び糸端移送機構C、綾取機構D並びに上記糸端固
定機構Eを移動させる追従移動機構Mを設けているか
ら、経糸シートS・Sからの経糸Rの分離に伴って変化
するシート端S1と糸分離機構B及び糸端移送機構C、
綾取機構D並びに上記糸端固定機構Eとの相対位置を良
好に定めることができると共に織機ビームW及び多層糸
張り機構Aを追従移動させる構造に対して、構造を簡素
化することができると共に柄組み後の工程としての糸通
し作業工程への柄組みされた経糸シートSの移行を円滑
に行うことができ、それだけ作業性を高めることがで
き、又、この場合、上記糸端固定機構Cは対向配置され
た一対の粘着テープN・Nを含んでなるから、粘着テー
プN・Nの間により経糸Rの糸端側を一層のシート状に
並べて固定することができ、構造を簡素化することがで
き、又、この場合、多層糸張り機構Aにより張られた経
糸シートSの張架方向と柄組み後の経糸シートSとがほ
ぼ同一の面上に張架されることになるので、運転作業状
況の監視を容易に行うことができる。
【0019】尚、本発明は上記実施の形態例で示す構造
に限られるものではなく、例えば上記実施の形態例にお
いては、二枚の経糸シートを張架するようにしているが
四枚等の複数枚の経糸シートを張架することもあり、
又、多層糸張り機構A、糸分離機構B、糸端移送機構
C、綾取機構D、糸端固定機構E、追従移動機構Mの構
造や形態等は適宜変更して設計される。
【0020】
【発明の効果】本発明は上述の如く、請求項1又は3記
載の発明にあっては、複数本の経糸を天然繊維や化合成
繊維等の素材別に一層のシート状に並べてなる複数枚の
経糸シートを織機ビームに多層状に巻き取り、織機ビー
ムから解いた多層状の複数枚の経糸シート群の織機ビー
ム側を中間保持部により複数枚一緒に保持すると共に各
層の経糸シートの糸端側を複数個の先端把持部により各
層別に放射状に張架保持し、この各層別に張られた各層
の経糸シートの内から予め選択された経糸シートの経糸
を糸分離機構により順次一本宛分離し、そして、分離さ
れた一本の経糸を織機ビーム側の把持位置と糸端側の把
持位置との間の糸長を変えずに糸端移送機構により三次
元的に移送し、この一本宛順次移送されてくる経糸を綾
取機構により綾取りするので、予め定められた素材の順
番に一層状のシート上に並べられた経糸の順番を保持す
ることができ、それだけ、次の織機準備作業としてのド
ロッパー、ヘルド及び筬への経糸一本宛の引き通し作業
を円滑に行うことができ、この順次一本宛移送されてく
る経糸の糸端側を糸端固定機構により一層のシート状に
並べて固定するができ、従って、複数本の経糸を素材別
の一層のシート状に並べてなる複数枚の経糸シートの各
経糸を予め定められた素材の順番に経糸を一層のシート
状に自動的に並び替えることができ、予め定められた素
材の順番に経糸を自動的に柄組みすることができ、それ
だけ、作業者の疲労負担を軽減することができると共に
柄組み作業性を大幅に向上することができる。
【0021】又、請求項2及び請求項6記載の発明にあ
っては、上記糸分離機構により分離された経糸の織機ビ
ーム側の把持位置と糸端側の把持位置との間を切断する
共にその切断された経糸の糸端を保持し、経糸を三次
元的に移送させる糸端移送機構が経糸を把持した後に経
糸を釈放可能な切断保持部を設けてなるから、糸分離機
構から糸移送機構への経糸の受け渡しを掴みながら確実
に行うことができると共に伸縮性を有する糸やビリの出
る強撚糸でも良好に受け渡すことができ、又、請求項4
記載の発明にあっては、上記多層糸張り機構の複数個の
先端把持部は中間把持部の把持位置を中心とする円弧状
に移動可能に設けられているから、把持位置と先端把持
部の把持位置との間の糸長を変えずに放射状に経糸シー
トを張架することができ、それだけ糸分離機構との相対
位置を容易に調節することができ、又、請求項5記載の
発明にあっては、上記糸分離機構は各層の経糸シート別
に複数個設けられているから、各層の経糸シートと糸分
離機構との相対位置を容易に調節することができ、各層
の経糸シートからの経糸の分離を円滑に行うことがで
き、又、請求項7記載の発明にあっては、上記経糸シー
トの経糸の分離及び移送に伴って変化する経糸シートの
シート端に追従して上記糸分離機構、糸端移送機構、綾
取機構及び上記糸端固定機構を移動させる追従移動機構
を設けているから、経糸シートからの経糸の分離に伴っ
て変化するシート端と糸分離機構及び糸端移送機構並び
に上記糸端固定機構との相対位置を良好に定めることが
できると共に織機ビーム及び多層糸張り機構を追従移動
させる構造に対して、構造を簡素化することができると
共に柄組み後の工程としての糸通し作業工程への柄組み
された経糸シートの移行を円滑に行うことができ、それ
だけ作業性を高めることができ、又、請求項8記載の発
明にあっては、上記糸端固定機構は対向配置された一対
の粘着テープを含んでなるから、粘着テープの間により
経糸の糸端側を一層のシート状に並べて固定することが
でき、構造を簡素化することができる。
【0022】以上、所期の目的を充分達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の全体説明斜視図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態例の全体説明側面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態例の部分説明斜視図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態例の部分説明断面図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態例の作動状態の説明斜視図
