JP3399987B2 - 抵抗付遮断器 - Google Patents

抵抗付遮断器

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JP3399987B2 JP27620592A JP27620592A JP3399987B2 JP 3399987 B2 JP3399987 B2 JP 3399987B2 JP 27620592 A JP27620592 A JP 27620592A JP 27620592 A JP27620592 A JP 27620592A JP 3399987 B2 JP3399987 B2 JP 3399987B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/02Details
    • H01H33/04Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts
    • H01H33/16Impedances connected with contacts
    • H01H33/168Impedances connected with contacts the impedance being inserted both while closing and while opening the switch

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  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
  • Circuit Breakers (AREA)
  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、高電圧化が進んだ電力
系統の変電所などに用いられる遮断器に係り、特に抵抗
を介して投入、遮断を行う抵抗接点を、抵抗を介さない
接点と並列に装備した抵抗付遮断器に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】一般に、50万ボルト用の遮断器に対し
て無負荷の送電線を投入する場合、大きな過電圧が発生
することが知られている。この過電圧を抑制するため
に、まず抵抗を介して送電線を接続し、その後、抵抗を
短絡して投入を完了する抵抗付遮断器が採用されてい
る。このような抵抗付遮断器のうち、50万ボルト用の
遮断器の構成の一例を図5に示す。 【0003】絶縁ガスを封入したタンク1内には、2つ
の主接点2a,2bが設けられている。各主接点2a,
2bには、それぞれ抵抗体3a,3bが接続され、さら
に、抵抗体3a,3bには、抵抗接点4a,4bが接続
されている。また、タンク1の下部には操作機構部5が
設けられており、この操作機構部5は、タンク1内に設
けられた回転リンク6a,6bを介して主接点2a,2
bおよび抵抗接点4a,4bに接続されている。そし
て、この操作機構部5の駆動力が、回転リンク6a,6
bによって方向変換され、主接点2a,2bおよび抵抗
接点4a,4bの開閉駆動力として与えられるように構
成されている。 【0004】以上のような構成を有する抵抗付遮断器に
おいて、投入時には、主接点2a,2bの投入動作に1
0ms程度先行して抵抗接点4a,4bを投入して抵抗
体3a,3bを接続する。これにより、過電圧を抑制す
ることができ、この状態で主接点2a,2bを投入す
る。また、遮断時には、主接点2a,2bに先行して抵
抗接点4a,4bを遮断させる。すなわち、この抵抗付
遮断器においては、投入時および遮断時のいずれの場合
にも、抵抗接点4a,4bを主接点2a,2bに対して
常に先行して動作させればよい。そのため、操作機構部
5の構造は、バネ機構などを使った比較的簡単な構造で
済み、また、設置数も一つで十分対応できる。 【0005】ところで、近年の電力需要の増大により、
発変電所の容量は増加の一途をたどっている。また、電
力の大量消費地である都市部近傍に発電所を建設するこ
とは年々困難となっている。このような状況下では、送
電線路は長距離化し、送電効率を高めるために送電系統
は高電圧化する傾向にある。そのため、100万ボルト
(UHV)のような超超高電圧化された送電系統も計画
されている。 【0006】このように超超高電圧化された送電系統に
用いられる遮断器として、例えば100万ボルト(UH
