JP3403859B2 - Release film - Google Patents

Release film

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JP3403859B2
JP3403859B2 JP10221695A JP10221695A JP3403859B2 JP 3403859 B2 JP3403859 B2 JP 3403859B2 JP 10221695 A JP10221695 A JP 10221695A JP 10221695 A JP10221695 A JP 10221695A JP 3403859 B2 JP3403859 B2 JP 3403859B2
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polarizing plate
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俊也 小山
幸朗 森本
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は離型フイルムに関し、更
に詳しくは偏光板、位相差偏光板或いは位相差板の異物
検査の際に本発明の離型フイルムを積層して用いると異
物検査を容易におこなうことができる離型フイルムに関
する。 【0002】 【従来の技術】液晶ディスプレイ(LCD)は、近年高
性能化、高画質化およびカラー化、大画面化の技術が進
み、かつCRT(Cathode Ray Tube)
ディスプレイに比べ軽薄化、低エネルギー消費化が可能
であることから、例えばノート型パーソナルコンピュー
ター或いはワードプロセッサー等のディスプレイに広く
採用されて急速に普及し、かつその伸びも著しい。 【0003】しかし、LCDの更なる成長のためには価
格の低減が必要であり、コスト合理化が重要なポイント
となっている。そして、特に不良品発生率が高い大画面
のTFT(Thin Film Transistor
アクティブマトリック)方式やSTN(スーパーツイ
ストネマティック)方式のLCDの歩留を向上させるこ
とによるコスト合理化が急務となっている。 【0004】LCDにおいて、偏光板、位相差偏光板或
いは位相差板はLCDの透過光の明暗をつけることや、
色相を変化させるために必要かつ重要な部品であるが、
これらについても品質の安定維持が重要課題となってお
り、工程検査、品質検査、出荷検査の基準が益々厳しく
なってきているのが現状である。 【0005】偏光板、位相差偏光板或いは位相差板は偏
光基材の1つの面に粘着層を設け、その粘着層の上に離
型フイルムを更に積層した積層体をロール状態に巻いて
運搬或いは保管される。そして、LCDを製造する際
に、それぞれの積層体をロールから取り出して各種サイ
ズに打ち抜き、断裁してLCDの製造に供される。 【0006】LCDの製造に供されるこれらの積層体の
検査で重要な項目の1つとして異物の混入、付着の検査
があり、これには偏光板偏光子製造過程は言うに及ば
ず、離型フイルムとの粘着ラミネート工程、打ち抜き断
裁工程および養生出荷梱包工程までの全工程における異
物管理が大切である。 【0007】しかしながら、上記積層体の異物検査はク
ロスニコル法(偏光板2枚を延伸軸を直交させて配置
し、その偏光板の間にサンプルフイルムを入れ、透過光
により異物を検査する方法)による人間の目視検査であ
り、特に大画面用のものについては離型フイルムのベー
スである二軸配向ポリエステルフイルムの光学的異方性
が原因となって正確な目視検査が阻害される場合があ
り、そのために異物混入の見逃しがかなりの頻度で発生
している。 【0008】前記離型フイルムのベースフイルムには二
軸配向ポリエステルフイルムが通常用いられ、特に機械
的特性や熱的特性が縦方向(長手方向)及び横方向(幅
方向)でバランスしている二軸配向ポリエチレンテレフ
タレートフイルムが用いられている。そして、この二軸
配向ポリエステルフイルムの結晶配向主軸の方向は、フ
イルム縦方向及び横方向のいずれとも一致せず、両方向
のほぼ中間にある。更に該結晶配向主軸の方向はフイル
ム横方向(幅方向)の位置によって大きく変化してい
る。この変化は、製膜時のボーイング現象によるが、中
央部よりも両端部に近づくほど大きくなっている。 【0009】一方、偏光板、位相差偏光板或いは位相差
板は一軸配向の偏光フイルムを用いてつくられ、その配
向軸の方向は通常縦方向である。 【0010】そこで、長尺の偏光板、位相差偏光板或い
は位相差板と、ロールから取り出した離型フイルムとを
ラミネートすると、偏光板、位相差偏光板或いは位相差
板の配向軸の方向と離型フイルムを構成する二軸配向ポ
リエステルフイルムの結晶配向主軸の方向とがずれ、し
かも二軸配向ポリエステルフイルムの結晶配向主軸の方
向がフイルム中央部から端部に向かって次第に変化し、
特に両端部に近いほどずれが大きくなる。このため得ら
れたラミネートフイルム(偏光板、位相差偏光板或いは
位相差板と離型フイルムとの積層体)の目視異物検査を
クロスニコル法でおこなう時に光干渉色が生じ、そして
フイルムの両端部に近いほどこの程度が強くなるため異
物検査が難しくなる。 【0011】前記積層体の幅が狭い場合、換言するとL
CDが小型の場合は前記光干渉色が若干あっても目視異
物検査の精度はある程度確保できるが、幅が広い場合、
換言するとLCDが大画面の場合は目視異物検査によっ
て全ての異物をチェックすることが極端に難しくなる。 【0012】また、離型フイルムを構成する二軸配向ポ
リエステルフイルム中に光学的に検知され得る異物が存
在すると、前記積層体の目視異物検査の際に偏光板、位
相差偏光板或いは位相差板に存在する異物との識別がで
きないため正確な異物検査が難しくなる。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、偏光
板、位相差偏光板或いは位相差板と積層したとき、前記
光干渉色が実質的に生じず、クロスニコル法による目視
異物検査を容易にし、特に大画面のLCD用においても
異物の見落しを可能な限り減じて検出精度を高めて不良
品の発生を防止するとともに、偏光板、位相差偏光板或
いは位相差板中に存在する異物の検出精度を高めて良品
の歩留り率を向上させるために用いる離型フイルムを提
供することにある。 【0014】 【課題を解決するための手段】本発明者らの研究によれ
ば、前記本発明の目的は、透明な二軸配向ポリエステル
フイルムの少なくとも片面に、シリコーン樹脂を主成分
とする離型性塗膜を設けた離型フイルムであって、該二
軸配向ポリエステルフイルムは、ポリエステル中に25
μm以上の凝集粒子を取り除いた滑剤を配合したポリエ
ステル組成物を焼結金属製のフィルターを装着した押出
機からフイルム状に押出し急冷して得られた未延伸フイ
ルムを二軸延伸して得られ、且つ、下記式(1)で定義
されるリターデーション値(R)が1200(nm)以
上であり、マイクロ波透過型分子配向計で測定したMO
R値が1.3〜1.8の範囲であり、該MOR値の最小
値と最大値の差が0.2以下であり、かつ一辺の長さ2
10mmとそれに直交する辺の長さ148mmの広さ
(面積310.8cm2 )当りのフイルム中に25μm
以上の異物が存在せず、5μm以上25μm未満の異物
が10個以下である偏光板、位相差偏光板または位相差
板の検査のための離型フイルムによって達成される。 【0015】 【数2】R=△n・d ……式(1) (但し、式(1)で、△nはフイルムの可視光(波長λ
=589nm)でのフイルム幅方向の屈折率(nx)と
その直角方向の屈折率(ny)との差(nx−ny)で
あり、dはフイルムの厚み(nm)である。) 以下本発明について詳細に説明する。 【0016】本発明において、離型フイルムのベースフ
イルムには二軸配向ポリエステルフイルムを用いるが、
該ベースフイルムを構成するポリエステルは、ジカルボ
ン酸成分とグリコール成分からなる線状ポリエステルで
ある。 【0017】このジカルボン酸成分としては、例えばテ
レフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、イソフ
タル酸、4,4´−ジフェニルジカルボン酸等の芳香族
ジカルボン酸を挙げることができ、特に、テレフタル酸
或いは2,6−ナフタレンジカルボン酸が好ましい。 【0018】また、グリコール成分としては、例えばエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール等を挙げることができ、特に、
エチレングリコールが好ましい。 【0019】本発明におけるベースフイルムを構成する
ポリエステルとしては、上記のポリエステルのうちポリ
エチレンテレフタレート或いはポリエチレン―2,6―
ナフタレートがベースフイルムの機械的特性や熱的特性
等が優れるたものとなるため好ましい。 【0020】上記のポリエステルは、上記ジカルボン酸
成分或いはグリコール成分等を共重合したポリエステル
であってもよく、三官能以上の多価カルボン酸成分或い
はポリオール成分をポリエステルが実質的に線状となる
範囲(例えば5モル%以下)で少量共重合したポリエス
