JP3399117B2 - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

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JP3399117B2 JP26827994A JP26827994A JP3399117B2 JP 3399117 B2 JP3399117 B2 JP 3399117B2 JP 26827994 A JP26827994 A JP 26827994A JP 26827994 A JP26827994 A JP 26827994A JP 3399117 B2 JP3399117 B2 JP 3399117B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、真空中でターゲット
にイオンビームを照射してイオン注入を行うイオン注入
装置に関し、より具体的には、イオンビームの空間電荷
による発散を抑制してビーム輸送効率を向上させる手段
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のイオン注入装置の一例を
示す概略図である。このイオン注入装置は、イオン源2
から引き出したイオンビーム4を質量分析電磁石6を通
して偏向させ、かつその下流側のビーム集束点に設けた
分析スリット8を通し、それによってイオンビーム4の
質量分離を行って所望質量のイオンから成るイオンビー
ム4を選択的に導出し、それをターゲット(例えばウェ
ーハ)10に入射させる構成をしている。イオンビーム
4の経路は全て真空である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなイオン注
入装置において、ターゲット10におけるビーム電流増
大のためには、イオン源2からターゲット10までのイ
オンビーム4の輸送効率を高くすることが有効である。
【0004】このビーム輸送効率を下げる大きな要因の
一つに、イオンビーム4の空間電荷による発散がある。
これは、イオンビーム4中のイオンが同極性電荷のため
に相互に反発し合い、それによってイオンビーム4が発
散することである。
【0005】このような空間電荷によるイオンビーム4
の発散は、イオンビーム4が低エネルギーかつ大電流の
場合ほど大きくなる。これは、大電流だとイオンの密度
が濃くなり、低エネルギーだとイオンの速度が小さくて
単位時間当たりのイオンの密度が濃くなり、いずれもイ
オン同士の反発力を大きくするからである。
【0006】このようなイオンビームの空間電荷を積極
的に中和する手段を備えたイオン注入装置はこれまでな
かったが、イオンビームに外部から電子を供給する電子
供給源を、イオンビーム経路の適当な所に設置すること
が考えられている。
【0007】この電子供給源としては、単純に電子だけ
を供給するものと、電子をプラズマの形で供給するもの
とが考えられている。
【0008】ところが、単純に電子だけを供給する電子
供給源を設けても、イオンビームの中心部まで電子が十
分に供給されず、イオンビームの空間電荷が十分に中和
されないという問題がある。これは、イオンビームに外
部から電子を供給すると、イオンビームの電位はその中
心部で一番高いため電子は中心部へ向けて加速されかつ
その勢いで中心部を通り過ぎ、再び中心部に向けて加速
されるというように、電子がイオンビームの中心部を中
心にして往復運動を起こし、そのため電子の存在確率
が、イオンビームの電位分布とは逆に、イオンビームの
中心部で低くイオンビームの周辺部で高くなるからであ
る。
【0009】また、イオンビームに供給する電子がイオ
ンビーム中にその電位によってうまく捕捉されるために
は、低エネルギーの電子である必要があるが、単純に電
子だけを引き出す電子供給源で十分な量の低エネルギー
を電子を得ようとすると、電子の量は引出し電圧の3/
2乗に比例し引出し電圧が小さくなると急激に少なくな
るため、装置が非常に大型のものになるという問題もあ
る。
【0010】一方、電子をプラズマの形で供給する電子
供給源は電子供給能力は高いけれども、この方式の電子
供給源にはプラズマ生成のためにガスを供給する必要が
あり、このガスがイオンビーム経路にプラズマと共に漏
れ出るため、イオンビーム経路の真空度を維持するため
には、新たな真空排気装置の付加等が必要になる。それ
をしないと、イオンビームがイオンビーム経路に存在す
るガス分子と衝突して中性粒子になる粒子衝突反応が激
しくなり、イオンビームの損失増大や、電流として計測
されない中性粒子がターゲットに注入されることによる
注入量異常等が生じる。
【0011】このように、いずれの電子供給源を用いる
場合にも様々な問題があり、イオンビームの空間電荷に
よる発散をうまく抑制することはできない。
【0012】そこでこの発明は、外部からイオンビーム
に電子を供給する電子供給源に依らなくても、イオンビ
ームの空間電荷を十分に抑制してビーム輸送効率を向上
させることができるようにしたイオン注入装置を提供す
ることを主たる目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のイオン注入装置は、前記イオン源とター
ゲットとの間のイオンビーム経路の近傍にイオンビーム
に当たらないように設けられていて、そこを通過するイ
オンビームの軸に沿う方向の磁界を発生させて電子の閉
じ込めを磁気的に行う磁界発生手段と、この磁界発生手
段の両端部付近にそれぞれ配置されていて、そこを通過
するイオンビームをそれに当たらないように取り囲んで
いて電子の閉じ込めを静電的に行う第1および第2の電
子閉じ込め電極と、この第1および第2の電子閉じ込め
電極に負電圧をそれぞれ印加する直流電源とを備えてい
て、閉じ込めた電子によってイオンビームの空間電荷を
抑制して、空間電荷によるイオンビームの発散を抑える
ようにしていることを特徴とする。
【0014】
【作用】イオンビーム経路には、量の多少はあるにせ
よ、必ず残留ガスが存在しており、この残留ガスとイオ
ンビームとの衝突によって電子が発生する。このような
電子がイオンビームの正電位によってイオンビーム内に
捕捉されることにより、イオンビームはある程度は中和
される。しかし、イオンビームの正電位による捕捉だけ
では、電子は運動エネルギーを持っていてイオンビーム
の半径方向や軸方向に移動してイオンビームから逃げ出
しやすいので、電子のイオンビーム内への閉じ込めは不
十分であり、イオンビームの空間電荷を十分に小さくす
ることはできない。
【0015】これに対して、上記磁界発生手段によれ
ば、そのイオンビームの軸に沿う方向の磁界に電子が巻
き付くので、電子がイオンビームの半径方向に逃げるの
を防止することができ、電子のイオンビーム半径方向に
おける閉じ込めを磁気的に行うことができる。
【0016】また、上記第1および第2の電子閉じ込め
電極によれば、直流電源から印加される負電圧によっ
て、イオンビームの軸方向に逃げようとする電子を両側
から中央の方へ押し戻すことができるので、電子のイオ
ンビーム軸方向における閉じ込めを静電的に行うことが
できる。
【0017】上記構成によれば、このようにして電子を
イオンビーム内にうまく閉じ込めることができるので、
外部からイオンビームに電子を供給する電子供給源に依
らなくても、閉じ込めた電子によってイオンビームの空
間電荷を十分に抑制して、空間電荷によるビーム発散を
抑え、ビーム輸送効率を向上させることができる。
【0018】
【実施例】図1は、この発明の一実施例に係るイオン注
入装置を示す図である。図4の従来例と同一または相当
する部分には同一符号を付し、以下においては当該従来
例との相違点を主に説明する。
【0019】この実施例においては、前述したイオン源
2と質量分析電磁石6との間のイオンビーム経路の近傍
に、イオンビーム経路に沿ってイオンビーム4をそれに
当たることなく包むように巻かれたソレノイド14を配
置している。より具体的には、イオン源2と質量分析電
磁石6とは真空容器としての接続管12で互いに接続さ
れており、この実施例ではこの接続管12の外部にそれ
に沿って筒状のソレノイド14を配置している。
【0020】このソレノイド14には直流電源16が接
続されており、ソレノイド14はこの直流電源16によ
って励磁されて、その内側を通過するイオンビーム4の
軸に沿う方向の磁界Bを発生させる。即ちこの実施例で
は、このソレノイド14および直流電源16によって、
磁界発生手段を構成している。なお、磁界Bの向きは、
図示とは逆にイオン源2側へ向いていても良く、要はそ
こを通過するイオンビーム4の軸に沿う方向であれば良
い。
【0021】ソレノイド14による磁界Bの強さは、例
えば数十ガウス程度で良い。これは、磁界Bに巻き付く
電子のラーモア半径は、電子温度を1eV程度としても
10ガウスの磁界Bで約3mmと十分に小さいからであ
る。
【0022】更に、接続管12の内部であってソレノイ
ド14の両端部付近に位置する所に、そこを通過するイ
オンビーム4をそれに当たらないように取り囲む第1お
よび第2の電子閉じ込め電極20および22をそれぞれ
配置している。そして、両電子閉じ込め電極20、22
に、電流導入端子24を経由して直流電源26を接続
し、この直流電源26から両電子閉じ込め電極20、2
2に負電圧を印加するようにしている。
【0023】両電子閉じ込め電極20、22に印加する
負電圧の大きさは、その電界によって、イオンビーム4
の軸方向に逃げようとする電子を押し戻すに足りる大き
さにする必要があるが、具体的には−数百V程度で良
い。
【0024】両電子閉じ込め電極20、22の形状は、
そこを通過するイオンビーム4の断面形状にあったもの
にするのが好ましい。例えば、イオンビーム4が断面円
形ビームであれば図2に示すような円筒状に、断面楕円
形ビームであれば楕円筒状に、断面長方形(シート状)
ビームであれば薄い角筒状にすれば良い。そのようにす
れば、当該電子閉じ込め電極20、22に印加される負
電圧による電界を、イオンビーム4に当たることなくか
つ効率良く、イオンビーム4の中心部まで及ぼすことが
できるからである。
【0025】また、このような筒状の電子閉じ込め電極
20、22のビーム進行方向の長さLは、円筒状の場合
は直径Rと同程度に(図2参照)、楕円筒状の場合は短
径と同程度に、角筒状の場合は短い方の内法と同程度に
するのが好ましい。そのようにすれば、筒状の電子閉じ
込め電極20、22の中心部まで電極の電位にすること
ができるからである。
【0026】なお、イオン源2は、図1の例では、プラ
ズマを発生させるプラズマ発生部2aと、そこから電界
の作用でイオンビーム4を引き出す引出し電極系2b
と、それらを収納するイオン源ハウジング2cと、プラ
ズマ発生部2a内に電子閉じ込め用の磁界を発生させる
イオン源マグネット2dとを備えている。
【0027】イオンビーム4の経路には、量の多少はあ
るにせよ、必ず残留ガスが存在しており、この残留ガス
とイオンビーム4との衝突によって電子が発生する。こ
のような電子がイオンビーム4の正電位によってイオン
ビーム4内に捕捉されることにより、イオンビーム4は
そのままでもある程度は中和される。しかし、イオンビ
ーム4の正電位による捕捉だけでは、電子は運動エネル
ギーを持っていてイオンビーム4の半径方向や軸方向に
移動してイオンビーム4から逃げ出しやすいので、電子
のイオンビーム4内への閉じ込めは不十分であり、イオ
ンビーム4の空間電荷を十分に小さくことはできない。
【0028】これに対して、上記のようなソレノイド1
4を設けてイオンビーム4の軸に沿う方向の磁界Bを発
生させれば、当該磁界Bに電子が巻き付くので、電子が
イオンビーム4の半径方向に逃げるのを防止することが
できる。即ち、ソレノイド14内の空間に、磁気的に、
電子の閉じ込め(半径方向の閉じ込め)を行うことがで
きる。
【0029】また、上記電子閉じ込め電極20および2
2を設けてそれに負電圧を印加すれば、その静電界によ
って、イオンビーム4の軸方向に逃げようとする電子を
両側から中央の方へ押し戻すことができる。即ち、両電
子閉じ込め電極20、22間の空間に、静電的に、電子
の閉じ込め(軸方向の閉じ込め)を行うことができる。
【0030】このようにして電子をソレノイド14と両
電子閉じ込め電極20、22とで囲まれる空間内のイオ
ンビーム4内にうまく閉じ込めることができるので、外
部からイオンビーム4に電子を供給する電子供給源に依
らなくても、閉じ込めた電子によってイオンビーム4の
空間電荷を十分に抑制して、空間電荷によるビーム発散
を抑え、ビーム輸送効率を向上させることができる。そ
の結果、ターゲット10へ輸送するビーム量が増大す
る。
【0031】特に、イオンビーム4が低エネルギー、大
電流、更には質量数の大きいイオン種から成る場合に、
空間電荷効果が顕著に現れるので、そのようなイオンビ
ームの場合に上記のような手段を設ける効果は大きい。
【0032】なお、ソレノイド14は、図1の例では接
続管12外の大気中に配置しているが、接続管12内の
真空中に配置しても良い。その場合も勿論、ソレノイド
14にはイオンビーム4が当たらないようにする。ソレ
ノイド14を真空中に配置すれば、より近くからイオン
ビーム経路に磁界Bを印加することができるので、磁界
印加の効率が高く、従ってソレノイド14を小型・簡略
化することができると共に、それ用の直流電源16も小
容量にすることができる。
【0033】また、ソレノイド14の両端部付近の周り
には、必要に応じて、例えば図3に示すように、ソレノ
イド14で発生させた磁界がその両端部から軸方向の外
部へ漏れ出るのを抑える磁気遮蔽体30、32をそれぞ
れ設けても良い。両磁気遮蔽体30、32は、磁性材
料、好ましくは強磁性材料から成り、例えばリング状ま
たは筒状をしている。
【0034】このような磁気遮蔽体30、32を設ける
と、ソレノイド14による磁界と他の磁界、例えば質量
分析電磁石6の磁界やイオン源マグネット2dの磁界と
の相互干渉を避けることができる。これは、イオン源2
と質量分析電磁石6との間の狭いスペースにソレノイド
14を配置する場合に特に効果がある。
【0035】しかも、ソレノイド14が発生する磁力線
15は、ソレノイド14の両端部付近で急激に曲げられ
た形で磁気遮蔽体30、32から出入りするようになる
ので、磁力線15が緩く広がっている場合に比べて、ソ
レノイド14の磁界によるイオンビーム4の広がりやね
じれ等を少なくすることができる。
【0036】また、両電子閉じ込め電極20、22に
は、図1の例のように共通の直流電源26から負電圧を
印加しても良いし、別の直流電源からそれぞれ負電圧を
印加するようにしても良い。後者のようにすれば、電子
閉じ込め電極20と22に互いに大きさの異なる負電圧
を印加することができるので、より適正な負電圧を印加
することができる。
【0037】また、上記のようなソレノイド14および
電子閉じ込め電極20、22は、イオン源2とターゲッ
ト10との間のイオンビーム経路であればどこに設けて
も前述したような効果は得られるが、例えば質量分析電
磁石6と分析スリット8との間や、分析スリット8とタ
ーゲット10との間に設けても良いが、イオンビーム4
の発散をその上流側で抑えるほどターゲット10に対す
る立体角が小さくなるのでより大きな効果が得られる。
従ってこの理由から、図1の実施例のようにイオン源2
と質量分析電磁石6との間に設けるのが好ましい。
【0038】また、上記ソレノイド14および直流電源
16の代わりに、複数の永久磁石を接続管12の外側ま
たは内側に設けて上記のような磁界Bを発生させるよう
にし、これによって磁界発生手段を構成しても良い。
【0039】
【発明の効果】この発明は上記のとおり構成されている
ので、次のような効果を奏する。
【0040】請求項1の発明によれば、イオンビームが
残留ガスと衝突することによって発生する電子を、磁界
発生手段と第1および第2の電子閉じ込め電極とで囲ま
れる空間内のイオンビーム内に磁気的および静電的にう
まく閉じ込めることができるので、外部からイオンビー
ムに電子を供給する電子供給源に依らなくても、閉じ込
めた電子によってイオンビームの空間電荷を十分に抑制
して、空間電荷によるビーム発散を抑え、ビーム輸送効
率を向上させることができる。
【0041】請求項2の発明によれば、イオンビームの
発散を、イオンビーム経路の最も上流側に近い場所で抑
えることができるので、ビーム輸送効率を向上させる上
でより大きな効果が得られる。
【0042】請求項3の発明によれば、磁界発生手段に
よる磁界と他の磁界との相互干渉を避けることができる
と共に、磁界発生手段の磁界に起因するイオンビームの
広がりやねじれ等を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るイオン注入装置を示
す図である。
【図2】電子閉じ込め電極の一例を示す斜視図である。
【図3】ソレノイドコイルの両端部付近に磁気遮蔽体を
設けた例を示す断面図である。
【図4】従来のイオン注入装置の一例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
2 イオン源 4 イオンビーム 6 質量分析電磁石 8 分析スリット 10 ターゲット 12 接続管 14 ソレノイド 16 直流電源 20,22 電子閉じ込め電極 26 直流電源 30,32 磁気遮蔽体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−108438(JP,A) 特開 昭61−233955(JP,A) 特開 平5−174779(JP,A) 特開 平2−112140(JP,A) 特開 平8−36988(JP,A) 特開 平6−231725(JP,A) 特開 平7−326319(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/317 H01L 21/265

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン源から引き出したイオンビームを
    質量分析電磁石を通してターゲットに入射させる構成の
    イオン注入装置において、前記イオン源とターゲットと
    の間のイオンビーム経路の近傍にイオンビームに当たら
    ないように設けられていて、そこを通過するイオンビー
    ムの軸に沿う方向の磁界を発生させて電子の閉じ込めを
    磁気的に行う磁界発生手段と、この磁界発生手段の両端
    部付近にそれぞれ配置されていて、そこを通過するイオ
    ンビームをそれに当たらないように取り囲んでいて電子
    の閉じ込めを静電的に行う第1および第2の電子閉じ込
    め電極と、この第1および第2の電子閉じ込め電極に負
    電圧をそれぞれ印加する直流電源とを備えていて、閉じ
    込めた電子によってイオンビームの空間電荷を抑制し
    て、空間電荷によるイオンビームの発散を抑えるように
    していることを特徴とするイオン注入装置。
  2. 【請求項2】 前記磁界発生手段ならびに第1および第
    2の電子閉じ込め電極を、前記イオン源と質量分析電磁
    石との間に配置している請求項1記載のイオン注入装
    置。
  3. 【請求項3】 前記磁界発生手段の両端部付近に、当該
    磁界発生手段で発生させた磁界がその両端部から軸方向
    の外部へ漏れ出るのを抑える磁気遮蔽体をそれぞれ設け
    ている請求項1または2記載のイオン注入装置。
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