JP3400706B2 - 流量センサ - Google Patents

流量センサ

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JP3400706B2 JP07051598A JP7051598A JP3400706B2 JP 3400706 B2 JP3400706 B2 JP 3400706B2 JP 07051598 A JP07051598 A JP 07051598A JP 7051598 A JP7051598 A JP 7051598A JP 3400706 B2 JP3400706 B2 JP 3400706B2
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裕之 裏町
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/684Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow
    • G01F1/6842Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow with means for influencing the fluid flow

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この本発明は、例えば内燃機
関の吸入空気量を計測する場合等に用いられる流量セン
サであり、特に発熱体を備え、発熱体あるいは発熱体に
よって加熱された部分から、流体への熱伝達現象に基づ
いて流体の流速あるいは流量を計測する流量センサに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】発熱体や発熱体によって加熱された加熱
体から流体への熱伝達現象に基づいて通路内を通過する
流体の流量を計測する感熱式流量センサは、例えば特開
平8−313318号公報に記載されているように公知
である。図20及び図21はそれぞれ例えば特開平8−
313318号公報に示されている従来の感熱式流量セ
ンサの正面図及び横断面図である。図21において、ベ
ルマウス状に形成された検出管路としてのインナーダク
ト22が計測流体が流れる通路6内に配置されている。
この通路6には、図21中左から右に向かって計測流体
が流れる。そして、流量検出素子20がインナーダクト
22内に配置されている。流量検出素子20は、セラミ
ック基板に感熱抵抗材料である白金を着膜したものであ
り、白金膜をミアンダ(MEANDER)形状にパターンニン
グして流量検出抵抗24が形成されている。流体温度補
償抵抗21は、感熱抵抗材料である白金よりなる抵抗体
で構成され、インナーダクト22の上流側に配置されて
いる。整流器23は、ハニカム状の形状に成形された樹
脂製で、流体温度補償抵抗21の上流側に配置されてい
る。回路ケース8は通路6の外周に設けられ、内部に回
路基板7が収容されている。この回路基板7には、計測
流体の流速あるいは流量を検出する電子回路が実装さ
れ、電子回路と流量検出抵抗24及び流体温度補償抵抗
21とが電気的に接続されている。図20において、コ
ネクタ11が設けられ、外部から流量センサへ電源を供
給したり、センサの流量信号を外部に取り出せるように
なっている。
【0003】このような従来の感熱式流量センサ25に
おいて、流量検出素子20の流量検出抵抗24に流れる
加熱電流は、流量検出抵抗24の平均温度が流体温度補
償抵抗21で検出された計測流体温度から所定の温度
(例えば200℃)高くなるように回路基板7に実装さ
れた電子回路によって制御されている。つまり、計測流
体の流量が少ない場合には、流量検出抵抗24から計測
流体に熱伝達される熱量が少なく、該加熱電流は少な
い。一方、計測流体の流量が大きい場合には、流量検出
抵抗24から計測流体に熱伝達される熱量が大きくな
り、該加熱電流は大きくなる。そこで、感熱式流量セン
サ25では、該加熱電流を検出して流量信号として用い
ることにより、所定通路断面積を有する通路6内を流れ
る流体の流量を検出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
感熱式流量センサ25は、例えば図22に示されるよう
に自動車用エンジンの吸入空気量センサとして用いられ
る。この場合、流量センサ25は、エアクリーナケース
26の内部に収められたエアクリーナエレメント27の
下流の吸気配管28に配置される。このエアクリーナエ
レメント26は不織布や濾紙よりなるフィルターであ
り、エンジン吸入空気中のダストを捕捉してエンジンの
内部に入らないようにしている。従って、走行するに従
いエアクリーナエレメント26はダストによる目詰まり
を起こし、その下流側の流れの様相、即ち流量センサ2
5の上流の流速分布が変化する。流量センサ25の流量
検出素子20は通路6の通路断面のごく一部の流速を計
測しているに過ぎないため、同一流量であっても流量セ
ンサ25の上流の流速分布が変化すると流量検出信号に
誤差が発生してしまう。このような課題に対して、図2
0および図21に示した従来例では、整流器23を備え
ている。このような構造の整流器において十分な整流効
果を得るためには、整流器23の目を細かくしなければ
ならないのであるが、ハニカム状構造の板厚は整流器2
3の剛性を保つためにむやみに薄くすることができない
ため、結果的に整流器23の開口率を小さくすることと
なる。また、整流器23の後方部には小さな渦が多数発
生する。従って、流量センサ25の通気抵抗が大きくな
ってしまうという欠点があった。流量センサ25の通気
抵抗が大きいとエンジンが吸入できる空気量が制限さ
れ、エンジンの出力が低下することになる。他の従来例
