JP3401189B2 - 光アド・ドロップ装置 - Google Patents
光アド・ドロップ装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長多重伝送シス
テムのノードにおいて、伝送される波長多重光信号から
特定の波長の光信号を分離および挿入する光アド・ドロ
ップ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】波長多重光信号から所定の波長の光信号
を挿入・分離(アド・ドロップ)する装置として、所定
の波長の光信号を反射するファイバグレーティングを光
サーキュレータで挟んだ構成のものが知られている。こ
の構成例を図7に示す(参考文献:SUBOPTICS '97, pp.
530-535)。 【0003】ここでは、波長λ1 ,λ2 ,λ3 ,λ4 の
光信号を多重化した波長多重光信号から、波長λ1 ,λ
4の光信号を分離・挿入するものとする。光伝送路2を
伝搬してきた波長多重光信号は、光サーキュレータ3の
第1ポートから第2ポートに通過し、縦続に接続された
ファイバグレーティング9−1,9−4に入力される。
ファイバグレーティング9−1は波長λ1 の光信号を反
射し、ファイバグレーティング9−4は波長λ4 の光信
号を反射する特性をもつ。したがって、波長λ1 ,λ4
の光信号は、ファイバグレーティング9−1,9−4で
反射され、光サーキュレータ3の第2ポートから第3ポ
ートに通過し、ローカル網20に分離される。一方、波
長λ2 ,λ3 の光信号は、ファイバグレーティング9−
1,9−4を透過し、光サーキュレータ4の第2ポート
から第3ポートに通過し、光伝送路5に送出される。 【0004】ローカル網20から出力された波長λ1 ,
λ4の光信号は、光サーキュレータ4の第1ポートから
第2ポートに通過し、ファイバグレーティング9−4,
9−1に入力され、反射する。反射した波長λ1 ,λ4
の光信号は、透過する波長λ2 ,λ3 の光信号とともに
光サーキュレータ4の第2ポートから第3ポートに通過
し、光伝送路5に送出される。 【0005】このような構成により、ファイバグレーテ
ィング9−1,9−4における反射波長の光信号をロー
カル網20へ分離し、またローカル網20から挿入され
る光信号を光伝送路に波長多重することができる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
従来の光アド・ドロップ装置は、分離・挿入する光信号
の波長が光サーキュレータ間に配置されたファイバグレ
ーティングの反射特性によって固定化されている。この
ため、需要の変化や障害等の理由で分離・挿入する光信
号の波長を変える必要が生じた場合には、ファイバグレ
ーティング自体を交換する必要があり、容易かつ柔軟に
対応できない問題があった。 【0007】本発明は、分離・挿入する光信号の波長を
任意に選択することができる光アド・ドロップ装置を提
供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】図1および図2は、本発
明の光アド・ドロップ装置の基本構成を示す。 【0009】本発明の光アド・ドロップ装置は、外部か
らの制御により反射する波長と透過する波長を任意の組
み合わせで設定できる光回路1と、その両側に第2ポー
トが接続される2つの光サーキュレータ3,4とにより
構成される。ここでは、光伝送路2,5間で波長λ1 ,
λ2 ,λ3 ,λ4 の波長多重光信号を入出力し、ローカ
ル網20との間で波長λ1 ,λ4 の光信号を分離・挿入
するものとして説明する。 【0010】図1では、光回路1で反射する光の波長を
λ1 ,λ4 とし、他の波長λ2 ,λ3 の光を透過するも
のとする。このとき、光伝送路2に接続される光サーキ
ュレータ3の第1ポートを波長多重光信号の入力ポート
とし、ローカル網20に接続される第3ポートを波長λ
1 ,λ4 の光信号を分離する出力ポートとする。また、
ローカル網20に接続される光サーキュレータ4の第1
ポートを波長λ1 ,λ4 の光信号を挿入する入力ポート
とし、光伝送路5に接続される第3ポートを波長多重光
信号の出力ポートとする。 【0011】これにより、光伝送路2から入力される波
長多重光信号は、光サーキュレータ3の第1ポートから
第2ポートに通過して光回路1に入力され、波長λ1 ,
λ4の光信号が光回路1で反射して光サーキュレータ3
の第2ポートに戻り、第3ポートからローカル網20に
分離される。また、波長多重光信号のうちの波長λ2,
λ3 の光信号は光回路1を透過し、光サーキュレータ4
の第2ポートから第3ポートに通過して光伝送路5に送
出される。また、ローカル網20から送出された波長λ
1 ,λ4 の光信号は、光サーキュレータ4の第1ポート
から第2ポートに通過して光回路1に入力され、さらに
光回路1で反射して光サーキュレータ4の第2ポートに
戻り、光回路1を透過した波長λ2 ,λ3 の光信号とと
もに第3ポートから光伝送路5に送出される。 【0012】図2では、光回路1で反射する光の波長を
