JP3406968B2 - 気体中の窒素酸化物の吸着管、これを用いた捕集・回収方法、及び、これを用いた測定方法及び装置 - Google Patents

気体中の窒素酸化物の吸着管、これを用いた捕集・回収方法、及び、これを用いた測定方法及び装置

Info

Publication number
JP3406968B2
JP3406968B2 JP23317394A JP23317394A JP3406968B2 JP 3406968 B2 JP3406968 B2 JP 3406968B2 JP 23317394 A JP23317394 A JP 23317394A JP 23317394 A JP23317394 A JP 23317394A JP 3406968 B2 JP3406968 B2 JP 3406968B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
wall surface
tube
nitrogen oxides
adsorption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23317394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0894502A (ja
Inventor
茂 田中
迅吉 宮井
保 猪俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keio University
Original Assignee
Keio University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keio University filed Critical Keio University
Priority to JP23317394A priority Critical patent/JP3406968B2/ja
Publication of JPH0894502A publication Critical patent/JPH0894502A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3406968B2 publication Critical patent/JP3406968B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大気汚染や、地球の酸
性化等、広く環境汚染の原因物質として、その排出規制
が課題となっている窒素酸化物の吸着管、この吸着管を
用いた捕集・回収方法、及び、この捕集・回収方法を用
いた測定方法及び装置に係り、特に、排気ガスや室内空
気、環境大気中の窒素酸化物を、効率良く吸着すること
が可能な吸着管、この吸着管を用いた、効率の高い捕集
・回収方法、及び、この捕集・回収方法を用いた、簡便
で、効率良く、高精度の繰返し測定が可能な測定方法及
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】化石燃料の利用にって発展してきた近
代文明社会において、燃焼に伴ない大気に拡散する、人
体及び生物に有害な窒素酸化物を一定濃度以下に抑制す
ることは、焦眉の課題である。大気中の窒素酸化物(N
x)は、酸性雨や光化学スモッグの主たる原因物質で
あり、その多くは、自動車等の移動発生源から排出され
るが、この規制のためには、排気ガスや大気中の窒素酸
化物(具体的には一酸化窒素NOと二酸化窒素NO2
の濃度を正確に測定することが不可欠である。
【0003】従来、ガス中の窒素酸化物濃度を測定する
方法として、NOとオゾンの反応を利用した化学発光
(ケミルミネッセンス)法や、赤外・紫外線吸収を利用
した赤外・紫外線吸収法等の物理的な方法と共に、これ
らのガスを、一定量の液体に吸収させて化学的に定量分
析する方法も広く用いられている。そして、大気中の窒
素酸化物の自動測定装置や排気ガス中の窒素酸化物の測
定方法として、日本工業規格(JIS)K0104にも
採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、前者
の化学発光や赤外・紫外線吸収を利用した装置は、非常
に高価で、赤外・紫外線分析計に至っては耐震対策の問
題も有り、更に、窒素酸化物の濃度が非常に低い環境大
気中の窒素酸化物の濃度を測定する際には、精度が不足
するという問題点を有していた。
【0005】一方、後者の化学分析法では、大気中の窒
素酸化物を液体に吸収・捕集して化学分析を実施する際
に、二酸化窒素は比較的水に溶け易く、100%近くイ
オン(亜硝酸イオン又は硝酸イオン)として回収するこ
とが可能であり、ナフチルエチレンジアミン等の発色試
薬や、イオン選択性電極等のセンサ、イオンクロマトグ
ラフ等の分析機器と組合わせて定量することが、吸収液
を選択し、吸収瓶の構造を工夫することによって可能で
あった。
【0006】しかしながら、一酸化窒素は水に溶け難い
ため、一旦、これを酸化して二酸化窒素に変換してか
ら、吸収する以外に方法がなかった。そのため、一酸化
窒素の様々な酸化方法が考えられているが、いずれも適
切なものがなく、例えばJISに記載された、二酸化窒
素をザルツマン試薬中に吸収させてジアゾ化し、更にカ
ップリングによってアゾ色素として発色させ、これを吸
