JP3400219B2 - 信号変化検出装置 - Google Patents
信号変化検出装置Info
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- JP3400219B2 JP3400219B2 JP31237195A JP31237195A JP3400219B2 JP 3400219 B2 JP3400219 B2 JP 3400219B2 JP 31237195 A JP31237195 A JP 31237195A JP 31237195 A JP31237195 A JP 31237195A JP 3400219 B2 JP3400219 B2 JP 3400219B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力信号のレベル
が変化状態にあるか否かを検出する信号変化検出装置に
関し、特に、装置故障時において入力信号が変化状態に
あるにも拘わらず誤って変化なし(一定状態)を示す出
力を発生することのないフェールセーフな信号変化検出
装置に関する。
が変化状態にあるか否かを検出する信号変化検出装置に
関し、特に、装置故障時において入力信号が変化状態に
あるにも拘わらず誤って変化なし(一定状態)を示す出
力を発生することのないフェールセーフな信号変化検出
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の信号変化検出装置には、例えば、
本出願人により先に提案された、モータの回転停止確認
の手段、あるいは圧力を駆動源とする機械の残圧確認の
手段としてのフェールセーフな構成の回路を用いた検出
装置等がある(PCT/JP94/01647,PCT
/JP94/00858参照)。
本出願人により先に提案された、モータの回転停止確認
の手段、あるいは圧力を駆動源とする機械の残圧確認の
手段としてのフェールセーフな構成の回路を用いた検出
装置等がある(PCT/JP94/01647,PCT
/JP94/00858参照)。
【0003】図13は、圧力系の残圧ゼロを確認するため
の、フォトインタラプター(フォトカプラ)を使用した
従来の残圧センサに用いられる回路の構成を示してい
る。この残圧センサは、図示されていない感圧パイプに
設られたスリット付のプレートを挟んで互いに対向する
位置にフォトインタラプター8の投光素子8aと受光素
子8bが固定され、前記プレートの変位に応じて投光素
子8aから発生する光ビームの受光素子8bでの受光量
が変化して受光素子8bの交流出力信号が変化する。こ
の交流出力信号は整流回路10で直流信号e1 に変換され
て、抵抗R3を介してフェールセーフな2入力ウィンド
ウ・コンパレータ/ANDゲートを利用したウィンドウ
・コンパレータWC1の入力端子Aに入力される。ま
た、抵抗R3を介した直流信号e1 には、交流信号を発
生する発振器11の出力が抵抗R4を介して重畳されて、
コンデンサC4を介して増幅器12に入力される。
の、フォトインタラプター(フォトカプラ)を使用した
従来の残圧センサに用いられる回路の構成を示してい
る。この残圧センサは、図示されていない感圧パイプに
設られたスリット付のプレートを挟んで互いに対向する
位置にフォトインタラプター8の投光素子8aと受光素
子8bが固定され、前記プレートの変位に応じて投光素
子8aから発生する光ビームの受光素子8bでの受光量
が変化して受光素子8bの交流出力信号が変化する。こ
の交流出力信号は整流回路10で直流信号e1 に変換され
て、抵抗R3を介してフェールセーフな2入力ウィンド
ウ・コンパレータ/ANDゲートを利用したウィンドウ
・コンパレータWC1の入力端子Aに入力される。ま
た、抵抗R3を介した直流信号e1 には、交流信号を発
生する発振器11の出力が抵抗R4を介して重畳されて、
コンデンサC4を介して増幅器12に入力される。
【0004】前記プレートが変位せず直流信号e1 のレ
ベルが変化しない場合、増幅器12では、重畳された信号
の交流成分、即ち、発振器11の出力信号が増幅され出力
信号e2 が生成される。この出力信号e2 は、発振器11
で発生した交流信号を整流して直流信号を発生するよう
に設定された整流回路13で整流されて、出力信号e3が
高レベルの直流信号となった後、ウィンドウ・コンパレ
ータWC1の入力端子Bに入力される。一方、前記プレ
ートが変位し直流信号e1 のレベルが変化する場合、直
流信号e1 の変化分も増幅器12の入力に伝達される。こ
の変化分によって増幅器12が飽和するため発振器11の出
力信号は増幅器12で増幅されず、よって、整流回路13の
出力信号e3 は低レベルとなる。
ベルが変化しない場合、増幅器12では、重畳された信号
の交流成分、即ち、発振器11の出力信号が増幅され出力
信号e2 が生成される。この出力信号e2 は、発振器11
で発生した交流信号を整流して直流信号を発生するよう
に設定された整流回路13で整流されて、出力信号e3が
高レベルの直流信号となった後、ウィンドウ・コンパレ
ータWC1の入力端子Bに入力される。一方、前記プレ
ートが変位し直流信号e1 のレベルが変化する場合、直
流信号e1 の変化分も増幅器12の入力に伝達される。こ
の変化分によって増幅器12が飽和するため発振器11の出
力信号は増幅器12で増幅されず、よって、整流回路13の
出力信号e3 は低レベルとなる。
【0005】ウィンドウ・コンパレータWC1では、各
入力端子A,Bに入力された信号の閾値演算がそれぞれ
行われ、その結果に基づいて発振出力が生成される。そ
して、ウィンドウ・コンパレータWC1で発振出力が発
生すると、その発振出力が整流回路19で整流されて、残
圧センサの出力信号F1が高レベル(論理値1)となる
ような構成である。このウィンドウ・コンパレータWC
1の入力端子Aでは直流信号e1 のレベル監視が行われ
る。例えば、抵抗R3が断線した場合、直流信号e1 の
変化に依存せず発振器11の出力信号だけが増幅器12に入
力され整流回路13の出力信号e3 が常に生成されてしま
う。このため、直流信号e1 のレベル監視は、少なくと
も直流信号e1 が抵抗R3を介してコンデンサC4に入
力されていることを確認するために行われる。このレベ
ル監視を行うことで抵抗R3が断線した場合にはウィン
ドウ・コンパレータWC1の入力端子Aの入力レベルは
入力端子Aに設定される閾値より小さくなり、ウィンド
ウ・コンパレータWC1は整流回路13の出力信号e3 の
レベルに拘わらず発振出力を発生しなくなる。
入力端子A,Bに入力された信号の閾値演算がそれぞれ
行われ、その結果に基づいて発振出力が生成される。そ
して、ウィンドウ・コンパレータWC1で発振出力が発
生すると、その発振出力が整流回路19で整流されて、残
圧センサの出力信号F1が高レベル(論理値1)となる
ような構成である。このウィンドウ・コンパレータWC
1の入力端子Aでは直流信号e1 のレベル監視が行われ
る。例えば、抵抗R3が断線した場合、直流信号e1 の
変化に依存せず発振器11の出力信号だけが増幅器12に入
力され整流回路13の出力信号e3 が常に生成されてしま
う。このため、直流信号e1 のレベル監視は、少なくと
も直流信号e1 が抵抗R3を介してコンデンサC4に入
力されていることを確認するために行われる。このレベ
ル監視を行うことで抵抗R3が断線した場合にはウィン
ドウ・コンパレータWC1の入力端子Aの入力レベルは
入力端子Aに設定される閾値より小さくなり、ウィンド
ウ・コンパレータWC1は整流回路13の出力信号e3 の
レベルに拘わらず発振出力を発生しなくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の装置には次のような問題点がある。前記直流信号e1
の検出すべきレベル変化(即ち、増幅器12が飽和して整
流回路13の出力信号e3 が高レベルとならない直流信号
e1 のレベル変化)が小さい場合、増幅器12の増幅度を
大きく設定しなければならない。しかし、増幅器12の増
幅度を大きくすると、例えば、実際にはプレートの変位
がなく、従って直流信号e1 のレベル変化がなくて整流
回路13から高レベルの出力信号e3 が生成されて良い状
態にあるにも拘わらず、装置に加わる振動や衝撃等の影
響を受けて受光素子8bの光ビームの受光量が変化し直
流信号e1 が僅かに変化するようなときに、その僅かな
変化によって増幅器12が飽和して整流回路13の出力信号
e3 が生成されなくなってしまう。即ち、このような構
成の装置では振動や衝撃等に対して弱い電気的処理が行
われることになる。
の装置には次のような問題点がある。前記直流信号e1
の検出すべきレベル変化(即ち、増幅器12が飽和して整
流回路13の出力信号e3 が高レベルとならない直流信号
e1 のレベル変化)が小さい場合、増幅器12の増幅度を
大きく設定しなければならない。しかし、増幅器12の増
幅度を大きくすると、例えば、実際にはプレートの変位
がなく、従って直流信号e1 のレベル変化がなくて整流
回路13から高レベルの出力信号e3 が生成されて良い状
態にあるにも拘わらず、装置に加わる振動や衝撃等の影
響を受けて受光素子8bの光ビームの受光量が変化し直
流信号e1 が僅かに変化するようなときに、その僅かな
変化によって増幅器12が飽和して整流回路13の出力信号
e3 が生成されなくなってしまう。即ち、このような構
成の装置では振動や衝撃等に対して弱い電気的処理が行
われることになる。
【0007】そこで、振動や衝撃等の影響をフィルター
で除去する手段を備えることが考えられる。通常、機械
系の振動周波数として配慮される帯域は10〜55Hz
である。図14に示すような抵抗RLPとコンデンサCLPと
で構成されるローパスフィルターLPFを整流回路10と
抵抗R3との間に設け前記周波数帯域の信号変化を除去
するような場合には、例えば、10Hzの信号成分を4
0dB減衰させるとき1Hzの信号成分も20dB減衰
させてしまう(図2の抵抗RLPとコンデンサC LPとを多
段としても、前記1Hzの信号成分の減衰量はあまり変
わらない)。即ち、フィルターを用いて10Hz程度の
振動や衝撃等の影響を除去しようとすると、直流信号e
1 の検出すべきレベル変化も減衰してしまう。このため
フィルターを用いるだけでは振動や衝撃等の影響の問題
を解決することは難しい。
で除去する手段を備えることが考えられる。通常、機械
系の振動周波数として配慮される帯域は10〜55Hz
である。図14に示すような抵抗RLPとコンデンサCLPと
で構成されるローパスフィルターLPFを整流回路10と
抵抗R3との間に設け前記周波数帯域の信号変化を除去
するような場合には、例えば、10Hzの信号成分を4
0dB減衰させるとき1Hzの信号成分も20dB減衰
させてしまう(図2の抵抗RLPとコンデンサC LPとを多
段としても、前記1Hzの信号成分の減衰量はあまり変
わらない)。即ち、フィルターを用いて10Hz程度の
振動や衝撃等の影響を除去しようとすると、直流信号e
1 の検出すべきレベル変化も減衰してしまう。このため
フィルターを用いるだけでは振動や衝撃等の影響の問題
を解決することは難しい。
【0008】また、振動や衝撃等の影響を配慮しなくて
も良いような場合であっても、直流信号e1 のレベル変
化が小さいときには、そのレベル変化がコンデンサC4
で減衰して増幅器12に伝達されなくなるため、コンデン
サC4の静電容量を大きくして(あるいは、増幅器12の
入力抵抗を大きくして)、低周波信号成分を増幅できる
ようにしなければならない。しかし、例えば、コンデン
サC4の静電容量を大きくすると回路を小型化すること
は難しくなる。
も良いような場合であっても、直流信号e1 のレベル変
化が小さいときには、そのレベル変化がコンデンサC4
で減衰して増幅器12に伝達されなくなるため、コンデン
サC4の静電容量を大きくして(あるいは、増幅器12の
入力抵抗を大きくして)、低周波信号成分を増幅できる
ようにしなければならない。しかし、例えば、コンデン
サC4の静電容量を大きくすると回路を小型化すること
は難しくなる。
【0009】本発明は上記の問題に着目してなされたも
ので、振動や衝撃等の影響を受け難く、回路を小型化す
るのに適し、且つ、装置の故障時に入力信号のレベル変
化があるにも拘わらず、入力信号のレベル変化なしを示
す信号を誤って出力することのないフェールセーフな出
力誤り特性を備えた信号変化検出装置を提供することを
目的とする。
ので、振動や衝撃等の影響を受け難く、回路を小型化す
るのに適し、且つ、装置の故障時に入力信号のレベル変
化があるにも拘わらず、入力信号のレベル変化なしを示
す信号を誤って出力することのないフェールセーフな出
力誤り特性を備えた信号変化検出装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため本発明のうちの
請求項1に記載の発明では、入力信号のレベルが変化状
態にあるか否かを検出して変化なしの時に高レベルの出
力信号を発生し変化状態にある時に低レベルの出力信号
を発生する信号変化検出装置において、前記入力信号に
高周波交流信号を重畳する信号発生手段と、該信号発生
手段の高周波交流信号が重畳された合成信号を所定の周
期でスイッチングするスイッチ手段と、該スイッチ手段
のスイッチングされた出力信号を増幅し、前記スイッチ
手段が開成した時の入力レベルと前記スイッチ手段が閉
成した時の入力レベルとの差が所定値以上である場合に
前記スイッチ手段が閉成した状態が継続する間の増幅出
力が飽和する増幅手段と、前記スイッチ手段の出力と前
記増幅手段の入力との間に介装された結合コンデンサ
と、前記増幅手段の交流増幅出力を整流する整流手段
と、該整流手段の出力の立ち下がり時のレベルを一定期
間高レベルに保持するレベル保持手段と、該レベル保持
手段の出力信号と前記入力信号との論理積演算を行い、
両信号が共に所定値以上の高レベルにある時前記入力信
号のレベル変化なしを示す高レベルに相当する論理値1
の出力を発生すると共に故障時には低レベルに相当する
論理値0の出力を発生するフェールセーフな第1の論理
積演算手段とを含んで構成したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、入力信号のレベルが変化状
態にあるか否かを検出して変化なしの時に高レベルの出
力信号を発生し変化状態にある時に低レベルの出力信号
を発生する信号変化検出装置において、前記入力信号に
高周波交流信号を重畳する信号発生手段と、該信号発生
手段の高周波交流信号が重畳された合成信号を所定の周
期でスイッチングするスイッチ手段と、該スイッチ手段
のスイッチングされた出力信号を増幅し、前記スイッチ
手段が開成した時の入力レベルと前記スイッチ手段が閉
成した時の入力レベルとの差が所定値以上である場合に
前記スイッチ手段が閉成した状態が継続する間の増幅出
力が飽和する増幅手段と、前記スイッチ手段の出力と前
記増幅手段の入力との間に介装された結合コンデンサ
と、前記増幅手段の交流増幅出力を整流する整流手段
と、該整流手段の出力の立ち下がり時のレベルを一定期
間高レベルに保持するレベル保持手段と、該レベル保持
手段の出力信号と前記入力信号との論理積演算を行い、
両信号が共に所定値以上の高レベルにある時前記入力信
号のレベル変化なしを示す高レベルに相当する論理値1
の出力を発生すると共に故障時には低レベルに相当する
論理値0の出力を発生するフェールセーフな第1の論理
積演算手段とを含んで構成したことを特徴とする。
【0011】かかる構成によれば、信号レベルが時間変
化する入力信号が入力されると、第1の論理積演算手段
に入力されると共に、信号発生手段で高周波交流信号が