λ2 ,λ3 とし、他の波長λ1 ,λ4 の光を透過するも
のとする。このとき、光伝送路2に接続される光サーキ
ュレータ3の第1ポートを波長多重光信号の入力ポート
とし、光伝送路5に接続される第3ポートを波長多重光
信号の出力ポートとする。また、光サーキュレータ4の
第1ポートおよび第3ポートをローカル網20に接続
し、その第1ポートを波長λ1 ,λ4 の光信号を挿入す
る入力ポートとし、第3ポートを波長λ1 ,λ4の光信
号を分離する出力ポートとする。 【0013】これにより、光伝送路2から入力される波
長多重光信号は、光サーキュレータ3の第1ポートから
第2ポートに通過して光回路1に入力され、波長λ1 ,
λ4の光信号が光回路1を透過し、光サーキュレータ4
の第2ポートから第3ポートに通過してローカル網20
に分離される。また、波長多重光信号のうちの波長λ2
,λ3 の光信号が光回路1で反射して光サーキュレー
タ3の第2ポートに戻り、第3ポートから光伝送路5に
送出される。また、ローカル網20から送出された波長
λ1 ,λ4 の光信号は、光サーキュレータ4の第1ポー
トから第2ポートに通過して光回路1に入力され、さら
に光回路1を透過して光サーキュレータ3第2ポートか
ら第3ポートに通過し、光回路1で反射した波長λ2 ,
λ3 の光信号とともに第3ポートから光伝送路5に送出
される。 【0014】本発明の光アド・ドロップ装置に用いられ
る光回路は、複数個(例えば、波長多重光信号の波長多
重数+1個)の2×2光スイッチを光導波路を介して縦
続に接続し、各2×2光スイッチを接続する2本の光導
波路のうちの各一方の光導波路に、各光導波路ごとにそ
れぞれ異なる波長の光を反射し、他の波長の光を透過す
る光反射手段を備えた構成である。このような光回路で
は、各2×2光スイッチの状態(バー状態またはクロス
状)を独立に制御することにより、光回路の入出力経路
に挿入される光反射手段を任意に選択できるので、反射
する波長と透過する波長を任意の組み合わせで設定する
ことができる。 【0015】 【発明の実施の形態】(第1の実施形態) 図3は、本発明の光アド・ドロップ装置の第1の実施形
態を示す。なお、本実施形態は、図1の基本構成に対応
する参考例である。ここでも、光伝送路2,5間で波長
λ1 ,λ2 ,λ3 ,λ4 の波長多重光信号を入出力し、
ローカル網(図面では省略)との間で波長λ1 ,λ4 の
光信号を分離・挿入するものとして説明する。 【0016】本実施形態の光回路1は、5個の2×2光
スイッチ6−1〜6−5が、光導波路7−j,8−j
(j=1,2,3,4)を介して縦続に接続され、さら
に光導波路7−jにそれぞれ異なる波長の光を反射する
手段としてファイバグレーティング9−jを接続した構
成である。ファイバグレーティング9−jは、波長λj
の光を反射し、他の波長の光を透過する特性を有する。
2×2光スイッチ6−1〜6−5は、それぞれ外部から
の制御により独立に、第1ポートおよび第2ポートの光
をそれぞれ第3ポートおよび第4ポートに接続するバー
状態または第4ポートおよび第3ポートに接続するクロ
ス状態のいずれかに設定される。このような光スイッチ
としては、例えばメカニカル光スイッチや、電気光学効
果を利用したマッハツェンダ干渉計型光スイッチなどを
利用することができる。 【0017】図3(a) は、光サーキュレータ3の第2ポ
ートと2×2光スイッチ6−1の第1ポートを接続し、
光サーキュレータ4の第2ポートと2×2光スイッチ6
−5の第3ポートを接続し、2×2光スイッチ6−1,
6−3,6−5をバー状態、2×2光スイッチ6−2,
6−4をクロス状態に設定したものである。図3(b)
は、光サーキュレータ3の第2ポートと2×2光スイッ
チ6−1の第2ポートを接続し、光サーキュレータ4の
第2ポートと2×2光スイッチ6−5の第4ポートを接
続し、2×2光スイッチ6−3をバー状態、2×2光ス
イッチ6−1,6−2,6−4,6−5をクロス状態に
設定したものである。 【0018】いずれの場合でも、光回路1の入出力経路
にファイバグレーティング9−1,9−4を挿入し、フ
ァイバグレーティング9−2,9−3を迂回する状態に
なり、波長λ1 ,λ4 の光が反射し、波長λ2 ,λ3 の
光が透過するように設定される。すなわち、光伝送路2
から光サーキュレータ3を介して光回路1に入力される
波長多重光信号のうち、波長λ1 ,λ4 の光信号は光回
路1で反射して光サーキュレータ3の第2ポートに戻
り、第3ポートからローカル網に分離され、波長λ2 ,
λ3 の光信号は光回路1を透過する。また、ローカル網
から光サーキュレータ4を介して光回路1に入力される
波長λ1 ,λ4 の光信号は、光回路1で反射して光サー
キュレータ4の第2ポートに戻り、光回路1を透過した
波長λ2 ,λ3 の光信号とともに第3ポートから光伝送
路5に送出される。 【0019】なお、図3(a),(b) の他に、光サーキュレ
ータ3,4の各第2ポートを、2×2光スイッチ6−1