光度測定するザルツマン(吸光光度)法においては、通
常、液体酸化剤である5%の過マンガン酸カリウムと硫
酸の混合溶液を使用しているが、その酸化率は70〜8
0%程度に過ぎなかった。
【0007】又、酸化剤として三酸化クロムを含浸した
ガラスファイバー濾紙を用いる方法もあるが、この方法
では、酸化された二酸化窒素が吸着したり、酸化率が、
湿度により変化する等の不具合があった。
【0008】なお、前記JIS K0104には、気体
酸化剤であるオゾンや酸素を用いて、試料ガス中の窒素
酸化物をオゾンの存在下で吸収液に吸収させて硝酸イオ
ンとし、これを亜鉛粉末で亜硝酸イオンに還元した後、
スルファニルアミド及びナフチルエチレンジアミンと反
応させ、得られた発色液の吸光度を測定し、二酸化窒素
として定量する亜鉛還元ナフチルエチレンジアミン吸光
光度法や、試料ガス中の窒素酸化物をオゾン又は酸素の
存在下で硫酸酸性過酸化水素溶液の吸収液に吸収させて
硝酸イオンとし、フェノールジスルホン酸と反応させ、
得られた発色液の吸光度から窒素酸化物量を求め、二酸
化窒素として定量するフェノールジスルホン酸吸光光度
法が記載されている。これらの方法で用いられているオ
ゾンは、一酸化窒素の良好な気体酸化剤であるが、気体
を混合するので、試料気体を希釈することになり、取扱
いが複雑になるという問題点を有していた。
【0009】一方、「工業材料」1993年10月号
(Vol. 41 No.13)の59頁〜64頁には、光半
導性を持つ二酸化チタン(Ti O2 )と活性炭(AC)
を混合したTi O2 −AC光触媒や、このTi O2 −A
C触媒に、更に少量(1−3重量%)の二酸化鉄Fe 2
3 )を添加したTi O3 −AC−Fe 2 3 (II)触
媒を用いて、トンネルや高速道路等の大気中の低濃度の
NOx を除去することが提案されているが、その性能
は、未だ十分とは言えなかった。
【0010】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたもので、排気ガスや、室内空気、環境大気等
の気体中の窒素酸化物を、効率良く吸着可能な吸着管を
提供することを第1の目的とする。
【0011】又、本発明は、前記吸着管を用いて、前記
各種気体中の窒素酸化物を、効率良く捕集・回収可能な
捕集・回収方法を提供することを第2の目的とする。
【0012】本発明は、更に、前記捕集・回収方法を利
用して、前記各種気体中の窒素酸化物を、簡便に、効率
良く、高精度で繰返し測定することが可能な測定方法及
び装置を提供することを第3の目的とする。
【0013】
【問題点を解決するための手段】本発明は、気体中の窒
素酸化物の吸着管において、酸化チタン微粒子とハイド
ロキシアパタイトがブレンドされ、バインダーで、壁面
をガスが透過できない二重管の外管の内壁面に成膜固定
された、前記二重管の外管と内管の間の隙間によって形
成されるガス流路と、該ガス流路の壁面に紫外線を照射
する手段とを備え、前記ガス流路中に吸引された気体中
の窒素酸化物を、成膜壁面に吸着させることにより、前
記第1の目的を達成したものである。
【0014】本発明は、又、気体中の窒素酸化物を捕集
・回収するに際して、図1のステップ100〜106に
要旨を示す如く、酸化チタン微粒子と吸着剤が、壁面を
ガスが透過できない二重管の外管と内管の間の隙間によ
って形成されるガス流路の外管の内壁面に成膜固定され
ている吸着管に気体を吸引し(ステップ100)、該吸
引気体中の窒素酸化物を、前記吸着管の成膜壁面に吸着
せしめて捕集し(ステップ102)、次いで、該吸着管
のガス流路を抽出水で洗浄する(ステップ104)こと
により、前記吸着管の壁面に捕集された窒素酸化物を、
前記抽出水中に溶出した亜硝酸乃至硝酸イオンとして回
収する(ステップ106)ようにして、前記第2の目的
を達成したものである。
【0015】又、前記吸着管のガス流路壁面に紫外線
照射して、気体中の一酸化窒素と二酸化窒素を共に捕集
し、回収するようにしたものである。
【0016】又、前記吸着管のガス流路壁面に光が当た
らないようにして、気体中の二酸化窒素のみを捕集し、
回収するようにしたものである。
【0017】又、前記吸着剤をハイドロキシアパタイト
(HAp )とし、バインダーを用いて、前記酸化チタン
(例えばTi O2 )微粒子と共に、前記吸着管のガス流
路壁面に成膜固定するようにしたものである。
【0018】本発明は、又、気体中の窒素酸化物を測定
するに際して、図1のステップ100〜108に要旨を
示す如く、酸化チタン微粒子と吸着剤が、壁面をガスが
透過できない二重管の外管と内管の間の隙間によって形
成されるガス流路の外管の内壁面に成膜固定されている
吸着管に一定量の気体を吸引し(ステップ100)、該
吸引気体中の窒素酸化物を、前記吸着管の成膜壁面に吸
着せしめて捕集し(ステップ102)、次いで、該吸着
管のガス流路を一定量の抽出水で洗浄し(ステップ10
4)、前記吸着管の壁面に捕集された窒素酸化物を、該
一定量の抽出水中に溶出した亜硝酸イオンNO2 -乃至硝
酸イオンNO3 -として回収し(ステップ106)、該回
収した一定量の抽出水中の亜硝酸乃至硝酸イオンを定量
する(ステップ108)ことにより、気体中の窒素酸化
物濃度を求めるようにして、前記第3の目的を達成した
ものである。更に、ガス流路を乾燥し(ステップ11
0)、再生することにより繰返し測定が可能となる。