重畳されてスイッチ手段に入力される。スイッチ手段で
は、所定の周期でスイッチが閉成して入力された信号が
結合コンデンサを介して増幅手段の入力に伝達される。
この時、増幅手段はスイッチ手段が開成した時の入力レ
ベルとスイッチ手段が閉成した時の入力レベルとの差が
所定値以上である場合にその閉成した状態が継続する間
の増幅出力が飽和して入力に含まれる高周波交流信号成
分が出力に伝達されない。一方、前記入力レベルとの差
が所定値よりも小さい場合には増幅出力が飽和すること
なく入力に含まれる高周波交流信号成分が増幅出力され
る。増幅手段の出力の高周波交流信号成分は整流手段で
整流されて直流信号となり、第1の論理積演算手段に入
力されると共にこの直流信号はレベル保持手段で立ち下
がり時のレベルが一定期間高レベルに保持される。第1
の論理積演算手段では、入力された入力信号及びレベル
保持手段からの直流信号が共に高レベルにある時、入力
信号のレベル変化なしを示す高レベルに相当する論理値
1の出力を発生し、それ以外の時には故障時には低レベ
ルに相当する論理値0の出力を発生する。
化する入力信号が入力されると、第1の論理積演算手段
に入力されると共に、信号発生手段で高周波交流信号が
重畳されてスイッチ手段に入力される。スイッチ手段で
は、所定の周期でスイッチが閉成して入力された信号が
結合コンデンサを介して増幅手段の入力に伝達される。
この時、増幅手段はスイッチ手段が開成した時の入力レ
ベルとスイッチ手段が閉成した時の入力レベルとの差が
所定値以上である場合にその閉成した状態が継続する間
の増幅出力が飽和して入力に含まれる高周波交流信号成
分が出力に伝達されない。一方、前記入力レベルとの差
が所定値よりも小さい場合には増幅出力が飽和すること
なく入力に含まれる高周波交流信号成分が増幅出力され
る。増幅手段の出力の高周波交流信号成分は整流手段で
整流されて直流信号となり、第1の論理積演算手段に入
力されると共にこの直流信号はレベル保持手段で立ち下
がり時のレベルが一定期間高レベルに保持される。第1
の論理積演算手段では、入力された入力信号及びレベル
保持手段からの直流信号が共に高レベルにある時、入力
信号のレベル変化なしを示す高レベルに相当する論理値
1の出力を発生し、それ以外の時には故障時には低レベ
ルに相当する論理値0の出力を発生する。
【0012】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の発明において、前記スイッチ手段が、電磁リ
レーと、該電磁リレーを所定の周期でスイッチングする
制御信号を発生すると共に故障時には前記制御信号の周
期が短くなることのない制御信号発生手段と、該制御信
号発生手段の制御信号に基づいて前記電磁リレーを駆動
する駆動手段とを含み、故障時には前記駆動手段が前記
電磁リレーの駆動を停止するフェールセーフな構成であ
ることを特徴とする。
1に記載の発明において、前記スイッチ手段が、電磁リ
レーと、該電磁リレーを所定の周期でスイッチングする
制御信号を発生すると共に故障時には前記制御信号の周
期が短くなることのない制御信号発生手段と、該制御信
号発生手段の制御信号に基づいて前記電磁リレーを駆動
する駆動手段とを含み、故障時には前記駆動手段が前記
電磁リレーの駆動を停止するフェールセーフな構成であ
ることを特徴とする。
【0013】かかる構成によれば、前記スイッチ手段の
制御信号発生手段で生成される制御信号に基づいて駆動
手段より電磁リレーを励磁する駆動信号が出力される。
その駆動信号によって電磁リレーは所定の周期で動作し
て前記信号発生手段で高周波交流信号が重畳された入力
信号のスイッチングが行われる。よって、制御信号発生
手段は故障発生時に制御信号の周期が短くなることがな
いので、スイッチ手段に故障が発生した時でも入力信号
変化の検出感度が低下することない。また、電磁リレー
が短絡故障することもない。
制御信号発生手段で生成される制御信号に基づいて駆動
手段より電磁リレーを励磁する駆動信号が出力される。
その駆動信号によって電磁リレーは所定の周期で動作し
て前記信号発生手段で高周波交流信号が重畳された入力
信号のスイッチングが行われる。よって、制御信号発生
手段は故障発生時に制御信号の周期が短くなることがな
いので、スイッチ手段に故障が発生した時でも入力信号
変化の検出感度が低下することない。また、電磁リレー
が短絡故障することもない。
【0014】また、請求項3に記載の発明では、請求項
1又は2に記載の発明において、前記スイッチ手段が閉
成するタイミングと前記整流手段の出力信号が高レベル
になるタイミングとが一致するか否かを検出し一致する
時高レベルの出力を発生する閉成検出部、及び前記スイ
ッチ手段が開成するタイミングと前記整流手段の出力信
号が低レベルになるタイミングとが一致しているか否か
を検出し一致する時高レベルの出力を発生する開成検出
部を有し、前記閉成検出部の高レベル出力と前記開成検
出部の高レベル出力とが交互に発生する場合前記スイッ
チ手段のスイッチング動作が正常であると判断するスイ
ッチ検査手段を含み、該スイッチ検査手段で前記スイッ
チ手段のスイッチング動作が正常であると判断されたと
き前記第1の論理積演算手段で行われた論理積演算結果
を有効とする構成としたことを特徴とする。
1又は2に記載の発明において、前記スイッチ手段が閉
成するタイミングと前記整流手段の出力信号が高レベル
になるタイミングとが一致するか否かを検出し一致する
時高レベルの出力を発生する閉成検出部、及び前記スイ
ッチ手段が開成するタイミングと前記整流手段の出力信
号が低レベルになるタイミングとが一致しているか否か
を検出し一致する時高レベルの出力を発生する開成検出
部を有し、前記閉成検出部の高レベル出力と前記開成検
出部の高レベル出力とが交互に発生する場合前記スイッ
チ手段のスイッチング動作が正常であると判断するスイ
ッチ検査手段を含み、該スイッチ検査手段で前記スイッ
チ手段のスイッチング動作が正常であると判断されたと
き前記第1の論理積演算手段で行われた論理積演算結果
を有効とする構成としたことを特徴とする。
【0015】かかる構成によれば、スイッチ検査手段の
閉成検出部ではスイッチ手段が閉成するタイミングと整
流手段の出力信号が高レベルになるタイミングとが一致
すると高レベルの出力が発生し、開成検出部ではスイッ
チ手段が開成するタイミングと整流手段の出力信号が低
レベルになるタイミングとが一致すると高レベルの出力
が発生する。スイッチ手段のスイッチング動作が正常で
ある時、スイッチ手段が閉成し整流手段の出力信号が高
レベルになる状態とスイッチ手段が開成し整流手段の出
力信号が低レベルになる状態とが交互に発生するので、
閉成検出部の高レベル出力と開成検出部の高レベル出力
とが交互に発生する場合にスイッチ検査手段からスイッ
チ手段のスイッチング動作が正常であることを示す出力
が発生する。スイッチ検査手段の出力よりスイッチ手段
のスイッチング動作が正常であると判断されたき前記第
1の論理積演算手段で行われた演算結果が有効となる。
閉成検出部ではスイッチ手段が閉成するタイミングと整
流手段の出力信号が高レベルになるタイミングとが一致
すると高レベルの出力が発生し、開成検出部ではスイッ
チ手段が開成するタイミングと整流手段の出力信号が低
レベルになるタイミングとが一致すると高レベルの出力
が発生する。スイッチ手段のスイッチング動作が正常で
ある時、スイッチ手段が閉成し整流手段の出力信号が高
レベルになる状態とスイッチ手段が開成し整流手段の出
力信号が低レベルになる状態とが交互に発生するので、
閉成検出部の高レベル出力と開成検出部の高レベル出力
とが交互に発生する場合にスイッチ検査手段からスイッ
チ手段のスイッチング動作が正常であることを示す出力
が発生する。スイッチ検査手段の出力よりスイッチ手段
のスイッチング動作が正常であると判断されたき前記第
1の論理積演算手段で行われた演算結果が有効となる。
【0016】また、請求項4に記載の発明では、請求項
1〜3のいずれか1つに記載の発明において、前記入力
信号のレベル変化の割合を求め、該レベル変化の割合が
一定値を超えた時低レベルの出力信号を発生し、前記レ
ベル変化の割合が一定値以下の時高レベルの出力信号を
発生する変化率検出手段と、該変化率検出手段の出力信
号と前記整流手段の出力信号との論理積演算を行い、両
信号が共に所定値以上の高レベルにある時高レベルに相
当する論理値1の出力を発生すると共に故障時には低レ
ベルに相当する論理値0の出力を発生するフェールセー
フな第2の論理積演算手段とを含み、該第2の論理積演
算手段から高レベルに相当する論理値1の出力が発生し
たとき前記第1の論理積演算手段で行われた論理積演算
結果を有効とする構成としたことを特徴とする。
1〜3のいずれか1つに記載の発明において、前記入力
信号のレベル変化の割合を求め、該レベル変化の割合が
一定値を超えた時低レベルの出力信号を発生し、前記レ
ベル変化の割合が一定値以下の時高レベルの出力信号を
発生する変化率検出手段と、該変化率検出手段の出力信
号と前記整流手段の出力信号との論理積演算を行い、両
信号が共に所定値以上の高レベルにある時高レベルに相
当する論理値1の出力を発生すると共に故障時には低レ
ベルに相当する論理値0の出力を発生するフェールセー
フな第2の論理積演算手段とを含み、該第2の論理積演
算手段から高レベルに相当する論理値1の出力が発生し
たとき前記第1の論理積演算手段で行われた論理積演算
結果を有効とする構成としたことを特徴とする。
【0017】かかる構成によれば、変化率検出手段で入
力信号のレベル変化の割合が求められ、第2の論理積演
算手段で変化率検出手段の出力信号と前記整流手段の出
力信号との論理積演算が行われる。これによって入力信
号のレベル変化の割合が一定値以下で整流手段の出力信
号が高レベルの時、第2の論理積演算手段から高レベル
の出力が発生される。この時に前記第1の論理積演算手
段で行われた演算結果が有効となる。
力信号のレベル変化の割合が求められ、第2の論理積演
算手段で変化率検出手段の出力信号と前記整流手段の出
力信号との論理積演算が行われる。これによって入力信
号のレベル変化の割合が一定値以下で整流手段の出力信
号が高レベルの時、第2の論理積演算手段から高レベル
の出力が発生される。この時に前記第1の論理積演算手
段で行われた演算結果が有効となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の信号変化検出装置の
第1の実施形態を示す回路図である。ただし、図13に示
した従来の回路と同一の構成部分には同一符号を付して
ある。図1において、本回路に入力される入力信号e1
は、本検出装置が取り付けられる機器の動作状態等を示
す直流信号であり、この回路では入力信号e1 のレベル
変化の有無が検出される。信号発生手段としての発振器
11は、高周波交流信号ω2 を発生し、抵抗R3を介した
入力信号e1 に抵抗R4を介して重畳させて、合成信号
e1 +ω2 を生成する。
基づいて説明する。図1は本発明の信号変化検出装置の
第1の実施形態を示す回路図である。ただし、図13に示
した従来の回路と同一の構成部分には同一符号を付して
ある。図1において、本回路に入力される入力信号e1
は、本検出装置が取り付けられる機器の動作状態等を示
す直流信号であり、この回路では入力信号e1 のレベル
変化の有無が検出される。信号発生手段としての発振器
11は、高周波交流信号ω2 を発生し、抵抗R3を介した
入力信号e1 に抵抗R4を介して重畳させて、合成信号
e1 +ω2 を生成する。
【0019】発振器SG1は、周期TW で変化する信号
を発生し、その信号によってスイッチ素子SW1を駆動
する。スイッチ素子SW1は、後述する図4の(b)に
示すように周期TW でスイッチングされ、時間TONの間
スイッチがON状態(閉成)となり、時間TWTの間スイ
ッチがOFF状態(開成)となる(TW =TON+
TWT)。このスイッチ素子SW1には合成信号e1 +ω
2 が入力され、スイッチがON状態のときに合成信号e
1 +ω2 が出力されて、その出力がコンデンサC4の入
力信号X1 となる。従って、スイッチ手段は、発振器S
G1及びスイッチ素子SW1で構成される。
を発生し、その信号によってスイッチ素子SW1を駆動
する。スイッチ素子SW1は、後述する図4の(b)に
示すように周期TW でスイッチングされ、時間TONの間
スイッチがON状態(閉成)となり、時間TWTの間スイ
ッチがOFF状態(開成)となる(TW =TON+
TWT)。このスイッチ素子SW1には合成信号e1 +ω
2 が入力され、スイッチがON状態のときに合成信号e
1 +ω2 が出力されて、その出力がコンデンサC4の入
力信号X1 となる。従って、スイッチ手段は、発振器S
G1及びスイッチ素子SW1で構成される。
【0020】結合コンデンサとしてのコンデンサC4は
増幅手段としての増幅器12に直列に接続され、入力信号
X1 がコンデンサC4を介して増幅器12に伝達されて増
幅される。また。後述するように入力信号e1 のレベル
が変化すると増幅器12の出力が飽和する。この増幅器12
は、例えば、図2の(A)に示すような抵抗R31〜R3
5、トランジスタQ11,Q12を有し、エミッタ接地の増
幅回路とエミッタフォロワ増幅回路で構成される公知の
増幅器である。尚、図2の(B)に示すような抵抗R36
〜R40,電界効果トランジスタ(FET)Q13及びトラ
ンジスタQ14を有し、FET増幅回路とエミッタフォロ
ワ増幅回路で構成される増幅器12Bを用いてもよい。
増幅手段としての増幅器12に直列に接続され、入力信号
X1 がコンデンサC4を介して増幅器12に伝達されて増
幅される。また。後述するように入力信号e1 のレベル
が変化すると増幅器12の出力が飽和する。この増幅器12
は、例えば、図2の(A)に示すような抵抗R31〜R3
5、トランジスタQ11,Q12を有し、エミッタ接地の増
幅回路とエミッタフォロワ増幅回路で構成される公知の
増幅器である。尚、図2の(B)に示すような抵抗R36
〜R40,電界効果トランジスタ(FET)Q13及びトラ
ンジスタQ14を有し、FET増幅回路とエミッタフォロ
ワ増幅回路で構成される増幅器12Bを用いてもよい。
【0021】整流手段としての倍電圧整流回路13は、上
述の図13に示したのと同様に、例えば、コンデンサC
5,C6とダイオードD3,D4で構成され、増幅器12
の出力信号e2 を電源電圧VCCにクランプする。コンデ
ンサC5,C6の静電容量は、発振器11の高周波交流信
号ω2 を整流して直流信号e3 を発生するように設定さ
れる。
述の図13に示したのと同様に、例えば、コンデンサC
5,C6とダイオードD3,D4で構成され、増幅器12
の出力信号e2 を電源電圧VCCにクランプする。コンデ
ンサC5,C6の静電容量は、発振器11の高周波交流信
号ω2 を整流して直流信号e3 を発生するように設定さ
れる。
【0022】レベル保持手段としてのオフディレーC7
は、倍電圧整流回路13の出力と電源電圧VCCを供給する
電源ラインとの間に接続され、後述するように、スイッ
チ素子SW1がON状態のときの高レベルの直流信号e
3 をスイッチ素子SW1がOFF状態の間高いレベルに
維持する。第1の論理積演算手段としてのフェールセー
フな2入力ウィンドウ・コンパレータ/ANDゲートを
利用したウィンドウ・コンパレータWC1は、一方の入
力端子Aに抵抗R3を介した入力信号e1 が入力され、
他方の入力端子BにはオフディレーC7から出力される
直流信号e3 が入力される。このウィンドウ・コンパレ
ータWC1は、U.S. Patent 4,661,880 号明細書、U.S.
