JP3406225B2 - Fm−cw方式レーダの信号処理装置 - Google Patents
Fm−cw方式レーダの信号処理装置Info
- Publication number
- JP3406225B2 JP3406225B2 JP12107198A JP12107198A JP3406225B2 JP 3406225 B2 JP3406225 B2 JP 3406225B2 JP 12107198 A JP12107198 A JP 12107198A JP 12107198 A JP12107198 A JP 12107198A JP 3406225 B2 JP3406225 B2 JP 3406225B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- peak
- frequency
- falling
- pairing
- rising
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は3角波状のFM(周
波数変調)−CW(連続波)方式レーダの信号処理装置
に関し、特に、受信信号と送信信号とのビート信号が周
波数分析されてターゲットに対して得られた上昇時、下
降時のピーク周波数のペアリングに関する。
波数変調)−CW(連続波)方式レーダの信号処理装置
に関し、特に、受信信号と送信信号とのビート信号が周
波数分析されてターゲットに対して得られた上昇時、下
降時のピーク周波数のペアリングに関する。
【0002】
【従来の技術】上記FM−CW方式レーダは、車両に搭
載され、三角波状の周波数変調された連続の送信波を出
力して前方の車両(ターゲット)との距離を求めてい
る。すなわち、レーダからの送信波が前方の車両で反射
され、反射波の受信信号と送信信号とのビート信号が形
成され、高速フ−リエ変換により周波数分析される。こ
の周波数分析によるビート信号はターゲットに対してパ
ワーが大きくなるピークが生じ、このピークに対応する
周波数をピーク周波数と呼ぶ。ピーク周波数は距離に関
する情報を有し、前方車両との相対速度によるドプラ効
果に起因して上昇時、下降時で異なる。この上昇時、下
降時の周波数ピークから前方の車両との距離が得られ
る。さらに、前方の車両が複数ある場合には、各車両に
対して一対の上昇時、下降時のピーク周波数が生じる。
ここで、この一対の上昇時と下降時とのピーク周波数を
形成することをペアリングという。
載され、三角波状の周波数変調された連続の送信波を出
力して前方の車両(ターゲット)との距離を求めてい
る。すなわち、レーダからの送信波が前方の車両で反射
され、反射波の受信信号と送信信号とのビート信号が形
成され、高速フ−リエ変換により周波数分析される。こ
の周波数分析によるビート信号はターゲットに対してパ
ワーが大きくなるピークが生じ、このピークに対応する
周波数をピーク周波数と呼ぶ。ピーク周波数は距離に関
する情報を有し、前方車両との相対速度によるドプラ効
果に起因して上昇時、下降時で異なる。この上昇時、下
降時の周波数ピークから前方の車両との距離が得られ
る。さらに、前方の車両が複数ある場合には、各車両に
対して一対の上昇時、下降時のピーク周波数が生じる。
ここで、この一対の上昇時と下降時とのピーク周波数を
形成することをペアリングという。
【0003】従来このペアリングでは、上昇時、下降時
で単にピーク周波数の低いもの順にペアリングが行われ
たり、上昇時、下降時で単にピーク周波数のパワーの大
きさの順にペアリングが行われている。
で単にピーク周波数の低いもの順にペアリングが行われ
たり、上昇時、下降時で単にピーク周波数のパワーの大
きさの順にペアリングが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ペ
アリングでは、不要反射物等で上昇時及び下降時のパワ
ーの一時的なばらつき等によりピーク周波数のパワーが
閾値以下になり、ピーク周波数の欠落となり、間違った
ペアリングを行ったりするという問題がある。さらに、
2つのターゲットが接近した場合には上昇時及び下降時
では一時的なピーク周波数の重なりによりピーク周波数
が足りなくなり、間違ったペアリングを行ったりする問
題もある。
アリングでは、不要反射物等で上昇時及び下降時のパワ
ーの一時的なばらつき等によりピーク周波数のパワーが
閾値以下になり、ピーク周波数の欠落となり、間違った
ペアリングを行ったりするという問題がある。さらに、
2つのターゲットが接近した場合には上昇時及び下降時
では一時的なピーク周波数の重なりによりピーク周波数
が足りなくなり、間違ったペアリングを行ったりする問
題もある。
【0005】したがって、本発明は、上記問題点に鑑
み、ピーク周波数の欠落、ピーク周波数の重なりがあっ
ても、上昇時及び下降時で適切なペアリングが行えるF
M−CW方式レーダの信号処理装置を提供することを目
的とする。
み、ピーク周波数の欠落、ピーク周波数の重なりがあっ
ても、上昇時及び下降時で適切なペアリングが行えるF
M−CW方式レーダの信号処理装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、3角波状に周波数変調された連続波を
送信して移動する複数のターゲットからの反射波を受信
して受信信号の処理を行うFM−CW方式レーダの信号
処理装置において、前方の車両との距離情報を含む受信
信号と送信信号とのビート信号を形成する時に、前記3
角波状に変調される周波数の上昇時及び下降時のそれぞ
れでドプラ効果の情報を含むビート信号を形成するレー
ダと、前記上昇時及び下降時毎に、前記ビート信号の周
波数分析が行われ、前記ターゲットに対してはパワーが
大きくなるピーク周波数を示す周波数分析部と、閾値以
上の前記ピーク周波数の数が前記上昇時及び下降時で同
じ場合には、前記上昇時及び下降時のピーク周波数をそ
