JP3402424B2 - 搬送ベルトとこの搬送ベルトを用いた感光材料搬送装置 - Google Patents
搬送ベルトとこの搬送ベルトを用いた感光材料搬送装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送ベルト、特に
写真処理装置の感光材料搬送装置に適した薄型のものに
関し、そのような搬送ベルトとそのような搬送ベルトを
用いた感光材料搬送装置とが本発明のテーマである。
写真処理装置の感光材料搬送装置に適した薄型のものに
関し、そのような搬送ベルトとそのような搬送ベルトを
用いた感光材料搬送装置とが本発明のテーマである。
【0002】
【従来の技術】従来の搬送ベルトは、典型的には布やナ
イロンコードの心体に被覆材料としてのゴムやプラスチ
ックを被覆することにより作られているが、感光材料搬
送装置に用いる場合は搬送ベルトの表面にある程度の摩
擦係数が要求されることから、プラスチックで被覆した
搬送ベルトは好ましくはない。ゴムで被覆された搬送ベ
ルトの場合、ベルト厚さを薄くするためにはゴムの厚さ
を小さくする必要があるが、ゴムを薄くすると搬送ベル
トとしての耐久性に問題が生じてくる。薄型の搬送ベル
トとして布にゴムを含浸させたものがあるが、この場合
ベルトが伸び易く、搬送物の間隔を正確に維持しながら
搬送することが困難となる。さらには、ベルト自体の剛
性つまり腰が弱いことから、搬送ベルトの蛇行を防止す
るために側方からガイドプレートで規制するといった方
策を採用することが困難である。
イロンコードの心体に被覆材料としてのゴムやプラスチ
ックを被覆することにより作られているが、感光材料搬
送装置に用いる場合は搬送ベルトの表面にある程度の摩
擦係数が要求されることから、プラスチックで被覆した
搬送ベルトは好ましくはない。ゴムで被覆された搬送ベ
ルトの場合、ベルト厚さを薄くするためにはゴムの厚さ
を小さくする必要があるが、ゴムを薄くすると搬送ベル
トとしての耐久性に問題が生じてくる。薄型の搬送ベル
トとして布にゴムを含浸させたものがあるが、この場合
ベルトが伸び易く、搬送物の間隔を正確に維持しながら
搬送することが困難となる。さらには、ベルト自体の剛
性つまり腰が弱いことから、搬送ベルトの蛇行を防止す
るために側方からガイドプレートで規制するといった方
策を採用することが困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、良好
な屈曲性を得るため薄く成型されているにもかかわら
ず、十分な腰の強さを有するとともに、ベルト搬送面が
高い摩擦係数を示すような搬送ベルトを提供すること
と、このような搬送ベルトを用いて感光材料の間隔を正
確に維持しながら搬送することができる感光材料搬送装
置を提供することである。
な屈曲性を得るため薄く成型されているにもかかわら
ず、十分な腰の強さを有するとともに、ベルト搬送面が
高い摩擦係数を示すような搬送ベルトを提供すること
と、このような搬送ベルトを用いて感光材料の間隔を正
確に維持しながら搬送することができる感光材料搬送装
置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明による、プラスチックフィルムからなる心体
の表面に弾性体層が形成された搬送ベルトでは、前記弾
性体層がウレタン層であるとともに、前記ウレタン層が
ウレタンビーズ含有インクを前記心体の表面に塗布する
ことによって形成されている。
め、本発明による、プラスチックフィルムからなる心体
の表面に弾性体層が形成された搬送ベルトでは、前記弾
性体層がウレタン層であるとともに、前記ウレタン層が
ウレタンビーズ含有インクを前記心体の表面に塗布する
ことによって形成されている。
【0005】本発明では、薄く形成しても十分な腰の強
さを得ることができるプラスチックフィルムを心体に採
用し、このプラスチックフィルムの表面に高い摩擦係数
をもつ弾性体層を形成することにより、厚みが薄く屈曲
性に富んでいるにもかかわらず、十分な腰の強さを有す
るとともに、摩擦係数の高いベルト搬送面を有する搬送
ベルトが作り出され、この弾性体層をウレタン層とする
ことで、耐久性や表面特性から特に写真処理装置におけ
る感光材料の搬送ベルトとして好ましいものとなる。さ
らには、プラスチックフィルムの表面にウレタン層を形
成するためにウレタンビーズ含有インクをプラスチック
フィルムの表面に塗布することにより、繊維状の心体に
ウレタンを含浸させる技法や帯状の心体に予め成形した
ウレタンを貼り付ける技法などに比べ、層厚さを薄くす