の第1ポートおよび2×2光スイッチ6−5の第4ポー
トに接続する構成、2×2光スイッチ6−1の第2ポー
トおよび2×2光スイッチ6−5の第3ポートに接続す
る構成としても同様の設定が可能である。それぞれの構
成に合わせて各2×2光スイッチを制御することによ
り、反射する波長と透過する波長の組み合わせを任意に
設定することができる。 【0020】(第2の実施形態) 図4は、本発明の光アド・ドロップ装置の第2の実施形
態を示す。なお、本実施形態は、図2の基本構成に対応
する参考例である。ここでも、光伝送路2,5間で波長
λ1 ,λ2 ,λ3 ,λ4 の波長多重光信号を入出力し、
ローカル網(図面では省略)との間で波長λ1 ,λ4 の
光信号を分離・挿入するものとして説明する。また、本
実施形態における光回路1の構成は、図3に示す第1の
実施形態のものと同様である。 【0021】図4(a) は、光サーキュレータ3の第2ポ
ートと2×2光スイッチ6−1の第1ポートを接続し、
光サーキュレータ4の第2ポートと2×2光スイッチ6
−5の第3ポートを接続し、2×2光スイッチ6−3を
バー状態、2×2光スイッチ6−1,6−2,6−4,
6−5をクロス状態に設定したものである。図4(b)
は、光サーキュレータ3の第2ポートと2×2光スイッ
チ6−1の第2ポートを接続し、光サーキュレータ4の
第2ポートと2×2光スイッチ6−5の第4ポートを接
続し、2×2光スイッチ6−1,6−3,6−5をバー
状態、2×2光スイッチ6−2,6−4をクロス状態に
設定したものである。 【0022】いずれの場合でも、光回路1の入出力経路
にファイバグレーティング9−2,9−3を挿入し、フ
ァイバグレーティング9−1,9−4を迂回する状態に
なり、波長λ2 ,λ3 の光が反射し、波長λ1 ,λ4 の
光が透過するようになる。すなわち、光伝送路2から光
サーキュレータ3を介して光回路1に入力される波長多
重光信号のうち、波長λ1 ,λ4 の光信号は光回路1を
透過して光サーキュレータ4の第2ポートに入力され、
第3ポートからローカル網に分離され、波長λ2 ,λ3
の光信号は光回路1で反射する。また、ローカル網から
光サーキュレータ4を介して光回路1に入力される波長
λ1 ,λ4 の光信号は、光回路1を透過して光サーキュ
レータ3の第2ポートに入力され、光回路1で反射した
波長λ2,λ3 の光信号とともに第3ポートから光伝送
路5に送出される。 【0023】なお、図4(a),(b) の他に、光サーキュレ
ータ3,4の各第2ポートを、2×2光スイッチ6−1
の第1ポートおよび2×2光スイッチ6−5の第4ポー
トに接続する構成、2×2光スイッチ6−1の第2ポー
トおよび2×2光スイッチ6−5の第3ポートに接続す
る構成としても同様の設定が可能である。それぞれの構
成に合わせて各2×2光スイッチを制御することによ
り、反射する波長と透過する波長の組み合わせを任意に
設定することができる。 【0024】ところで、図3および図4の構成は、波長
λ1 〜λ4 の光信号から分離・挿入する光信号を2×2
光スイッチの制御によって任意に選択するものである
が、2×2光スイッチとファイバグレーティングの数に
応じて分離・挿入する波長数を容易に拡張することがで
きる。ただし、波長多重光信号の波長多重数をN、その
内の分離・挿入の対象となる波長数をnとすると、図3
の構成における光回路1は、n個のファイバグレーティ
ングと(n+1)個の2×2光スイッチの組み合わせに
より実現される。例えば、図3のように4個のファイバ
グレーティングを用いた場合には、N波長のうちのファ
イバグレーティングの反射波長で決まる4波長の光信号
を任意の組み合わせで分離・挿入することができる。す
なわち、波長多重数Nが増えても、分離・挿入する波長
が特定の波長に限られている場合には、光回路1を構成
するファイバグレーティングおよび2×2光スイッチを
変更する必要はない。 【0025】一方、図4の構成における光回路1の場合
には、分離・挿入の対象となる波長数nにかかわりな
く、N個のファイバグレーティングと(N+1)個の2
×2光スイッチが必要になる。例えば、図4のように4
個のファイバグレーティングを用いた場合には、波長多
重数4までの光信号について任意の組み合わせで分離・
挿入することができる。すなわち、分離・挿入する波長
に変更がなくても、波長多重数Nが増えた場合には、そ
の波長多重数Nに応じて光回路1を構成するファイバグ
レーティングおよび2×2光スイッチを増やす必要があ
る。 【0026】(第3の実施形態) 図5は、本発明の光アド・ドロップ装置の第3の実施形
態を示す。 【0027】図3(a) と図4(b) 、または図3(b) と図
4(a) に示す光回路1の2×2光スイッチの設定状態は
同じである。したがって、両者を組み合わせて1つの光
回路に2系統の光伝送路を収容することにより、両光伝
送路に対して同じ波長の光信号を分離・挿入する光アド
・ドロップ装置を構成することができる。ここで、2系
統の光伝送路とは、例えば下りの光伝送路と上りの光伝
送路である。図5に示す第3の実施形態の構成は、図3
(a) と図4(b) の構成を組み合わせたものであり、下り
の伝送系を構成するものに「d」を付し、上りの伝送系
を構成するものに「u」を付して区別する。 【0028】本構成では、光サーキュレータ3d ,5d
間にファイバグレーティング9−1,9−4が挿入さ
れ、光サーキュレータ3u ,5u 間にファイバグレーテ
ィング9−2,9−3が挿入され、互いに相補関係にな
っている。 【0029】すなわち、下りの光伝送路2d から光サー
キュレータ3d を介して光回路1に入力される波長多重
光信号のうち、波長λ1 ,λ4 の光信号は光回路1で反
射して光サーキュレータ3d の第2ポートに戻り、第3
ポートからローカル網に分離され、波長λ2 ,λ3 の光
信号は光回路1を透過する。また、ローカル網から光サ
ーキュレータ4d を介して光回路1に入力される波長λ
1 ,λ4 の光信号は、光回路1で反射して光サーキュレ
ータ4d の第2ポートに戻り、光回路1を透過した波長
λ2 ,λ3 の光信号とともに第3ポートから下りの光伝
送路5d に送出される。 【0030】一方、上りの光伝送路2u から光サーキュ
レータ3u を介して光回路1に入力される波長多重光信
号のうち、波長λ1 ,λ4 の光信号は光回路1を透過し
て光サーキュレータ4u の第2ポートに入力され、第3
ポートからローカル網に分離され、波長λ2 ,λ3 の光
信号は光回路1で反射する。また、ローカル網から光サ
ーキュレータ4u を介して光回路1に入力される波長λ
1 ,λ4 の光信号は、光回路1を透過して光サーキュレ
ータ3u の第2ポートに入力され、光回路1で反射した
波長λ2 ,λ3 の光信号とともに第3ポートから上りの
光伝送路5u に送出される。 【0031】なお、図5の構成において、光サーキュレ
ータ4d の第2ポートを2×2光スイッチ6−5の第4
ポートに接続し、光サーキュレータ4u の第2ポートを
2×2光スイッチ6−5の第3ポートに接続するように
してもよい。ただし、その場合には、2×2光スイッチ
6−5はクロス状態に設定する。 【0032】(第4の実施形態) 図6は、本発明の光アド・ドロップ装置の第4の実施形
態を示す。 【0033】第3の実施形態の構成では、上りの光伝送
路2u ,5u を光サーキュレータ3u を介して光回路1
の2×2光スイッチ6−1に接続し、分離・挿入する波
長λ1 ,λ4 の光信号を光サーキュレータ4u を介して
光回路1の2×2光スイッチ6−5に接続しているが、
第4の実施形態はこれは逆接続したものである。すなわ
ち、上りの光伝送路2u ,5u を光サーキュレータ3u
を介して光回路1の2×2光スイッチ6−5に接続し、
分離・挿入する波長λ1 ,λ4 の光信号を光サーキュレ
ータ4u を介して光回路1の2×2光スイッチ6−1に
接続する。光アド・ドロップ装置としての動作は、第3
の実施形態と第4の実施形態はまったく同じである。 【0034】なお、図6の構成において、光サーキュレ
ータ4d の第2ポートを2×2光スイッチ6−5の第4
ポートに接続し、光サーキュレータ3u の第2ポートを
2×2光スイッチ6−5の第3ポートに接続するように
してもよい。ただし、その場合には、2×2光スイッチ
6−5はクロス状態に設定する。 【0035】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の光アド・
ドロップ装置は、外部からの制御により反射する波長と
透過する波長を任意の組み合わせで設定できる光回路を
用いることにより、分離・挿入する光信号の波長を任意
に選択することができる。これにより、波長多重伝送シ
ステムにおいて、需要の変化や障害等による分離・挿入
光信号の波長変更にも容易かつ柔軟に対応することがで
きる。 【0036】また、2×2光スイッチと所定の波長の光
を反射し他の波長の光を透過する光反射手段とを縦続に
接続し、外部から各2×2光スイッチの状態(バー状態
またはクロス状態)を独立に制御することにより、入出
力経路に挿入される光反射手段を任意に選択することが
できる。これにより、反射する波長と透過する波長を任
意の組み合わせで設定することができる光回路を構成す
ることができる。 【0037】また、2×2光スイッチを用いた光回路に
形成される2経路の反射波長と透過波長の相補性を利用
し、1つの光回路に2系統の光伝送路を収容することに
より、2系統の光伝送路に対して同じ波長の光信号を分
離・挿入する光アド・ドロップ装置を構成することがで
きる。
テムのノードにおいて、伝送される波長多重光信号から
特定の波長の光信号を分離および挿入する光アド・ドロ
ップ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】波長多重光信号から所定の波長の光信号
を挿入・分離(アド・ドロップ)する装置として、所定
の波長の光信号を反射するファイバグレーティングを光
サーキュレータで挟んだ構成のものが知られている。こ
の構成例を図7に示す(参考文献:SUBOPTICS '97, pp.
530-535)。 【0003】ここでは、波長λ1 ,λ2 ,λ3 ,λ4 の
光信号を多重化した波長多重光信号から、波長λ1 ,λ
4の光信号を分離・挿入するものとする。光伝送路2を
伝搬してきた波長多重光信号は、光サーキュレータ3の
第1ポートから第2ポートに通過し、縦続に接続された
ファイバグレーティング9−1,9−4に入力される。
ファイバグレーティング9−1は波長λ1 の光信号を反
射し、ファイバグレーティング9−4は波長λ4 の光信
号を反射する特性をもつ。したがって、波長λ1 ,λ4
の光信号は、ファイバグレーティング9−1,9−4で
反射され、光サーキュレータ3の第2ポートから第3ポ
ートに通過し、ローカル網20に分離される。一方、波
長λ2 ,λ3 の光信号は、ファイバグレーティング9−
1,9−4を透過し、光サーキュレータ4の第2ポート
から第3ポートに通過し、光伝送路5に送出される。 【0004】ローカル網20から出力された波長λ1 ,
λ4の光信号は、光サーキュレータ4の第1ポートから
第2ポートに通過し、ファイバグレーティング9−4,
9−1に入力され、反射する。反射した波長λ1 ,λ4
の光信号は、透過する波長λ2 ,λ3 の光信号とともに
光サーキュレータ4の第2ポートから第3ポートに通過
し、光伝送路5に送出される。 【0005】このような構成により、ファイバグレーテ
ィング9−1,9−4における反射波長の光信号をロー
カル網20へ分離し、またローカル網20から挿入され
る光信号を光伝送路に波長多重することができる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
従来の光アド・ドロップ装置は、分離・挿入する光信号
の波長が光サーキュレータ間に配置されたファイバグレ
ーティングの反射特性によって固定化されている。この
ため、需要の変化や障害等の理由で分離・挿入する光信
号の波長を変える必要が生じた場合には、ファイバグレ
ーティング自体を交換する必要があり、容易かつ柔軟に
対応できない問題があった。 【0007】本発明は、分離・挿入する光信号の波長を
任意に選択することができる光アド・ドロップ装置を提
供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】図1および図2は、本発
明の光アド・ドロップ装置の基本構成を示す。 【0009】本発明の光アド・ドロップ装置は、外部か
らの制御により反射する波長と透過する波長を任意の組
み合わせで設定できる光回路1と、その両側に第2ポー
トが接続される2つの光サーキュレータ3,4とにより
構成される。ここでは、光伝送路2,5間で波長λ1 ,
λ2 ,λ3 ,λ4 の波長多重光信号を入出力し、ローカ
ル網20との間で波長λ1 ,λ4 の光信号を分離・挿入
するものとして説明する。 【0010】図1では、光回路1で反射する光の波長を
λ1 ,λ4 とし、他の波長λ2 ,λ3 の光を透過するも
のとする。このとき、光伝送路2に接続される光サーキ
ュレータ3の第1ポートを波長多重光信号の入力ポート
とし、ローカル網20に接続される第3ポートを波長λ
1 ,λ4 の光信号を分離する出力ポートとする。また、
ローカル網20に接続される光サーキュレータ4の第1
ポートを波長λ1 ,λ4 の光信号を挿入する入力ポート
とし、光伝送路5に接続される第3ポートを波長多重光
信号の出力ポートとする。 【0011】これにより、光伝送路2から入力される波
長多重光信号は、光サーキュレータ3の第1ポートから
第2ポートに通過して光回路1に入力され、波長λ1 ,
λ4の光信号が光回路1で反射して光サーキュレータ3
の第2ポートに戻り、第3ポートからローカル網20に
分離される。また、波長多重光信号のうちの波長λ2,
λ3 の光信号は光回路1を透過し、光サーキュレータ4
の第2ポートから第3ポートに通過して光伝送路5に送
出される。また、ローカル網20から送出された波長λ
1 ,λ4 の光信号は、光サーキュレータ4の第1ポート
から第2ポートに通過して光回路1に入力され、さらに
光回路1で反射して光サーキュレータ4の第2ポートに
戻り、光回路1を透過した波長λ2 ,λ3 の光信号とと
もに第3ポートから光伝送路5に送出される。 【0012】図2では、光回路1で反射する光の波長を
λ2 ,λ3 とし、他の波長λ1 ,λ4 の光を透過するも
のとする。このとき、光伝送路2に接続される光サーキ
ュレータ3の第1ポートを波長多重光信号の入力ポート
とし、光伝送路5に接続される第3ポートを波長多重光
信号の出力ポートとする。また、光サーキュレータ4の
第1ポートおよび第3ポートをローカル網20に接続
し、その第1ポートを波長λ1 ,λ4 の光信号を挿入す
る入力ポートとし、第3ポートを波長λ1 ,λ4の光信
号を分離する出力ポートとする。 【0013】これにより、光伝送路2から入力される波
長多重光信号は、光サーキュレータ3の第1ポートから
第2ポートに通過して光回路1に入力され、波長λ1 ,
λ4の光信号が光回路1を透過し、光サーキュレータ4
の第2ポートから第3ポートに通過してローカル網20
に分離される。また、波長多重光信号のうちの波長λ2
,λ3 の光信号が光回路1で反射して光サーキュレー
タ3の第2ポートに戻り、第3ポートから光伝送路5に
送出される。また、ローカル網20から送出された波長
λ1 ,λ4 の光信号は、光サーキュレータ4の第1ポー
トから第2ポートに通過して光回路1に入力され、さら
に光回路1を透過して光サーキュレータ3第2ポートか
ら第3ポートに通過し、光回路1で反射した波長λ2 ,
λ3 の光信号とともに第3ポートから光伝送路5に送出
される。 【0014】本発明の光アド・ドロップ装置に用いられ
る光回路は、複数個(例えば、波長多重光信号の波長多
重数+1個)の2×2光スイッチを光導波路を介して縦
続に接続し、各2×2光スイッチを接続する2本の光導
波路のうちの各一方の光導波路に、各光導波路ごとにそ
れぞれ異なる波長の光を反射し、他の波長の光を透過す
る光反射手段を備えた構成である。このような光回路で
は、各2×2光スイッチの状態(バー状態またはクロス
状)を独立に制御することにより、光回路の入出力経路
に挿入される光反射手段を任意に選択できるので、反射
する波長と透過する波長を任意の組み合わせで設定する
ことができる。 【0015】 【発明の実施の形態】(第1の実施形態) 図3は、本発明の光アド・ドロップ装置の第1の実施形
態を示す。なお、本実施形態は、図1の基本構成に対応
する参考例である。ここでも、光伝送路2,5間で波長
λ1 ,λ2 ,λ3 ,λ4 の波長多重光信号を入出力し、
ローカル網(図面では省略)との間で波長λ1 ,λ4 の
光信号を分離・挿入するものとして説明する。 【0016】本実施形態の光回路1は、5個の2×2光
スイッチ6−1〜6−5が、光導波路7−j,8−j
(j=1,2,3,4)を介して縦続に接続され、さら
に光導波路7−jにそれぞれ異なる波長の光を反射する
手段としてファイバグレーティング9−jを接続した構
成である。ファイバグレーティング9−jは、波長λj
の光を反射し、他の波長の光を透過する特性を有する。
2×2光スイッチ6−1〜6−5は、それぞれ外部から
の制御により独立に、第1ポートおよび第2ポートの光
をそれぞれ第3ポートおよび第4ポートに接続するバー
状態または第4ポートおよび第3ポートに接続するクロ
ス状態のいずれかに設定される。このような光スイッチ
としては、例えばメカニカル光スイッチや、電気光学効
果を利用したマッハツェンダ干渉計型光スイッチなどを
利用することができる。 【0017】図3(a) は、光サーキュレータ3の第2ポ
ートと2×2光スイッチ6−1の第1ポートを接続し、
光サーキュレータ4の第2ポートと2×2光スイッチ6
−5の第3ポートを接続し、2×2光スイッチ6−1,
6−3,6−5をバー状態、2×2光スイッチ6−2,
6−4をクロス状態に設定したものである。図3(b)
は、光サーキュレータ3の第2ポートと2×2光スイッ
チ6−1の第2ポートを接続し、光サーキュレータ4の
第2ポートと2×2光スイッチ6−5の第4ポートを接
続し、2×2光スイッチ6−3をバー状態、2×2光ス
イッチ6−1,6−2,6−4,6−5をクロス状態に
設定したものである。 【0018】いずれの場合でも、光回路1の入出力経路
にファイバグレーティング9−1,9−4を挿入し、フ
ァイバグレーティング9−2,9−3を迂回する状態に
なり、波長λ1 ,λ4 の光が反射し、波長λ2 ,λ3 の
光が透過するように設定される。すなわち、光伝送路2
から光サーキュレータ3を介して光回路1に入力される
波長多重光信号のうち、波長λ1 ,λ4 の光信号は光回
路1で反射して光サーキュレータ3の第2ポートに戻
り、第3ポートからローカル網に分離され、波長λ2 ,
λ3 の光信号は光回路1を透過する。また、ローカル網
から光サーキュレータ4を介して光回路1に入力される
波長λ1 ,λ4 の光信号は、光回路1で反射して光サー
キュレータ4の第2ポートに戻り、光回路1を透過した
波長λ2 ,λ3 の光信号とともに第3ポートから光伝送
路5に送出される。 【0019】なお、図3(a),(b) の他に、光サーキュレ
ータ3,4の各第2ポートを、2×2光スイッチ6−1
の第1ポートおよび2×2光スイッチ6−5の第4ポー
トに接続する構成、2×2光スイッチ6−1の第2ポー
トおよび2×2光スイッチ6−5の第3ポートに接続す
る構成としても同様の設定が可能である。それぞれの構
成に合わせて各2×2光スイッチを制御することによ
り、反射する波長と透過する波長の組み合わせを任意に
設定することができる。 【0020】(第2の実施形態) 図4は、本発明の光アド・ドロップ装置の第2の実施形
態を示す。なお、本実施形態は、図2の基本構成に対応
する参考例である。ここでも、光伝送路2,5間で波長
λ1 ,λ2 ,λ3 ,λ4 の波長多重光信号を入出力し、
ローカル網(図面では省略)との間で波長λ1 ,λ4 の
光信号を分離・挿入するものとして説明する。また、本
実施形態における光回路1の構成は、図3に示す第1の
実施形態のものと同様である。 【0021】図4(a) は、光サーキュレータ3の第2ポ
ートと2×2光スイッチ6−1の第1ポートを接続し、
光サーキュレータ4の第2ポートと2×2光スイッチ6
−5の第3ポートを接続し、2×2光スイッチ6−3を
バー状態、2×2光スイッチ6−1,6−2,6−4,
6−5をクロス状態に設定したものである。図4(b)
は、光サーキュレータ3の第2ポートと2×2光スイッ
チ6−1の第2ポートを接続し、光サーキュレータ4の
第2ポートと2×2光スイッチ6−5の第4ポートを接
続し、2×2光スイッチ6−1,6−3,6−5をバー
状態、2×2光スイッチ6−2,6−4をクロス状態に
設定したものである。 【0022】いずれの場合でも、光回路1の入出力経路
にファイバグレーティング9−2,9−3を挿入し、フ
ァイバグレーティング9−1,9−4を迂回する状態に
なり、波長λ2 ,λ3 の光が反射し、波長λ1 ,λ4 の
光が透過するようになる。すなわち、光伝送路2から光
サーキュレータ3を介して光回路1に入力される波長多
重光信号のうち、波長λ1 ,λ4 の光信号は光回路1を
透過して光サーキュレータ4の第2ポートに入力され、
第3ポートからローカル網に分離され、波長λ2 ,λ3
の光信号は光回路1で反射する。また、ローカル網から
光サーキュレータ4を介して光回路1に入力される波長
λ1 ,λ4 の光信号は、光回路1を透過して光サーキュ
レータ3の第2ポートに入力され、光回路1で反射した
波長λ2,λ3 の光信号とともに第3ポートから光伝送
路5に送出される。 【0023】なお、図4(a),(b) の他に、光サーキュレ
ータ3,4の各第2ポートを、2×2光スイッチ6−1
の第1ポートおよび2×2光スイッチ6−5の第4ポー
トに接続する構成、2×2光スイッチ6−1の第2ポー
トおよび2×2光スイッチ6−5の第3ポートに接続す
る構成としても同様の設定が可能である。それぞれの構
成に合わせて各2×2光スイッチを制御することによ
り、反射する波長と透過する波長の組み合わせを任意に
設定することができる。 【0024】ところで、図3および図4の構成は、波長
λ1 〜λ4 の光信号から分離・挿入する光信号を2×2
光スイッチの制御によって任意に選択するものである
が、2×2光スイッチとファイバグレーティングの数に
応じて分離・挿入する波長数を容易に拡張することがで
きる。ただし、波長多重光信号の波長多重数をN、その
内の分離・挿入の対象となる波長数をnとすると、図3
の構成における光回路1は、n個のファイバグレーティ
ングと(n+1)個の2×2光スイッチの組み合わせに
より実現される。例えば、図3のように4個のファイバ
グレーティングを用いた場合には、N波長のうちのファ
イバグレーティングの反射波長で決まる4波長の光信号
を任意の組み合わせで分離・挿入することができる。す
なわち、波長多重数Nが増えても、分離・挿入する波長
が特定の波長に限られている場合には、光回路1を構成
するファイバグレーティングおよび2×2光スイッチを
変更する必要はない。 【0025】一方、図4の構成における光回路1の場合
には、分離・挿入の対象となる波長数nにかかわりな
く、N個のファイバグレーティングと(N+1)個の2
×2光スイッチが必要になる。例えば、図4のように4
個のファイバグレーティングを用いた場合には、波長多
重数4までの光信号について任意の組み合わせで分離・
挿入することができる。すなわち、分離・挿入する波長
に変更がなくても、波長多重数Nが増えた場合には、そ
の波長多重数Nに応じて光回路1を構成するファイバグ
レーティングおよび2×2光スイッチを増やす必要があ
る。 【0026】(第3の実施形態) 図5は、本発明の光アド・ドロップ装置の第3の実施形
態を示す。 【0027】図3(a) と図4(b) 、または図3(b) と図
4(a) に示す光回路1の2×2光スイッチの設定状態は
同じである。したがって、両者を組み合わせて1つの光
回路に2系統の光伝送路を収容することにより、両光伝
送路に対して同じ波長の光信号を分離・挿入する光アド
・ドロップ装置を構成することができる。ここで、2系
統の光伝送路とは、例えば下りの光伝送路と上りの光伝
送路である。図5に示す第3の実施形態の構成は、図3
(a) と図4(b) の構成を組み合わせたものであり、下り
の伝送系を構成するものに「d」を付し、上りの伝送系
を構成するものに「u」を付して区別する。 【0028】本構成では、光サーキュレータ3d ,5d
間にファイバグレーティング9−1,9−4が挿入さ
れ、光サーキュレータ3u ,5u 間にファイバグレーテ
ィング9−2,9−3が挿入され、互いに相補関係にな
っている。 【0029】すなわち、下りの光伝送路2d から光サー
キュレータ3d を介して光回路1に入力される波長多重
光信号のうち、波長λ1 ,λ4 の光信号は光回路1で反
射して光サーキュレータ3d の第2ポートに戻り、第3
ポートからローカル網に分離され、波長λ2 ,λ3 の光
信号は光回路1を透過する。また、ローカル網から光サ
ーキュレータ4d を介して光回路1に入力される波長λ
1 ,λ4 の光信号は、光回路1で反射して光サーキュレ
ータ4d の第2ポートに戻り、光回路1を透過した波長
λ2 ,λ3 の光信号とともに第3ポートから下りの光伝
送路5d に送出される。 【0030】一方、上りの光伝送路2u から光サーキュ
レータ3u を介して光回路1に入力される波長多重光信
号のうち、波長λ1 ,λ4 の光信号は光回路1を透過し
て光サーキュレータ4u の第2ポートに入力され、第3
ポートからローカル網に分離され、波長λ2 ,λ3 の光
信号は光回路1で反射する。また、ローカル網から光サ
ーキュレータ4u を介して光回路1に入力される波長λ
1 ,λ4 の光信号は、光回路1を透過して光サーキュレ
ータ3u の第2ポートに入力され、光回路1で反射した
波長λ2 ,λ3 の光信号とともに第3ポートから上りの
光伝送路5u に送出される。 【0031】なお、図5の構成において、光サーキュレ
ータ4d の第2ポートを2×2光スイッチ6−5の第4
ポートに接続し、光サーキュレータ4u の第2ポートを
2×2光スイッチ6−5の第3ポートに接続するように
してもよい。ただし、その場合には、2×2光スイッチ
6−5はクロス状態に設定する。 【0032】(第4の実施形態) 図6は、本発明の光アド・ドロップ装置の第4の実施形
態を示す。 【0033】第3の実施形態の構成では、上りの光伝送
路2u ,5u を光サーキュレータ3u を介して光回路1
の2×2光スイッチ6−1に接続し、分離・挿入する波
長λ1 ,λ4 の光信号を光サーキュレータ4u を介して
光回路1の2×2光スイッチ6−5に接続しているが、
第4の実施形態はこれは逆接続したものである。すなわ
ち、上りの光伝送路2u ,5u を光サーキュレータ3u
を介して光回路1の2×2光スイッチ6−5に接続し、
分離・挿入する波長λ1 ,λ4 の光信号を光サーキュレ
ータ4u を介して光回路1の2×2光スイッチ6−1に
接続する。光アド・ドロップ装置としての動作は、第3
の実施形態と第4の実施形態はまったく同じである。 【0034】なお、図6の構成において、光サーキュレ
ータ4d の第2ポートを2×2光スイッチ6−5の第4
ポートに接続し、光サーキュレータ3u の第2ポートを
2×2光スイッチ6−5の第3ポートに接続するように
してもよい。ただし、その場合には、2×2光スイッチ
6−5はクロス状態に設定する。 【0035】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の光アド・
ドロップ装置は、外部からの制御により反射する波長と
透過する波長を任意の組み合わせで設定できる光回路を
用いることにより、分離・挿入する光信号の波長を任意
に選択することができる。これにより、波長多重伝送シ
ステムにおいて、需要の変化や障害等による分離・挿入
光信号の波長変更にも容易かつ柔軟に対応することがで
きる。 【0036】また、2×2光スイッチと所定の波長の光
を反射し他の波長の光を透過する光反射手段とを縦続に
接続し、外部から各2×2光スイッチの状態(バー状態
またはクロス状態)を独立に制御することにより、入出
力経路に挿入される光反射手段を任意に選択することが
できる。これにより、反射する波長と透過する波長を任
意の組み合わせで設定することができる光回路を構成す
ることができる。 【0037】また、2×2光スイッチを用いた光回路に
形成される2経路の反射波長と透過波長の相補性を利用
し、1つの光回路に2系統の光伝送路を収容することに
より、2系統の光伝送路に対して同じ波長の光信号を分
離・挿入する光アド・ドロップ装置を構成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光アド・ドロップ装置の基本構成を示
すブロック図。 【図2】本発明の光アド・ドロップ装置の基本構成を示
すブロック図。 【図3】本発明の光アド・ドロップ装置の第1の実施形
態(参考例)を示すブロック図。 【図4】本発明の光アド・ドロップ装置の第2の実施形
態(参考例)を示すブロック図。 【図5】本発明の光アド・ドロップ装置の第3の実施形
態を示すブロック図。 【図6】本発明の光アド・ドロップ装置の第4の実施形
態を示すブロック図。 【図7】従来の光アド・ドロップ装置の構成例を示すブ
ロック図。 【符号の説明】 1 光回路 2,5 光伝送路 3,4 光サーキュレータ 6 2×2光スイッチ 7,8 光導波路 9 ファイバグレーティング 20 ローカル網
すブロック図。 【図2】本発明の光アド・ドロップ装置の基本構成を示
すブロック図。 【図3】本発明の光アド・ドロップ装置の第1の実施形
態(参考例)を示すブロック図。 【図4】本発明の光アド・ドロップ装置の第2の実施形
態(参考例)を示すブロック図。 【図5】本発明の光アド・ドロップ装置の第3の実施形
態を示すブロック図。 【図6】本発明の光アド・ドロップ装置の第4の実施形
態を示すブロック図。 【図7】従来の光アド・ドロップ装置の構成例を示すブ
ロック図。 【符号の説明】 1 光回路 2,5 光伝送路 3,4 光サーキュレータ 6 2×2光スイッチ 7,8 光導波路 9 ファイバグレーティング 20 ローカル網
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平9−329815(JP,A)
特開 平10−23479(JP,A)
国際公開97/37446(WO,A1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04Q 3/52
H04Q 11/00 - 11/04
H04Q 10/02
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 2×2光スイッチと所定の波長の光を反
射し他の波長の光を透過する光反射手段とを介して、第
1ポートと第2ポートとの間および第3ポートと第4ポ
ートとの間に2つの経路を形成し、2×2光スイッチの
制御により2つの経路に挿入される光反射手段を選択し
て各経路における反射波長および透過波長を相補的に設
定し、第1経路の反射波長および第2経路の透過波長を
各経路における分離・挿入波長とする光回路と、 第1の波長多重光信号を前記光回路の第1ポートから第
1経路に入力するとともに、この第1の波長多重光信号
のうち第1経路で反射して第1ポートに戻る第1経路の
分離波長の光信号を出力する第1の光サーキュレータ
と、 前記第1経路の挿入波長の光信号を第2ポートから第1
経路に入力するとともに、第1経路で反射して第2ポー
トに戻る第1経路の挿入波長の光信号と、前記第1の波
長多重光信号のうち第2ポートに透過する光信号とを出
力する第2の光サーキュレータと、 第2の波長多重光信号を前記光回路の第3ポートから第
2経路に入力するとともに、この第2の波長多重光信号
のうち第2経路で反射して第3ポートに戻る波長の光信
号と、第4ポートから入力して第3ポートに透過する第
2経路の挿入波長の光信号とを出力する第3の光サーキ
ュレータと、 前記第2経路の挿入波長の光信号を第4ポートから第2
経路に入力するとともに、前記第2の波長多重光信号の
うち第4ポートに透過する前記第2経路の分離波長の光
信号を出力する第4の光サーキュレータと備えたことを
特徴とする光アド・ドロップ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18883098A JP3401189B2 (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | 光アド・ドロップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18883098A JP3401189B2 (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | 光アド・ドロップ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000023208A JP2000023208A (ja) | 2000-01-21 |
JP3401189B2 true JP3401189B2 (ja) | 2003-04-28 |
Family
ID=16230591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18883098A Expired - Fee Related JP3401189B2 (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | 光アド・ドロップ装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3401189B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7657181B2 (en) | 2004-09-29 | 2010-02-02 | Fujitsu Limited | Optical add/drop multiplexer and optical network system |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
GB0111822D0 (en) * | 2001-05-15 | 2001-07-04 | Marconi Comm Ltd | Signal addition to a wave division multiplex system |
-
1998
- 1998-07-03 JP JP18883098A patent/JP3401189B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7657181B2 (en) | 2004-09-29 | 2010-02-02 | Fujitsu Limited | Optical add/drop multiplexer and optical network system |
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