の大きさの順にペアリングするペアリング部とを備え、
前記ペアリング部は前記ピーク周波数の数が前記上昇時
及び下降時で同じ場合にはピーク周波数とそのピーク幅
とを記憶し、前記ピーク周波数の数が前記上昇時及び下
降時で異なる場合には欠落したピーク周波数のピーク幅
内でパワーがピークとなる周波数をピーク周波数とし
て、ピーク周波数の数を前記上昇時及び下降時で同じく
することを特徴とするFM−CW方式レーダの信号処理
装置を提供する。
解決するために、3角波状に周波数変調された連続波を
送信して移動する複数のターゲットからの反射波を受信
して受信信号の処理を行うFM−CW方式レーダの信号
処理装置において、前方の車両との距離情報を含む受信
信号と送信信号とのビート信号を形成する時に、前記3
角波状に変調される周波数の上昇時及び下降時のそれぞ
れでドプラ効果の情報を含むビート信号を形成するレー
ダと、前記上昇時及び下降時毎に、前記ビート信号の周
波数分析が行われ、前記ターゲットに対してはパワーが
大きくなるピーク周波数を示す周波数分析部と、閾値以
上の前記ピーク周波数の数が前記上昇時及び下降時で同
じ場合には、前記上昇時及び下降時のピーク周波数をそ
の大きさの順にペアリングするペアリング部とを備え、
前記ペアリング部は前記ピーク周波数の数が前記上昇時
及び下降時で同じ場合にはピーク周波数とそのピーク幅
とを記憶し、前記ピーク周波数の数が前記上昇時及び下
降時で異なる場合には欠落したピーク周波数のピーク幅
内でパワーがピークとなる周波数をピーク周波数とし
て、ピーク周波数の数を前記上昇時及び下降時で同じく
することを特徴とするFM−CW方式レーダの信号処理
装置を提供する。
【0007】さらに、前記ペアリング部は前記ピーク周
波数の数が前記上昇時及び下降時で異なる場合にはピー
ク周波数が欠落した前記上昇時及び下降時のいずれかで
前記閾値を下げて新たなピークの周波数をピーク周波数
としてもよい。以上の手段により、一時的に欠落したピ
ーク周波数を再生可能にしたので、上昇時及び下降時の
ペアリングが適切に行えるようになった。
波数の数が前記上昇時及び下降時で異なる場合にはピー
ク周波数が欠落した前記上昇時及び下降時のいずれかで
前記閾値を下げて新たなピークの周波数をピーク周波数
としてもよい。以上の手段により、一時的に欠落したピ
ーク周波数を再生可能にしたので、上昇時及び下降時の
ペアリングが適切に行えるようになった。
【0008】さらに、前記ペアリング部は、前記ペアリ
ング部は前記ピーク周波数の数が前記上昇時及び下降時
で同じ場合にはピーク周波数とそのピーク幅とを記憶
し、前記ピーク周波数の数が前記上昇時及び下降時で異
なる場合には前記上昇時及び下降時のいずれかで2つの
ピーク幅に共通の1つのピーク周波数があるならば共通
の1つを2つのピーク周波数としてもよい。以上の手段
により、一時的に重なったピーク周波数を再生可能にし
たので、上昇時及び下降時のペアリングが適切に行える
ようになった。
ング部は前記ピーク周波数の数が前記上昇時及び下降時
で同じ場合にはピーク周波数とそのピーク幅とを記憶
し、前記ピーク周波数の数が前記上昇時及び下降時で異
なる場合には前記上昇時及び下降時のいずれかで2つの
ピーク幅に共通の1つのピーク周波数があるならば共通
の1つを2つのピーク周波数としてもよい。以上の手段
により、一時的に重なったピーク周波数を再生可能にし
たので、上昇時及び下降時のペアリングが適切に行える
ようになった。
【0009】さらに、前記ペアリング部のペアリングに
よりにより得られた2つのピーク周波数のパワーの差が
所定値よりも大きい場合にはペアリングの関係を切るよ
うにしてもよい。さらに、前記ペアリング部のペアリン
グにより得られた2つのピーク周波数のピークの面積の
差が所定値よりも大きい場合にはペアリングの関係を切
るようにしてもよい。
よりにより得られた2つのピーク周波数のパワーの差が
所定値よりも大きい場合にはペアリングの関係を切るよ
うにしてもよい。さらに、前記ペアリング部のペアリン
グにより得られた2つのピーク周波数のピークの面積の
差が所定値よりも大きい場合にはペアリングの関係を切
るようにしてもよい。
【0010】以上の手段により、誤ったペアリングを回
避することが可能になった。
避することが可能になった。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明に係るスキャン
式レーダの信号処理装置の概略を説明する図である。本
図(a)に示す如く、スキャン式レーダの信号処理装置
は、自動車に搭載され、前方の車両をスキャンするレー
ダ1を具備する。レーダ1は3角波状のFM(周波数変
調)−CW(連続波)レーダであり、本図(b)に示す
如く、前方の車両に電波(周波数f0)を送信し且つ前方
の車両の反射波(周波数f0 +fd,fd :ドプラ周波
数)を受信するアンテナ11と、FMの3角波の信号を
繰り返し出力してアンテナ11に電波を送信する送信機
12と、アンテナ11からの受信信号と送信機12から
の出力信号とのビート信号(周波数fb ) を取る混合器
とを具備する。
図面を参照して説明する。図1は本発明に係るスキャン
式レーダの信号処理装置の概略を説明する図である。本
図(a)に示す如く、スキャン式レーダの信号処理装置
は、自動車に搭載され、前方の車両をスキャンするレー
ダ1を具備する。レーダ1は3角波状のFM(周波数変
調)−CW(連続波)レーダであり、本図(b)に示す
如く、前方の車両に電波(周波数f0)を送信し且つ前方
の車両の反射波(周波数f0 +fd,fd :ドプラ周波
数)を受信するアンテナ11と、FMの3角波の信号を
繰り返し出力してアンテナ11に電波を送信する送信機
12と、アンテナ11からの受信信号と送信機12から
の出力信号とのビート信号(周波数fb ) を取る混合器
とを具備する。
【0012】本図(a)に示す如く、低域通過フィルタ