Patent 5,027,114号明細書や特公平1-23006 号公報等
で既に公知のものであり、先に示したPCT/JP94
/00858やPCT/JP94/01647と同様の構
成である。
は、倍電圧整流回路13の出力と電源電圧VCCを供給する
電源ラインとの間に接続され、後述するように、スイッ
チ素子SW1がON状態のときの高レベルの直流信号e
3 をスイッチ素子SW1がOFF状態の間高いレベルに
維持する。第1の論理積演算手段としてのフェールセー
フな2入力ウィンドウ・コンパレータ/ANDゲートを
利用したウィンドウ・コンパレータWC1は、一方の入
力端子Aに抵抗R3を介した入力信号e1 が入力され、
他方の入力端子BにはオフディレーC7から出力される
直流信号e3 が入力される。このウィンドウ・コンパレ
ータWC1は、U.S. Patent 4,661,880 号明細書、U.S.
Patent 5,027,114号明細書や特公平1-23006 号公報等
で既に公知のものであり、先に示したPCT/JP94
/00858やPCT/JP94/01647と同様の構
成である。
【0023】例えば、ウィンドウ・コンパレータWC1
は、図3に示すように抵抗R11〜R28とトランジスタQ
1〜Q7で構成されており、各入力端子A,Bが各々上
限と下限の閾値を持ち、入力端子A,Bにそれぞれ前記
閾値範囲内の入力レベルの信号が入力した時に高周波で
発振し交流の出力信号を生じる。即ち、入力端子A,B
の各入力電圧をV1,V2とし、電源電圧をVCCとした
時、 (R11+R12+R13)Vcc/R13<V1<(R16+R17)Vcc/R17 (1) (R21+R22+R23)Vcc/R23<V2<(R26+R27)Vcc/R27 (2) の条件を各入力信号が満足した時のみ発振する構成とな
っている。
は、図3に示すように抵抗R11〜R28とトランジスタQ
1〜Q7で構成されており、各入力端子A,Bが各々上
限と下限の閾値を持ち、入力端子A,Bにそれぞれ前記
閾値範囲内の入力レベルの信号が入力した時に高周波で
発振し交流の出力信号を生じる。即ち、入力端子A,B
の各入力電圧をV1,V2とし、電源電圧をVCCとした
時、 (R11+R12+R13)Vcc/R13<V1<(R16+R17)Vcc/R17 (1) (R21+R22+R23)Vcc/R23<V2<(R26+R27)Vcc/R27 (2) の条件を各入力信号が満足した時のみ発振する構成とな
っている。
【0024】ここで、ウィンドウ・コンパレータWC1
の入力端子Aの上限閾値をTh1AH、下限閾値をTh
1ALとし、入力端子Bの上限閾値をTh1BH、下限
閾値をTh1BLとした時、各入力信号e1 ,e3 の入
力レベルにより、ウィンドウ・コンパレータWC1は次
のような演算を行う。 F=FA ・FB (3) ただし、 FA =1(Th1AH≧e1 ≧Th1AL) =0(Th1AH<e1 又はTh1AL>e1 ) FB =1(Th1BH≧e3 ≧Th1BL) =0(Th1BH<e3 又はTh1BL>e3 ) ここで、Fはウィンドウ・コンパレータWC1の論理積
出力、FA は入力端子Aに入力する論理的入力信号、F
B は入力端子Bに入力する論理的入力信号であり、記号
「・」は論理積を表す。また、各入力端子の上限の閾値
を十分に大きく設定すると、このウィンドウ・コンパレ
ータは単にフェールセーフな論理積演算素子としての機
能を有することになる。
の入力端子Aの上限閾値をTh1AH、下限閾値をTh
1ALとし、入力端子Bの上限閾値をTh1BH、下限
閾値をTh1BLとした時、各入力信号e1 ,e3 の入
力レベルにより、ウィンドウ・コンパレータWC1は次
のような演算を行う。 F=FA ・FB (3) ただし、 FA =1(Th1AH≧e1 ≧Th1AL) =0(Th1AH<e1 又はTh1AL>e1 ) FB =1(Th1BH≧e3 ≧Th1BL) =0(Th1BH<e3 又はTh1BL>e3 ) ここで、Fはウィンドウ・コンパレータWC1の論理積
出力、FA は入力端子Aに入力する論理的入力信号、F
B は入力端子Bに入力する論理的入力信号であり、記号
「・」は論理積を表す。また、各入力端子の上限の閾値
を十分に大きく設定すると、このウィンドウ・コンパレ
ータは単にフェールセーフな論理積演算素子としての機
能を有することになる。
【0025】次に、第1の実施形態の回路動作を図4の
タイムチャートを参照しながら説明する。図4におい
て、例えば、(a)の細線に示すように時間の経過と共
に信号レベルが変化する入力信号e1 が回路に入力され
場合、抵抗R3を通過した入力信号e1 は、ウィンドウ
・コンパレータWC1の入力端子Aに入力されると共
に、抵抗R4を介した発振器11の高周波交流信号ω2 が
重畳されて合成信号e1 +ω2となった後、スイッチ素
子SW1に入力される。図4の(b)に示すようにスイ
ッチ素子SW1が周期TW でスイッチングされると、ス
イッチ素子SW1の出力信号X1 は、スイッチがON状
態では合成信号e1 +ω2 に追従し、OFF状態では出
力に合成信号e1 +ω2 が伝達されない。図4の(a)
にはスイッチがON状態の時の出力信号X1 を実線で示
し、OFF状態の時の出力信号X1 を鎖線で示す。
タイムチャートを参照しながら説明する。図4におい
て、例えば、(a)の細線に示すように時間の経過と共
に信号レベルが変化する入力信号e1 が回路に入力され
場合、抵抗R3を通過した入力信号e1 は、ウィンドウ
・コンパレータWC1の入力端子Aに入力されると共
に、抵抗R4を介した発振器11の高周波交流信号ω2 が
重畳されて合成信号e1 +ω2となった後、スイッチ素
子SW1に入力される。図4の(b)に示すようにスイ
ッチ素子SW1が周期TW でスイッチングされると、ス
イッチ素子SW1の出力信号X1 は、スイッチがON状
態では合成信号e1 +ω2 に追従し、OFF状態では出
力に合成信号e1 +ω2 が伝達されない。図4の(a)
にはスイッチがON状態の時の出力信号X1 を実線で示
し、OFF状態の時の出力信号X1 を鎖線で示す。
【0026】そして、このスイッチ素子SW1の出力信
号X1 は、コンデンサC4に入力され、コンデンサC4
の出力信号X2 が増幅器12の入力となる。図4の(c)
にはコンデンサC4の出力信号X2 を示す。例えば、ス
イッチ素子SW1がOFF状態にある時間TWTの間に抵
抗R3を介した入力信号e1 のレベルがY1 からY2に
変化し(従って、出力信号X1 の直流レベルがY1 から
Y2 に変化する)、スイッチ素子SW1がOFF状態か
らON状態にスイッチされる時、コンデンサC4の直流
入力レベル(入力信号e1 成分)はY1 からY2 に変化
する。従って、この時の出力信号X2 の直流レベルは、
増幅器12の入力バイアスレベルVAMP にコンデンサC4
の直流入力レベルの変化分Y2 −Y1 を加えたレベルと
なる。このレベルはスイッチされた後にはコンデンサC
4と増幅器12の入力抵抗の時定数で定まる時間で減衰す
る。また、出力信号X2 は、スイッチ素子SW1がON
状態にある時に発振器11の高周波交流信号ω2 を含み、
OFF状態にある時には増幅器12の入力バイアスレベル
VAMP となる。増幅器12では、入力信号e1 の検出すべ
きレベル変化に応じて設定した後述する増幅度Gで出力
信号X2 が増幅され、入力信号e1 のレベル変化が検出
すべきレベル変化を超える(以下、入力信号e1 のレベ
ル変化あり、とする)と増幅器12は飽和する。即ち、入
力信号e1 が変化しスイッチ素子SW1がOFF状態に
ある間の入力信号e1 のレベル変化Y 2 −Y1 が増加し
て増幅器12に入力される信号X2 の直流分(入力信号e
1 のレベル変化分)が設定値を超えると、この直流分が
増幅されて飽和レベルに達して、信号X2 の交流分であ
る発振器11の高周波交流信号ω2 の増幅信号が消滅す
る。従って、入力信号e1 のレベル変化が検出すべきレ
ベルより小さく(以下、入力信号e1 のレベル変化な
し、とする)、前述の変化量Y2 −Y1 が設定値以下と
なってはじめて、増幅器12の出力信号e2 に増幅された
高周波交流信号ω2 が出力される。図4の(d)には増
幅器12の出力信号e2 の様子を示す。
号X1 は、コンデンサC4に入力され、コンデンサC4
の出力信号X2 が増幅器12の入力となる。図4の(c)
にはコンデンサC4の出力信号X2 を示す。例えば、ス
イッチ素子SW1がOFF状態にある時間TWTの間に抵
抗R3を介した入力信号e1 のレベルがY1 からY2に
変化し(従って、出力信号X1 の直流レベルがY1 から
Y2 に変化する)、スイッチ素子SW1がOFF状態か
らON状態にスイッチされる時、コンデンサC4の直流
入力レベル(入力信号e1 成分)はY1 からY2 に変化
する。従って、この時の出力信号X2 の直流レベルは、
増幅器12の入力バイアスレベルVAMP にコンデンサC4
の直流入力レベルの変化分Y2 −Y1 を加えたレベルと
なる。このレベルはスイッチされた後にはコンデンサC
4と増幅器12の入力抵抗の時定数で定まる時間で減衰す
る。また、出力信号X2 は、スイッチ素子SW1がON
状態にある時に発振器11の高周波交流信号ω2 を含み、
OFF状態にある時には増幅器12の入力バイアスレベル
VAMP となる。増幅器12では、入力信号e1 の検出すべ
きレベル変化に応じて設定した後述する増幅度Gで出力
信号X2 が増幅され、入力信号e1 のレベル変化が検出
すべきレベル変化を超える(以下、入力信号e1 のレベ
ル変化あり、とする)と増幅器12は飽和する。即ち、入
力信号e1 が変化しスイッチ素子SW1がOFF状態に
ある間の入力信号e1 のレベル変化Y 2 −Y1 が増加し
て増幅器12に入力される信号X2 の直流分(入力信号e
1 のレベル変化分)が設定値を超えると、この直流分が
増幅されて飽和レベルに達して、信号X2 の交流分であ
る発振器11の高周波交流信号ω2 の増幅信号が消滅す
る。従って、入力信号e1 のレベル変化が検出すべきレ
ベルより小さく(以下、入力信号e1 のレベル変化な
し、とする)、前述の変化量Y2 −Y1 が設定値以下と
なってはじめて、増幅器12の出力信号e2 に増幅された
高周波交流信号ω2 が出力される。図4の(d)には増
幅器12の出力信号e2 の様子を示す。
【0027】倍電圧整流回路13では、発振器11の高周波
交流信号ω2 を整流するようにコンデンサC5,C6の
静電容量が設定してあるため、増幅器12の出力信号e2
において増幅された高周波交流信号ω2 が出力される
と、倍電圧整流回路13の出力は高レベルとなり、それ以
外のときは低レベル(電源電圧VCC)となる。また、こ
の倍電圧整流回路13の出力が高レベルから低レベルに変
化する際、オフディレーC7はその高レベルを維持する
ように動作する。よって、スイッチ素子SW1がON状
態のときに増幅された高周波交流信号ω2 が増幅器12の
出力信号e2 に出力される場合には倍電圧整流回路13の
出力は高レベルとなり、その後スイッチ素子SW1がO
FF状態となって増幅器12の出力信号e2 に増幅された
高周波交流信号ω2 が出力されなくなっても、オフディ
レーC7によって次にスイッチ素子SW1がON状態と
なるまで倍電圧整流回路13の出力は高いレベルに維持さ
れる。また、スイッチ素子SW1がON状態であっても
増幅された高周波交流信号ω 2 が増幅器12の出力信号e
2 に出力されない場合には倍電圧整流回路13の出力は低
レベルであってオフディレーC7は充電されないため、
スイッチ素子SW1がOFF状態となっても出力は低レ
ベルのままとなる。図4の(e)にはオフディレーC7
を介した倍電圧整流回路13の出力である直流信号e3 の
様子を示す。この直流信号e3 がウィンドウ・コンパレ
ータWC1の入力端子Bに入力される。
交流信号ω2 を整流するようにコンデンサC5,C6の
静電容量が設定してあるため、増幅器12の出力信号e2
において増幅された高周波交流信号ω2 が出力される
と、倍電圧整流回路13の出力は高レベルとなり、それ以
外のときは低レベル(電源電圧VCC)となる。また、こ
の倍電圧整流回路13の出力が高レベルから低レベルに変
化する際、オフディレーC7はその高レベルを維持する
ように動作する。よって、スイッチ素子SW1がON状
態のときに増幅された高周波交流信号ω2 が増幅器12の
出力信号e2 に出力される場合には倍電圧整流回路13の
出力は高レベルとなり、その後スイッチ素子SW1がO
FF状態となって増幅器12の出力信号e2 に増幅された
高周波交流信号ω2 が出力されなくなっても、オフディ
レーC7によって次にスイッチ素子SW1がON状態と
なるまで倍電圧整流回路13の出力は高いレベルに維持さ
れる。また、スイッチ素子SW1がON状態であっても
増幅された高周波交流信号ω 2 が増幅器12の出力信号e
2 に出力されない場合には倍電圧整流回路13の出力は低
レベルであってオフディレーC7は充電されないため、
スイッチ素子SW1がOFF状態となっても出力は低レ
ベルのままとなる。図4の(e)にはオフディレーC7
を介した倍電圧整流回路13の出力である直流信号e3 の
様子を示す。この直流信号e3 がウィンドウ・コンパレ
ータWC1の入力端子Bに入力される。
【0028】そして、ウィンドウ・コンパレータWC1
では、(3)式に基づいて入力端子Aに入力された抵抗
R3を介した入力信号e1 及び入力端子Bに入力された
直流信号e3 の閾値演算が行われ、それぞれの閾値演算
結果に基づいて出力が発生する。入力端子Aでは、入力
信号e1 のレベルを監視して入力信号e1 が抵抗R3を
介してコンデンサC4に入力されていることを確認する
ために、下限閾値Th1ALを抵抗R3が断線したとき
のレベルと抵抗R3を介した入力信号e1 の最小値との
間に設定して閾値演算が行われ、正常に入力信号e1 が
抵抗R3を介してコンデンサC4に入力されているとき
論理値1(FA =1)となる。また、入力端子Bでは、
直流信号e3 が高レベルのとき論理値1(FB =1)と
なるように、下限閾値Th1BLを直流信号e3 の低レ
