JP3406246B2 - 迂回経路選定方法及び装置、障害回復方法及び装置、ノード並びにネットワークシステム - Google Patents

迂回経路選定方法及び装置、障害回復方法及び装置、ノード並びにネットワークシステム

Info

Publication number
JP3406246B2
JP3406246B2 JP13229999A JP13229999A JP3406246B2 JP 3406246 B2 JP3406246 B2 JP 3406246B2 JP 13229999 A JP13229999 A JP 13229999A JP 13229999 A JP13229999 A JP 13229999A JP 3406246 B2 JP3406246 B2 JP 3406246B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
route
path
detour
message
node
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13229999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000324127A (ja
Inventor
幸彦 鈴木
文人 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP13229999A priority Critical patent/JP3406246B2/ja
Publication of JP2000324127A publication Critical patent/JP2000324127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3406246B2 publication Critical patent/JP3406246B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、迂回経路の選定を
実現する迂回経路選定方法及び障害の回復を図る障害回
復方法に関する。また、これら方法を実現する装置、当
該装置を内蔵するノード、これらノードで構成されるネ
ットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】今日構築されるネットワークシステムに
は、障害発生時に、自律分散的に迂回経路の選定を行う
障害回復機能(セルフヒーリング機能)が備えられてい
る。かかる機能では、フラッディング・リンギングプロ
セスによる迂回経路の選定が提案されている。その概要
を、図面を用いて説明する。
【0003】ここでは、図2に示すように、発ノード
(センダー)N0と着ノード(チューザー)N5との間
のパス01(図中実線で示す)が、図に示す経路(ノー
ドN0−N1−N2−N5)で張られていたとする。
【0004】この状態で、例えば、図3に示すように、
リンクL3に障害が発生した場合、リンクL3の両端に
位置するノードN1とN2が障害通知を送出する。この
障害通知は、ネットワーク上を転送され、リンクL3を
伝送経路に有するパス01のセンダー及びチューザーに
到達する。
【0005】センダーN0は、かかる障害通知を受信す
ると、迂回経路を探索するため、自ノードに接続されて
いる全てのリンクL1及びL2に対し、フラッディング
メッセージを送出する。このフラッディングメッセージ
を受信したノードは、既に同一パスについてのフラッデ
ィングメッセージを受信していないことを確認した上
で、受信されたフラッディングメッセージに自ノードの
ID等を追記し、受信リンクを除く正常な全リンクに送
出する。
【0006】図3の場合、ノードN1は、受信リンクL
1と障害リンクL3を除くリンクL4に、フラッディン
グメッセージを転送する。同様に、ノードN4は、受信
リンクL4を除くリンクL5とリンクL7に、フラッデ
ィングメッセージを転送する。このような転送動作を経
て、フラッディングメッセージは、チューザーN5に到
達する。
【0007】フラッディングメッセージを受信したチュ
ーザーN5は、当該フラッディングメッセージに記録さ
れている転送経路情報より接続可能な迂回経路情報を得
る。
【0008】図3の場合、チューザーN5は、受信した
フラッディングメッセージの転送経路から、経路N0−
N1−N4−N5と経路N0−N3−N4−N5を、迂
回経路の候補として認識する。
【0009】このように、チューザーN5は、複数の迂
回経路候補を得ると、候補の中から適当な経路を選択
し、当該経路にセンダーN0に宛てたリンギングメッセ
ージを送出する。この迂回経路上に位置するノードは、
リンギングメッセージの転送時に、必要な資源(帯域
等)の確保を行う。そして、リンギングメッセージがセ
ンダーに転送されると、迂回経路が確立されることにな
る。
【0010】この種の技術を開示した文献に、例えば、
特開平8−251161号公報「セルフヒーリング障害
回復方法」がある。この文献では、セルフヒーリング処
理を、探索フェーズ、応答フェーズ、確保フェーズ、確
認フェーズに分けて行う手法が開示されている。
【0011】このうち、探索フェーズでは、センダーか
らチューザーに探索信号が転送され、必要に応じて探索
信号に記録されている予備資源量の更新が行われる。す
なわち、経路候補とその経路で使用可能な予備資源量の
探索が行われる。応答フェーズでは、チューザーからセ
ンダーに応答信号が転送される。これにより、迂回経路
で使用可能な予備資源量が通知される。
【0012】確保フェーズでは、応答信号で通知された
経路候補の使用可能な予備資源量がパスの要求する資源
量より大きい場合に、センダーからチューザーに確保信
号が転送される。この際、予備資源量からパスが要求す
る資源量が確保される。確認フェーズでは、チューザー
からセンダーに確認信号が転送される。これにより、要
求資源の確保通知が行われ、パスが切り替えられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術の場
合には、それぞれ以下のような課題があった。
【0014】例えば、フラッディングメッセージの転送
時に帯域の確保を行う場合、同一パスの異なる複数の経
路が重複して帯域を確保してしまい、余分な帯域が解放
されるまで、他の障害パスがその帯域を使用できなくな
る状態が生じる。このため、他の障害パスの回復に要す
る時間が余計に必要となる。
【0015】一方、リンギングメッセージの転送時に通
過リンクの帯域を確保する場合、フラッディングメッセ
ージの通過時には必要とする帯域が余っていても、リン
ギングメッセージの転送時にはその帯域が他のパスによ
って既に確保され、使用できないことがある。この場
合、別の経路候補を選択して迂回経路の確立を試みなけ
ればならず、障害パスの回復に要する時間が余計に必要
となる。
【0016】さらに、経路コストを考慮して迂回経路の
選定を行う場合でも、例えば、空き帯域の大きな経路を
優先的に選択して迂回経路の設立を行う方法では、空き
帯域の大きなリンクに迂回経路の確立要求が集中してし
まうのを避け得ない。
【0017】例えば、確立要求が早く到着した順に帯域
を割り当てることにすると、確立要求が遅く到着した論
理パス(VP)に対しては、リンクの空き帯域が足りな
くなり、迂回経路を確立できない事態が生じ得る。この
場合、迂回経路を確立できなかった論理パス(VP)に
ついて、別途新たな迂回経路を探す必要が生じ、経路の
回復に余計な時間を必要とする。
【0018】また、かかる手法では、経路のホップ数が
大きい方が、迂回経路の確立要求が遅く到着する可能性
が高いため、経路のホップ数が大きい論理パス(VP)
に関しては、リンクの空き帯域が足りなくなる可能性が
高い。しかも、ホップ数の大きな経路の論理パス(V
P)について他の迂回経路を探すことにすると、経路の
回復により一層の時間を必要とする。
【0019】さらに、従来用いられている分散処理によ
る経路選択処理では、他のパスがどの経路を選択するか
分からないため、適当に経路を選択して障害回復を行う
方法では(例えば、最初に到着したフラッディングメッ
セージの経由した経路を迂回経路に選択するという手
法)、パス回復率が、本来可能な値に比べて大きく劣化
し易い。
【0020】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明の迂回経路選定方法は、パスを構成す
る伝送路が障害を生じた場合に、複数の迂回経路候補の
中から迂回経路を選定する迂回経路選定方法において、
パスの両端に位置するパス端ノードが、各迂回経路候補
のうちの最小ホップ数に基づいて、各迂回経路候補が、
所定ホップ数未満の短ホップ数経路選定処理グループと
所定ホップ数以上の長ホップ数経路選定処理グループと
のいずれかに属するかを判定し、各迂回経路候補が短ホ
ップ数経路選定処理グループに属する場合、各迂回経路
の経路コストが相対的に小さい経路を優先するよう上記
パス端ノードが選定順位を決定し、各迂回経路候補が長
ホップ数経路選定処理グループに属する場合、各迂回経
路の経路コストが相対的に大きい経路を優先するようパ
ス端ノードが選定順位を決定することを特徴とする。
【0021】また、第2の本発明の障害回復方法は、現
有パスに生じた障害を通知する通知処理と、障害の通知
された現有パスに対する迂回経路とその資源確保の可能
性とを探索する探索処理と、探索処理の結果、資源確保
の可能な迂回経路が存在した場合、その資源を確保し、
現有経路を迂回経路に切り替える資源確保処理と、探索
処理の結果、資源確保の可能な迂回経路が存在しなかっ
た場合、資源確保に障害となった箇所の資源を使用する
他のパスに経路の迂回を命じてその分の資源を確保し、
その後、当該箇所を通過する迂回経路に、障害の通知さ
れた現有パスの経路を切り替える組み替え処理とを備え
ることを特徴とする。
【0022】また、第3の本発明の迂回経路選定装置
は、パスを構成する伝送路が障害を生じた場合に、複数
の迂回経路候補の中から迂回経路を選定する迂回経路選
定装置において、パスの両端に位置するパス端ノード
が、各迂回経路候補のうちの最小ホップ数に基づいて、
各迂回経路候補が、所定ポップ数未満の短ホップ数経路
選定処理グループと所定ホップ数以上の長ホップ数経路
選定処理グループとのいずれかに属するかを判定する処
理グループ判定手段と、各迂回経路候補が短ホップ数経
路選定処理グループに属する場合、各迂回経路の経路コ
ストが相対的に小さい経路を優先するよう選定順位を決
定する短ホップ数用経路選定順位決定手段と、各迂回経
路候補が長ホップ数経路選定処理グループに属する場
合、各迂回経路の経路コストが相対的に大きい経路を優
先するよう上記パス端ノードが選定順位を決定する長ホ
ップ数用経路選定順位決定手段とを備えることを特徴と
する。このように、第1及び第3の本発明の迂回経路選
定方法及び装置は、迂回経路を探索するパスがいずれの
処理グループに属するかに応じて経路コストの算出基準
又は選定基準を切り替えるようにしたことにより、各パ
スに応じた手法で迂回経路を選定できる。かくして、迂
回経路の選定に要する時間の短縮等を実現できる。
【0023】また、第4の本発明の障害回復装置は、現
有パスに生じた障害を通知する通知機能と、障害の通知
された現有パスに対する迂回経路とその資源確保の可能
性とを探索する探索機能と、探索機能の結果、資源確保
の可能な迂回経路が存在した場合、その資源を確保し、
現有経路を迂回経路に切り替える資源確保機能と、探索
機能の結果、資源確保の可能な迂回経路が存在しなかっ
た場合、資源確保に障害となった箇所の資源を使用する
他のパスに経路の迂回を命じてその分の資源を確保し、
その後、当該箇所を通過する迂回経路に、障害の通知さ
れた現有パスの経路を切り替える組み替え機能とを備え
たことを特徴とする。
【0024】このように、第2及び第4の本発明の障害
回避方法及び装置は、資源確保の可能な迂回経路が存在
しなかった場合でも、資源の確保ができなかった箇所の
資源を使用する他のパスについて、その経路の迂回が可
能なときは、他のパスの経路を迂回させた上で、迂回に
よって生じた空き資源を、目的とするパスの迂回経路に
割り当てることができるため、障害回復の可能性を一段
と向上させることができる。
【0025】また、第5の本発明のノードは、第3の本
発明の迂回経路選定装置又は第4の本発明の障害回復装
置と、伝送データの入出力を切り替えるスイッチとを備
えることを特徴とする。
【0026】さらに、第6の本発明のネットワークシス
テムは、第5の本発明のノードを1又は複数有すること
を特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】(A)各実施形態間の関係 本発明に係る迂回経路選定装置及び障害回復装置(又は
方法)を適用するノード及びネットワークシステムの説
明に先立ち、各実施形態間の関係を説明する。
【0028】(A−1)第1及び第2の実施形態 第1及び第2の実施形態は、共に、迂回経路の候補が複
数得られた場合に実行される、迂回経路の選定手法に関
するものであり、その判断手法に経路コストの概念を導
入するものである。
【0029】ここで、第1の実施形態と第2の実施形態
との違いは、経路コストの計算を実行するノードの違い
である。
【0030】すなわち、第1の実施形態では、チューザ
ーが、経路コストを計算するのに対し、第2の実施形態
では、転送経路上に位置する各ノードが、転送時に、経
路コストの中間値を逐次計算する点で異なる。
【0031】(A−2)第3及び第4の実施形態 第3及び第4の実施形態は、共に、分散処理による障害
回復定処理に、他のパスが使用している資源の利用を考
慮するものであり、経路の組み替え処理の概念を導入す
るものである。
【0032】ここで、第3の実施形態と第4の実施形態
との違いは、経路の組み替え処理の内容である。
【0033】すなわち、第3の実施形態では、複数ある
経路候補の中から選択した任意の一つの経路について経
路の組み替え処理を実行するのに対し、第4の実施形態
では、後述するボトルネック箇所を共通とする複数の経
路候補について一度に経路の組み替え処理を実行する点
で異なる。
【0034】(B)各実施形態に共通するノード構成 各実施形態では、図4に示す機能ブロック構成のノード
を使用する。ここで、ノードは、回線又はパケットを交
換するスイッチ部1と、当該スイッチ部1を制御する制
御部2と、ノード間インタフェース3及び4とを基本構
成とする。
【0035】このうち、制御部2が、以下説明する迂回
経路の選定機能又は障害回復機能を実現する機能ブロッ
ク部である。なお、制御部2は、プロセッサと内部又は
外部メモリから構成されているものとする。すなわち、
メモリに記憶されているプログラムに従い、ソフトウェ
ア的に、迂回経路の選定や障害の設定を実現するものと
する。もっとも、実現方法は、ソフトウェア的な処理に
限らず、ハードウェア的に実現しても良い。
【0036】なお、各ノードに搭載する機能は、システ
ム設計時に、予め設定されるものとする。
【0037】(C)第1の実施形態 (C−1)ネットワーク構成 図5に、第1の実施形態に係るノードを適用するネット
ワークの一例を示す。なお、図中、N1〜N5はノード