として特開平7−71985号公報に記載された流量セ
ンサがある。この従来例では十分な整流効果を得るため
に樹脂よりなるハニカム体と網状の格子体を組み合わせ
て用いているため、ハニカム体と格子体の双方の通気抵
抗が発生している。また、図20および図21に示した
従来例では、インナーダクト22をベルマウス状の形状
とし、縮流による流速分布の均一化を図っている。しか
しながら、インナーダクト22の上流端外周部には流れ
の剥離が生じ、大きな通気抵抗を生じていた。さらに他
の従来例として、特開平8−5430号公報に記載され
た流量センサがある。この従来例では、流路内にバイパ
ス通路を有する中央部材を配置する例が示されている
が、中央部材内に複雑なバイパス通路を構成しているた
め、部品点数が多くなり、またバイパス通路からの気流
の漏れがないように部品を組み立てる必要性があり、生
産性が悪く高価となるという欠点があった。
【0005】この発明は上述のような課題を解決するた
めになされたもので、流量センサ上流で流速分布が変化
しても正確な流量検出が可能な流量センサを得ることを
目的とする。また、簡易な構成で圧力損失の小さな(気
流計測の場合は通気抵抗の小さな)流量センサを得るこ
とを目的とする。さらに、扁平な通路内においても精度
の良い、あるいは小形で搭載性の良い流量センサを得る
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る流量セン
サは、計測流体が流通する通路と、上記計測流体の温度
を検出する測温素子と、感熱抵抗材料からなる流量検出
抵抗を有し、該流量検出抵抗が上記計測流体の流れに露
呈するように上記通路内に配設された検出素子と、上記
流量検出抵抗の温度が上記測温素子により検出された上
記計測流体の温度に対して所定温度高い温度に維持され
るように該流量検出抵抗への通電電流を制御する制御回
路部とを備え、上記流量検出抵抗から上記計測流体への
熱伝達現象に基づいて上記通路内を流通する該計測流体
の流量を計測する流量センサにおいて、軸心と直交する
断面積が先端から後端側に向かって徐々に増加するよう
な鈍頭形状に成形された構造体が、先端を上記計測流体
の流れ方向の上流側に向け、後端を上記計測流体の流れ
方向の下流側に向けて上記通路の内周面に突設された支
持体に支持されて該通路内に配置され、上記検出素子
が、上記構造体と上記通路との間に配置されているもの
である。
【0007】また、計測流体が流通する通路内に配設さ
れ、該計測流体の一部を流通させる検出管路と、上記計
測流体の温度を検出する測温素子と、感熱抵抗材料から
なる流量検出抵抗を有し、該流量検出抵抗が上記計測流
体の流れに露呈するように上記検出管路内に配設された
検出素子と、上記流量検出抵抗の温度が上記測温素子に
より検出された上記計測流体の温度に対して所定温度高
い温度に維持されるように該流量検出抵抗への通電電流
を制御する制御回路部とを備え、上記流量検出抵抗から
上記計測流体への熱伝達現象に基づいて上記通路内を流
通する上記計測流体の流量を計測する流量センサにおい
て、軸心と直交する断面積が先端から後端側に向かって
徐々に増加するような鈍頭形状に成形された構造体が、
先端を上記計測流体の流れ方向の上流側に向け、後端を
上記計測流体の流れ方向の下流側に向けて上記検出管路
の内周面に突設された支持体に支持されて該検出管路内
に配置され、上記検出素子が、上記構造体と上記検出管
路との間に配置されているものである。
【0008】
【0009】また、上記検出素子は、上記構造体の外周
面と該構造体が内部に配置される上記通路または上記検
出管路の内周面との間が最も狭くなる領域近傍に配置さ
れているものである。
【0010】また、上記構造体が内部に配置される上記
通路または上記検出管路は、円筒状の管体で構成され、
上記構造体は、軸心と直交する断面が円形断面に形成さ
れ、上記通路または上記検出管路に略同軸に配置されて
いるものである。
【0011】また、上記支持体は、上記断面積がほぼ最
大になる部分より下流側の上記構造体の部位を支持して
いるものである。
【0012】また、上記計測流体の流れの方向を整える
整流部材が、上記構造体の先端より下流側で、かつ、上
記検出素子の上流側に設けられているものである。
【0013】また、上記計測流体の流れの方向を整える
一対の整流部材が、上記検出素子を挟んで対向して設け
られているものである。
【0014】また、上記支持体に上記計測流体の流れの
方向に貫通する貫通路が設けられ、上記検出素子が該貫
通路内に配置されているものである。
【0015】また、上記構造体の後端部が、上記断面積
が上流から下流方向に向かって徐々に減少する鈍尾形状
に形成されているものである。
【0016】また、上記支持体は、上記通路または上記
検出管路の内周面に周方向に略等角度間隔で複数突設さ
れているものである。
【0017】また、上記構造体が内部に配置される上記
通路または上記検出管路の上記構造体を囲繞する領域の
少なくとも上記検出素子を囲繞する領域における内径
が、小さく形成されているものである。
【0018】また、上記制御回路部の少なくとも一部
が、上記構造体の内部に内蔵されているものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1および図2はそれぞれこの発明の実
施の形態1に係る流量センサを示す正面図および一部破
断側面図、図3は図2に示した流量センサにおける構造
体、検出素子および支持体の部分を模式的に示す斜視図
である。図1および図2において、通路6は円形断面の
管体に成形され、計測流体が図2中左から右に向かって
流通するものである。そして、構造体5が通路6の内周
面から延設された支持体10に支持されて通路6内に同
軸に配設されている。この構造体5は、軸心と直交する