ベル(VCC)と高レベルの間に設定して閾値演算が行わ
れる。従って、回路が正常な状態で入力信号e1 のレベ
ル変化なしの場合には論理積演算結果が論理値1(F=
FA ・FB =1)となって、ウィンドウ・コンパレータ
WC1から高レベルに相当する論理値1の発振出力が発
生する。一方、入力信号e1 のレベル変化ありの場合や
故障時、例えば、抵抗R3が断線した場合には論理積演
算結果が論理値0(F=0)となって、ウィンドウ・コ
ンパレータWC1の出力は発振せずに低レベルに相当す
る論理値0の出力となる。
では、(3)式に基づいて入力端子Aに入力された抵抗
R3を介した入力信号e1 及び入力端子Bに入力された
直流信号e3 の閾値演算が行われ、それぞれの閾値演算
結果に基づいて出力が発生する。入力端子Aでは、入力
信号e1 のレベルを監視して入力信号e1 が抵抗R3を
介してコンデンサC4に入力されていることを確認する
ために、下限閾値Th1ALを抵抗R3が断線したとき
のレベルと抵抗R3を介した入力信号e1 の最小値との
間に設定して閾値演算が行われ、正常に入力信号e1 が
抵抗R3を介してコンデンサC4に入力されているとき
論理値1(FA =1)となる。また、入力端子Bでは、
直流信号e3 が高レベルのとき論理値1(FB =1)と
なるように、下限閾値Th1BLを直流信号e3 の低レ
ベル(VCC)と高レベルの間に設定して閾値演算が行わ
れる。従って、回路が正常な状態で入力信号e1 のレベ
ル変化なしの場合には論理積演算結果が論理値1(F=
FA ・FB =1)となって、ウィンドウ・コンパレータ
WC1から高レベルに相当する論理値1の発振出力が発
生する。一方、入力信号e1 のレベル変化ありの場合や
故障時、例えば、抵抗R3が断線した場合には論理積演
算結果が論理値0(F=0)となって、ウィンドウ・コ
ンパレータWC1の出力は発振せずに低レベルに相当す
る論理値0の出力となる。
【0029】ここで、コンデンサC4及び増幅器12の設
定について具体的に説明する。まず、増幅器12の前記増
幅度Gについて、入力信号e1 のレベル変化率をΔe 1
とすると、スイッチ素子SW1がOFF状態となる時間
TWTの間、コンデンサC4にホールドされたレベルY1
と、スイッチ素子SW1がON状態となりコンデンサC
4にサンプルされたレベルY2 との差は、 Y2 −Y1 =Δe1 TWT (4) となる。即ち、これは入力信号e1 のレベル変化率が時
間軸上でTWT倍だけ拡大されたことを意味する。例え
ば、レベル変化率をΔe1 =10 mV/s とし、スイッチ素
子SW1がOFF状態となる時間をTWT=10 s とする
と、レベル差Y2 −Y1 は 100 mV である。従って、ス
イッチ素子SW1を用いたときの増幅器12の増幅度G
は、スイッチ素子SW1を用いずに直接入力信号e1 の
レベル変化(Δe1 =10 mV/s )を増幅器12で増幅させ
る場合と比べて1/10で済むことになる。よって、増幅器
12の増幅度Gを大きくしなくても入力信号e1 の小さな
レベル変化を検出することができるようになる。
定について具体的に説明する。まず、増幅器12の前記増
幅度Gについて、入力信号e1 のレベル変化率をΔe 1
とすると、スイッチ素子SW1がOFF状態となる時間
TWTの間、コンデンサC4にホールドされたレベルY1
と、スイッチ素子SW1がON状態となりコンデンサC
4にサンプルされたレベルY2 との差は、 Y2 −Y1 =Δe1 TWT (4) となる。即ち、これは入力信号e1 のレベル変化率が時
間軸上でTWT倍だけ拡大されたことを意味する。例え
ば、レベル変化率をΔe1 =10 mV/s とし、スイッチ素
子SW1がOFF状態となる時間をTWT=10 s とする
と、レベル差Y2 −Y1 は 100 mV である。従って、ス
イッチ素子SW1を用いたときの増幅器12の増幅度G
は、スイッチ素子SW1を用いずに直接入力信号e1 の
レベル変化(Δe1 =10 mV/s )を増幅器12で増幅させ
る場合と比べて1/10で済むことになる。よって、増幅器
12の増幅度Gを大きくしなくても入力信号e1 の小さな
レベル変化を検出することができるようになる。
【0030】次に、増幅器12の帯域について、低域側の
帯域は、スイッチ素子SW1がOFF状態からON状態
となる時の出力信号X1 の変化を増幅できる帯域であれ
ば良い。本実施形態の構成では、スイッチ素子SW1が
ON状態となる時には出力信号X1 が急峻に変化するた
め、従来の構成と比べて低域側の帯域を広く設定する必
要はない。
帯域は、スイッチ素子SW1がOFF状態からON状態
となる時の出力信号X1 の変化を増幅できる帯域であれ
ば良い。本実施形態の構成では、スイッチ素子SW1が
ON状態となる時には出力信号X1 が急峻に変化するた
め、従来の構成と比べて低域側の帯域を広く設定する必
要はない。
【0031】また、増幅器12への入力信号X2 におい
て、スイッチ素子SW1がON状態に変化した時のレベ
ル(Y2 −Y1 )がON状態の継続する間、増幅器12が
飽和するように保持される必要がある。例えば、増幅器
12の時定数が極端に短い場合には、入力信号e1 のレベ
ル変化(Y2 −Y1 )が大きくてもスイッチ素子SW1
がON状態に変化した時だけこのレベル変化が増幅器12
の入力に伝達され、スイッチ素子SW1がOFF状態に
なる前に増幅器12の直流入力バイアスが小さくなって増
幅器12の出力に信号X2 の高周波交流信号ω2 分が伝達
されてしまう。そこで、スイッチ素子SW1がON状態
に変化した時の増幅器12の入力レベルをON状態が終了
する間(時間TONの期間)で、例えば50%程度の減衰
にとどめるためには、コンデンサC4の静電容量と増幅
器12の入力抵抗の積で決まる時定数がτ=1.6 TON程度
であれば良い。この時、スイッチ素子SW1のON状態
の継続時間をTON=0.1 s とすれば、前記時定数はτ=
0.16 s となる。更に、入力信号e1 がレベル変化率Δ
e1 =10 mV/s で 100秒間変化するような場合、スイッ
チ素子SW1のOFF状態の継続時間をTWT=10 s と
すれば、この10秒間に入力信号e1 のレベルは100 mV
変化する(Δe1 TWT=10m V/s ×10 s =100 mV
)。増幅器12の電源電圧VAMP を12 V とすると、増
幅器12の入力のレベルが100 mV で飽和するような増幅
度Gは 240倍((12 V /100 mV )×(1/0.5))となる。一
方、これと同様の場合を上述した従来の回路で考える
と、入力信号e1のレベル変化がなくなる 100秒後の増
幅器12の入力レベルは、10m V/s ×τ{1−exp(−100/
τ) }である。仮に、増幅度を上記本実施形態の例より
も10倍大きい2400倍と設定してしても、増幅器12が飽和
するためには入力レベルが5 mV 以上(≧12 V /2400)
でなければならない。従来の回路の時定数τは、 10m V/s ×τ{1−exp(−100/τ) }≧5 mV の関係より、時定数τが入力信号e1 のレベル変化時間
(100 s )より十分に小さいとすると、τ≧0.5 s とな
る。従って、従来の回路では、たとえ増幅器12の増幅度
Gを10倍大きくしても時定数を本実施形態と比べて3倍
程度大きくしなければならない(即ち、コンデンサC4
の静電容量あるいは増幅器12の入力抵抗を大きくしなけ
ればならない)。また、従来の回路で増幅度Gを本実施
形態と同じ(240倍)とすると、増幅器12の入力レベル
は50mV以上でなければならないから、時定数はτ≧5 s
となる。よって、この場合には本実施形態と比べて時
定数を30倍以上としなければならず、例えば、より大型
のコンデンサC4が必要となる。
て、スイッチ素子SW1がON状態に変化した時のレベ
ル(Y2 −Y1 )がON状態の継続する間、増幅器12が
飽和するように保持される必要がある。例えば、増幅器
12の時定数が極端に短い場合には、入力信号e1 のレベ
ル変化(Y2 −Y1 )が大きくてもスイッチ素子SW1
がON状態に変化した時だけこのレベル変化が増幅器12
の入力に伝達され、スイッチ素子SW1がOFF状態に
なる前に増幅器12の直流入力バイアスが小さくなって増
幅器12の出力に信号X2 の高周波交流信号ω2 分が伝達
されてしまう。そこで、スイッチ素子SW1がON状態
に変化した時の増幅器12の入力レベルをON状態が終了
する間(時間TONの期間)で、例えば50%程度の減衰
にとどめるためには、コンデンサC4の静電容量と増幅
器12の入力抵抗の積で決まる時定数がτ=1.6 TON程度
であれば良い。この時、スイッチ素子SW1のON状態
の継続時間をTON=0.1 s とすれば、前記時定数はτ=
0.16 s となる。更に、入力信号e1 がレベル変化率Δ
e1 =10 mV/s で 100秒間変化するような場合、スイッ
チ素子SW1のOFF状態の継続時間をTWT=10 s と
すれば、この10秒間に入力信号e1 のレベルは100 mV
変化する(Δe1 TWT=10m V/s ×10 s =100 mV
)。増幅器12の電源電圧VAMP を12 V とすると、増
幅器12の入力のレベルが100 mV で飽和するような増幅
度Gは 240倍((12 V /100 mV )×(1/0.5))となる。一
方、これと同様の場合を上述した従来の回路で考える
と、入力信号e1のレベル変化がなくなる 100秒後の増
幅器12の入力レベルは、10m V/s ×τ{1−exp(−100/
τ) }である。仮に、増幅度を上記本実施形態の例より
も10倍大きい2400倍と設定してしても、増幅器12が飽和
するためには入力レベルが5 mV 以上(≧12 V /2400)
でなければならない。従来の回路の時定数τは、 10m V/s ×τ{1−exp(−100/τ) }≧5 mV の関係より、時定数τが入力信号e1 のレベル変化時間
(100 s )より十分に小さいとすると、τ≧0.5 s とな
る。従って、従来の回路では、たとえ増幅器12の増幅度
Gを10倍大きくしても時定数を本実施形態と比べて3倍
程度大きくしなければならない(即ち、コンデンサC4
の静電容量あるいは増幅器12の入力抵抗を大きくしなけ
ればならない)。また、従来の回路で増幅度Gを本実施
形態と同じ(240倍)とすると、増幅器12の入力レベル
は50mV以上でなければならないから、時定数はτ≧5 s
となる。よって、この場合には本実施形態と比べて時
定数を30倍以上としなければならず、例えば、より大型
のコンデンサC4が必要となる。
【0032】上述のように、第1の実施形態によれば、
増幅器12の増幅度Gを大きく設定しなくとも入力信号e
1 の小さなレベル変化を検出することができるため、装
置に加わる振動や衝撃等による入力信号e1 の変動が入
力信号e1 のレベル変化として誤って検出されることを
なくし、確実に入力信号e1 のレベル変化を検出するこ
とが可能となる。また、従来の回路構成と比較して増幅
器12の低域側の帯域を広くとる必要がなく、コンデンサ
C4及び増幅器12で定まる時定数も小さく設定できるた
め、回路の小型化を図ることが可能である。
増幅器12の増幅度Gを大きく設定しなくとも入力信号e
1 の小さなレベル変化を検出することができるため、装
置に加わる振動や衝撃等による入力信号e1 の変動が入
力信号e1 のレベル変化として誤って検出されることを
なくし、確実に入力信号e1 のレベル変化を検出するこ
とが可能となる。また、従来の回路構成と比較して増幅
器12の低域側の帯域を広くとる必要がなく、コンデンサ
C4及び増幅器12で定まる時定数も小さく設定できるた
め、回路の小型化を図ることが可能である。
【0033】ここで、第1の実施形態において、スイッ
チ手段(発振器SG1 及びスイッチ素子SW1)に故障
が発生した場合を考える。スイッチ手段が故障しても本
装置の出力、即ち、ウィンドウ・コンパレータWC1の
出力が、入力信号e1 のレベル変化なしを示す出力(発
振出力)とならないフェールセーフな出力特性を備える
ためには、スイッチ手段が次の条件を満足する必要があ
る。
チ手段(発振器SG1 及びスイッチ素子SW1)に故障
が発生した場合を考える。スイッチ手段が故障しても本
装置の出力、即ち、ウィンドウ・コンパレータWC1の
出力が、入力信号e1 のレベル変化なしを示す出力(発
振出力)とならないフェールセーフな出力特性を備える
ためには、スイッチ手段が次の条件を満足する必要があ
る。
【0034】1)スイッチ素子SW1が短絡故障しない
こと。万一、スイッチ素子SW1が短絡すると、増幅器
12への入力をスイッチ素子SW1でスイッチングするこ
とにより入力信号e1 のレベル変化を拡大する機能(上
述の(4)式で説明した機能)が損なわれ、入力信号e1
のレベル変化検出感度が低下する。 2)発振器SG1の発振周期TW が発振器SG1の故障
時に誤って短くならないこと。万一、発振周期TW が短
くなると、入力信号e1 のレベル変化を拡大する期間が
短くなり、1)の場合と同様に入力信号e1 のレベル変
化検出感度が低下する。発振周期TW が短くなる側の極
限の故障モードは短絡である。尚、発振周期TW が延び
る側の故障モードは許される。発振周期TW が長くなる
に従い、入力信号e1 のレベル変化を拡大する期間が長
くなって入力信号e1 のレベル変化検出感度が高くなる
ためである。ただし、発振周期TW が更に長くなると、
入力信号e1 にレベル変化がない場合でも、スイッチ素
子SW1がOFF状態の間、オフディレーC7が倍電圧
整流回路13の高レベル出力を維持できなくなって、ウィ
ンドウ・コンパレータWC1の発振出力が間欠的に発生
しなくなることはある。
こと。万一、スイッチ素子SW1が短絡すると、増幅器
12への入力をスイッチ素子SW1でスイッチングするこ
とにより入力信号e1 のレベル変化を拡大する機能(上
述の(4)式で説明した機能)が損なわれ、入力信号e1
のレベル変化検出感度が低下する。 2)発振器SG1の発振周期TW が発振器SG1の故障
時に誤って短くならないこと。万一、発振周期TW が短