であり、L1〜L6はリンクである。図1は、5つのノ
ードを6つのリンクで接続したネットワークの例であ
る。勿論、接続構成は、これに限るものではない。
【0038】また、図中、各リンクの隣に付与している
数値の組(i,j)は、各リンクの「空き帯域」と「コ
スト」を表している。すなわち、数値iが「空き帯域」
を表し、数値jが「コスト」を表している。勿論、付与
する数値の組はこれに限るものではない。
【0039】ここで、コストとは、リンクごとに決めら
れる値である。例えば、設置コストや通信品質を考慮し
た値を用いる。例えば、リンクの距離に比例した数値を
付与したり、残帯域の大きさに応じた数値を付与する。
図5では、リンクの距離が長いものほど大きな値を付与
している。
【0040】なお、以下の説明では、パスを終端するノ
ードのうちノード番号の小さいノードをセンダーと呼
び、ノード番号の大きいノードをチューザーと呼ぶ。ま
た、これら以外の経路候補上のノードを中継ノードと呼
ぶことにする。
【0041】(C−2)各ノードに搭載する迂回経路選
定機能 図6に、本実施形態に係る迂回経路選定機能に基づく通
信処理がどのように進行するかの概要を示す。なお、障
害検出時及び各メッセージ受信時に各ノードで実行され
る処理手順の様子を図1及び図7に示す。因みに、図1
は、チューザーで実行される本実施形態に特有の処理手
順である。また、図7は、センダーで実行される処理手
順を表すものである。
【0042】(C−2−1)障害の検出 ネットワーク上に位置する全てのノードは、自ノードに
隣接するリンクに障害が発生していないかを監視する。
例えば、図5のノードN2であれば、リンクL1、L2
及びL6の3つのリンクを監視する。障害が検出された
場合、当該ノードは、障害リンクを除く全てのリンクに
対し障害通知メッセージを送出する。例えば、図5のリ
ンクL6に障害が発生したのであれば、障害リンクL6
の両端に接続されているノードN2とN4が、障害リン
クL6を除く全てのリンクに障害通知メッセージを送出
する。
【0043】ここで、障害通知メッセージには、障害リ
ンク番号と当該メッセージを送出するノードの番号が付
加される。
【0044】(C−2−2)障害通知メッセージの受信 (i)センダーの処理 障害通知メッセージは、ネットワーク上のノード間を転
送され、やがて、ネットワーク上にパスを有するセンダ
ーに達する。センダーは、障害通知メッセージを受信す
ると、図7に示す処理手順にて処理を行うプログラムを
起動し、通知のあった障害位置が、自ノードが使用して
いるパス経路上に存在するか否かを判定する(ステップ
B1)。
【0045】ここで、障害が自ノードのパス経路上にな
いことが分かれば、センダーは、当該プログラムを終了
し、通常の動作に戻る。これに対し、障害が自ノードの
パス経路上にあることが分かった場合には、センダー
は、フラッディングメッセージを、正常な全ての接続リ
ンクに送出する(ステップSB2)。
【0046】ここで、フラッディングメッセージには、
例えば、センダー情報、チューザー情報、パスID情
報、所要資源(帯域)情報、最大ホップ数情報などが書
き込まれる。
【0047】(ii)チューザーの処理 同様に、障害通知メッセージは、ネットワーク上のノー
ド間を転送され、やがて、ネットワーク上にパスを有す
るチューザーに達する。チューザーは、この障害通知メ
ッセージを受信すると、図1に示す処理手順にて処理を
行うプログラムを起動し、通知のあった障害位置が、自
ノードが使用しているパス経路上に存在するかを判定
し、存在する場合、タイマーをスタートする(ステップ
A1)。
【0048】次に、チューザーは、タイマーを監視し、
規定時間が経過するまで時間の監視を継続する(ステッ
プA2)。なお、この間に、後述するフラッディングメ
ッセージの受信がなかった場合には、このプログラムの
処理を終了する(ステップA3で否定結果)。
【0049】(C−2−3)フラッディングメッセージ
の受信 (i)中継ノードの処理 中継ノードは、フラッディングメッセージを受信する
と、経路がループ状になっていないことを確認する。す
なわち、自ノードが先に転送したメッセージが帰還して
きたものでないことを確認する。経路がループ状になっ
ていない場合、中継ノードは、受信リンクを除く正常な
全ての接続リンクヘメッセージを転送する。これに対
し、経路がループになっていた場合には、当該メッセー
ジを廃棄する。
【0050】なお、中継ノードは、フラッディングメッ
セージの転送時に、通過経路情報及び通過ホップ数情報
を書き込む。
【0051】(ii)チューザーの処理 チューザーは、タイマーが規定時間経過した時点で、1
又は複数のフラッディングメッセージが受信されていた
場合(すなわち、迂回経路の候補が存在する場合)、迂
回経路の候補を経路コストに基づいて並び替える処理を
行う(ステップA4〜A7)。具体的には、経路コスト
の低い順に並び替える。
【0052】その上で、チューザーは、経路コストの低
いものから順番に、リンギングメッセージをセンダーに
送出し、経路の確立を試みる(ステップA9)。そし
て、チューザーは、経路の確立が確認されれば処理を終
了し、経路の確立に失敗したら、次の迂回経路候補を選
択し経路確立を試みる(ステップA10)。なお、確立
可能な迂回経路の候補が無くなれば処理を終了する(ス
テップA8)。
【0053】以下、迂回経路の順位付け方法について説
明する。
【0054】まず、チューザーは、フラッディングメッ
セージを受信すると、メッセージに書き込まれている情
報を記録する。次に、チューザーは、規定時間が経過し
た時点に受信された迂回経路候補の中で最も小さい値の
ホップ数(最短ホップ数)と、しきい値Zとの比較を行
い、処理対象となっているパス経路が短ホップ経路であ
るか長ホップ経路であるかの判定を行う(ステップA
4)。
【0055】このような判定を行うのは、ホップ数の大
きい経路と小さい経路とで、経路コストの算出方法を切
り替えるためである。詳細は後述するが、設定情報の転
送に時間を要するホップ数の大きい経路では帯域が不足
し易いため、かかる経路では、ホップ数の小さい経路よ
りも空き帯域量を重視して経路コストを算出すべきであ
ると考えるからである。
【0056】ここで、チューザーは、最小ホップ数がし
きい値Z未満のパスを短ホップ経路と判定し、最小ホッ
プ数がしきい値Z以上のパスを長ホップ経路と判定す
る。
【0057】なお、この実施形態では、しきい値Zを次
のように設定するものとする。ここでは、ネットワーク
内に設定されている全ての論理パス(VP)の数をX、
それら論理パス(VP)の総ホップ数をYとするとき、
Z=Y/Xで与えられる値を、しきい値Zとして定義す
る。このような定義とすることにより、処理対象とする
迂回経路の相対的な位置関係の判定が可能となる。勿
論、この定義は一例であり、他の定義を用いても良い。
また、しきい値Zは、障害が発生する前に予め決めてお
くことも可能である。
【0058】さて、チューザーは、ステップA4におけ
る判定により、処理対象とするパスが短ホップ経路であ
ると判定した場合、肯定結果を得て、アルゴリズム1に
基づく経路コストの算出処理に移行する(ステップA
5)。
【0059】アルゴリズム1では、経路上のリンクAの
空き帯域量をCAPA(A)、リンクAのコストをCO
ST(A)とするとき、通過したリンクごとに、CAP
A(A)/COST(A)の値を計算し、その経路上の
全リンクの総和を経路コストCOと定義する。すなわ
ち、チューザーは、各経路候補の経路コストを、CO=
Σ(CAPA(i)/COST(i))と定義する。
【0060】そして、チューザーは、かかる経路コスト
COの値が小さい順に経路候補を順位付ける。このこと
は、例えば、全コストが一定と仮定すると、各リンクの
コストの空き帯域が相対的に小さいものが優先されるこ
とを意味する。ただし、経路コストCOの値が同じ経路
が存在する場合には、ホップ数の小さい経路の順位を低
くしても良い。また、経路コストCOとホップ数が同じ
経路が存在する場合には、フラッディングメッセージが
早く到着した経路の順位を低くしても良い。
【0061】一方、チューザーは、ステップA4におけ
る判定により、処理対象とするパスが長ホップ経路であ
ると判定した場合、否定結果を得て、アルゴリズム2に
基づく経路コストの算出処理に移行する(ステップA
6)。
【0062】アルゴリズム2では、経路上のリンクAの
空き帯域量をCAPA(A)、リンクAのコストをCO
ST(A)とするとき、通過したリンクごとに、COS
T(A)/CAPA(A)の値を計算し、その経路上の
全リンクの総和を経路コストCOと定義する。すなわ
ち、チューザーは、各経路候補の経路コストCO=Σ
(COST(i)/CAPA(i))と定義する。
【0063】そして、チューザーは、かかる経路コスト
COの値が小さい順に経路候補を順位付ける。このこと
は、例えば、全コストが一定と仮定すると、各リンクの
コストの空き帯域が相対的に大きいものが優先されるこ
とを意味する。ただし、経路コストCOの値が同じ経路
が存在する場合には、ホップ数の小さい経路の順位を低
くしても良い。また、経路コストCOとホップ数が同じ
経路が存在する場合には、フラッディングメッセージが
早く到着した経路の順位を低くしても良い。
【0064】具体例で説明する。例えば、図5におい
て、しきい値Zの値を1.4とすると、パスN1−N4
の経路の最短ホップ数は2ホップであるので、パスN1
−N4は長ホップ経路となる。ここで、パスN1−N4
の経路候補のうち経路1(N1−N2−N4)のコスト
は、2.67(=0.67+2)となる。また、経路2
(N1−N5−N4)のコストは、3(=2+1)とな
る。そして、経路3(N1−N2−N3−N4)のコス
トは、5.17(=0.67+1.5+3)となる。こ
の結果、順位は、低い方から順に、経路1、経路2、経
路3となる。
【0065】かかる順位付けの後、チューザーは、経路
コスト順に経路を記録し、次の処理に移る(ステップA
7)。ここで、チューザーは、リンギングメッセージを
送出していない迂回経路候補が存在するかを判定する
(ステップA8)。この判定処理で、否定結果が得られ
ない限り、チューザーは、最も順位の低い経路候補から
順番に経路を選択し、当該経路にリンギングメッセージ
を返送する(ステップA9)。
【0066】リンギングメッセージには、例えば、セン
ダー情報、チューザー情報、パスID情報、所要資源
(帯域)情報、最大ホップ数情報、通過経路情報(通過
ノード情報)、通過ホップ数情報などが書き込まれる。
なお、これらの情報のうち、通過ホップ数情報について
は中継ノードで書き込まれ、それ以外の情報については
チューザーで書き込まれる。
【0067】因みに、チューザーは、リンギングメッセ
ージの送出時、送出リンクに所要帯域を確保する処理を
実行する。しかし、送出リンクの空き帯域が所要帯域よ
りも小さい場合には、次の経路を選択する。
【0068】(C−2−4)リンギングメッセージの受
信 (i)中継ノードの処理 中継ノードは、チューザーの送出したリンギングメッセ
ージを受信すると、メッセージ中に書かれている次のノ
ードに、当該メッセージを転送する。この時、中継ノー
ドは、送出リンクの空き帯域が所要帯域以上であれば所
要帯域分を確保する。ただし、送出リンクの空き帯域が
足りない場合、中継ノードは、次のノードヘのリンギン
グメッセージの転送は行わず、受信リンクに対し、リン
ギングメッセージのNACKを返送する。
【0069】リンギングメッセージのNACKを受信し
たノードは、確保した帯域を解放する。リンギングメッ
セージのNACKは、チューザーまで転送される。リン
ギングメッセージのNACKを受信したチューザーは、
ステップA10で否定結果を得、次に経路コストの小さ
い経路を選択し、リンギングメッセージを送出する。
【0070】(ii)センダーの処理 センダーは、リンギングメッセージを受信すると(図7
のステップB3)、チューザー側に、当該リンギングメ
ッセージに対するACKを返送する(ステップB4)。
そして、迂回経路の設定とパスの切り替えを実行し、処
理を終了する(ステップB5)。
【0071】なお、センダーは、所定時間内にリンギン
グメッセージが受信されなかった場合、迂回経路の設定
に失敗したと判定し、当該処理を終了する。
【0072】(C−2−5)リンギングメッセージのA
CKの受信 センダーが送出したリンギングメッセージのACKは、
設定された迂回経路を介し、チューザーへ転送される。
チューザーは、かかるリンギングメッセージのACKを
受信することにより、迂回経路の帯域確保に成功したこ
とを確認し(図1のステップA10)、当該経路を迂回
経路に設定し、かつパスの切り替えを実行して一連の処
理を終了する(ステップA11)。
【0073】なお、全ての迂回経路候補で帯域の確保に
失敗した場合には(ステップA8で否定結果を得た場
合)、チューザーは当該処理を終了する。
【0074】(C−3)第1の実施形態により得られる
効果 上述の説明のように、この第1の実施形態に係る迂回経
路選定装置(方法)の場合には、経路コストの小さい経
路から順番に、迂回経路の割り当てを行うようにしたこ
とにより、空き帯域の大きなリンクに経路接続要求が集
中してしまうという問題を緩和することができる。
【0075】すなわち、経路コストの算出の際、短ホッ
プ経路と長ホップ経路で、経路コストの算出基準を異な
るものとしたことにより、各パスで選択される経路候補
が分散され、ある特定のリンクに経路が集中するという
課題を解決することができる。
【0076】さらに、短ホップ経路は、相対的に空き帯
域の小さい経路を優先して選択するため、競合により別
の経路を探す可能性が高くなるが、ホップ数が小さいた
め、各回の迂回経路選択に要する時間は短くて済み、ト
ータルでの探索時間は長くならない。
【0077】一方、長ホップ経路は、相対的に空き帯域
の大きい経路を優先して選択するため、比較的経路の確
立に成功する確率が高くなるという効果が得られる。
【0078】かくして、短ホップ経路と長ホップ経路を
合わせて、全体的により多くのパスを救える確率が大き
くなるという効果が得られる。
【0079】(D)第2の実施形態 続いて、第2の実施形態に係る迂回経路選定装置(方
法)について説明する。なお、本実施形態においても、
図5に示すネットワークを用い、その動作内容を説明す
る。
【0080】(D−1)各ノードに搭載する迂回経路選
定機能 本実施形態と第1の実施形態との違いは、経路コストが
チューザーでなく、フラッディングメッセージの転送経
路上で逐次計算され更新される点である。従って、以
下、当該処理手順の相違点を図8〜図10を用いて説明
する。なお、図8は、センダーで実行される処理手順を
示し、図9は、中継ノードで実行される処理手順を示
し、図10は、チューザーで実行される処理手順を示
す。
【0081】(D−1−1)障害の検出 このリンク障害の検出動作は、第1の実施形態の場合と
同様である。すなわち、ネットワーク上に位置する全て
のノードでは、障害の発生を常に監視しており、障害が
検出された場合、障害リンクを除く全てのリンクに対し
障害通知メッセージを送出する。
【0082】この際、障害通知メッセージには、障害リ
ンク番号と当該メッセージを送出するノードの番号が付