ることが可能となる。
さを得ることができるプラスチックフィルムを心体に採
用し、このプラスチックフィルムの表面に高い摩擦係数
をもつ弾性体層を形成することにより、厚みが薄く屈曲
性に富んでいるにもかかわらず、十分な腰の強さを有す
るとともに、摩擦係数の高いベルト搬送面を有する搬送
ベルトが作り出され、この弾性体層をウレタン層とする
ことで、耐久性や表面特性から特に写真処理装置におけ
る感光材料の搬送ベルトとして好ましいものとなる。さ
らには、プラスチックフィルムの表面にウレタン層を形
成するためにウレタンビーズ含有インクをプラスチック
フィルムの表面に塗布することにより、繊維状の心体に
ウレタンを含浸させる技法や帯状の心体に予め成形した
ウレタンを貼り付ける技法などに比べ、層厚さを薄くす
ることが可能となる。
【0006】本発明による好適な実施形態では、ウレタ
ンビーズ含有インクの塗布乾燥後にもウレタンの反応基
が残留するように、ウレタンビーズ含有インクの調合及
び乾燥条件を調節することにより、より高い摩擦係数が
得られる。このことにより、搬送される物品が搬送ベル
ト上でずれ動くことが抑制される。
ンビーズ含有インクの塗布乾燥後にもウレタンの反応基
が残留するように、ウレタンビーズ含有インクの調合及
び乾燥条件を調節することにより、より高い摩擦係数が
得られる。このことにより、搬送される物品が搬送ベル
ト上でずれ動くことが抑制される。
【0007】本発明の好適な実施形態として、心体であ
るプラスチックフィルムとしてPETフィルムが用いら
れ、ウレタン層がウレタンビーズ含有インクをPETフ
ィルム上にスクリーン印刷することにより形成されてい
る搬送ベルトがある。ウレタン層の形成のためにスクリ
ーン印刷を用いることにより、一様なウレタン層の厚み
が得られるとともに、必要に応じて種々のパターンでウ
レタン層を形成することが可能となる。このことによ
り、例えば、搬送ベルトの搬送面にウレタン層と非ウレ
タン層を精密なパターンでもって混在させることも可能
である。
るプラスチックフィルムとしてPETフィルムが用いら
れ、ウレタン層がウレタンビーズ含有インクをPETフ
ィルム上にスクリーン印刷することにより形成されてい
る搬送ベルトがある。ウレタン層の形成のためにスクリ
ーン印刷を用いることにより、一様なウレタン層の厚み
が得られるとともに、必要に応じて種々のパターンでウ
レタン層を形成することが可能となる。このことによ
り、例えば、搬送ベルトの搬送面にウレタン層と非ウレ
タン層を精密なパターンでもって混在させることも可能
である。
【0008】本発明の好適な実施形態として、搬送ベル
トのトータルの厚みを0.2 〜0.3mmとするならば、搬送
ベルトに載せられている感光材料が方向転換ローラによ
って外側や内側に湾曲されながら搬送される際に方向転
換ローラ領域での搬送ベルトと感光材料の長さの違いか
ら生じる感光材料の搬送ピッチのずれが無視できる程度
となる。従来のような厚さをもった搬送ベルトの場合、
特にパノラマサイズのような長尺な印画紙の搬送時に大
きな搬送ピッチのずれが生じるが、搬送ベルトの厚みを
0.2 〜0.3mm とすることによってその不都合が低減され
るのである。このような搬送ベルトの厚みを実現するた
めの1つの搬送ベルトの形態として、厚さ0.15〜0.20mm
のPETフィルムに厚さ0.05〜0.1mm でウレタンビーズ
含有インクをスクリーン印刷することが提案され、この
場合、特に写真処理装置における印画紙等の感光材料を
搬送する感光材料搬送装置の搬送ベルトとして適した屈
曲性と腰の強さと搬送面の摩擦係数を得ることができ
る。
トのトータルの厚みを0.2 〜0.3mmとするならば、搬送
ベルトに載せられている感光材料が方向転換ローラによ
って外側や内側に湾曲されながら搬送される際に方向転
換ローラ領域での搬送ベルトと感光材料の長さの違いか
ら生じる感光材料の搬送ピッチのずれが無視できる程度
となる。従来のような厚さをもった搬送ベルトの場合、
特にパノラマサイズのような長尺な印画紙の搬送時に大
きな搬送ピッチのずれが生じるが、搬送ベルトの厚みを
0.2 〜0.3mm とすることによってその不都合が低減され
るのである。このような搬送ベルトの厚みを実現するた
めの1つの搬送ベルトの形態として、厚さ0.15〜0.20mm
のPETフィルムに厚さ0.05〜0.1mm でウレタンビーズ
含有インクをスクリーン印刷することが提案され、この
場合、特に写真処理装置における印画紙等の感光材料を
搬送する感光材料搬送装置の搬送ベルトとして適した屈