である。
【図6】本発明の実施の形態例の作動状態の説明斜視図
である。
【図7】本発明の実施の形態例の作動状態の説明斜視図
である。
【図8】本発明の実施の形態例の作動状態の説明斜視図
である。
【図9】本発明の実施の形態例の作動状態の説明斜視図
である。
【図10】本発明の実施の形態例の説明斜視図である。
【符号の説明】
A 多層糸張り機構 B 糸分離機構 C 糸端移送機構 D 綾取機構 E 糸端固定機構 M 追従移動機構 R 経糸 S 経糸シート K 把持位置 G 把持位置 N 粘着テープ 1 中間把持部 2 先端把持部 6 切断保持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白川 正登 新潟県新潟市鐙西1丁目11番1号 新潟 県工業技術総合研究所研究開発センター (72)発明者 上野 弘良 新潟県新津市荻島3丁目4番16号 (56)参考文献 特開 昭57−51848(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03J 1/13 D02H 9/00 - 9/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の経糸を素材別に一層のシート状
    に並べてなる複数枚の経糸シートを織機ビームに多層状
    に巻き取り、該織機ビームから解いた多層状の複数枚の
    経糸シート群の織機ビーム側を保持すると共に各層の経
    糸シートの糸端側を各層別に放射状に張架保持し、該各
    層別に張られた各層の経糸シートの内から予め選択され
    た経糸シートの経糸を順次一本宛分離し、該分離された
    一本の経糸を織機ビーム側の把持位置と糸端側の把持位
    置との間の糸長を変えずに三次元的に移送させ、該経糸
    を綾取りして経糸の糸端側を一層のシート状に並べて固
    定することを特徴とする柄組み方法。
  2. 【請求項2】 上記予め選択された経糸シートの内から
    選択されて一本宛分分離された経糸の織機ビーム側の把
    持位置と糸端側の把持位置との間を切断保持部により
    断すると共にその切断された経糸の糸端を保持し、該切
    断保持部により切断され保持されている経糸の織機ビー
    ム側の把持位置と該切断保持部との間を経糸を三次元的
    に移送させる糸端移送機構により把持し、該糸端移送機
    構が経糸を把持した後に該切断保持部により経糸を釈放
    することを特徴とする請求項1記載の柄組み方法。
  3. 【請求項3】 複数本の経糸を素材別に一層のシート状
    に並べてなる複数枚の経糸シートが多層状に巻き取られ
    た織機ビームと、該織機ビームから解いた多層状の複数
    枚の経糸シート群の織機ビーム側を保持可能な中間把持
    部及び該各層の経糸シートの糸端側を各層別に保持する
    と共に該各層の経糸シートを中間把持部の把持位置を中
    心とする各層別に放射状に張架可能な複数個の先端把持
    部からなる多層糸張り機構と、該各層別に張られた各層
    の経糸シートの内から予め選択された経糸シートの経糸
    を順次一本宛分離可能な糸分離機構と、該糸分離機構に
    より分離された一本の経糸の糸端側を把持し、該一本の
    経糸を該中間把持部の把持位置を中心として該把持位置
    と糸端側の把持位置との間の糸長を変えずに三次元的に
    移送可能な糸端移送機構と、該糸端移送機構により順次
    移送されてくる経糸を綾取りする綾取機構と、該綾取り
    された経糸の糸端側を一層のシート状に固定可能な糸端
    固定機構とを具備してなることを特徴とする柄組み装
    置。
  4. 【請求項4】 上記多層糸張り機構の複数個の先端把持
    部は中間把持部の把持位置を中心とする円弧状に移動可
    能に設けられていることを特徴とする請求項3記載の柄
    組み装置。
  5. 【請求項5】 上記糸分離機構は各層の経糸シート別に
    複数個設けられていることを特徴とする請求項3又は4
    記載の柄組み装置。
  6. 【請求項6】 上記糸分離機構により分離された経糸の
    織機ビーム側の把持位置と糸端側の把持位置との間を切
    断すると共にその切断された経糸の糸端を保持した後に
    釈放可能な切断保持部を設けてなることを特徴とする請
    求項3〜5のいずれか1項に記載の柄組み装置。
  7. 【請求項7】 上記経糸シートの経糸の分離及び移送に
    伴って変化する経糸シートのシート端に追従して上記糸
    分離機構、糸端移送機構、綾取機構及び上記糸端固定機
    構を移動させる追従移動機構を設けてなることを特徴と
    する請求項3〜6のいずれか1項に記載の柄組み装置。
  8. 【請求項8】 上記糸端固定機構は対向配置された一対
    の粘着テープを含んでなることを特徴とする請求項3〜
    7のいずれか1項に記載の柄組み装置。
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