JP3401443B2 - フューエルインレット及びその製法 - Google Patents
フューエルインレット及びその製法Info
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- JP3401443B2 JP3401443B2 JP33955698A JP33955698A JP3401443B2 JP 3401443 B2 JP3401443 B2 JP 3401443B2 JP 33955698 A JP33955698 A JP 33955698A JP 33955698 A JP33955698 A JP 33955698A JP 3401443 B2 JP3401443 B2 JP 3401443B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の燃料タ
ンクに燃料を注入するためのフューエルインレット及び
その製法に関する。
ンクに燃料を注入するためのフューエルインレット及び
その製法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車等の燃料タンクにガソリン
等の燃料を注入する際には、図11に示すようなフュー
エルインレット101が用いられる。フューエルインレ
ット101の燃料タンク側の端部には接続管Jが取り付
けられており、また、フューエルインレット101の燃
料入り口101aの近傍には燃料タンクTに連通するブ
リーザチューブ103が設けられている。そして、給油
時には、フューエルインレット101の燃料入り口10
1aから図示しない燃料供給ノズルを挿入し、フューエ
ルインレット101及び接続管Jを介して燃料タンクT
に燃料が供給される。燃料タンクTに燃料が供給され始
めると、燃料タンクTの空気がブリーザチューブ103
を介してフューエルインレット101の燃料入り口側に
押し出される。そして、燃料が供給され続けると、燃料
タンクTに貯留した燃料がブリーザチューブ103の開
口高さに達し、その後燃料はブリーザチューブ103内
を充満していき、ついにはブリーザチューブ103の燃
料入り口側の開口から溢れ出す。給油者は、これを確認
して給油作業を中止する。
等の燃料を注入する際には、図11に示すようなフュー
エルインレット101が用いられる。フューエルインレ
ット101の燃料タンク側の端部には接続管Jが取り付
けられており、また、フューエルインレット101の燃
料入り口101aの近傍には燃料タンクTに連通するブ
リーザチューブ103が設けられている。そして、給油
時には、フューエルインレット101の燃料入り口10
1aから図示しない燃料供給ノズルを挿入し、フューエ
ルインレット101及び接続管Jを介して燃料タンクT
に燃料が供給される。燃料タンクTに燃料が供給され始
めると、燃料タンクTの空気がブリーザチューブ103
を介してフューエルインレット101の燃料入り口側に
押し出される。そして、燃料が供給され続けると、燃料
タンクTに貯留した燃料がブリーザチューブ103の開
口高さに達し、その後燃料はブリーザチューブ103内
を充満していき、ついにはブリーザチューブ103の燃
料入り口側の開口から溢れ出す。給油者は、これを確認
して給油作業を中止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、給油時に燃
料入り口側に押し出されてきた空気は燃料蒸気を高濃度
で含んでいるため、そのまま無防備に大気中へ放出され
ると周囲の燃料濃度が高くなり、環境面で好ましくない
という問題があった。
料入り口側に押し出されてきた空気は燃料蒸気を高濃度
で含んでいるため、そのまま無防備に大気中へ放出され
ると周囲の燃料濃度が高くなり、環境面で好ましくない
という問題があった。
【0004】この問題の解決手段として、図10に示す
フューエルインレット201を用いることが提案されて
いる。このフューエルインレット201は、燃料通路に
小径部206を備えており、一定流量で供給される燃料
がこの小径部206を通過する際の通路断面における空
隙部分207を従来より小さくすることにより、ベンチ
ュリ負圧を発生させてこの空隙部分207の負圧化の程
度を大きくし、それによってブリーザチューブ203を
介して燃料タンク側から燃料入り口側に戻ってきた空気
が大気中に放出されるのを有効に防止することが考えら
れた。この考え方はリキッドシールと呼ばれるものであ
り、ORVRS(オン・ロード・リフューエリング・ベ
イパー・リカバリー・システム)の一手段である。
フューエルインレット201を用いることが提案されて
いる。このフューエルインレット201は、燃料通路に
小径部206を備えており、一定流量で供給される燃料
がこの小径部206を通過する際の通路断面における空
隙部分207を従来より小さくすることにより、ベンチ
ュリ負圧を発生させてこの空隙部分207の負圧化の程
度を大きくし、それによってブリーザチューブ203を
介して燃料タンク側から燃料入り口側に戻ってきた空気
が大気中に放出されるのを有効に防止することが考えら
れた。この考え方はリキッドシールと呼ばれるものであ
り、ORVRS(オン・ロード・リフューエリング・ベ
イパー・リカバリー・システム)の一手段である。
【0005】しかしながら、例えばφ25.4mmの小
径部206を有するフューエルインレット201につ
き、複数の部材を接合して製造するのではなく一本の素
管を加工して一体型として製造するとすれば、φ25.
