JP3399912B2 - 平面アンテナの接続装置 - Google Patents

平面アンテナの接続装置

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JP3399912B2 JP2000154158A JP2000154158A JP3399912B2 JP 3399912 B2 JP3399912 B2 JP 3399912B2 JP 2000154158 A JP2000154158 A JP 2000154158A JP 2000154158 A JP2000154158 A JP 2000154158A JP 3399912 B2 JP3399912 B2 JP 3399912B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面アンテナの給
電線路と他の伝送線路とを切り換える平面アンテナの接
続装置に関し、特に、携帯電話機の給電回路を、内蔵の
平面アンテナと、外部アンテナのいずれかの給電線路に
切り換える平面アンテナの接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】平面アンテナは、その側面形状から逆F
形アンテナと呼ばれている。この平面アンテナ81は、
図8に示すように、給電線(図示省略)に接続される給
電端子84と、グランドプレーン82に接続される短絡
端子83とを備えた金属平板からなり、所定のインピー
ダンスにマッチングするように、給電端子84の接続位
置である給電点と短絡端子83の接続位置である短絡点
が設計され、グランドプレーン82に対して平行に配置
される。
【0003】平面アンテナ81は、携帯電話機の使用帯
域である900MHz近傍で、1/8波長のアンテナと
してもマッチングがとれるため、その場合には、4cm
程度の長さとすることができる。このため、図9に示す
ように、小型化された携帯電話機85の側面に沿うよう
に携帯電話機85の内部に取り付けられ、携帯電話機8
5の専用アンテナとして用いられる。
【0004】一方、自動車などの車内で、携帯電話機8
5を使用する場合には、平面アンテナ81のみで送受信
することが困難であるため、携帯電話機85の給電回路
を、車外に設置した外部の車載アンテナに切り換えて使
用することが望まれている。
【0005】このため、携帯電話機85の端面には、車
載アンテナの給電線に接続する同軸プラグ87と嵌合接
続する同軸コネクタ88が配設されている。また、携帯
電話機85には、内部の給電回路を、この同軸コネクタ
88を介した車載アンテナと、内蔵する平面アンテナ8
1とのいずれかに選択的に切り換えるための切換スイッ
チが設けらる。
【0006】図10は、切換スイッチ90を設けた回路
図であり、切換スイッチ90のコモン端子は、携帯電話
機の給電回路97に、一方の切換端子91は、平面アン
テナ81の給電端子84に、他方の切換端子92は、外
部の車載アンテナ95からの信号端子96に接続されて
いる。これによって、平面アンテナ81と車載アンテナ
95との接続の切り換えが行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の切換構造で
は、平面アンテナ81との接続と、同軸プラグ87に嵌
合する同軸コネクタ88との接続が、全く異なる構成で
あるため、両者を一体とする構造は考えられていなかっ
た。従って、上記、切換スイッチ90による切り換え
も、平面アンテナ81の給電端子84を、一度プリント
配線基板の給電パターンに接続して、切換スイッチ90
の一方の切換端子91に接続し、車載アンテナ95に接
続する同軸コネクタ88の信号線も、同軸線、プリント
配線基板上の信号パターンなどを介して切換スイッチ9
0の他方の切換端子92に接続する必要があった。
【0008】このため、例えば携帯電話機など小型化が
望まれる機器内に配置され、高実装密度が要求されるプ
リント配線基板の実装効率が低下していた。
【0009】更に、同軸コネクタ88の信号線を、切換
スイッチ90へ接続するために、プリント配線基板上の
信号パターンを経由させる必要があるため、ノイズが侵
入したり、不要なL、C成分が発生し、アンテナ特性が