くなると、入力信号e1 のレベル変化を拡大する期間が
短くなり、1)の場合と同様に入力信号e1 のレベル変
化検出感度が低下する。発振周期TW が短くなる側の極
限の故障モードは短絡である。尚、発振周期TW が延び
る側の故障モードは許される。発振周期TW が長くなる
に従い、入力信号e1 のレベル変化を拡大する期間が長
くなって入力信号e1 のレベル変化検出感度が高くなる
ためである。ただし、発振周期TW が更に長くなると、
入力信号e1 にレベル変化がない場合でも、スイッチ素
子SW1がOFF状態の間、オフディレーC7が倍電圧
整流回路13の高レベル出力を維持できなくなって、ウィ
ンドウ・コンパレータWC1の発振出力が間欠的に発生
しなくなることはある。
【0035】3)発振器SG1で発生する信号において
スイッチ素子SW1をON状態にする時間TONとOFF
状態にする時間TWTとのデューティー比は、故障時にO
N状態にする時間TONが誤って延びない(OFF状態に
する時間TWTが誤って短くならない)こと。万一、時間
TONが延びる(時間TWTが短くなる)と、2)の場合と
同様の理由で入力信号e1 のレベル変化検出感度が低下
する。尚、逆の故障モード(時間TONが短くなる、ある
いは時間TWTが延びる)は、入力信号e1 のレベル変化
を拡大する期間が長くなって入力信号e1 のレベル変化
検出感度が高くなるため許される。
スイッチ素子SW1をON状態にする時間TONとOFF
状態にする時間TWTとのデューティー比は、故障時にO
N状態にする時間TONが誤って延びない(OFF状態に
する時間TWTが誤って短くならない)こと。万一、時間
TONが延びる(時間TWTが短くなる)と、2)の場合と
同様の理由で入力信号e1 のレベル変化検出感度が低下
する。尚、逆の故障モード(時間TONが短くなる、ある
いは時間TWTが延びる)は、入力信号e1 のレベル変化
を拡大する期間が長くなって入力信号e1 のレベル変化
検出感度が高くなるため許される。
【0036】そこで、上記の1)〜3)の条件を満足す
るスイッチ手段を備えた本発明の第2の実施形態につい
て説明する。図5は、第2の実施形態のスイッチ回路の
構成を示す図である。図5において、スイッチ回路は、
制御信号発生手段としての発振回路SG1’、立ち上が
り微分回路DC41及びウィンドウ・コンパレータWC41
と、駆動手段としてのリレードライバRD41と、電磁リ
レーRYとで構成される。
るスイッチ手段を備えた本発明の第2の実施形態につい
て説明する。図5は、第2の実施形態のスイッチ回路の
構成を示す図である。図5において、スイッチ回路は、
制御信号発生手段としての発振回路SG1’、立ち上が
り微分回路DC41及びウィンドウ・コンパレータWC41
と、駆動手段としてのリレードライバRD41と、電磁リ
レーRYとで構成される。
【0037】発振回路SG1’は、プログラマブル・ユ
ニジャンクション・トランジスタ(ダブルベースダイオ
ードの一種。以下、PUTと略す)、抵抗R41〜R44及
びコンデンサC41を用いた弛張発振回路とバッファアン
プA41とで構成される。弛張発振回路で発生する発振信
号V1 がバッファアンプA41に入力され、その出力信号
が立ち上がり微分回路DC41に入力される。発振回路S
G1’の出力の発振周期TW ’は概略抵抗R41の抵抗値
とコンデンサC41の静電容量とで定まり、PUTがON
状態となる時間TON’は概略コンデンサC41の静電容量
とバッファアンプA41の入力抵抗で定まる。弛張発振回
路で発生する発振信号V1 を図6の(a)に示す。
ニジャンクション・トランジスタ(ダブルベースダイオ
ードの一種。以下、PUTと略す)、抵抗R41〜R44及
びコンデンサC41を用いた弛張発振回路とバッファアン
プA41とで構成される。弛張発振回路で発生する発振信
号V1 がバッファアンプA41に入力され、その出力信号
が立ち上がり微分回路DC41に入力される。発振回路S
G1’の出力の発振周期TW ’は概略抵抗R41の抵抗値
とコンデンサC41の静電容量とで定まり、PUTがON
状態となる時間TON’は概略コンデンサC41の静電容量
とバッファアンプA41の入力抵抗で定まる。弛張発振回
路で発生する発振信号V1 を図6の(a)に示す。
【0038】立ち上がり微分回路DC41は、コンデンサ
C42及びダイオードD41を有し、バッファアンプA41の
出力端子とウィンドウ・コンパレータWC41の入力端子
との間に介装されて構成される。コンデンサC42の一端
にバッファアンプA41の出力信号が入力され、コンデン
サC42の他端にダイオードD41を介して電源電圧VCCが
印加される。この立ち上がり微分回路DC41では、発振
回路SG1’の出力信号が立ち下がっている時、コンデ
ンサC42がダイオードD41を介して電源電圧V CCに充電
される。そして、発振回路SG1’の出力信号が立ち上
がるとコンデンサC42に充電されたレベルがその出力信
号に重畳され高レベル(後述するウィンドウ・コンパレ
ータWC41の下限閾Th41L値以上)の信号が発生す
る。この立ち上がり微分回路DC41の出力信号V2 の様
子を図6の(b)に示す。図のように、発振回路SG
1’のPUTがON状態のとき高レベルとなりOFF状
態のとき低レベルとなる出力信号V2 が発生する。この
出力信号V2 がウィンドウ・コンパレータWC2に入力
される。
C42及びダイオードD41を有し、バッファアンプA41の
出力端子とウィンドウ・コンパレータWC41の入力端子
との間に介装されて構成される。コンデンサC42の一端
にバッファアンプA41の出力信号が入力され、コンデン
サC42の他端にダイオードD41を介して電源電圧VCCが
印加される。この立ち上がり微分回路DC41では、発振
回路SG1’の出力信号が立ち下がっている時、コンデ
ンサC42がダイオードD41を介して電源電圧V CCに充電
される。そして、発振回路SG1’の出力信号が立ち上
がるとコンデンサC42に充電されたレベルがその出力信
号に重畳され高レベル(後述するウィンドウ・コンパレ
ータWC41の下限閾Th41L値以上)の信号が発生す
る。この立ち上がり微分回路DC41の出力信号V2 の様
子を図6の(b)に示す。図のように、発振回路SG
1’のPUTがON状態のとき高レベルとなりOFF状
態のとき低レベルとなる出力信号V2 が発生する。この
出力信号V2 がウィンドウ・コンパレータWC2に入力
される。
【0039】ウィンドウ・コンパレータWC41では、第
1の実施形態のウィンドウ・コンパレータWC1と同様
の構成(ただし、入力端子A,Bは同一の信号V2 を入
力とする)であり、立ち上がり微分回路DC41の出力信
号V2 がウィンドウ・コンパレータWC41の下限閾値T
h41L以上となるときに発振出力が発生する。ウィンド
ウ・コンパレータWC41の出力信号はリレードライバR
D41に入力される。
1の実施形態のウィンドウ・コンパレータWC1と同様
の構成(ただし、入力端子A,Bは同一の信号V2 を入
力とする)であり、立ち上がり微分回路DC41の出力信
号V2 がウィンドウ・コンパレータWC41の下限閾値T
h41L以上となるときに発振出力が発生する。ウィンド
ウ・コンパレータWC41の出力信号はリレードライバR
D41に入力される。
【0040】リレードライバRD41は、アンプA42、ト
ランスT41及びダイオードブリッジD42で構成される。
ウィンドウ・コンパレータWC41の出力信号はアンプA
42で増幅され、トランスT41を介してダイオードブリッ
ジD42で整流されて、電磁リレーRYを励磁する駆動信
号となる。また、トランスT41を介したことによって、
アンプA42に接続する回路とダイオードブリッジD42に
接続する回路が絶縁される。尚、このリレードライバR
D41の構成は既に公知である。
ランスT41及びダイオードブリッジD42で構成される。
ウィンドウ・コンパレータWC41の出力信号はアンプA
42で増幅され、トランスT41を介してダイオードブリッ
ジD42で整流されて、電磁リレーRYを励磁する駆動信
号となる。また、トランスT41を介したことによって、
アンプA42に接続する回路とダイオードブリッジD42に
接続する回路が絶縁される。尚、このリレードライバR
D41の構成は既に公知である。
【0041】電磁リレーRYは、リレードライバRD41
の駆動信号によってコイルが励磁され、発振回路SG
1’のPUTがON状態のときに出力接点RY−laが
ON状態となる。図6の(c)に出力接点RY−laの
状態を示す。出力接点RY−laでは第1の実施形態と
同様にコンデンサC4に入力される合成信号e1 +ω2
のスイッチングが行われる。
の駆動信号によってコイルが励磁され、発振回路SG
1’のPUTがON状態のときに出力接点RY−laが
ON状態となる。図6の(c)に出力接点RY−laの
状態を示す。出力接点RY−laでは第1の実施形態と
同様にコンデンサC4に入力される合成信号e1 +ω2
のスイッチングが行われる。
【0042】第2の実施形態の上記スイッチ回路以外の
構成及び動作は、第1の実施形態と同一であるため、説
明を省略する。第2の実施形態では、発振回路SG1’
の弛張発振回路、あるいはバッファアンプA41に故障が
発生すると、発振回路SG1’の出力が固定されるため
立ち上がり微分回路DC41の出力V2 が高レベルになる
ことがない。従って、電磁リレーRYの出力接点RY−
laがON状態とならない。また、ウィンドウ・コンパ
レータWC41に故障が発生すると、ウィンドウ・コンパ
レータWC41から発振出力が生成されず、アンプA42に
故障が発生すると、ウィンドウ・コンパレータWC41の
発振出力を増幅できない。従って、電磁リレーRYの出
力接点RY−laがON状態とならない。更に、電磁リ
レーRYのコイルは、トランスT41で電源(VCC)と絶
縁されているため、電源電圧VCCが直接コイルに印加さ
れることがないのでコイルが励磁され続けるようなこと
はない。また、発振回路SG1’は故障時に発振周期T
W ’が短くなったりあるいはPUTがON状態となる時
間T ONが長くなったりすることがないため、入力信号e
1 のレベル変化検出感度が低下することはない。加え
て、電磁リレーRYの出力接点RY−laを流れる電流
は微小であり、その電流は増幅器12の入力抵抗で必ず制
限されるため、接点RY−laが溶着故障を生じ難い。
構成及び動作は、第1の実施形態と同一であるため、説
明を省略する。第2の実施形態では、発振回路SG1’
の弛張発振回路、あるいはバッファアンプA41に故障が
発生すると、発振回路SG1’の出力が固定されるため
立ち上がり微分回路DC41の出力V2 が高レベルになる
ことがない。従って、電磁リレーRYの出力接点RY−
laがON状態とならない。また、ウィンドウ・コンパ
レータWC41に故障が発生すると、ウィンドウ・コンパ
レータWC41から発振出力が生成されず、アンプA42に
故障が発生すると、ウィンドウ・コンパレータWC41の
発振出力を増幅できない。従って、電磁リレーRYの出
力接点RY−laがON状態とならない。更に、電磁リ
レーRYのコイルは、トランスT41で電源(VCC)と絶
縁されているため、電源電圧VCCが直接コイルに印加さ
れることがないのでコイルが励磁され続けるようなこと
はない。また、発振回路SG1’は故障時に発振周期T
W ’が短くなったりあるいはPUTがON状態となる時
間T ONが長くなったりすることがないため、入力信号e
1 のレベル変化検出感度が低下することはない。加え
て、電磁リレーRYの出力接点RY−laを流れる電流
は微小であり、その電流は増幅器12の入力抵抗で必ず制
限されるため、接点RY−laが溶着故障を生じ難い。
【0043】このように、第2の実施形態によれば、ス
イッチ回路が故障しても入力信号e 1 のレベル変化検出
感度が低下したり、電磁リレーRYの出力接点RY−l
aがON状態を継続するようなことがなく、従って、故
障時に本装置の出力が入力信号e1 のレベル変化なしを
検出したときの出力(発振出力)とならないフェールセ
ーフな出力特性とすることができる。
イッチ回路が故障しても入力信号e 1 のレベル変化検出
感度が低下したり、電磁リレーRYの出力接点RY−l
aがON状態を継続するようなことがなく、従って、故
障時に本装置の出力が入力信号e1 のレベル変化なしを
検出したときの出力(発振出力)とならないフェールセ
ーフな出力特性とすることができる。
【0044】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。第3の実施形態は、第2の実施形態の電磁リレ
ーRYに代えて半導体スイッチを用いた構成である。第
2の実施形態の構成のようにスイッチ素子として短絡故
障を生じない電磁リレーを用いる場合、その回路の信頼
性はスイッチングの回数で定まることになる。しかし、
スイッチ素子に半導体スイッチを用いる場合には、電磁
リレーと異なり信頼性の高い半導体スイッチであっても
短絡故障を生じ得るので、半導体スイッチが短絡してい
ないかを確認する検査手段を要する。
明する。第3の実施形態は、第2の実施形態の電磁リレ
ーRYに代えて半導体スイッチを用いた構成である。第
2の実施形態の構成のようにスイッチ素子として短絡故
障を生じない電磁リレーを用いる場合、その回路の信頼
性はスイッチングの回数で定まることになる。しかし、
スイッチ素子に半導体スイッチを用いる場合には、電磁
リレーと異なり信頼性の高い半導体スイッチであっても
短絡故障を生じ得るので、半導体スイッチが短絡してい
ないかを確認する検査手段を要する。
【0045】図7は、第3の実施形態を示す回路図であ
る。ただし、第1及び第2の実施形態の回路と同一の構
成部分には同一符号を付してある。図7において、半導
体スイッチSW51は、図5に示した第2の実施形態の発
振回路SG1’の出力信号によってスイッチング駆動さ
れている。スイッチ検査回路51は、半導体スイッチSW
51のスイッチング動作を検査するスイッチ検査手段とし
ての機能を備えた回路である。尚、半導体スイッチSW
51には、元々短絡故障モードが存在するから、発振回路