断面が円形で、軸心と直交する断面積(投影断面積)が
上流から下流に向かって徐々に大きくなり(鈍頭形
状)、その後徐々に小さくなる(鈍尾形状)ように形成
されている。そして、構造体5の外周面と通路6の内周
面との距離が最も狭くなる部分(投影断面積が最大とな
る部分)に検出素子1が配置されている。この検出素子
1はリード材9によって回路ケース8内の制御回路部と
しての回路基板7の電子回路に電気的に接続されてい
る。また、支持体10は構造体5の投影断面積がほぼ最
大断面積となった部分で構造体5を支持している。
【0020】図3において、検出素子1は、セラミック
基板表面に感熱抵抗材料である白金を着膜し、該白金膜
をミアンダ形状にパターニングして流量検出抵抗3およ
び測温素子としての流体温度補償抵抗4を形成して構成
されている。板状部材2がその主面を通路6の軸心を含
む平面と同面位置となるように構造体5から延設されて
いる。そして、検出素子1は、その表面がこの板状部材
2の主面にほぼ同面位置となるように組み込まれ、その
一端が構造体5の内部に埋没固定されている。リード材
9と検出素子1の流量検出抵抗3および流体温度補償抵
抗4の端子とは、構造体5の内部においてリード線17
によって電気的に接続されている。なお、流量検出抵抗
3と流体温度補償抵抗4とがセラミック基板上に複合形
成されているが、検出素子1には、流量検出抵抗3の熱
が流体温度補償抵抗4に伝導しないような熱絶縁手段
(図示せず)が施されている。尚、以降に述べる全ての
実施の形態でも同様であるが、本願の効果を得るために
は流体温度補償抵抗4が必ずしも検出素子1の上にある
必要はなく、少なくとも検出素子1には流量検出抵抗3
が構成されていれば良い。また、検出素子1の基板はセ
ラミックに限らず、例えばシリコン基板でも良く、さら
に感熱抵抗体の材料は白金に限らず、例えばニッケルや
パーマロイでも良い。
【0021】このように構成された感熱式流量センサ5
0は、例えば図22に示される自動車用エンジンの吸気
配管28の経路中に従来の流量センサ25に代えて配設
されて、エンジンの吸入空気流量の検知に供せられる。
ここで、エアクリーナエレメント26がダクトによる目
詰まりを起こすと、その下流側の流速分布に偏りが生じ
る。この流速分布に偏りがある計測流体(空気)が通路
6に流入すると、流体の流速の速い部分が構造体5の鈍
頭先端部の外周面に沿って流体の流速の遅い部分に回り
込み、流体の流速分布が整えられる。そして、構造体5
の鈍頭の先端部で流速分布を整えられた流体が検出素子
1に到達する。検出素子1の流量検出抵抗3には加熱電
流が通電されて発熱している。そして、流量検出抵抗3
の熱が熱伝達現象により検出素子1に到達した計測流体
に伝達される。この流量検出抵抗3から計測流体に伝達
される熱量は、計測流体の流量が大きくなる程大きくな
り、流量検出抵抗3の温度は、この流量検出抵抗3から
計測流体に伝達される熱量に応じて変動しようとする。
この流量検出抵抗3に流れる加熱電流は、流量検出抵抗
3の平均温度が流体温度補償抵抗4で検出された計測流
体温度から所定の温度(例えば200℃)高くなるよう
に回路基板7に実装された電子回路によって制御されて
いる。そこで、該加熱電流を流量信号として用いること
により、所定通路断面積を有する通路6内を流れる流体
の流量を検出している。
【0022】この流量センサ50においては、鈍頭部を
有する構造体5が該鈍頭部を上流側に向けて通路6内に
配置され、検出素子1が構造体5の外周と通路6の内周
との間に配設されているので、流速分布に偏りのある計
測流体が通路6に流入しても、計測流体は構造体5の鈍
頭部で流速分布を整えられた後検出素子1に導かれる。
そこで、検出流量のドリフトが発生しにくくなり、検出
誤差を小さくすることができる。また、構造体5が鈍頭
部の下流側で支持体10により通路6に支持されている
ので、流速の速い部分が遅い部分に回り込む計測流体の
移動が支持体10によって妨げられることはなく、計測
流体の流速分布を効果的に均一化できる。また、構造体
5は軸心と直交する断面が円形に形成され、円形断面の
管体に形成された通路6内に同軸に配設され、検出素子
1が構造体5の投影断面積が最大となる部分に配設され
ているので、検出素子1が配置される領域は、構造体5
の外周面と通路6の内周面との間の距離が周方向で均一
となり、最も流れが加速されている領域にあたるため、
効果的に均一化された流速分布となっている。このよう
に、この実施の形態1によれば、同一流量時において、
通路6に流入する計測流体の流速分布に変化生じても、
検出誤差の小さい流量センサが得られる。また、構造体
5の先端部が鈍頭形状に形成されているので、高い整流
効果が得られるようになり、流れ方向の構造体5の長さ
を縮小でき、流量センサの小型化が図られる。また、計
測流体を整流するために、複雑なバイパス通路を構成し
た中央部材を流路内に配置する必要がなく、部品点数の
削減が図られるとともに、生産性の向上が図られる。ま
た、構造体5の先端部が鈍頭形状に形成されているの
で、計測流体は構造体5の鈍頭部の表面に沿って剥がれ
ることなく移動する。そこで、ベルマウス状の入口を有
する検出管路や格子状の整流器を設けた従来の流量セン
サに比べ、同一流量、同一通路断面積において、圧力損
失を小さくすることができる。さらに、構造体5の後端
部は軸心と直交する断面積が下流側に向かって徐々に小
さくなるように形成されているので、計測流体は構造体
5の後端部の表面に沿って剥がれることなく移動し、圧
力損失を小さくすることができる。その結果、流量セン
サ50を自動車用エンジンの吸気配管28に搭載して
も、エンジンが吸入できる空気量を制限することもな
く、エンジンの出力の低下を防止できる。
【0023】ここで、構造体5の軸心が通路6の軸心と
完全に一致するように構造体を配置することが最も望ま
しい。しかし、流量センサの大きさにより画一的に決め
られるものではないが、構造体5の軸心が通路6の軸心
に対して数度程度傾斜しても、あるいは平行に数mm程
度ずれていても本願の整流効果は損なわれるものではな
い。また、通路6は円形断面の管体に形成されているも
のとしているが、通路6は楕円断面の管体であっても、
矩形断面の管体であってもよい。また、構造体5は軸心
と直交する断面形状が円形に形成されているものとして
いるが、構造体5はその先端部が鈍頭形状に形成されて
いれば、該断面形状が楕円であっても、矩形であっても
よい。また、支持体10は構造体5の投影断面積がほぼ
最大断面積となった部分で構造体5を支持するものとし
ているが、支持体10は構造体5の投影断面積がほぼ最
大断面積となった部分より下流側で構造体5を支持して
いてもよい。
【0024】実施の形態2.図4および図5はそれぞれ
この発明の実施の形態2に係る流量センサを示す正面図
および横断面図である。図4および図5において、感熱
式流量センサ51は、構造体5が支持体10に支持され
て円形断面の管体に形成された検出管路12内に同軸に
配設され、回路基板7を収容した回路ケース8が検出管
路12の外周面から延設された支持体10Aの端部に配
設されて構成されている。なお、各構成部品は、上記実
施の形態1と同様に構成されている。
【0025】このように構成された流量センサ51は、
例えば検出管路12を自動車用エンジンの通路としての
吸気配管28内に位置させて該吸気配管28に気密に取
り付けられ、エンジンの吸入空気流量の検知に供せられ
る。そして、検出管路12に流入する計測流体の流速分
布に変化が生じても、上記実施の形態1と同様の構造体
5の整流効果により流速分布が均一化され、流量センサ
51の検出誤差を小さくできる。
【0026】この実施の形態2による流量センサ51
は、検出管路12に流入する計測流体の偏りは整流でき
ても吸気配管28を流通する計測流体の偏り全体を整流
することはできない。つまり、吸気配管28を流通する
計測流体のうち、検出管路12の外側を流通する部分の
流速分布は均一化できないので、上記実施の形態1によ
る円形通路断面を有する通路6を持つ流量センサ50と
比べれば整流効果が低くなる。しかしながら、この流量
センサ51は吸入配管28に対する検出管路12の挿入
位置が任意に設定できる。そこで、図示しないが、吸入
配管28が矩形通路断面であったり、曲がり管である
等、通路断面積が変化するような形状を有する場合であ
っても、検出管路12を吸入配管28の偏流の影響が少
ない場所(吸入配管28の中央部が適切である場合が多
い)に挿入することにより、検出管路12に流入した計
測流体の偏りを効果的に整流することができる。また、
検出管路12は吸入配管28の通路断面のかなりの領域
をカバーしているので、同一流量時において、吸入配管
28に流入する計測流体の流速分布に偏りが生じたり、
また偏りが変動しても、検出誤差を小さくできる。ま
た、検出管路12は流れ方向の全長が短いので流量セン
サ51の小型化ができる。このように、この実施の形態
2による流量センサ51は、通路6を持たないいわゆる
プラグイン構造の流量センサにも適している。さらに、
この実施の形態2のセンサ構造であれば、検出管路12
を流速プローブとして用い、空間の任意の位置の流速を
計測する用途にも用いることもでき、優れた汎用性が得
られる。
【0027】実施の形態3.図6および図7はそれぞれ
この発明の実施の形態3に係る流量センサを示す正面図
および横断面図である。この実施の形態3による流量セ
ンサ52は、計測流体の流れの方向を整える整流部材と
してのハニカム状の整流器13が構造体5の上流側先端
より下流で、かつ、検出素子1よりも上流に配置されて
いる。なお、他の構造は上記実施の形態1と同様に構成
されている。
【0028】このように構成された流量センサ52で
は、流速分布に偏りがある計測流体が通路6に流入する
と、流体の流速の速い部分が構造体5の外周面に沿って
流体の流速の遅い部分に回り込み、流体の流速分布が整
えられる。そして、計測流体の流速の早い部分が構造体
5の外周面に沿って遅い部分に回り込む際に、流れの偏
向を生じるが、この流れの偏向は整流器13によって軸
方向の流れに矯正される。そこで、計測流体は、流速分
布が整えられ、さらに軸方向の流れに矯正されて検出素
子1に導かれる。従って、検出素子1に沿って流れる計
測流体の方向が常に整えられるため、検出素子1周りの
流れの様相を安定化することができる。このように、こ
の実施の形態3によれば、上記実施の形態1の効果に加
えて、通路6に流入する計測流体の流速分布が変化して
も流量センサ52の検出誤差をさらに小さくできるとい
う効果が得られる。
【0029】なお、上記実施の形態3では、上記実施の
形態1による流量センサに整流器13を配設するものと
しているが、上記実施の形態2による流量センサに整流
器13を配設しても、同様の効果を奏する。
【0030】実施の形態4.図8および図9はそれぞれ
この発明の実施の形態4に係る流量センサを示す正面図
および横断面図である。この実施の形態4による感熱式
流量センサ53は、平板状の一対の整流部材14が計測
流体の流れ方向から見て検出素子1の両側に検出素子1
を挟んで対向して配置されている。なお、他の構造は上
記実施の形態1と同様に構成されている。
【0031】このように構成された流量センサ53で
は、流速分布に偏りがある計測流体が通路6に流入する
と、流体の流速の速い部分が構造体5の外周面に沿って
流体の流速の遅い部分に回り込み、流体の流速分布が整
えられる。そして、計測流体の流速の早い部分が構造体
5の外周面に沿って遅い部分に回り込む際生じる流れの
偏向は、整流部材14によって軸方向の流れに矯正され