テルであってもよい。 【0021】本発明においてベースフイルムに用いる二
軸配向ポリエステルフイルムは、ポリエステル中に25
μm以上の凝集粒子を取り除いた滑剤を配合したポリエ
ステル組成物を焼結金属製のフィルターを装着した押出
機からフイルム状に押出し急冷して得られた未延伸フイ
ルムを二軸延伸して得られ、且つ、前記式(1)で定義
されるリターデーション値(R)が1200(nm)以
上であり、マイクロ波透過型分子配向計で測定したMO
R値が1.3〜1.8の範囲であり、該MOR値の最小
値と最大値の差が0.2以下であり、かつ一辺の長さ2
10mmとそれに直交する辺の長さ148mmの広さ
(面積310.8cm2 )当りのフイルム中に(日本工
業規格の標準原紙寸法A5判に準じた大きさのフイルム
中を意味する、以下『A5版当り』と略記する。)25
μm以上の異物が存在せず、5μm以上25μm未満の
異物が10個以下のものである。 【0022】本発明におけるベースフイルムのマイクロ
波透過型分子配向計で測定したMOR(Maximum Orient
ed Ratio)値は1.3〜1.8の範囲であり、好ましく
は1.35〜1.75の範囲である。このMOR値はフ
イルムの幅方向の3ケ所で測定した値がいずれも前記範
囲を満足する必要がある。MOR値の測定箇所は、フイ
ルムの幅方向における中央部のポイントおよびその中央
部とフイルム両端部を結ぶ端部側の1/5のポイントの
合計3ケ所、即ち、フイルムの幅方向の直線における一
方の端部から10%、50%および90%の距離の3ケ
所である。 【0023】このMOR値のフイルム幅方向での測定箇
所は前記の3ケ所であるが、フイルムの長さ方向(幅方
向の直角方向)については、例えばフイルム幅の長さの
1.0倍〜5倍、好ましくは2倍〜3倍の間隔で測定箇
所を選ぶことができる。 【0024】ここで、MOR値とは、透過型分子配向計
で測定された透過マイクロ波強度の最大値と最小値の比
(最大値/最小値)である。このMOR値は、縦方向と
横方向の延伸倍率の差が小さく、バランスしたフイルム
ほど小さくなり、一方縦方向と横方向の延伸倍率の差が
大きく、いずれか一方向の延伸強度が強いほど大きくな
る。このMOR値はフイルム幅方向で変化する傾向があ
り、前記フイルム幅方向での測定箇所(3ケ所)におけ
るこれらの差(最大値と最小値の差)が0.2以下であ
ることが必要であり、特に0.15以下であることが好
ましい。 【0025】また、本発明の離型フイルムに用いるベー
スフイルムは、下記式(1)で定義されるリターデーシ
ョン値(R)が1200nm以上のものである。 【0026】 【数3】R=△n・d ……式(1) (但し、式(1)で、△nはフイルムの可視光(波長λ
=589nm)でのフイルム幅方向の屈折率(nx)と
その直角方向の屈折率(ny)との差(nx−ny)で
あり、dはフイルムの厚み(nm)である。) 二軸配向ポリエステルフイルムは複屈折体であり、光が
入射すると、入射光は振動面が互いに直交する2つの直
線偏光として伝播する。この2つの直線偏光(常光線と
異常光線)の差が位相差(リターデーション:R)と言
われ、この位相差が色として、偏光板の検査工程で干渉
色として影響を与えている。 【0027】直交ニコルに於ける、Michel−Le
vy改修の干渉色図表(偏光顕微鏡)によると、低リタ
ーデーション領域では暗視野(黒)であり、このリター
デーションに比例して干渉色が黄色→赤色→紫色→青色
→緑色と色が変わり、再度黄色に戻り、同サイクルを繰
り返す。しかし、本発明の研究によれば、リターデーシ
ョンRが1200nmを超す辺りから干渉色の濃度は急
激に低下すること、従ってリターデーションRが十分に
大きい場合は干渉色が極めて微小であり、目視検査の障
害にはならないことが分かった。従って、光学的なリタ
ーデーション値(R)の最適範囲は1200(nm)以
上であり、通常使用されるフイルム厚みが25〜50μ
mの二軸配向ポリエステルフイルムの場合は1300
(nm)以上が最も離型フイルム用として好ましいこと
が分かった。 【0028】この要件の裏付けとして、一般的に複屈折
を有する透明板のクロスニコル下の透過光量(I)と入
射光量(I0 )の比(I/I0 )は下記式(2)で示さ
れる。 【0029】 【数4】 (I/I0 )=Sin2 (2θ)・Sin2 (π・△n・d/λ)…式(2) 【0030】複屈折を有する透明板のクロスニコルで透
過光量と入射光量の比は、ニコル間の複屈折体の存在角
度(θ:本発明での配向角に相当)が小さいほど消光位
となる。 【0031】消光位となる条件として下記(a)および
(b)が挙げられる。 (a)θが小さい場合 (b)△n・d/λ=R/λが自然数1、2、3、……
の場合(Rが光源波長:λの整数倍となる場合) 配向角θがゼロに近い程前記式(2)の比はゼロに近く
なって消光位となり、異物が白く浮かび上がることで、
最も目視検査の効率が向上する。同時にリターデーショ
ンRが可視光の波長域420nm〜760nmの平均5
90nmの倍数近辺が好ましく、R=1200(nm)
のときは配向角θが小さい横配向条件で更に消光位にで
き、それ以上のリターデーションRでは直交ニコルに於
ける干渉色図表で光干渉濃度が急激に低下することにな
るので、Rが1200nm以上であることが異物検査条
件として必要な条件となる。 【0032】リターデーションRの上限はフイルム厚み
によって異なるが、厚みが25μm〜50μmの範囲で
は特に上限を設定する必要はない。 【0033】また、本発明の離型フイルムに用いるベー
スフイルムは、該ベースフイルムA5版当り25μm以
上の異物が存在せず、5μm以上25μm未満の異物が
10個以下のものである。ベースフイルムA5版当り2
5μm以上の異物が存在すると、或いは5μm以上25
μm未満の異物が数が11個以上存在すると、偏光板、
位相差偏光板或いは位相差板と離型フイルムとの積層体
の異物検査の際に、異物等が存在せず品質上問題となら
ない偏光板、位相差偏光板或いは位相差板を不良品とし
て判定してしまうため、その歩留が著しく低下する。
尚、ベースフイルムA5版当りの5μm以上25μm未
満の異物が数は好ましくは3個以下、特に好ましくは1
個以下である。この異物の数は少ない程、偏光板、位相
差偏光板或いは位相差板の歩留が向上するので好まし
い。 【0034】尚、偏光板、位相差偏光板或いは位相差板
の中に5μm未満の異物が存在するものや、5μm以上
25μm未満の異物がA5版当り10個以下の個数存在
するものをLCDの製造に供しても特に問題とならない
ので、ベースフイルム中に5μm未満の異物が存在して
いてもよく、また、ベースフイルムA5版当り5μm以
上25μm未満の異物が数が10個以下であれば存在し
ていてもよい。 【0035】ここで、本発明における異物とは、クロス
ニコル法による目視検査において光学的に検出が可能な
異物のことであり、例えばポリエステルフイルムを製造
する際に配合した無機や有機の滑剤が凝集し粗大化した
もの、ポリエステルフイルム製造の過程で発生或いは混
入した異物等を挙げることができる。 【0036】また、本発明における異物の大きさは、下
記のとおり測定する。即ち、クロスニコル法による目視
検査において光学的に検出された二軸延伸ポリエステル
フイルム中の異物を、別途、光学顕微鏡を用いて透過光
により観察し、光学的に異常な範囲として観察される部
分の最大径を異物の大きさとする。尚、例えば滑剤が凝
集し粗大化した異物等の周辺には、フイルムを延伸した
際に空洞(ボイド)が生じるが、この空洞が光学的に異
常な範囲として観察される場合は異物の大きさに含め
た。尚、異物個数の測定はサンプルフイルムを日本工業
規格の標準原紙寸法A5判に準じた大きさ(縦210m
m×横148mm:面積310.8cm2)の大きさに
切取り、このフイルムの全範囲の異物個数を計測するこ
とによりおこなった。 【0037】ベースフイルムとして用いる二軸配向ポリ
エステルフイルムは、上述の特性の他に下記の特性を有
することが好ましい。 (1)目視外観検査に適する透明性。粘着剤面を均一表
面にする平坦性。二軸配向ポリエステルフイルムの光線
透過率は80%以上、特に85%以上であることが好ま
しい。光線透過率がこの範囲であると、偏光板、位相差
偏光板或いは位相差板に本発明の離型フイルムを積層し
てクロスニコル法により異物検査をおこなう際に異物の
識別を容易におこなうことができる。 (2)高張力加熱下で行われる粘着剤塗工と偏光フイル
ムとのラミネートに耐える耐熱性、高強伸度および高弾
性率。例えば下記の破断伸度、弾性率および熱収縮率を
有することが好ましい。 【0038】 フイルム破断伸度:長さ方向 100〜250% 幅方向 50〜150% フイルム弾性率 :長さ方向 300〜700Kg/mm2 幅方向 400〜800Kg/mm2 フイルム熱収縮率:長さ方向 1.0%以下(110℃×30分) 幅方向 0.5%以下(110℃×30分) (3)離型フイルムの熱収縮によって粘着剤界面とのズ
レの発生によってもたらされるトネリング(ハガレ現
象)やカール等が発生しない寸法安定性。 (4)厚み25〜50μm。 【0039】本発明に用いる二軸配向ポリエステルフイ
ルムは、例えば下記の方法で得ることができる。即ち、
前記ポリエステルを溶融し冷却ドラム上にキャストして
未延伸フイルムとし、次いで該未延伸フイルムを該ポリ
エステルの二次転移点(Tg)−10℃以上の温度で、
例えば縦方向及び横方向に夫々2.5倍以上、6倍を越
えない範囲で二軸延伸することにより得ることができ
る。このときの縦方向の延伸倍率が横方向の延伸倍率よ
り0.5以上、更には0.7以上大きいか、横方向の延
伸倍率が縦方向の延伸倍率より0.5以上、さらには
0.7以上大きいことが好ましい。 【0040】二軸延伸は同時二軸延伸法でも逐次二軸延
伸法でもよいが、後者の方が好ましい。そして二軸延伸
後の熱固定処理時にフイルム全幅でのボーイングを減ら
す等の方化処理手段を加えることが好ましい。二軸延
伸、熱固定後のフイルムは、150℃で30分(無負
荷)保持したときの熱収縮率が縦方向、横方向ともに4
%以下であることが好ましい。 【0041】本発明の離型フイルムは、上記二軸配向ポ
リエステルフイルムの少くとも片面にシリコーン樹脂を
主成分とする離型性塗膜(シリコーン離型層)を設けた
ものである。このシリコーン離型層を設ける方法は特に
制限されないが、シリコーン樹脂を含む塗液を塗布し加
熱することにより塗設する方法が好ましく、特に硬化シ
リコーン樹脂塗膜を塗設することが好ましい。この硬化
シリコーン樹脂塗膜は、硬化性シリコーン樹脂を含む塗
液をフイルムの少くとも片面に塗布し、乾燥、硬化させ
ることにより形成できる。 【0042】硬化性シリコーン樹脂としては、例えば縮
合反応系のもの、付加反応系のもの、紫外線もしくは電
子線硬化系のものなどいずれの反応系のものも用いるこ
とができる。これらは一種以上用いることができる。 【0043】各種シリコーンの硬化反応は、次のように
示すことができる。 【0044】 【化1】 【0045】上記縮合反応系のシリコーン樹脂として
は、例えば、末端に―OH基をもつポリジメチルシロキ
サンと、末端に―H基をもつポリジメチルシロキサン
(ハイドロジェンシラン)を有機錫触媒(例えば有機錫
アシレート触媒)を用いて縮合反応させ、3次元架橋構
造をつくるものを挙げることができる。 【0046】また、付加反応系のシリコーン樹脂として
は、例えば末端にビニル基を導入したポリジメチルシロ
キサンとハイドロジエンシランを白金触媒を用いて反応
させ、3次元架橋構造をつくるものを挙げることができ
る。 【0047】更に、紫外線硬化反応系のシリコーン樹脂
としては、例えば最も基本的なタイプとして通常のシリ
コーンゴム架橋と同じラジカル反応を利用するもの、ア
クリル基を導入して光硬化させるもの、紫外線でオニウ
ム塩を分解して強酸を発生させ、これでエポキシ基を開
裂させて架橋させるもの、ビニルシロキサンへのチオー
ルの付加反応で架橋するもの等を挙げることができる。
また、電子線硬化反応系のシリコーン樹脂には、紫外線
硬化反応系のシリコーン樹脂と同じものを用いることが
できる。電子線は紫外線よりもエネルギーが強いので、
紫外線硬化の場合のように開始剤を用いずとも電子線を
照射することによりラジカルによる架橋反応を進行させ
ることができる。 【0048】硬化性シリコーン樹脂としては、その重合
度が50〜200,000程度、好ましくは1,000
〜100,000程度のものが好ましく、これらの具体
例としては信越シリコーン(株)製のKS―718,―
774,―775,―778,―779H,―830,
―835,―837,―838,―839,―841,
―843,―847,―847H,X―62―241
8,―2422,―2125,―2492,―249
4,―470,―2366,―630,X―92―14
0,―128,KS―723A・B,―705F,―7
08A,―883,―709,―719;東芝シリコー
ン(株)製のTPR―6701,―6702,―670
3,―3704,―6705,―6722,―672
1,―6700,XSR―7029,YSR―302
2,YR―3286;ダウコーニング(株)製のDK―
Q3―202,―203,―204,―210,―24
0,―3003,―205,―3057,SFXF―2
560;東レシリコーン(株)製のSD―7226,7
320,7229,BY24―900,171,31
2,374,SRX―375,SYL―OFF23,S
RX―244,SEX―290;アイ・シー・アイ・ジ
ャパン(株)製のSILCOLEASE425等を挙げ
ることができる。また、特開昭47―34447号公
報、特公昭52―40918号公報等に記載のシリコー
ン樹脂も用いることができる。 【0049】前記硬化シリコーン樹脂塗膜をフイルム表
面に形成させる場合、塗液をフイルム表面に塗布させる
方法としてはバーコート法、ドクターブレード法、リバ
ースロールコート法またはグラビアロールコート法等の
従来から知られている方法を用いることができる。尚、
かかるシリコーン樹脂塗膜の塗設は異物の混入を防ぐ対
策が講じてある設備でおこなう。 【0050】塗膜の乾燥および硬化(熱硬化、紫外線硬
化等)は、それぞれ個別または同時に行うことができ
る。同時に行うときには100℃以上で行うことが好ま
しい。乾燥および熱硬化の条件としては100℃以上で
30秒程度が望ましい。乾燥温度が100℃以下、及び
硬化時間が30秒以下では塗膜の硬化が不完全であり、
塗膜の脱落等耐久性に不安が残る。 【0051】硬化シリコーン樹脂塗膜の厚みは、特に限
定されないが、0.05〜0.5μmの範囲が好まし
い。あまり薄くなると、離型性能が低下し、満足すべき
性能が得られない。またあまり厚いと、キュアリングに
時間がかかり生産上不都合を生じる。 【0052】本発明の離型フイルムは、偏光板、位相差
偏光板または位相差板の片面に設けた粘着剤層の表面上
に積層されて用いられるが、その際粘着剤層と離型フイ
ルムのシリコーン樹脂塗膜面が接するように積層され
る。 【0053】離型フイルムを積層した上記の積層体は、
離型フイルムにおける二軸配向ポリエステルフイルムの
マイクロ波透過型分子配向計で測定された結晶配向主軸
の方向と、偏光板、位相差偏光板または位相差板の配向
軸の方向が実質的に同じになるように一致させるか或い
は90°となるように位置することが必要である。ここ
で『実質的に同じ』とは、前記両方向が全く一致するか
或いは目視検査に事実上支障を来さない程度に若干ずれ
ていてもよいことを意味する。通常5°以下好ましくは
3°以下のずれは許容される。 【0054】一般に、二軸配向ポリエステルフイルムの
マイクロ波透過型分子配向計で測定された結晶配向主軸
(以下これを単に『配向主軸』と略称することがある)
の方向は、フイルムの縦方向(長手方向)または横方向
(幅方向)にほぼ一致しているから、例えば該フイルム
の縦方向と偏光板、位相差偏光板または位相差板の長手
方向(長さ方向;配向軸方向)とを一致させることによ
り前記積層条件を満足させることができる。 【0055】上記の積層体は、離型フイルムの配向主軸
と偏光板、位相差偏光板または位相差板の配向軸とが一
致または90度ずれているからクロスニコル法による目
視異物検査において光干渉色が生せず、容易に異物や欠
陥を検出できる。なお、フイルムの配向主軸と偏光板、
位相差偏光板または位相差板の配向軸とが一致している
と明視野での検査となり、一方90度ずれていると暗視
野で、反射光のみによる検査となるが、いずれの場合も
異物検査は容易である。例えば、長さ900mm、幅6
00mmの大きさでも検査が容易にでき、異物や欠陥を
見落すことは殆んどなくなる。 【0056】偏光板、位相差偏光板、位相差板及びこれ
らに積層する粘着層には、従来から知られているものを
用いることができる。これらの中、偏光板、位相差偏光
板および位相差板については大画面のTFT(アクティ
ブマトリック)方式、STN(スーパーツイストネマテ
ィック)方式のものが好ましい。 【0057】図1は、本発明の離型フイルムを用いた積
層体の構成並びに目視検査の状態を示す模式図である。
図1において、1は積層体の構成、2は保護フイルム例
えば厚み50〜70μmのポリエチレンフイルム、3は
偏光板(または位相差偏光板或いは位相差板)で通常1
20〜200μmの厚み、4は粘着層で通常20〜50
μmの厚み、5はシリコーン離型層、6は二軸配向ポリ
エステルフイルム、7はクロスニコル検査用偏光板、8
は乳白光拡散板、9は光源例えば蛍光灯20Wを2灯で
ある。積層体1は保護フイルムから二軸配向ポリエステ
ルフイルム6迄の構成体から、また離型フイルムはシリ
コーン離型層5と二軸配向ポリエステルフイルム6とか
ら構成される。 【0058】 【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。なお例中の物性は、以下の方法で測定した。 【0059】(1)MOR値、結晶配向主軸の傾き(配
向角) 神崎製紙(株)製のマイクロ波分子配向計を用い、透過
マイクロ波強度のパターンから二軸配向ポリエステルフ
イルムサンプルのMOR値、結晶配向主軸の傾き(配向
角)を求めた。 【0060】(2)目視検査状況(クロスニコル下での
光干渉の影響) 図1に示す構成で目視検査を行い、光干渉の発生状況を
次の基準で評価した。 良好: 目視検査 光干渉発生なし やや不良:目視検査 光干渉発生あるが検査は可能 不良 :目視検査 光干渉発生あり検査不可能 【0061】(3)目視検査状況(不良品検出率) 図1に示す構成で積層体(保護フイルム、偏光板、粘着
層、離型層及び二軸配向ポリエステルフイルム)の目視
検査を行い、積層体としての不良品を抽出した。次いで
不良品として抽出された積層体から離型フイルム(離型
層及び二軸配向ポリエステルフイルム)を剥離除去して
得られた偏光板(保護フイルム、偏光板及び粘着層)の
目視検査をおこなって偏光板の不良品を抽出し、積層体
で測定した際の不良品検出率を算出し下記基準で評価し
た。 良好: 不良品検出率が90%以上 やや不良:不良品割合が50%以上、90%未満 不良 :不良品割合が50%未満または検査不可能 【0062】(4)異物個数の測定 二軸配向ポリエステルフイルムサンプルを日本工業規格
の標準原紙寸法A5判に準じた大きさ(縦209〜21
0mm×横148〜149mm:面積約310cm2
に切取り、このフイルムの全範囲をクロスニコル法にて
目視検査による異物検査をおこなった。次いで検出され
たサンプルフイルム中の異物を、光学顕微鏡を用いて透
過光により観察し、光学的に異常な範囲として観察され
る部分の最大径を異物の大きさとした。尚、異物周辺に
存在する空洞(ボイド)が光学的に異常な範囲として観
察される場合は異物の大きさに含めた。更に異物の大き
さが25μm以上のものと、5μm以上25μm未満も
のとに分け、それぞれのA5版当りの異物個数を計測し
た。 【0063】(5)光線透過率 (株)村上色彩技術研究所製・HR−100型ヘーズメ
ーターを用い、波長nmの光線をフイルムに入射し、入
射光量に対する全透過光量の割合を光線透過率とした。 【0064】[実施例1]ポリエチレンテレフタレート
100重量部に対し、滑剤として風力分級機により25
μm以上の凝集粒子を取り除いたアルミナ粒子0.00
5重量部を配合したポリエステル組成物を押出機(押出
機先端とダイの間に焼結金属製のフィルターを装着した
もの)に供給し、溶融したポリエチレンテレフタレート
をフイルム状に押出し、20℃の回転冷却ドラムに接
触、急冷して未延伸フイルムとした。次いで、該未延伸
フイルムを表1に示す延伸倍率で逐次二軸延伸し、更に
表1に示す条件で熱固定して厚さ38μm、光線透過率
88%の二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイルム
を得た。この二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイ
ルムのフイルム厚み、フイルム幅、MOR値、MOR値
の最大値と最小値の差、リターデーション値(R)及び
異物個数測定結果を表1に示す。 【0065】次に、この二軸配向ポリエチレンテレフタ
レートフイルムの片面に、下記組成のシリコーン樹脂塗
液を塗布量(wet)8g/m2 で塗布し、130℃×
30秒の条件で乾燥、硬化処理して塗膜厚み0.24μ
mの離型フイルムを得た。 【0066】 <塗布液の組成> 硬化性シリコーン樹脂(KS847H) 100重量部 硬化剤(CAT PL-50T;信越シリコ-ン 社製) 2重量部 希釈溶剤:メチルエチルケトン/キシレン/メチルイソフ゛チルケトン 898重量部 上記離型フイルムの離型面にポリエステル粘着テープ
(ニット―31B)を貼合わせ、5kgの圧着ローラで
往復し、20時間放置後の180度テープ剥離力を測定
したところ、すべて9g±2g/25mmの範囲にはい
っており、偏光板用離型フイルム(剥離ライナー)とし
て十分な離型特性を有していた。この離型フイルムの剥
離力、縦方向熱収縮率及び横方向熱収縮率測定結果を表
1に示す。 【0067】この離型フイルムを用いて、図1の1に示
す構成で積層体をつくり、各特性を評価した。この結果
を表1に示す。 【0068】[実施例2〜3および比較例1〜4]延伸
倍率及び熱固定温度を表1に示す条件に変更した以外は
実施例1と同様にして厚さ38μm、光線透過率85〜
90%の二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイルム
を得た。これらの二軸配向ポリエチレンテレフタレート
フイルムのフイルム厚み、フイルム幅、MOR値、MO
R値の最大値と最小値の差、リターデーション値(R)
及び異物個数測定結果を表1に示す。 【0069】次いで、これらの二軸配向ポリエチレンテ
レフタレートフイルムの片面に、実施例1と同様にして
シリコーン樹脂塗膜を塗設し十分な離型特性を有する離
型フイルムを得、更にこれらの離型フイルムを用いて実
施例1と同様にして積層体をつくり、各特性を評価し
た。この結果を表1に示す。 【0070】尚、表1で符号B、C、Fは製膜フイルム
の全幅(2190mm)を3等分(730mm)にスリ
ットした B:製膜フイルム巻取り位置からみて左側のフイルム部
分 C:製膜フイルム巻取り位置からみて中央のフイルム部
分 F:製膜フイルム巻取り位置からみて右側のフイルム部
分 を示す。上記比較例1において使用したフイルムと実施
例3において使用したフイルムとは、製膜されたフイル
ムを幅方向に3等分したものである。すなわち比較例1
のフイルム(B)は製膜フイルムの巻取り位置から見て
左側のフイルム部分であり、実施例3のフイルム(Cお
よびF)は、同じ巻取り位置から見て中央のフイルム部
分および右側のフイルム部分である。このように製膜し
た同じフイルムから長さ方向に切断されたフイルムであ
るにも拘らずそれぞれMOR値およびMOR値の最大値
と最小値の差が異なるのは、フイルム製膜時のボーイン
グ現象に起因して配向主軸が位置によって変化している
ものと推定される。 【0071】[比較例5]焼結金属製のフィルターを装
着しない以外は実施例1と同様のして二軸延伸ポリエス
テルフイルムをつくり、更に実施例1と同様にして離型
フイルム及び積層体をつくり、各特性を評価した。この
結果を表1に示す。 【0072】[実施例4]ポリエチレンテレフタレート
の替わりにポリエチレン−2,6−ナタレンジカルボキ
シレートを用い、回転冷却ドラムの温度を50℃とし、
表1に示す条件で延伸及び熱固定した他は実施例1と同
様にして光線透過率が90%の二軸配向ポリエチレン−
2,6−ナタレンジカルボキシレートフイルムを得た。
この二軸配向ポリエチレン−2,6−ナタレンジカルボ
キシレートフイルムのフイルム厚み、フイルム幅、MO
R値、MOR値の最大値と最小値の差、リターデーショ
ン値(R)及び異物個数測定結果を表1に示す。 【0073】次いで、この二軸配向ポリエチレン−2,
6−ナタレンジカルボキシレートフイルムの片面に、実
施例1と同様にシリコーン樹脂塗液を塗布し、乾燥、硬
化処理して塗膜厚み0.24μmの離型フイルムを得
た。この離型フイルムの特性を表1に示す。更に、この
離型フイルムを用いて、実施例1と同様に積層体をつく
り、各特性を評価した。この結果は表1に示すとおり良
好なものであった。 【0074】 【表1】【0075】 【発明の効果】本発明の離型フイルムを偏光板、位相差
偏光板や位相差板に積層してクロスニコル法による異物
検査に用いたとき、クロスニコルでの光干渉色が実質的
に生せず、目視異物検査を容易にし、大画面のLCD用
においても異物検査の精度を高めて不良品の発生を防止
することができる。
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION [0001] BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a release film,
For more details, please refer to the polarizing plate, retardation polarizing plate or foreign matter of the retardation plate
If the release film of the present invention is used by lamination during inspection,
Release films that can easily inspect objects
I do. [0002] 2. Description of the Related Art In recent years, liquid crystal displays (LCDs) have been
Technologies for higher performance, higher image quality, higher color, and larger screen
Mi, and CRT (Cathode Ray Tube)
Lighter and lower energy consumption than display
Therefore, for example, a notebook personal computer
Widely used in displays such as word processors or word processors.
It has been adopted and spread rapidly, and its growth is remarkable. However, further growth of LCDs is not
Points that need to be reduced and cost rationalization is important
It has become. Large screens with particularly high reject rates
TFT (Thin Film Transistor)
  Active Matrix method and STN (Super Tsui)
(Stonematic) LCDs to improve the yield
There is an urgent need to rationalize costs. In an LCD, a polarizing plate, a retardation polarizing plate,
Or the phase difference plate can be used to make the transmitted light of LCD
It is necessary and important part to change hue,
Maintaining stable quality is an important issue for these too.
Process inspection, quality inspection, and shipping inspection standards are becoming increasingly strict.
It is the current situation. A polarizing plate, a retardation polarizing plate or a retardation plate
An adhesive layer is provided on one surface of the optical base material, and is separated on the adhesive layer.
Rolls the laminated body further laminated with the mold film
Transported or stored. And when manufacturing LCD
Then, take out each laminate from the roll and
Punched out, cut and used for LCD production. [0006] These laminates provided for the manufacture of LCDs
Inspection of foreign matter contamination and adhesion as one of the important items in inspection
This includes the polarizer polarizer manufacturing process as well as
Laminating process with release film, punching
Differences in all processes up to the cutting process and the
Material management is important. [0007] However, the inspection of foreign substances in the above-mentioned laminated body is a problem.
Ross Nicol method (Two polarizing plates are arranged with their stretching axes perpendicular to each other)
The sample film between the polarizers,
Method of inspecting foreign substances by visual inspection).
Especially for large screens.
Anisotropy of biaxially oriented polyester film
May interfere with accurate visual inspection.
As a result, oversight of foreign material contamination occurs with considerable frequency
are doing. [0008] The base film of the release film is
Axial oriented polyester film is usually used, especially for mechanical
Characteristics (thermal) and thermal characteristics (vertical (longitudinal)) and horizontal (width)
Direction) balanced biaxially oriented polyethylene teref
Tarate film is used. And this two axis
The direction of the main axis of crystal orientation of the oriented polyester film is
It does not match in both vertical and horizontal directions, both directions
Is almost in the middle of Further, the direction of the main axis of the crystal orientation is a film.
Significantly changes depending on the position in the horizontal direction (width direction).
You. This change is due to the bowing phenomenon during film formation.
It gets larger as it gets closer to both ends than the center. On the other hand, a polarizing plate, a phase difference polarizing plate or a phase difference
The plate is made using a uniaxially oriented polarizing film.
The direction of the opposite axis is usually the vertical direction. Therefore, a long polarizing plate, a phase difference polarizing plate,
Shows the phase difference plate and the release film taken out of the roll.
When laminated, polarizing plate, retardation polarizing plate or retardation
The orientation of the orientation axis of the plate and the biaxial orientation of the release film
The orientation of the crystal orientation main axis of the polyester film is shifted,
Crystal orientation of the biaxially oriented polyester film
The direction gradually changes from the center of the film to the end,
In particular, the deviation increases as the distance to both ends increases. Gained for this
Laminated film (polarizing plate, retardation polarizing plate or
Visual foreign matter inspection of the laminated body of the retardation film and the release film)
Light interference color occurs when performing the cross Nicol method, and
The closer to both ends of the film, the stronger this is.
Object inspection becomes difficult. When the width of the laminate is narrow, in other words, L
If the CD is small, the light interference color may be slightly different
Object inspection accuracy can be secured to some extent, but if the width is wide,
In other words, if the LCD has a large screen,
It is extremely difficult to check all foreign substances. Also, a biaxially oriented film constituting a release film is provided.
Foreign matter that can be detected optically in the ester film
When the polarizing plate is present, the polarizing plate and the
Can be distinguished from a retardation polarizer or a foreign substance existing on a retardation plate.
In this case, accurate foreign substance inspection becomes difficult. [0013] SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to
When laminated with a plate, a retardation polarizing plate or a retardation plate,
Light interference color does not substantially occur, and visual observation by cross Nicol method
Easy inspection of foreign matter, especially for large screen LCD
Improve detection accuracy by minimizing oversight of foreign objects as much as possible
To prevent the occurrence of products, and a polarizing plate, a retardation polarizing plate or
Or good quality by increasing the detection accuracy of foreign substances present in the phase difference plate
Release film used to improve the yield of
To provide. [0014] [Means for Solving the Problems] According to the research of the present inventors,
If the object of the present invention is a transparent biaxially oriented polyester
Silicone resin as the main component on at least one side of the film
Release film provided with a release coating film
The axially oriented polyester film is25 in polyester
Polyester blended with lubricant to remove aggregated particles of μm or more
Extrusion of a steal composition with a sintered metal filter
Unstretched film obtained by extruding into a film from a
Lum is obtained by biaxial stretching, andDefined by the following equation (1)
Retardation value (R) is 1200 (nm) or less
Above, MO measured by microwave transmission type molecular orientation meter
R value is in the range of 1.3 to 1.8, and the minimum of the MOR value is
The difference between the value and the maximum value is 0.2 or less, and the length of one side is 2
10 mm and the width of the side orthogonal to it is 148 mm
(Area 310.8cmTwo25 μm per film)
Above foreign matter does not exist, foreign matter of 5 μm or more and less than 25 μm
Polarizer, retardation polarizer or retardation having 10 or less
Achieved by a release film for board inspection. [0015] R = △ n · d Equation (1) (However, in equation (1), Δn is the visible light (wavelength λ) of the film.
= 589 nm) and the refractive index (nx) in the film width direction.
The difference (nx−ny) from the refractive index (ny) in the perpendicular direction
And d is the thickness (nm) of the film. ) Hereinafter, the present invention will be described in detail. In the present invention, the base film of the release film is used.
Although the biaxially oriented polyester film is used for the film,
The polyester constituting the base film is dicarbohydrate.
A linear polyester consisting of an acid component and a glycol component
is there. As the dicarboxylic acid component, for example,
Phthalic acid, 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, isophthalic acid
Aromatic substances such as tallic acid and 4,4'-diphenyldicarboxylic acid
Dicarboxylic acids, especially terephthalic acid
Alternatively, 2,6-naphthalenedicarboxylic acid is preferred. As the glycol component, for example,
Tylene glycol, diethylene glycol, propylene
Glycol, 1,3-propanediol, 1,4-buta
Diol, neopentyl glycol, 1,5-pentane
Diol, 1,6-hexanediol, 1,4-sic
Rohexane dimethanol and the like, in particular,
Ethylene glycol is preferred. Constituting the base film in the present invention
As the polyester, among the above polyesters, poly
Ethylene terephthalate or polyethylene-2,6-
Naphthalate is the base film's mechanical and thermal properties
Etc. are preferred because they are excellent. The above-mentioned polyester is made of the above-mentioned dicarboxylic acid
Polyester copolymerized with glycerol or glycol component
May be a trifunctional or higher polycarboxylic acid component or
Is a polyol component whose polyester is substantially linear
Polystyrene copolymerized in a small amount within the range (for example, 5 mol% or less)
Tell may be. In the present invention, the second film used for the base film is used.
The axially oriented polyester film is25 in polyester
Polyester blended with lubricant to remove aggregated particles of μm or more
Extrusion of a steal composition with a sintered metal filter
Unstretched film obtained by extruding into a film from a
Lum is obtained by biaxial stretching, andDefined by equation (1)
Retardation value (R) is 1200 (nm) or less
Above, MO measured by microwave transmission type molecular orientation meter
R value is in the range of 1.3 to 1.8, and the minimum of the MOR value is
The difference between the value and the maximum value is 0.2 or less, and the length of one side is 2
10 mm and the width of the side orthogonal to it is 148 mm
(Area 310.8cmTwo(Nippon Kogyo)
A film that conforms to the industry standard A5 size
In the following, it is abbreviated as “per A5 plate”. ) 25
No foreign matter of more than 5 μm and less than 25 μm
No more than 10 foreign objects. The base film micro according to the present invention
MOR (Maximum Orient) measured with a wave transmission type molecular orientation meter
ed Ratio) value is in the range of 1.3 to 1.8, preferably
Is in the range of 1.35 to 1.75. This MOR value is
The values measured at three points in the width direction of the
It is necessary to satisfy the enclosure. The location of the MOR value measurement is
The center point in the width direction of the lum and its center
1/5 point on the side of the end connecting the film and the film ends
A total of three places, that is, one in the straight line in the width direction of the film
At 10%, 50% and 90% distance from one end
Place. The MOR value is measured in the film width direction.
There are three places as described above.
Direction), for example, the length of the film width
1.0 to 5 times, preferably 2 to 3 times at intervals
You can choose a place. Here, the MOR value is a transmission type molecular orientation meter.
Of the maximum and minimum transmitted microwave intensities measured at
(Maximum value / minimum value). This MOR value is
Balanced film with a small difference in the stretching ratio in the transverse direction
The difference between the stretching ratio in the vertical and horizontal directions
Larger, the larger the stretching strength in one direction, the larger
You. This MOR value tends to change in the film width direction.
At the measurement points (three places) in the film width direction.
The difference (the difference between the maximum value and the minimum value) is 0.2 or less.
And it is particularly preferable that it is 0.15 or less.
Good. Further, the base used in the release film of the present invention is
Film is a retardation defined by the following equation (1).
The value (R) is 1200 nm or more. [0026] R = △ n · d Equation (1) (However, in equation (1), Δn is the visible light (wavelength λ) of the film.
= 589 nm) and the refractive index (nx) in the film width direction.
The difference (nx−ny) from the refractive index (ny) in the perpendicular direction
And d is the thickness (nm) of the film. ) Biaxially oriented polyester films are birefringent,
When incident, the incident light is divided into two beams whose vibration planes are orthogonal to each other.
It propagates as linearly polarized light. These two linearly polarized lights (ordinary ray and
The difference between the extraordinary rays is called the phase difference (retardation: R).
This phase difference causes color interference in the polarizing plate inspection process.
Influence as color. Michel-Le in orthogonal Nicols
According to the interference color chart (polarized light microscope) of the renovation, low Rita
In the dark area (black),
Interference color is yellow → red → purple → blue in proportion to the gradation
→ The color changes from green to yellow again, and the same cycle is repeated.
Return. However, according to the research of the present invention, the retardation
From about 1200 nm, the density of the interference color sharply increases.
Drastically drop, and therefore the retardation R
If it is large, the interference color is extremely small, and it is difficult to perform a visual inspection.
It turned out to be no harm. Therefore, optical rita
The optimal range of the retardation value (R) is 1200 (nm) or less.
The thickness of the film normally used is 25 to 50 μm.
1300 in the case of biaxially oriented polyester film of
(Nm) or more is most preferable for the release film.
I understood. In support of this requirement, generally birefringence
And the amount of transmitted light (I) under crossed Nicols of a transparent plate having
Radiation (I0) Ratio (I / I0) Is represented by the following formula (2).
It is. [0029] (Equation 4) (I / I0) = SinTwo(2θ) · SinTwo(Π · △ nd · λ) Equation (2) The crossed Nicols of a transparent plate having birefringence make it transparent.
The ratio between the amount of excess light and the amount of incident light is the angle of existence of the birefringent body between Nicols.
The smaller the degree (θ: equivalent to the orientation angle in the present invention), the smaller the extinction position
Becomes Conditions for the extinction position include the following (a) and
(B). (A) When θ is small (B) △ n · d / λ = R / λ is a natural number 1, 2, 3, ...
(When R is an integral multiple of the light source wavelength: λ) The closer the orientation angle θ is to zero, the closer the ratio of the formula (2) is to zero.
The extinction position, and the foreign matter emerges white,
The efficiency of visual inspection is most improved. At the same time retardation
R is an average of 5 in the visible light wavelength range of 420 nm to 760 nm.
A multiple of about 90 nm is preferable, and R = 1200 (nm)
In the case of, when the orientation angle θ is small,
For further retardation R, the crossed Nicols
In the interference color chart, the light interference concentration will decrease sharply.
Therefore, it is necessary that R is 1200 nm or more.
This is a necessary condition. The upper limit of the retardation R is the film thickness
Depending on the thickness, but in the range of 25 μm to 50 μm
Does not need to set an upper limit. Also, the base used in the release film of the present invention is
The film is 25 μm or less per A5 plate of the base film.
Above the foreign matter does not exist, foreign matter of 5μm or more and less than 25μm
10 or less. 2 per base film A5
If there is a foreign substance of 5 μm or more, or 5 μm or more and 25
When the number of foreign substances less than μm is 11 or more, the polarizing plate,
A retardation polarizing plate or a laminate of a retardation plate and a release film
If there is no foreign matter at the time of foreign matter inspection of
Non-defective polarizing plate, retardation polarizing plate or retardation plate
Therefore, the yield is significantly reduced.
In addition, 5 µm or more and 25 µm or less per base film A5
The number of full foreign substances is preferably 3 or less, particularly preferably 1
Not more than The smaller the number of these foreign substances, the more
It is preferable because the yield of the polarizing plate or the retarder is improved.
No. A polarizing plate, a phase difference polarizing plate or a phase difference plate
Foreign matter less than 5 μm in the
Foreign particles less than 25 μm are present in 10 or less per A5 size
It does not cause any problem even if it is used for LCD production
Therefore, there is a foreign substance of less than 5 μm in the base film.
5μm or less per base film A5
If the number of foreign substances less than 25 μm is 10 or less,
May be. Here, the foreign matter in the present invention is a cloth
Optically detectable by visual inspection by Nicol method
Foreign matter, for example, producing polyester film
Inorganic and organic lubricants added when agglomerated and coarsened
Or mixed during the production of polyester film
Foreign matter and the like can be mentioned. The size of the foreign matter in the present invention is as follows:
Measure as described. That is, visual observation by the cross Nicol method
Biaxially oriented polyester optically detected during inspection
Foreign matter in the film is transmitted through a separate optical microscope.
Observed as an optically abnormal area
The maximum diameter of the minute is defined as the size of the foreign matter. In addition, for example, the lubricant
The film was stretched around the gathered and coarse foreign substances.
When this occurs, a void is created, which is optically different.
If it is observed as a normal range, include it in the size of the foreign matter
Was. The number of foreign substances was measured by using a sample film from Nippon Kogyo.
Standard paper size A5 size (standard length 210m)
mx 148 mm wide: 310.8 cm areaTwoTo the size of
Cut and count the number of foreign objects in the entire area of this film.
And it was done by. Biaxially oriented poly used as base film
Ester film has the following characteristics in addition to the above characteristics.
Is preferred. (1) Transparency suitable for visual appearance inspection. Adhesive surface evenly
Flatness to the surface. Rays of biaxially oriented polyester film
The transmittance is preferably 80% or more, particularly preferably 85% or more.
New When the light transmittance is within this range, the polarizing plate, the phase difference
The release film of the present invention is laminated on a polarizing plate or a retardation plate.
When performing foreign substance inspection by the cross Nicol method,
Identification can be easily performed. (2) Adhesive coating and polarizing film performed under high tension heating
Heat resistance, high strength elongation and high elasticity to withstand lamination with
Sex rate. For example, the following elongation at break, elastic modulus and heat shrinkage
It is preferred to have. [0038]       Film elongation at break: 100-250% in the length direction                         50-150% in width direction       Film elastic modulus: Length direction 300 to 700 kg / mmTwo                         400-800Kg / mm in width directionTwo       Film heat shrinkage: 1.0% or less in the longitudinal direction (110 ° C x 30 minutes)                         0.5% or less in the width direction (110 ° C x 30 minutes) (3) Deviation from the adhesive interface due to heat shrinkage of the release film
Tunneling caused by the occurrence of
Dimensional stability with no elephant or curl. (4) 25 to 50 μm thickness. The biaxially oriented polyester fiber used in the present invention
Lum can be obtained, for example, by the following method. That is,
Melt the polyester and cast it on a cooling drum
Unstretched film, and then the unstretched film is
At a secondary transition point (Tg) of the ester of −10 ° C. or higher,
For example, 2.5 times or more and 6 times in the vertical and horizontal directions, respectively.
It can be obtained by biaxial stretching within the impossible range
You. At this time, the stretching ratio in the vertical direction is equal to the stretching ratio in the horizontal direction.
0.5 or more, 0.7 or more, or
The elongation ratio is 0.5 or more than the elongation ratio in the longitudinal direction, and furthermore
It is preferably larger than 0.7. In the biaxial stretching, a simultaneous biaxial stretching method is used.
Stretching may be used, but the latter is preferred. And biaxial stretching
Reduces bowing across film width during subsequent heat setting
It is preferable to add a zoning treatment means such as soot. Twin shaft
The film after stretching and heat setting is 30 minutes at 150 ° C (no load
The heat shrinkage when holding the load is 4 in both the vertical and horizontal directions.
% Is preferable. The release film of the present invention comprises the above biaxially oriented film.
Silicone resin on at least one side of the polyester film
Provided a release coating (silicone release layer) as the main component
Things. The method of providing this silicone release layer is particularly
Although not limited, a coating liquid containing silicone resin is applied and added.
The method of coating by heating is preferable, and particularly,
It is preferable to apply a cone resin coating. This cure
The silicone resin coating is a coating containing a curable silicone resin.
Apply the liquid to at least one side of the film, dry and cure
Can be formed. As the curable silicone resin, for example,
Synthetic reaction type, addition reaction type, UV or
Use any reaction system such as a wire-curing system.
Can be. One or more of these can be used. The curing reaction of various silicones is as follows.
Can be shown. [0044] Embedded image As the silicone resin of the above condensation reaction system
Is, for example, a polydimethylsiloxane having an --OH group
Sun and polydimethylsiloxane with terminal -H group
(Hydrogensilane) with an organotin catalyst (eg, organotin)
Condensation reaction using an acylate catalyst)
There are things that make structures. As an addition reaction type silicone resin,
Is, for example, polydimethylsilyl with a vinyl group introduced at the end.
Reaction of xane and hydrogen silane using platinum catalyst
To form a three-dimensional cross-linked structure
You. Further, an ultraviolet curing reaction type silicone resin
For example, the most basic type is a regular
One that uses the same radical reaction as corn rubber crosslinking,
Photo-curing by introducing a krill group.
Decompose the salt to generate a strong acid, which opens the epoxy group.
Cleavable and cross-linked, thiol to vinyl siloxane
And the like which are crosslinked by the addition reaction of
In addition, the silicone resin of the electron beam curing reaction system
Use the same silicone resin as the curing reaction system
it can. Since electron beams have more energy than ultraviolet light,
An electron beam is emitted without using an initiator as in the case of UV curing.
Irradiation promotes the crosslinking reaction by radicals
Can be As the curable silicone resin, its polymerization
Degree of about 50 to 200,000, preferably 1,000
About 100,000 are preferable.
For example, KS-718 manufactured by Shin-Etsu Silicone Co., Ltd.
774, -775, -778, -779H, -830,
-835, -837, -838, -839, -841,
-843, -847, -847H, X-62-241
8, -2422, -2125, -2492, -249
4, -470, -2366, -630, X-92-14
0, -128, KS-723A / B, -705F, -7
08A, -883, -709, -719; Toshiba Silicon Corporation
TPR-6701, -6702, -670
3, -3704, -6705, -6722, -672
1, -6700, XSR-7029, YSR-302
2, YR-3286; DK- manufactured by Dow Corning Co., Ltd.
Q3-202, -203, -204, -210, -24
0, -3003, -205, -3057, SFXF-2
560; SD-7226,7 manufactured by Toray Silicone Co., Ltd.
320, 7229, BY24-900, 171, 31
2,374, SRX-375, SYL-OFF23, S
RX-244, SEX-290; ICI
SILCOLASE 425 manufactured by Japan Corporation
Can be Also, Japanese Patent Application Laid-Open No. 47-34447
And silicon described in JP-B-52-40918.
Resin can also be used. The cured silicone resin coating was applied to a film table.
When forming on the surface, apply the coating liquid to the film surface
Bar coating method, doctor blade method, river
Roll coat method or gravure roll coat method
A conventionally known method can be used. still,
The application of the silicone resin coating prevents foreign matter from being mixed.
Do this in a facility where measures have been taken. Drying and curing of coating film (thermal curing, ultraviolet curing)
Can be performed individually or simultaneously.
You. When performing simultaneously, it is preferable to perform at 100 ° C or more.
New Drying and heat curing conditions are above 100 ° C
About 30 seconds is desirable. The drying temperature is 100 ° C. or less, and
When the curing time is 30 seconds or less, the curing of the coating film is incomplete,
Uneasiness remains in durability such as falling off of the coating film. The thickness of the cured silicone resin coating is particularly limited.
Not specified, but preferably in the range of 0.05-0.5μm
No. If it is too thin, the release performance will decrease and it should be satisfactory
Performance cannot be obtained. If it is too thick, it will cure
It takes time and causes inconvenience in production. The release film of the present invention comprises a polarizing plate, a retardation
On the surface of the adhesive layer provided on one side of the polarizing plate or retarder
The adhesive layer and the release film
Laminated so that the silicone resin coating surface of
You. The laminate obtained by laminating the release films is as follows:
Of biaxially oriented polyester film in release film
Crystal orientation principal axis measured by microwave transmission type molecular orientation meter
And the orientation of the polarizer, retarder or retarder
Match or make sure that the directions of the axes are substantially the same
Must be located at 90 °. here
"Substantially the same" means that the two directions exactly match.
Or slightly deviated to the extent that it does not actually interfere with visual inspection
Means that it may be. Usually 5 ° or less, preferably
A deviation of 3 ° or less is acceptable. In general, biaxially oriented polyester films
Crystal orientation principal axis measured by microwave transmission type molecular orientation meter
(Hereinafter, this may be simply referred to as “orientation main axis”)
The direction of the film can be either vertical (longitudinal) or horizontal
(Width direction).
The longitudinal direction of the polarizing plate, the retardation polarizing plate or the length of the retardation plate
Direction (length direction; orientation axis direction)
The above-mentioned lamination conditions can be satisfied. The above-mentioned laminate is composed of the main axis of orientation of the release film.
And the alignment axis of the polarizing plate, retardation polarizing plate or retardation plate
Eyes by crossed Nicols method
Light interference color is not generated in visual foreign matter inspection, and foreign matter or missing
Can detect a fall. In addition, the orientation main axis of the film and the polarizing plate,
The alignment axis of the phase difference polarizing plate or the phase difference plate matches
Inspection in the bright field and dark field
In the field, inspection is performed only with reflected light, but in any case
Foreign substance inspection is easy. For example, length 900mm, width 6
Inspection is easy even with a size of 00 mm, and foreign matter and defects are
There is almost no oversight. Polarizing plate, retardation polarizing plate, retardation plate and the same
For the adhesive layer to be laminated, a conventionally known adhesive layer
Can be used. Among these, polarizing plate, phase contrast polarization
The large screen TFT (activator)
Bumatric), STN (Super Twisted Nemate)
Dick) type is preferred. FIG. 1 shows a product using the release film of the present invention.
It is a schematic diagram which shows the structure of a layer body, and the state of a visual inspection.
In FIG. 1, reference numeral 1 denotes a configuration of a laminate, and 2 denotes an example of a protective film.
For example, a polyethylene film having a thickness of 50 to 70 μm,
Polarizer (or retardation polarizer or retarder) usually 1
20-200 μm thickness, 4 is an adhesive layer, usually 20-50
μm thickness, 5 is silicone release layer, 6 is biaxially oriented poly
Ester film, 7 is a polarizing plate for cross Nicol inspection, 8
Is a milky light diffusion plate, 9 is a light source, for example, two fluorescent lamps 20W.
is there. The laminate 1 is made of a biaxially oriented polyester film from a protective film.
From the structure up to film 6 and the release film
Cone release layer 5 and biaxially oriented polyester film 6
It is composed of [0058] The present invention will be further described below with reference to examples.
You. The physical properties in the examples were measured by the following methods. (1) MOR value, inclination of main axis of crystal orientation (distribution)
Diagonal) Transmission using a microwave molecular orientation meter manufactured by Kanzaki Paper Co., Ltd.
The pattern of the biaxially oriented polyester film
MOR value of the film sample, inclination of the main axis of crystal orientation (orientation
Angle). (2) Visual inspection status (under crossed Nicols)
Effect of optical interference) A visual inspection is performed using the configuration shown in FIG.
Evaluation was made according to the following criteria. Good: Visual inspection No light interference Slightly poor: visual inspection Optical interference occurs but inspection is possible Defective: visual inspection Inspection impossible with optical interference (3) Visual inspection status (defective product detection rate) With the configuration shown in FIG. 1, the laminate (protective film, polarizing plate, adhesive
Layer, release layer and biaxially oriented polyester film)
An inspection was performed, and defective products as a laminate were extracted. Then
Release film (release) from the laminate extracted as defective
Layer and biaxially oriented polyester film)
Of the obtained polarizing plate (protective film, polarizing plate and adhesive layer)
Perform a visual inspection to extract defective polarizers,
Calculate the defective detection rate when measuring with
Was. Good: Defective product detection rate is 90% or more Slightly defective: defective rate is 50% or more and less than 90% Defective: Defective product ratio is less than 50% or cannot be inspected (4) Measurement of the number of foreign substances Biaxially oriented polyester film sample
Size according to the standard base paper size A5
0 mm x 148 to 149 mm wide: about 310 cm in areaTwo)
And cut the entire area of this film by the cross Nicol method.
Foreign material inspection by visual inspection was performed. Then detected
Foreign matter in the sample film
Observed due to excessive light, observed as an optically abnormal range
The maximum diameter of the portion where the diameter is equal to the size of the foreign matter. In addition, around the foreign matter
Existing cavities (voids) are viewed as optically abnormal areas.
If it was detected, it was included in the size of the foreign matter. In addition, the size of foreign matter
Is 25 μm or more, and 5 μm or more and less than 25 μm
And the number of foreign substances per A5 plate was measured.
Was. (5) Light transmittance Murakami Color Research Laboratory Co., Ltd. HR-100 type
Light with a wavelength of nm is incident on the film,
The ratio of the total transmitted light amount to the emitted light amount was defined as the light transmittance. [Example 1] Polyethylene terephthalate
25 parts by air classifier as lubricant for 100 parts by weight
Alumina particles from which aggregated particles of μm or more have been removed 0.00
An extruder (extruder) containing 5 parts by weight of the polyester composition
A sintered metal filter was installed between the machine tip and the die
Polyethylene terephthalate supplied and melted
Extruded into a film and contacted with a rotating cooling drum at 20 ° C.
It was quenched and quenched to obtain an unstretched film. Then, the unstretched
The film was sequentially biaxially stretched at the stretching ratio shown in Table 1, and further
Heat-fixed under the conditions shown in Table 1, thickness 38 μm, light transmittance
88% biaxially oriented polyethylene terephthalate film
I got This biaxially oriented polyethylene terephthalate film
Lum film thickness, film width, MOR value, MOR value
The difference between the maximum and minimum values of the retardation value (R) and
Table 1 shows the results of measuring the number of foreign substances. Next, the biaxially oriented polyethylene terephthalate
One side of the rate film is coated with a silicone resin of the following composition.
8 g / m of liquid application amount (wet)TwoApply at 130 ℃
Drying and curing treatment under the condition of 30 seconds and coating thickness 0.24μ
m of release film was obtained. [0066]   <Composition of coating liquid> 100 parts by weight of curable silicone resin (KS847H) 2 parts by weight of curing agent (CAT PL-50T; Shin-Etsu Silicone) Diluent solvent: 898 parts by weight of methyl ethyl ketone / xylene / methyl isobutyl ketone Polyester adhesive tape on the release surface of the release film
(Knit-31B) and stick with 5kg pressure roller
Measure the 180 degree tape peeling force after reciprocating and leaving for 20 hours.
After all, it was within the range of 9g ± 2g / 25mm.
And used as a release film (release liner) for polarizing plates.
And had sufficient mold release characteristics. Peel off this release film
The measurement results of the separation force, the vertical thermal shrinkage and the horizontal thermal shrinkage are displayed.
It is shown in FIG. Using this release film, FIG.
A laminate was made with the following configuration, and each characteristic was evaluated. As a result
Are shown in Table 1. Examples 2-3 and Comparative Examples 1-4 Stretching
Except that the magnification and heat setting temperature were changed to the conditions shown in Table 1.
As in Example 1, the thickness is 38 μm, and the light transmittance is 85 to 85 μm.
90% biaxially oriented polyethylene terephthalate film
I got These biaxially oriented polyethylene terephthalates
Film thickness, film width, MOR value, MO of film
Difference between maximum and minimum values of R value, retardation value (R)
Table 1 shows the measurement results of the number of foreign substances. Next, these biaxially oriented polyethylene fibers
On one side of the phthalate film, in the same manner as in Example 1.
Applying a silicone resin coating to release with sufficient release characteristics
Mold film, and then using these release films
A laminate was made in the same manner as in Example 1, and each characteristic was evaluated.
Was. Table 1 shows the results. In Table 1, symbols B, C and F are film-forming films.
Of the whole width (2190mm) into three equal parts (730mm)
Cut B: Film part on the left side when viewed from the film winding position
Minute C: Film part at the center when viewed from the film forming film winding position
Minute F: Film part on the right side when viewed from the film winding position
Minute Is shown. Film used in Comparative Example 1 above and implementation
The film used in Example 3 was a film formed
Is divided into three equal parts in the width direction. That is, Comparative Example 1
Film (B) is viewed from the winding position of the film
The left side of the film portion, the film of Example 3 (C and
And F) are the film parts in the center when viewed from the same winding position.
Minute and right film part. The film is formed like this
Film that has been cut lengthwise from the same film
MOR value and maximum value of MOR value respectively
The difference between the minimum value and
Orientation axis changes with position due to
It is presumed that. Comparative Example 5 A filter made of sintered metal was mounted.
Biaxially stretched polyester is the same as in Example 1 except that
Make a telfilm and release it in the same manner as in Example 1.
Films and laminates were made and their properties were evaluated. this
Table 1 shows the results. Example 4 Polyethylene Terephthalate
Instead of polyethylene-2,6-Natalendicarboki
Using a sylate, the temperature of the rotary cooling drum was set to 50 ° C,
Same as Example 1 except that stretching and heat setting were performed under the conditions shown in Table 1.
Biaxially oriented polyethylene having a light transmittance of 90%
A 2,6-natalenedicarboxylate film was obtained.
This biaxially oriented polyethylene-2,6-natalendicarbo
Xylate film thickness, film width, MO
R value, difference between MOR maximum and minimum, retardation
Table 1 shows the measurement results (R) and the number of foreign particles. Next, the biaxially oriented polyethylene-2,
6-Natalen dicarboxylate film
A silicone resin coating solution was applied in the same manner as in Example 1, and dried and hardened.
To obtain a release film with a coating thickness of 0.24 μm
Was. Table 1 shows the characteristics of the release film. Furthermore, this
Using a release film, a laminate is formed in the same manner as in Example 1.
Each characteristic was evaluated. This result is good as shown in Table 1.
It was good. [0074] [Table 1][0075] The release film of the present invention can be used as a polarizing plate and a retardation film.
Foreign matter by the crossed Nicols method laminated on a polarizing plate or retardation plate
When used for inspection, light interference color at crossed Nicols is substantially
For large LCD screen
Also improves the accuracy of foreign substance inspection to prevent defective products
can do.

【図面の簡単な説明】 【図1】偏光板異物目視検査の構成を示す説明図 【符号の説明】 1 偏光板積層体、位相差偏光板積層体または位相差
板積層体 2 保護フイルム 3 偏光板(延伸軸:横方向)、位相差偏光板または
位相差板 4 粘着層 5 シリコーン離型層 6 二軸配向ポリエステルフイルム 7 クロスニコル検査用偏光板 8 乳白光拡散板 9 光源 矢印(←)はフイルムの縦方向(長手方向)を示す。
BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is an explanatory view showing the structure of a polarizing plate foreign matter visual inspection [Description of symbols] 1 polarizing plate laminate, retardation polarizing plate laminate or retardation plate laminate 2 protective film 3 polarization Plate (stretching axis: lateral direction), retardation polarizing plate or retardation plate 4 Adhesive layer 5 Silicone release layer 6 Biaxially oriented polyester film 7 Polarizing plate for cross Nicol inspection 8 Opalescent diffusion plate 9 Light source arrow (←) The vertical direction (longitudinal direction) of the film is shown.

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G02B 5/30 G02B 5/30 B29K 67:00 B29K 67:00 B29L 7:00 B29L 7:00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B29C 55/00 - 55/30 B29C 47/00 - 47/96 G01N 21/84 - 21/958 G02B 5/30 ────────────────────────────────────────────────── ─── Continued on the front page (51) Int.Cl. 7 Identification code FI G02B 5/30 G02B 5/30 B29K 67:00 B29K 67:00 B29L 7:00 B29L 7:00 (58) Fields surveyed (Int. .Cl. 7 , DB name) B32B 1/00-35/00 B29C 55/00-55/30 B29C 47/00-47/96 G01N 21/84-21/958 G02B 5/30

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 透明な二軸配向ポリエステルフイルムの
少なくとも片面に、シリコーン樹脂を主成分とする離型
性塗膜を設けた離型フイルムであって、該二軸配向ポリ
エステルフイルムは、ポリエステル中に25μm以上の
凝集粒子を取り除いた滑剤を配合したポリエステル組成
物を焼結金属製のフィルターを装着した押出機からフイ
ルム状に押出し急冷して得られた未延伸フイルムを二軸
延伸して得られ、且つ、下記式(1)で定義されるリタ
ーデーション値(R)が1200(nm)以上であり、
マイクロ波透過型分子配向計で測定したMOR値が1.
3〜1.8の範囲であり、該MOR値の最小値と最大値
の差が0.2以下であり、かつ一辺の長さ210mmと
それに直交する辺の長さ148mmの広さ(面積31
0.8cm2 )当りのフイルム中に25μm以上の異物
が存在せず、5μm以上25μm未満の異物が10個以
下である偏光板、位相差偏光板または位相差板の検査の
ための離型フイルム。 【数1】R=△n・d ……式(1) (但し、式(1)で、△nはフイルムの可視光(波長λ
=589nm)でのフイルム幅方向の屈折率(nx)と
その直角方向の屈折率(ny)との差(nx−ny)で
あり、dはフイルムの厚み(nm)である。)
(57) Claims: 1. A release film comprising a transparent biaxially oriented polyester film provided on at least one surface with a release coating mainly composed of a silicone resin. The axially oriented polyester film has a thickness of 25 μm or more in the polyester.
Polyester composition with lubricant removed aggregated particles
From the extruder equipped with a sintered metal filter.
Unstretched film obtained by extruding and quenching into a
A film obtained by stretching and having a retardation value (R) defined by the following formula (1) of not less than 1200 (nm);
The MOR value measured by a microwave transmission type molecular orientation meter is 1.
3 to 1.8, the difference between the minimum value and the maximum value of the MOR value is 0.2 or less, and the width (area 31) of 210 mm on one side and 148 mm on the side orthogonal to it.
A release film for inspecting a polarizing plate, a retardation polarizing plate or a retardation plate, in which no foreign matter of 25 μm or more is present in the film per 0.8 cm 2 ) and there are no more than 10 foreign matter of 5 μm to less than 25 μm. . R = △ n · d Equation (1) (where, in Equation (1), Δn is the visible light (wavelength λ) of the film.
= 589 nm), the difference (nx-ny) between the refractive index (nx) in the film width direction and the refractive index (ny) in the direction perpendicular to the film width, and d is the thickness (nm) of the film. )
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