曲性と腰の強さと搬送面の摩擦係数を得ることができ
る。
【0009】上記のような屈曲性と腰の強さの両方に優
れ、かつ搬送面の摩擦係数が高い搬送ベルトを用いるこ
とができることにより、感光材料搬送装置は有効搬送長
さを調節するための搬送長さ調節手段を容易に備えるこ
とができる。なぜなら、一般に、搬送長さ調節手段は、
多くの方向転換ローラがその軸間距離を変更することに
よって有効搬送長さを変更するので、搬送長さ調節手段
全体のサイズをコンパクトにするためには、搬送ベルト
の屈曲半径を小さくすることが要求されるのである。さ
らには、所望の有効搬送長さに調節された搬送領域が搬
送ベルト上で感光材料をストレージするストレージライ
ンを上下方向に形成するような場合、特に感光材料に対
する搬送面の保持力、つまり摩擦係数も重要な要素とな
る。
れ、かつ搬送面の摩擦係数が高い搬送ベルトを用いるこ
とができることにより、感光材料搬送装置は有効搬送長
さを調節するための搬送長さ調節手段を容易に備えるこ
とができる。なぜなら、一般に、搬送長さ調節手段は、
多くの方向転換ローラがその軸間距離を変更することに
よって有効搬送長さを変更するので、搬送長さ調節手段
全体のサイズをコンパクトにするためには、搬送ベルト
の屈曲半径を小さくすることが要求されるのである。さ
らには、所望の有効搬送長さに調節された搬送領域が搬
送ベルト上で感光材料をストレージするストレージライ
ンを上下方向に形成するような場合、特に感光材料に対
する搬送面の保持力、つまり摩擦係数も重要な要素とな
る。
【0010】また、搬送ベルトの蛇行防止のためには、
搬送ベルトの両側をガイドする蛇行防止ガイドプレート
を、例えば方向転換ローラの領域に設けることが有効で
ある。しかしながら、従来のゴムベルトのような腰の弱
い搬送ベルトの場合その蛇行力に負けて搬送ベルトにし
わが入るためそのようなガイドプレートは使用できず、
搬送ベルトの形状や搬送ベルトのテンションコントロー
ルを工夫しなければならない。本発明による搬送ベル
ト、特にPETフィルムを心体とした場合は、十分に腰
が強く、蛇行防止ガイドプレートによる確実で低コスト
な蛇行防止策を施すことが可能である。本発明のその他
の特徴及び利点は以下図面を用いた発明の実施の形態の
説明で明らかになるだろう。
搬送ベルトの両側をガイドする蛇行防止ガイドプレート
を、例えば方向転換ローラの領域に設けることが有効で
ある。しかしながら、従来のゴムベルトのような腰の弱
い搬送ベルトの場合その蛇行力に負けて搬送ベルトにし
わが入るためそのようなガイドプレートは使用できず、
搬送ベルトの形状や搬送ベルトのテンションコントロー
ルを工夫しなければならない。本発明による搬送ベル
ト、特にPETフィルムを心体とした場合は、十分に腰
が強く、蛇行防止ガイドプレートによる確実で低コスト
な蛇行防止策を施すことが可能である。本発明のその他
の特徴及び利点は以下図面を用いた発明の実施の形態の
説明で明らかになるだろう。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、プラスチック製心体1と
して厚さが0.18mm、幅が150mm の長尺PETフィルムを
用いて、心体1の表面にウレタンビーズ含有インクをス
クリーン印刷技法により印刷し、厚さ0.07mmのウレタン
層2を形成することで作り出された搬送ベルト10を示
している。この印刷されたウレタン層2にはウレタン反
応基が残留しており、ウレタン層2の摩擦係数を向上さ
せている。ウレタン反応基の残留は、2液硬化型ウレタ
ンビーズ含有インクの調合や乾燥条件を適切に選択する
ことにより実現される。搬送ベルト10のエンドレス化
のために、搬送ベルト10の両端が超音波接合法を用い
て接合される。
して厚さが0.18mm、幅が150mm の長尺PETフィルムを
用いて、心体1の表面にウレタンビーズ含有インクをス
クリーン印刷技法により印刷し、厚さ0.07mmのウレタン
層2を形成することで作り出された搬送ベルト10を示
している。この印刷されたウレタン層2にはウレタン反
応基が残留しており、ウレタン層2の摩擦係数を向上さ
せている。ウレタン反応基の残留は、2液硬化型ウレタ
ンビーズ含有インクの調合や乾燥条件を適切に選択する
ことにより実現される。搬送ベルト10のエンドレス化
のために、搬送ベルト10の両端が超音波接合法を用い
て接合される。
【0012】図2は、上述した搬送ベルト10を採用し
た感光材料搬送装置20を設けている写真処理装置10
0を示している。この写真処理装置100は、焼付処理
部30と、感光材料ストレージ部40と、現像処理部5
0と、感光材料マガジン60とを備えている。感光材料
マガジン60から引き出された感光材料の一例としての
印画紙3は、焼付処理部30で一画像分のサイズにカッ
トされて焼付処理された後、感光材料ストレージ部40
で一時的にストレージされ、現像処理部50の稼働状態
に合わせて現像処理部50に送り込まれる。このような
印画紙3の写真処理装置100内の搬送は感光材料搬送
装置20によって行われている。感光材料ストレージ部
40は、感光材料搬送装置20の一部を構成しており、
焼付処理部30と現像処理部50との間の処理能力の違
いを吸収する機能をもっており、その模式図が図3に、
その全体斜視図が図4に示されている。
た感光材料搬送装置20を設けている写真処理装置10
0を示している。この写真処理装置100は、焼付処理
部30と、感光材料ストレージ部40と、現像処理部5
0と、感光材料マガジン60とを備えている。感光材料
マガジン60から引き出された感光材料の一例としての
印画紙3は、焼付処理部30で一画像分のサイズにカッ
トされて焼付処理された後、感光材料ストレージ部40
で一時的にストレージされ、現像処理部50の稼働状態
に合わせて現像処理部50に送り込まれる。このような
印画紙3の写真処理装置100内の搬送は感光材料搬送
装置20によって行われている。感光材料ストレージ部
40は、感光材料搬送装置20の一部を構成しており、
焼付処理部30と現像処理部50との間の処理能力の違
いを吸収する機能をもっており、その模式図が図3に、
その全体斜視図が図4に示されている。
【0013】図3の模式図を用いてその原理と簡単な構
成を説明する。感光材料ストレージ部40は、搬送ベル
ト10を用いたベルト搬送ラインを形成するために、搬
送ベルト10を駆動する駆動ローラ41、搬送ベルトの
180度方向転換ローラとして機能する固定ターンロー
ラ42、同様に180度方向転換ローラとして機能する
とともに固定ターンローラ42との軸間距離を変更する
ために上下移動可能な複数のダンサーローラ43、搬送
ベルト10の張力を調整する複数のテンションローラ4
4、搬送ベルト10との間に印画紙3を挟み込んで印画
紙の正確な搬送を助けるために所定間隔で配置されてい
る圧着ローラ45、感光材料ストレージ部40への印画
紙3の搬入案内を行う搬入ガイドベルトコンベヤ46a
と感光材料ストレージ部40からの印画紙3の搬出案内
を行う搬出ガイドベルトコンベヤ46bが備えられてい
る。焼付処理部30から送られてきた印画紙3は、搬入
ガイドベルトコンベヤ46aに助けられてベルト搬送ラ
インに入り、ダンサーローラ43や固定ターンローラ4
2を通り、搬出ガイドベルトコンベヤ46bに助けられ
て感光材料ストレージ部40を出る。つまり、搬入ガイ
ドベルトコンベヤ46aの設置個所から搬出ガイドベル
トコンベヤ46bの設置個所までの搬送ラインが印画紙
3のための有効搬送長さとなる。つまり、この有効搬送
長さが印画紙3のためのストレージ長さとなるわけであ
り、この有効搬送長さは、ダンサーローラ43を固定タ
ーンローラ42に対して上下移動することによって変更
することができ、その変更分の長さはテンションローラ
44の移動により補償される。この目的のため、ダンサ
ーローラ43は、図4からよく理解できるように、スラ
イドシャフト47a、重り47b、重り47bとダンサ
ーローラ43をつなぐワイヤ47c、ワイヤ47cのた
めの方向転換プーリ47dなどから構成されるダンサー
ローラ移動機構47が設けられている。この実施の形態
では、ダンサーローラ移動機構47とダンサーローラ4
3とテンションローラ44によって搬送長さ調節手段が
構成されている。上記のような構成のため、限られたス
ペースにおいてストレージ長さを大きくするには、搬送
ベルト10をできるだけ小さな屈曲半径でもって180
度方向転換を繰り返すことが要求され、この要求を上述
した本発明の搬送ベルト10は満たすことができる。
成を説明する。感光材料ストレージ部40は、搬送ベル
ト10を用いたベルト搬送ラインを形成するために、搬
送ベルト10を駆動する駆動ローラ41、搬送ベルトの
180度方向転換ローラとして機能する固定ターンロー
ラ42、同様に180度方向転換ローラとして機能する
とともに固定ターンローラ42との軸間距離を変更する
ために上下移動可能な複数のダンサーローラ43、搬送
ベルト10の張力を調整する複数のテンションローラ4
4、搬送ベルト10との間に印画紙3を挟み込んで印画
紙の正確な搬送を助けるために所定間隔で配置されてい
る圧着ローラ45、感光材料ストレージ部40への印画
紙3の搬入案内を行う搬入ガイドベルトコンベヤ46a
と感光材料ストレージ部40からの印画紙3の搬出案内
を行う搬出ガイドベルトコンベヤ46bが備えられてい
る。焼付処理部30から送られてきた印画紙3は、搬入
ガイドベルトコンベヤ46aに助けられてベルト搬送ラ
インに入り、ダンサーローラ43や固定ターンローラ4
2を通り、搬出ガイドベルトコンベヤ46bに助けられ
て感光材料ストレージ部40を出る。つまり、搬入ガイ
ドベルトコンベヤ46aの設置個所から搬出ガイドベル
トコンベヤ46bの設置個所までの搬送ラインが印画紙
3のための有効搬送長さとなる。つまり、この有効搬送
長さが印画紙3のためのストレージ長さとなるわけであ
り、この有効搬送長さは、ダンサーローラ43を固定タ
ーンローラ42に対して上下移動することによって変更
することができ、その変更分の長さはテンションローラ
44の移動により補償される。この目的のため、ダンサ
ーローラ43は、図4からよく理解できるように、スラ
イドシャフト47a、重り47b、重り47bとダンサ
ーローラ43をつなぐワイヤ47c、ワイヤ47cのた
めの方向転換プーリ47dなどから構成されるダンサー
ローラ移動機構47が設けられている。この実施の形態
では、ダンサーローラ移動機構47とダンサーローラ4
3とテンションローラ44によって搬送長さ調節手段が
構成されている。上記のような構成のため、限られたス
ペースにおいてストレージ長さを大きくするには、搬送
ベルト10をできるだけ小さな屈曲半径でもって180
度方向転換を繰り返すことが要求され、この要求を上述
した本発明の搬送ベルト10は満たすことができる。
【0014】さらに、印画紙3を正確に搬送するために
は、搬送ベルト10の蛇行を確実に抑制する必要があ
る。心体1としてPETフィルムを用いていることによ
りこの搬送ベルト10は腰が強いので、つまり横断方向
の剛性が高いので、図5の説明図から明らかなように、
駆動ローラ41領域に搬送ベルト10の両側側面に沿っ
て延びている蛇行防止ガイドプレート48によって、そ
の蛇行を確実にしかも簡単な構成で抑制することができ
る。
は、搬送ベルト10の蛇行を確実に抑制する必要があ
る。心体1としてPETフィルムを用いていることによ
りこの搬送ベルト10は腰が強いので、つまり横断方向
の剛性が高いので、図5の説明図から明らかなように、
駆動ローラ41領域に搬送ベルト10の両側側面に沿っ
て延びている蛇行防止ガイドプレート48によって、そ
の蛇行を確実にしかも簡単な構成で抑制することができ
る。
【0015】〔変形例〕上述した実施の形態では、心体
1にPETフィルムを用いているが、搬送ベルトに対す
る仕様に応じて他のプラスチックフィルムを利用するこ
とや、2液システムのウレタンビーズ含有インクに代え
て1液システムのウレタンビーズ含有インクを用いるこ
とや、ウレタン層2の形成としてウレタンビーズ含有イ
ンクを用いたスクリーン印刷の代わりに薄肉のウレタン
フィルムを成形した後心体1に貼り付けることも本発明
の枠内に入ることはもちろんである。また、上述した搬
送ベルトの寸法は、印画紙3の上記感光材料ストレージ
部40におけるストレージ搬送に適したものであり、適
用される搬送装置によっては別な寸法が選択されてよ
い。
1にPETフィルムを用いているが、搬送ベルトに対す
る仕様に応じて他のプラスチックフィルムを利用するこ
とや、2液システムのウレタンビーズ含有インクに代え
て1液システムのウレタンビーズ含有インクを用いるこ
とや、ウレタン層2の形成としてウレタンビーズ含有イ
ンクを用いたスクリーン印刷の代わりに薄肉のウレタン
フィルムを成形した後心体1に貼り付けることも本発明
の枠内に入ることはもちろんである。また、上述した搬
送ベルトの寸法は、印画紙3の上記感光材料ストレージ
部40におけるストレージ搬送に適したものであり、適
用される搬送装置によっては別な寸法が選択されてよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による搬送ベルトの一部断面斜視図
【図2】本発明による搬送ベルトを用いた写真処理装置
の断面構成図
の断面構成図
【図3】本発明による搬送ベルトを用いた感光材料スト
レージ部の模式図
レージ部の模式図
【図4】感光材料ストレージ部の斜視図
【図5】蛇行防止ガイドプレートの説明図
1 心体
2 ウレタン層
10 搬送ベルト
20 感光材料搬送装置
48 蛇行防止ガイドプレート
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭62−203169(JP,A)