【0019】又、前記吸着管のガス流路壁面に紫外線
照射したときの前記抽出水中のイオン定量値と、該ガス
流路壁面に光が当たらないようにしたときの前記抽出水
中のイオン定量値の差に基づいて、気体中の一酸化窒素
濃度を求めるようにしたものである。
【0020】本発明は、又、気体中の窒素酸化物の測定
装置において、酸化チタンの微粒子と吸着剤が、壁面を
ガスが透過できない二重管の外管と内管の間の隙間によ
って形成されるガス流路の外管の内壁面に成膜固定さ
れ、該ガス流路壁面に紫外線が照射可能とされた吸着管
と、該吸着管のガス流路に、一定量の気体を吸引する手
段と、前記ガス流路に、一定量の抽出水を導入する手段
と、該ガス流路から排出された抽出水を回収する手段
と、該回収された抽出水中に溶出した亜硝酸乃至硝酸イ
オンを定量するための分析手段と、前記抽出水を排出し
た後のガス流路を乾燥する手段とを備え、前記亜硝酸乃
至硝酸イオンの定量結果に基づいて、気体中の窒素酸化
物濃度を求めるようにして、前記第3の目的を達成した
ものである。
【0021】本発明は、又、酸化チタンの微粒子と吸着
剤が、ガス流路壁面に成膜固定され、該ガス流路壁面に
紫外線が照射可能とされた吸着管と、該吸着管のガス流
路に、一定量の気体を吸引する手段と、前記ガス流路
に、一定量の抽出水を導入する手段と、該ガス流路から
排出された抽出水を回収する手段と、該回収された抽出
水中に溶出した亜硝酸乃至硝酸イオンを定量するための
分析手段と、前記抽出水を排出した後のガス流路を乾燥
する手段とを備え、前記亜硝酸乃至硝酸イオンの定量結
果に基づいて、気体中の窒素酸化物濃度を求めるように
した気体中の窒素酸化物の測定装置であって、前記吸着
管を2本備え、一方の吸着管のガス流路壁面には紫外線
を照射し、他方の吸着管のガス流路壁面には光が当たら
ないようにして、両方の吸着管から、それぞれ回収した
抽出水中のイオン定量値の差に基づいて、気体中の一酸
化窒素濃度を求めるようにしたものである。
【0022】又、前記分析手段を、イオンクロマトグラ
フとしたものである。
【0023】
【作用】発明者等は、光半導体として知られるTi O2
等の酸化チタンが、近紫外光を受けて電子的に励起さ
れ、空気中で、その酸化チタンの表面に活性酸素やヒド
ロキシラジカルを生じ、これが各種のガスに対して酸化
作用を及ぼしたり、有害ガスの分解等に使われているこ
とに着目した。そして、酸化チタンを一酸化窒素の酸化
剤として用いると共に、二酸化窒素の吸収剤としても作
用させて、適当な回収のための吸収液に亜硝酸イオン乃
至は硝酸イオンとして抽出するための条件を鋭意探索
し、検討した。
【0024】その結果、酸化チタンの微粒子を、試料ガ
スが通過するガラス乃至は石英管の内壁表面に、ガス吸
着剤であるハイドロキシアパタイト(水酸化リン酸カル
シウムCa 5 (OH)(PO4 3 )と共にブレンドし
て、水性のポリテトラフルオルエチレン(PTFE)等
のフッ素樹脂をバインダーとして成膜化して、吸着管と
して配置すると共に、この表面に近紫外線を照射する方
法を検討した。
【0025】この方法によると、図2に示す如く、例え
ば二酸化チタン(Ti O2 )の微粒子の表面で、紫外線
照射(hν)による電子励起の結果、発生した活性種に
よって、一定の試料ガス流速では、図3に示す如く、二
酸化窒素(NO2 )は勿論、一酸化窒素(NO)も酸化
されて二酸化窒素になり、ハイドロキシアパタイト(H
Ap )の吸着効果も作用して、膜表面に吸着される。そ
して、その後、この膜表面を抽出水、例えば脱イオン水
に一定時間接触させるだけで、これらの窒素酸化物を亜
硝酸イオンNO2 - 、又は硝酸イオンNO3 - として、
高い効率で抽出することができるので、この抽出水中の
亜硝酸イオンと硝酸イオンを定量することによって、計
算により試料ガス中の窒素酸化物の濃度を求めることが
できる。
【0026】又、この方法では、紫外線を照射しないで
試料ガスを吸引すると、図4に示す如く、二酸化窒素は
吸着する一方、一酸化窒素は通過するので、二酸化窒素
のみの濃度を求めることができる。
【0027】更に、この吸着管を2本配置して、一方の
吸着管には紫外線を照射し、もう一方の吸着管には紫外
線を照射しないで、同流速、同時間、試料ガスを採取し
て、同量の抽出水でイオンとして回収し、定量して、そ
の値の差をとることによって、一酸化窒素の濃度を分別
測定することも可能である。
【0028】この吸着管は、水抽出した後に、エタノー
ル処理したり、乾燥ガスを通過させたり、加温すること
で、短時間で乾燥させることができ、窒素酸化物ガスの
酸化、吸着を繰返して行うことができるので、この方法
を利用した気体中の窒素酸化物の連続測定装置を構成す
ることも可能となる。
【0029】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0030】図5乃至図7に、本発明に係る吸着管の実
施例の構成を示す。
【0031】この吸着管10は、酸化チタン微粒子とハ
イドロキシアパタイトがブレンドされ、バインダーであ
るPTFEを用いて内壁面に塗布されたガラス管12
と、その内側に装入された石英管14と、中心部に装入
された紫外線ランプ16と、その上端及び下端を固定す
る上下のコネクタ20、30により構成されており、前
記ガラス管12と石英管14の間がガス流路となってい
る。