(LPF)2は、レーダ1の混合器11に接続されて、
ビート信号に含まれる、サンプル周波数により決まるナ
イキスト周波数以上の信号を除去して折り返し歪みの発
生を防止する。アナログ/デジタル(A/D)変換器3
はサンプル周波数でサンプリングを行い、低域通過フィ
ルタ2のアナログ信号をデジタル信号に変換する。
(LPF)2は、レーダ1の混合器11に接続されて、
ビート信号に含まれる、サンプル周波数により決まるナ
イキスト周波数以上の信号を除去して折り返し歪みの発
生を防止する。アナログ/デジタル(A/D)変換器3
はサンプル周波数でサンプリングを行い、低域通過フィ
ルタ2のアナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0013】高速フ−リエ変換部(FFT)4は、A/
D変換部3の出力に接続されて、3角波状の周波数変調
の上昇時、下降時のビート信号を周波数分析を行う。ペ
アリング部5は高速フ−リエ変換部4から得られた上昇
時、下降時の周波数ピークに対して、後述するように、
ペアリングを行う。ターゲット認定部6はペアリング部
5によりペアリングされた結果に基づいて、後述するよ
うに、ターゲットの距離、速度を求め、ターゲットを認
定する。
D変換部3の出力に接続されて、3角波状の周波数変調
の上昇時、下降時のビート信号を周波数分析を行う。ペ
アリング部5は高速フ−リエ変換部4から得られた上昇
時、下降時の周波数ピークに対して、後述するように、
ペアリングを行う。ターゲット認定部6はペアリング部
5によりペアリングされた結果に基づいて、後述するよ
うに、ターゲットの距離、速度を求め、ターゲットを認
定する。
【0014】図2はスキャン時のある角度で前方の車両
を捕らえた例を示す図である。本図に示す如く、レーダ
1により、自車レーンの前方のバイク(ターゲット
a)、前方の車両(ターゲッb)、追越レーンの前方の
車両(ターゲットc)等を含めて複数、例えば、3つの
ターゲットが捕らえられる。図3はレーダ1の送信信号
と受信信号との例を説明する図である。本図(a)に示
す如く、レーダ1からは、実線信号で示されように、周
期1/fm で、周波数偏移幅Δfの3角波状の周波数変
調が行われて、送信波が送信される。さらに、レーダ1
では、点線で示されるように、ターゲットで反射された
反射波を受信する。本図(b)に示す如く、レーダ1で
は、3角波の上昇時、下降時で受信信号と反射信号との
ビートを取り、ビート信号を取る。上昇時と下降時とで
ビート信号の周波数が異なるのは、前方の車両との相対
速度により生じするドプラ効果の影響である。なお、高
速フ−リエ変換部4においては、上昇時、下降時のビー
ト信号について周波数分析が逐次行われ、その結果とし
て、あるターゲットに対して上昇時、下降時のピーク周
波数が検知され、それぞれのピーク周波数は、 fb (u) =fr −fd …(1) fb (d) =fr +fd …(2) となり、ここに、 fr = fr ={Δf/(1/2fm )}・T =(4R・fm ・Δf)/c …(3) であり、fd はドプラ周波数である。
を捕らえた例を示す図である。本図に示す如く、レーダ
1により、自車レーンの前方のバイク(ターゲット
a)、前方の車両(ターゲッb)、追越レーンの前方の
車両(ターゲットc)等を含めて複数、例えば、3つの
ターゲットが捕らえられる。図3はレーダ1の送信信号
と受信信号との例を説明する図である。本図(a)に示
す如く、レーダ1からは、実線信号で示されように、周
期1/fm で、周波数偏移幅Δfの3角波状の周波数変
調が行われて、送信波が送信される。さらに、レーダ1
では、点線で示されるように、ターゲットで反射された
反射波を受信する。本図(b)に示す如く、レーダ1で
は、3角波の上昇時、下降時で受信信号と反射信号との
ビートを取り、ビート信号を取る。上昇時と下降時とで
ビート信号の周波数が異なるのは、前方の車両との相対
速度により生じするドプラ効果の影響である。なお、高
速フ−リエ変換部4においては、上昇時、下降時のビー
ト信号について周波数分析が逐次行われ、その結果とし
て、あるターゲットに対して上昇時、下降時のピーク周
波数が検知され、それぞれのピーク周波数は、 fb (u) =fr −fd …(1) fb (d) =fr +fd …(2) となり、ここに、 fr = fr ={Δf/(1/2fm )}・T =(4R・fm ・Δf)/c …(3) であり、fd はドプラ周波数である。
【0015】(1)、(2)式より、
fr ={fb (u) +fb (d) }/2 …(4)
として得られ、(3)式より、
R=fr ・c/(4R・fm ・Δf) …(5)
となる。ここに、Rは前方車両と自車との間の距離、c
は光速である。
は光速である。
【0016】すなわち、上昇時と下降時とのピーク周波
数の対により前方車両の距離が得られる。前方の車両と
の相対距離は得られた距離の時間変化により得られる。
ペアリング部5は、複数のターゲットがある場合に、複
数のピーク周波数から、1つのターゲットに対して、
(1)、(2)式で表せる一対の上昇時と下降時とのピ
ーク周波数の選択を、すなわち、ペアリングを、以下の
ように、行う。
数の対により前方車両の距離が得られる。前方の車両と
の相対距離は得られた距離の時間変化により得られる。
ペアリング部5は、複数のターゲットがある場合に、複
数のピーク周波数から、1つのターゲットに対して、
(1)、(2)式で表せる一対の上昇時と下降時とのピ
ーク周波数の選択を、すなわち、ペアリングを、以下の
ように、行う。
【0017】図4は高速フ−リエ変化部4により得られ
た周波数分析結果に基づいてピーク周波数のペアリング
を説明する図である。本図(a)に示すように、実線の
上昇ビート信号、点線の下降ビート信号の周波数分析の
結果では、一例として、パワーの閾値以上に上昇ビート