SG1’の出力が故障発生によって半導体スイッチSW
51をON状態に駆動する側に固定されて半導体スイッチ
SW51がON状態を継続することと、半導体スイッチS
W51自体が短絡故障することとは等価である。このた
め、半導体スイッチSW51に短絡故障が発生しても誤っ
た出力が発生しない構成であれば、半導体スイッチSW
51を駆動する手段は故障時に誤って半導体スイッチSW
51をON状態に駆動することが許される。従って、半導
体スイッチSW51を駆動するのに第2の実施形態の立ち
上がり微分回路DC41、ウィンドウ・コンパレータWC
41及びリレードライバRD41を省略することができる。
る。ただし、第1及び第2の実施形態の回路と同一の構
成部分には同一符号を付してある。図7において、半導
体スイッチSW51は、図5に示した第2の実施形態の発
振回路SG1’の出力信号によってスイッチング駆動さ
れている。スイッチ検査回路51は、半導体スイッチSW
51のスイッチング動作を検査するスイッチ検査手段とし
ての機能を備えた回路である。尚、半導体スイッチSW
51には、元々短絡故障モードが存在するから、発振回路
SG1’の出力が故障発生によって半導体スイッチSW
51をON状態に駆動する側に固定されて半導体スイッチ
SW51がON状態を継続することと、半導体スイッチS
W51自体が短絡故障することとは等価である。このた
め、半導体スイッチSW51に短絡故障が発生しても誤っ
た出力が発生しない構成であれば、半導体スイッチSW
51を駆動する手段は故障時に誤って半導体スイッチSW
51をON状態に駆動することが許される。従って、半導
体スイッチSW51を駆動するのに第2の実施形態の立ち
上がり微分回路DC41、ウィンドウ・コンパレータWC
41及びリレードライバRD41を省略することができる。
【0046】第3の実施形態の回路構成が、第2の実施
形態の回路構成と異なる部分は、上記の半導体スイッチ
SW51を使用しスイッチ検査回路51を備えた点であり、
他の部分の構成、動作は同じである。以下ではスイッチ
検査回路51について説明し、第2の実施形態と同様の部
分については説明を省略する。スイッチ検査回路51は、
交流信号を発生する発振器SG51と、その交流信号を整
流する倍電圧整流回路14と、倍電圧整流回路13の出力を
入力とするウィンドウ・コンパレータWC51と、ウィン
ドウ・コンパレータWC51の出力を整流する倍電圧整流
回路15と、倍電圧整流回路13の出力及び立ち上がり微分
回路DC51を介した発振回路SG1’の出力を入力とす
るウィンドウ・コンパレータWC52と、ウィンドウ・コ
ンパレータWC52の出力を整流する倍電圧整流回路16
と、オフディレーC51,C52と、倍電圧整流回路15,16
の出力を入力とするウィンドウ・コンパレータWC53
と、ウィンドウ・コンパレータWC53の出力を整流する
倍電圧整流回路17とで構成される。ただし、ウィンドウ
・コンパレータWC51〜WC53、及び倍電圧整流回路14
〜17は第1,2の実施形態のウィンドウ・コンパレータ
WC1及び倍電圧整流回路13と同様の構成である。
形態の回路構成と異なる部分は、上記の半導体スイッチ
SW51を使用しスイッチ検査回路51を備えた点であり、
他の部分の構成、動作は同じである。以下ではスイッチ
検査回路51について説明し、第2の実施形態と同様の部
分については説明を省略する。スイッチ検査回路51は、
交流信号を発生する発振器SG51と、その交流信号を整
流する倍電圧整流回路14と、倍電圧整流回路13の出力を
入力とするウィンドウ・コンパレータWC51と、ウィン
ドウ・コンパレータWC51の出力を整流する倍電圧整流
回路15と、倍電圧整流回路13の出力及び立ち上がり微分
回路DC51を介した発振回路SG1’の出力を入力とす
るウィンドウ・コンパレータWC52と、ウィンドウ・コ
ンパレータWC52の出力を整流する倍電圧整流回路16
と、オフディレーC51,C52と、倍電圧整流回路15,16
の出力を入力とするウィンドウ・コンパレータWC53
と、ウィンドウ・コンパレータWC53の出力を整流する
倍電圧整流回路17とで構成される。ただし、ウィンドウ
・コンパレータWC51〜WC53、及び倍電圧整流回路14
〜17は第1,2の実施形態のウィンドウ・コンパレータ
WC1及び倍電圧整流回路13と同様の構成である。
【0047】例えば、第1の実施形態の回路構成でスイ
ッチ素子SW1が故障して短絡し、入力信号e1 のレベ
ル変化を拡大する機能が損なわれた状態において、入力
信号e1 のレベルが僅かに変化すると、このレベル変化
を検知できずに増幅器12の交流分出力が生成され続けて
しまう。従って、スイッチ素子SW1の正常な動作状態
を確認するためには、増幅器12で生成される出力が周期
TW で高レベル/低レベルを繰り返すことを検査すれば
良い。即ち、スイッチ素子SW1がON状態となって高
周波交流信号ω2 が増幅器12に伝達される時、増幅器12
の出力信号e2が高レベルとなることと、スイッチ素子
SW1がOFF状態となって高周波交流信号ω2 が増幅
器12に伝達されない時、増幅器12の出力信号e2 が低レ
ベルとなることの両方を検出すれば良い。
ッチ素子SW1が故障して短絡し、入力信号e1 のレベ
ル変化を拡大する機能が損なわれた状態において、入力
信号e1 のレベルが僅かに変化すると、このレベル変化
を検知できずに増幅器12の交流分出力が生成され続けて
しまう。従って、スイッチ素子SW1の正常な動作状態
を確認するためには、増幅器12で生成される出力が周期
TW で高レベル/低レベルを繰り返すことを検査すれば
良い。即ち、スイッチ素子SW1がON状態となって高
周波交流信号ω2 が増幅器12に伝達される時、増幅器12
の出力信号e2が高レベルとなることと、スイッチ素子
SW1がOFF状態となって高周波交流信号ω2 が増幅
器12に伝達されない時、増幅器12の出力信号e2 が低レ
ベルとなることの両方を検出すれば良い。
【0048】図7において、発振器SG51の出力は倍電
圧整流回路14で電源電圧VCCに重畳して整流され、この
直流分(VCC+VD とする)に更に倍電圧整流回路13で
増幅器12の出力e2 が重畳、整流されて出力信号V0 を
生成する。入力信号e1 のレベルが変化しない時、出力
信号V0 は、図8の(c)のように、半導体スイッチS
W51がON状態の場合にVCC+2VD (論理値2とす
る)となり、半導体スイッチSW51がOFF状態の場合
にVCC+VD (論理値1とする)となって、これが周期
TW で繰り返される。一方、入力信号e1 のレベルが変
化すると、増幅器12の出力e2 に交流分が伝達されなく
なるため出力信号V0 は半導体スイッチSW51がON状
態となってもVCC+VD (論理値1)である。この出力
信号V0 がウィンドウ・コンパレータWC51の入力端子
(入力端子A,B共通)とウィンドウ・コンパレータW
C52の入力端子Aとに入力される。
圧整流回路14で電源電圧VCCに重畳して整流され、この
直流分(VCC+VD とする)に更に倍電圧整流回路13で
増幅器12の出力e2 が重畳、整流されて出力信号V0 を
生成する。入力信号e1 のレベルが変化しない時、出力
信号V0 は、図8の(c)のように、半導体スイッチS
W51がON状態の場合にVCC+2VD (論理値2とす
る)となり、半導体スイッチSW51がOFF状態の場合
にVCC+VD (論理値1とする)となって、これが周期
TW で繰り返される。一方、入力信号e1 のレベルが変
化すると、増幅器12の出力e2 に交流分が伝達されなく
なるため出力信号V0 は半導体スイッチSW51がON状
態となってもVCC+VD (論理値1)である。この出力
信号V0 がウィンドウ・コンパレータWC51の入力端子
(入力端子A,B共通)とウィンドウ・コンパレータW
C52の入力端子Aとに入力される。
【0049】ウィンドウ・コンパレータWC51の上限閾
値Th51H及び下限閾値Th51L(入力端子A,B共に
同じ)は、出力信号V0 のレベルがVCC+VD (論理値
1)である時、発振出力が生成されるように設定され
る。即ち、 VCC<Th51L<VCC+VD <Th51H<VCC+2VD と設定される。従って、ウィンドウ・コンパレータWC
51は、半導体スイッチSW51がON状態を継続して増幅
器12から高レベルの出力e2 が生成され続けると、発振
出力を生成しない構成である。
値Th51H及び下限閾値Th51L(入力端子A,B共に
同じ)は、出力信号V0 のレベルがVCC+VD (論理値
1)である時、発振出力が生成されるように設定され
る。即ち、 VCC<Th51L<VCC+VD <Th51H<VCC+2VD と設定される。従って、ウィンドウ・コンパレータWC
51は、半導体スイッチSW51がON状態を継続して増幅
器12から高レベルの出力e2 が生成され続けると、発振
出力を生成しない構成である。
【0050】ウィンドウ・コンパレータWC52の入力端
子Aの下限閾値Th52ALは、出力信号V0 のレベルが
VCC+2VD (論理値2)である時、発振出力が生成さ
れるように設定される。即ち、 VCC+VD <Th52AL<VCC+2VD と設定される。ウィンドウ・コンパレータWC52の入力
端子Bには、発振回路SG1’の立ち上がり微分回路D
C51を介した信号V2 が入力される。この信号V 2 は半
導体スイッチSW51がON状態の時に高レベルとなりO
FF状態の時に低レベル(VCC)となる。図8の(a)
には信号V2 の様子を示す。入力端子Bの下限閾値Th
52BLは、信号V2 のレベルが高レベルである時、発振
出力が生成されるように設定される。従って、ウィンド
ウ・コンパレータWC52は、半導体スイッチSW51がO
N状態のときに、増幅器12の出力e2 に交流分が伝達さ
れて(即ち、入力信号e1 のレベル変化なしを意味す
る)、出力信号V0 のレベルがVCC+2VD (論理値
2)となった場合に限り発振出力を生成する。
子Aの下限閾値Th52ALは、出力信号V0 のレベルが
VCC+2VD (論理値2)である時、発振出力が生成さ
れるように設定される。即ち、 VCC+VD <Th52AL<VCC+2VD と設定される。ウィンドウ・コンパレータWC52の入力
端子Bには、発振回路SG1’の立ち上がり微分回路D
C51を介した信号V2 が入力される。この信号V 2 は半
導体スイッチSW51がON状態の時に高レベルとなりO
FF状態の時に低レベル(VCC)となる。図8の(a)
には信号V2 の様子を示す。入力端子Bの下限閾値Th
52BLは、信号V2 のレベルが高レベルである時、発振
出力が生成されるように設定される。従って、ウィンド
ウ・コンパレータWC52は、半導体スイッチSW51がO
N状態のときに、増幅器12の出力e2 に交流分が伝達さ
れて(即ち、入力信号e1 のレベル変化なしを意味す
る)、出力信号V0 のレベルがVCC+2VD (論理値
2)となった場合に限り発振出力を生成する。
【0051】尚、上述の場合では、ウィンドウ・コンパ
レータWC51の入力端子A,Bには出力信号V0 を入力
する構成としたが、出力信号V0 を生成するのと同様に
して、発振回路SG1’の出力の3値化を行い、その信
号をウィンドウ・コンパレータWC51の一方の入力とし
て、増幅器12の出力e2 の低レベル生成と、発振回路S
G1’の半導体スイッチSW51をOFF状態とする信号
の生成との論理積発振出力を発生する構成とすることも
応用可能である。
レータWC51の入力端子A,Bには出力信号V0 を入力
する構成としたが、出力信号V0 を生成するのと同様に
して、発振回路SG1’の出力の3値化を行い、その信
号をウィンドウ・コンパレータWC51の一方の入力とし
て、増幅器12の出力e2 の低レベル生成と、発振回路S
G1’の半導体スイッチSW51をOFF状態とする信号
の生成との論理積発振出力を発生する構成とすることも
応用可能である。
【0052】そして、ウィンドウ・コンパレータWC51
の出力は、倍電圧整流回路15によって整流され、その整
流出力の立ち下がりがオフディレーC51によって半導体
スイッチSW51のON状態が継続する間(時間TON)高
いレベルを維持するように遅延されて直流信号VOFF と
なる。図8の(d)には直流信号VOFF の様子を示す。
この直流信号VOFF は、ウィンドウ・コンパレータWC
53の入力端子Bに入力される。また、ウィンドウ・コン
パレータWC52の出力は、倍電圧整流回路16によって整
流され、その整流出力の立ち下がりがオフディレーC51
によって半導体スイッチSW51のOFF状態が継続する
間(時間TWT)高いレベルを維持するように遅延されて
直流信号VONとなる。図8の(e)には直流信号VONの
様子を示す。この直流信号VONは、ウィンドウ・コンパ
レータWC53の入力端子Aに入力される。
の出力は、倍電圧整流回路15によって整流され、その整
流出力の立ち下がりがオフディレーC51によって半導体
スイッチSW51のON状態が継続する間(時間TON)高
いレベルを維持するように遅延されて直流信号VOFF と
なる。図8の(d)には直流信号VOFF の様子を示す。
この直流信号VOFF は、ウィンドウ・コンパレータWC
53の入力端子Bに入力される。また、ウィンドウ・コン
パレータWC52の出力は、倍電圧整流回路16によって整
流され、その整流出力の立ち下がりがオフディレーC51
によって半導体スイッチSW51のOFF状態が継続する
間(時間TWT)高いレベルを維持するように遅延されて
直流信号VONとなる。図8の(e)には直流信号VONの
様子を示す。この直流信号VONは、ウィンドウ・コンパ
レータWC53の入力端子Aに入力される。
【0053】ウィンドウ・コンパレータWC53では、各
入力端子A,Bに入力された直流信号VON,VOFF の閾
値演算がそれぞれ行われ、直流信号VOFF ,VONが共に
高レベルである時発振出力を生成する。入力信号e1 の
レベルが変化せず半導体スイッチSW51が正常にスイッ
チング動作する場合、ウィンドウ・コンパレータWC5
1,WC52は必ず交互に発振出力を生成し、一方が発振