【0032】前記上側コネクタ20には、図6に詳細に
示す如く、吸着管10のガラス管12と石英管14の間
のガス流路に試料ガスを導入するための試料ガス吸引口
22と、試料ガスが、ガラス管12の内壁面に吸着され
た後で、抽出水を流入させるための抽出水流入口24
と、抽出水の排出が終了した後で、次回の測定に備え
て、前記ガス流路に乾燥用のパージガスを導入するため
のパージガス流入口26とが形成されている。
【0033】一方、下側コネクタ30には、図7に詳細
に示す如く、ガス流路に導入された試料ガス及びパージ
ガスを排気するための、吸引ポンプに接続される排気口
32と、抽出水を排出するための抽出水出口34が形成
されている。
【0034】前記吸着管10に試料ガスが導入される
と、紫外線を照射された酸化チタンの光触媒作用によ
り、窒素酸化物は亜硝酸や硝酸に酸化され、酸化チタン
とハイドロキシアパタイトの上に吸着・捕集される。捕
集された亜硝酸及び硝酸は、抽出水により亜硝酸イオン
又は硝酸イオンとして、容易に抽出される。そこで、抽
出液中の亜硝酸イオンや硝酸イオンを、例えばイオンク
ロマトグラフ等の分析手段で定量することにより、窒素
酸化物の量が算出される。
【0035】又、抽出操作を終えた吸着管10の光触媒
活性は、エタノールや乾燥空気で乾燥することにより完
全に回復し、窒素酸化物の繰返し捕集が可能である。
【0036】前記ガラス管12の内壁面に塗布される塗
布剤の構成は、例えば、二酸化チタン25重量%、ハイ
ドロキシアパタイト25重量%、PTFE50重量%と
され、前記ガラス管12の直径は21mm、石英管14の
直径は19.5mm、有効長は25cm、ガス流路の容積は
13.5ml、抽出水の液量は15ml、紫外線ランプ16
による照射光の波長は254nm、強度は8W/cm2 、試
料ガスの流速は0.2l /min とすることができる。
【0037】前記吸着管10にNOx 標準ガスを導入
し、出口ガス中のNOx 濃度を、NOとO3 の気相反応
による化学発光を検出して、NOx の濃度を連続測定す
るNOx 濃度計で測定したところ、ハイドロキシアパタ
イトを加えたものは、二酸化チタン単独のものや、二酸
化チタンに銀を加えたものに比べて、NOx の捕集力が
大きく、捕集効率がほぼ100%になることが確認でき
た。
【0038】更に、吸着管10に、試料ガスを0.2l
/min で30分間流した後、純水15mlを吸着管10に
入れて5分間保持し、抽出水中の亜硝酸イオン、硝酸イ
オンをイオンクロマトグラフで定量したところ、吸着管
10に捕集された窒素酸化物のほぼ全量が亜硝酸イオ
ン、硝酸イオンに変換され、図8に示す如く、2回の抽
出操作でほぼ100%回収されることが確認できた。図
8は、3回同じ実験を行い、その平均値(抽出効率)を
図にプロットしたものである。図において「▽」印及び
「△」印は、平均値上下の標準偏差を示す。
【0039】又、前記化学発光法によるNOx 濃度計に
より測定したNOx 濃度とのクロスチェックでも、高い
相関が認められ、本発明法の有効性が確認できた。
【0040】この吸着管10とイオンクロマトグラフと
を接続し、各部に取り付けた自動バルブ及びポンプのオ
ンオフをシーケンサーでプログラム制御することによ
り、NOx の自動連続測定が可能となる。このような自
動測定装置の実施例を図9に示す。
【0041】この自動測定装置は、試料ガスを捕集し、
回収する前記吸着管10を備えた試料ガス捕集回収部4
0と、該試料ガス捕集回収部40で回収された抽出水を
送液する送液ポンプ80と、該送液ポンプ80により送
られてくる抽出水中の硝酸イオン及び亜硝酸イオンを測
定するイオンクロマトグラフ82と、各部に取付けた自
動バルブ及びポンプのオンオフをプログラム制御する制
御部(例えばシーケンサー)90とから構成されてい
る。
【0042】前記試料ガス捕集回収部40は、例えば大
気中の試料ガスを吸引する試料ガス吸引口42と、校正
用のゼロガスを生成するゼロガス生成器44と、前記試
料ガス吸引口42から吸引された試料ガス、又は、前記
ゼロガス生成器44で生成されたゼロガスのいずれか一
方を吸着管10に流すための三方弁46と、該三方弁4
6により選択された試料ガス又はゼロガスの流量を、所
定値、例えば0.2l/min に調整して、試料ガス吸引
口22より、吸着管10のガス流路に導入するための流
量調整器48と、試料ガス又はゼロガスが吸着された吸
着管10のガス流路に抽出水を注入するための抽出水注
入器50と、該抽出水注入器50より吸着管10の抽出
水流入口24に供給される抽出水をオンオフ制御するた
めのオンオフ弁52と、抽出水排出後、吸着管10のガ
ス流路を、次回の測定に備えて乾燥するためのパージガ
スを生成するパージガス生成器54と、該パージガス生
成器54から吸着管10のパージガス流入口26に導入
されるパージガスをオンオフ制御するためのオンオフ弁
56と、吸着管10の乾燥を迅速に行うための加温装置
58と、吸着管10の排気口32より排出される試料ガ
ス及びパージガスのオンオフを制御するためのオンオフ
弁60と、該オンオフ弁60を通った試料ガス又はパー
ジガス中の水分を除去するためのミストストラップ62
と、該ミストストラップ62に接続された試料ガス吸引
ポンプ64と、前記吸着管10の抽出水出口34から回
収される抽出水のオンオフを制御するためのオンオフ弁
66と、該オンオフ弁66を介して導入される抽出水を