る。そこで、計測流体は、流速分布が整えられ、さらに
軸方向の流れに矯正されて検出素子1に導かれる。従っ
て、検出素子1に沿って流れる計測流体の方向が常に整
えられるため、検出素子1周りの流れの様相を安定化す
ることができる。このように、この実施の形態4によれ
ば、上記実施の形態1の効果に加えて、通路6に流入す
る計測流体の流速分布が変化しても流量センサ53の検
出誤差をさらに小さくできるという効果が得られる。ま
た、整流部材14が、構造体5と通路6との間におい
て、検出素子1のある部分だけに配設されているので、
上記実施の形態3に比べて圧力損失を小さくできる。
【0032】なお、上記実施の形態4では、上記実施の
形態1による流量センサに整流部材14を配設するもの
としているが、上記実施の形態2による流量センサに整
流部分14を配設しても、同様の効果を奏する。
【0033】実施の形態5.図10および図11はそれ
ぞれこの発明の実施の形態5に係る流量センサを示す正
面図および横断面図である。この実施の形態5による感
熱式流量センサ54は、構造体5を支持する支持体15
に計測流体の流れ方向(検出管路12の軸心に沿った方
向)に貫通する貫通路15aが設けられ、検出素子1が
支持体15の貫通路15aの内部に設けられている。な
お、他の構成は上記実施の形態2と同様に構成されてい
る。
【0034】このように構成された流量センサ54で
は、流速分布に偏りがある計測流体が検出管路12に流
入すると、流体の流速の速い部分が構造体5の外周面に
沿って流体の流速の遅い部分に回り込み、流体の流速分
布が整えられる。そして、計測流体の流速の早い部分が
構造体5の外周面に沿って遅い部分に回り込む際生じる
流れの偏向は、支持体15によって軸方向の流れに矯正
される。そこで、計測流体は、流速分布が整えられ、さ
らに軸方向の流れに矯正されて検出素子1に導かれる。
従って、検出素子1に沿って流れる計測流体の方向が常
に整えられるため、検出素子1周りの流れの様相を安定
化することができる。このように、この実施の形態5に
よれば、上記実施の形態2の効果に加えて、検出管路1
2に流入する計測流体の流速分布が変化しても流量セン
サ54の検出誤差をさらに小さくできるという効果が得
られる。また、支持体15が、構造体5の支持機能と計
測流体の整流機能とを兼ね備えており、構造体5と検出
管路12との間において、検出素子1のある部分だけに
配設されているので、圧力損失を小さくすることができ
る。
【0035】実施の形態6.図12および図13はそれ
ぞれこの発明の実施の形態6に係る流量センサを示す正
面図および横断面図である。この実施の形態6による感
熱式流量センサ55は、構造体5の配置領域において、
通路6の内径が上流から下流に向かって徐々に小さくな
り、その後徐々に大きくなるように形成され、そして検
出素子1が通路5の内径が最も小さくなる部分に配置さ
れている。即ち、検出素子1の配置された部分の通路断
面積が最も狭くなっている。なお、他の構成は上記実施
の形態4と同様に構成されている。
【0036】このように構成された流量センサ55で
は、上記実施の形態4の効果に加えて、流れの剥離を起
こしにくい構造でありながら、流れの縮流を大きくして
整流の効果をより高めることができるという効果が得ら
れる。
【0037】なお、上記実施の形態6では、上記実施の
形態4による流量センサの通路6の内径を上流から下流
に向かって徐々に小さくし、その後徐々に大きくするよ
うに形成するものとしているが、上記実施の形態2によ
る流量センサの検出管路12の内径を上流から下流に向
かって徐々に小さくし、その後徐々に大きくするように
形成しても、同様の効果を奏する。
【0038】実施の形態7.図14および図15はそれ
ぞれこの発明の実施の形態7に係る流量センサを示す正
面図および横断面図である。この実施の形態7による感
熱式流量センサ56は、構造体5が支持体10に加えて
平板状の4対の支持体16により検出管路12に支持さ
れている。そして、4対の支持体16は、それぞれの主
面が検出管路12の軸心と直交する平面に対して直交
し、周方向に90度毎の等間隔に配列されている。そし
て、1対の支持体16が検出素子1を挟んで対向して配
置され、もう1対の支持体16が支持体10を挟んで対
向して配置されている。なお、他の構成は上記実施の形
態2と同様に構成されている。
【0039】このように構成された流量センサ56で
は、流速分布に偏りがある計測流体が検出管路12に流
入すると、流体の流速の速い部分が構造体5の外周面に
沿って流体の流速の遅い部分に回り込み、流体の流速分
布が整えられる。そして、計測流体の流速の早い部分が
構造体5の外周面に沿って遅い部分に回り込む際生じる
流れの偏向は、支持体16によって軸方向の流れに矯正
される。さらに、4対の支持体16が周方向に等角間隔
で配置されているので、検出管路12と構造体5との間
の圧力損失が周方向にわたって均一化され、偏りがなく
なる。従って、この実施の形態7にれば、上記実施の形
態2の効果に加えて、構造体5の外周と検出管路12の
内周の間の圧力損失に偏りが無くなるため、より高い整
流効果が得られる。
【0040】なお、上記実施の形態7では、4対の支持
体16を周方向に90度毎の等間隔に配置するものとし
ているが、支持体16は必ずしも4対設ける必要はな
く、周方向に等角間隔に配列されていれば、3対でも、
5対でもよい。また、検出素子1を挟んで両側に配設さ
れた1対の支持体16を除いた他の3対の支持体16は
必ずしも対をなして設けられる必要はない。さらに、検
出素子1を挟んで両側に配設された1対の支持体16と
他の支持体16とは、必ずしも同じ形状である必要もな
い。また、上記実施の形態7では、上記実施の形態2に
よる流量センサにおいて構造体5を4対の支持体16で
支持するものとしているが、上記実施の形態1による流
量センサにおいて構造体5を4つの支持体で支持するよ
うにしても、同様の効果を奏する。
【0041】実施の形態8.図16および図17はそれ
ぞれこの発明の実施の形態8に係る流量センサを示す正
面図および横断面図である。この実施の形態8では、流
量検出のための制御回路や検出回路が構成された回路基
板7が構造体5の内部に内蔵されている。検出素子1は
リード線17によって回路基板7に接続され、回路基板
7への給電や流量センサの検出信号を取り出すためのコ
ネクタ11の端子18が支持体10の内部を通って回路
基板7に接続されている。なお、他の構成は上記実施の
形態4と同様に構成されている。
【0042】このように構成された感熱式流量センサ5
7では、上記実施の形態4の効果に加えて、回路ケース
が通路6の外部に出ていないため、流量センサの外形を
小型化することができる。この流量センサ57が例えば
自動車用エンジンに装着されるような場合には、搭載の
自由度が向上するため、狭いエンジンルームでの取付け
が容易化する。
【0043】実施の形態9.図18および図19はそれ
ぞれこの発明の実施の形態9に係る流量センサを示す正
面図および横断面図である。この実施の形態9では、制
御回路または検出回路、あるいはその両方の電気回路の
一部が構成された第1の回路基板7aを構造体5の内部
に内蔵し、残りの回路が構成された第2の回路基板7b
は回路ケース8に内蔵されている。検出素子1はリード
線によって回路基板7aに接続され、回路基板7aと回
路基板7bはリード材19によって接続されている。図
示されていないが回路基板7bとコネクタ11の端子も
電気的に接続されている。ここで、第1及び第2の回路
基板7a、7bから制御回路部が構成されている。な
お、他の構成は上記実施の形態7と同様に構成されてい
る。
【0044】このように構成された感熱式流量センサ5
8では、上記実施の形態7の効果に加えて、吸気配管2
8の外部にある回路ケース8を小さくできるため流量セ
ンサの小型化が図れる。
【0045】なお、上記各実施の形態では、流量検出抵
抗4に通電される加熱電流を流量信号として用い、通路
6あるいは吸気配管28を流れる計測流体の流量を検出
するものとしているが、本願は、流量信号に加熱電流を
用いる流量センサに限定されるものではなく、流量検出
抵抗3から計測流体への熱伝達現象に基づいて計測流体
の流量を検出する流量センサに適用できるものである。
例えば、検出素子1の基板上に感熱抵抗よりなり加熱電
流が流されるヒータ抵抗を置き、該ヒータ抵抗の上下流
に感熱抵抗よりなる一対の温度センサを置き、該一対の
温度センサの温度差に基づいて流量を検出するような、
いわゆる温度差検出型の流量センサにも適用できるもの
である。
【0046】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0047】この発明によれば、計測流体が流通する通
路と、上記計測流体の温度を検出する測温素子と、感熱
抵抗材料からなる流量検出抵抗を有し、該流量検出抵抗
が上記計測流体の流れに露呈するように上記通路内に配
設された検出素子と、上記流量検出抵抗の温度が上記測
温素子により検出された上記計測流体の温度に対して所
定温度高い温度に維持されるように該流量検出抵抗への
通電電流を制御する制御回路部とを備え、上記流量検出
抵抗から上記計測流体への熱伝達現象に基づいて上記通
路内を流通する該計測流体の流量を計測する流量センサ
において、軸心と直交する断面積が先端から後端側に向
かって徐々に増加するような鈍頭形状に成形された構造
体が、先端を上記計測流体の流れ方向の上流側に向け、
後端を上記計測流体の流れ方向の下流側に向けて上記通
路の内周面に突設された支持体に支持されて該通路内に
配置され、上記検出素子が、上記構造体と上記通路との
間に配置されているので、計測流体に流速分布の変化が
生じた場合でも、検出精度がよく、圧力損失が小さい、
かつ簡易な構成の流量センサを得ることができる。
た、高い整流効果が得られ、構造体の流れ方向の縮小化
が可能となるとともに、構造体の先端部における流れの
剥離が抑制され、圧力損失を小さくすることができる。
【0048】また、計測流体が流通する通路内に配設さ
れ、該計測流体の一部を流通させる検出管路と、上記計
測流体の温度を検出する測温素子と、感熱抵抗材料から
なる流量検出抵抗を有し、該流量検出抵抗が上記計測流
体の流れに露呈するように上記検出管路内に配設された
検出素子と、上記流量検出抵抗の温度が上記測温素子に
より検出された上記計測流体の温度に対して所定温度高
い温度に維持されるように該流量検出抵抗への通電電流
を制御する制御回路部とを備え、上記流量検出抵抗から
上記計測流体への熱伝達現象に基づいて上記通路内を流
通する上記計測流体の流量を計測する流量センサにおい
て、軸心と直交する断面積が先端から後端側に向かって
徐々に増加するような鈍頭形状に成形された構造体が、
先端を上記計測流体の流れ方向の上流側に向け、後端を
上記計測流体の流れ方向の下流側に向けて上記検出管路
の内周面に突設された支持体に支持されて該検出管路内
に配置され、上記検出素子が、上記構造体と上記検出管
路との間に配置されているので、偏平な通路であって
も、流速分布の変化による影響が少ない流量センサが得
られる。さらに、空間の任意の部位における流速を計測
する用にも適用できる。また、高い整流効果が得ら
れ、構造体の流れ方向の縮小化が可能となるとともに、
構造体の先端部における流れの剥離が抑制され、圧力損
失を小さくすることができる流量センサが得られる。
【0049】
【0050】また、上記検出素子は、上記構造体の外周
面と該構造体が内部に配置される上記通路または上記検
出管路の内周面との間が最も狭くなる領域近傍に配置さ
れているので、検出素子が最も流速分布の整えられた領
域に配置されることになり、高い検出精度が得られる。
【0051】また、上記構造体が内部に配置される上記
通路または上記検出管路は、円筒状の管体で構成され、
上記構造体は、軸心と直交する断面が円形断面に形成さ
れ、上記通路または上記検出管路に略同軸に配置されて
いるので、構造体と通路または検出管路との間の距離が
全周にわたって均一となり、極めて高い整流効果が得ら
れる。
【0052】また、上記支持体は、上記断面積がほぼ最
大になる部分より下流側の上記構造体の部位を支持して
いるので、流速の速い部分が構造体の外周面に沿って遅
い部分に回り込む計測流体の移動を支持体で妨げること
がなく、高い整流効果が得られる。
【0053】また、上記計測流体の流れの方向を整える
整流部材が、上記構造体の先端より下流側で、かつ、上
記検出素子の上流側に設けられているので、検出素子を
通過する計測流体の流れ方向が整えられる。
【0054】また、上記計測流体の流れの方向を整える
一対の整流部材が、上記検出素子を挟んで対向して設け
られているので、圧力損失を小さくできるとともに、検
出素子近傍の計測流体の流れの方向が整えられる。
【0055】また、上記支持体に上記計測流体の流れの
方向に貫通する貫通路が設けられ、上記検出素子が該貫
通路内に配置されているので、支持体が整流部材として
も機能し、整流部材を別途設ける必要がなく、その分圧
力損失を小さくすることができる。
【0056】また、上記構造体の後端部が、上記断面積
が上流から下流方向に向かって徐々に減少する鈍尾形状
に形成されているので、構造体の後端側における圧力損
失を小さくすることができる。
【0057】また、上記支持体は、上記通路または上記
検出管路の内周面に周方向に略等角度間隔で複数突設さ
れているので、圧力損失が周方向にわたって均一化さ
れ、整流効果が高められる。
【0058】また、上記構造体が内部に配置される上記
通路または上記検出管路の上記構造体を囲繞する領域の
少なくとも上記検出素子を囲繞する領域における内径
が、小さく形成されているので、縮流の効果により整流
作用が高められる。
【0059】また、上記制御回路部の少なくとも一部
が、上記構造体の内部に内蔵されているので、センサ外
径を小さくでき、搭載性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る流量センサを
示す正面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る流量センサを
示す一部破断側面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る流量センサに
おける構造体周りを示す模式図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る流量センサを
示す正面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る流量センサを
示す横断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る流量センサを
示す正面図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る流量センサを
示す横断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態4に係る流量センサを
示す正面図である。
【図9】 この発明の実施の形態4に係る流量センサを
示す横断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態5に係る流量センサ
を示す正面図である。
【図11】 この発明の実施の形態5に係る流量センサ
を示す横断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態6に係る流量センサ
を示す正面図である。
【図13】 この発明の実施の形態6に係る流量センサ
を示す横断面図である。
【図14】 この発明の実施の形態7に係る流量センサ
を示す正面図である。
【図15】 この発明の実施の形態7に係る流量センサ
を示す横断面図である。
【図16】 この発明の実施の形態8に係る流量センサ
を示す正面図である。
【図17】 この発明の実施の形態8に係る流量センサ
を示す横断面図である。
【図18】 この発明の実施の形態9に係る流量センサ
を示す正面図である。
【図19】 この発明の実施の形態9に係る流量センサ
を示す横断面図である。
【図20】 従来の流量センサを示す正面図である。
【図21】 従来の流量センサを示す横断面図である。
【図22】 自動車エンジンの吸気系配管図である。
【符号の説明】
1 検出素子、3 流量検出抵抗、4 流体温度補償抵
抗(測温素子)、5構造体、6 通路、7 回路基板
(制御回路部)、7a 第1の回路基板(制御回路
部)、7b 第2の回路基板(制御回路部)、10、1
5、16 支持体、12 検出管路、13 整流器(整
流部材)、14 整流部材、15a 貫通路、28 吸
気配管(通路)、50、51、52、53、54、5
5、56、57、58 感熱式流量センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 裏町 裕之 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三菱電機エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 大島 丈治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 古藤 悟 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−75120(JP,A) 特開 昭58−58417(JP,A) 特開 平6−249691(JP,A) 特開 平6−265386(JP,A) 特開 平8−201136(JP,A) 特開 平5−231899(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/00 - 9/02

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計測流体が流通する通路と、上記計測流
    体の温度を検出する測温素子と、感熱抵抗材料からなる
    流量検出抵抗を有し、該流量検出抵抗が上記計測流体の
    流れに露呈するように上記通路内に配設された検出素子
    と、上記流量検出抵抗の温度が上記測温素子により検出
    された上記計測流体の温度に対して所定温度高い温度に
    維持されるように該流量検出抵抗への通電電流を制御す
    る制御回路部とを備え、上記流量検出抵抗から上記計測
    流体への熱伝達現象に基づいて上記通路内を流通する該
    計測流体の流量を計測する流量センサにおいて、軸心と
    直交する断面積が先端から後端側に向かって徐々に増加
    するような鈍頭形状に成形された構造体が、先端を上記
    計測流体の流れ方向の上流側に向け、後端を上記計測流
    体の流れ方向の下流側に向けて上記通路の内周面に突設
    された支持体に支持されて該通路内に配置され、上記検
    出素子が、上記構造体と上記通路との間に配置されてい
    ることを特徴とする流量センサ。
  2. 【請求項2】 計測流体が流通する通路内に配設され、
    該計測流体の一部を流通させる検出管路と、上記計測流
    体の温度を検出する測温素子と、感熱抵抗材料からなる
    流量検出抵抗を有し、該流量検出抵抗が上記計測流体の
    流れに露呈するように上記検出管路内に配設された検出
    素子と、上記流量検出抵抗の温度が上記測温素子により
    検出された上記計測流体の温度に対して所定温度高い温
    度に維持されるように該流量検出抵抗への通電電流を制
    御する制御回路部とを備え、上記流量検出抵抗から上記
    計測流体への熱伝達現象に基づいて上記通路内を流通す
    る上記計測流体の流量を計測する流量センサにおいて、
    軸心と直交する断面積が先端から後端側に向かって徐々
    増加するような鈍頭形状に成形された構造体が、先端
    を上記計測流体の流れ方向の上流側に向け、後端を上記
    計測流体の流れ方向の下流側に向けて上記検出管路の内
    周面に突設された支持体に支持されて該検出管路内に配
    置され、上記検出素子が、上記構造体と上記検出管路と
    の間に配置されていることを特徴とする流量センサ。
  3. 【請求項3】 上記検出素子は、上記構造体の外周面と
    該構造体が内部に配置される上記通路または上記検出管
    路の内周面との間が最も狭くなる領域近傍に配置されて
    いることを特徴とする請求項1または2記載の流量セン
    サ。
  4. 【請求項4】 上記構造体が内部に配置される上記通路
    または上記検出管路は、円筒状の管体で構成され、上記
    構造体は、軸心と直交する断面が円形断面に形成され、
    上記通路または上記検出管路に略同軸に配置されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の流量センサ。
  5. 【請求項5】 上記支持体は、上記断面積がほぼ最大に
    なる部分より下流側の上記構造体の部位を支持している
    ことを特徴とする請求項1または2記載の流量センサ。
  6. 【請求項6】 上記計測流体の流れの方向を整える整流
    部材が、上記構造体の先端より下流側で、かつ、上記検
    出素子の上流側に設けられていることを特徴とする請求
    項1または2記載の流量センサ。
  7. 【請求項7】 上記計測流体の流れの方向を整える一対
    の整流部材が、上記検出素子を挟んで対向して設けられ
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の流量セ
    ンサ。
  8. 【請求項8】 上記支持体に上記計測流体の流れの方向
    に貫通する貫通路が設けられ、上記検出素子が該貫通路
    内に配置されていることを特徴とする請求項1または2
    記載の流量センサ。
  9. 【請求項9】 上記構造体の後端部が、上記断面積が上
    流から下流方向に向かって徐々に減少する鈍尾形状に形
    成されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    流量センサ。
  10. 【請求項10】 上記支持体は、上記通路または上記検
    出管路の内周面に周方向に略等角度間隔で複数突設され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の流量セ
    ンサ。
  11. 【請求項11】 上記構造体が内部に配置される上記通
    路または上記検出管路の上記構造体を囲繞する領域の少
    なくとも上記検出素子を囲繞する領域における内径が、
    小さく形成されていることを特徴とする請求項1または
    2記載の流量センサ。
  12. 【請求項12】 上記制御回路部の少なくとも一部が、
    上記構造体の内部に内蔵されていることを特徴とする請
    求項1または2記載の流量センサ。
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