特開 平2−66009(JP,A)
特開 昭58−144857(JP,A)
特開 昭60−93012(JP,A)
特開 昭58−173641(JP,A)
特開 昭63−92542(JP,A)
特開 昭48−11057(JP,A)
実開 昭61−173441(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G03D 3/08
B65H 5/02
Claims (6)
- 【請求項1】 プラスチックフィルムからなる心体の表
面に弾性体層が形成されている搬送ベルトにおいて、前
記弾性体層がウレタン層であるとともに、前記ウレタン
層がウレタンビーズ含有インクを前記心体の表面に塗布
することによって形成されている搬送ベルト。 - 【請求項2】 塗布乾燥後もウレタンビーズに反応基が
残留している請求項1に記載の搬送ベルト。 - 【請求項3】 前記プラスチックフィルムとしてPET
フィルムが用いられ、前記ウレタン層がウレタンビーズ
含有インクを前記PETフィルム上にスクリーン印刷す
ることにより形成されている請求項1又は2に記載の搬
送ベルト。 - 【請求項4】 トータルの厚さが前記PETフィルムと
の厚さと前記ウレタン層の厚さが0.20〜0.3mm である請
求項3に記載の搬送ベルト。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の搬送ベ
ルトを用いた写真処理装置用感光材料搬送装置であっ
て、有効搬送長さを調節するための搬送長さ調節手段が
備えられている感光材料搬送装置。 - 【請求項6】 前記搬送ベルトの蛇行防止のために前記
搬送ベルトの両側をガイドする蛇行防止ガイドプレート
が所定箇所に設けられている請求項5に記載の感光材料
搬送装置。
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---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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EP (1) | EP0810473B1 (ja) |
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AU2013260753A1 (en) | 2013-11-25 | 2015-06-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Rapid shake detection using a cascade of quad-tree motion detectors |
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-
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- 1996-05-31 JP JP13865196A patent/JP3402424B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-05-29 US US08/865,116 patent/US5895138A/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-05-30 DE DE69725381T patent/DE69725381T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1997-05-30 EP EP97108658A patent/EP0810473B1/en not_active Expired - Lifetime
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DE69725381T2 (de) | 2004-07-29 |
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JPH09325465A (ja) | 1997-12-16 |
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EP0810473A1 (en) | 1997-12-03 |
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