計量するための、光ファイバーセンサ70を備えた抽出
水計量部68とを備えている。
【0043】この測定装置によれば、各部に取付けた自
動バルブ及びポンプのオンオフを、制御部90でプログ
ラム制御することにより、吸着管10によるガスの捕集
から、イオンクロマトグラフ82による抽出水中の亜硝
酸イオン、硝酸イオンの分析に至る全ての操作が自動的
に行われる。
【0044】特に、前記イオンクロマトグラフ82の分
離カラムとして、一般に濃縮カラムと呼ばれる短いカラ
ムを用いた場合には、分析時間が8分以内に短縮され、
1時間サイクルでの繰返し測定が可能となる。
【0045】本実施例においては、抽出水計量部68で
光ファイバーセンサ70を用いて一定容量を計量してい
るので、測定精度と再現性が著しく向上できた。
【0046】又、本実施例においては、一定のガス流速
でサンプリングしているので、窒素酸化物を定量的に捕
集、回収できる。なお、吸着管10に導入される試料ガ
スの容積を一定とする方法はこれに限定されず、流量調
整器48の代わりに、一定量の容積を導入可能な制御弁
を用いてもよい。
【0047】更に、本実施例においては、吸着管10の
周囲に加温装置58を配設しているので、吸着管10の
ガス流路を迅速に乾燥することができる。なお、加温装
置58は省略することも可能である。
【0048】更に、NOx を捕集した抽出水中の亜硝酸
と硝酸イオンの比は約2:1で安定しているので、検出
器に吸光光度計を組込んだフローインジェクションシス
テムとザルツマン法とにより自動計測することも可能で
ある。
【0049】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の吸着管によ
れば、排気ガスや、室内空気、環境大気等の気体中の窒
素酸化物を、効率良く吸着することが可能である。又、
吸着管の吸着容量は、ハイドロキシアパタイト等の吸着
剤のブレンド比で調節可能であり、高容量にすること
で、高濃度の排気ガス測定にも用いることができる。更
に、吸着管は、乾燥処理することにより、繰返し使用可
能であるので、一酸化窒素と二酸化窒素を自動測定する
ことが可能となる。
【0050】又、本発明の捕集・回収方法によれば、前
記のような各種気体中の窒素酸化物を、簡便に、効率良
く捕集することができる。特に、吸着管に紫外線を照射
するか否かでNOx とNOの分別捕集が可能であるた
め、分別測定が可能である。更に、脱イオン水によって
高効率でイオンとして抽出可能なので、定量操作が極め
て容易である。
【0051】又、本発明の測定方法及び装置によれば、
前記のような各種気体中の窒素酸化物の濃度を、簡便
に、効率良く、高精度で繰返し測定することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る気体中の窒素酸化物の捕集・回収
方法及びこれを用いた測定方法の要旨を示す流れ図
【図2】本発明に係る吸着管における窒素酸化物の捕集
機構を示す線図
【図3】同じく窒素酸化物の捕集状態を示す線図
【図4】同じく二酸化窒素の選択捕集状態を示す線図
【図5】本発明に係る吸着管の実施例の構成を示す縦断
面図
【図6】図5のVI−VI線に沿う横断面図
【図7】同じく図5のVII −VII 線に沿う横断面図
【図8】前記吸着管の実施例における、一酸化窒素を捕
集した吸着管の水抽出回数と抽出効率との関係の例を示
す線図
【図9】本発明に係る窒素酸化物の測定装置の実施例の
構成を示す管路図
【符号の説明】
10…吸着管 12…ガラス管 14…石英管 16…紫外線ランプ 40…試料ガス捕集回収部 42…試料ガス吸引口 48…流量調整器 50…抽出水注入器 54…パージガス生成器 58…加温装置 64…試料ガス吸引ポンプ 68…抽出水計量部 80…送液ポンプ 82…イオンクロマトグラフ 90…制御部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−262511(JP,A) 特開 平6−201667(JP,A) 特開 平1−221647(JP,A) 特開 昭64−73235(JP,A) 特開 昭60−243538(JP,A) 特開 平1−143953(JP,A) 実開 平7−26761(JP,U) 特公 平3−65209(JP,B2) 特公 昭61−37580(JP,B2) 実公 昭64−598(JP,Y2) 実公 昭64−597(JP,Y2) 実公 平5−8511(JP,Y2) 特許2751852(JP,B2) 指宿尭嗣,“光触媒によるNOx削減 技術”,工業材料,日本,1993年10月 1日,第41巻、第13号,p.59−64 田中茂、駒崎雄一、渡辺和章、桜井清 之、花岡譲、猪俣保、松本恭知,“拡散 スクラバーとイオンクロマトグラフィー を用いた大気中の微量酸性・塩基性ガス 自動連続同時測定装置”,環境と測定技 術,日本,社団法人日本環境測定分析協 会,1994年 2月20日,第21巻、第2 号,p.13−23 渡辺和章、柳沢健司、田中茂、橋本芳 一、猪俣保、松本恭知,“拡散スクラバ ーとイオンクロマトグラフを組み合わせ た大気中の酸性・塩基性ガス自動連続測 定装置の開発”,第33回大気汚染学会講 演要旨集,日本,社団法人大気汚染研究 協会,1992年,p.445 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 1/00 - 1/44 G01N 30/00 - 31/22 JICSTファイル(JOIS)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化チタン微粒子とハイドロキシアパタイ
    トがブレンドされ、バインダーで、壁面をガスが透過で
    きない二重管の外管の内壁面に成膜固定された、前記二
    重管の外管と内管の間の隙間によって形成されるガス流
    路と、 該ガス流路の壁面に紫外線を照射する手段とを備え、 前記ガス流路中に吸引された気体中の窒素酸化物を、成
    膜壁面に吸着させることを特徴とする、気体中の窒素酸
    化物の吸着管。
  2. 【請求項2】酸化チタン微粒子と吸着剤が、壁面をガス
    が透過できない二重管の外管と内管の間の隙間によって
    形成されるガス流路の外管の内壁面に成膜固定されてい
    る吸着管に気体を吸引し、 該吸引気体中の窒素酸化物を、前記吸着管の成膜壁面に
    吸着せしめて捕集し、 次いで、該吸着管のガス流路を抽出水で洗浄することに
    より、 前記吸着管の壁面に捕集された窒素酸化物を、前記抽出
    水中に溶出した亜硝酸乃至硝酸イオンとして回収するこ
    とを特徴とする、気体中の窒素酸化物の捕集・回収方
    法。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記吸着管のガス流路
    壁面に紫外線を照射して、気体中の一酸化窒素と二酸化
    窒素を共に捕集し、回収することを特徴とする、気体中
    の窒素酸化物の捕集・回収方法。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記吸着管のガス流路
    壁面に光が当たらないようにして、気体中の二酸化窒素
    のみを捕集し、回収することを特徴とする、気体中の窒
    素酸化物の捕集・回収方法。
  5. 【請求項5】請求項2乃至4のいずれか一項において、
    前記吸着剤がハイドロキシアパタイトとされ、バインダ
    ーを用いて、前記酸化チタン微粒子と共に、前記吸着管
    のガス流路の外管の内壁面に成膜固定されていることを
    特徴とする、気体中の窒素酸化物の捕集・回収方法。
  6. 【請求項6】酸化チタン微粒子と吸着剤が、壁面をガス
    が透過できない二重管の外管と内管の間の隙間によって
    形成されるガス流路の外管の内壁面に成膜固定されてい
    る吸着管に一定量の気体を吸引し、 該吸引気体中の窒素酸化物を、前記吸着管の成膜壁面に
    吸着せしめて捕集し、 次いで、該吸着管のガス流路を一定量の抽出水で洗浄
    し、 前記吸着管の壁面に捕集された窒素酸化物を、該一定量
    の抽出水中に溶出した亜硝酸乃至硝酸イオンとして回収
    し、 該回収した一定量の抽出水中の亜硝酸乃至硝酸イオンを
    定量することにより、 気体中の窒素酸化物濃度を求めることを特徴とする、気
    体中の窒素酸化物の測定方法。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記吸着管のガス流路
    壁面に紫外線を照射したときの前記抽出水中のイオン定
    量値と、該ガス流路壁面に光が当たらないようにしたと
    きの前記抽出水中のイオン定量値の差に基づいて、気体
    中の一酸化窒素濃度を求めることを特徴とする、気体中
    の窒素酸化物の測定方法。
  8. 【請求項8】酸化チタンの微粒子と吸着剤が、壁面をガ
    スが透過できない二重管の外管と内管の隙間によって形
    成されるガス流路の外管の内壁面に成膜固定され、該ガ
    ス流路壁面に紫外線が照射可能とされた吸着管と、 該吸着管のガス流路に、一定量の気体を吸引する手段
    と、 前記ガス流路に、一定量の抽出水を導入する手段と、 該ガス流路から排出された抽出水を回収する手段と、 該回収された抽出水中に溶出した亜硝酸乃至硝酸イオン
    を定量するための分析手段と、 前記抽出水を排出した後のガス流路を乾燥する手段とを
    備え、 前記亜硝酸乃至硝酸イオンの定量結果に基づいて、気体
    中の窒素酸化物濃度を求めることを特徴とする、気体中
    の窒素酸化物の測定装置。
  9. 【請求項9】酸化チタンの微粒子と吸着剤が、ガス流路
    壁面に成膜固定され、該ガス流路壁面に紫外線が照射可
    能とされた吸着管と、 該吸着管のガス流路に、一定量の気体を吸引する手段
    と、 前記ガス流路に、一定量の抽出水を導入する手段と、 該ガス流路から排出された抽出水を回収する手段と、 該回収された抽出水中に溶出した亜硝酸乃至硝酸イオン
    を定量するための分析手段と、 前記抽出水を排出した後のガス流路を乾燥する手段とを
    備え、 前記亜硝酸乃至硝酸イオンの定量結果に基づいて、気体
    中の窒素酸化物濃度を求めるようにした気体中の窒素酸
    化物の測定装置であって、 前記吸着管が2本備えられ、 一方の吸着管のガス流路壁面には紫外線が照射され、他
    方の吸着管のガス流路壁面には光が当たらないようにさ
    れ、 両方の吸着管から、それぞれ回収された抽出水中のイオ
    ン定量値の差に基づいて、気体中の一酸化窒素濃度を求
    めることを特徴とする、気体中の窒素酸化物の測定装
    置。