4mmの素管を用意し、その先端部つまり燃料入り口側
をφ50〜60mmまで拡管しなければならないが、こ
のように拡管率が高い場合には割れ等が生じるという問
題があった。このため、これまでのところ、フューエル
インレット201を製造するには、2部材又は3部材を
ロウ付け等により接合して製造せざるを得なかった。
径部206を有するフューエルインレット201につ
き、複数の部材を接合して製造するのではなく一本の素
管を加工して一体型として製造するとすれば、φ25.
4mmの素管を用意し、その先端部つまり燃料入り口側
をφ50〜60mmまで拡管しなければならないが、こ
のように拡管率が高い場合には割れ等が生じるという問
題があった。このため、これまでのところ、フューエル
インレット201を製造するには、2部材又は3部材を
ロウ付け等により接合して製造せざるを得なかった。
【0006】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、リキッドシール機能を有するフューエルインレット
であって製造時に部品点数が少なく製造しやすいものを
提供することを目的とする。
り、リキッドシール機能を有するフューエルインレット
であって製造時に部品点数が少なく製造しやすいものを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、本発明は、燃料の入り口側に形成さ
れ、一端が燃料タンクに連通したブリーザチューブの他
端が連通された大径部と、燃料タンク側にて前記大径部
と同体に形成された小径部と、前記小径部の前記大径部
とは反対側に該小径部と同体に形成され、燃料タンクに
接続された接続管を連結するための連結部と、を備えた
リキッドシール機能を有するフューエルインレットであ
って、前記大径部及び前記連結部は、前記大径部と同径
のストレートパイプをそのまま用いて形成され、前記小
径部は、前記ストレートパイプにプレス加工を施して形
成された外側から摘んだ形状の突条を複数備えたことに
より前記大径部より縮径されていることを特徴とする。
を解決するため、本発明は、燃料の入り口側に形成さ
れ、一端が燃料タンクに連通したブリーザチューブの他
端が連通された大径部と、燃料タンク側にて前記大径部
と同体に形成された小径部と、前記小径部の前記大径部
とは反対側に該小径部と同体に形成され、燃料タンクに
接続された接続管を連結するための連結部と、を備えた
リキッドシール機能を有するフューエルインレットであ
って、前記大径部及び前記連結部は、前記大径部と同径
のストレートパイプをそのまま用いて形成され、前記小
径部は、前記ストレートパイプにプレス加工を施して形
成された外側から摘んだ形状の突条を複数備えたことに
より前記大径部より縮径されていることを特徴とする。
【0008】本発明のフューエルインレットは、大径部
と小径部が同体であり共に同じパイプ(所定径のパイプ
つまり大径部と同径のパイプ)から形成されたものであ
るため、別部材をロウ付けする場合に比べて部品点数が
少なく製造が簡単である。また、小径部と同径のパイプ
を拡径して大径部を形成する場合に比べて、大径部と同
径のパイプに複数の突条を形成することにより縮径して
小径部を形成するため、パイプ破損のおそれが少ない。
なお、複数の突条は2つ以上あればよい。
と小径部が同体であり共に同じパイプ(所定径のパイプ
つまり大径部と同径のパイプ)から形成されたものであ
るため、別部材をロウ付けする場合に比べて部品点数が
少なく製造が簡単である。また、小径部と同径のパイプ
を拡径して大径部を形成する場合に比べて、大径部と同
径のパイプに複数の突条を形成することにより縮径して
小径部を形成するため、パイプ破損のおそれが少ない。
なお、複数の突条は2つ以上あればよい。
【0009】本発明のフューエルインレットは、前記大
径部の径が前記小径部の径の1.5倍以上であることが
好ましい。通常、小径部を通過する燃料がベンチュリ負
圧を発生させるためには、前記比率にすることが好まし
いのであるが、前記比率で大径部と小径部を一本のパイ
プから形成する場合、小径部と同径のパイプを拡径して
大径部を形成しようとすれば、拡径時にパイプが破損す
るおそれが一段と高くなる。このため、前記比率を採用
する際には、そのようなおそれのない本発明のフューエ
ルインレットの構造が好ましいのである。
径部の径が前記小径部の径の1.5倍以上であることが
好ましい。通常、小径部を通過する燃料がベンチュリ負
圧を発生させるためには、前記比率にすることが好まし
いのであるが、前記比率で大径部と小径部を一本のパイ
プから形成する場合、小径部と同径のパイプを拡径して
大径部を形成しようとすれば、拡径時にパイプが破損す
るおそれが一段と高くなる。このため、前記比率を採用
する際には、そのようなおそれのない本発明のフューエ
ルインレットの構造が好ましいのである。
【0010】本発明のフューエルインレットは、前記大
径部と同体に形成されたキャップ取付部を備え、該キャ
ップ取付部はねじ込み式キャップを取り付け可能な螺旋
溝が形成されていてもよい。この場合、キャップ取付部
を別部材としてロウ付けする場合に比べて部品点数が少
なく製造が簡単である。なお、このねじ込み式キャップ
は、給油時以外に燃料入り口を閉鎖しておくためのもの
である。また、このキャップ取付部は、前記所定径のパ
イプの一端を拡径して形成してもよい。
径部と同体に形成されたキャップ取付部を備え、該キャ
ップ取付部はねじ込み式キャップを取り付け可能な螺旋
溝が形成されていてもよい。この場合、キャップ取付部
を別部材としてロウ付けする場合に比べて部品点数が少
なく製造が簡単である。なお、このねじ込み式キャップ
は、給油時以外に燃料入り口を閉鎖しておくためのもの
である。また、このキャップ取付部は、前記所定径のパ
イプの一端を拡径して形成してもよい。
【0011】本発明のフューエルインレットは、例えば
次のようにして製造できる。即ち、前記大径部と同径の
ストレートパイプを用意し、このストレートパイプの一
方の側に、前記連結部の部分を残してプレス加工を施し
て外側から摘んだ形状の突条を複数形成することによ
り、前記小径部を形成する。ここで、プレス加工として
は、例えばストレートパイプの内側に芯材を配置したあ
と外側から金型をプレスする方法が挙げられる。このよ
うなプレス加工により製造する場合には生産性に優れ
る。
次のようにして製造できる。即ち、前記大径部と同径の
ストレートパイプを用意し、このストレートパイプの一
方の側に、前記連結部の部分を残してプレス加工を施し
て外側から摘んだ形状の突条を複数形成することによ
り、前記小径部を形成する。ここで、プレス加工として
は、例えばストレートパイプの内側に芯材を配置したあ
と外側から金型をプレスする方法が挙げられる。このよ
うなプレス加工により製造する場合には生産性に優れ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態のフュー
エルインレットの斜視図、図2は同フューエルインレッ
トの断面図であり、(a)は図1のA−A断面図、
(b)は図1のB−B断面図である。
を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態のフュー
エルインレットの斜視図、図2は同フューエルインレッ
トの断面図であり、(a)は図1のA−A断面図、
(b)は図1のB−B断面図である。
【0013】フューエルインレット10は、キャップ取
付部11と、大径部12(φ42.7mm)と、第1テ
ーパ部13と、小径部14(φ25.4mm)と、第2
テーパ部15と、連結部16を有している。このフュー
エルインレット10は、大径部12と同径のパイプ(以
下「素管」という)をプレス加工することにより製造さ
れたものである。
付部11と、大径部12(φ42.7mm)と、第1テ
ーパ部13と、小径部14(φ25.4mm)と、第2
テーパ部15と、連結部16を有している。このフュー
エルインレット10は、大径部12と同径のパイプ(以
下「素管」という)をプレス加工することにより製造さ
れたものである。
【0014】キャップ取付部11は、素管の一端をバル
ジ加工によりφ50mmに拡管して形成され、ねじ込み
式のキャップを取り付けるための螺旋溝11aが設けら
れている。この螺旋溝11aは、特開平9−24903
6号の段落0013〜0018に記載されている方法を
用いて直接キャップ取付部11に形成されたものである
が、ここではその説明を省略する。
ジ加工によりφ50mmに拡管して形成され、ねじ込み
式のキャップを取り付けるための螺旋溝11aが設けら
れている。この螺旋溝11aは、特開平9−24903
6号の段落0013〜0018に記載されている方法を
用いて直接キャップ取付部11に形成されたものである