には周波数a1、b1、c1にピーク周波数があり、下
降ビートには周波数a2、b2、c2にピーク周波数が
あるとする。なお、閾値を設けるのは、ノイズがピーク
周波数として得られるのを回避するためである。
た周波数分析結果に基づいてピーク周波数のペアリング
を説明する図である。本図(a)に示すように、実線の
上昇ビート信号、点線の下降ビート信号の周波数分析の
結果では、一例として、パワーの閾値以上に上昇ビート
には周波数a1、b1、c1にピーク周波数があり、下
降ビートには周波数a2、b2、c2にピーク周波数が
あるとする。なお、閾値を設けるのは、ノイズがピーク
周波数として得られるのを回避するためである。
【0018】この場合、上昇ビートと下降ビートでは、
ピーク周波数が同じ数、3つあるので、単に周波数の低
いものからピーク周波数のペアリングを行う。すなわ
ち、ターゲットa、b、cに対して、(a1、a2)、
(b1、b2)、(c1、c2)のようにピーク周波数
のペアリングが行われる。なお、タ−ゲット認定部6で
は、ペアリング部5でペアリングされたピーク周波数の
うちペアとなったピーク周波数のパワーの差(図4のΔ
P)が所定値以上の場合には、ペアリングの関係を切る
ペアカットを行い、このようなペアのピーク周波数に対
してはターゲットの認定から除去する。誤ってペアリン
グされて、異常な距離が得られるのを回避するためであ
る。
ピーク周波数が同じ数、3つあるので、単に周波数の低
いものからピーク周波数のペアリングを行う。すなわ
ち、ターゲットa、b、cに対して、(a1、a2)、
(b1、b2)、(c1、c2)のようにピーク周波数
のペアリングが行われる。なお、タ−ゲット認定部6で
は、ペアリング部5でペアリングされたピーク周波数の
うちペアとなったピーク周波数のパワーの差(図4のΔ
P)が所定値以上の場合には、ペアリングの関係を切る
ペアカットを行い、このようなペアのピーク周波数に対
してはターゲットの認定から除去する。誤ってペアリン
グされて、異常な距離が得られるのを回避するためであ
る。
【0019】また、ターゲット認定部6では、ペアリン
グ部5でペアリングされたピーク周波数のうち、本図
(b)に示す如く、例えば、上昇ビートでピーク周波数
a1、下降ビートでピーク周波数のa2に対して各ピー
クに対して半値幅の面積をSa1、Sa2が求められ
る。Sa1とSa2との差の大きさが所定値以上の場合
には、ペアリングの関係を切るペアカットを行い、この
ようなペアのピーク周波数に対してはターゲットの認定
から除去する。前述と同様に、誤ってペアリングされ
て、異常な距離が得られるのを回避するためである。
グ部5でペアリングされたピーク周波数のうち、本図
(b)に示す如く、例えば、上昇ビートでピーク周波数
a1、下降ビートでピーク周波数のa2に対して各ピー
クに対して半値幅の面積をSa1、Sa2が求められ
る。Sa1とSa2との差の大きさが所定値以上の場合
には、ペアリングの関係を切るペアカットを行い、この
ようなペアのピーク周波数に対してはターゲットの認定
から除去する。前述と同様に、誤ってペアリングされ
て、異常な距離が得られるのを回避するためである。
【0020】さらに、ペアリング部5は、上昇ビート、
下降ビートのピーク周波数の数が等しい場合に、(上記
例ではそれぞれ3つと等しい、)上昇ビート、下降ビー
トにおいて、ピーク周波数について、ピーク周波数とこ
れに対するピーク幅をそれぞれ記憶する。例えば、図4
に示す如く、上昇ビートにおいて、(ピーク周波数、ピ
ーク幅)=(a1、Wa1)、(b1、Wb1)、(c
1、Wc1)、下降ビートにおいて、(ピーク周波数、
ピーク幅)=(a2、Wa2)、(b2、Wb2)、
(c2、Wc2)が記憶される。
下降ビートのピーク周波数の数が等しい場合に、(上記
例ではそれぞれ3つと等しい、)上昇ビート、下降ビー
トにおいて、ピーク周波数について、ピーク周波数とこ
れに対するピーク幅をそれぞれ記憶する。例えば、図4
に示す如く、上昇ビートにおいて、(ピーク周波数、ピ
ーク幅)=(a1、Wa1)、(b1、Wb1)、(c
1、Wc1)、下降ビートにおいて、(ピーク周波数、
ピーク幅)=(a2、Wa2)、(b2、Wb2)、
(c2、Wc2)が記憶される。
【0021】次に、一時的に不要反射物等で、上昇ビー
ト、下降ビートのピーク周波数の数が等しくならならい
場合が生じる。この場合、前記と同様にしてペアリング
を行うとピーク周波数が一つ余るが、どのピーク周波数
が欠落したか判断ができないので、前記と同様にしてペ
アリングを強制的に行うと、得られた距離が異常とな
る。上昇ビート、下降ビートのピーク周波数の数が異な
る場合にはペアリング部5は、以下のようにして、ピー
ク周波数のペアリングを行う。
ト、下降ビートのピーク周波数の数が等しくならならい
場合が生じる。この場合、前記と同様にしてペアリング
を行うとピーク周波数が一つ余るが、どのピーク周波数
が欠落したか判断ができないので、前記と同様にしてペ
アリングを強制的に行うと、得られた距離が異常とな
る。上昇ビート、下降ビートのピーク周波数の数が異な
る場合にはペアリング部5は、以下のようにして、ピー
ク周波数のペアリングを行う。
【0022】図5は上昇ビート、下降ビートでピーク周
波数の数が異なる場合のペアリングを行う例を示す図で
ある。本図に示す如く、一例として、パワーの閾値以上
に上昇ビートには周波数a1、b1、c1にピーク周波
数があるが、下降ビートには周波数a2、c2にピーク
周波数があるとする。すなわち、不要反射物等の影響に
より上昇ビートのピーク周波数b1のピークパワーが低
下し、これに対応する下降ビートのピーク周波数のピー
クパワーが閾値以下となる。この場合、上昇ビートには
ピーク周波数の数が3つであり、下降ビートにはピーク
周波数の数が2つであり、ピーク周波数の数が異なる。
前回の上昇ビートと下降ビートとにおいて、ピーク周波