  10. 【請求項10】請求項8又は9において、前記分析手段
    が、イオンクロマトグラフであることを特徴とする、気
    体中の窒素酸化物の測定装置。
JP23317394A 1994-09-28 1994-09-28 気体中の窒素酸化物の吸着管、これを用いた捕集・回収方法、及び、これを用いた測定方法及び装置 Expired - Fee Related JP3406968B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23317394A JP3406968B2 (ja) 1994-09-28 1994-09-28 気体中の窒素酸化物の吸着管、これを用いた捕集・回収方法、及び、これを用いた測定方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23317394A JP3406968B2 (ja) 1994-09-28 1994-09-28 気体中の窒素酸化物の吸着管、これを用いた捕集・回収方法、及び、これを用いた測定方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0894502A JPH0894502A (ja) 1996-04-12
JP3406968B2 true JP3406968B2 (ja) 2003-05-19

Family

ID=16950878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23317394A Expired - Fee Related JP3406968B2 (ja) 1994-09-28 1994-09-28 気体中の窒素酸化物の吸着管、これを用いた捕集・回収方法、及び、これを用いた測定方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3406968B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6033459A (en) * 1997-07-15 2000-03-07 Nec Corporation Gas collection apparatus, gas analyzing apparatus using the same and gas analyzing method
CA2316312C (en) * 1997-12-25 2007-10-30 Showa Denko Kabushiki Kaisha Photocatalytic powder for environmental clarification, said powder-containing polymer composition and shaped article thereof, and processes for producing same
US6620630B2 (en) * 2001-09-24 2003-09-16 Extraction Systems, Inc. System and method for determining and controlling contamination
JP4549152B2 (ja) * 2004-10-18 2010-09-22 日機装株式会社 化学分析用前処理装置
JP5169006B2 (ja) * 2007-04-25 2013-03-27 株式会社三菱化学アナリテック 分析装置
JP5200303B2 (ja) * 2008-03-17 2013-06-05 柴田科学株式会社 気体成分採取装置及び気体成分採取方法
JP6653175B2 (ja) * 2016-01-07 2020-02-26 紀本電子工業株式会社 揮発性有機化合物測定装置および揮発性有機化合物測定方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2751852B2 (ja) 1994-06-06 1998-05-18 日本電気株式会社 気体分析装置およびその分析方法および気体採取装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2751852B2 (ja) 1994-06-06 1998-05-18 日本電気株式会社 気体分析装置およびその分析方法および気体採取装置

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
指宿尭嗣,"光触媒によるNOx削減技術",工業材料,日本,1993年10月 1日,第41巻、第13号,p.59−64
渡辺和章、柳沢健司、田中茂、橋本芳一、猪俣保、松本恭知,"拡散スクラバーとイオンクロマトグラフを組み合わせた大気中の酸性・塩基性ガス自動連続測定装置の開発",第33回大気汚染学会講演要旨集,日本,社団法人大気汚染研究協会,1992年,p.445
田中茂、駒崎雄一、渡辺和章、桜井清之、花岡譲、猪俣保、松本恭知,"拡散スクラバーとイオンクロマトグラフィーを用いた大気中の微量酸性・塩基性ガス自動連続同時測定装置",環境と測定技術,日本,社団法人日本環境測定分析協会,1994年 2月20日,第21巻、第2号,p.13−23