が、ここではその説明を省略する。
【0015】大径部12は、素管をそのまま用いた箇所
であり、ここにはブリーザチューブ19の一端が連通さ
れている。なお、ブリーザチューブ19の他端は燃料タ
ンクTに連通されている。また、大径部12には必要に
応じてインタフィアランス17を装着してもよい。イン
タフィアランス17は、無鉛ガソリン専用の自動車に燃
料を供給する際に誤って有鉛ガソリンが供給されないよ
うにするための部材であり、無鉛ガソリン用の燃料供給
ノズルの挿入は許容するが有鉛ガソリン用の燃料供給ノ
ズルの挿入は禁止する部材である。このインタフィアラ
ンス17を装着する必要のある場合に、キャップ取付部
11の径を大径部12と同じにしたとすれば、キャップ
取付部11の内側に螺旋溝11aが盛り上がった形状と
して表れるため、インタフィアランス17がこの部分を
通過できず、装着不能となる。このため、大径部12に
比べてキャップ取付部11が拡径されているのである。
であり、ここにはブリーザチューブ19の一端が連通さ
れている。なお、ブリーザチューブ19の他端は燃料タ
ンクTに連通されている。また、大径部12には必要に
応じてインタフィアランス17を装着してもよい。イン
タフィアランス17は、無鉛ガソリン専用の自動車に燃
料を供給する際に誤って有鉛ガソリンが供給されないよ
うにするための部材であり、無鉛ガソリン用の燃料供給
ノズルの挿入は許容するが有鉛ガソリン用の燃料供給ノ
ズルの挿入は禁止する部材である。このインタフィアラ
ンス17を装着する必要のある場合に、キャップ取付部
11の径を大径部12と同じにしたとすれば、キャップ
取付部11の内側に螺旋溝11aが盛り上がった形状と
して表れるため、インタフィアランス17がこの部分を
通過できず、装着不能となる。このため、大径部12に
比べてキャップ取付部11が拡径されているのである。
【0016】小径部14は、素管のうち燃料タンク側の
所定箇所に設けられ、図2(b)に示すように外側から
摘んだ二面を接合した形状の突条18をほぼ等角度間隔
に4つ備えたことにより、素管に比べて縮径されてい
る。この突条18は、軸方向に沿って設けられている。
所定箇所に設けられ、図2(b)に示すように外側から
摘んだ二面を接合した形状の突条18をほぼ等角度間隔
に4つ備えたことにより、素管に比べて縮径されてい
る。この突条18は、軸方向に沿って設けられている。
【0017】第1テーパ部13は、大径部12と小径部
14との境界をなす箇所であり、突条18の高さが大径
部12から小径部14に至る過程で徐々に高くなるよう
に形成され、したがって内径はその逆つまり徐々に小さ
くなるように形成されている。
14との境界をなす箇所であり、突条18の高さが大径
部12から小径部14に至る過程で徐々に高くなるよう
に形成され、したがって内径はその逆つまり徐々に小さ
くなるように形成されている。
【0018】第2テーパ部15は、小径部14と連結部
16との境界をなす箇所であり、突条18の高さが小径
部14から連結部16に至る過程で徐々に低くなるよう
に形成され、したがって内径はその逆つまり徐々に大き
くなるように形成されている。
16との境界をなす箇所であり、突条18の高さが小径
部14から連結部16に至る過程で徐々に低くなるよう
に形成され、したがって内径はその逆つまり徐々に大き
くなるように形成されている。
【0019】連結部16は、素管をそのまま用いた箇所
であり、ここには、燃料タンクTに接続された接続管J
(例えばフレキシブルチューブなど)の端部が連結され
る。なお、この連結部16には、図示しない円周突起を
設けてもよい。この円周突起は、フレキシブルチューブ
などの接続管をはめ込んだ際にその接続管の抜け落ちを
防止する役割を果たす。
であり、ここには、燃料タンクTに接続された接続管J
(例えばフレキシブルチューブなど)の端部が連結され
る。なお、この連結部16には、図示しない円周突起を
設けてもよい。この円周突起は、フレキシブルチューブ
などの接続管をはめ込んだ際にその接続管の抜け落ちを
防止する役割を果たす。
【0020】次に、本実施形態のフューエルインレット
10の使用例について説明する。このフューエルインレ
ット10のキャップ取付部11には図示しないねじ込み
式のキャップが螺合される。そして、燃料供給の必要が
生じたとき、キャップが外され、キャップ取付部11か
ら図示しない燃料供給ノズルが差し込まれ、一定流量で
燃料が供給される。すると、供給された燃料は、フュー
エルインレット10の内部を流通し、その後接続管Jを
通って燃料タンクTへと送られる。このとき、燃料タン
クT内の空気がブリーザチューブ19を通ってフューエ
ルインレット10の入り口側に抜け出てくる。
10の使用例について説明する。このフューエルインレ
ット10のキャップ取付部11には図示しないねじ込み
式のキャップが螺合される。そして、燃料供給の必要が
生じたとき、キャップが外され、キャップ取付部11か
ら図示しない燃料供給ノズルが差し込まれ、一定流量で
燃料が供給される。すると、供給された燃料は、フュー
エルインレット10の内部を流通し、その後接続管Jを
通って燃料タンクTへと送られる。このとき、燃料タン
クT内の空気がブリーザチューブ19を通ってフューエ
ルインレット10の入り口側に抜け出てくる。
【0021】ここで、本実施形態のフューエルインレッ
ト10は第1テーパ部13、小径部14、第2テーパ部
15を有するため、一定流量で供給される燃料がここを
通過する際の通路断面における空隙部分は、[発明が解
決しようとする課題]の欄で述べた通り従来より小さく
なり(図10参照)、ベンチュリ負圧によってこの空隙
部分の負圧化の程度が大きくなり、それによってブリー
ザチューブ19を介して燃料タンクTから入り口に抜け
出てきた空気が大気中に放出されるのを有効に防止す
る。つまりリキッドシールが実現される。
ト10は第1テーパ部13、小径部14、第2テーパ部
15を有するため、一定流量で供給される燃料がここを
通過する際の通路断面における空隙部分は、[発明が解
決しようとする課題]の欄で述べた通り従来より小さく
なり(図10参照)、ベンチュリ負圧によってこの空隙
部分の負圧化の程度が大きくなり、それによってブリー
ザチューブ19を介して燃料タンクTから入り口に抜け
出てきた空気が大気中に放出されるのを有効に防止す
る。つまりリキッドシールが実現される。
【0022】次に、本実施形態のフューエルインレット
10を製造する方法について説明する。この製造方法と
しては、例えば特開平8−2289号公報の段落002
3〜0037に記載された方法と概ね同様の方法を採用
することができる。以下この点を図3及び図4に基づい
て説明する。図3はプレス装置の概略説明図であり、図
4はプレス装置の芯材の説明図である。
10を製造する方法について説明する。この製造方法と
しては、例えば特開平8−2289号公報の段落002
3〜0037に記載された方法と概ね同様の方法を採用
することができる。以下この点を図3及び図4に基づい
て説明する。図3はプレス装置の概略説明図であり、図
4はプレス装置の芯材の説明図である。
【0023】プレス装置42には芯材46が配設されて
おり、この芯材46の軸線46Aに対して左右方向に
は、型52、54がそれぞれ配設されている。これらの
型52、54はプレス方向(図3の矢印D方向)と、退
去方向(図3の矢印E方向)へ図示を省略した駆動手段
によって移動可能となっている。
おり、この芯材46の軸線46Aに対して左右方向に
は、型52、54がそれぞれ配設されている。これらの
型52、54はプレス方向(図3の矢印D方向)と、退
去方向(図3の矢印E方向)へ図示を省略した駆動手段
によって移動可能となっている。
【0024】また、プレス装置42には、芯材46の軸
線46Aに対して上下方向に、ストッパ56、58がそ
れぞれ配設されており、これらのストッパ56、58は
挟持方向(図3の矢印F方向)と、退去方向(図3の矢
印G方向)へ移動し、素管60を挟持可能となってい
る。
線46Aに対して上下方向に、ストッパ56、58がそ
れぞれ配設されており、これらのストッパ56、58は
挟持方向(図3の矢印F方向)と、退去方向(図3の矢
印G方向)へ移動し、素管60を挟持可能となってい
る。
【0025】図4に示される如く、芯材46は、図示を
省略した駆動手段によって軸線46Aの方向(図4の矢
印A及びB方向)に進退可能とされており、芯材46
は、軸線方向に沿って第1の芯部48と第2の芯部50
とに分割されている。第2の芯部50は円柱とされてお
り、第1の芯部48は第2の芯部50と同径の円柱の外
周部の直径上となる位置に一対の断面扇状凸部48A、
48Bが形成されている。
省略した駆動手段によって軸線46Aの方向(図4の矢
印A及びB方向)に進退可能とされており、芯材46
は、軸線方向に沿って第1の芯部48と第2の芯部50
とに分割されている。第2の芯部50は円柱とされてお
り、第1の芯部48は第2の芯部50と同径の円柱の外
周部の直径上となる位置に一対の断面扇状凸部48A、
48Bが形成されている。
【0026】このため、芯材46を図4の矢印A又はB
方向へ移動することによって、第1の芯部48又は第2
の芯部50を、型52、54によるプレス位置に移動で
きる。また、芯材46は、図示を省略した回動手段によ
って、軸線46A回り方向(図4の矢印C方向)とその
反対方向へ所定角度回転可能となっている。
方向へ移動することによって、第1の芯部48又は第2
の芯部50を、型52、54によるプレス位置に移動で
きる。また、芯材46は、図示を省略した回動手段によ
って、軸線46A回り方向(図4の矢印C方向)とその
反対方向へ所定角度回転可能となっている。
【0027】次に、本実施例のフューエルインレットの
製造方法の一例について図3〜図8に従って説明する。
図3に示される如く、大径部12と同径のストレートパ
イプである素管60の一方の端部に芯材46の第1の芯
部48をインサートし、この状態で、プレス装置42の
型52、54をプレス方向(図3の矢印D方向)へ移動
して、素管60の一方の端部を第1の芯部48に対応し
た形状にプレスする(図5の状態)。
製造方法の一例について図3〜図8に従って説明する。
図3に示される如く、大径部12と同径のストレートパ
イプである素管60の一方の端部に芯材46の第1の芯
部48をインサートし、この状態で、プレス装置42の
型52、54をプレス方向(図3の矢印D方向)へ移動
して、素管60の一方の端部を第1の芯部48に対応し
た形状にプレスする(図5の状態)。
【0028】次に、図5において、プレス装置42の型
52、54を矢印E方向へ退去させ、芯材46を矢印C
方向へ90°回転する。これによって、加工途中の素管
60も一体的に矢印C方向へ90°回転する。次に、プ
レス装置42のストッパ56、58を挟持方向(図5の
矢印F方向)へ移動し、加工途中の素管60を挟持す
る。この状態で芯材46を軸線46Aに沿って移動さ
せ、素管60の一方の端部に芯材46の第2の芯部50
をインサートする(図6の状態)。
52、54を矢印E方向へ退去させ、芯材46を矢印C
方向へ90°回転する。これによって、加工途中の素管
60も一体的に矢印C方向へ90°回転する。次に、プ
レス装置42のストッパ56、58を挟持方向(図5の
矢印F方向)へ移動し、加工途中の素管60を挟持す
る。この状態で芯材46を軸線46Aに沿って移動さ
せ、素管60の一方の端部に芯材46の第2の芯部50
をインサートする(図6の状態)。
【0029】次に、図7に示される如く、プレス装置4
2の型52、54をプレス方向(図7の矢印D方向)へ
移動し、素管60の一方の端部を第2の芯部50に対応
した形状にプレスする(図8の状態)。その後、図8に
示される如く、プレス装置42の型52、54を退去方
向(図8の矢印E方向)へ移動するとともに、ストッパ
56、58も退去方向(図8の矢印G方向)へ移動し、
芯材46を引き抜く。これによって、4つの突条18を
備えたことにより縮径された小径部14が完成する。
2の型52、54をプレス方向(図7の矢印D方向)へ
移動し、素管60の一方の端部を第2の芯部50に対応
した形状にプレスする(図8の状態)。その後、図8に
示される如く、プレス装置42の型52、54を退去方
向(図8の矢印E方向)へ移動するとともに、ストッパ
56、58も退去方向(図8の矢印G方向)へ移動し、
芯材46を引き抜く。これによって、4つの突条18を
備えたことにより縮径された小径部14が完成する。
【0030】なお、図3〜図8では、説明をわかりやす
くするために第1テーパ部13や第2テーパ部15を形
成する過程を省略したが、実際には図4の芯材46のう
ちこれら各テーパ部13、15を形成する部分はテーパ
状に形成され、また、各金型52、54、56、58の
うちこれに対応する部分もテーパ状に形成されている。
くするために第1テーパ部13や第2テーパ部15を形
成する過程を省略したが、実際には図4の芯材46のう
ちこれら各テーパ部13、15を形成する部分はテーパ
状に形成され、また、各金型52、54、56、58の
うちこれに対応する部分もテーパ状に形成されている。
【0031】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、図9に示すように、第1テーパ部23、小
径部24、第2テーパ部25の軸線がキャップ取付部1
1や大径部12の軸線とずれていてもよい。この場合、
4つの突条28の高さは長短さまざまになる。また、上
記実施形態では突条18を4つ設けたが、突条18をい
くつ設けるかは適宜設定すればよい。更に、4つの突条
18は図2(b)において略等角度間隔に並んでいる
が、略等角度ではなくランダムに並んでいてもよい。
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、図9に示すように、第1テーパ部23、小
径部24、第2テーパ部25の軸線がキャップ取付部1
1や大径部12の軸線とずれていてもよい。この場合、
4つの突条28の高さは長短さまざまになる。また、上
記実施形態では突条18を4つ設けたが、突条18をい
くつ設けるかは適宜設定すればよい。更に、4つの突条
18は図2(b)において略等角度間隔に並んでいる
が、略等角度ではなくランダムに並んでいてもよい。
【図1】 本実施形態のフューエルインレットの斜視図
である。
である。
【図2】 本実施形態のフューエルインレットの断面図
であり、(a)は図1のA−A断面図、(b)は図1の
B−B断面図である。
であり、(a)は図1のA−A断面図、(b)は図1の
B−B断面図である。
【図3】 本実施形態のフューエルインレットの製造に
使用されるプレス装置を示す概略説明図である。
使用されるプレス装置を示す概略説明図である。
【図4】 本実施形態のフューエルインレットの製造に
使用される芯材を示す斜視図である。
使用される芯材を示す斜視図である。
【図5】 本実施形態のフューエルインレットの製造途
中を表す説明図である。
中を表す説明図である。
【図6】 本実施形態のフューエルインレットの製造途
中を表す説明図である。
中を表す説明図である。
【図7】 本実施形態のフューエルインレットの製造途
中を表す説明図である。
中を表す説明図である。
【図8】 本実施形態のフューエルインレットの製造途
中を表す説明図である。
中を表す説明図である。
【図9】 他の実施形態のフューエルインレットの断面
図であり、(a)は縦断面図、(b)は小径部の横断面
図である。
図であり、(a)は縦断面図、(b)は小径部の横断面
図である。
【図10】 リキッドシール機能を有するフューエルイ
ンレットの説明図である。
ンレットの説明図である。
【図11】 フューエルインレットの取付構造を表す説
明図である。
明図である。
10・・・フューエルインレット、11・・・キャップ
取付部、11a・・・螺旋溝、12・・・大径部、13
・・・第1テーパ部、14・・・小径部、15・・・第
2テーパ部、16・・・連結部、17・・・インタフィ
アランス、18・・・突条、19・・・ブリーザチュー
ブ、42・・・プレス装置、46・・・芯材、48、5
0・・・芯部、J・・・接続管、T・・・燃料タンク。
取付部、11a・・・螺旋溝、12・・・大径部、13
・・・第1テーパ部、14・・・小径部、15・・・第
2テーパ部、16・・・連結部、17・・・インタフィ
アランス、18・・・突条、19・・・ブリーザチュー
ブ、42・・・プレス装置、46・・・芯材、48、5
0・・・芯部、J・・・接続管、T・・・燃料タンク。
Claims (4)
- 【請求項1】 燃料の入り口側に形成され、一端が燃料
タンクに連通したブリーザチューブの他端が連通された
大径部と、 燃料タンク側にて前記大径部と同体に形成された小径部
と、 前記小径部の前記大径部とは反対側に該小径部と同体に
形成され、燃料タンクに接続された接続管を連結するた
めの連結部と、 を備えたリキッドシール機能を有するフューエルインレ
ットであって、前記大径部及び前記連結部は、前記大径部と同径のスト
レートパイプをそのまま用いて形成され、 前記小径部は、前記ストレートパイプにプレス加工を施
して形成された外側から摘んだ形状の突条を複数備えた
ことにより前記大径部より縮径されていることを特徴と
するフューエルインレット。 - 【請求項2】 前記大径部の径は、前記小径部の径の
1.5倍以上である請求項1記載のフューエルインレッ
ト。 - 【請求項3】 前記大径部と同体に形成されたキャップ
取付部を備え、該キャップ取付部はねじ込み式キャップ
を取り付け可能な螺旋溝が形成されている請求項1又は
2のいずれかに記載のフューエルインレット。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のフュー
エルインレットを製造する方法であって、 前記大径部と同径のストレートパイプを用意し、このス
トレートパイプの一方の側に、前記連結部の部分を残し
てプレス加工を施して外側から摘んだ形状の突条を複数
形成することにより、前記小径部を形成することを特徴
とするフューエルインレットの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33955698A JP3401443B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | フューエルインレット及びその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33955698A JP3401443B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | フューエルインレット及びその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000159296A JP2000159296A (ja) | 2000-06-13 |
JP3401443B2 true JP3401443B2 (ja) | 2003-04-28 |
Family
ID=18328596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33955698A Expired - Fee Related JP3401443B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | フューエルインレット及びその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3401443B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6757974B2 (en) * | 1999-08-06 | 2004-07-06 | Futaba Industrial Co., Ltd. | Fuel inlet and manufacturing method thereof |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB0028163D0 (en) * | 2000-11-18 | 2001-01-03 | Molinar Ltd | A process for the recovery of vapour, and an improved vapour recovery system |
US6648033B2 (en) * | 2001-11-15 | 2003-11-18 | Martinrea Industries, Inc. | Fuel fill tube assembly |
JP2004090877A (ja) * | 2002-09-03 | 2004-03-25 | Asteer Co Ltd | 燃料給油管 |
US7198078B2 (en) | 2003-07-04 | 2007-04-03 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Filler pipe |
-
1998
- 1998-11-30 JP JP33955698A patent/JP3401443B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6757974B2 (en) * | 1999-08-06 | 2004-07-06 | Futaba Industrial Co., Ltd. | Fuel inlet and manufacturing method thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000159296A (ja) | 2000-06-13 |
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