加される。
【0083】(D−1−2)障害通知メッセージの受信 (i)センダーの処理 障害通知メッセージを受信したセンダーが実行する処理
手順の内容も、第1の実施形態と同様である。すなわ
ち、図8に示すように、通知のあった障害位置が、自ノ
ードが使用しているパス経路上に存在するかを判定する
(ステップB1)。そして、障害が自ノードのパス経路
上にない場合にはプログラムを終了し、障害が自ノード
のパス経路上にある場合には、フラッディングメッセー
ジを送出する(ステップB2')。
【0084】ここで、センダーは、フラッディングメッ
セージに、例えば、センダー情報、チューザー情報、パ
スID情報、所要資源(帯域)情報、最大ホップ数情
報、経路コスト情報などを書き込む。
【0085】第1の実施形態との違いは、このフラッデ
ィングメッセージの送出時に、2種類の経路コストを計
算し、メッセージ中に書き込まれる点である。ここで言
う2種類の経路コストとは、短ホップ経路コストと長ホ
ップ経路コストの2種類である。
【0086】ここで、センダーは、送出リンクAの空き
帯域量をCAPA(A)、送出リンクのコストをCOS
T(A)とするとき、CAPA(A)/COST(A)
で与えられる値を、短ホップ経路コストとして計算す
る。
【0087】同様に、センダーは、送出リンクAの空き
帯域量をCAPA(A)、送出リンクAのコストをCO
ST(A)とするとき、COST(A)/CAPA
(A)で与えられる値を、長ホップ経路コストとして計
算する。
【0088】る。また、通過ホップ数情報には、1を加
算する。
【0089】この処理を、具体例で説明する。以下の説
明は、図5に示すネットワーク上のパスN1−N4(経
路N1−N2−N4)について行う。
【0090】この例の場合、送出リンクL1の空き帯域
は3、コストは2である。従って、センダーN1は、フ
ラッディングメッセージの短ホップメッセージ領域に短
ホップ経路コストの値1.5を書き込み、また長ホップ
メッセージ領域に長ホップ経路コストの値0.67を書
き込み、さらに通過ノード情報を書き込んでリンクL1
ヘフラッディングメッセージを送出する。
【0091】(ii)チューザーの処理 障害通知メッセージを受信したチューザーが実行する処
理手順の内容も、第1の実施形態と同様である。すなわ
ち、障害通知メッセージを受信したチューザーは、図1
0に示す処理手順にて処理を行うプログラムを起動し、
通知のあった障害位置が、自ノードが使用しているパス
経路上に存在するかを判定し、存在する場合、タイマー
をスタートする(ステップD1)。
【0092】次に、チューザーは、タイマーを監視し、
規定時間が経過するまで時間の監視を継続する(ステッ
プD2)。なお、この間に、後述するフラッディングメ
ッセージの受信がなかった場合には、このプログラムの
処理を終了する(ステップD3で否定結果)。
【0093】(D−1−3)フラッディングメッセージ
の受信 (i)中継ノードの処理 中継ノードは、フラッディングメッセージを受信する
と、図9に示すプログラムを起動し、以下の処理を実行
する。
【0094】最初に、中継ノードは、経路がループにな
っていないことを確認する(ステップC1)。すなわ
ち、自ノードが先に転送したメッセージが帰還したもの
でないことを確認する。経路がループになっていた場
合、中継ノードは、当該メッセージを廃棄し、プログラ
ムを終了する。
【0095】一方、経路がループになっていない場合、
中継ノードは、ステップC2に進み、転送先となる各接
続リンクごとの経路コストを算出する。ここでも、中継
ノードは、2種類の経路コストを接続リンクごとに算出
する。
【0096】なお、中継ノードは、短ホップ経路コスト
として、送出リンクAの空き帯域量をCAPA(A)、
送出リンクのコストをCOST(A)とすると、CAP
A(A)/COST(A)で与えられる値を計算し、フ
ラッディングメッセージに書かれている短ホップ経路コ
ストの値にその計算値を足し合わせた値に書き換える
(ステップC3)。
【0097】また、中継ノードは、長ホップ経路コスト
として、送出リンクAの空き帯域量をCAPA(A)、
送出リンクAのコストをCOST(A)とすると、CO
ST(A)/CAPA(A)で与えられる値を計算し、
フラッディングメッセージに書かれている長ホップ経路
コストの値にその計算値を足し合わせた値に書き換える
(ステップC3)。
【0098】この後、中継ノードは、受信リンクを除く
正常な全ての接続リンクにメッセージを転送する。ただ
し、送出リンクの空き帯域がパスの所要帯域より小さい
場合、その送出リンクヘのフラッディングメッセージの
転送は行わない。
【0099】なお、中継ノードは、このフラッディング
メッセージの転送時に、通過経路情報(通過ノード情
報、通過リンク空き帯域情報)を追記し、また通過ホッ
プ数情報を書き換える。ここで、通過ノード情報には、
自ノードの識別子情報を追加する。また、通過ホップ数
情報には、1を加算する。
【0100】この処理を具体例で説明する。以下の説明
は、センダーの説明と同様、図5に示すネットワーク上
のパスN1−N4(経路N1−N2−N4)について行
う。
【0101】この例の場合、中継ノードはノードN2で
ある。フラッディングメッセージを受信した中継ノード
N2は、送出リンクL6の空き帯域が1、コストが2で
あるため、短ホップ経路コストの値を2(=1.5+
0.5)に書き換える。また、中継ノードN2は、長ホ
ップ経路コストの値を2.67(=0.67+2)に書
き換える。この後、中継ノードは、これらの情報と通過
ノード情報をフラッディングメッセージに書き込んでリ
ンクL6に送出する。
【0102】(ii)チューザーの処理 チューザーは、フラッディングメッセージが受信される
たび、当該フラッディングメッセージのチューザーが自
ノードであることを確認後、通過ノード情報と短ホップ
経路コスト値、長ホップ経路コスト値を記録している。
【0103】やがて、タイマーのスタートから規定時間
が経過したことが確認されると(ステップD2で肯定結
果が得られると)、チューザーは、当該規定時間内に到
着した自ノード宛てのフラッディングメッセージがあっ
たか、すなわち、迂回経路候補が存在するかを判定する
(図10のステップD3)。
【0104】ここで、迂回経路候補の存在が確認されな
かった場合、前述の通りチューザーは、当該迂回経路選
定のための処理プログラムを終了する。一方、迂回経路
候補の存在が確認された場合、チューザーは、パスの最
小ホップ数がしきい値より大きいか小さいかを判定する
(ステップD4)。
【0105】この判定には、第1の実施形態と同様、し
きい値Zを用いる。ここでも、しきい値Zは、ネットワ
ーク内に設定されている全ての論理パス(VP)の数を
X、それら論理パス(VP)の総ホップ数をYとしたと
き、Z=Y/Xで与えられる値を用いる。このしきい値
Zは、障害が発生する前に予め決めておいても良い。
【0106】判定の結果、パスの最小ホップ数がしきい
値Z未満、すなわち、短ホップ経路であると判定した場
合、チューザーは、記憶されている迂回経路候補を、短
ホップ経路コストの小さい順に順位づけを行う(ステッ
プD5)。
【0107】これに対し、パスの最小ホップ数がしきい
値Z以上、すなわち、長ホップ経路であると判定した場
合、チューザーは、記憶されている迂回経路候補を、長
ホップ経路コストの小さい順に順位づけを行う(ステッ
プD6)。
【0108】なお、上述の説明では、規定時間後、短ホ
ップ経路であるか長ホップ経路であるかを判定するもの
として説明したが、次のようにして順位付けを行うよう
にしても良い。
【0109】すなわち、フラッディングメッセージの受
信時に、当該判定を行い、その経路のホップ数がしきい
値Z未満の場合、当該経路候補を短ホップ経路コストに
基づいて順位付けするのに対し、経路のホップ数がしき
い値Z以上であった場合、それまでに短ホップ経路の決
定がされていなければ、短ホップ経路コストと長ホップ
経路コストの両方を記録するようにし、規定時間経過時
点で全ての経路候補のホップ数がしきい値Z以上である
場合、長ホップ経路コストに従って順位を決定するよう
にしても良い。
【0110】いずれにしても、チューザーは、受信した
フラッディングメッセージに書き込まれている経路の情
報に基づき、経路候補に順位を付ける。
【0111】以上の処理を具体例により説明する。以下
の説明では、図5に示すネットワーク上のパスN1−N
4について、経路1(N1−N2−N4)、経路2(N
1−N5−N4)、経路3(N1−N2−N3−N4)
が迂回経路候補としてチューザーに認識されている場合
を考える。なお、しきい値Zの値を1.4とする。
【0112】ここで、これら3つの経路の最短ホップ数
は2ホップであるので、パスN1−N4は長ホップ経路
となる。
【0113】このため、チューザーN4は、受信したフ
ラッディングメッセージに書き込まれている情報のうち
長ホップ経路コストの値から順位を決定する。
【0114】ここでは、経路1の長ホップ経路コストが
2.67(=0.67+2)で与えられ、経路2の長ホ
ップ経路コストが3(=2+1)で与えられ、経路3の
長ホップ経路コストが5.17(=0.67+1.5+
3)で与えられるので、順位は低い方から経路1、経路
2、経路3の順となる。
【0115】このように、経路の並び替えが完了する
と、チューザーは、経路コストの低いものから順番に、
リンギングメッセージを送出して経路の確立を試みる
(ステップD8)。
【0116】ここで、リンギングメッセージには、例え
ば、センダー情報、チューザー情報、パスID情報、所
要資源(帯域)情報、最大ホップ数情報、通過経路情報
(通過ノード情報)、通過ホップ数情報などが書き込ま
れる。なお、これらの情報のうち、例えば、通過ホップ
数情報は中継ノードで書き加えられ、それ以外の情報は
チューザーで書き込まれる。
【0117】因みに、チューザーは、リンギングメッセ
ージの送出時、送出リンクに所要帯域を確保する処理を
実行する。しかし、送出リンクの空き帯域が所要帯域よ
りも小さければ、次の経路を選択する。
【0118】この後、チューザーは、経路の確立が確認
されれば処理を終了し、経路の確立に失敗したら、次の
迂回経路候補を選択し経路確立を試みる(ステップD
9)。なお、確立可能な迂回経路の候補が無くなれば処
理を終了する(ステップD7)。
【0119】(D−1−4)リンギングメッセージの受
信 (i)中継ノードの処理 中継ノードは、チューザーの送出したリンギングメッセ
ージを受信すると、メッセージ中に書かれている次のノ
ードに、当該メッセージを転送する。この時、中継ノー
ドは、送出リンクの空き帯域が所要帯域以上であれば所
要帯域分を確保する。ただし、送出リンクの空き帯域が
足りない場合、中継ノードは、次のノードヘのリンギン
グメッセージの転送は行わず、受信リンクに対し、リン
ギングメッセージのNACKを返送する。
【0120】リンギングメッセージのNACKを受信し
たノードは、確保した帯域を解放する。リンギングメッ
セージのNACKは、チューザーまで転送される。リン
ギングメッセージのNACKを受信したチューザーは、
図10のステップD9で否定結果を得、次に経路コスト
の小さい経路に、リンギングメッセージを送出する。
【0121】(ii)センダーの処理 センダーは、リンギングメッセージを受信すると(図8
のステップB3)、チューザー側に、当該リンギングメ
ッセージに対するACKを返送する(ステップB4)。
そして、迂回経路の設定とパスの切り替えを実行し、経
路上の帯域を確保する(ステップB5)。この後、セン
ダーは、迂回経路を確立し処理を終了する。
【0122】なお、センダーは、所定時間内にリンギン
グメッセージが受信されなかった場合、迂回経路の設定
に失敗したことを確認し、当該処理を終了する。
【0123】(D−1−5)リンギングメッセージのA
CKの受信 センダーが送出したリンギングメッセージのACKは、
設定された迂回経路を介し、チューザーへ転送される。
チューザーは、かかるリンギングメッセージのACKを
受信により、迂回経路の帯域確保に成功したことを確認
し、当該経路を迂回経路に設定し、かつパスの切り替え
を実行して一連の処理を終了する(図10のステップD
10)。
【0124】なお、全ての迂回経路候補で帯域の確保に
失敗した場合には(ステップD7で否定結果を得た場
合)、チューザーは当該処理を終了する。
【0125】(D−2)第2の実施形態により得られる
効果 上述の説明のように、この第2の実施形態に係る迂回経
路選定装置(方法)の場合にも、第1の実施形態の場合
と同様の効果が得られるのに加え、各ノードで経路コス
トの計算を行うようにしたため、メッセージの書き込み
領域を小さくすることが可能になり、同一メッセージ長
でより大きなホップ数の経路情報を伝えることが可能と
なる。
【0126】(E)第3の実施形態 (E−1)ネットワーク構成 図11に、第3の実施形態に係るノードを適用するネッ
トワークの一例を示す。なお、図11は、図5と同一の
ネットワーク構成である。ただし、この第3の実施形態
の場合には、経路コストの算出は不要なため、各リンク
の空き帯域とコストの表示はなされていない。
【0127】なお、本実施形態の場合にも、ノード番号
の小さいセンダー側を上流と呼び、ノード番号の大きい
チューザー側を下流と呼ぶことにする。例えば、図11
において、ノードN1とノードN4の間に論理パスVP
1を、ノードN2とノードN5の間に論理パスVP2を
考える場合、論理パスVP1のセンダーはN1、チュー
ザーはN4となる。同様に、論理パスVP2のセンダー
はN2、チューザーはN5となる。
【0128】また、ネットワーク上で要求する資源が足
りなくなる箇所を、ボトルネック箇所と呼び、ボトルネ
ック箇所に隣接するノードのうちセンダーに近いノード
をボトルネックノード(BNN)と呼ぶことにする。
【0129】例えば、論理パスVP1の経路候補1(N
1−N2−N4)に対してリンクL6の資源が足りない
場合、VP1の経路候補1に対するボトルネック箇所は
リンクL6、ボトルネックノード(BNN)はノードN
2となる。
【0130】また、迂回経路を確立しようとしているパ
スを要求パス、要求パスのボトルネック箇所を通過する
他の現有パスを迂回パスと呼ぶことにする。
【0131】例えば、論理パスVP2が経路(N2−N
4−N5)という経路で張られている場合、論理パスV
P1の経路資源を確保しようとする際の論理パスVP1
が要求パスとなり、そのボトルネック個所L6を通過す
る現有パスVP2が迂回パスとなる。
【0132】(E−2)各ノードに搭載する障害回復能 本実施形態に係る障害回復機能は、図12に示す処理手
順の順に進行する。従って、以下の説明では、障害通知
を行う障害通知処理(ステップE1)、迂回経路の探索
を行う探索処理(ステップE2)、迂回経路の資源を確
保する資源確保処理(ステップE3)、迂回経路の資源
が確保できなかった場合にボトルネック箇所の資源を確
保する組み替え処理(ステップE4)の順に説明する。
【0133】また、以下の説明では、ボトルネック箇所
の数(ボトルネック数)が1の経路候補について組み替
え処理を行う場合について説明する。
【0134】なお、図13に、迂回パスを設定する場合
に、ネットワーク上の各ノード間で送受信されるメッセ