出力を生成している間、他方の発振出力はオフディレー
によって高レベルを維持されるので、ウィンドウ・コン
パレータWC51,WC52の出力によってウィンドウ・コ
ンパレータWC53は発振出力を生成し続ける。
入力端子A,Bに入力された直流信号VON,VOFF の閾
値演算がそれぞれ行われ、直流信号VOFF ,VONが共に
高レベルである時発振出力を生成する。入力信号e1 の
レベルが変化せず半導体スイッチSW51が正常にスイッ
チング動作する場合、ウィンドウ・コンパレータWC5
1,WC52は必ず交互に発振出力を生成し、一方が発振
出力を生成している間、他方の発振出力はオフディレー
によって高レベルを維持されるので、ウィンドウ・コン
パレータWC51,WC52の出力によってウィンドウ・コ
ンパレータWC53は発振出力を生成し続ける。
【0054】一方、入力信号e1 のレベルが変化する場
合、半導体スイッチSW51がON状態でウィンドウ・コ
ンパレータWC52が発振出力を生成しないので、ウィン
ドウ・コンパレータWC53は発振出力を生成しない。ま
た、半導体スイッチSW51が故障した場合、半導体スイ
ッチSW51がOFF状態となる故障が発生した時、ウィ
ンドウ・コンパレータWC52から発振出力が生成され
ず、よって、ウィンドウ・コンパレータWC53の発振出
力も生成されない。あるいは、半導体スイッチSW51が
ON状態となる故障が発生し且つ入力信号e1 のレベル
が変化しない時、ウィンドウ・コンパレータWC51から
発振出力が生成されず、またあるいは、半導体スイッチ
SW51がON状態となる故障が発生し且つ入力信号e1
のレベルが変化する時、ウィンドウ・コンパレータWC
52から発振出力が生成されない。よって、半導体スイッ
チSW51がON状態となる故障が発生した時でもウィン
ドウ・コンパレータWC53から発振出力は生成されな
い。
合、半導体スイッチSW51がON状態でウィンドウ・コ
ンパレータWC52が発振出力を生成しないので、ウィン
ドウ・コンパレータWC53は発振出力を生成しない。ま
た、半導体スイッチSW51が故障した場合、半導体スイ
ッチSW51がOFF状態となる故障が発生した時、ウィ
ンドウ・コンパレータWC52から発振出力が生成され
ず、よって、ウィンドウ・コンパレータWC53の発振出
力も生成されない。あるいは、半導体スイッチSW51が
ON状態となる故障が発生し且つ入力信号e1 のレベル
が変化しない時、ウィンドウ・コンパレータWC51から
発振出力が生成されず、またあるいは、半導体スイッチ
SW51がON状態となる故障が発生し且つ入力信号e1
のレベルが変化する時、ウィンドウ・コンパレータWC
52から発振出力が生成されない。よって、半導体スイッ
チSW51がON状態となる故障が発生した時でもウィン
ドウ・コンパレータWC53から発振出力は生成されな
い。
【0055】このようなウィンドウ・コンパレータWC
53の出力が倍電圧整流回路17で整流されてスイッチ検査
回路51の直流出力としてウィンドウ・コンパレータWC
1の入力端子Bに入力される。ウィンドウ・コンパレー
タWC1では、第1,2の実施形態と同様にして、入力
端子Aに入力された抵抗R3を介した入力信号e1 及び
入力端子Bに入力されたスイッチ検査回路51の出力が共
に高レベルとなるとき発振出力を生成する。
53の出力が倍電圧整流回路17で整流されてスイッチ検査
回路51の直流出力としてウィンドウ・コンパレータWC
1の入力端子Bに入力される。ウィンドウ・コンパレー
タWC1では、第1,2の実施形態と同様にして、入力
端子Aに入力された抵抗R3を介した入力信号e1 及び
入力端子Bに入力されたスイッチ検査回路51の出力が共
に高レベルとなるとき発振出力を生成する。
【0056】上述のように、第3の実施形態によれば、
スイッチ素子に半導体スイッチSW51を用いて回路を構
成した場合にスイッチ検査回路51を備えたことによっ
て、回路に故障が発生した時でも入力信号e1 にレベル
変化があるにも拘わらずウィンドウ・コンパレータWC
1から発振出力が生成され誤って入力信号e1 のレベル
変化なしを示す信号を出力することのないフェールセー
フな出力特性を備えることが可能である。
スイッチ素子に半導体スイッチSW51を用いて回路を構
成した場合にスイッチ検査回路51を備えたことによっ
て、回路に故障が発生した時でも入力信号e1 にレベル
変化があるにも拘わらずウィンドウ・コンパレータWC
1から発振出力が生成され誤って入力信号e1 のレベル
変化なしを示す信号を出力することのないフェールセー
フな出力特性を備えることが可能である。
【0057】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。第1〜3の実施形態では、入力信号e1 のレベ
ル変化が増加あるいは減少のいずれか一方向の変化であ
る場合、何ら誤った検出出力を生成することはない。し
かし、入力信号e1 のレベル変化が増加及び減少の両方
に変化する場合には、このレベル変化の周期に対して十
分に短い周期でスイッチ素子をスイッチング駆動する必
要がある。このことは、スイッチ素子のスイッチングに
よって入力信号e 1 のレベルをサンプル又はホールドす
る動作が、本質的に入力信号e1 のレベルをホールドし
ている間に生ずる入力信号e1 のレベル変化を検知でき
ないためである。
明する。第1〜3の実施形態では、入力信号e1 のレベ
ル変化が増加あるいは減少のいずれか一方向の変化であ
る場合、何ら誤った検出出力を生成することはない。し
かし、入力信号e1 のレベル変化が増加及び減少の両方
に変化する場合には、このレベル変化の周期に対して十
分に短い周期でスイッチ素子をスイッチング駆動する必
要がある。このことは、スイッチ素子のスイッチングに
よって入力信号e 1 のレベルをサンプル又はホールドす
る動作が、本質的に入力信号e1 のレベルをホールドし
ている間に生ずる入力信号e1 のレベル変化を検知でき
ないためである。
【0058】例えば、図9に示すように、衝撃等の影響
を受けて入力信号e1 のレベルが短時間(スイッチング
周期TW 程度)に増減する場合、万一、スイッチ素子が
OFF状態及びON状態となるタイミングが入力信号e
1 の変化の増加及び減少過程でレベルが等しくなるタイ
ミングに略一致すると、その時入力信号e1 の同じレベ
ルをサンプルしてしまう。このとき入力信号e1 はレベ
ル変化しているにも拘わらず増幅器12の入力の直流レベ
ルは略ゼロとなって(即ち、入力信号e1 にレベル変化
がない場合と同じ)、増幅器12の出力に交流分が伝達さ
れてしまう。従って、入力信号e1 のレベル変化がある
にも拘らず誤ってレベル変化なしを示す信号が出力され
る。
を受けて入力信号e1 のレベルが短時間(スイッチング
周期TW 程度)に増減する場合、万一、スイッチ素子が
OFF状態及びON状態となるタイミングが入力信号e
1 の変化の増加及び減少過程でレベルが等しくなるタイ
ミングに略一致すると、その時入力信号e1 の同じレベ
ルをサンプルしてしまう。このとき入力信号e1 はレベ
ル変化しているにも拘わらず増幅器12の入力の直流レベ
ルは略ゼロとなって(即ち、入力信号e1 にレベル変化
がない場合と同じ)、増幅器12の出力に交流分が伝達さ
れてしまう。従って、入力信号e1 のレベル変化がある
にも拘らず誤ってレベル変化なしを示す信号が出力され
る。
【0059】このような出力誤りは、スイッチングの周
期TW 程度の短時間に発生する入力信号e1 の変化パタ
ーンが単発的である場合、増幅器12からの誤った出力の
生成も単発的であって、それ以後誤った出力が生成され
ることはない。従って、このような場合には、最終の出
力を生成するウィンドウ・コンパレータWC1の後ろ
に、単発的に発生したウィンドウ・コンパレータWC1
の発振出力をマスクする、例えば、オンディレータイマ
ーを備えることによって出力誤りを除去できる。
期TW 程度の短時間に発生する入力信号e1 の変化パタ
ーンが単発的である場合、増幅器12からの誤った出力の
生成も単発的であって、それ以後誤った出力が生成され
ることはない。従って、このような場合には、最終の出
力を生成するウィンドウ・コンパレータWC1の後ろ
に、単発的に発生したウィンドウ・コンパレータWC1
の発振出力をマスクする、例えば、オンディレータイマ
ーを備えることによって出力誤りを除去できる。
【0060】しかし、短時間に発生する入力信号e1 の
変化パターンが頻繁に繰り返される場合には、入力信号
e1 のサンプル又はホールド動作において、ホールド期
間の入力信号e1 のレベル変化を検出する手段を別途備
えることが望ましい。そこで、第4の実施形態では、図
10に示すような回路構成とする。ただし、第1〜第3の
実施形態の回路と同一の構成部分には同一符号を付して
説明を省略する。
変化パターンが頻繁に繰り返される場合には、入力信号
e1 のサンプル又はホールド動作において、ホールド期
間の入力信号e1 のレベル変化を検出する手段を別途備
えることが望ましい。そこで、第4の実施形態では、図
10に示すような回路構成とする。ただし、第1〜第3の
実施形態の回路と同一の構成部分には同一符号を付して
説明を省略する。
【0061】図10において、抵抗R61とR62とは第1〜
3の実施形態の抵抗R4が2つに分割されたものであ
る。また、コンデンサC4’、増幅器12’及び倍電圧整
流回路13’は第1〜第3の実施形態のコンデンサC4、
増幅器12及び倍電圧整流回路13と同様の構成・動作のも
のである。ただし、増幅器12’の増幅度G’は、入力信
号e1 の大きなレベル変化だけを検出できるように増幅
器12の増幅度Gと比較して小さな値に設定される。この
ため、発振器11の高周波交流信号ω2 の増幅器12’に入
力されるレベルを大きくするために、増幅器12’の入力
は抵抗R61だけを介してコンデンサC4’を通過した信
号とする。増幅器12’の出力は倍電圧整流回路13’で整
流される。その整流出力Z1 ’は、図11の実線に示すよ
うに、入力信号e1 のレベル変化(de1 /dt)が一
定の値より大きい時に低レベルとなる。整流出力Z1 ’
は、ディレー時間がT1ON に設定されたオンディレーO
ND1に入力さる。このオンディレーOND1は、入力
信号Z1 ’がディレー時間T 1ON の間高レベルを継続し
てはじめて発振出力を生成する。オンディレーOND1
は故障時に入力が立ち上がってからディレー時間T1ON
が経過していないにも拘わらず発振出力を生成すること
のないフェールセーフな出力誤り特性を備えたもので、
その構成は既に公知である。オンディレーOND1の出
力は倍電圧整流回路18で整流されて直流信号Z2 ”とな
った後、第2の論理積演算手段としてのウィンドウ・コ
ンパレータWC51の入力端子Aに入力される。従って、
変化率検出手段は、コンデンサC4’、増幅器12’、倍
電圧整流回路13’,18及びオンディレーOND1で構成
される。
3の実施形態の抵抗R4が2つに分割されたものであ
る。また、コンデンサC4’、増幅器12’及び倍電圧整
流回路13’は第1〜第3の実施形態のコンデンサC4、
増幅器12及び倍電圧整流回路13と同様の構成・動作のも
のである。ただし、増幅器12’の増幅度G’は、入力信
号e1 の大きなレベル変化だけを検出できるように増幅
器12の増幅度Gと比較して小さな値に設定される。この
ため、発振器11の高周波交流信号ω2 の増幅器12’に入
力されるレベルを大きくするために、増幅器12’の入力
は抵抗R61だけを介してコンデンサC4’を通過した信
号とする。増幅器12’の出力は倍電圧整流回路13’で整
流される。その整流出力Z1 ’は、図11の実線に示すよ
うに、入力信号e1 のレベル変化(de1 /dt)が一
定の値より大きい時に低レベルとなる。整流出力Z1 ’
は、ディレー時間がT1ON に設定されたオンディレーO
ND1に入力さる。このオンディレーOND1は、入力
信号Z1 ’がディレー時間T 1ON の間高レベルを継続し
てはじめて発振出力を生成する。オンディレーOND1
は故障時に入力が立ち上がってからディレー時間T1ON
が経過していないにも拘わらず発振出力を生成すること
のないフェールセーフな出力誤り特性を備えたもので、
その構成は既に公知である。オンディレーOND1の出
力は倍電圧整流回路18で整流されて直流信号Z2 ”とな
った後、第2の論理積演算手段としてのウィンドウ・コ
ンパレータWC51の入力端子Aに入力される。従って、
変化率検出手段は、コンデンサC4’、増幅器12’、倍
電圧整流回路13’,18及びオンディレーOND1で構成
される。
【0062】上記の回路部分以外の他の回路構成は第3
の実施形態の回路構成と同じであるため構成・動作の説
明を省略する。図12は、入力信号e1 が緩やかに増加し
ていく途中で衝撃等の影響を受けて信号レベルが増加及
び減少の両方向のパターンで変化する場合の第4の実施
形態の回路動作を示すタイミングチャートである。
の実施形態の回路構成と同じであるため構成・動作の説
明を省略する。図12は、入力信号e1 が緩やかに増加し
ていく途中で衝撃等の影響を受けて信号レベルが増加及
び減少の両方向のパターンで変化する場合の第4の実施
形態の回路動作を示すタイミングチャートである。
【0063】図12において、増幅器12は、図9で示した
ように現実に入力信号e1 のレベル変化を生じていて
も、スイッチ素子SW1がOFF状態となる時、及びそ
の後にON状態となる時での入力信号e1 のレベルが略
同じであれば、発振器11の高周波交流信号ω2 分を増幅
して出力する。よって直流信号VONは高レベルとなる。
しかし、倍電圧整流回路13’の出力Z1 ’は、前記変化
の立ち上がりと立ち下がりにおいて、入力信号e1 のレ
ベル変化(de1 /dt)が一定の値より大きいために
低レベルとなる。そして、オンディレーOND1のディ
レー時間T1ON をサンプリング周期(周期TW )より大
きく設定するならば、スイッチ素子SW1がOFF状態
となって信号レベルをホールドしている間に入力信号e
1 の大きなレベル変化を生じた場合、ウィンドウ・コン
パレータWC51の発振出力の生成を止めることができ
る。従って、図12に示すように直流信号VONが高レベ
ルとなる前後で、直流信号VOFF は低レベルとなり、直
流信号VONと直流信号VOFF とが共に高レベルとはなら
ず、ウィンドウ・コンパレータWC53から発振出力は発
生されないため倍電圧整流回路18の出力信号VOUT は低
レベルとなる。よって、このときウィンドウ・コンパレ
ータWC1から発振出力は生成されない。
ように現実に入力信号e1 のレベル変化を生じていて
も、スイッチ素子SW1がOFF状態となる時、及びそ
の後にON状態となる時での入力信号e1 のレベルが略
同じであれば、発振器11の高周波交流信号ω2 分を増幅
して出力する。よって直流信号VONは高レベルとなる。
しかし、倍電圧整流回路13’の出力Z1 ’は、前記変化
の立ち上がりと立ち下がりにおいて、入力信号e1 のレ
ベル変化(de1 /dt)が一定の値より大きいために
低レベルとなる。そして、オンディレーOND1のディ
レー時間T1ON をサンプリング周期(周期TW )より大
きく設定するならば、スイッチ素子SW1がOFF状態
となって信号レベルをホールドしている間に入力信号e
1 の大きなレベル変化を生じた場合、ウィンドウ・コン
パレータWC51の発振出力の生成を止めることができ
る。従って、図12に示すように直流信号VONが高レベ
ルとなる前後で、直流信号VOFF は低レベルとなり、直
流信号VONと直流信号VOFF とが共に高レベルとはなら
ず、ウィンドウ・コンパレータWC53から発振出力は発
生されないため倍電圧整流回路18の出力信号VOUT は低
レベルとなる。よって、このときウィンドウ・コンパレ
ータWC1から発振出力は生成されない。
【0064】このように、第4の実施形態によれば、入
力信号e1 のレベル変化があるにも拘わらず、衝撃等の
影響で入力信号e1 が増加及び減少の両方向のパターン
で変化するような場合に、誤って入力信号e1 にレベル
変化なしを示す信号を出力することのない構成とするこ
とができる。
力信号e1 のレベル変化があるにも拘わらず、衝撃等の
影響で入力信号e1 が増加及び減少の両方向のパターン
で変化するような場合に、誤って入力信号e1 にレベル
変化なしを示す信号を出力することのない構成とするこ
とができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載の発明は、スイッチ手段、結合コンデンサ及びレ
ベル保持手段を設けることによって、増幅手段の増幅度
を大きく設定しなくとも入力信号の小さなレベル変化を
拡大して検出することができるため、装置に加わる振動
や衝撃等による入力信号の変動が入力信号のレベル変化
として誤って検出されることをなくし、確実に入力信号
のレベル変化を検出することが可能となる。また、従来
の回路構成と比較して結合コンデンサ及び増幅手段で定
まる時定数を小さく設定できるため、信号変化検出装置
の小型化を図ることが可能である。
に記載の発明は、スイッチ手段、結合コンデンサ及びレ
ベル保持手段を設けることによって、増幅手段の増幅度
を大きく設定しなくとも入力信号の小さなレベル変化を
拡大して検出することができるため、装置に加わる振動
や衝撃等による入力信号の変動が入力信号のレベル変化
として誤って検出されることをなくし、確実に入力信号
のレベル変化を検出することが可能となる。また、従来
の回路構成と比較して結合コンデンサ及び増幅手段で定
まる時定数を小さく設定できるため、信号変化検出装置
の小型化を図ることが可能である。
【0066】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、スイッチ手段が故障して
も入力信号のレベル変化検出感度が低下したり、リレー
が閉成し続けることがない。従って、故障発生時に信号
変化検出装置の出力が入力信号のレベル変化なしを示す
出力とならないフェールセーフな出力特性とすることが
できる。
に記載の発明の効果に加えて、スイッチ手段が故障して
も入力信号のレベル変化検出感度が低下したり、リレー
が閉成し続けることがない。従って、故障発生時に信号
変化検出装置の出力が入力信号のレベル変化なしを示す
出力とならないフェールセーフな出力特性とすることが
できる。
【0067】また、請求項3に記載の発明は、請求項
1,2に記載の発明の効果に加えて、スイッチ検査手段
を備えたことによって、回路の故障、例えば、スイッチ
手段の短絡や増幅手段の自己発振等の故障が発生した時
にはスイッチ検査手段の出力が低レベルとなるため、入
力信号にレベル変化があるにも拘わらず誤って入力信号
のレベル変化なしを示す信号を出力することのないより
フェールセーフな出力特性を備えることが可能である。
1,2に記載の発明の効果に加えて、スイッチ検査手段
を備えたことによって、回路の故障、例えば、スイッチ
手段の短絡や増幅手段の自己発振等の故障が発生した時
にはスイッチ検査手段の出力が低レベルとなるため、入
力信号にレベル変化があるにも拘わらず誤って入力信号
のレベル変化なしを示す信号を出力することのないより
フェールセーフな出力特性を備えることが可能である。
【0068】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
〜3に記載の発明の効果に加えて、衝撃等の影響で入力
信号e1 が増加及び減少の両方向のパターンで変化する
ような場合に、入力信号のレベル変化があるにも拘わら
ず誤って入力信号のレベル変化なしを示す信号を出力す
ることがないため、より確実に入力信号のレベル変化を
検出することができる。
〜3に記載の発明の効果に加えて、衝撃等の影響で入力
信号e1 が増加及び減少の両方向のパターンで変化する
ような場合に、入力信号のレベル変化があるにも拘わら
ず誤って入力信号のレベル変化なしを示す信号を出力す
ることがないため、より確実に入力信号のレベル変化を
検出することができる。
【図1】本発明の第1の実施形態の電気回路の構成を示
す図
す図
【図2】同上第1の実施形態の増幅器の具体的構成を示
す図
す図
【図3】同上第1の実施形態のウィンドウ・コンパレー
タの具体的構成を示す図
タの具体的構成を示す図
【図4】同上第1の実施形態の動作を説明するタイムチ
ャート
ャート
【図5】本発明の第2の実施形態のスイッチ回路の構成
を示す図
を示す図
【図6】同上第2の実施形態の動作を説明するタイムチ
ャート
ャート
【図7】本発明の第3の実施形態の電気回路の構成を示
す図
す図
【図8】同上第3の実施形態の動作を説明するタイムチ
ャート
ャート
【図9】衝撃等の影響を受けて入力信号のレベルが短時
間に増減する場合を説明する図
間に増減する場合を説明する図
【図10】本発明の第4の実施形態の電気回路の構成を
示す図
示す図
【図11】同上第4の実施形態のレベル変化率を検出す
る動作を説明するタイムチャート
る動作を説明するタイムチャート
【図12】同上第4の実施形態の動作を説明するタイム
チャート
チャート
【図13】従来の信号変化検出装置の電気回路の構成を
示す図
示す図
【図14】振動や衝撃等の影響を除去するためのローパ
スフィルターを示す図
スフィルターを示す図
11,SG1,SG51 発振器
SW1 スイッチ素子
C4,C4’ コンデンサ
12,12' 増幅器
13,14,15,16,17,18 倍電圧整流回路
C7,C51,C52 オフディレ−
WC1,WC41,WC51,WC52,WC53 ウィ
ンドウ・コンパレータ SG1’ 発振回路 DC41,DC51 立ち上がり微分回路 T41 トランス D42 ダイオードブリッジ RY 電磁リレー OND1 オンディレー
ンドウ・コンパレータ SG1’ 発振回路 DC41,DC51 立ち上がり微分回路 T41 トランス D42 ダイオードブリッジ RY 電磁リレー OND1 オンディレー
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(56)参考文献 国際公開第94/23303(WO,A1)
国際公開第95/23496(WO,A1)
国際公開第95/33190(WO,A1)
国際公開第96/10750(WO,A1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G01D
G01L
G01P
Claims (4)
- 【請求項1】入力信号のレベルが変化状態にあるか否か
を検出して変化なしの時に高レベルの出力信号を発生し
変化状態にある時に低レベルの出力信号を発生する信号
変化検出装置において、前記入力信号に高周波交流信号
を重畳する信号発生手段と、該信号発生手段の高周波交
流信号が重畳された合成信号を所定の周期でスイッチン
グするスイッチ手段と、該スイッチ手段のスイッチング
された出力信号を増幅し、前記スイッチ手段が開成した
時の入力レベルと前記スイッチ手段が閉成した時の入力
レベルとの差が所定値以上である場合に前記スイッチ手
段が閉成した状態が継続する間の増幅出力が飽和する増
幅手段と、前記スイッチ手段の出力と前記増幅手段の入
力との間に介装された結合コンデンサと、前記増幅手段
の交流増幅出力を整流する整流手段と、該整流手段の出
力の立ち下がり時のレベルを一定期間高レベルに保持す
るレベル保持手段と、該レベル保持手段の出力信号と前
記入力信号との論理積演算を行い、両信号が共に所定値
以上の高レベルにある時前記入力信号のレベル変化なし
を示す高レベルに相当する論理値1の出力を発生すると
共に故障時には低レベルに相当する論理値0の出力を発
生するフェールセーフな第1の論理積演算手段とを含ん
で構成したことを特徴とする信号変化検出装置。 - 【請求項2】前記スイッチ手段は、電磁リレーと、該電
磁リレーを所定の周期でスイッチングする制御信号を発
生すると共に故障時には前記制御信号の周期が短くなる
ことのない制御信号発生手段と、該制御信号発生手段の
制御信号に基づいて前記電磁リレーを駆動する駆動手段
とを含み、故障時には前記駆動手段が前記電磁リレーの
駆動を停止するフェールセーフな構成であることを特徴
とする請求項1記載の信号変化検出装置。 - 【請求項3】前記スイッチ手段が閉成するタイミングと
前記整流手段の出力信号が高レベルになるタイミングと
が一致するか否かを検出し一致する時高レベルの出力を
発生する閉成検出部、及び前記スイッチ手段が開成する
タイミングと前記整流手段の出力信号が低レベルになる
タイミングとが一致しているか否かを検出し一致する時
高レベルの出力を発生する開成検出部を有し、前記閉成
検出部の高レベル出力と前記開成検出部の高レベル出力
とが交互に発生する場合前記スイッチ手段のスイッチン
グ動作が正常であると判断するスイッチ検査手段を含
み、該スイッチ検査手段で前記スイッチ手段のスイッチ
ング動作が正常であると判断されたとき前記第1の論理
積演算手段で行われた論理積演算結果を有効とする構成
としたことを特徴とする請求項1又は2記載の信号変化
検出装置。 - 【請求項4】前記入力信号のレベル変化の割合を求め、
該レベル変化の割合が一定値を超えた時低レベルの出力
信号を発生し、前記レベル変化の割合が一定値以下の時
高レベルの出力信号を発生する変化率検出手段と、該変
化率検出手段の出力信号と前記整流手段の出力信号との
論理積演算を行い、両信号が共に所定値以上の高レベル
にある時高レベルに相当する論理値1の出力を発生する
と共に故障時には低レベルに相当する論理値0の出力を
発生するフェールセーフな第2の論理積演算手段とを含
み、該第2の論理積演算手段から高レベルに相当する論
理値1の出力が発生したとき前記第1の論理積演算手段
で行われた論理積演算結果を有効とする構成としたこと
を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の信号
変化検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31237195A JP3400219B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 信号変化検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31237195A JP3400219B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 信号変化検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09152356A JPH09152356A (ja) | 1997-06-10 |
JP3400219B2 true JP3400219B2 (ja) | 2003-04-28 |
Family
ID=18028458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31237195A Expired - Fee Related JP3400219B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 信号変化検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3400219B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4355058B2 (ja) | 1999-07-27 | 2009-10-28 | 日本信号株式会社 | 電源装置 |
CN111290121A (zh) * | 2020-03-05 | 2020-06-16 | 淮阴工学院 | 一种两边位置可控的狭缝装置及其控制方法 |
-
1995
- 1995-11-30 JP JP31237195A patent/JP3400219B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09152356A (ja) | 1997-06-10 |
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