V)用の抵抗付遮断器が提案されている。この抵抗付遮
断器では、主接点に生じる遮断後の再起電圧の上昇率を
緩和し、遮断動作を容易にするために、遮断時に主接点
と並列に抵抗を挿入する方式が取られている。また、主
接点と並列に抵抗を挿入する方式が、遮断時だけでな
く、地絡などの遮断後に生じる過電圧を抑制することを
目的として採用されることもある。 【0007】このような抵抗投入遮断方式の抵抗付遮断
器の構成の一例を図6を参照して説明する。すなわち、
抵抗付遮断器には主接点2と並列に抵抗体3が接続され
ている。抵抗体3には、遮断時に主接点2よりも30〜
40ms遅れて抵抗体3を遮断するために、抵抗接点7
が直列に接続されている。また、投入時には、50万ボ
ルト用遮断器と同様に、抵抗体3を介して主接点2より
約10ms先行して投入し、過電圧を抑制した後、主接
点2を投入する必要がある。 【0008】このように、100万ボルト用の抵抗付遮
断器において、抵抗接点7には、主接点2に対して約1
0ms先行して投入動作を行い、遮断時には、30〜4
0ms遅れて遮断動作を行うという、極めて複雑な動作
が要求されている。このような抵抗接点7の動作を実現
するために、図6に示すように、主接点1を開閉する操
作機構部と共通の操作機構部を使用し、この操作機構部
5から抵抗接点7への駆動力の伝達を、何等かの遅延機
構部8を介することにより、主接点7に対して遅らせた
り早めたりするように構成することが考えられている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示し
た抵抗付遮断器において、抵抗接点7が主接点2に遅れ
て投入されたり、先行して開離したりすると、遮断器が
破損するだけでなく、系統に大きな過電圧が発生して機
器の破損を招くので、十分な裕度を持って設計する必要
がある。しかし、裕度を増大させるに伴ない、抵抗体3
の通電時間が長くなると、抵抗体3の熱責務が苛酷にな
るので、それに対応して抵抗体3が巨大化するという不
具合が生じる。そのため、大きすぎない程度の適度な裕
度で設計することが望ましいが、主接点2と抵抗接点7
の投入遮断の遅延時間のばらつきが大きい場合には、裕
度を大きくしなければならない。 【0010】したがって、適度な裕度を確保するために
は、主接点2に対する抵抗接点7の先行投入動作および
遅延遮断動作を正確に実施させることが重要である。例
えば、操作機構の簡略化を図ることにより、抵抗接点7
の動作精度を高めることができる。なぜなら、操作機構
の構成を単純化する程、その信頼性を向上できるからで
ある。具体的には、図6に示すように、主接点2を開閉
する操作機構部と共通の操作機構部5によって、何等か
の遅延機構部8を介して抵抗接点7の開閉動作を行うこ
とが考えられる。この場合、遅延機構部8には、抵抗接
点7に対する駆動力の伝達を遅らせたり早めたりする特
殊な機能が要求されるため、従来、このような遅延機構
部8および操作機構部5を含む操作機構全体の構造は複
雑化し易く、操作機構の簡略化による信頼性の向上は困
難であった。 【0011】本発明は、以上のような従来技術の有する
問題点を解消するために提案されたものであり、その目
的とするところは、複雑な動作が要求される抵抗接点
を、単純な構成で高い信頼性を発揮する操作機構によっ
て正確に駆動し、適度な裕度を確保して安全性の向上に
貢献可能な抵抗付遮断器を提供することである。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明による抵抗付遮断
器は、絶縁ガスを封入したタンク内に主接点が設けら
れ、この主接点と並列に抵抗が接続されるとともに、前
記主接点と並列に接続されかつ前記抵抗と直列に接続さ
れた抵抗接点が前記タンク内に絶縁物にて絶縁支持され
た抵抗付遮断器において、次のような特徴を有するもの
である。 【0013】すなわち、前記タンクの下部にはリンク機
構部が設置され、前記リンク機構部には、個別に回転可
能な第1、第2のレバーが、その回転軸が同軸となるよ
うに配置され、前記第1のレバーには、前記主接点が接
続されるとともに、主接点操作棒を介して前記主接点の
開閉動作を操作する主接点操作機構が連結され、前記第
2のレバーには、前記抵抗接点が接続されるとともに、
抵抗接点操作棒を介して前記抵抗接点の開閉動作を操作
する抵抗接点操作機構が連結され、前記抵抗接点操作機
構には、前記主接点操作機構による前記主接点の開極動
作より所定の遅延時間分だけ遅れて前記抵抗接点操作機
構による前記抵抗接点の開極動作を行わせる遅延機構が
接続されており、前記第1、第2のレバーには、切欠き
構造を有し、互いに押圧係合する第1、第2のカップリ
ングがそれぞれ設けられ、前記第1、第2のカップリン
グの係合部は、前記主接点、抵抗接点が遮断状態にある
時、概ね接触するように配置され、前記第1、第2のカ
ップリングは、接点の投入動作時には、第1、第2のカ
ップリングの係合部に対し、投入動作時の回転方向に対
して主接点に接続された第1のレバーに設けられた第1
のカップリングが、抵抗接点に接続された第2のレバー
に設けられた第2のカップリングの後方に位置するよう
に配置され、第1のカップリングと第2のカップリング
が係合して一体に回転し、一方、接点の遮断動作時に
は、第1、第2のカップリングの係合部に対し、遮断動
作時の回転方向に対して主接点に接続された第1のレバ
ーに設けられた第1のカップリングが、抵抗接点に接続
された第2のレバーに設けられた第2のカップリングの
前方に位置するように配置され、第1のカップリングが
第2のカップリングから解放されて独立に回転するよう
に構成され、前記抵抗接点遅延機構により遮断動作が遅
延される前記抵抗接点に対し、前記第1のカップリング
に接続された前記主接点が独立に先行して遮断動作した
後、前記第2のカップリングに接続された前記抵抗接点
が所定の遅延時間分だけ遅れて独立に遮断動作し、前記
主接点と抵抗接点がともに遮断動作が完了した時に、前
記第1、第2のカップリングは前記投入動作前の位置に
復帰するように構成されたことを特徴とする。 【0014】なお、投入動作時における抵抗接点の先行
投入動作を実現するための具体的な構成として、例え
ば、バネや浮動接触子などを使用した周知のワイプ構造
を抵抗接点に設け、主接点との間にワイプ差を設けるこ
とが可能である。 【0015】 【作用】以上のように構成された本発明においては、次
のような作用が得られる。すなわち、まず、主接点およ
び抵抗接点の投入動作時には、主接点操作機構の駆動力
によって、第1のレバーが回転するとともに、抵抗接点
操作機構の駆動力によって、第2のレバーが回転する。
この時、第1のレバーに設けられた第1のカップリング
と第2のレバーに設けられた第2のカップリングとが係
合することにより、第1のレバーと第2のレバーとが一
体に回転するため、主接点および抵抗接点が同時に駆動
される。この時の抵抗接点の接点問の距離は、主接点の
接点間の距離よりも短くなっている。この距離の差は主
接点および抵抗接点が同時に駆動されると抵抗接点が主
接点より約10ms先行して投入する値である。抵抗接
点は、抵抗接点を動作方向に移動可能とするバネによっ
て支持されており、抵抗接点が主接点から先行投入した
後、主接点の投入完了までバネが縮むことにより抵抗接
点の投入状態が保たれている。尚、バネの弾性力は抵抗
接点の開極動作時移動速度よりも遅くなるように選定さ
れているため、開極時は抵抗接点が主接点より先に開極
する。以上の構造より、主接点と抵抗接点が同時に駆動
されると、主接点に約10ms程度先行して抵抗接点が
投入される。したがって、この投入動作時において、第
1のカップリングと第2のカップリングとを時間差なく
係合させ、−体に動作させることにより、主接点の先行
投入動作を確実に防止し、抵抗接点の先行投入動作を確
実に行うことができる。 【0016】次に、主接点および抵抗接点の遮断動作時
の初期には、主接点操作機構の駆動力によって、第1の
レバーが回転を開始する一方、遅延機構によって、抵抗
接点操作機構の動作が抑止されるため、第2のレバーは
回転を開始しない。そのため、第1のレバーのみが回転
を開始する。この場合、第1のレバーに設けられた第1
のカップリングが、第2のカップリングから解放され、
独立に回転可能になるため、第2のカップリングが第1
のカップリングより先に回転することは不可能である。
したがって、抵抗接点が主接点よりも先行して開極する
ことを確実に防止することができ、第1のレバーの回転
により、主接点のみを先行して開極させ、電流零点で遮
断することができる。 【0017】そして、このような主接点のみの遮断状態
においては、第2のカップリングは、第1のカップリン
グから解放されているため、単独で自由に回転可能であ
る。すなわち、主接点の遮断動作完了時点から、遅延機
構により30〜40ms遅れて抵抗接点操作機構が開極
動作を開始し、第2のレバーが駆動され、抵抗接点が開
極し、電流零点で遮断する。 【0018】 【実施例】以下には、本発明による抵抗付遮断器を2点
切りのUHV用ガス遮断器に適用してなる一実施例につ
いて、図1および図2を参照して具体的に説明する。ま
ず、図1は抵抗付遮断器の全体を示す構成図である。こ
の図1中、図5及び図6に示した従来例の部材と同一部
材に関しては同一符号を付している。 【0019】すなわち、図1に示すように、絶縁ガスを
封入したタンク1内には、2つの主接点2a,2bが水
平に設けられ、2つの抵抗接点7a,7bがその中間部
に垂直に設けられている。この場合、主接点2a,2b
はそれぞれ、絶縁物9a,9bによりタンク1に対して
絶縁支持され、抵抗接点7a,7bはともに、絶縁物9
cによりタンク1に対して絶縁支持されており、主接点
2a,2bの内側端部と抵抗接点7a,7bの下端部と
は電気的に接続されている。 【0020】また、主接点2a,2bの上部には、抵抗
体3a,3bが設置されている。そして、抵抗体3a,
3bの内側端部は抵抗接点7a,7bの上端部に電気的
に接続されており、抵抗体3a,3bの外側端部は主接
点2a,2bの外側端部に電気的に接続されている。さ
らに、タンク1の下部には回転リンク6a,6bを動作
させるリンク機構部10および油圧操作機構部5が設置
されている。なお、図示していないが、抵抗接点7a,
7bには、バネや浮動接触子などを使用した周知のワイ
プ構造が設けられ、主接点との間にワイプ差が設けられ
ている。 【0021】続いて、図2は図1のリンク機構部を示す
模式的斜視図である。この図2に示すように、リンク機
構部10内には、主接点レバー軸11、抵抗接点レバー
軸12a,12b、連結レバー軸13が固定されてい
る。この場合、主接点レバー軸11と連結レバー軸13
とは、その端部が互いに対向する形で同軸上に配置され
ている。 【0022】主接点レバー軸11の周囲には、主接点操
作レバー14が固定されている。この主接点操作レバー
14は、機構側アーム14aと接点側アーム14bとを
有するL字形であり、その屈曲部にて主接点レバー軸1
1に取り付けられている。主接点操作レバー14の機構
側アーム14aの端部には、主接点操作棒15が接続さ
れており、この主接点操作棒15を介して主接点用油圧
操作機構5aが連結されている。また、主接点操作レバ
ー14の接点側アーム14bには、主接点補助リンク1
6が設けられている。この主接点補助リンク16は、回
転リンク6a,6bを介して主接点2a,2bに接続さ
れている。さらに、主接点レバー軸11の連結レバー1
3と対向する端部には、切欠きを有する第1のカップリ
ング17aが設けられている。 【0023】2つの抵抗接点レバー軸12a,12bの
うち、一方の抵抗接点レバー軸12aには、抵抗接点操
作レバー18および抵抗接点側レバー19aが取り付け
られており、他方の抵抗接点レバー軸12bには、抵抗
接点側レバー19bが取り付けられている。このうち、
抵抗接点操作レバー18の先端部には、抵抗接点操作棒
20が接続されており、この抵抗接点操作棒20を介し
て抵抗接点用油圧操作機構5bが連結されている。ま
た、2つの抵抗接点側レバー19a,19bには、それ
ぞれ、抵抗接点補助リンク21a,21bが設けられて
いる。この抵抗接点補助リンク21a,21bは、それ
ぞれ、回転リンク6a,6bを介して抵抗接点8a,8
bに接続されている。さらに、2つの抵抗接点レバー軸
12a,12b間は、抵抗接点連結リンク22によって
互いに連結されている。 【0024】連結レバー軸13には、連結レバー23が
固定されている。この連結レバー23は、連結リンク2
4を介して抵抗接点操作レバー18に連結されるととも
に、抵抗接点操作棒20にも連結されている。連結レバ
ー軸13の主接点レバー軸11と対向する端部には、切
欠きを有する第2のカップリング17bが設けられてお
り、前述した主接点レバー軸11の第1のカップリング
17aと押圧係合するように構成されている。すなわ
ち、本実施例においては、主接点レバー軸11および主
接点操作レバー14を含む全体が、本発明の第1のレバ
ーに相当するとともに、連結レバー軸13および連結レ
バー23を含む全体が、第2のレバーに相当する。 【0025】図3は、本実施例のカップリング部17を
軸に垂直な面で切断した状態を示す断面図であり、
(A)は遮断状態、(B)は投入状態、(C)は主接点
の開極から抵抗接点の開極までの状態をそれぞれ示して
いる。すなわち、第1、第2のカップリング17a,1
7bの断面は、図3の(A)に示すように、それぞれ、
ほぼ同じ角度の円弧を有する扇形とされ、対向する半径
同士を当接させた状態において、円形状の一部に、角度
の小さい円弧を有する小さい扇形を残すような形状とさ
れている。そして、接点の投入動作時には、主接点レバ
ー軸11の一方向への回転に伴ない、第1のカップリン
グ17aが同方向に回転し、この第1のカップリング1
7aによって、第2のカップリング17bを押圧し、連
結レバー軸13を同方向に回転させるように構成されて
いる。また、接点の遮断動作時には、主接点レバー軸1
1が投入動作時とは逆方向に回転し、第1のカップリン
グ17aが第2のカップリング17bから解放され、独
立に回転できるように構成されている。 【0026】また、抵抗接点用油圧操作機構5bには、
遅延機構部8が接続されている。この遅延機構部8は、
主接点用油圧操作機構5aによる主接点2a,2bの開
極動作に対して、抵抗接点用油圧操作機構5bによる抵
抗接点7a,7bの開極動作を30〜40ms程度遅れ
て行わせるように設定されている。 【0027】以上のように構成された本実施例の作用
を、図3を参照して説明する。 【0028】まず、図3の(A)に示すような遮断状態
においては、主接点2a,2bおよび抵抗接点7a,7
bがともに開極状態にある。この遮断状態から、主接点
用油圧操作機構5aと抵抗接点用油圧操作機構5bに投
入指令が入力されると、各油圧操作機構5a,5bによ
って、主接点操作軸15および抵抗接点操作軸20を介
して主接点操作レバー14および抵抗接点操作レバー1
8が駆動される。 【0029】この時、主接点レバー軸11に設けられた
第1のカップリング17aは、連結レバー軸13に設け
られた第2のカップリング17bを押圧しながら図中反
時計方向に回転する。そのため、主接点レバー軸11の
回転速度を連結レバー軸13の回転速度より速く設定し
ておくことにより、主接点操作レバー14と連結レバー
23とを同時に回転させることができ、この連結レバー
23に連結された抵抗接点操作レバー18および抵抗接
点側レバー19a,19bを同時に回転させることがで
きる。したがって、主接点2a,2bが抵抗接点7a,
7bに先行して投入動作することを確実に防止すること
ができ、主接点2a,2bと抵抗接点7a,7bを同時
に投入動作させることができる。 【0030】この場合、前述のように、抵抗接点7a,
7bにワイプ構造が設けられているため、ワイプ量の差
によって抵抗接点7a,7bが先行して投入され、抵抗
体3a,3bを介して外部回路と接続され、過電圧が抑
制される。この抵抗接点7a,7bの投入動作に10m
s程度遅れて主接点2a,2bが投入され、抵抗体3
a,3bをバイパスする。そして、このような主接点2
a,2bおよび抵抗接点7a,7bの投入状態におい
て、カップリング部17は、図3の(B)に示すような
位置関係にある。 【0031】次に、図3の(B)に示すような投入状態
から、主接点用油圧操作機構5aと遅延機構部8に遮断
指令が入力されると、主接点用油圧操作機構5aによっ
て、主接点操作軸15を介して主接点操作レバー14が
駆動される。一方、抵抗接点用油圧操作機構5bは、遅
延機構部8によりその動作を抑止されるため、この時点
では開極動作を開始しない。 【0032】そのため、主接点側の機構のみが開極動作
を開始し、主接点レバー軸11に設けられた第1のカッ
プリング17aは、連結レバー軸13に設けられた第2
のカップリング17bから離れるように図中時計方向に
回転する。この場合、第2のカップリング17bは、第
1のカップリング17aから解放される上、遅延機構部
8によって駆動力の供給も抑止されているため、第1の
カップリング17aより先に回転することは不可能であ
る。したがって、抵抗接点7a,7bが主接点2a,2
bに先行して開極することを確実に防止することがで
き、主接点操作レバー14の動作により、主接点2a,
2bのみを先行して開極させ、電流零点で遮断すること
ができる。 【0033】この結果、電流は、抵抗体3a,3bおよ
び抵抗接点7a,7bを介して流れるようになる。この
ような主接点2a,2bのみの遮断状態において、カッ
プリング部17は、図3の(C)に示すような位置関係
にある。すなわち、第1のカップリング17aと第2の
カップリング17bは、投入状態において当接していた
面と反対側の面で当接している。 【0034】そして、図3の(C)に示すような主接点
2a、2bのみの遮断状態において、第2のカップリン
グ17bは、開極方向である図中時計方向に関して、第
1のカップリングから解放されているため、単独で自由
に回転可能である。すなわち、前述したような主接点2
a、2bの遮断動作完了時点から、遅延機構部8により
30〜40ms遅れて抵抗接点用油圧操作機構5bが開
極動作を開始し、抵抗接点操作軸20を介して抵抗接点
操作レバー18が駆動され、抵抗接点7a、7bが開極
し、電流零点で遮断する。抵抗接点7a、7bが遮断完
了し、主接点2a、2b、抵抗接点7a、7bがともに
遮断完了した時には、第1のカップリング17a、第2
のカップリング17bは図3(A)に示す位置に復帰す
るので、次の投入動作に備えることができる。 【0035】以上のように、本実施例によれば、2つの
油圧操作機構5a,5bおよび1つの遅延機構部8によ
って、主接点2a,2bと抵抗接点7a,7bとを個別
に駆動することができ、投入動作時には抵抗接点7a,
7bを主接点2a,2bに対して10ms程度先行して
投入動作させ、遮断動作時には抵抗接点7a,7bを主
接点2a,2bに対して30〜40ms程度遅延して遮
断動作させることができる。 【0036】しかも、主接点レバー軸11に設けた第1
のカップリング17aと連結レバー軸13に設けた第2
のカップリング17bとにより、投入動作時において
は、主接点2a,2bとを確実に一体に駆動できるた
め、抵抗接点7a,7bの先行投入を確実に行うことが
でき、遅延時間のバラツキも少ない。また、遮断動作時
には、抵抗接点レバー軸12a,12bは、連結レバー
軸13に拘束される形となり、かつ、連結レバー軸13
は、カップリング部17の機能により、主接点レバー軸
11よりも先に回転することはできない。したがって、
抵抗接点7a,7bが、主接点2a,2bの開極以前に
開極することを確実に防止でき、動作信頼性を向上する
ことができる。 【0037】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、この技術分野の当業者であれば、他の
各種の実施例を同様に考えることができ、それらはすべ
て本発明の範囲に含まれるものである。 【0038】例えば、図4に示すように、前記実施例に
おける主接点操作レバー14と第1のカップリング17
aを一体化して単体の主接点操作レバー(第1のレバ
ー)31とし、連結レバー32と第2のカップリング1
7bを一体化し、さらに一方の抵抗接点側レバー19b
の機能をも合わせて単体の連結レバー(第2のレバー)
32とし、抵抗接点操作レバー18と残りの抵抗接点側
レバー19aを一体化して単体の抵抗接点操作レバー3
3とする構成なども可能である。このように構成した場
合には、機構全体を簡略化することができるとともに、
主接点操作レバー31と連結レバー32を一つの軸34
に回転可能に取り付けることにより、両レバー間の軸心
のずれを最小限に止めることができる。 【0039】 【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
主接点用と抵抗接点用の2つの操作機構を設け、これら
の操作機構に第1、第2のレバーをそれぞれ連結し、主
接点と抵抗接点に個別に接続するとともに、第1、第2
のレバー間にカップリング部を設けるという簡単な構成
により、複雑な動作が要求される抵抗接点を、単純な構
成で高い信頼性を発揮する操作機構によって正確に駆動
し、適度な裕度を確保して安全性の向上に貢献可能な抵
抗付遮断器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による抵抗付遮断器を2点切りのUHV
用ガス遮断器に適用してなる一実施例を示す構成図。 【図2】図1のリンク機構部を示す模式的斜視図。 【図3】図1のカップリング部を軸に垂直な面で切断し
た状態を示しており、(A)は遮断状態、(B)は投入
状態、(C)は主接点の開極から抵抗接点の開極までの
状態を示す断面図。 【図4】本発明による他の実施例のリンク機構部を示す
模式的斜視図。 【図5】従来の50万ボルト用の抵抗付遮断器の一例を
示す構成図。 【図6】従来の抵抗投入遮断方式の抵抗付遮断器の構成
の一例を示す説明図。 【符号の説明】 1…タンク 2,2a,2b…主接点 3,3a,3b…抵抗体 4a,4b,7,7a,7b…抵抗接点 5…油圧操作機構部(操作機構部) 5a…主接点用油圧操作機構 5b…抵抗接点用油圧操作機構 6a,6b…回転リンク 8…遅延機構部 9a〜9c…絶縁物 10…リンク機構部 11…主接点レバー軸 12a,12b…抵抗接点レバー軸 13…連結レバー軸 14…主接点操作レバー 14a…機構側アーム 14b…接点側アーム 15…主接点操作棒 16…主接点補助リンク 17…カップリング部 17a…第1のカップリング 17b…第2のカップリング 18…抵抗接点操作レバー 19a,19b…抵抗接点側レバー 20…抵抗接点操作棒 21a,21b…抵抗接点補助リンク 22…抵抗接点連結リンク 23…連結レバー 24…連結リンク 31…主接点操作レバー 32…連結レバー 33…抵抗接点操作レバー 34…軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−5162(JP,A) 特開 平6−103864(JP,A) 特開 平6−111691(JP,A) 特開 平5−290694(JP,A) 特開 平5−290683(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 33/70 - 33/99 H01H 33/16 H01H 33/42

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 絶縁ガスを封入したタンク内に主接点が
    設けられ、この主接点と並列に抵抗が接続されるととも
    に、前記主接点と並列に接続されかつ前記抵抗と直列に
    接続された抵抗接点が前記タンク内に絶縁物にて絶縁支
    持された抵抗付遮断器において、 前記タンクの下部にはリンク機構部が設置され、 前記リンク機構部には、個別に回転可能な第1、第2の
    レバーが、その回転軸が同軸となるように配置され、 前記第1のレバーには、前記主接点が接続されるととも
    に、主接点操作棒を介して前記主接点の開閉動作を操作
    する主接点操作機構が連結され、 前記第2のレバーには、前記抵抗接点が接続されるとと
    もに、抵抗接点操作棒を介して前記抵抗接点の開閉動作
    を操作する抵抗接点操作機構が連結され、前記抵抗接点操作機構には、前記主接点操作機構による
    前記主接点の開極動作より所定の遅延時間分だけ遅れて
    前記抵抗接点操作機構による前記抵抗接点の開極動作を
    行わせる遅延機構が接続されており、 前記第1、第2のレバーには、切欠き構造を有し、互い
    に押圧係合する第1、第2のカップリングがそれぞれ設
    けられ、前記第1、第2のカップリングの係合部は、前
    記主接点、抵抗接点が遮断状態にある時、概ね接触する
    ように配置され、 前記第1、第2のカップリングは、接点の投入動作時に
    は、第1、第2のカップリングの係合部に対し、投入動
    作時の回転方向に対して主接点に接続された第1のレバ
    ーに設けられた第1のカップリングが、抵抗接点に接続
    された第2のレバーに設けられた第2のカップリングの
    後方に位置するように配置され、第1のカップリングと
    第2のカップリングが係合して一体に回転し、 一方、 接点の遮断動作時には、第1、第2のカップリン
    グの係合部に対し、遮断動作時の回転方向に対して主接
    点に接続された第1のレバーに設けられた第1のカップ
    リングが、抵抗接点に接続された第2のレバーに設けら
    れた第2のカップリングの前方に位置するように配置さ
    れ、 第1のカップリングが第2のカップリングから解放され
    て独立に回転するよう に構成され、 前記抵抗接点遅延機構により遮断動作が遅延される前記
    抵抗接点に対し、前記第1のカップリングに接続された
    前記主接点が独立に先行して遮断動作した後、前記第2
    のカップリングに接続された前記抵抗接点が所定の遅延
    時間分だけ遅れて独立に遮断動作し、前記主接点と抵抗
    接点がともに遮断動作が完了した時に、前記第1、第2
    のカップリングは前記投入動作前の位置に復帰するよう
    に構成された ことを特徴とする抵抗付遮断器。
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