ージのタイムチャートを示しておく。
【0135】(E−2−1)障害通知処理 (i)障害の検出 ネットワーク上に位置する全てのノードは、障害検出プ
ログラムを周期的に実行し、自ノードに隣接するリンク
に障害が発生していないかを監視している。
【0136】障害箇所に隣接するノードは、障害の発生
を検出すると、図14に示すプログラムを起動し、自ノ
ードに接続されている障害箇所を除く全リンクに障害通
知メッセージを送出する(ステップF1、F2)。
【0137】この後、各ノードは、障害通知メッセージ
の送出後、自ノードがセンダーであるか(ステップF
3)、その障害箇所が現有パス経路上か否かを判定する
(ステップF4)。
【0138】そして、いずれの判定処理においても肯定
結果を得た場合には、迂回経路を探索するため探索処理
に移行する。
【0139】これに対し、いずれかの判定処理において
否定結果が得られた場合には、そのまま処理を終了す
る。
【0140】(ii)障害通知メッセージの受信 障害通知メッセージは、ネットワーク上のノード間で転
送される。ネットワーク上にある各ノードは、障害通知
メッセージを受信すると、図15に示すプログラムを起
動し、以下の処理を実行する。
【0141】まず、当該ノードは、障害通知メッセージ
に記されている障害箇所を記録する(ステップG1)。
【0142】次に、ノードは、受信された障害通知メッ
セージと同一箇所についての障害通知メッセージが既に
受信されていないかを判定する(ステップG2)。
【0143】ここで、否定結果が得られた場合、当該ノ
ードは、障害通知メッセージを受信したリンクを除く全
ての接続リンクにメッセージを転送する(ステップG
3)。
【0144】この後、このノードは、自ノードがセンダ
ーであるか(ステップG5)、障害箇所は現有パス経路
上であるか(ステップG6)、送出リンクの資源量は足
りているか(ステップG7)を判定する。
【0145】そして、いずれの判定処理においても肯定
結果が得られた場合には、センダーとして、探索処理に
移行する。
【0146】一方、既に同一の故障箇所を通知する障害
通知メッセージを受信していた場合には、当該ノード
は、重複してメッセージを転送する必要がないため、当
該障害通知メッセージを廃棄し、処理を終了する(ステ
ップG4)。
【0147】なお、ステップG5〜G7のいずれかで否
定結果が得られた場合も、同様に処理を終了する。
【0148】(E−2−2)探索処理 障害を検出するか又は障害通知メッセージを受信したノ
ードであって、自ノードがセンダーであると判断したノ
ードは、故障箇所が現有パス経路上にある場合、図16
に示すプログラムを起動し、フラッディングメッセージ
を資源量の十分な送出リンクに対し送出する(ステップ
H1)。
【0149】ここで、フラッディングメッセージには、
センダー情報、チューザー情報、所要資源情報、最大ホ
ップ数情報、通過ホップ数情報などが書き込まれる。
【0150】なお、センダーは、この後、帯域確保処理
に移行する。
【0151】フラッディングメッセージ受信したノード
は、図17に示すプログラムを起動し、自ノードが当該
フラッディングメッセージの宛先となっているチューザ
ーであるか否かを判定する(ステップI1)。
【0152】ここで、自ノードがフラッディングメッセ
ージに記録されているチューザーでないと判断した場合
には、ノードは、フラッディングメッセージの転送処理
に移行し、既に同一内容のフラッディングメッセージを
送信済みであるか否かを判定する(ステップI2)。
【0153】既に送信済みであると判断した場合には、
新たに受信したフラッディングメッセージの転送は不要
であるため、当該ノードは、フラッディングメッセージ
を廃棄し、処理を終了する(ステップI6)。
【0154】これに対し、送信済みでなかった場合に
は、当該ノードは、フラッディングメッセージの通過ホ
ップ数が、当該メッセージに許容される最大ホップ数を
超えているか否かを判定する(ステップI3)。この場
合も、超えていると判定された場合には、当該ノード
は、メッセージを転送することなく処理を終了する(ス
テップI6)。
【0155】なお、いずれのステップ(I2及びI3)
においても超えていないと判定された場合には、当該ノ
ードは、さらに、送信リンクの使用可能資源量が必要と
される資源量より少ないか否かを判定する(ステップI
4)。
【0156】この場合にも、当該ノードは、資源量が足
りないと判定した場合には、フラッディングメッセージ
の転送は行わず、廃棄する(ステップI6)。
【0157】そして、上述のいずれのステップ(I2、
I3及びI4)においても資源量が足りると判定された
場合には、当該ノードは、受信されたフラッディングメ
ッセージに、通過経路情報(通過ノード情報、通過リン
ク空き帯域情報等)を追記し、かつ、通過ホップ数に1
を加算した上で、当該メッセージを、受信リンク及び障
害リンクを除く全ての接続リンクに転送する(ステップ
I5)。
【0158】ただし、フラッディングメッセージを受信
したノードが、フラッディングメッセージに記録されて
いるチューザーであった場合には、当該ノードは、受信
したフラッディングメッセージに記されている迂回経路
の通過経路情報等を迂回経路候補として記録し、次の資
源確保処理に移行する(ステップI7)。
【0159】(E−2−3)資源確保処理 (i)チューザーの処理(リンギングメッセージの送
信) 資源確保処理に移行したチューザーは、図18に示すプ
ログラムを起動し、まず最初に、現時点で、先に受信し
たフラッディングメッセージに対するリンギングメッセ
ージの転送中か否かを判定する(ステップJ1)。
【0160】このとき、転送中であると判定された場合
には、同時に複数のリンギングメッセージが転送される
のを避けるため、チューザーは、ステップJ2及びJ3
の処理をジャンプし、リンギングメッセージに対する返
信を待ち受ける状態になる。
【0161】これに対し、現在転送中のリンギングメッ
セージはないと判定した場合には、チューザーは、リン
ギングメッセージを送出していない経路候補が存在する
かを確認し、存在する場合にはそのうちの一つを選択す
る(ステップJ2)。
【0162】ここでは、最初に到着したフラッディング
メッセージに示されている経路を選択しても良いし、先
に説明した第1及び第2の実施形態の手法を適用し、経
路コストの小さいものを選択しても良い。
【0163】いずれにしても、リンギングメッセージを
送出する経路の選択が終了すると、チューザーは、迂回
経路候補の通過経路情報より、リンクの所要資源を確保
し、当該経路にリンギングメッセージを送出する(ステ
ップJ3)。
【0164】ここで、チューザーは、リンギングメッセ
ージに、センダー情報、チューザー情報、所要資源情
報、通過経路情報、ボトルネック数などを書き込む。こ
のとき、ボトルネック数の初期値は0とされる。
【0165】また、チューザーは、送出するリンギング
メッセージが最後のリンギングメッセージである場合、
上述の情報に加え、最終メッセージを表わすビットを立
てて送出する。ここで、最後のリンギングメッセージの
決め方には様々な方法が考えられるが、最初のフラッデ
ィングメッセージを受信してから規定時間の経過後に送
出するものを最後のリンギングメッセージとしても良
い。
【0166】(ii)中継ノードの処理 中継ノードは、最初のリンギングメッセージの受信によ
り、図19に示すプログラムを起動し、資源確保処理を
実行する。
【0167】当該プログラムが起動されると、中継ノー
ドは、当該プログラムの起動後に受信されたメッセージ
の解析を行う(ステップK1)。
【0168】最後のリンギングメッセージ又はリンギ
ング終了メッセージ受信時 ここで、受信されたのが最後のリンギングメッセージ又
はリンギング終了メッセージであった場合(ステップK
2で肯定結果)、中継ノードは、当該メッセージをセン
ダー側に転送し(ステップK3)、組み替え処理に移行
する。
【0169】なお、この場合、送出資源の確保は行わな
い。
【0170】リンギングメッセージ受信時 これに対し、受信されたのがリンギングメッセージ(最
後のリンギングメッセージを除く)であった場合(ステ
ップK4)、中継ノードは、リンギングメッセージ中に
書かれている送出先のリンク資源が十分か否か判断する
(ステップK5)。
【0171】ここで、資源量が十分であった場合、中継
ノードは、送出リンクの帯域を確保し、リンギングメッ
セージを転送する(ステップK6)。
【0172】ただし、資源量が十分でも、リンギングメ
ッセージのボトルネック数が1以上の場合、中継ノード
は、送出リンクの帯域を確保することなく、リンギング
メッセージを転送する。
【0173】これに対し、十分な資源量を確保できない
場合、中継ノードは、ボトルネック数に1を加えたリン
ギングメッセージを、センダーヘ転送する(ステップK
7)。また同時に、中継ノードは、当該リンギングメッ
セージを発したチューザーに、当該リンギングメッセー
ジのNACKを返送する(ステップK8)。
【0174】リンギングメッセージのNACK受信時 これに対し、受信されたのがリンギングメッセージのN
ACKであった場合(ステップK9)、中継ノードは、
リンギングメッセージの転送時に確保した迂回経路の資
源を解放し(ステップK10)、その上で、リンギング
メッセージのNACKをチューザー側へ転送する(ステ
ップK11)。
【0175】なお、転送するリンギングメッセージのN
ACKが、チューザーが最後に送出したリンギングメッ
セージに対するNACKである場合には(ステップK1
2)、そのまま組み替え処理に移行する。
【0176】リンギングメッセージのACK受信時 これに対し、受信されたのがリンギングメッセージのA
CKであった場合(ステップK13)、中継ノードは、
チューザー側に当該メッセージを転送する。
【0177】(iii)センダーの処理 センダーは、最初のリンギングメッセージの受信によ
り、図20に示すプログラムを起動し、資源確保処理を
実行する。
【0178】当該プログラムが起動されると、センダー
は、当該プログラムの起動後に受信されたメッセージの
解析を行う(ステップL1)。
【0179】リンギング終了メッセージ受信時 ここで、受信されたのがリンギング終了メッセージであ
った場合(ステップL2)、センダーは、即座に組み替
え処理に移行する。
【0180】リンギングメッセージ受信時 これに対し、受信されたのがリンギングメッセージであ
った場合(ステップL3)、センダーは、まず、到達し
たリンギングメッセージの通過した経路のボトルネック
数が0であるのか否かを確認する。
【0181】ボトルネック数が0でなかった場合(すな
わち、ボトルネック数が1以上であり、当該経路をその
ままでは迂回経路に使用できない場合)、センダーは、
当該メッセージの経路情報を記録した上で(ステップL
5)、当該リンギングメッセージが最後のリンギングメ
ッセージであるか否かを判定する(ステップL6)。
【0182】ここで、受信したのが最後のリンギングメ
ッセージでなかった場合には、センダーは、その後に到
着するリンギングメッセージを待ち受ける状態に移行す
るのに対し、受信したのが最後のリンギングメッセージ
であった場合には、そのまま組み替え処理に移行する。
【0183】これに対し、ボトルネック数が0であった
場合、センダーは、迂回経路の接続は可能かを判断し
(ステップL7)、接続できないと判断した場合には、
リンギングメッセージのNACKをチューザーに送信す
る(ステップL8)。一方、接続可能であると判断した
場合、センダーは、リンギングメッセージのACKをチ
ューザー側に送信し(ステップL9)、迂回経路を設定
する(ステップL10)。
【0184】(i)チューザーの処理(リンギングメッ
セージACK/NACKの受信) 再び、図18に戻る。チューザーは、リンギングメッセ
ージの送信後、当該メッセージに対する応答が返送され
てくるのを待ち受ける状態にある。やがて、リンギング
メッセージに対する応答が受信されると(ステップJ
4)、チューザーは、当該メッセージがACKか、それ
ともNACKかを判定する(ステップJ5)。
【0185】受信されたのがリンギングメッセージのA
CKであれば、チューザーは、迂回経路を確立し処理を
終了する(ステップJ6)。
【0186】これに対し、受信されたのがリンギングメ
ッセージのNACKであった場合、チューザーは、次の
迂回経路を選択すべく、ステップJ2の処理に戻る。こ
こで、別の経路候補が存在する場合、チューザーは、こ
の新たな経路に対し、リンギングメッセージを送出す
る。
【0187】なお、別の経路候補が存在しなかった場
合、チューザーは、最初のフラッディングメッセージを
受信してから規定時間が経過しているかを判定する(ス
テップJ7)。
【0188】ここで、規定時間が経過していないと判断
された場合、チューザーは、新たなフラッディングメッ
セージが受信される可能性があるため、ステップJ2に
戻る。一方、規定時間が経過したと判断された場合、チ
ューザーは、帯域確保処理の終了をセンダーに通知する
ため、最初にリンギングメッセージを送信した経路等
に、リンギング終了メッセージを通知する。ただし、こ
の場合には、リンク資源の確保は行わず、リンギング終
了メッセージの転送のみを行う。
【0189】(E−2−4)組み替え処理 次に、本実施形態に特有の処理である組み替え処理を説
明する。なお、この処理は、前述の資源確保処理の段階
で迂回経路が確立された場合には実行されない。すなわ
ち、この処理が実行されるのは、迂回経路候補のいずれ
にも、1又は複数のボトルネック個所が存在する場合で
ある。
【0190】以下、当該組み替え処理を、図21〜図2
5に従い、時系列順に説明する。なお、当該処理では、
各ノード間で様々なメッセージが送受されるが、図21
〜図25のそれぞれでは、これらの総称として、組み替
え処理メッセージなる語を用いている。
【0191】組み替え処理メッセージの具体的な内容
は、図26に示す。言うまでもなく、各ノード間で送受
されるメッセージは、ノードが果たすべき機能に基づい
て定まり、いずれのノード間でも、図26に示す全ての
ノードが送受されるわけではない。
【0192】(i)要求パスのセンダーによる仮予約メ
ッセージ送出までの処理 迂回経路の確立を要求するセンダーは、リンギング終了
メッセージを受信した場合、又は最後のリンギングメッ
セージを受信し、全ての経路候補で接続が不成功に終わ
ったことを確認した場合、図21に示すプログラムを起
動し、迂回経路候補が存在するかを判定する(ステップ
M1)。
【0193】なおここで、迂回経路候補がないことが確
認された場合、センダーは、処理を終了する。
【0194】迂回経路候補が存在することが確認された
場合、センダーは、受信したリンギングメッセージの迂
回経路情報から適当な経路を選択し、送出リンクに迂回
経路の設定に必要な資源量があるかを判定する(ステッ
プM2)。ここで、迂回経路の選択は、例えば、ボトル
ネック数が小さい経路から順に選択しても良い。
【0195】送出リンクに十分な資源が存在した場合、
センダーは、資源を仮予約し(ステップM3)、仮予約
メッセージを送出する(ステップM4)。ここで、仮予
約メッセージには、パスID情報、経路情報、所要資源
情報などが含まれる。
【0196】これに対し、送出リンクに十分な資源が存