数の数が同じであるという条件で、前回の下降ビートに
おいてピーク幅Wa2、Wc2では、今回のパワー値が
閾値以上であり、ピーク幅Wb2では今回のパワーが閾
値以下であるので、ピーク周波数b2が一時的に欠落し
ていると判断される。この場合、前回の下降ビートにお
けるピーク幅Wb2内のピーク周波数のパワーが閾値以
下であっても、この範囲のパワーのピークに対応する周
波数をピーク周波数b2と見なす。これにより下降ビー
トのピーク周波数は3つとなり、上昇ビートのピーク周
波数の数、3つ、と同じになり、前記と同様にしてペア
リングが可能になる。なお、このようにしても、三角波
状の周期1/fm は高々数msであるので、この間にタ
ーゲットが無くなることはないため(つまりノイズとは
しないで)、前回のピーク周波数で代用することにし
た。
波数の数が異なる場合のペアリングを行う例を示す図で
ある。本図に示す如く、一例として、パワーの閾値以上
に上昇ビートには周波数a1、b1、c1にピーク周波
数があるが、下降ビートには周波数a2、c2にピーク
周波数があるとする。すなわち、不要反射物等の影響に
より上昇ビートのピーク周波数b1のピークパワーが低
下し、これに対応する下降ビートのピーク周波数のピー
クパワーが閾値以下となる。この場合、上昇ビートには
ピーク周波数の数が3つであり、下降ビートにはピーク
周波数の数が2つであり、ピーク周波数の数が異なる。
前回の上昇ビートと下降ビートとにおいて、ピーク周波
数の数が同じであるという条件で、前回の下降ビートに
おいてピーク幅Wa2、Wc2では、今回のパワー値が
閾値以上であり、ピーク幅Wb2では今回のパワーが閾
値以下であるので、ピーク周波数b2が一時的に欠落し
ていると判断される。この場合、前回の下降ビートにお
けるピーク幅Wb2内のピーク周波数のパワーが閾値以
下であっても、この範囲のパワーのピークに対応する周
波数をピーク周波数b2と見なす。これにより下降ビー
トのピーク周波数は3つとなり、上昇ビートのピーク周
波数の数、3つ、と同じになり、前記と同様にしてペア
リングが可能になる。なお、このようにしても、三角波
状の周期1/fm は高々数msであるので、この間にタ
ーゲットが無くなることはないため(つまりノイズとは
しないで)、前回のピーク周波数で代用することにし
た。
【0023】なお、図5において、前回の上昇ビートと
下降ビートとにおいて、ピーク周波数の数が同じである
ことを条件に、一時的に閾値を下げて、新たに得られた
パワーのピークの周波数を下降ビートのピーク周波数b
2と認め、下降ビートのピーク周波数と上昇ビートのピ
ーク周波数の数が一致するようにしてもよい。このよう
にしても上記と同様の作用効果を得ることが可能とな
る。
下降ビートとにおいて、ピーク周波数の数が同じである
ことを条件に、一時的に閾値を下げて、新たに得られた
パワーのピークの周波数を下降ビートのピーク周波数b
2と認め、下降ビートのピーク周波数と上昇ビートのピ
ーク周波数の数が一致するようにしてもよい。このよう
にしても上記と同様の作用効果を得ることが可能とな
る。
【0024】図6は上昇ビート、下降ビートでピーク周
波数の数が異なる場合のペアリングを行う別の例を示す
図である。本図に示す如く、一例として、パワーの閾値
以上に上昇ビートには周波数a1、b1、c1、d2に
ピーク周波数が4つあるが、下降ビートには周波数a
2、c2/b2、d2にピーク周波数が3つあるとす
る。この場合、上昇ビートにはピーク周波数の数が4つ
であり、下降ビートにはピーク周波数の数が3つであ
り、ピーク周波数の数が異なる。前回の上昇ビートと下
降ビートとにおいて、ピーク周波数の数が同じであると
き、前回の下降ビートにおいてピーク幅Wa2、Wb
2、Wc2、Wd2では、今回のパワー値が閾値以上で
ある。しかも、ピーク幅Wb2〜Wc2に渡る範囲にピ
ーク周波数c2/b2が一つしかない。この場合、ピー
ク周波数c2/b2を2つのピーク周波数と見なす。こ
れは、前回2つのピーク周波数c2、b2が今回重なっ
て1つのなることがあるためである。すなわち、自車の
走行レーンの前方の車両と、追越レーンの前方の車両が
距離的に一時的に重なって、上昇ビート、下降ビートの
いずれかで重なって1つのピーク周波数となる場合があ
るためである。これにより下降ビートのピーク周波数は
4つとなり、上昇ビートのピーク周波数の数、4つ、と
同じになり、前記と同様にしてペアリングが可能にな
る。
波数の数が異なる場合のペアリングを行う別の例を示す
図である。本図に示す如く、一例として、パワーの閾値
以上に上昇ビートには周波数a1、b1、c1、d2に
ピーク周波数が4つあるが、下降ビートには周波数a
2、c2/b2、d2にピーク周波数が3つあるとす
る。この場合、上昇ビートにはピーク周波数の数が4つ
であり、下降ビートにはピーク周波数の数が3つであ
り、ピーク周波数の数が異なる。前回の上昇ビートと下
降ビートとにおいて、ピーク周波数の数が同じであると
き、前回の下降ビートにおいてピーク幅Wa2、Wb
2、Wc2、Wd2では、今回のパワー値が閾値以上で
ある。しかも、ピーク幅Wb2〜Wc2に渡る範囲にピ
ーク周波数c2/b2が一つしかない。この場合、ピー
ク周波数c2/b2を2つのピーク周波数と見なす。こ
れは、前回2つのピーク周波数c2、b2が今回重なっ
て1つのなることがあるためである。すなわち、自車の
走行レーンの前方の車両と、追越レーンの前方の車両が
距離的に一時的に重なって、上昇ビート、下降ビートの
いずれかで重なって1つのピーク周波数となる場合があ
るためである。これにより下降ビートのピーク周波数は
4つとなり、上昇ビートのピーク周波数の数、4つ、と
同じになり、前記と同様にしてペアリングが可能にな
る。
【0025】図7はペアリング部5の一連の動作を説明
するフローチャートである。本図に示す如く、ステップ