劣化する原因となっていた。
【0010】また、同軸コネクタ88を、平面アンテナ
81と避けた位置で、しかも平面アンテナ81にできる
だけ接近した位置に取り付ける必要があるため、機器内
の取付位置が筺体の平面や底面などの端面に制約され、
更に、切換スイッチ自体の取付スペースも、狭い筺体内
に確保しなければならなかった。
【0011】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、プリント配線基板の実装密度
を向上させるとともに、アンテナの特性が劣化すること
がなく、携帯電話機の取付スペースに影響することがな
い平面アンテナの接続装置を提供すること目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の平面アンテナの接続装置は、給電回路に
接続された給電パターンと、給電パターンに離間したグ
ランドパターンとが印刷形成されたプリント配線基板
と、同軸プラグのアースコンタクトに嵌合接続するアー
スシェルと、同軸プラグとの嵌合方向に付勢され、同軸
プラグが嵌合した際に、少なくともアースシェルと絶縁
し、同軸プラグの中心コンタクトに弾性接触してアース
シェル内を後退する可動端子とを有する同軸コネクタ
と、同軸コネクタをプリント配線基板に垂直に支持し、
アースシェルをグランドパターンに接続してプリント配
線基板上に実装される絶縁ハウジングと、同軸コネクタ
と所定の間隔を隔てて絶縁ハウジングに取り付けられる
給電端子と、同軸コネクタを挿通させることによって、
プリント配線基板のグランドパターンに平行に配置され
る金属平板からなり、同軸コネクタのアースシェルと接
触する接触部を短絡点と、給電端子と接触する接触部を
給電点とする平面アンテナと、給電パターンに接続する
ように絶縁ハウジングに支持され、常時は、給電端子に
弾性接触し、同軸プラグが嵌合した際に、後退する可動
端子が当接して給電端子から離間するスイッチ端子と、
を備えていることを特徴とする。
【0013】この発明では、平面アンテナは、アースシ
ェルと接触する短絡点で、アースシェルを介して、平行
に配置されたグランドパターンに接続している。同軸プ
ラグを接続しない常時は、給電パターンに接続されてい
るスイッチ端子が給電端子に弾性接触するため、平面ア
ンテナは、給電端子と接触する給電点で、スイッチ端
子、給電パターンと接続し、給電回路に接続する平面ア
ンテナとして作用する。
【0014】これに対し、同軸プラグを、同軸コネクタ
のアースシェルに嵌合させると、同軸プラグのアースコ
ンタクトがアースシェルを介してグランドパターンに接
続する。一方、同軸プラグの中心コンタクトは、嵌合方
向に付勢された可動端子に弾性接触して、可動端子を後
退させる。後退する可動端子は、更に、スイッチ端子に
当接して、スイッチ端子と電気接続するとともに、スイ
ッチ端子を給電端子から離間させる。従って、中心コン
タクトは、可動端子、スイッチ端子を介して給電パター
ンと接続し、同軸プラグの伝送線路は、給電回路に接続
する。また、平面アンテナとなっていた金属平板は、ス
イッチ端子から絶縁されるので、単に、アースシェルを
介してグランドパターンに接続する接地板となり、アン
テナとして作用しなくなる。
【0015】これにより、同軸プラグを嵌合接続するだ
けで、平面アンテナの給電回路との接続から切り離され
るとともに、スイッチ端子を介して同軸プラグの中心コ
ンタクトが給電回路と接続し、接続の切り換えが行われ
る。
【0016】請求項2の平面アンテナの接続装置は、更
に、給電端子が、同軸コネクタを平面アンテナに挿通さ
せた状態で、平面アンテナの背面に弾性接触する板バネ
で形成されたことを特徴とする。
【0017】平面アンテナに同軸コネクタを挿通させる
だけで、給電端子が平面アンテナに弾性接触する接続構
造を形成できるので、組み立てが容易となる。また、同
軸コネクタと給電端子は、それぞれ絶縁ハウジングに支
持されるので、平面アンテナの給電点と短絡点の位置が
組み立てによってばらつくことがなく、給電パターンと
整合する平面アンテナを量産できる。
【0018】更に、給電端子が、平面アンテナの背面に
弾性接触することにより、平面アンテナに変形や撓み等
があっても、これらを吸収して接触状態を維持するた
め、確実な電気接続を維持できる。
【0019】請求項3の平面アンテナの接続装置は、給
電パターンが、携帯電話機の給電回路に接続し、同軸プ
ラグの中心コンタクトが、外部アンテナに接続している
ことを特徴とする。
【0020】携帯電話の給電回路を、必要に応じて簡単
に平面アンテナから、外部アンテナに切り換えることが
でき、また、その切換のための切換スイッチ、外部アン
テナと接続するための同軸コネクタが、平面アンテナを
接続するための構成と一体の単一部品で形成できる。
【0021】また、平面アンテナの取り付け面に同軸コ
ネクタを設けるので、取り付けスペースが制約される携
帯電話機において、同軸コネクタの取り付けスペースを
容易に確保できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を具体的に説明する。図1は本発明に係る平面
アンテナの接続装置1を示す分解斜視図、図2は、平面
アンテナが給電回路に接続する常時の状態を示す図5の
A−A断面図、図3は、同軸プラグが嵌合した際の状態
を示す図5のA−A断面図、図4は、平面アンテナの接
続装置1の正面図、図5は、同平面図、図6及び図7
は、それぞれ図5におけるB−B線断面図、C−C線断
面図である。
【0023】この実施の形態の平面アンテナの接続装置
1は、プリント配線基板2と、同軸コネクタ3と、平面
アンテナ4と、給電端子5と、スイッチ端子6と、絶縁
ハウジング7とを備えている。
【0024】プリント配線基板2は、図1に示すよう
に、その表面に、グランドパターン8と、給電パターン
9とが互いに絶縁して印刷形成されている。この給電パ
ターン9は、図示しない携帯電話機に内蔵の給電回路1
0に接続され、また、グランドパターン8は、接地され
る(図2及び図3参照)。
【0025】同軸コネクタ3は、アースシェル11と可
動端子12を備え、実装するプリント配線基板2に対し
て起立した状態で後述する絶縁ハウジング7に取り付け
られる。
【0026】アースシェル11は、導電性金属によって
円筒状に形成されており、上部が同軸プラグ13の筒状
アースコンタクトに外嵌合して接続する接続口11aと
なっている。接続口11aの下部には、中央部分に貫通
孔11bを有したストッパ壁部11cが横切るように形
成されている。ストッパ壁部11cの下部は、空洞部1
1dとなっており、この空洞部11d内に後述するばね
14が配置される。
【0027】なお、アースシェル11の外面には、後述
する平面アンテナ4の下面に当接して平面アンテナ4と
の接触状態で平面アンテナ4を支承するフランジリング
11eが突出状に形成されている。かかるアースシェル
11は、後述するグランド端子16を介してプリント配
線基板2のグランドパターン8と電気接続するものであ
る。
【0028】可動端子12は、円筒状のアースシェル1
1の中心軸に沿って配置されており、上部から下部に向
かって接触部12a、ストッパ部12b、軸部12cが
順に連設された略軸状に成形されている。接触部12a
は、アースシェル11の貫通孔11bを貫通して接続口
11a内に突出している。この接触部12aは、同軸プ
ラグ13が接続口11aに嵌合されると同プラグ13の
中心コンタクトと接触する。
【0029】ストッパ部12bは、円錐状となってお
り、そのテーパ面がアースシェル11のストッパ壁部1
1cの受けテーパ面と当接する。この当接によって可動
端子12はアースシェル11から抜け止めされる。ま
た、ストッパ部12bの下面には、圧縮した状態で空洞
部11dに収容されるばね14が当接し、この当接によ
って可動端子12の全体が、同軸プラグ13との嵌合方
向である上方向へ移動するように付勢される。
【0030】可動端子12の軸部12cは、アースシェ
ル11の空洞部11d内に延びることによりばね14を
貫通している。ばね14は、上述したように可動端子1
2を同軸プラグ13との嵌合方向へ付勢するものであ
り、この実施の形態では、コイルばねが使用されてい
る。このばね14は、ガイド筒15内に挿入されてお
り、ガイド筒15が下方からアースシェル11の空洞部
11d内に挿入されることにより空洞部11dの内部に
セットされる。なお、ガイド筒15の底面には、可動端
子12の軸部12cの貫通を許容する抜き孔15aが開
口されるものである。
【0031】図1に示すように、平面アンテナ4は、金
属平板によって形成されている。この平面アンテナ4に
は、アースシェル11の接続口11aが挿通する挿通孔
4aが形成されている。挿通孔4aは、アースシェル1
1の接続口11aの外径と同径となるように形成されて
おり、接続口11aが挿通されることにより、接続口1
1aの外面と接触する。また、挿通孔4aへの接続口1
1aの挿通により、アースシェル11外面のフランジリ
ング11eが平面アンテナ4の下面と接触する。これら
の接触によって平面アンテナ4は、アースシェル11と
導通状態となる。
【0032】また、挿通孔4aへアースシェル11の接
続口11aを挿通させることによって、平面アンテナ4
は、プリント配線基板2に対して起立する同軸コネクタ
3に取り付けられ、プリント配線基板2と平行に配置さ
れる。
【0033】給電端子5は、支持片部5aと、支持部5
aから斜め上方に立ち上がると共に立ち上がり先端部分
が湾曲状に折り返された細長帯状の接触片部5bとを、
導電性の金属板をプレス加工して一体に形成したもので
ある。このように構成された給電端子5は、支持片部5
aが、同軸コネクタ3から所定の間隔を隔てた絶縁ハウ
ジング7の底面凹部に掛け渡され、絶縁ハウジング7に
支持される。また、支持片部5aが絶縁ハウジング7に
取り付けられた状態で、板バネとして弾性が付与された
接触片部5bは、同軸コネクタ3に取り付けられた平面
アンテナ4の背面側に弾性接触し、平面アンテナ4と電
気接続する。
【0034】図2、図3に示すように、スイッチ端子6
は、絶縁ハウジング7の下部に取り付けられている。ス
イッチ端子6は、水平方向に延びた給電接続部6aと、
給電接続部6aから直角状に立ち上がった後、直角状に
水平方向に屈曲された作用部6bとが連設された略クラ
ンク状に成形されており、作用部6bの先端には、上方
に向かって湾曲する接触凸部6cが一体的に形成されて
いる。
【0035】スイッチ端子6の給電接続部6aと給電接
続部6aから直角状に立ち上がった部分が、絶縁ハウジ
ング7の底面側に開口する凹溝7bの内側面に固定さ
れ、給電接続部6aは、絶縁ハウジング7の底面に沿っ
て配設される。片持ち支持された作用部6bは、凹溝7
bに沿って可動端子12の下方を通過するように延びて
おり、その先端の接触凸部6cが上方に付勢されるよう
に弾性が付与されている。
【0036】接触凸部6cは、給電端子5の支持片部5
aの下面に配設されるので、外力が加わらない常時は、
支持片部5aに弾性接触し、スイッチ端子6と給電端子
5とが導通する。
【0037】また、可動端子12が、後述するように、
同軸プラグ13に押し下げられて後退すると、可動端子
12の下端部が作用部6bに当接し、スイッチ端子6の
全体は、可動端子12と接触するとともに、給電端子5
から離れるように弾性変形する。
【0038】絶縁ハウジング7は、上述のように、同軸
コネクタ3、給電端子5及びスイッチ端子6を、取り付
けて支持するものである。この絶縁ハウジング7は、略
直方体状のブロック体に成形されており、その中央部分
から一側に片寄った部位に同軸コネクタ3が起立して取
り付けられ、他側に片寄った部位に接触片部5bが上方
に突出するように給電端子5が取り付けられる。また、
絶縁ハウジング7の底面には、可動端子12を挿通させ
スイッチ端子6に当接させる貫通孔7aが形成されてい
る。
【0039】絶縁ハウジング7における同軸コネクタ3
を起立させた周囲には、複数(3個)のグランド端子1
6が配置される。すなわち、図5に示すように、四辺形
の内の3辺を有する枠体17が、同軸コネクタ3周囲の
絶縁ハウジング7に嵌め付けられ、グランド端子16
は、枠体17の3辺のそれぞれから上方に延びることに
より、枠体17に一体形成されている。各グランド端子
16の上端部分は、アースシェル11方向に湾曲状に折
り返されており、これにより、グランド端子16はアー
スシェル11と接触する。
【0040】枠体17の各辺には、絶縁ハウジング7の
底面と同一面となる位置に達するグランド接触部17a
が垂設され、そのうち、一辺に垂設されたグランド接触
部17aは、スイッチ端子6の給電接続部6aを跨ぐよ
うに二股状に分岐されしている(図1参照)。
【0041】このようにして、同軸コネクタ3、給電端
子5及びスイッチ端子6が取り付けられた絶縁ハウジン
グ7を、図1に示すように、プリント配線基板2の表面
に実装すると、各グランド接触部17aが、プリント配
線基板2のグランドパターン8に半田付けされて電気接
続し、アースシェル11は、グランド端子16、枠体1
7を介しプリント配線基板2のグランドパターン8と電
気接続する。また、スイッチ端子6の給電接続部6a
は、プリント配線基板2の給電パターン9上に配置さ
れ、給電パターン9に半田付けされて電気接続する。
【0042】本実施の形態に係る平面アンテナの接続装
置1に対して任意に接続自在の同軸プラグ13、すなわ
ち同軸コネクタ3に嵌合接続する同軸プラグ13は、図
3に示すように、中心コンタクト13aとアースコンタ
クト13cとが、インシュレータ13bにより絶縁され
た同軸状に形成されている。ここでは、この同軸プラグ
13は、図示しない同軸ケーブルを介して外部の車載ア
ンテナ(図示省略)に接続しているものとする。
【0043】以上の構成からなる平面アンテナの接続装
置1の接続切換作用を、図2と図3で説明する。同軸プ
ラグ13が接続されていない常時は、図2に示すよう
に、ばね14の付勢によって可動端子12が上方に進出
している。このため、スイッチ端子6は、作用部6bの
弾性で、その先端接触凸部6cが給電端子5の支持片部
5aに弾性接触し、平面アンテナ4と接触する給電端子
5の接触片部5bは、給電パターン9に接続した状態と
なる。
【0044】一方、フランジリング11eで平面アンテ
ナ4と接触している同軸コネクタ3のアースシェル11
は、グランド端子16を介してプリント配線基板2のグ
ランドパターン8と接続し、平面アンテナ4は、接地さ
れたグランドパターン8と平行に配置されるた状態とな
っている。
【0045】従って、平面アンテナ4は、給電端子5の
接触片部5bとの接触部を給電点と、アースシェル11
のフランジリング11eとの接触部を短絡点とし、給電
回路10に接続するアンテナとして作用する。
【0046】これに対し、図3のように、外部の車載ア
ンテナを給電回路10へ接続しようとして、同軸プラグ
13をアースシェル11の接続口11aに嵌合させる
と、同軸プラグ13の中心コンタクト13aが可動端子
12に接触して同端子12を押し下げる。このため、可
動端子12が、ばね14に抗して接続口11aから後退
して下方に移動する。この後退移動によって、可動端子
12は、スイッチ端子6の作用部6bに当接して作用部
6bを押し下げ、スイッチ端子6の接触凸部6cが給電
端子5の支持片部5aから離れる。従って、給電パター
ン9に接続するスイッチ端子6は、給電端子5側との導
通が遮断されるとともに、可動端子12を介して同軸プ
ラグ13の中心コンタクト13aに電気接続する。ま
た、同軸プラグ13のアースコンタクト13cは、同軸
コネクタ3のアースシェル11に嵌合接続することによ
って、プリント配線基板2のグランドパターン8に接続
し、接地される。
【0047】その結果、給電回路10との接続は、同軸
プラグ13に切り換えられる。この同軸プラグ13側に
接続が切り換えられた状態において、平面アンテナ4に
は、給電端子5とアースシェル11が接続している。し
かしながら、給電端子5は、スイッチ端子6と絶縁さ
れ、また、アースシェル11は、グランド端子16、プ
リント配線基板2のグランドパターン8を介して接地さ
れているので、平面アンテナ4の全体は、単に接地され
た金属板として、同軸コネクタ3の周囲に配設されるも
のとなる。従って、同軸プラグ13側に切り換えた際
に、平面アンテナ4がアンテナとして作用することはな
く、同軸プラグ13側の信号特性に悪影響を与えること
がなくなる。
【0048】同軸プラグ13を同軸コネクタ3から引き
抜くと、ばね14とスイッチ端子6の復帰バネ作用によ
って、接続装置1は図2に示す状態に復帰し、可動端子
12が、再び給電端子5に接続して、平面アンテナ4が
給電回路10に接続するアンテナとして作用する。
【0049】上述の実施の形態では、アンテナの切り換
えを行うスイッチ端子6、同軸プラグ13を接続させる
同軸コネクタ3、平面アンテナ4に給電する給電端子5
が、プリント配線基板2に実装される絶縁ハウジング7
に配置されているため、ノイズが侵入したり、不要なL
成分、C成分が発生することがなく、アンテナの特性が
劣化することがない。
【0050】また、切換スイッチを、平面アンテナ及び
同軸コネクタへ接続するために、プリント配線基板2上
に別のパターンを印刷する必要がないため、プリント配
線基板2の実装密度が向上する。
【0051】更に、同軸プラグ13と接続する同軸コネ
クタ3のアースシェルを用いて、平面アンテナ4の短絡
点を形成するなどによって、平面アンテナ4の接続構成
と同軸プラグ13との接続構成を単一の接続装置にユニ
ット化したため、全体を小型化でき、携帯電話機等の取
付スペースに影響することがなく、携帯電話機の設計の
自由度が拡大する。
【0052】さらに、この実施の形態では、給電端子5
が平面アンテナ2に弾性接触して平面アンテナ2と電気
接続されるため、平面アンテナ2に変形や撓み等があっ
ても、これらを吸収して接触状態を維持することがで
き、これにより確実に接続することができ、安定した接
続を行うことができる。
【0053】本発明は以上の実施の形態に限定されるこ
となく種々変形が可能である。例えば、アースシェル1
1とプリント配線基板2のグランドパターン8との接続
は、他の接続部品を介して接続してもよく、また、直接
両者を半田付けなどで接続してもよい。
【0054】また、アースシェル11と可動端子12間
の絶縁は、少なくとも同軸プラグ13が嵌合している際
に、可動端子12がアースシェル11と絶縁されていれ
ばよいので、平面アンテナ4を作用させる常時は、図2
のように、両者を接続した状態であってもよい。この場
合には、ばね14の作用によって、可動端子12は、ス
イッチ端子6から離間させる必要がある。一方、絶縁ス
ペーサなどで、常に可動端子12とアースシェル11を
接続させないようにした場合には、可動端子12は、ス
イッチ端子6に常に当接しているものであってもよい。
【0055】また、給電端子5と平面アンテナ2との接
続は、弾性接触以外の半田付け、その他の手段によって
行ってもよい。
【0056】
【発明の効果】
【0057】請求項1の発明によれば、平面アンテナ、
同軸コネクタ、給電端子及びスイッチ端子が、それぞれ
絶縁ハウジングと一体に配置されて、プリント配線基板
に実装されるので、最小限の伝送路を用いて平面アンテ
ナと他の同軸線路間の切換が可能となり、ノイズが侵入
したり、不要なL成分、C成分が発生することがなく、
アンテナの特性が劣化することがない。
【0058】また、平面アンテナは、同軸プラグとの嵌
合接続の際にも、グランドパターンと接続するアースシ
ェルに電気接続し接地されので、平面アンテナがアンテ
ナとして作用しなくなり、信号特性に悪影響を与えると
いうことがなくなる。
【0059】また、アンテナの切り換えに対して、同軸
コネクタと切換スイッチ間を接続するために、プリント
配線基板上の回路パターンを用いないため、プリント配
線基板の実装密度が向上する。
【0060】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、給電端子が平面アンテナに弾性接触す
るため、平面アンテナの同軸コネクタへの取り付けによ
って給電端子との接続ができ、組み立て作業が簡略化さ
れる。
【0061】また、平面アンテナに変形や撓み等があっ
ても、これらを吸収して接触状態を維持するため、確実
に電気接続することができる。
【0062】請求項3の発明によれば、更に、同軸プラ
グと接続する同軸コネクタを、平面アンテナの取り付け
面内に設けることができるので、取付位置が制約されな
い携帯電話機の比較的広い面に同軸コネクタを取り付け
ることができる。
【0063】また、同軸コネクタ及び平面アンテナとの
接続構成を単一の部品に収容するので、携帯電話機の小
型化が可能となる。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る平面アンテナの接続装置1を示す
分解斜視図である。
【図2】平面アンテナが給電回路に接続する常時の状態
を示す図5のA−A断面図である。
【図3】同軸プラグが嵌合した際の状態を示す図5のA
−A断面図である。
【図4】平面アンテナの接続装置1の正面図である。
【図5】同平面図である。
【図6】図5のB−B線断面図である。
【図7】図5のC−C線断面図である。
【図8】従来の平面アンテナの接続構造を示す斜視図で
ある。
【図9】携帯電話機への適用を示す一部破断斜視図であ
る。
【図10】アンテナ接続の切り換えを行う回路図であ
る。
【符号の説明】
1 平面アンテナの接続装置 2 プリント配線基板 3 同軸コネクタ 4 平面アンテナ 5 給電端子 6 スイッチ端子 7 絶縁ハウジング 8 グランドパターン 9 給電パターン 10 給電回路 11 アースシェル 12 可動端子 13 同軸プラグ 13a 中心コンタクト 13c アースコンタクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01R 4/48 H01R 4/48 C 13/71 13/71 24/02 H01Q 13/08 // H01Q 13/08 H01R 103:00 H01R 103:00 17/04 K 501G (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 9/40 H01P 5/08 H01Q 1/24 H01Q 1/36 H01Q 3/24 H01R 4/48 H01R 13/71 H01R 24/02 H01Q 13/08 H01R 103:00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給電回路(10)に接続された給電パタ
    ーン(9)と、給電パターン(9)に離間したグランド
    パターン(8)とが印刷形成されたプリント配線基板
    (2)と、 同軸プラグ(13)のアースコンタクト(13c)に嵌
    合接続するアースシェル(11)と、同軸プラグ(1
    3)との嵌合方向に付勢され、同軸プラグ(13)が嵌
    合した際に、少なくともアースシェル(11)と絶縁
    し、同軸プラグ(13)の中心コンタクト(13a)に
    弾性接触してアースシェル(11)内を後退する可動端
    子(12)とを有する同軸コネクタ(3)と、 同軸コネクタ(3)をプリント配線基板(2)に垂直に
    支持し、アースシェル(11)をグランドパターン
    (8)に接続してプリント配線基板(2)上に実装され
    る絶縁ハウジング(7)と、 同軸コネクタ(3)と所定の間隔を隔てて絶縁ハウジン
    グ(7)に取り付けられる給電端子(5)と、 同軸コネクタ(3)を挿通させることによって、プリン
    ト配線基板(2)のグランドパターン(8)に平行に配
    置される金属平板からなり、同軸コネクタ(3)のアー
    スシェル(11)と接触する接触部を短絡点と、給電端
    子(5)と接触する接触部を給電点とする平面アンテナ
    (4)と、 給電パターン(9)に接続するように絶縁ハウジング
    (7)に支持され、常時は、給電端子(5)に弾性接触
    し、同軸プラグ(13)が嵌合した際に、後退する可動
    端子(12)が当接して給電端子(5)から離間するス
    イッチ端子(6)と、を備えていることを特徴とする平
    面アンテナの接続装置。
  2. 【請求項2】 給電端子(5)は、同軸コネクタ(3)
    を平面アンテナ(4)に挿通させた状態で、平面アンテ
    ナ(4)の背面に弾性接触する板バネで形成されたこと
    を特徴とする請求項1記載の平面アンテナの接続装置。
  3. 【請求項3】 給電パターン(9)は、携帯電話機の給
    電回路(10)に接続し、同軸プラグ(13)の中心コ
    ンタクト(13a)は、外部アンテナに接続しているこ
    とを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の
    平面アンテナの接続装置。
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