在しない場合、センダーは、仮予約メッセージに含ませ
るボトルネックノードの情報として自ノードのIDを登
録すると共に(ステップM5)、ボトルネック数に1を
加え(ステップM6)、仮予約メッセージを送出する。
【0197】なお、以下において説明する仮予約は、あ
るノードが送出リンクの資源を仮予約して仮予約メッセ
ージを送信し、その仮予約メッセージを受信した次ノー
ドが、さらに、当該メッセージの受信リンクの資源の仮
予約が可能であると確認した場合に、成功したとみなさ
れる。
【0198】(ii)中継ノードによる仮予約メッセー
ジの転送又は仮予約NACKメッセージの返送処理 組み替え処理に移行した中継ノードは、図22に示すプ
ログラムを起動する。中継ノードは、組み替え処理メッ
セージ(ここでは、仮予約メッセージ、仮予約ACKメ
ッセージ、仮予約NACKメッセージ、解放要求メッセ
ージのいずれか)の受信が確認されると(ステップN
1)、まず、受信されたのが仮予約メッセージであるか
否かを判定する(ステップN2)。
【0199】受信したのが仮予約メッセージであった場
合、中継ノードは、資源の仮予約が成功したか否かを確
認する(ステップN3)。成功していれば、中継ノード
は、仮予約メッセージを転送する(ステップN4)。
【0200】これに対し、資源の仮予約が成功しなかっ
た場合には、中継ノードは、成功しなかった個所が次の
いずれであるかに応じ、以下の処理を実行する。
【0201】これは、一のリンクが複数のパスの資源確
保処理の対象となった場合であって、その処理が同時期
に行われるとき、送信リンクの帯域確保には成功したも
のの、処理時間の差により、受信リンクの帯域確保時に
は帯域の不足が確認される場合があることを想定したも
のである。
【0202】送出リンクの資源を確保できなかった場
合 まず、中継ノードは、受信した仮予約メッセージのボト
ルネック数が0であるか否かを判定する(ステップN
5)。
【0203】ここで、受信した仮予約メッセージのボト
ルネック数が0であった場合、すなわち、ボトルネック
となる自ノードを含めてもボトルネック箇所が1箇所で
ある場合(ステップN5で否定結果)、中継ノードは、
仮予約メッセージに、自ノードIDをボトルネックノー
ド(BNN)として登録し、ボトルネック数を1とした
仮予約メッセージを転送する(ステップN4)。
【0204】これに対し、受信した仮予約メッセージの
ボトルネック数が1であった場合、すなわち、ボトルネ
ックとなる自ノードを含めてボトルネック箇所が2箇所
である場合(ステップN5で肯定結果)、中継ノード
は、当該仮予約メッセージの転送を中止し、仮予約NA
CKメッセージを返送する(ステップN6)。
【0205】受信リンクの資源を確保できなかった場
合(送信リンクの資源確保確認後) 受信した仮予約メッセージのボトルネック数が0であっ
た場合、中継ノードは、前ノードをボトルネックノード
として確認する。そして、中継ノードは、前ノードのノ
ードIDを、ボトルネックノードBNNとして仮予約メ
ッセージに登録し、ボトルネック数に1を追加した仮予
約メッセージを次ノードに転送する(ステップN4)。
その上で、中継ノードは、前ノードに資源確保が不成功
であることを通知すると共に、前ノードがボトルネック
ノードであることを通知する。
【0206】これに対し、受信した仮予約メッセージの
ボトルネック数が1であった場合、中継ノードは、さら
に登録されているボトルネックノードが前ノードである
か否かを判定する。
【0207】そして、判定の結果、ボトルネックノード
が前ノードであると判定された場合(ステップN5で否
定結果)、中継ノードは、そのまま仮予約メッセージを
転送する。
【0208】しかし、判定の結果、登録されているボト
ルネックノードが前ノード以外のノードであると判定さ
れた場合(ステップN5で肯定結果)、中継ノードは、
仮予約NACKメッセージを返送する(ステップN
6)。
【0209】送信リンク及び受信リンクの双方で資源
を確保できなかった場合 この場合、中継ノードは、ボトルネック箇所が1箇所以
上であると判断し、仮予約NACKメッセージを返送す
る(ステップN6)。
【0210】(iii)チューザーによる仮予約メッセ
ージ受信時の処理 組み替え処理に移行したチューザーは、図23に示すプ
ログラムを起動する。
【0211】チューザーは、組み替え処理メッセージの
受信が確認されると(ステップO1)、まず、受信され
たのが仮予約メッセージであるか否かを判定する(ステ
ップO2)。
【0212】受信したのが仮予約メッセージであった場
合、チューザーは、資源の仮予約に成功したか否かを確
認する(ステップO3)。ここで、チューザーは、成功
していると確認した場合には即座に、成功していないと
確認した場合には、ボトルネック数に1を加えた後(ス
テップO4)、ボトルネック数が0か否かを判定する
(ステップO5)。
【0213】受信した仮予約メッセージのボトルネック
数が0であった場合、チューザーは、所要資源を確保し
た後、解放要求ACKメッセージをセンダーへ送出する
(ステップO6)。この後、迂回経路が確立され、チュ
ーザーの処理が終了する(ステップO7)。
【0214】これに対し、受信した仮予約メッセージの
ボトルネック数が1であった場合(ステップO5で否定
結果を得た場合)、チューザーは、仮予約メッセージに
登録されているボトルネックノードBNNが前ノードで
あるか否かを判定する。
【0215】ここで、肯定結果が得られた場合(すなわ
ち、ボトルネックノードが前ノードである場合)、チュ
ーザーは、ボトルネックノードBNNに対し、仮予約し
ている資源の解放を求める解放要求メッセージを送出す
る(ステップO9)。この解放要求メッセージには、要
求パスID、要求パスの所要資源量などが記される。
【0216】なおこの解放要求は、ボトルネックノード
BNNに対してのみであり、当該ボトルネックノードB
NNを含む経路のうちボトルネック箇所を除く部分で
は、資源は仮予約されたままとなる。このように、仮予
約されているパスが要求パスである。
【0217】一方、否定結果が得られた場合(すなわ
ち、ボトルネックノードが前ノードでない場合)、チュ
ーザーは、仮予約NACKメッセージを返送する(ステ
ップO10)。
【0218】(iv)仮予約NACKメッセージを受信
した中継ノードの処理 再び、図22に戻る。仮予約NACKメッセージを受信
した中継ノードは、図22のステップN7で肯定結果を
得、ステップN8に進む。ここで、中継ノードは、当該
メッセージに対応する経路に対する資源の仮予約がなさ
れていれば資源を解放し、仮予約NACKメッセージを
転送する(ステップN8、N9)。
【0219】(v)仮予約NACKメッセージを受信し
たセンダーの処理 再び、図21に戻る。仮予約NACKメッセージを受信
したセンダーは、図21のステップM8で肯定結果を
得、ステップM9に進む。ここで、センダーは、当該メ
ッセージに対応する経路に対する資源の仮予約がなされ
ていれば資源を解放し、次の経路候補を選択して仮予約
メッセージを送出する(ステップM1〜M6)。
【0220】もし、次の迂回経路候補がない場合、処理
を終了する(ステップM1)。
【0221】(vi)ボトルネックノードによる迂回要
求メッセージの送出処理 チューザーから解放要求メッセージを受信したボトルネ
ックノードは(図21のステップM10で肯定結果を得
たセンダー、又は図22のステップN10及びN11で
肯定結果を得た中継ノードは)、図24に示すプログラ
ムを起動し、ボトルネック箇所を通過するパスであっ
て、ボトルネック箇所を通過する要求パスが必要とする
資源量以上の資源を使用している他の全てのパスのセン
ダーに、経路の迂回を要求する迂回要求メッセージを送
出する(ステップP1)。
【0222】迂回要求メッセージには、要求パスのボト
ルネック箇所と要求パスの所要資源量等が記録されてい
る。
【0223】ここで、迂回要求メッセージを送出された
パスが、迂回パスとなる。
【0224】(vii)迂回要求メッセージを受信した
迂回パスのセンダーによる応答送出処理 迂回要求メッセージを受信した迂回パスのセンダーは、
図25に示すプログラムを起動し、通知のあった要求パ
スのボトルネック箇所を通過しない経路であって、要求
パスが仮予約している資源を使用せずに確立可能な迂回
パスの迂回経路が存在するかを検索する(ステップQ
1)。
【0225】この迂回パスの迂回経路の探索は、例えば
フラッディングを用いた方法と同様の手法を用いて調べ
ても良い。
【0226】迂回パスのセンダーは、迂回パスの迂回経
路がなければ、迂回要求NACKメッセージをボトルネ
ックノードヘ通知する(ステップQ2)。これに対し、
迂回パスのセンダーは、迂回パスに迂回経路があれば、
迂回要求ACKメッセージをボトルネックノードヘ通知
する(ステップQ3)。
【0227】(viii)迂回要求に対する応答メッセ
ージを受信したボトルネックノードの処理 ボトルネックノードは、迂回要求ACKメッセージが受
信された場合(図24のステップP3で肯定結果を得た
場合)、いずれかの迂回パスで既に迂回が完了している
かを確認する(ステップP4)。
【0228】既に迂回が完了している場合には、当該迂
回要求ACKメッセージに対する処理を必要としないた
め、ボトルネックノードは、次の組み替え処理メッセー
ジが受信されるのを待ち受ける状態になる。
【0229】これに対し、迂回が完了したパスが存在し
ない場合には、迂回通知送出中か否かを確認する(ステ
ップP5)。
【0230】送信中でない場合、ボトルネックノード
は、迂回可能な迂回パスの中から1つを選択し、迂回通
知メッセージを選択した迂回パスのセンダーに送出す
る。例えば、一番最初に受信した迂回要求ACKメッセ
ージの迂回パスを選択しても良い。一方、現に送信中で
あれば、受信された迂回要求ACKメッセージの情報を
記録し、次の迂回通知メッセージの送信に備える。
【0231】これに対し、ボトルネックノードは、迂回
要求NACKメッセージが受信された場合(図24のス
テップP8で肯定結果を得た場合)、全ての迂回パスで
迂回が不可能か判別し、全ての迂回パスで不可能である
との確認が得られない限り、組み替え処理メッセージを
待ちうける状態に戻る(ステップP9)。
【0232】一方、全ての迂回パスで迂回が不可能であ
ると判定した場合、当該ボトルネックノードは、解放要
求NACKメッセージをセンダー及びチューザーに送出
し(ステップP10)、ボトルネックノードとしての処
理を終了する。
【0233】(ix)迂回通知メッセージを受信した迂
回パスのセンダーの処理 図25に戻る。迂回要求ACKメッセージの返送後、所
定時間内に、迂回通知メッセージを受信した迂回パスの
センダーは、迂回パスの迂回経路の確立を図る。
【0234】ここで、迂回パスが迂回経路の確立に成功
すると(図25のステップQ5)、当該迂回パスのセン
ダーは、現有経路に資源解放メッセージを送出し、迂回
パスの現有経路が確保している資源を解放する(ステッ
プQ7)。ただし、ボトルネックノードが資源解放メッ
セージを受信すると、迂回パスの資源を解放し、要求パ
スの資源を確保する。
【0235】なお、迂回パスの迂回経路の確立が失敗に
終わった場合には、この迂回パスのセンダーは、ボトル
ネックノードBNNに対し、迂回通知NACKメッセー
ジを送信する(ステップQ6)。
【0236】(x)迂回通知メッセージに対する応答メ
ッセージを受信したボトルネックノードの処理 図24に戻る。受信したのが、迂回通知NACKメッセ
ージであった場合(すなわち、図24のステップP11
で肯定結果を得た場合)、ボトルネックノードは、迂回
可能な他の迂回パスが存在するか判定し、存在する場合
には、そのセンダーへ迂回通知メッセージを送出する
(ステップP12、P13)。
【0237】これに対し、迂回可能な迂回パスが存在し
ない場合、ボトルネックノードは、要求パスのセンダー
とチューザーに解放要求NACKメッセージを送出し、
経路上の仮予約資源を解放する(ステップP10)。
【0238】これに対し、受信したのが資源解放メッセ
ージであった場合、ボトルネックノードは(すなわち、
図24のステップP11で否定結果を得、ステップP1
4で資源解放メッセージであることを確認したボトルネ
ックノードは)、要求パスのセンダー及びチューザー
に、解放要求ACKメッセージを送信し、経路上の仮予
約資源を有効にする(ステップP15)。
【0239】(xi)解放要求に対する応答メッセージ
を受信したノードの処理 図22に戻る。解放要求ACKメッセージを受信した中
継ノードは、仮予約していた資源を有効にし、解放要求
ACKメッセージを転送する(図22のステップN1
4)。
【0240】また、解放要求ACKメッセージを受信し
たセンダーとチューザーは、仮予約していた資源を有効
にし、要求パスの経路を確立する(図21のステップM
12及びM14と、図23のステップO13及びO1
4)。
【0241】これに対し、応答が解放要求NACKメッ
セージであった場合、当該解放要求NACKメッセージ
を受信した中継ノードは、資源の仮予約を行っていれば
解放する(図22のステップN14)。
【0242】また、解放要求NACKメッセージを受信
したのが要求パスのセンダーである場合、当該センダー
は、図21のステップM12、M13の後、次の要求パ
スの経路候補を選択して仮予約メッセージを送出する。
もし、次の要求パスの迂回経路候補がない場合、ステッ
プM1で肯定結果を得、処理を終了する。
【0243】(E−3)第3の実施形態により得られる
効果 上述の説明のように、この第3の実施形態に係る障害回
復装置(方法)の場合には、障害発生時に分散処理を用
いて障害回復を行うと共に、障害回復ができなかったパ
スに対しては、確立されている経路の組み替えにより障
害パスの回復を図るようにしたため、回復可能なパスに
対しては障害パスの回復率の向上を実現できる。
【0244】しかも、経路の組み替え処理についても分
散処理で実現できるため、障害に強い回復処理とでき
る。
【0245】(F)第4の実施形態 続いて、第4の実施形態に係る障害回復装置(方法)に
ついて説明する。
【0246】この第4の実施形態は、第3の実施形態の
変形例にあたるものであ。従って、ここでは、第3の実
施形態の説明で用いた図11に示すネットワークを用
い、その動作内容を説明する。
【0247】(F−1)各ノードに搭載する障害回復機
能 本実施形態に係る障害回復機能の場合も、第3の実施形
態で説明した図12に示す処理手順の順に進行する。第
4の実施形態と第3の実施形態との違いは、組み替え処
理の内容のみであり、その他の処理は第3の実施形態の
場合と同様である。
【0248】すなわち、この第4の実施形態において
は、ボトルネック箇所を共通とする複数の経路候補につ
いて一度に資源の仮予約を実行し、経路の組み替え処理
を実行する点で異なっている。
【0249】以下、相違点を明確にすべく、組み替え処
理についてのみ説明する。なお、図27に、本実施形態
の場合に、ネットワーク上の各ノード間でやりとりされ
るメッセージの送受関係を示しておく。この図27は、
前述の図13に対応する図である。
【0250】(F−1−1)組み替え処理 なお、この組み替え処理は、第3の実施形態の場合と同
様、資源確保処理の段階で迂回経路が確立された場合に
は実行されない。すなわち、この処理が実行されるの
は、迂回経路候補のいずれにも、1又は複数のボトルネ
ック個所が存在する場合である。
【0251】以下、当該組み替え処理を、ボトルネック
数が1の場合について、図28〜図34に従い、時系列
順に説明する。
【0252】(i)要求パスのセンダーによる確認メッ
セージ送出までの処理 迂回経路の確立を要求するセンダーは、リンギング終了
メッセージを受信した場合、又は最後のリンギングメッ
セージを受信し、全ての経路候補で接続が不成功に終わ
ったことを確認した場合、図28に示すプログラムを起
動し、リンギングメッセージを受信した全ての迂回経路
に確認メッセージを送出する(ステップR1)。
【0253】例えば、センダーは、ボトルネック数の小
さい経路から順番に、全ての経路に確認メッセージを送
出する。なお、確認メッセージには、パスID情報、経
路情報、所要資源情報などが含まれる。
【0254】(ii)中継ノードによる確認メッセージ
の転送 組み替え処理に移行した中継ノードは、図29に示すプ
ログラムを起動する。
【0255】中継ノードは、組み替え処理メッセージの
受信が確認されると(ステップS1)、まず、受信され
たのが確認メッセージであるか否かを判定する(ステッ
プS2)。
【0256】受信したのが確認メッセージであった場
合、中継ノードは、リンクの使用可能な資源量が、確認
メッセージの所要資源量以上であるか否かを判定する
(ステップS3)。資源が必要以上あれば、中継ノード
は、確認メッセージを転送する(ステップS4)。
【0257】これに対し、資源が足りない場合には、中
継ノードは、確認メッセージにボトルネックノードを登
録し、ボトルネック数に1を加えて確認メッセージを転
送する(ステップS5)。
【0258】なおここでも、中継ノードは、第3の実施
形態と同様、送信リンクと受信リンクの双方について帯
域を確保できるかを判定する。
【0259】(iii)チューザーによる確認メッセー
ジ受信時の処理 組み替え処理に移行したチューザーは、図30に示すプ
ログラムを起動する。
【0260】チューザーは、確認メッセージを受信する
と、ボトルネック数が1の経路候補があるか否かを判定
する(ステップT1)。
【0261】該当する経路候補が存在した場合、チュー
ザーは、ステップT2に進み、経路候補から確認される
1又は複数のボトルネック箇所の中からボトルネック箇
所を1つ選択する(ステップT2)。例えば、最初に受
信された確認メッセージの経路の中からボトルネック箇
所を選択する。
【0262】このようにして、ボトルネック箇所の選択
が終了すると、チューザーは、ボトルネック数が1であ
る経路候補であって、ステップT2で選択された箇所に
ボトルネック箇所を持つ全ての経路に対し、仮予約メッ
セージを送出する(ステップT3)。
【0263】この際、チューザーは、選択した経路候補
のそれぞれについて、送出リンクの資源を仮予約する。
ただし、同一リンクに同一要求パスの複数の経路の仮予
約を行う場合、チューザーは、1経路分(パスの所要資
源量)のみ資源を仮予約し、複数の経路候補で1つの仮
予約資源を共有する。この際、チューザーは、仮予約資
源を共有している経路候補のIDを記録しておく。
【0264】(iv)仮予約メッセージを受信した中継
ノードの処理 チューザーが発した仮予約メッセージを受信した中継ノ
ードは、図29のステップS6で肯定結果を得、ステッ
プS7に進む。ここで、中継ノードは、同一パスについ
て資源の仮予約が既に行われているかを判定する。
【0265】ここで、同一パスの他の経路について既に
仮予約が行われていた場合(ステップS7で肯定結
果)、中継ノードは、新たに資源の仮予約を行うことな
く、パスIDと経路候補IDの登録のみを行い(ステッ
プS8)、当該仮予約メッセージを転送する(ステップ
S9)。
【0266】一方、未だ仮予約がなされていないと判定
した場合(ステップS7で否定結果)、中継ノードは、
資源の仮予約が可能かを判定し(ステップS10)、可
能な場合には、リンクの資源を仮予約してメッセージを
転送する(ステップS11、S9)。
【0267】これに対し、ステップS10で資源の仮予
約ができないと判断した場合、中継ノードは、ボトルネ
ック箇所が自ノード(受信リンクの資源を確保できない
場合には前ノード)を含めて2箇所以上かを判断する
(ステップS12)。
【0268】ここで、仮予約メッセージに書き込まれて
いるボトルネック箇所が0である場合(ステップS12
で否定結果)、中継ノードは、リンク資源の仮予約は行
わず、仮予約メッセージを転送すると共に、仮予約メッ
セージのボトルネック数に1を加える。
【0269】これに対し、仮予約メッセージに書き込ま
れているボトルネック箇所が1である場合(今回のボト
ルネック箇所を含めてボトルネック箇所が2となる場
合)、中継ノードは、仮予約NACKメッセージをチュ
ーザーに返送する(ステップS13)。
【0270】(v)仮予約NACKメッセージを受信し
た中継ノード及びチューザーの処理 仮予約NACKメッセージは、該当経路上の中継ノード
を介してチューザー側に転送される。
【0271】このとき、仮予約NACKメッセージを受
信した中継ノードは、図29のステップS14で肯定結
果を得、当該仮予約に失敗した経路についてのみ(仮予
約資源を他の経路と共有している場合を除く)仮予約し
た資源があるかを判定する(ステップS15)。
【0272】ここで、否定結果が得られた場合、中継ノ
ードは、経路候補IDの削除のみを行う(ステップS1
6)。これに対し、肯定結果が得られた場合、中継ノー
ドは、仮予約資源を解放した後(ステップS17)、経
路候補IDの削除を行う(ステップS16)。
【0273】この後、中継ノードは、チューザー側に当
該仮予約NACKメッセージを転送する(ステップS1
8)。
【0274】やがて、仮予約NACKメッセージは、チ
ューザーに達する。仮予約NACKメッセージを受信し
たチューザーは、この仮予約NACKメッセージを含
め、全ての経路候補から仮予約メッセージに対する応答
が受信されたかを判定する(図30のステップT4)。
そして、応答のない経路がある間は、全ての応答が得ら
れるまで待機する。
【0275】(vi)仮予約メッセージを受信したセン
ダーの処理 これに対し、仮予約NACKメッセージがチューザーに
送り返されることなく、仮予約メッセージがセンダーま
で転送された場合、当該仮予約メッセージを受信したセ
ンダーは、図28のステップR3で肯定結果を得、ステ
ップR4に進む。ここで、センダーは、当該メッセージ
が到着した受信リンクに同一パスの仮予約が既になされ
ているか否かの判定を行い、仮予約が存在する場合に
は、肯定結果を得、何ら資源を予約することなく次の組
み替え処理メッセージを待ち受ける状態に移行する。
【0276】これに対し、センダーは、同一パスについ
て仮予約が存在しなかった場合には(迂回経路上のボト
ルネック箇所を除く部分で資源の仮予約に成功した場合
には)、受信リンクの仮予約を行い、仮予約ACKメッ
セージをチューザーに返送する(ステップR6)。
【0277】このように、経路上のボトルネック箇所を
除くリンクで所要資源の仮予約を行ったパスを要求パス
と呼ぶ。この第4の実施形態の場合、要求パスは同時点
に複数存在し得る。
【0278】(vii)仮予約ACKメッセージを受信
した中継ノード及びチューザーの処理 仮予約ACKメッセージを受信した中継ノードは、図2
9のステップS19及びS21で否定結果を得てステッ
プS22に進み、受信された仮予約ACKメッセージを
チューザー側に転送する。
【0279】やがて、仮予約ACKメッセージは、チュ
ーザーに到達する。ここで、チューザーは、図30のス
テップT4において、受信した仮予約ACKメッセージ
を含めて仮予約メッセージを送出した全ての経路候補に
ついて応答があったか判定し、未だ応答のない経路候補
が存在する場合には、他の応答を待ち受ける。
【0280】これに対し、全ての経路候補について応答
があったと確認された場合には、チューザーは、仮予約
が成功したかを判定する(ステップT5)。ここで、仮
予約が成功したとは、一つでも仮予約ACKメッセージ
が到着した場合をいう。
【0281】従って、仮予約ACKメッセージが到着し
たこの場合、チューザーは、ステップT7に進み、解放
要求メッセージをボトルネックノードヘ送信する。
【0282】ここで、解放要求メッセージには、要求パ
ス情報、ボトルネック箇所情報と要求パスの所要資源量
が記録されている。
【0283】なお、全ての応答が仮予約NACKメッセ
ージであった場合には、チューザーは、別のボトルネッ
ク箇所についてはじめから処理をやり直すべく、次のボ
トルネック箇所を通過する経路候補がまだ存在するか判
定する(ステップT6)。
【0284】そして、肯定結果が得られている間は、何
度でも、ステップT2の処理に戻り、上述の処理を繰り
返す。一方、該当するような経路候補が一つも存在しな
い場合には、チューザーは、迂回経路の設定を断念し、
処理を終了する。
【0285】(viii)解放要求メッセージを受信し
た中継ノード及びボトルネックノードの処理 解放要求メッセージを受信した中継ノードは、図29で
は紙面の関係で記載していないが、解放要求メッセージ
の宛先であるボトルネックノードが自ノードであるか否
かを判定し、否定結果が得られた場合には、受信された
解放要求メッセージをそのまま次ノードに転送する(ス
テップS22)。
【0286】これに対し、中継ノードは、解放要求メッ
セージの宛先であるボトルネックノードが自ノードであ
ると判定した場合、図31に示すプログラムを起動し、
ボトルネック箇所を通過するパスのうち要求パスの所要
資源量以上の資源を使用しているパスのセンダーとチュ
ーザーに、迂回要求メッセージを出す(ステップU
1)。
【0287】ここで、迂回要求メッセージには、要求パ
ス情報、ボトルネック箇所情報と要求パスの所要資源量
が記録されている。
【0288】また、迂回要求を出されたパスを迂回パス
と呼ぶ。
【0289】(ix)迂回要求メッセージを受信した迂
回パスのセンダーの処理 迂回要求メッセージを受信した迂回パスのセンダーは、
図32に示すプログラムを起動し、通知のあった要求パ
スのボトルネックリングを通過しない経路で、仮予約さ
れている資源を使用せずに確立可能な迂回パスの迂回経
路が存在するか否かを検索すべく、迂回フラッディング
メッセージを迂回パスのチューザーに宛てて送出する
(ステップV1)。
【0290】(x)迂回フラッディングメッセージを受
信した中継ノードの処理 迂回フラッディングメッセージを受信した中継ノード
は、必要な資源があれば、転送可能なリンクヘメッセー
ジを転送する。ここで、迂回パスの迂回に必要な資源が
あるかどうかの判断は、以下の又はの基準により行
う。
【0291】リンクの使用可能資源が必要な資源量以
上ある場合 リンクの使用可能資源と要求パスで仮予約されている
資源の合計が、必要な資源量以上ある場合 ただしの場合、仮予約されている資源を使用する要求
パスの迂回経路IDを迂回フラッディングメッセージに
記録して迂回フラッディングメッセージを転送する。
【0292】(xi)迂回要求メッセージを受信した迂
回パスのチューザーの処理 迂回要求メッセージを受信した迂回パスのチューザー
は、図33に示すプログラムを起動し、所定時間内に迂
回フラッディングメッセージが受信されたかを判定する
(ステップW1)。
【0293】迂回フラッディングメッセージの受信が確
認された場合、チューザーは、引き続き、迂回パスの迂
回は可能かを判定する(ステップW2)。
【0294】ここで、迂回パスのチューザーは、受信し
た迂回フラッディングメッセージに、仮予約した要求パ
スの経路候補IDが記録されていない場合(の場合で
あり、ステップW4で否定結果を得る場合)、仮予約さ
れた資源を用いなくとも迂回経路の迂回は可能であると
判定する。
【0295】これに対し、受信した迂回フラッディング
メッセージに仮予約した要求パスの経路候補IDが記録
されている場合(の場合であり、ステップW4で肯定
結果を得る場合)、仮予約された資源を用いれば迂回経
路の迂回は可能であると判定し、仮予約資源使用情報を
迂回要求ACKに記録する(ステップW5)。
【0296】なお、ステップW1又はW2で否定結果を
得た場合、迂回パスのチューザーは、迂回は不可能であ
ると判定する。
【0297】かくして、迂回パスのチューザーは、次の
(a)、(b)又は(c)のいずれかの判定結果を得、
そのいずれかを、ボトルネックノードに通知する(ステ
ップW3又はW6)。
【0298】(a)仮予約された資源を用いなくとも迂
回経路の迂回は可能である。
【0299】(b)仮予約された資源を用いれば迂回経
路の迂回は可能である。
【0300】(c)迂回経路の迂回は不可能である。
【0301】ただし、(b)の場合には、前述したよう
に、当該迂回パスのチューザーは、迂回パスの迂回に必
要な要求パスの仮予約資源の経路IDの組み合わせを通
知する。
【0302】(xii)(a)の応答があった場合の各
ノードの処理 ここでは、迂回要求メッセージに対する応答として、
(a)の内容の応答を、ボトルネックノードがチューザ
ーより受信した場合のその後の処理を説明する。
【0303】当該応答を受信したボトルネックノード
は、図31のステップU2で肯定結果を得、当該通知の
あった迂回パスのチューザーに迂回通知メッセージを送
出する(ステップU4)。
【0304】この迂回通知メッセージは、中継ノードを
介して迂回パスのチューザーに到達する。この迂回通知
メッセージを受信した迂回パスのチューザーは、図33
のステップW7で肯定結果を得た後、迂回経路の資源を
確保して経路を確立する処理に移る(ステップW8)。
【0305】ただし、迂回経路が複数ある場合には、通
知を受けた迂回パスのチューザーが1つの経路を選択
し、迂回パスのセンダーまでの迂回経路の資源の確保を
図る。
【0306】なお、迂回通知を受けた迂回パスが迂回経
路の確立に失敗した場合には、迂回パスのチューザー
は、迂回通知NACKメッセージをボトルネックノード
に返送し、当該処理の失敗を通知する(ステップW
9)。
【0307】この場合、ボトルネックノードは、図31
のステップU5を介してステップU2に戻って、迂回可
能な次の迂回パスを選択し、当該迂回パスのチューザー
に宛てて迂回通知メッセージを送出する処理からやり直
す。
【0308】これに対し、迂回パスが迂回経路の確立に
成功した場合、迂回パスのチューザーは、現有経路に資
源解放メッセージを送出し、現有経路が確保している資
源の解放を図る(図33のステップW10)。
【0309】この資源解放メッセージは、現有経路を介
してボトルネックノードに通知される。
【0310】この場合、ボトルネックノードは、図31
のステップU5で肯定結果を得てステップU6に進み、
迂回パスの資源を解放し、要求パスの資源を確保する。
【0311】その後、ボトルネックノードは、要求パス
の経路候補の中から1つの経路を選択し、そのセンダー
及びチューザーに解放要求ACKメッセージを送信し、
経路上の仮予約資源を有効にする(ステップU7)。
【0312】またこのとき、ボトルネックノードは、そ
のセンダー及びチューザーに、仮予約解放メッセージを
送出し、それ以外の経路で確保しているノードには、仮
予約資源の解放を命ずる(ステップU8)。
【0313】この結果、中継ノードは、図29のステッ
プS19で肯定結果を得てステップS20に進み、仮予
約資源があればこれを解放し、メッセージを転送する。
【0314】また、要求パスのセンダーは、仮予約資源
があればこれを解放すると共に、迂回経路を確立する
(図28のステップR7、R8及びR11、R14)。
【0315】同様に、要求パスのチューザーは、迂回経
路を確立する(図30のステップT9、T10)。
【0316】(xiii)(b)の応答があった場合の
各ノードの処理 ここでは、迂回要求メッセージに対する応答として、
(b)の内容の応答(すなわち、迂回パスの迂回経路は
存在するが、それには要求パスが仮予約している資源を
必要とする場合)を、ボトルネックノードがチューザー
より受信した場合のその後の処理を説明する。
【0317】当該応答を受信したボトルネックノード
は、図31のステップU2において、迂回通知メッセー
ジを送出する迂回パスのチューザーの選択を行う(ステ
ップU4)。
【0318】例えば、図34のように、要求パスの迂回
経路候補に#1、#2、#4の3経路が存在し、かつ、
迂回パス1の迂回経路候補に2経路が存在する場合であ
って、迂回パス1の迂回経路候補1は、要求パスの#1
と#2と#4の仮予約資源を用いれば迂回が可能であ
り、迂回パス1の迂回経路候補2は、要求パスの#1と
#4の仮予約資源を用いれば迂回が可能であるとき、迂
回パスの経路候補2を採用すれば、迂回パスの迂回経路
で要求パスの#1と#4の仮予約資源が使用されても要
求パスは経路#2で迂回が可能であると判断する。
【0319】ただし、迂回パスの経路候補1では、要求
パスを迂回させることが不可能であると判断する。
【0320】上述の手法により迂回可能な迂回パスを選
択したボトルネックノードは、迂回パスのチューザーに
宛てて迂回通知メッセージを送出し、その経路を通知す
る(図31のステップU4)。この迂回通知メッセージ
には、どの迂回パスの経路を選択すれば良いかという情
報が含まれている。
【0321】この迂回通知は、中継ノードを介して迂回
パスのチューザーに到達する。この迂回通知メッセージ
を受信した迂回パスのチューザーは、図33のステップ
W7で肯定結果を得た後、迂回経路の資源を確保して経
路を確立する処理に移る(ステップW8)。
【0322】ただし、迂回経路が複数ある場合には、通
知を受けた迂回パスのチューザーが1つの経路を選択
し、迂回パスのセンダーまでの迂回経路の資源の確保を
図る。
【0323】なお、迂回通知メッセージを受けた迂回パ
スが迂回経路の確立に失敗した場合には、迂回パスのチ
ューザーは、迂回通知NACKメッセージをボトルネッ
クノードに送出し、当該処理の失敗を通知する(ステッ
プW9)。
【0324】この場合、ボトルネックノードは、図31
のステップU5を介してステップU2に戻って、迂回可
能な次の迂回パスを選択し、当該迂回パスのチューザー
に宛てて迂回通知メッセージを送出する処理からやり直
す。
【0325】これに対し、迂回パスが迂回経路の確立に
成功した場合、迂回パスのチューザーは、現有経路に資
源解放メッセージを送出し、現有経路が確保している資
源の解放を図る(図33のステップW10)。
【0326】この場合、ボトルネックノードは、図31
のステップU5で肯定結果を得てステップU6に進み、
迂回パスの資源を解放し、要求パスの資源を確保する。
【0327】その後、ボトルネックノードは、要求パス
の経路候補の中から1つの経路を選択し、そのセンダー
及びチューザーに解放要求ACKメッセージを送信し、
経路上の仮予約資源を有効にする(ステップU7)。
【0328】またこのとき、ボトルネックノードは、そ
のセンダー及びチューザーに、仮予約解放メッセージを
送出し、それ以外の経路で確保しているノードには、仮
予約資源の解放を命ずる(ステップU8)。
【0329】この結果、中継ノードは(図29のステッ
プS19)、仮予約資源があればこれを解放し、メッセ
ージを転送する(ステップS20)。
【0330】同様に、要求パスのチューザーは、迂回経
路を確立する(図30のステップT9、T10)。
【0331】(xiv)(c)の応答があった場合の各
ノードの処理 ここでは、迂回要求メッセージに対する応答として、
(c)の内容の応答(すなわち、迂回パスの迂回経路が
ない場合)を、ボトルネックノードがチューザーより受
信した場合のその後の処理を説明する。
【0332】当該応答を受信したボトルネックノード
は、図31のステップU2において否定結果を得、要求
パスのセンダーとチューザーに対し、解放要求NACK
メッセージを送出する(図31のステップU3)。
【0333】解放要求NACKメッセージを受信した中
継ノードは、図29のステップS21で肯定結果を得て
ステップS20に進み、資源の仮予約を行っていれば解
放すると共に、当該メッセージを転送して処理を終了す
る。
【0334】やがて、解放要求NACKメッセージは、
要求パスのセンダーとチューザーに到達する。
【0335】解放要求NACKメッセージを受信した要
求パスのセンダーは、図28のステップR9で肯定結果
を得てステップR10に進み、仮予約した資源があれば
これを解放する。
【0336】かかる後、要求パスのセンダーは、次のボ
トルネック箇所と迂回経路があるかを判定し(ステップ
R12)、存在する場合には、当該迂回経路候補に確認
メッセージを送出する処理から一連の処理を繰り返す
(ステップR13)。
【0337】なお、他の迂回経路候補がもはや存在しな
い場合には、要求パスのセンダーは、一連の処理を終了
する。
【0338】また、要求パスのチューザーの場合も同様
に、解放要求NACKメッセージを受信すると、図30
のステップT8で肯定結果を得てステップT6に進み、
ボトルネック数が1である他のボトルネック箇所を通過
する迂回経路候補が他に存在するかを判定する。
【0339】そして、肯定結果が得られた場合には、当
該チューザーは、その一つを選択し、再び、そのボトル
ネックノードを通過するボトルネック数が1である経路
全てに仮予約メッセージを送出し、迂回経路の確立を試
みる。
【0340】なお、ボトルネック数が1である全てのボ
トルネック箇所で迂回パスの迂回経路確立が不可能な場
合、要求パスの迂回経路の探索を終了する。
【0341】(F−2)第4の実施形態により得られる
効果 上述の説明のように、この第4の実施形態に係る障害回
復装置(方法)の場合には、共通のボトルネックノード
を有する複数の迂回経路に対し同時に仮予約を行うこと
で、複数の経路で迂回が可能かを同時に調べることが可
能となり、第3の実施形態の場合に比して短い時間で迂
回経路を探索することが可能になるという効果が期待で
きる。
【0342】また、同一リンクを通過する同一パスの異
なる経路で仮予約資源を共有することで、ネットワーク
全体で仮予約する資源を削減することができ、他のパス
の経路確立を妨げる要因を減らすことができる。
【0343】(G)他の実施形態 (1)上述の第1及び第2の実施形態においては、迂回
経路を、短ホップ経路と長ホップ経路の2つのグループ
に分け、それぞれ異なる方法で、該当パスの経路コスト
を算出する場合について述べたが、これよりさらに多く
のグループに分けて経路のコストを算出するようにして
も良い。
【0344】(2)上述の第1及び第2の実施形態にお
いては、短ホップ経路と長ホップ経路とで、経路コスト
の算出基準を異なるものとし、その上で、経路コストの
小さいものから順番に迂回経路の設定を試みる場合につ
いて述べたが、他の算出基準及び選定基準を用いても良
い。
【0345】例えば、短ホップ経路と長ホップ経路とで
同一の算出基準を適用し、短ホップ経路と長ホップ経路
とで選定順序を反対としても良い。
【0346】例えば、第1の実施形態において、短ホッ
プ経路の経路コストの算出に用いた算出基準を長ホップ
経路にも適用する場合、短ホップ経路では経路コストの
小さい順番に迂回経路を選定し、長ホップ経路では経路
コストの大きい順番に迂回経路を選定するようにしても
良い。
【0347】(3)上述の第1及び第2の実施形態にお
いては、リンクAの空き帯域をCAPA(A)として経
路コストの計算を行ったが、他の指標を用いて経路コス
トの計算を行っても良い。例えば、リンクAの空き帯域
をB(A)、リンクAのリンク容量をC(A)とする
と、CAPA(A)=B(A)/C(A)で与えられる
値を、前述の経路コストの計算に適用するようにしても
良い。
【0348】(4)上述の第1及び第2の実施形態にお
いては、しきい値Zの値を予め決めておいたが、例えば
障害発生後にしきい値Zを決めるようにしても良い。
【0349】(5)上述の第1及び第2の実施形態にお
いては、規定時間の経過後、リンギングメッセージを送
出するようにしたが、他の方法でリンギングメッセージ
の送出を決めても良い。例えば、規定数のフラッディン
グメッセージを受信したらリンギングメッセージを送出
するようにしても良い。
【0350】(6)上述の第3の実施形態においては、
障害通知を隣接ノードに転送することで障害を通知する
方法を説明したが、これ以外の障害通知方法を用いても
良い。例えば、障害を感知したノードが、第3の実施形
態における探索処理においてリンクの使用可能資源量が
所要資源量より少ない送出リンクの場合、フラッディン
グメッセージは送出しないようにしたが、ボトルネック
数が1の経路に対して組み替え処理を行う場合には、フ
ラッディングメッセージ転送時においてもボトルネック
数を計数し、ボトルネック数が1のときはフラッディン
グメッセージを転送し、その経路候補も組み替え処理を
行うようにしても良い。
【0351】(7)上述の第3の実施形態においては、
リンギング終了メッセージの受信後、要求パスのセンダ
ーが仮予約メッセージを送出する場合について述べた
が、本実施形態においても、第4の実施形態の場合と同
様、要求パスのセンダーが確認メッセージを送出し、当
該確認メッセージを受信した要求パスのセンダーが仮予
約メッセージを送出するようにしても良い。
【0352】(8)上述の第3及び第4の実施形態にお
いては、1つのボトルネックノードのみを有する迂回経
路の説明を行ったが、複数のボトルネックノードを有す
る経路を迂回させても良い。
【0353】
【発明の効果】上述のように、第1、第3、第5及び第
6の本発明によれば、迂回経路を探索するパスがいずれ
の処理グループに属するかに応じて経路コストの算出基
準又は選定基準を切り替えるようにしたことにより、各
パスに応じた手法で迂回経路を選定でき、迂回経路の選
定に要する時間の短縮等を実現できる。
【0354】また、第2、第4、第5及び第6の本発明
によれば、資源確保の可能な迂回経路が存在しなかった
場合でも、資源の確保ができなかった箇所の資源を使用
する他のパスについて、その経路の迂回が可能なとき
は、他のパスの経路を迂回させた上で、迂回によって生
じた空き資源を、目的とするパスの迂回経路に割り当て
ることができるため、障害回復の可能性を一段と向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るチューザーの実行処理手
順を示す図である。
【図2】従来技術の説明に供する図である(その1)。
【図3】従来技術の説明に供する図である(その2)。
【図4】ノードの概略構成を示す図である。
【図5】第1の実施形態と第2の実施形態を適用するネ
ットワークと用語の説明に供する図である。
【図6】第1及び第2の実施形態における通信手順の概
略を示す図である。
【図7】第1の実施形態に係るセンダーの実行処理手順
を示す図である。
【図8】第2の実施形態に係るセンダーの実行処理手順
を示す図である。
【図9】第2の実施形態に係る中継ノードの実行処理手
順を示す図である。
【図10】第2の実施形態に係るチューザーの実行処理
手順を示す図である。
【図11】第3の実施形態を適用するネットワークの説
明に供する図である。
【図12】概略的な通信処理の進行手順を示す図であ
る。
【図13】第3の実施形態における通信手順の概略を示
す図である。
【図14】故障箇所に隣接するノードが実行する処理手
順を示す図である。
【図15】障害通知メッセージを受信したノードが実行
する処理手順を示す図である。
【図16】探索処理に移行したセンダーが実行する処理
手順を示す図である。
【図17】フラッディングメッセージを受信したノード
が実行する処理手順を示す図である。
【図18】資源確保処理に移行したチューザーが実行す
る処理手順を示す図である。
【図19】最初のリンギングメッセージを受信した中継
ノードが実行する資源確保処理手順を示す図である。
【図20】最初のリンギングメッセージを受信したセン
ダーが実行する資源確保処理手順を示す図である。
【図21】組み替え処理に移行したセンダーが実行する
処理手順を示す図である。
【図22】組み替え処理に移行した中継ノードが実行す
る処理手順を示す図である。
【図23】組み替え処理に移行したチューザーが実行す
る処理手順を示す図である。
【図24】ボトルネック処理を開始したボトルネックノ
ードが実行する処理手順を示す図である。
【図25】迂回パスのセンダーが実行する処理手順を示
す図である。
【図26】組み替え処理の説明に現れる用語の説明を表
した図である。
【図27】第4の実施形態における通信手順の概略を示
す図である。
【図28】組み替え処理に移行したセンダーが実行する
処理手順を示す図である。
【図29】組み替え処理に移行した中継ノードが実行す
る処理手順を示す図である。
【図30】組み替え処理に移行したチューザーが実行す
る処理手順を示す図である。
【図31】ボトルネック処理を開始したボトルネックノ
ードが実行する処理手順を示す図である。
【図32】迂回要求メッセージを受信した迂回パスのセ
ンダーが実行する処理手順を示す図である。
【図33】迂回要求メッセージを受信した迂回パスのチ
ューザーが実行する処理手順を示す図である。
【図34】要求パスが仮予約した資源を使用すれば迂回
パスの迂回が可能な場合の説明に供する図である。
【符号の説明】
N0〜N6…ノード、L1〜L7…リンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−117140(JP,A) 特開 平3−133232(JP,A) 特開 平11−74934(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 G06F 15/177 678 H04M 3/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パスを構成する伝送路が障害を生じた場
    合に、複数の迂回経路候補の中から迂回経路を選定する
    迂回経路選定方法において、 上記パスの両端に位置するパス端ノードが、上記各迂回
    経路候補のうちの最小ホップ数に基づいて、上記各迂回
    経路候補が、所定ホップ数未満の短ホップ数経路選定処
    理グループと所定ホップ数以上の長ホップ数経路選定処
    理グループとのいずれかに属するかを判定し、 上記各迂回経路候補が上記短ホップ数経路選定処理グル
    ープに属する場合、上記各迂回経路の経路コストが相対
    的に小さい経路を優先するよう上記パス端ノードが選定
    順位を決定し、 上記各迂回経路候補が上記長ホップ数経路選定処理グル
    ープに属する場合、上記各迂回経路の経路コストが相対
    的に大きい経路を優先するよう上記パス端ノードが選定
    順位を決定する ことを特徴とする迂回経路選定方法。
  2. 【請求項2】 上記パス端ノードは、上記短ホップ数経
    路選定処理グループ又は上記長ホップ数経路選定処理グ
    ループに属すると判定された各迂回経路候補の各経路コ
    ストを、上記短ホップ数経路選定処理グループ又は上記
    長ホップ数経路選定処理グループに固有の算出方法で算
    出することを特徴とする請求項1に記載の迂回経路選定
    方法。
  3. 【請求項3】 現有パスに生じた障害を通知する通知処
    理と、 障害の通知された現有パスに対する迂回経路とその資源
    確保の可能性とを探索する探索処理と、 上記探索処理の結果、資源確保の可能な迂回経路が存在
    した場合、その資源を確保し、現有経路を迂回経路に切
    り替える資源確保処理と、 上記探索処理の結果、資源確保の可能な迂回経路が存在
    しなかった場合、資源確保に障害となった箇所の資源を
    使用する他のパスに経路の迂回を命じてその分の資源を
    確保し、その後、当該箇所を通過する迂回経路に、障害
    の通知された現有パスの経路を切り替える組み替え処理
    とを備えることを特徴とする障害回復方法。
  4. 【請求項4】 請求項に記載の障害回復方法において
    は、 探索メッセージの転送により迂回経路の探索を行う上記
    探索処理時に、所要資源を確保できない箇所が検出され
    たとき、当該探索メッセージに含まれるボトルネック数
    の値を更新した後、隣接するノードへの探索メッセージ
    の転送が行われることを特徴とする障害回復方法。
  5. 【請求項5】 請求項又はに記載の障害回復方法に
    おいては、 上記組み替え処理の際、資源確保の障害となる箇所を経
    路上に有する迂回経路の1つについて、当該箇所の資源
    を使用する他のパスの経路の迂回が可能であるかの判定
    を行い、迂回に失敗した場合には、次の1つについて迂
    回の可能性を判定することを特徴とする障害回復方法。
  6. 【請求項6】 請求項又はに記載の障害回復方法に
    おいては、 上記組み替え処理の際、資源確保に障害となった箇所を
    共通して経路上に有する複数の迂回経路について、一度
    に、当該箇所の資源を使用する他のパスの経路の迂回が
    可能であるかの判定を行い、迂回に失敗した場合には、
    資源確保に障害となる他の箇所を共通して経路上に有す
    る他の1又は複数の迂回経路について迂回の可能性を判
    定し、迂回に成功した場合には、当該箇所を経路上に有
    する複数の迂回経路のうちの一つを最終的な迂回経路に
    選定することを特徴とする障害回復方法。
  7. 【請求項7】 パスを構成する伝送路が障害を生じた場
    合に、複数の迂回経路候補の中から迂回経路を選定する
    迂回経路選定装置において、 上記パスの両端に位置するパス端ノードが、 上記各迂回経路候補のうちの最小ホップ数に基づいて、
    上記各迂回経路候補が、所定ポップ数未満の短ホップ数
    経路選定処理グループと所定ホップ数以上の長ホップ数
    経路選定処理グループとのいずれかに属するかを判定す
    る処理グループ判定手段と、 上記各迂回経路候補が上記短ホップ数経路選定処理グル
    ープに属する場合、上記各迂回経路の経路コストが相対
    的に小さい経路を優先するよう選定順位を決定 する短ホ
    ップ数用経路選定順位決定手段と、 上記各迂回経路候補が上記長ホップ数経路選定処理グル
    ープに属する場合、上記各迂回経路の経路コストが相対
    的に大きい経路を優先するよう上記パス端ノードが選定
    順位を決定する長ホップ数用経路選定順位決定手段と
    備えることを特徴とする迂回経路選定装置。
  8. 【請求項8】 上記短ホップ数用経路選定順位決定手段
    は、上記短ホップ数経路選定処理グループに属すると判
    定された各迂回経路候補の各経路コストを、固有の算出
    方法で算出する短ホップ数用経路コスト算出部を有し、
    上記長ホップ数用経路選定順位決定手段は、上記長ホッ
    プ数経路選定処理グループに属すると判定された各迂回
    経路候補の各経路コストを、固有の算出方法で算出する
    長ホップ数用経路コスト算出部を有することを特徴とす
    る請求項7に記載の迂回経路選定装置。
  9. 【請求項9】 現有パスに生じた障害を通知する通知機
    能と、 障害の通知された現有パスに対する迂回経路とその資源
    確保の可能性とを探索する探索機能と、 上記探索機能の結果、資源確保の可能な迂回経路が存在
    した場合、その資源を確保し、現有経路を迂回経路に切
    り替える資源確保機能と、 上記探索機能の結果、資源確保の可能な迂回経路が存在
    しなかった場合、資源確保に障害となった箇所の資源を
    使用する他のパスに経路の迂回を命じてその分の資源を
    確保し、その後、当該箇所を通過する迂回経路に、障害
    の通知された現有パスの経路を切り替える組み替え機能
    とを備えたことを特徴とする障害回復装置。
  10. 【請求項10】 請求項7又は8に記載の迂回経路選定
    装置又は請求項に記載の障害回復装置と、伝送データ
    の入出力を切り替えるスイッチとを備えることを特徴と
    するノード。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のノードを1又は複
    数有することを特徴とするネットワークシステム。
JP13229999A 1999-05-13 1999-05-13 迂回経路選定方法及び装置、障害回復方法及び装置、ノード並びにネットワークシステム Expired - Fee Related JP3406246B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13229999A JP3406246B2 (ja) 1999-05-13 1999-05-13 迂回経路選定方法及び装置、障害回復方法及び装置、ノード並びにネットワークシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13229999A JP3406246B2 (ja) 1999-05-13 1999-05-13 迂回経路選定方法及び装置、障害回復方法及び装置、ノード並びにネットワークシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000324127A JP2000324127A (ja) 2000-11-24
JP3406246B2 true JP3406246B2 (ja) 2003-05-12

Family

ID=15078058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13229999A Expired - Fee Related JP3406246B2 (ja) 1999-05-13 1999-05-13 迂回経路選定方法及び装置、障害回復方法及び装置、ノード並びにネットワークシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3406246B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7546496B2 (en) 2004-11-02 2009-06-09 Fujitsu Limited Packet transmission device and packet transmission method
KR102100760B1 (ko) * 2018-12-31 2020-05-15 충남대학교산학협력단 스마트 컨트랙트를 활용한 Payment channel에서의 멀티 홉 트랜잭션 라우팅 방법

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4507400B2 (ja) * 2000-12-13 2010-07-21 沖電気工業株式会社 ネットワークリソース予約方法及びノード装置
CN1316779C (zh) * 2002-12-05 2007-05-16 华为技术有限公司 一种不会产生连环数据复制的数据容灾方法
KR100553722B1 (ko) 2003-09-04 2006-02-24 삼성전자주식회사 트리 구조의 무선 네트워크에서 라우팅 경로 복구 방법
JP2007334668A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Nec System Technologies Ltd メモリダンプ方法、クラスタシステム、それを構成するノードおよびプログラム
JP4548792B2 (ja) * 2006-08-22 2010-09-22 日本電信電話株式会社 オーバーレイネットワークの通信経路制御方法および通信経路制御システムとプログラム
JP5228951B2 (ja) 2009-01-30 2013-07-03 沖電気工業株式会社 パケット中継システム及び無線ノード
JP5630306B2 (ja) * 2011-02-10 2014-11-26 富士通株式会社 経路生成方法、中継装置、および経路生成プログラム
EP2784998B1 (en) * 2013-03-29 2018-10-17 Mitsubishi Electric R&D Centre Europe B.V. Method and device for allocating resources in a mesh communications network for setting up a data stream transmission
JP6292378B2 (ja) * 2013-12-09 2018-03-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 検針装置、管理装置、通信方法、プログラム、及び通信システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7546496B2 (en) 2004-11-02 2009-06-09 Fujitsu Limited Packet transmission device and packet transmission method
KR102100760B1 (ko) * 2018-12-31 2020-05-15 충남대학교산학협력단 스마트 컨트랙트를 활용한 Payment channel에서의 멀티 홉 트랜잭션 라우팅 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000324127A (ja) 2000-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3963728B2 (ja) スパニングツリーのバイパス方法および装置
JP4370999B2 (ja) ネットワークシステム、ノード及びノード制御プログラム、ネットワーク制御方法
US5142531A (en) Data communications network
US7443787B2 (en) Cluster system, cluster member, and failure recovery method and program thereof
US9264243B2 (en) Flooding and multicasting in a loop-free routing topology using routing arcs
JP2770749B2 (ja) マルチリング型障害回復システム
JP3406246B2 (ja) 迂回経路選定方法及び装置、障害回復方法及び装置、ノード並びにネットワークシステム
JPH11243416A (ja) ノード装置及びラベルスイッチングパスのループ検出方法
JP5404938B2 (ja) 通信装置、通信システムおよび通信方法
JP4547314B2 (ja) 故障復旧方法および管理ノードならびに通信ノード
Cidon et al. Connection establishment in high-speed networks
EP2899919A1 (en) Distributed link aggregation group service handover method and device
EP1198923A2 (en) Dynamic generation of deadlock-free routings
CN1825832A (zh) 快速环生成树协议
WO2012097595A1 (zh) 一种共享网状保护实现方法及系统
JP3529541B2 (ja) ルータ装置及びパケット転送方法
JP3137744B2 (ja) 複数経路型データ転送方式
JP3517114B2 (ja) ノード装置並びにループ検出方法及びパケット送信方法
JP3591492B2 (ja) パケット振分装置およびパケット振分プログラム
US20060077974A1 (en) Return path derivation in packet-switched networks
US20020089990A1 (en) Routing system providing continuity of service for the interfaces associated with neighboring networks
JP2535874B2 (ja) パケット交換網のル−ティング制御方式
Jaffe et al. Distributed deadlock resolution in store-and-forward networks
JPH10164098A (ja) ネットワーク復旧ルートの最適化方法
JP2004032173A (ja) 通信経路切替機能付きパケット通信網

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3406246

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080307

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090307

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100307

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100307

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140307

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees