JP3401684B2 - 釜炒り茶製造工程における炒葉装置 - Google Patents

釜炒り茶製造工程における炒葉装置

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JP3401684B2
JP3401684B2 JP03949593A JP3949593A JP3401684B2 JP 3401684 B2 JP3401684 B2 JP 3401684B2 JP 03949593 A JP03949593 A JP 03949593A JP 3949593 A JP3949593 A JP 3949593A JP 3401684 B2 JP3401684 B2 JP 3401684B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は釜炒り茶の製造装置に関
するものであって、特に製品品質を保持しながら処理能
力を高めることができる新規な炒葉装置に係るものであ
る。
【0002】
【発明の背景】釜炒り茶の製造方法の大略は、まず炒葉
工程において生茶葉を数100℃の炒釜に投入して炒
り、生茶葉のいわゆる青臭みを消す殺青を行うとともに
茶葉内の酸化酵素の活性を失わせ、次いで揉捻工程、水
乾工程において適宜の茶葉の揉み込みと乾燥とを行うも
のであり、このような製法により特有の香味に優れた釜
炒り茶が得られている。ところでこのような釜炒り茶に
あっては、生茶葉の炒葉工程が製品品質の優劣に多大な
影響を及ぼす。このため投入した生茶葉が炒釜内で過剰
に焦げ付くことなく処理できるようにするには極端な装
置の大型化はできず、従って処理能力の限界があった。
また加工量も常時一定ではなく変動する場合も多いが、
単に装置を大型化して大容量の処理を可能としただけで
あると、適性処理量より少ない量を加工する際にはその
製品品質の劣化を来してしまい、好ましくない。
【0003】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景か
らなされたものであって、高品質な加工態様を維持しな
がら処理量も多く確保でき、更には少量生産の際にも適
切な加工ができる新規な釜炒り茶製造工程における炒葉
装置の開発を試みたものである。
【0004】
【発明の構成】
【目的達成の手段】即ち本出願に係る釜炒り茶製造工程
における炒葉装置の第一の発明は、生茶葉を炒り加工す
る炒釜を具えた炒葉機を多段階に連接させて成る装置に
おいて、前記多段階に連接される炒葉機のうち、最終段
階に位置する炒葉機は、炒釜の上部が開放された固定樋
状に構成され、それより前方の段階に位置する炒葉機
は、炒釜が回転ドラム状に構成されて成るものであり、
更にこのように複数の炒葉機が連接された釜炒り茶の製
造ラインは複数ライン並設されて成るものであり、且つ
各炒葉機を構成する炒葉機ユニットは同時または各別に
運転できるように構成されることにより、前記複数ライ
ン並設された釜炒り茶の製造ラインは、それぞれを同時
または各別に運転できるように構成されているととも
に、前記最終段階に位置する炒葉機の火炉ユニットは、
並設される隣りの製茶ラインの最終段階の炒葉機の火炉
ユニットと共通のものを用いていることを特徴として成
るものである。
【0005】更に本出願に係る釜炒り茶製造工程におけ
る炒葉装置の第二の発明は、前記回転ドラム状の炒釜を
適用した炒葉機には内部の水蒸気を排出する排蒸管を設
け、且つこの排蒸管には流量計を具備させたことを特徴
として成るものである。これら発明により前記目的を達
成しようとするものである。
【0006】
【発明の作用】生茶葉を炒葉機に投入するにあたり炒葉
機は、第一炒葉、第二炒葉、第三炒葉等の各炒葉段階に
おいて、それぞれ二基以上設けられているから、これら
をすべて運転すれば各炒葉段階における炒葉機の最大処
理量はその設置基数倍の処理が可能であり、一挙に大量
の処理がされる。そして各炒葉機の一つの炒釜は茶葉の
炒り込みあるいは乾燥等を行うのに適切な寸法形状にと
どめておくことができるから、高品質な加工がなされ
る。
【0007】また炒葉機の運転基数を切り替えることに
より例えば複数並設される釜炒り茶の製造ラインの一つ
の製造ラインのみを稼働すれば、少量生産にも対応す
る。
【0008】更にまた多段階に連接される炒葉機のう
ち、最終段階に位置する炒葉機は、炒釜の上部が開放さ
れた固定樋状に構成され、それより前方の段階に位置す
る炒葉機は、炒釜が回転ドラム状に構成される場合に
は、最初の炒葉機において積極的な殺青作用がされ、そ
の後の炒葉機において乾燥を主とした炒り加工がなされ
る。
【0009】更にまた回転ドラム状の炒釜を適用した炒
葉機において、内部から外部に至る排蒸管を設け、これ
に流量計を取り付けたときには排蒸状態が数値化して検
出でき、炒葉機の運転状態を適切に制御できる。
【0010】更にまた炒釜における加工作用面は金属素
材を後加工することによって金属材料自体に凹凸を形成
した場合には、炒釜の加工作用面が完全に平滑な場合に
おいて生ずる茶葉のこびりつき等が回避され、製品品質
の劣化をもたらすことなく、円滑な茶葉の炒り加工がさ
れる。
【0011】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて説明す
る。まず全体構成の大略を示すと、図1に示すように本
装置は第一炒葉機1と、第二炒葉機2とこの第二炒葉機
2の下段に組み合わされた第三炒葉機3とを具え、更に
補機として第一炒葉機1に対しての生茶葉Aを投入する
投入装置4と、第一炒葉機1と第二炒葉機2との間に設
けられる中継コンベヤ5と、更に第三炒葉機3の後段に
設けられる後処理装置6と、更にその後段に設けられる
加工装置7と、更に第一炒葉機1、第二炒葉機2、第三
炒葉機3の適宜個所に設けられるセンサ、及びその処理
装置及びその出力装置を主体とした制御装置8とを具
え、更に図15に示すように補助揉圧装置9を必要に応
じて各段階の炒葉機の間、一例として第一炒葉機1と第
二炒葉機2との間に具える。そして本発明の特徴として
以上のような複数の炒葉機が連接された釜炒り茶の製造
ラインが、複数ライン並設されて本発明に係る釜炒り茶
製造工程における炒葉装置が構成されているものであっ
て、図1(b)には一例として二ラインの製造ラインが
並設されているものが図示されている。
【0012】以下前記諸装置を更に詳細に説明する。ま
ず図3〜6に主として示す第一炒葉機1について説明す
る。このものは生茶葉Aの投入を受け、それを炒る装置
であって、主たる作用は生茶葉Aの青臭みを除去する殺
青作用である。このものはフレーム10に対し直接炒葉
作用を行う炒葉機ユニット11を取り付け、この炒葉機
ユニット11の下方に火炉ユニット12を設け、更に炒
葉機ユニット11には駆動装置13を付設するととも
に、生茶葉Aの投入側には送込装置14、取出側に取出
シュート15を設けた構成をとる。
【0013】まずフレーム10は固定フレーム101に
対し可動フレーム102を幾分か回動自在に取り付ける
ものであって、炒葉機ユニット11における投入側近く
をピボット103として回動支点とする。そして固定フ
レーム101の前記ピボット103の反対側の位置には
角度調整装置105を設けるものであって、このものは
角度調整モータM1 で駆動されるギヤユニット106を
固定フレーム101からの門形に立ち上げたサブフレー
ムに設け、このギヤユニット106に取り付けられたボ
ールネジ機構等を利用した吊下杆107によって前記可
動フレーム102の自由端側を吊持するように構成した
ものである。従って角度調整モータM1の駆動によりギ
ヤユニット106を適宜の方向に駆動すると、ボールネ
ジ機構により吊下杆107が上下に昇降し、可動フレー
ム102の設定角度を調整するように図るものであり、
実質的には可動フレーム102に固定状態に置かれた炒
葉機ユニット11の傾斜角度が設定されるのである。
【0014】次にこのようなフレーム10に搭載される
炒葉機ユニット11について説明する。本発明の特徴的
構成として、この炒葉機ユニット11は一例として同一
仕様のものが二基並設されて成るものであり、これらは
各別に符号11A、11Bとして示すものである。また
これに伴い火炉ユニット12も符号12A、12Bで示
すように二基併設され、同時に駆動装置13は符号13
A、13B、送込装置14は符号14A、14B、取出
シュート15は符号15A、15Bとして示すようにそ
れぞれ二基併設される。しかしながら炒葉機ユニット1
1A、11Bは共にその構成を共通にするので、共通の
符号を付して以下構成を説明する。まず直接炒葉作用を
行う炒釜111が前記可動フレーム102に対して回転
自在に搭載される。すなわち炒釜111は回転ドラム状
を成し、その内部に複数条(一例として六条)の攪拌リ
ブ111aを設けるとともに、その外周部は火炉風導1
12によって囲まれる。そして炒釜111はベアリング
113によって可動フレーム102によって回転自在に
搭載されるとともに、生茶葉Aの投入側端縁にリングギ
ヤ114を設け、ここに後述する駆動装置13からの回
転を受けて、回転駆動される。
【0015】更にこの炒釜111の加熱面である内面は
適宜の金属素材を円筒状に加工したものであるが、その
表面は平滑ではなく、凹凸が形成された状態とするのが
好ましい。そして特に本発明での特徴的構成は炒釜11
1を構成している金属素材を直接凹凸加工することによ
り凹凸を形成する。すなわち最も合理的な加工手法とし
ては図8に示すようにピン状の多数のノック片Pが衝撃
的に出没するブラストマシンBを平板状態の金属板素材
にあてがい、この表面に例えば0.1〜0.3mm程度の
凹凸を形成するようにし、その後これを曲成加工して例
えば円胴状にしたものである。勿論このような炒釜11
1の表面加工手法はあらゆる形態の炒釜にも適用できる
ことはいうまでもない。
【0016】更に炒釜111内には排蒸管116が設け
られるものであって、炒釜111における生茶葉Aの投
入側からその全長1/3程度の範囲まで延長形成され
る。そして排蒸管116はその先端をメッシュ状に開口
させた排蒸孔116aを有するとともに、外部に引き出
された位置で適宜のジョイントを介してホース状の固定
排蒸管117に接続されるものであり、排蒸管116自
体は前記送込装置14の一部を構成するから後述するよ
うに回転駆動される。更に固定排蒸管117には図14
に示すように蒸気の流量計119を具えるものであっ
て、その取付位置は一例として排蒸ブロワ118の排蒸
方向手前側に設ける。勿論、排蒸方向下流側に設けるこ
とももとより差し支えない。
【0017】次に火炉ユニット12について説明する。
このものは図3に示すように熱源としてガンタイプのバ
ーナ121を適用するものであり、バーナ121は炒釜
111の下面にほぼ延長形成された燃焼室122内を加
熱するとともに、火炉風導112の下面側を長手方向に
沿ってほぼ二分割した一方の範囲に設けられる連通口1
23を介して、前記燃焼室122は炒葉機ユニット11
における火炉風導112と連通する。これによって火炉
ユニット12におけるバーナ121の熱は火炉風導11
2に導かれるとともに、煙突状の排風ダクト112aか
ら外部に排出される。勿論、火炉ユニット112のいわ
ゆる省エネルギー対策として排風ダクト112aを再び
燃焼室122に戻すような構成とすることももとより差
し支えない。なお火炉ユニット12におけるバーナ12
1は図示の実施例のようないわゆるガンタイプのバーナ
のほか、多数の火口を燃焼室122内に配置した一般的
なものであってももとより差し支えない。
【0018】次に炒葉機ユニット11における炒釜11
1を回転させるための駆動装置13について説明する。
このものは図4に示すように炒釜駆動モータM2 を駆動
源とするものであって、この炒釜駆動モータM2 から減
速機131に対しチェーン132によって回転を伝達
し、更に減速機131の回転はピニオンギヤ133に対
してチェーン134を介してその回転を伝達する。そし
てピニオンギヤ133は前記回転ドラムタイプの炒釜1
11のリングギヤ114と噛み合い、これを回転させる
のである。
【0019】次に炒葉機ユニット11に対して生茶葉A
を送り込む送込装置14について説明する。送込装置1
4は炒葉機ユニット11における炒釜111の投入側に
設けられるものであって、投入ホッパ141内に投入さ
れた茶葉Aを送込スクリュー142によって炒釜111
内に送り込むようにする。すなわち投入ホッパ141は
上方をロート状に広げた形状を有するとともに、その下
方を前記炒釜111の投入側開口に嵌まり込むような状
態に設定したものである。そして送込スクリュー142
は前記排蒸管116を利用して形成するものである。従
って基本的には排蒸管116自体は回転する必要はない
が、送込スクリュー142の軸を兼用するため回転駆動
する。
【0020】この回転駆動の構成について説明すると、
送込スクリュー142を具えた排蒸管116はベアリン
グ143によって回転自在に支持されるとともに、その
端部にスプロケット144を取り付け、このスプロケッ
ト144に対し減速機145からの回転がチェーン14
6を介して伝達される。なお符号M3 は前記減速機14
5に対して回転を与える駆動源である送込装置駆動モー
タである。
【0021】更に第一炒葉機1には炒釜111の取出側
に前記取出シュート15を設けるとともに、前面に操作
パネル16を設ける。
【0022】次に第二炒葉機2について説明する。この
ものは基本構成は前記第一炒葉機1とほぼ同様とするも
のであって、その構成は回転胴タイプの炒釜を適用した
ものである。具体的にはフレーム20に対して直接炒葉
作用を行う炒葉機ユニット21が搭載され、更に炒葉機
ユニット21の下方に火炉ユニット22を設け、更に炒
葉機ユニット21における炒釜211の駆動装置23
と、送込装置24と、更に炒葉機ユニット21で加工さ
れた茶葉Aを取り出す取出シュート25とを具えて構成
される。
【0023】まずフレーム20は上部フレーム201と
下部フレーム202が組み合わされたものであって、上
部フレーム201に対して第二炒葉機2を搭載する。因
みに下部フレーム202には後述するように第三炒葉機
3を搭載するものであり、結果的に第二炒葉機2と第三
炒葉機3とは上下に重ね合わされたような取付態様を有
する。勿論、第二炒葉機2と第三炒葉機3とはこのよう
な取付態様に限られるものではない。またこの実施例で
は、第二炒葉機2についてはその設定角度を可変として
いないが、先の第一炒葉機1とは同様、可変としてもも
とより差し支えない。
【0024】次に上部フレーム201に設けられる炒葉
機ユニット21について説明すると、このものも本発明
の特徴的構成として同様構成のものを二基並設して成る
ものであり、各々を炒葉機ユニット21A、21Bとし
て示すものである。勿論これに対応して火炉ユニット2
2も同様に一例として二基並設され、符号22A、22
Bで示すとともに、以下同様に駆動装置23は符号23
A、23B、送込装置24は符号24A、24B、取出
シュート25は符号25A、25Bとして表示するよう
に二基併設される。
【0025】まず回転ドラムタイプの炒釜211はその
周囲に火炉風導212を具えるとともに、炒釜211の
内部には攪拌リブ211aを具える。そして炒釜211
はその周囲、及び投入側においてはその周囲下方をベア
リング213によって上部フレーム201に対し回転自
在に支持されるとともに、他端側では回転軸214がベ
アリング213によって支持され、結果的に炒釜211
が回転自在に上部フレーム201に支持される。この回
転軸214は炒釜211を回転駆動するための部材であ
って、回転軸214はスポーク215を介して炒釜21
1と一体化される。なおこの炒釜211の駆動装置23
の詳細については後述する。
【0026】そして前記炒釜211内には排蒸管216
が投入側からほぼ全長の1/3程度範囲にわたって設け
られるものであって、その外部には固定状態の排蒸ホー
ス217に適宜のジョイントを介して接続される。そし
て排蒸ホース217の開放端側には排蒸フロワ218を
接続する。なおこの実施例では排蒸ホース217には先
の第一炒葉機1におけるような流量計を設けていない
が、先の第一炒葉機1と同様にこれを設けて排蒸量の測
定をするようにしてももとより差し支えない。一方、火
炉風導212からは排出側上方に設けた煙突状の排風ダ
クト212aから排風されるように構成する。
【0027】次に火炉ユニット22について説明する
と、このものも第一炒葉機1と同様にいわゆるガンタイ
プのバーナ221を熱源とするものであって、箱形の燃
焼室222を炒釜211の下方のほぼ全長にわたって設
けて、更にその内部を燃焼室222と前記炒葉機ユニッ
ト21における火炉風導212とを連通口223を介し
て連通させる。
【0028】次に駆動装置23について説明する。この
駆動源は可変速減速機組込タイプの炒釜駆動モータM4
であって、上部フレーム201における炒葉機ユニット
21の排出側に取り付けられる。そして炒釜駆動モータ
4 からは前記炒葉機ユニット21における回転軸21
4に取り付けたスプロケット233に対しチェーン23
4を介して回転を伝達するように構成している。従って
駆動装置23における炒釜駆動モータM4 が駆動される
とその回転が回転軸214に伝達され、炒釜211を回
転駆動する。
【0029】次に炒葉機ユニット21に対して第一炒葉
機1からの茶葉Aを送り込むための送込装置24につい
て説明する。このものは投入ホッパ241が前記炒釜2
11の投入側に臨むように取り付けられるとともに、投
入ホッパ241の内部に送込スクリュー242を配して
成る。すなわち投入ホッパ241は上方が漏斗状に開口
し、更に下端側が炒葉機ユニット21における炒釜21
1内に幾分か差し込まれるように組み合わされたもので
あって、投入ホッパ241の下方に横架するように設け
られた排蒸管216の外周部を利用して前記送込スクリ
ュー242が形成される。そして排蒸管216を支持す
る前後二基のベアリング243の間にはスプロケット2
44が取り付けられ、このものに前記送込装置駆動モー
タM5 の出力が減速機245を介してそれぞれチェーン
246によって伝達され、排蒸管216が駆動される。
勿論、先の第一炒葉機1で述べたように排蒸管216そ
れ自体は必ずしも回転することを要しないが、このよう
にすることが極めて合理的であることに因みとられたも
のであり、送込装置24における送込スクリュー242
を別途形成するときには排蒸管216を回転することを
要しない。
【0030】次に第三炒葉機3について説明する。この
ものは炒葉機ユニット31及びこれを加熱するための火
炉ユニット32、更に炒葉機ユニット31内の茶葉Aを
攪拌するための駆動装置33、更に炒葉機ユニット31
から茶葉Aを取り出すための取出装置35とを具えて成
る。まずこの第三炒葉機3は第一炒葉機1、第二炒葉機
2を通過して炒られた茶葉Aを更に水分除去、香味付与
等のために加熱するためのものであって、まず直接その
作用を行う炒葉機ユニット31は前記第一炒葉機1、第
二炒葉機2と同様構成のものが二基並設される。すなわ
ち炒葉機ユニット31は二基並設されるものであって、
これらを符号31A、31Bとして示す。なお火炉ユニ
ット32及び火炉風導312は第三炒葉機3の場合には
共通した一基のもので二基の炒葉機ユニット31におけ
る炒釜311を加熱する。
【0031】炒釜311は上部が開放し、半円胴底板か
ら側板が設けられたいわゆる樋状の固定釜であって、そ
の下方に火炉風導312を配置する。まず炒釜311内
には投入される茶葉Aの攪拌を行うための攪拌装置31
3が設けられるものであって、このものは攪拌軸314
に対し攪拌腕315を具えて成り、この攪拌腕315の
先端にはさらい板316が取り付けられている。一方、
火炉ユニット32は火炉風導312と実質的には一体化
した形態をとり、熱源としていわゆるガンタイプのバー
ナ321を火炉風導312の側面に取り付けて成る。
【0032】更に前記炒葉機ユニット31における攪拌
装置313の駆動装置33について述べると、駆動源は
炒葉機ユニット31の取出側近くに設けた攪拌装置駆動
モータM6 とするものであって、このものは減速機33
1をほぼ一体に組み込み、更にこの減速機331からチ
ェーン332を介して前記攪拌装置313における攪拌
軸314の一端に取り付けたスプロケット333に回転
を伝達する。なお炒葉機ユニット31における炒釜31
1に対しての茶葉Aの投入用のシュートは特に設けず、
第二炒葉機2における取出シュート25がその送出側開
口端を炒釜311の端部に臨ませることによって実質的
な送込シュートを形成している。
【0033】次に炒釜311からの茶葉Aの取り出しを
行う取出装置35について説明すると、まず炒釜311
の取出側端部に取出シュート351を設けるものであっ
て、その取出シュート351の下端部には振動コンベヤ
状の取出コンベヤ352の始端側を臨ませる。すなわち
取出コンベヤ352は取出トラフ353を支承スプリン
グ354で支持するとともに、取出トラフ353を偏心
駆動機構から成る起振装置355に接続し、取出トラフ
353に振動を与え、これによって一定方向に生茶葉A
を送り出すようにしているのである。具体的には生茶葉
Aを炒釜311の下面に沿って、その全長にわたり投入
側に至る範囲に設けているのである。
【0034】次に以上述べた第一炒葉機1、第二炒葉機
2、第三炒葉機3に対し、付設される補機類について説
明する。まず第一炒葉機1に対して生茶葉Aを投入する
投入装置4について簡単に説明する。このものは生茶葉
Aの流量計測装置41と、一例として二基並設された第
一炒葉機1における炒葉機ユニット11A、11Bに対
応して生茶葉Aを供給するように二股状に分かれた分岐
ホッパ42と、炒葉機ユニット11に付設された投入ホ
ッパ141へ生茶葉Aを送り込む投入コンベヤ43とか
ら成る。これによって投入装置4においては一定量の茶
葉投入量が計測されながら投入される。従って流量計測
装置41は実質的に後述する制御装置8におけるセンサ
の一部を構成することとなる。
【0035】次に第一炒葉機1と第二炒葉機2との間を
結ぶ中継コンベヤ5について説明する。このものは第一
炒葉機1における取出シュート15の下方に臨む振動コ
ンベヤタイプの受取コンベヤ51と、バケットコンベヤ
を垂直配置した垂直コンベヤ52と、更にその上方にお
いて第二炒葉機2における投入ホッパ241に連なる投
入コンベヤ53とを有するものであり、この中継コンベ
ヤ5は全体として第二炒葉機2の投入位置が充分高いと
ころにあることから、オーバーブリッジ状に構成してい
る。勿論、適宜製茶工場のレイアウト等の関係で傾斜し
たコンベヤ等によってつなぐことももとより差し支えな
い。
【0036】第三炒葉機3における取出装置35の後段
には後処理装置6を設けるものであって、具体的には受
取コンベヤ61と、回転ドラムに茶葉Aを投入して粉粒
状になったものを取り出す粉取装置62とを組み合わせ
て成る。更に後処理装置6の後段には加工装置を設ける
ものであり、これは具体的には受取コンベヤ71と煎茶
製造装置におけると同様の揉捻機72を適用したもので
ある。また必要に応じて乾燥装置として水乾装置を付設
する。更にこのような諸装置においてより高品質な炒り
加工を行うため制御装置8を設ける。制御装置8は各種
のセンサとそれを入力するための入力インタフェイス、
更に入力データを処理し、一定の制御値を算出するマイ
クロコンピュータ、及びそのマイクロコンピュータの出
力を各種アクチュエータ分に出力するための出力インタ
フェイスとを具えて成る。
【0037】具体的には炒葉工程において茶葉品質の良
否を決定する要素である水分計81を必要な部位に設定
する。具体的には第一炒葉機1の前段に第一水分計81
1を設けるとともに、第一炒葉機1と第二炒葉機2との
間に第二水分計812、更に第二炒葉機2と第三炒葉機
3との間に第三水分計813、更に第三炒葉機3の後段
に第四水分計814を設ける。
【0038】更にこの実施例において回転胴タイプの炒
釜を用いた第一炒葉機1と第二炒葉機2とのいずれか一
方または双方にあっては炒釜内に生茶葉Aの最も良い炒
葉状態を得るためのシャドーセンサ82を設ける。具体
的には図7に示すように第一炒葉機1における炒釜11
1の内部上方に赤外線センサを適用したセンサを設け、
このものによって炒釜111内において攪拌状態に火入
れされる茶葉Aの位置設定を行い、図7中、Z0 からZ
1 の範囲内で茶葉Aを攪拌させ、茶葉Aが排蒸管等に干
渉しないように図る。
【0039】更に茶葉品質を決定する要素の一つである
青臭みを検知する臭いセンサ83を例えば第一炒葉機1
の取出側に設ける。この臭いセンサは、例えば図7に示
すようにサンプル雰囲気中に白金線コイル中に金属酸化
物を玉状に塗布した後、焼結したものであり、金属酸化
物半導体表面での臭い分子の吸着による熱伝導変化及び
電気伝導変化を白金線コイル両端の電気抵抗値として捉
え、ブリッジ回路の偏差電圧として取り出すような作動
原理のものを適用する。
【0040】更に第一炒葉機1、第二炒葉機2、第三炒
葉機3には各々茶温計測器84を設け、炒り加工中の茶
温の測定を行う。この茶温計測器84は各炒葉機の出口
付近に放射温度計を取り付け、茶葉に対し非接触タイプ
で茶温を測定する。
【0041】更に第一炒葉機1に対しその固定フレーム
101あるいは可動フレーム102のいずれかにロード
セル等を適用した重量計85を設け、これによって炒葉
機ユニット11内の加工中の茶葉重量の検出を行うよう
にする。
【0042】そしてこのような各種のセンサ群からのデ
ータは入力インタフェイス86に集中し、そこから二値
化データとしてマイクロコンピュータ87に送られ、こ
こで適宜の演算処理がなされ、制御すべき信号があった
ときには出力インタフェイス88から制御信号として各
種の駆動装置、例えば各種の駆動モータや例えば第一炒
葉機1における炒葉機ユニット11の傾斜角度の設定、
あるいは排蒸気の排蒸量等のアクチュエータ分に対して
制御信号を出力する。勿論このような制御装置は自動制
御のほかマニュアル制御を併設することが好ましい。
【0043】更にまた以上述べた実施例は第一炒葉機
1、第二炒葉機2、第三炒葉機3をそれぞれほぼ直列的
に接続したものであるが、その間に図15に示すように
補助揉圧装置9を付設することも好ましい。具体的には
第一炒葉機1と第二炒葉機2との間に煎茶の製造工程に
用いられている流動葉打ち機、粗揉機、中揉機のような
タイプの揉み込み作用が期待できる装置を設けるもので
あって、この図15に示す実施例は一例としてフレーム
91に対し固定胴タイプの揉胴92を設け、その内部に
揉手93を回転させて成る葉打ち機ないしは粗揉機に類
した装置を適用する。
【0044】本発明たる釜炒り茶製造工程における炒葉
装置の具体的な構造は以上述べたような構成を有するも
のであり、次のように作動して生茶葉Aの炒り加工を行
う。 i)生茶葉の加工概要 周知のとおり釜炒り茶は煎茶と相違し、生茶葉を蒸し加
工せず、炒り加工をいきなり行うものであり、炒り加工
は本発明においては、第一炒葉機1、第二炒葉機2、第
三炒葉機3の三段階にわたって行われる。この際、第一
炒葉機1の作用温度を最も高く設定し、第二炒葉機2、
第三炒葉機3は順次加工温度を下げる傾向にあり、第一
炒葉機1においては茶葉の青臭みを除去する殺青を主と
するとともに、第二炒葉機2、第三炒葉機3においては
主としてその水分除去を行う。なお酸化酵素を不活性化
する処理も同時になされる。
【0045】そして本発明の特徴的構成としては第一炒
葉機1、第二炒葉機2、第三炒葉機3において、それぞ
れ炒葉機ユニット11、21、31は同一構成のものが
二基以上並設されていることから、加工基数に応じて最
大処理量が各炒葉機ユニット11、21、31の基数倍
得られる。また加工量が減少したときには必要に応じて
炒葉機ユニット11、21、31の可動基数を減らすこ
とにより対応し得る。以下各炒葉機ごとにその作動状態
を説明する。
【0046】ii) 第一炒葉機 第一炒葉機1の運転は、まず炒葉機ユニット11の駆動
装置13における炒釜駆動モータM2 を駆動することに
よって炒釜111を所定の回転で回転駆動させる。一
方、火炉ユニット12を運転してバーナ121の熱を燃
焼室122から連通口123を通して炒釜111を取り
囲むように固定されている火炉風導112内に導き、炒
釜111をその周囲から加熱してゆく。因みに第一炒葉
機1における炒釜111の温度は300〜330℃程度
の温度に設定することが通常である。また炒葉機ユニッ
ト11は茶葉Aに対する炒り加工時間を設定する要素と
なるその傾斜角度が適宜設定される。これはフレーム1
0に搭載された角度調整モータM1 を駆動することによ
り角度調整装置105を作動させ、吊下杆107による
可動フレーム102の自由端側の吊下位置を設定し、結
果的に炒葉機ユニット11を傾斜させることによって炒
釜111の傾斜角度を設定する。
【0047】このように運転状態とされた炒葉機ユニッ
ト11に対しては、送込装置14における投入ホッパ1
41に投入装置4から生茶葉Aを投入する。このとき投
入ホッパ141の底部寄りの位置に回転する送込スクリ
ュー142により生茶葉Aは回転する炒釜111内に投
入されてゆくのである。そして生茶葉Aは取出側が下が
るように傾斜している炒釜111が回転することによっ
て攪拌リブ111aに掻き上げられて攪拌状態になりな
がら炒釜111の内面に接し、炒り加工がされてゆくの
である。このとき炒釜111の内面には凹凸111bが
形成されていることから、生茶葉Aが投入された場合で
あっても炒釜111の加熱面に固着して焦げ付くような
ことがなく、茶品質の低下を来さない状態での加工がさ
れる。
【0048】この炒釜111内における茶葉Aの分布の
理想的な状態は図7に示すように攪拌リブ111aによ
って掻き揚げられる茶葉Aが少なくとも排蒸管116上
に降りかからない程度の最適加工ゾーンZ1 に集中する
ことが好ましい。因みにこのように茶葉が不適加工ゾー
ンZ0 に分布することのない状態とするには炒釜111
の回転速度等を適宜設定することによって行うものであ
るが、これら好ましい制御態様については次項において
説明する。そしてこれら炒り加工がされた茶葉Aは炒釜
111の傾斜に沿って順次取出側に移行してゆき、炒釜
111の取出口側の開口から取出シュート15側に排出
され、次工程に送られるのである。
【0049】iii)第一炒葉機における制御 前述したような第一炒葉機における茶葉Aの加工にあた
っては、これを最適にするため種々の制御がなされるも
のであって、具体的には茶葉Aの炒り加工するための炒
釜111の温度設定、更には炒り加工する時間を設定す
るための茶葉Aの通過時間、更には炒り加工することに
より茶葉Aから生じた蒸気の排蒸状態等である。そして
このような制御の基礎になる検出データのファクタとし
ては茶葉Aの投入量、処理重量、茶温、水分量、臭い、
炒り加工されている際の炒釜111内の茶葉Aの分布、
排蒸量等が挙げられる。まず制御するための検出データ
について説明する。
【0050】投入量 茶葉Aの投入量は当然ながらそれぞれ設定された炒葉機
の加工能力に応じてなされるものであり、投入量の単純
な設定は投入装置4における流量計測装置41によって
設定され、またそのデータが出力される。
【0051】茶温 炒り加工される茶葉Aは当然ながら加熱を受けるもので
あり、経験的に投入時の茶温と炒釜111を出る時点で
の茶温、あるいは加工途中の茶温等の温度確認がなされ
るものであって、すでに述べたように非接触タイプの茶
温計測器84によってそのデータが得られる。
【0052】水分量 同様に第一炒葉機1においては、第一水分計811、第
二水分計812によってその投入前と投入後の水分計測
を行い、茶葉Aの乾燥状態等を検知する。
【0053】臭い 釜炒り茶の一つの特徴としていわゆる青臭みを積極的に
除去し、香味を高めたものであるから、臭いセンサ83
によって例えば第一炒葉機1における炒釜111から排
出された炒り加工済みの茶葉Aをサンプリングし、これ
によって好ましい臭いの範囲を数値的に知るものであ
る。
【0054】茶葉の分布 更にまた茶葉Aを最適加工ゾーンZ1 内に存在させるた
めにその分布を赤外線センサ等によるシャドーセンサ8
2によって検知する。
【0055】排蒸量 更に炒り加工する際に茶葉Aからの蒸気を排蒸する状態
を数値的に示すため、固定排蒸管117に設けた流量計
119によって排蒸ブロワ118の実質的な作動状態を
検出する。
【0056】重量 更に炒釜111内における茶葉Aの重量を知ることによ
って投入量との比較から加工時間を知ることができるも
のであり、これによって最適な加工時間の設定がなし得
る。
【0057】そしてこれら検知したデータは図14に示
すように制御装置8における入力インタフェイス86に
入力され、あらかじめテーブル化されたデータ等との比
較、あるいはあらかじめ設定されている演算手法により
最適な制御値が出力インタフェイス88から出力され、
角度調整モータM1 の制御、炒釜駆動モータM2 の制
御、火炉ユニット12におけるバーナ121の出力制
御、排蒸ブロワ118の速度制御等を行う。このような
各種の制御ファクタは相互に影響し合うものであるが、
極めて概念化してテーブル化すると表1のような制御態
様となる。勿論このような制御をいわゆるフィードバッ
ク制御、あるいは数値制御の手法、あるいはファジー制
御等による適宜の手法がとり得る。
【0058】
【表1】
【0059】iv) 補助揉圧 更に本発明の実施例では第一炒葉機1と第二炒葉機2と
の間において、茶葉Aに対し揉圧を加える工程を付設す
る場合も例示している。すなわち第一炒葉機1において
炒り加工された茶葉Aは、一例として補助揉圧装置9の
揉胴92内に投入され、揉手93によって幾分か揉み込
みがなされる。因みにこのようにすることによって炒葉
機においては積極的な揉み込みがなされないために茶葉
A内部の水分分布が片寄った状態になっていることが予
想されるが、この揉圧を加えることにより内部水分の分
布を一様にすることができる。そしてこの結果品質劣化
をもたらす茶葉Aの上乾き現象を防止し、更に後工程で
の乾燥を容易に、しかも均一にすることができる。なお
この補助揉圧は第二炒葉機2、第三炒葉機3との間に設
けたり、更に第三炒葉機3の後段に設けることももとよ
り差し支えない。
【0060】v)第二炒葉機 第二炒葉機2は第一炒葉機1とほぼ同様、回転ドラムタ
イプの炒釜211を適用するものであるから、茶葉Aの
受ける基本的な炒り加工は同じである。しかしながら実
質的には多段に炒葉機が設けられている場合、第一炒葉
機1の重要度が極めて高いことから、すでに述べたよう
な入念な制御が第一炒葉機1においてとることが好まし
い。勿論、第二炒葉機2においても第一炒葉機1と同様
の制御をすることももとより差し支えないが、実質的に
は例えば第二炒葉機2においては炒葉機ユニット21の
傾斜角度は一定に固定した状態でほぼ充分な炒り加工が
なし得る。そして第二炒葉機においては、第一炒葉機1
より低い、例えば200〜220℃程度の温度(炒釜2
11の表面温度)で加工される。
【0061】vi) 第三炒葉機 第三炒葉機3はいわゆる固定釜と称される固定樋状の炒
釜311を有するものであり、ここに投入された茶葉A
は炒釜311内において回転する攪拌装置313によっ
て炒釜311の底部に触れながらさらわれるようにして
攪拌され、取出側に移行してゆく。この際、茶葉Aの移
送は炒釜311が幾分か傾斜していることによって行え
るし、本実施例のように攪拌腕315の先端のさらい板
316が全体として作用方向が傾斜していることによ
り、あたかもスクリューコンベヤ状の作用をして出口側
に順次移送させてゆく。勿論この場合にも炒葉機ユニッ
ト31はその一方のみを運転するようにしてももとより
差し支えない。この炒葉機ユニット31における炒釜3
11のの加工温度は概ね130〜150℃程度の範囲に
設定される。また第三炒葉機3においても第一炒葉機1
と同様な制御手法の下に種々の制御を行うことが可能で
ある。
【0062】
【発明の効果】本発明は以上述べたような構成を有する
ものであり、生茶葉Aを各炒葉機1、2、3に投入する
にあたり、各炒葉機ユニット11、21、31における
各炒釜111、211、311は過剰に大きく構成する
必要がなく、従って茶葉の加工に丁度よい程度の大きさ
にとどめることができ、高品質の製品が得られる。また
各炒葉段階における炒葉機1、2、3は、それぞれ二基
以上並設して設けているから、これらをすべて運転すれ
ば各炒葉機1、2、3の最大処理量はその設置基数倍の
処理が可能であり、一挙に大量の処理ができる。
【0063】また炒葉機1、2、3の運転基数を切り替
えることにより例えば複数並設される釜炒り茶の製造ラ
インの一つの製造ラインのみを稼働すれば、少量生産に
も対応する。
【0064】更にまた多段階に連接される炒葉機のう
ち、最終段階に位置する炒葉機(実施例における第三炒
葉機3)は、炒釜311の上部が開放された固定樋状に
構成され、それより前方の段階に位置する炒葉機(実施
例における第一炒葉機1及び第二炒葉機2)は、炒釜1
11、211が回転ドラム状に構成される場合には、最
初の炒葉機において積極的な殺青作用がされ、その後の
炒葉機において乾燥を主とした炒り加工が円滑に行うこ
とができる。
【0065】更にまた回転ドラム状の炒釜を適用した第
一炒葉機1、第二炒葉機2において、内部から外部に至
る排蒸管116、216を設け、これに流量計を取り付
けたときには排蒸状態が数値化して検出でき、前記炒葉
機の運転状態を適切に制御する要因が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炒葉機の全体構成の大略を示す正面図
並びに主要装置の骨格的平面図である。
【図2】同上主要装置を拡大して示す正面図である。
【図3】第一炒葉機を拡大して示す正面図である。
【図4】同上右側面図である。
【図5】同上左側面図である。
【図6】同上一部を破断して内部構造を透視して示す斜
視図である。
【図7】第一炒葉機における炒釜内での茶葉の攪拌状態
を示す横断面図である。
【図8】同上炒釜内面における凹凸形成加工の様子を示
す側面図である。
【図9】第二炒葉機を拡大して示す正面図である。
【図10】同上右側面図である。
【図11】第三炒葉機を拡大して示す正面図である。
【図12】同上右側面図である。
【図13】同上左側面図である。
【図14】制御装置と各種センサ並びに駆動装置との接
続関係を模式的に示す説明図である。
【図15】第一炒葉機と第二炒葉機との間に補助揉圧装
置を配置した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 第一炒葉機 10 フレーム 101 固定フレーム 102 可動フレーム 103 ピボット 105 角度調整装置 106 ギヤユニット 107 吊下杆 11 炒葉機ユニット 11A 炒葉機ユニット 11B 炒葉機ユニット 111 炒釜 111a 攪拌リブ 111b 凹凸 112 火炉風導 112a 排風ダクト 113 ベアリング 114 リングギヤ 116 排蒸管 116a 排蒸孔 117 固定排蒸管 118 排蒸ブロワ 119 流量計 12 火炉ユニット 12A 火炉ユニット 12B 火炉ユニット 121 バーナ 122 燃焼室 123 連通口 13 駆動装置 13A 駆動装置 13B 駆動装置 131 減速機 132 チェーン 133 ピニオンギヤ 134 チェーン 14 送込装置 14A 送込装置 14B 送込装置 141 投入ホッパ 142 送込スクリュー 143 ベアリング 144 スプロケット 145 減速機 146 チェーン 15 取出シュート 15A 取出シュート 15B 取出シュート 16 操作パネル 2 第二炒葉機 20 フレーム 201 上部フレーム 202 下部フレーム 21 炒葉機ユニット 21A 炒葉機ユニット 21B 炒葉機ユニット 211 炒釜 211a 攪拌リブ 212 火炉風導 212a 排風ダクト 213 ベアリング 214 回転軸 215 スポーク 216 排蒸管 217 排蒸ホース 218 排蒸ブロワ 22 火炉ユニット 22A 火炉ユニット 22B 火炉ユニット 221 バーナ 222 燃焼室 223 連通口 23 駆動装置 23A 駆動装置 23B 駆動装置 233 スプロケット 234 チェーン 24 送込装置 24A 送込装置 24B 送込装置 241 投入ホッパ 242 送込スクリュー 243 ベアリング 244 スプロケット 245 減速機 246 チェーン 25 取出シュート 25A 取出シュート 25B 取出シュート 3 第三炒葉機 31 炒葉機ユニット 31A 炒葉機ユニット 31B 炒葉機ユニット 311 炒釜 312 火炉風導 313 攪拌装置 314 攪拌軸 315 攪拌腕 316 さらい板 32 火炉ユニット 321 バーナ 33 駆動装置 331 減速機 332 チェーン 333 スプロケット 35 取出装置 351 取出シュート 352 取出コンベヤ 353 取出トラフ 354 支承スプリング 355 起振装置 4 投入装置 41 流量計測装置 42 分岐ホッパ 43 投入コンベヤ 5 中継コンベヤ 51 受取コンベヤ 52 垂直コンベヤ 53 投入コンベヤ 6 後処理装置 61 受取コンベヤ 62 粉取装置 7 加工装置 71 受取コンベヤ 72 揉捻機 8 制御装置 81 水分計 811 第一水分計 812 第二水分計 813 第三水分計 814 第四水分計 82 シャドーセンサ 83 臭いセンサ 84 茶温計測器 85 重量計 86 入力インタフェイス 87 マイクロコンピュータ 88 出力インタフェイス 9 補助揉圧装置 91 フレーム 92 揉胴 93 揉手 A 生茶葉、茶葉 B ブラストマシン M1 角度調整モータ M2 炒釜駆動モータ M3 送込装置駆動モータ M4 炒釜駆動モータ M5 送込装置駆動モータ M6 攪拌装置駆動モータ P ノック片 Z0 不適加工ゾーン Z1 最適加工ゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 文雄 静岡県榛原郡金谷町志戸呂576−8 (56)参考文献 特開 平2−35040(JP,A) 特開 平3−244346(JP,A) 特開 昭61−203925(JP,A) 実開 昭62−111388(JP,U) 実公 昭45−18077(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23F 3/00 - 3/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生茶葉を炒り加工する炒釜を具えた炒葉
    機を多段階に連接させて成る装置において、 前記多段階に連接される炒葉機のうち、最終段階に位置
    する炒葉機は、炒釜の上部が開放された固定樋状に構成
    され、それより前方の段階に位置する炒葉機は、炒釜が
    回転ドラム状に構成されて成るものであり、 更にこのように複数の炒葉機が連接された釜炒り茶の製
    造ラインは複数ライン並設されて成るものであり、且つ
    各炒葉機を構成する炒葉機ユニットは同時または各別に
    運転できるように構成されることにより、前記複数ライ
    ン並設された釜炒り茶の製造ラインは、それぞれを同時
    または各別に運転できるように構成されているととも
    に、前記最終段階に位置する炒葉機の火炉ユニットは、
    並設される隣りの製茶ラインの最終段階の炒葉機の火炉
    ユニットと共通のものを用いていることを特徴とする釜
    炒り茶製造工程における炒葉装置。
  2. 【請求項2】 前記回転ドラム状の炒釜を適用した炒葉
    機には内部の水蒸気を排出する排蒸管を設け、且つこの
    排蒸管には流量計を具備させたことを特徴とする請求項
    1記載の釜炒り茶製造工程における炒葉装置。
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