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0894502A (ja) 1996-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kalberer et al. Heterogeneous formation of nitrous acid (HONO) on soot aerosol particles
US6764857B2 (en) Systems and methods for measuring nitrate levels
Komazaki et al. A new measurement method for nitrogen oxides in the air using an annular diffusion scrubber coated with titanium dioxide
US3659100A (en) System and method of air pollution monitoring utilizing chemiluminescence reactions
US20150206726A1 (en) Method and system for the quantitative chemical speciation of heavy metals and other toxic pollutants
Kanda et al. Chemiluminescent method for continuous monitoring of nitrous acid in ambient air
JP3406968B2 (ja) 気体中の窒素酸化物の吸着管、これを用いた捕集・回収方法、及び、これを用いた測定方法及び装置
Possanzini et al. Determination of formaldehyde and acetaldehyde in air by HPLC with fluorescence detection
Kitto et al. Filtration and denuder sampling techniques
JP5169006B2 (ja) 分析装置
JP3192342B2 (ja) 気体中の酸性・塩基性ガスの自動測定装置
Adams et al. Development of a MnO2-coated, cylindrical denuder for removing NO2 from atmospheric samples
US20020137228A1 (en) Chemiluminescent gas analyzer
Braman et al. Sublimation sources for nitrous acid and other nitrogen compounds in air
Buttini et al. Coupling of denuder and ion chromatographic techniques for NO2 trace level determination in air
JP3087729B2 (ja) 気体採取装置、該気体採取装置を用いた気体分析装置および気体分析方法
Komazaki et al. Development of an automated, simultaneous and continuous measurement system by using a diffusion scrubber coupled to ion chromatography for monitoring trace acidic and basic gases (HCl, HNO3, SO2 and NH3) in the atmosphere
JP3998190B2 (ja) 燃焼手段からの排ガス中に含まれている粒子状物質中の窒素化合物の分析方法および分析装置
Watanabe et al. Simultaneous determination of atmospheric sulfur and nitrogen oxides using a battery-operated portable filter pack sampler
Cecchini et al. High efficiency annular denuder for formaldehyde monitoring
JP3377716B2 (ja) 窒素酸化物サンプラー
JP2943365B2 (ja) 気体試料中のアルデヒド濃度連続測定方法及びその測定装置
Harrison et al. Recent advances in air pollution analysis
Harrison Secondary pollutants
CN117630151A (zh) 一种非放射性电离源离子迁移谱高灵敏分别检测氯气和氯化氢的装置及方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090314

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100314

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130314

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140314

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees