JP3399935B1 - 流量測定方法 - Google Patents

流量測定方法

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JP3399935B1
JP3399935B1 JP2002296480A JP2002296480A JP3399935B1 JP 3399935 B1 JP3399935 B1 JP 3399935B1 JP 2002296480 A JP2002296480 A JP 2002296480A JP 2002296480 A JP2002296480 A JP 2002296480A JP 3399935 B1 JP3399935 B1 JP 3399935B1
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Abstract

【要約】 【課題】 流量に適した時間間隔を置いて流量を測定
し、それにより電力消費を最小限に抑えることができる
超音波流量測定方法を提供する。 【解決手段】 流体に対して超音波を発信してから受信
するまでの伝播時間をもとに流体の流量を測定する流量
測定方法において、予め設定された流量と計測時間間隔
との関係に基づいて、流量に対応した計測時間間隔を決
定する。この流量測定方法では、計測時間間隔の経過
後、再度計測時間間隔を決定することが好ましい。ま
た、流量と計測時間間隔との関係は、流量が増加した場
合に計測時間間隔を短くすることが好ましい。または、
流量と計測時間間隔との関係は、流量が増加した場合に
計測時間間隔を段階的に短くすることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、超音波を用いた
ガスや液体の流量測定方法に関する。
【0002】
【発明の背景】米国特許第4,483,202号に超音
波流量計が開示されている。この流量計は、流体の流れ
る導管と、流体の流れる方向と斜めに交差する線上にお
いて上記導管に設けた一対の超音波変換器を備えてい
る。操作の際には、まず流れの方向に関して上流側に配
置された超音波変換器から下流側に向けて超音波が発信
され、これが下流側の超音波変換器で受信される。そし
て、発信から受信までの伝播時間が求められる。次に、
流れの方向に関して下流側に配置された超音波変換器か
ら上流側に向けて超音波が発信され、これが上流側の超
音波変換器で受信され、発信から受信までの伝播時間が
求められる。そして、これら2つの伝播時間を公知の式
に代入すると流体の流速が求められ、さらにその流速を
用いて流量が求められる。
【0003】しかし、上述のような公知の超音波流量計
では、流量に拘わらず一定の時間間隔を置いて超音波を
発信して流速、流量を測定している。また、そのために
従来の超音波流量計では、電力消費量が大きく、電池で
駆動するとその電池が短期間で消耗するという問題があ
った。
【0004】
【発明の概要】本発明は、流量に適した時間間隔を置い
て流量を測定し、それにより電力消費を最小限に抑える
ことができる超音波流量測定方法を提供することを目的
とする。
【0005】この目的を達成するために、本発明の第1
の形態の流量測定方法は、流体に対して超音波を発信
し、前記超音波を受信するまでの伝播時間をもとに前記
流体の流量を測定する流量測定方法において、予め設定
された流量と計測時間間隔との関係に基づいて、流量に
対応した計測時間間隔を決定することを特徴とする。こ
の流量測定方法では、計測時間間隔の経過後、再度計測
時間間隔を決定することが好ましい。さらに、流量と計
測時間間隔との関係は、流量が増加した場合に計測時間
間隔を短くすることが好ましい。または、流量と計測時
間間隔との関係は、流量が増加した場合に計測時間間隔
を段階的に短くすることが好ましい。
【0006】本発明の第2の形態は、流体に対して超音
波を発信し、前記超音波を受信するまでの伝播時間をも
とに前記流体の流量を測定する流量測定方法において、
複数の前記流量を流量データとして格納し、予め設定さ
れた流量と計測時間間隔との関係に基づいて、前記流量
データに対応した計測時間間隔を決定することを特徴と
する。この流量測定方法では、計測時間間隔の経過後、
再度計測時間間隔を決定することが好ましい。また、新
たな流量データを格納するときに、予め格納された前記
流量データのうち最も古い流量データを消去することが
好ましい。
【0007】本発明の第3の形態は、流体に対して超音
波を発信し、前記超音波を受信するまでの伝播時間をも
とに前記流体の流量を測定する流量測定方法において、
予め設定された流量と遅延時間との関係に基づいて、流
量に対応した遅延時間を決定することを特徴とする。こ
の流量測定方法では、遅延時間の経過後、再度遅延時間
を決定することが好ましい。さらに、流量と遅延時間と
の関係は、流量が増加した場合に遅延時間を短くするこ
とが好ましい。または、流量と遅延時間との関係は、流
量が増加した場合に遅延時間を段階的に短くすることが
好ましい。
【0008】本発明の第4の形態は、流体に対して超音
波を発信し、前記超音波を受信するまでの伝播時間をも
とに前記流体の流量を測定する流量測定方法において、
複数の前記流量を流量データとして格納し、予め設定さ
れた流量と遅延時間との関係に基づいて、前記流量デー
タに対応した遅延時間を決定することを特徴とする。こ
の流量測定方法では、遅延時間の経過後、再度遅延時間
を決定することが好ましい。また、新たな流量データを
格納するときに、予め格納された前記流量データのうち
最も古い流量データを消去することが好ましい。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の好適な実
施の形態を説明する。図1は第1実施例にかかる超音波
流量計の制御ブロック図で、超音波流量計の全体が符号
1で示してある。この流量計1において、符号2は図示
しないガス燃焼装置に接続された断面円形の導管を示
し、この導管2の中を燃焼装置に供給する流体すなわち
ガスが矢印4方向に流れるようになっている。符号6は
超音波を発信する振動子(発信器)、符号8は振動子6
から発信された超音波を受信する超音波振動子(受信
器)を示し、これらの振動子6と8は、導管2の中心軸
10と所定の角度φをもって交差する線12上で対向す
るように導管2にそれぞれ取り付けてある。符号14は
トリガ部を示し、このトリガ部14は後述する方法によ
り決定されるタイミングでトリガ信号を出力する。符号
16は発信部を示し、この発信部16は上記トリガ信号
を受信すると、振動子6を駆動するバースト信号を出力
する。符号18は増幅部を示し、振動子8が超音波を検
出したときに発信する信号を増幅する。符号20は比較
部を示し、振動子6が超音波を発信してから振動子8が
その超音波を受信するまでの時間(伝播時間)に対応し
た信号を作成して出力する。符号22は計時部を示し、
この計時部22は比較部20の出力信号から上記伝播時
間を演算して求める。符号24は流量演算部で、この流
量演算部24は後に説明する計算に基づいて上記伝播時
間から導管2内を流れる流体の流量を演算する。符号2
6はタイミング制御部で、このタイミング制御部26
は、流量からトリガ部14がトリガ信号を出力するタイ
ミングを決定する。
【0011】本実施例では、上記タイミングは、図2に
示す流量と計測時間間隔との関係(特性曲線)から計測
時間間隔として求められ、流量が大きくなるにしたがっ
て計測時間間隔が短くなるように設定される。
【0012】流量計1の動作を説明する。トリガ部14
からトリガ信号が出力されると、その信号に基づいて発
信部16がバースト信号を作成しこれを出力する。振動
子6は上記バースト信号により駆動され、振動子8に向
けて超音波を発信する。この超音波は振動子8で受信さ
れ、その受信信号が増幅器18で増幅される。次に、比
較部20は超音波伝播時間に対応する信号を作成してこ
れを計時部22に出力する。計時部22は上記伝播時間
を演算し、流量演算部24が上記伝播時間から流量を演
算する。続いて、タイミング制御部26は、図2の関係
から求めた流量をもとにこれに対応する計測時間間隔を
求める。具体的に、今回計測した流量が前回測定した流
量よりも増加していれば計測時間間隔は短く設定され、
逆に減少していれば計測時間間隔は長く設定される。続
いて、トリガ部14は新たに設定された計測時間間隔を
置いてトリガ信号を出力して振動子6を駆動し、この振
動子6から発信された超音波を振動子8で検出して流量
が測定される。以後、同様の処理が繰り返される。
【0013】以上のように、ガスメータのように流量積
算値を正確に求める必要がある装置では流量が大きいと
きの測定誤差は積算値に大きな影響を与えるが、本発明
では流量計測は流量が大きくなるにしたがって頻繁に行
われて正確な積算値が求められる。
【0014】計時部22における伝播時間の演算につい
て説明する。静止している流体中を超音波が伝達する速
度をc、流体の流れの速度をvとすると、流れの方向に
沿った超音波の伝播速度は(c+v)となる。また、振
動子6から振動子8までの超音波伝播時間tは以下の式
(1)で与えられる。
【0015】 t=L(c+v・cosφ) (1) なお、式(1)中、Lは振動子6と8との間隔である。
式(1)は以下の式(2)ように変形できる。 v=(L/t−c)/cosφ (2) ここでL、c、φは既知であるから、伝播時間tを計測
すれば、流速が求められる。また、流量Qは以下の式
(3)で与えられる。 Q=K・S・v (3) なお、式(3)中、導管2の断面積をS、補正係数をK
である。ところで、流量と計測時間間隔との関係は、図
3に示すように流量の増加とともに計測時間間隔を段階
的に減少するものであってもよいし、図4に示すように
計測時間間隔が流量に反比例するものでもよい。
【0016】第1実施例では、予め設定された流量と計
測時間間隔との関係に基づいて、計測された流量から計
測時間間隔をタイミング制御部26で決定したが、計測
流量からトリガ部14が出力するトリガ信号の遅延時間
を求め、この遅延時間の経過後にトリガ部14を駆動す
るようにしてもよい。
【0017】なお、流量と遅延時間との関係は、流量の
増加と共に遅延時間が全体的に減少するものであれば、
直線的関係(図5)、段階的関係(図6)、又は反比例
関係(図7)のいずれでもよい。
【0018】第2実施例: 図8は第2実施例の超音波流量計1Aを示し、図1の超
音波流量計と多くの共通した構成要素を有し、これら共
通の構成要素は同様の機能を達成するので共通の符号で
記してある。しかし、この超音波流量計1Aは流量デー
タを格納する記憶部28が付加されている。この記憶部
28では、流量演算部24で演算された所定個数の複数
の流量値が順次流量データとして格納され、最新の流量
データを最古の流量データと置き換えてデータを更新す
る。また、格納されている複数の流量データの平均値を
もとに、タイミング制御部30で計測時間間隔又は遅延
時間がそれぞれ図2から4、図5から7の関係から設定
される。
【0019】流量と計測時間間隔又は遅延時間との関係
は、現在流量が増加傾向にあるか減少傾向にあるかを考
慮して補正するのが好ましい。例えば、タイミング制御
部30では、図9のフローチャートに示すように、記憶
部28に格納されている流量データから流量が現在増加
傾向にあるか減少傾向にあるかを判定する。そして、流
量が増加傾向にあるときは、流量が安定しているときの
同一流量に対する計測時間間隔又は遅延時間よりも短く
補正し、流量が減少傾向にあるときは遅延時間を長く補
正し、補正された計測時間間隔又は遅延時間に基づいて
トリガ信号が出力される。このようにして補正された流
量と計測時間間隔又は遅延時間との関係が図10に示し
てある。このような流量補正によれば、例えば流量が急
激に増加する場合に、流量の増加量を正確に計測できる
という利点がある。
【0020】第3実施例:図11は第3実施例の超音波
流量計1Bを示し、図1の超音波流量計と多くの共通し
た構成要素を有し、これら共通の構成要素は同様の機能
を達成するので共通の符号で記してある。この超音波流
量計1Bでは、一般にガスが消費される時間帯とそうで
ない時間帯によって計測時間間隔又は遅延時間を変更す
る機能が付加されている。具体的に、超音波流量計1B
はクロック32を備えており、このクロック32から出
力された現在時刻がタイミング制御部34に出力され
る。タイミング制御部34では、図12のフローチャー
トに示すように、時刻情報から現在がガスの大量消費時
間帯か否か判定する。例えば、午前零時から午前5時ま
での深夜時間帯がガス低消費時間帯、その他の時間帯が
ガス高消費時間帯と設定されており、現在時刻がいずれ
の時間帯に属するかを判定する。また、現在時刻がガス
低消費時間帯と判定すると、計測時間間隔(又は遅延時
間)を所定の長い時間に設定する。ここで設定される計
測間隔時間又は遅延時間は、図2から4(又は図5から
7)の関係に基づいて流量から求められる時間と違って
独自のものである。次に、流量が変化したか否かを判定
し、流量に変更があれば、新たに求めた流量から図2か
ら4の関係に基づいて計測時間間隔、又は図5から7の
関係に基づいては遅延時間を新たに設定する。
【0021】この実施例によれば、ガスが使用されてい
ない深夜の時間帯には計測時間間隔又は遅延時間をより
長く設定して不要な電気の消費が抑えられる。また、た
とえ深夜であってもガスが消費されたときには流量に応
じた計測時間間隔又は遅延時間を置いて流量が測定され
る。
【0022】また、季節により流体例えばガスの消費量
が異なる地域では、時刻に代えて、又は時刻と共に月日
の情報をクロックから出力し、これらの情報を参考にし
て流量計測を制御してもよい。
【0023】第4実施例:図13は第4実施例の超音波
流量計1Cを示し、図1の超音波流量計と多くの共通し
た構成要素を有し、これら共通の構成要素は同様の機能
を達成するので共通の符号で記してある。この超音波流
量計1Cでは、ガスが消費される機器、例えばストーブ
36、コンロ38、給湯器40の作動状態がタイミング
制御部42に入力されるようになっている。上記タイミ
ング制御部42では、図14のフローチャートに示すよ
うに、ガス消費機器36、38、又は40が停止してい
るか否かを判定する。そして、いずれのガス消費機器も
停止中と判定すると、計測時間間隔(又は遅延時間)を
所定の長い時間に設定する。ここで設定される計測間隔
時間(又は遅延時間)は、図2から4(図5から7)の
関係に基づいて流量から求められる時間と違って独自の
ものである。次に、流量が変化したか否かを判定し、流
量に変更があれば、新たに求めた流量から図2から4の
関係に基づいて計測時間間隔、又は図5から7の関係に
基づいては遅延時間を新たに設定する。この実施例によ
れば、ガスが消費されていないときは計測時間間隔又は
遅延時間がより長く設定され、不要な電気の消費が抑え
られる。
【0024】第5実施例:図15は第5実施例の超音波
流量計1Dを示し、図1の超音波流量計と多くの共通し
た構成要素を有し、これら共通の構成要素は同様の機能
を達成するので共通の符号で記してある。この超音波流
量計1Dでは、超音波の発信と受信の両方の機能を有す
る振動子44と46が、導管2の中心軸10と所定の角
度φをもって交差する線12上で対向するように導管2
に取り付けてある。振動子切換部48は、振動子を超音
波発信状態と超音波受信状態に交互に切り替える。繰り
返し回数設定部50は、振動子44、46で超音波を発
信する繰り返し回数を設定する。繰り返し制御部52
は、一方の振動子44から流量に対応する回数だけ超音
波を発信して他方の振動子46で超音波を受信する第1
状態から、他方の振動子46で同一回数超音波を発信し
て一方の振動子44で超音波を受信する第2状態へ、ま
たその逆に切り替える。流量と繰り返し回数との関係
は、流量が大きくなるにしたがって繰り返し回数が全体
的に小さくなるように設定されている。
【0025】上記流量計1Dの動作を、図16のフロー
チャートを参照して具体的に説明する。いま、繰り返し
設定部50で繰り返し回数がnに設定されているとする
と、切換部48で第1状態に設定される。次に、トリガ
部14からトリガ信号を出力し、発信部16からバース
ト信号をする。これにより、振動子44から他方の振動
子46に向けて超音波が所定の遅延時間を置いて発信さ
れる。振動子46で受信された信号は増幅部18で増幅
され、比較部20で基準信号と比較される。また、計時
部22で超音波伝播時間が演算される。続いて、振動子
44からn回超音波が発信されたか否か判定される。そ
して、すでにn回超音波が発信されていれば計時部でn
回の超音波伝播時間が累計される。一方、超音波発信回
数がn回未満の場合には、再びトリガ部14からトリガ
信号を出力して超音波の発信と受信を実行する。
【0026】第1状態での計測が終了すると、振動子切
替部48が第2状態に切り替えられる。これにより、振
動子46から超音波を発信して他方の振動子44でその
超音波を受信する操作がn回数繰り返され、n回の超音
波伝播時間が累計される。続いて、第1状態と第2状態
における伝播時間累計値又はそれぞれの平均値から流量
が求められる。次に、新たに求めた流量と前回求めた流
量とを比較して流量が増加しているか減少しているかを
判定し、繰り返し設定部50で新たに求めた流量に応じ
た繰り返し回数が設定される。ここで設定される繰り返
し回数は、流量が大きくなるにしたがって繰り返し回数
が全体的に小さくなるようにしてあり、流量が小さくて
も正確に流量が測定される。
【0027】本実施例における流速及び流量演算につい
て説明する。静止流体中の超音波の速度c、流体の流速
をvとすると、流れに順方向の超音波伝播速度は(c+
v)、逆方向の超音波伝播速度は(c−v)で与えられ
る。順方向の累積伝播時間T1と逆方向の累積伝播時間
T2はそれぞれ式(4)、(5)で与えられる。
【0028】 これらの式(4)、(5)中、φは導管の中心線と振動
子を結ぶ線との交角、nは繰り返し回数である。また、
これらの式(4)と(5)から流速測定値の累計が以下
の式(6)で与えられる。 (v+・・+v)=L・n・(1/T1−1/T2)/2・cosφ (6) さらに、式(6)から流速値の累計が以下の式(7)で
与えられる。 ΣQn=K・S・(v+・・+v) (7) この式(7)中、ΣQnは流速値の累計、Kは補正係
数、Sは導管の断面積である。
【0029】これらの式(6)、(7)から明らかなよ
うに、計測回数が多くなれば流量値の累積値は大きくな
る。換言すれば、流速が小さくても、計測回数を多くす
れば流速値と流量値の累計は大きくなり、各計測に含ま
れる誤差は小さくなる。逆に、流速が大きいときはT1
とT2との差が大きいので、測定回数を少なくしても相
対的な計測誤差は小さい。かかる理由から、本発明で
は、繰り返し回数設定部50で、流量が小さい場合は繰
り返し回数を大きくし、流量が大きい場合は繰り返し回
数を小さくしている。なお、流量と繰り返し回数との関
係は、流量が大きくなると繰り返し回数が全体的に小さ
くなる関係にあればよく、流量に対して繰り返し回数
が、直線的、段階的、又は反比例的に減少するように設
定する。以上の説明では、振動子からn回超音波を発信
した後に振動子でn回超音波を発信するものとしたが、
振動子から1回超音波を発信した後に他方の振動子で1
回超音波を発信する操作を繰り返し回数だけ実行するよ
うにしてもよい。
【0030】第6実施例:図17は第6実施例の超音波
流量計1Eを示し、図1の超音波流量計と多くの共通し
た構成要素を有し、これら共通の構成要素は同様の機能
を達成するので共通の符号で記してある。この流量計1
Eは電源遮断部54を備えており、図18のフローチャ
ートに示すように、流量演算部24で求めた複数の流量
値が流量データとして記憶部56に格納される。また、
記憶部56の流量データから、流量がゼロと判定される
と、そのように連続的に判定された回数が記憶される。
また、流量ゼロの判定が所定回数連続すると、電源遮断
部54を駆動し、トリガ部、発信部16、増幅部18、
比較部20、計時部22、又は流量演算部24の少なく
とも一つの電源が所定時間遮断される。したがって、流
体が流れていないときは計測間隔が長くなり、消費電力
が節約できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の超音波流量計の制御ブロック図
である。
【図2】 流量と計測時間間隔との関係(特性曲線)を
示し、計測時間間隔は流量の増加に従って直線的に減少
している。
【図3】 流量と計測時間間隔との別の関係(特性曲
線)を示し、計測時間間隔は流量の増加に従って段階的
に減少している。
【図4】 流量と計測時間間隔とのその他の関係(特性
曲線)を示し、計測時間間隔は流量の増加に従って反比
例的に減少している。
【図5】 流量と遅延時間との関係(特性曲線)を示
し、遅延時間は流量の増加に従って直線的に減少してい
る。
【図6】 流量と遅延時間との別の関係(特性曲線)を
示し、遅延時間は流量の増加に従って段階的に減少して
いる。
【図7】 流量と遅延時間とのその他の関係(特性曲
線)を示し、遅延時間は流量の増加に従って反比例的に
減少している。
【図8】 第2実施例の超音波流量計の制御ブロック図
である。
【図9】 図8の超音波流量計の制御フローチャートの
一部である。
【図10】 流量と流量の増減状態に応じて補正された
計測時間間隔(及び遅延時間)との関係(特性曲線)を
示す。
【図11】 第3実施例の超音波流量計の制御ブロック
図である。
【図12】 図11の超音波流量計の制御フローチャー
トの一部である。
【図13】 第4実施例の超音波流量計の制御ブロック
図である。
【図14】 図13の超音波流量計の制御フローチャー
トの一部である。
【図15】 第5実施例の超音波流量計の制御ブロック
図である。
【図16】 図15の超音波流量計の制御フローチャー
トである。
【図17】 第6実施例の超音波流量計の制御ブロック
図である。
【図18】 図17の超音波流量計の制御フローチャー
トである。
【符号の説明】
1:流量計 2:導管 6:超音波振動子(発信器) 8:超音波振動子(受信器) 14:トリガ部 16:発信部 18:増幅部 20:比較部 22:計時部 24:演算部 26:タイミング制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 平4−21807(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/00 - 9/02

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体に対して超音波を発信し、前記超
    音波を受信するまでの伝播時間をもとに前記流体の流量
    を測定する流量測定方法において、予め設定された流量
    と計測時間間隔との関係に基づいて、流量に対応した計
    測時間間隔を決定することを特徴とする流量測定方法。
  2. 【請求項2】 計測時間間隔の経過後、再度計測時間間
    隔を決定することを特徴とする請求項1記載の流量測定
    方法。
  3. 【請求項3】 流量と計測時間間隔との関係は、流量が
    増加した場合に計測時間間隔を短くすることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の流量測定方法。
  4. 【請求項4】 流量と計測時間間隔との関係は、流量が
    増加した場合に計測時間間隔を段階的に短くすることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の流量測定方法。
  5. 【請求項5】 流体に対して超音波を発信し、前記超音
    波を受信するまでの伝播時間をもとに前記流体の流量を
    測定する流量測定方法において、複数の前記流量を流量
    データとして格納し、予め設定された流量と計測時間間
    隔との関係に基づいて、前記流量データに対応した計測
    時間間隔を決定することを特徴とする流量測定方法。
  6. 【請求項6】 計測時間間隔の経過後、再度計測時間間
    隔を決定することを特徴とする請求項5に記載の流量測
    定方法。
  7. 【請求項7】 新たな流量データを格納するときに、予
    め格納された前記流量データのうち最も古い流量データ
    を消去することを特徴とする請求項5又は6に記載の流
    量測定方法。
  8. 【請求項8】 流体に対して超音波を発信し、前記超音
    波を受信するまでの伝播時間をもとに前記流体の流量を
    測定する流量測定方法において、予め設定された流量と
    遅延時間との関係に基づいて、流量に対応した遅延時間
    を決定することを特徴とする流量測定方法。
  9. 【請求項9】 遅延時間の経過後、再度遅延時間を決定
    することを特徴とする請求項8に記載の流量測定方法。
  10. 【請求項10】 流量と遅延時間との関係は、流量が増
    加した場合に遅延時間を短くすることを特徴とする請求
    項8又は9に記載の流量測定方法。
  11. 【請求項11】 流量と遅延時間との関係は、流量が増
    加した場合に遅延時間を段階的に短くすることを特徴と
    する請求項8又は9に記載の流量測定方法。
  12. 【請求項12】 流体に対して超音波を発信し、前記超
    音波を受信するまでの伝播時間をもとに前記流体の流量
    を測定する流量測定方法において、複数の前記流量を流
    量データとして格納し、予め設定された流量と遅延時間
    との関係に基づいて、前記流量データに対応した遅延時
    間を決定することを特徴とする流量測定方法。
  13. 【請求項13】 遅延時間の経過後、再度遅延時間を決
    定することを特徴とする請求項12に記載の流量測定方
    法。
  14. 【請求項14】 新たな流量データを格納するときに、
    予め格納された前記流量データのうち最も古い流量デー
    タを消去することを特徴とする請求項12又は13に記
    載の流量測定方法。
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