S1において、高速フ−リエ変換部4から上昇ビート、
下降ビートにおけるピーク周波数を入力する。ステップ
S2において、上昇ビートのピーク周波数の数、下降ビ
ートのピーク周波数の数が一致するかを判断する。一致
するならばステップS3に進む。
するフローチャートである。本図に示す如く、ステップ
S1において、高速フ−リエ変換部4から上昇ビート、
下降ビートにおけるピーク周波数を入力する。ステップ
S2において、上昇ビートのピーク周波数の数、下降ビ
ートのピーク周波数の数が一致するかを判断する。一致
するならばステップS3に進む。
【0026】ステップS3において、上昇ビート、下降
ビートのそれぞれにおいて、複数のピーク周波数のそれ
ぞれについてピーク周波数の位置、ピーク幅をそれぞれ
記憶する(図4参照)。ステップS4において、上昇ビ
ート、下降ビートにおいて単に周波数の低いピーク周波
数の順にピーク周波数のペアリングを行う。
ビートのそれぞれにおいて、複数のピーク周波数のそれ
ぞれについてピーク周波数の位置、ピーク幅をそれぞれ
記憶する(図4参照)。ステップS4において、上昇ビ
ート、下降ビートにおいて単に周波数の低いピーク周波
数の順にピーク周波数のペアリングを行う。
【0027】ステップS5において、ペアリング部5は
ペアリングの結果をターゲット判断部6に出力し、ター
ゲット部6では、ペアのピーク周波数のパワーの差が所
定値以上かを判断する。ペアのピーク周波数のパワー差
が所定値以上の場合には処理を終了して、ペアリング部
5により行われたペアリングの関係を切るペアカットを
行う。又は、ペアのピーク周波数の各ピークに対する面
積の差が所定値以上の場合には処理を終了するようにし
てもよい。
ペアリングの結果をターゲット判断部6に出力し、ター
ゲット部6では、ペアのピーク周波数のパワーの差が所
定値以上かを判断する。ペアのピーク周波数のパワー差
が所定値以上の場合には処理を終了して、ペアリング部
5により行われたペアリングの関係を切るペアカットを
行う。又は、ペアのピーク周波数の各ピークに対する面
積の差が所定値以上の場合には処理を終了するようにし
てもよい。
【0028】ステップS6において、ステップS5でペ
アのピーク周波数のパワー差が所定値未満の場合には、
ペアリング部5からのペアリングの結果を基に、ターゲ
ット認定部6では前方の車両との距離、相対速度が求め
られ、処理が終了される。ステップS7において、ステ
ップS2で一致がなければ、ピーク周波数の数が少ない
上昇ビート、下降ビートのいずれか一方において、ピー
ク周波数のうち欠落しているピーク周波数が有るかを判
断する。欠落している場合にはステップS8に進む。
アのピーク周波数のパワー差が所定値未満の場合には、
ペアリング部5からのペアリングの結果を基に、ターゲ
ット認定部6では前方の車両との距離、相対速度が求め
られ、処理が終了される。ステップS7において、ステ
ップS2で一致がなければ、ピーク周波数の数が少ない
上昇ビート、下降ビートのいずれか一方において、ピー
ク周波数のうち欠落しているピーク周波数が有るかを判
断する。欠落している場合にはステップS8に進む。
【0029】ステップS8において、記憶されている前
回のピーク周波数のピーク幅では今回のパワーが閾値以
下であるとピーク周波数が一時的に欠落していると判断
されて、前記記憶されているピーク幅におけるピークパ
ワーをピーク周波数と見なして、ステップS4に進む。
又は、閾値を一時的に下げて、欠落したピーク周波数を
得るようにしてもよい。
回のピーク周波数のピーク幅では今回のパワーが閾値以
下であるとピーク周波数が一時的に欠落していると判断
されて、前記記憶されているピーク幅におけるピークパ
ワーをピーク周波数と見なして、ステップS4に進む。
又は、閾値を一時的に下げて、欠落したピーク周波数を
得るようにしてもよい。
【0030】ステップS9において、ピーク周波数が欠
落していないが、2つのピーク幅に共通の1つのピーク
周波数だけが有るかを判断する。これ以外のケースの場
合には処理を終了する。ステップS10において上記判
断が肯定的な場合には、共通の1つのピーク周波数を二
つのピーク周波数と見なして、ステップS4に進む。
落していないが、2つのピーク幅に共通の1つのピーク
周波数だけが有るかを判断する。これ以外のケースの場
合には処理を終了する。ステップS10において上記判
断が肯定的な場合には、共通の1つのピーク周波数を二
つのピーク周波数と見なして、ステップS4に進む。
【0031】
【発明の効果】以上の説明により本発明によれば、一時
的に欠落し又は重なったピーク周波数を再生可能にした
ので、上昇時及び下降時のペアリングが適切に行えるよ
うになり、誤ったペアリングを回避することが可能にな
った。
的に欠落し又は重なったピーク周波数を再生可能にした
ので、上昇時及び下降時のペアリングが適切に行えるよ
うになり、誤ったペアリングを回避することが可能にな
った。
【図1】図1は本発明に係るスキャン式レーダの信号処
理装置の概略を説明する図である。
理装置の概略を説明する図である。
【図2】図2はスキャン時のある角度で前方の車両を捕
らえた例を示す図である。
らえた例を示す図である。
【図3】図3はレーダ1の送信信号と受信信号との例を
説明する図である。
説明する図である。
【図4】図4は高速フ−リエ変化部4により得られた周
波数分析結果に基づいてピーク周波数のペアリングを説
明する図である。
波数分析結果に基づいてピーク周波数のペアリングを説
明する図である。
【図5】図5は上昇ビート、下降ビートでピーク周波数
の数が異なる場合のペアリングを行う例を示す図であ
る。
の数が異なる場合のペアリングを行う例を示す図であ
る。
【図6】図6は上昇ビート、下降ビートでピーク周波数
の数が異なる場合のペアリングを行う別の例を示す図で
ある。
の数が異なる場合のペアリングを行う別の例を示す図で
ある。
【図7】図7はペアリング部5の一連の動作を説明する
フローチャートである。
フローチャートである。
1…レーダ
2…LPF
3…A/D変換器
4…高速フ−リエ変換部
5…ペアリング部
6…ターゲット認定部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 高木 誠
愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自
動車株式会社内
(56)参考文献 特開 平5−150035(JP,A)
特開 平5−256937(JP,A)
特開 平7−55926(JP,A)
特開 平9−145827(JP,A)
特開 平10−206532(JP,A)
特開 平11−190772(JP,A)
特開 平11−271426(JP,A)
特開 平11−258337(JP,A)
特許3305624(JP,B2)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G01S 7/00 - 7/42
G01S 13/00 - 13/95
Claims (5)
- 【請求項1】 3角波状に周波数変調された連続波を送
信して移動する複数のターゲットからの反射波を受信し
て受信信号の処理を行うFM−CW方式レーダの信号処
理装置において、 前方の車両との距離情報を含む受信信号と送信信号との
ビート信号を形成する時に、前記3角波状に変調される
周波数の上昇時及び下降時のそれぞれでドプラ効果の情
報を含むビート信号を形成するレーダと、 前記上昇時及び下降時毎に、前記ビート信号の周波数分
析が行われ、前記ターゲットに対してはパワーが大きく
なるピーク周波数を示す周波数分析部と、 閾値以上の前記ピーク周波数の数が前記上昇時及び下降
時で同じ場合には、前記上昇時及び下降時のピーク周波
数をその大きさの順にペアリングするペアリング部とを
備え、 前記ペアリング部は前記ピーク周波数の数が前記上昇時
及び下降時で同じ場合にはピーク周波数とそのピーク幅
とを記憶し、前記ピーク周波数の数が前記上昇時及び下
降時で異なる場合には欠落したピーク周波数のピーク幅
内でパワーがピークとなる周波数をピーク周波数とし
て、ピーク周波数の数を前記上昇時及び下降時で同じく
することを特徴とするFM−CW方式レーダの信号処理
装置。 - 【請求項2】 3角波状に周波数変調された連続波を送
信して移動する複数のターゲットからの反射波を受信し
て受信信号の処理を行うFM−CW方式レーダの信号処
理装置において、 前方の車両との距離情報を含む受信信号と送信信号との
ビート信号を形成する時に、前記3角波状に変調される
周波数の上昇時及び下降時のそれぞれでドプラ効果の情
報を含むビート信号を形成するレーダと、 前記上昇時及び下降時毎に、前記ビート信号の周波数分
析が行われ、前記ターゲットに対してはパワーが大きく
なるピーク周波数を示す周波数分析部と、 閾値以上の前記ピーク周波数の数が前記上昇時及び下降
時で同じ場合には、前記上昇時及び下降時のピーク周波
数をその大きさの順にペアリングするペアリング部とを
備え、 前記ペアリング部は前記ピーク周波数の数が前記上昇時
及び下降時で異なる場合にはピーク周波数が欠落した前
記上昇時及び下降時のいずれかで前記閾値を下げて新た
なピークの周波数をピーク周波数として、ピーク周波数
の数を前記上昇時及び下降時で同じくすることを特徴と
するFM−CW方式レーダの信号処理装置。 - 【請求項3】 3角波状に周波数変調された連続波を送
信して移動する複数のターゲットからの反射波を受信し
て受信信号の処理を行うFM−CW方式レーダの信号処
理装置において、 前方の車両との距離情報を含む受信信号と送信信号との
ビート信号を形成する時に、前記3角波状に変調される
周波数の上昇時及び下降時のそれぞれでドプラ効果の情
報を含むビート信号を形成するレーダと、 前記上昇時及び下降時毎に、前記ビート信号の周波数分
析が行われ、前記ターゲットに対してはパワーが大きく
なるピーク周波数を示す周波数分析部と、 閾値以上の前記ピーク周波数の数が前記上昇時及び下降
時で同じ場合には、前記上昇時及び下降時のピーク周波
数をその大きさの順にペアリングするペアリング部とを
備え、 前記ペアリング部は、前記ペアリング部は前記ピーク周
波数の数が前記上昇時及び下降時で同じ場合にはピーク
周波数とそのピーク幅とを記憶し、前記ピーク周波数の
数が前記上昇時及び下降時で異なる場合には前記上昇時
及び下降時のいずれかで2つのピーク幅間に共通の1つ
のピーク周波数があるならば共通の1つを2つのピーク
周波数として、ピーク周波数の数を前記上昇時及び下降
時で同じくすることを特徴とするFM−CW方式レーダ
の信号処理装置。 - 【請求項4】 前記ペアリング部のペアリングにより得
られた2つのピーク周波数のパワーの差が所定値よりも
大きい場合にはペアリングの関係を切ることを特徴とす
る、請求項1乃至3のいずれかに記載のFM−CW方式
レーダの信号処理装置。 - 【請求項5】 前記ペアリング部のペアリングにより得
られた2つのピーク周波数のピークの面積の差が所定値
よりも大きい場合にはペアリングの関係を切ることを特
徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のFM−C
W方式レーダの信号処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12107198A JP3406225B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | Fm−cw方式レーダの信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12107198A JP3406225B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | Fm−cw方式レーダの信号処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11316273A JPH11316273A (ja) | 1999-11-16 |
JP3406225B2 true JP3406225B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=14802129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12107198A Expired - Fee Related JP3406225B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | Fm−cw方式レーダの信号処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3406225B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3489514B2 (ja) * | 1999-12-09 | 2004-01-19 | 株式会社デンソー | Fmcwレーダ装置 |
JP4820083B2 (ja) * | 2004-11-17 | 2011-11-24 | 富士通株式会社 | レーダ装置の制御方法、レーダ装置、プログラム |
JP5317570B2 (ja) | 2008-08-07 | 2013-10-16 | 富士通テン株式会社 | レーダ装置及び物標検出方法 |
JP4820449B2 (ja) * | 2010-02-01 | 2011-11-24 | 富士通株式会社 | レーダ装置の制御方法、レーダ装置、プログラム |
CN110118957B (zh) * | 2019-05-06 | 2023-09-12 | 上海航天电子有限公司 | 一种三角形调频连续波上下扫频的目标配对方法 |
US11313955B1 (en) | 2020-10-22 | 2022-04-26 | Aeva, Inc. | Techniques to associate peaks in multi-target scenarios in coherent lidar systems |
-
1998
- 1998-04-30 JP JP12107198A patent/JP3406225B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11316273A (ja) | 1999-11-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6009788B2 (ja) | レーダ装置、および、信号処理方法 | |
JP4007498B2 (ja) | 車載用レーダ装置 | |
JP4093109B2 (ja) | 車両用レーダ装置 | |
JP3988571B2 (ja) | レーダ装置 | |
JP4678945B2 (ja) | スキャン式レーダの静止物検知方法 | |
JP4098311B2 (ja) | 電子走査型ミリ波レーダ装置およびコンピュータプログラム | |
US8674873B2 (en) | Signal processing apparatus, radar apparatus, object detection system, signal processing method, and computer-readable medium | |
JP2008232832A (ja) | 干渉判定方法,fmcwレーダ | |
JP3753652B2 (ja) | Fm−cwレーダのミスペアリング判定及び信号処理方法 | |
JP3252680B2 (ja) | 車載用走査レーダ装置 | |
JP3610052B2 (ja) | レーダ装置 | |
US9442183B2 (en) | Radar apparatus and signal processing method | |
JP2015155807A (ja) | レーダ装置、車両制御システム、および、信号処理方法 | |
JP3664671B2 (ja) | ミリ波レーダ装置 | |
JP4079739B2 (ja) | 車載用レーダ装置 | |
JP2001166035A (ja) | レーダ装置及びノイズレベル閾値変更方法 | |
JP3406225B2 (ja) | Fm−cw方式レーダの信号処理装置 | |
JP3307249B2 (ja) | 車載レーダ装置 | |
JP3635228B2 (ja) | スキャン式レーダの信号処理方法 | |
JP3720662B2 (ja) | 車載用レーダ装置 | |
JP3505441B2 (ja) | Fft信号処理でのピーク周波数算出方法 | |
JP2765251B2 (ja) | 車両用レーダ装置 | |
JP3492199B2 (ja) | Fm−cwレーダの信号処理装置 | |
JPH11337635A (ja) | スキャン用のfm−cw方式レーダの信号処理装置 | |
JP3304792B2 (ja) | 車載レーダ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030128 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090307 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090307 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100307 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |