JP3399016B2 - 非接触媒体 - Google Patents

非接触媒体

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JP3399016B2
JP3399016B2 JP10035693A JP10035693A JP3399016B2 JP 3399016 B2 JP3399016 B2 JP 3399016B2 JP 10035693 A JP10035693 A JP 10035693A JP 10035693 A JP10035693 A JP 10035693A JP 3399016 B2 JP3399016 B2 JP 3399016B2
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尚之 若林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、駅務で用い
られるタッチレスパスゲート装置としての自動改札機本
体の送信アンテナからの送信磁界を受信する受信アンテ
ナ内蔵タイプの定期券のような非接触媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の非接触媒体における受信
部は、受信アンテナコイルと共振用コンデンサとを有す
るLC並列共振回路で構成され、このLC並列共振回路
によりデータパルスとクロックとの双方を受信すべく構
成されていた。
【0003】しかし、このような受信部の構成では次の
ような問題点が発生する。すなわち、受信に供される上
述のLC共振回路は周波数帯域が狭い関係上、キャリア
(carrier )周波数に対して高速のデータ通信ができな
い問題点があった。
【0004】また高速通信を行なうためには送信側のキ
ャリア周波数を高くする必要があるが、そのためには非
接触媒体の受信回路には高いキャリア周波数に充分応答
でき得る回路部品を用いる必要が生じ、コストアップと
なる問題点があった。
【0005】加えて送信側変調部の構成としてはPSK
(phase-shift-keying、位相偏移キーイングのことで、
デジタル信号の量に応じて搬送波の位相を変化させる位
相変調)と、ASK(amplitude-shift-keying、振幅を
信号波に従って変化させる変調)とがあり、PSKを用
いた場合には搬送波の有無に基づいてクロック検出を行
なうため、搬送波のない部分ではクロック検出が困難と
なり、ASKを用いた場合には周波数が変化するため良
好な伝送クロックの抽出が困難となり、クロックのジッ
タ(jitter、時間軸変動により生ずる誤差いわゆるズ
レ)等が発生し、高い信頼性を得ることができない問題
点があった。
【0006】さらに、非接触媒体の電源は前述の受信ア
ンテナコイルと共振用コンデンサとによるLC並列共振
回路から出力される交流信号を整流回路手段で整流して
取出しているが、送信側変調部の構成が前述の振幅を信
号波に従って変化させるASKである場合、データ
「1」では送信磁界を出力し、データ「0」ではなにも
出力しないので、このデータ「0」が続いた場合には、
前述のLC並列共振回路からの電力が取出せない問題点
があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、共振回路を用いずにデータの受信を行なう
一方、LC並列共振回路によりクロックの受信を行なう
ことで、狭周波帯域の影響を受けることなくデータの受
信を行なう特異構成とし、低いキャリア周波数でありな
がら、高速のデータ通信を行なうことができ、またキャ
リア周波数が低いことにより、低速応答のリニア回路を
使用することができて、コストダウンを図ることができ
る非接触媒体の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、キャリア1周期毎の
データパルスを容易に生成することができる非接触媒体
の提供を目的とする。
【0009】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1又は2記載の発明の目的と併せて、上述のLC並
列共振回路の発生電圧に基づいて生成したクロック間に
上述のデータパルスが有るか、無いかを検出すると共
に、クロック間データパルス有無とクロックとの両者に
基づいてデータを復調することにより、クロックのジッ
タが小さく、高信頼性のデータ通信を行なうことができ
る非接触媒体の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、送信磁界を受信する非接触媒体であって、受
信アンテナコイルと共振用コンデンサとを並列に接続し
LC並列共振回路と、上記LC並列共振回路の出力か
らクロックを生成するクロック生成回路と、上記LC並
列共振回路における受信アンテナコイルのクロック生成
回路に対する非 接続側に接続してデータを受信するデー
タパルス受信コイルと、上記データパルス受信コイルの
出力からデータパルスを生成するデータパルス生成回路
と、上記LC並列共振回路における受信アンテナコイル
とアースとの間に接続して、LC並列共振回路の共振電
流を打消す打消しコイルとを備えた非接触媒体であるこ
とを特徴とする。
【0011】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、前記データパルス生
成回路に、前記データパルス受信コイルの発生電圧波形
をキャリア1周期毎に、該発生電圧波形に基づいて生成
した分圧波形と比較して、データパルスを生成する比較
回路を備えた非接触媒体であることを特徴とする。
【0012】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1又は2記載の発明の構成と併せて、前記クロック
生成回路から出力されるクロック間に前記データパルス
生成回路から出力されるデータパルスの有無を検出する
クロック間受信パルス有無検出回路と、上記クロック間
受信パルス有無検出回路からの出力とクロックとに基づ
いてデータを復調する復調回路とを備えた非接触媒体で
あることを特徴とする。
【0013】
【作用】この発明の請求項1記載の発明によれば、送信
磁界中のクロックはLC並列共振回路で受信され、この
LC並列共振回路からは送信側のLC直列共振ストップ
領域に対応する媒体側受信電圧の零レベル領域において
も減衰振動により共振回路発生電圧を得ることができ、
また送信磁界中のデータパルスは共振回路を用いないデ
ータパルス受信コイルで受信され、該受信コイルは打消
しコイルによって、LC並列共振回路の共振電流が相互
結合によりデータパルス受信コイルに誘導されるのを防
止するため、前述のデータパルス受信コイルからは送信
磁界中のデータパルスに対応した発生電圧を得ることが
できる。
【0014】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上述のデータパルス生成回路はデータパルス受信コイル
の発生電圧波形をキャリア1周期毎に、該発生電圧波形
に基づいて生成した分圧波形と比較して、データパルス
を生成する。
【0015】この発明の請求項3記載の発明によれば
ロック間受信パルス有無検出回路は上述のクロック生
成回路から出力されるクロック間に上述のデータパルス
生成回路から出力されるデータパルスが有るか否かを検
出し、上述の復調手段は、クロック間受信パルス有無検
回路からの出力とクロックとの両者に基づいてデータ
を復調する。
【0016】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明によれ
ば、打消しコイルによって共振電流が相互結合によりデ
ータパルス受信コイルに誘導されるのを防止することが
できるため、共振回路を用いずにデータパルス受信コイ
ルでデータの受信を行な得るので、狭周波数帯域の影響
を受けることがなくデータの受信を行なうことができ、
この結果、低いキャリア周波数でありながら、高速のデ
ータ通信ができ、またキャリア周波数が低いことによ
り、低速応答のリニア回路を使用することができるた
め、コストダウンを図ることができる効果がある。
【0017】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述のデータ
パルス生成回路でキャリア1周期毎のデータパルスを容
易に生成することができる効果がある。
【0018】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項1又は2記載の発明の効果と併せて、上述の
減衰振動により適正な共振回路発生電圧を得るLC並列
共振回路の発生電圧に基づいてズレのないクロックを生
成し、このクロック間にデータパルスが有るか無いかを
検出すると共に、検出されたクロック間のデータパルス
有無と上述のクロックとの両者に基づいてデータを復調
するので、クロックのジッタが小さく、高信頼性のデー
タ通信を行なうことができる効果がある。
【0019】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は非接触媒体を示し、図1において例えば
タッチレスパスゲート装置としての自動改札機本体に内
蔵された送信部1は、送信磁界Hを発信することで、カ
ード形状の定期券などの非接触媒体2に対してデータ通
信を行なう。
【0020】上述の送信部1は、交流電源3にコンデン
サ4およびコイル5(送信アンテナコイル)を直列接続
して、LC直列共振回路6(抵抗を付加してRLC直列
共振回路にすることがより望ましい)を形成すると共
に、上述のコイル5と並列にスイッチ7を設けて、この
スイッチ7を変調回路8の出力によりON、OFFすべ
く構成している。
【0021】図2に示すように無変調搬送波としてのキ
ャリアeに対して、上述のスイッチ7を変調回路8出力
に対応してON、OFFすると、スイッチ7のON時に
LC直列共振がストップするので、送信電流Iおよび非
接触媒体2側の受信電圧Vは同図の如くなる。
【0022】一方、上述の非接触媒体2側は次のように
構成している。すなわち、受信アンテナコイル9と共振
用コンデンサ10とにより、送信磁界H中のクロックを
受信するLC並列共振回路11(コイル9とコンデンサ
10との間に抵抗を介設することがより望ましい)を構
成し、送信磁界H中のデータを受信するデータパルス受
信コイル12を別途設けると共に、各コイル9,12の
交点とアースとの間には、LC並列共振回路11の共振
電流が相互結合(相互インダクタンスM参照)によりデ
ータパルス受信コイル12に誘導されるのを防止する目
的で、打消しコイル13を接続している。
【0023】上述の送信磁界Hは図3に示すように送信
電流I(図2)と略対応し、データパルス受信コイル発
生電圧Vpに対してLC並列共振回路11の共振回路発
生電圧Vcは共振用コンデンサ10によりその位相が9
0度遅れると共に、送信側のLC直列共振ストップ領域
に対応するデータパルス受信コイル発生電圧Vpの零レ
ベル領域αにおいても、減衰振動により共振回路発生電
圧(図3の電圧波形β参照)を得ることができる。
【0024】ここで、上述の非接触媒体2に対する各コ
イル9,12,13の形成エリアは、図4に示すように
受信アンテナコイル9を一番外側に形成し、この受信ア
ンテナコイル9の内側にデータパルス受信コイル12を
形成し、このデータパルス受信コイル12の内側に打消
しコイル13を形成し、さらに必要部分を磁気シールド
する。
【0025】さらに、上述のデータパルス受信コイル1
2の出力段には低域通過フィルタ14いわゆるLPF
(ローパスフィルタ)と、ピークホールド回路15とを
並列接続し、これら各回路14,15の出力を加算端子
16を介して分圧回路17に接続すると共に、この分圧
回路17の出力ラインを比較器18いわゆるコンパレー
タの一方の入力端子に接続し、かつ上述のデータパルス
受信コイル12の出力ライン19をダイレクトに上述の
比較器18における他方の入力端子に接続して、この比
較器18により上述のデータパルス受信コイル12の発
生電圧Vpの波形d(図5参照)をキャリア1周期(こ
の実施例では4ビット)毎に比較して受信パルスRXP
を生成すべく構成している。
【0026】すなわち図5に示すようにデータパルス受
信コイル発生電圧Vp(図5の波形d参照)を、低域通
過フィルタ14を通すことで零レベルの基準波形aを形
成し、また上述のデータパルス受信コイル発生電圧Vp
を、ピークホールド回路15でピークホールドすること
によりピークホールド波形bを形成し、加算端子16で
上述の各波形a,bを加算した後に、この加算波形を分
圧回路17(具体的には抵抗体による分圧回路)で1/
2に分圧して、分圧波形Cを形成する。
【0027】そして、上述の分圧波形Cとデータパルス
受信コイル発生電圧Vpの波形dとを、比較器18で比
較することにより、図5に示すように受信パルスRXP
を生成する。
【0028】一方、前述のLC並列共振回路11の出力
ライン20をクロック生成手段としてのゼロクロスコン
パレータ21の一方の入力端子に接続し、このゼロクロ
スコンパレータ21の他方の入力端子はアースに接続し
て、同ゼロクロスコンパレータ21の出力端子から図6
に示す如くクロックCLKを出力すべく構成している。
つまり、このゼロクロスコンパレータ21はLC並列共
振回路11の発生電圧Vcに基づいて上述のクロックC
LKを生成する関係上、このクロックCLKは同図に示
す受信パルスRXPに対してその位相が90度遅れるこ
とになる。
【0029】上述の各比較器18,21の出力段には、
クロック生成手段としてのゼロクロスコンパレータ21
により発生されるクロックCLK間に上述の受信パルス
生成手段としての比較器18から発生される受信パルス
RXPの有無を検出するクロック間受信パルス有無検出
手段としての検出回路22を接続している。
【0030】この検出回路22は例えばゲートアレー
(gete array)によるAND論理回路で構成され、図6
に示すようにクロックCLK間に受信パルスRXPが有
る場合にはハイレベル信号いわゆる「1」信号を、無い
場合にはローレベル信号いわゆる「0」信号をそれぞれ
出力するので、同検出回路22の出力は図7にhで示す
ようになる。なお、図7においてクロックCLKは図示
の便宜上、簡略的に示している。
【0031】上述の検出回路22の次段には、論理回路
により構成した復調手段としての復調回路23を接続し
ている。この復調回路23は上述の検出回路22からの
出力hとクロックCLKとに基づいてデータD0 ,D1
を復調する回路で、次の[表1]で示す真理値表(また
はテーブル)により4クロック分に対応する検出回路2
2の出力hに応じてハイレベル信号「1」またはローレ
ベル信号「0」を出力するので、復調されたデータD0
,D1 は図7の如くなる。
【0032】
【表1】
【0033】なお、上表において「0」はクロック間受
信パルスが無い場合に対応し、「1」はクロック間受信
パルスが有る場合に対応する。また前述の送信部1にお
けるスイッチ7は検出回路出力hの「0」に対応してO
N、「1」に対応してOFFとなるように変調回路8で
データが変換される。
【0034】このように共振回路を用いることなく前述
のデータパルス受信コイル12でデータの受信を行なう
ので、狭周波数帯域の影響を受けない。このため低いキ
ャリア周波数でありながら、高速のデータ通信ができ、
またキャリア周波数が低いことにより、低速応答のリニ
ア回路を使用することができるので、非接触媒体2を構
成する回路部品のコストダウンを図ることができる効果
がある。
【0035】また上述の比較器18(受信パルス生成手
段)でキャリア1周期毎の受信パルスRXPを容易に生
成することができる効果がある。
【0036】加えて、上述の減衰振動により適正な共振
回路発生電圧Vc(特に図3のβ参照)を得るLC並列
共振回路11の発生電圧に基づいてゼロクロスコンパレ
ータ21がズレのないクロックCLK(図6参照)を生
成し、検出回路22はクロックCLK間に受信パルスR
XPが有るか無いかを検出すると共に、検出されたクロ
ック間受信パルス有無(検出回路22の出力h参照)と
上述のクロックCLKとの両者に基づいて復調回路23
がデータD0 ,D1 を復調するので、クロックCLKの
ジッタが小さく、高信頼性のデータ通信を行なうことが
できる効果がある。
【0037】さらに送信部1のコイル5(送信アンテナ
コイル)と受信側の受信アンテナコイル9との間の離間
距離の影響に対して受信電圧の変動を防止することがで
きるので、オートゲインコントロール回路いわゆるAG
Cなどの複雑な回路が不要となる効果がある。以下、こ
の点について詳述する。
【0038】上述の交流電源3の電圧をE、送信電流を
I、コイル5の自己インダクタンスをL1、コンデンサ
4のキャパシタンスをC1 、送信部1の内部抵抗(但
し、RLC直列共振回路とした場合にはその抵抗値)を
R1、コイル9の自己インダクタンスをL2 、コンデン
サ10のキャパシタンスをC2 、共振回路11の内部抵
抗(但し、コイル9とコンデンサ10との間に抵抗を介
設した場合にはその抵抗値)をR2 、コイル5,9間の
相互インダクタンスをM1とし、1/ωC1 =ωL1 ,
1/ωC2 =ωL2(但し、ω=2πf)の条件が成立す
る共振点での送信部1のインピーダンスZを求めると次
に[数1]で示すようになる。
【0039】
【数1】
【0040】また送信電流Iは交流回路のオームの法則
により次の[数2]で求めることができる。
【0041】
【数2】
【0042】上式における各コイル5,9間の相互イン
ダクタンスM1 は次の「数3]に示す通りである。
【0043】
【数3】
【0044】但しkは結合係数で、送信アンテナコイル
5と受信アンテナコイル9との間の距離が近づくにつれ
て大となる。
【0045】このように上記両者5,9間の距離が近づ
くにつれて結合係数kが大となり、これにより相互イン
ダクタンスM1 が次第に大きくなって、上述の[数2]
で示した式において電圧Eを相互インダクタンスM1 の
2乗で除した値にほぼ比例する上述の送信電流Iは距離
が近づくにつれて減少する。
【0046】この送信電流Iと受信アンテナコイル9の
磁界Hとは正比例の関係にあり、両者I,Hが比例する
ので、上述の送信電流Iの距離による減少に起因して、
受信アンテナコイル9側の磁界Hおよび受信電圧が過大
となるのを防止することができ、このため媒体側受信回
路構成の簡略化を図ることができる。
【0047】さらに、前述の[表1]で示す真理値表に
おいて、4クロック分を符号化の1単位として2ビット
のデータD0 ,D1 を設定しているが、上述の4クロッ
ク分(4周期)は「0」が受信パルスの無い部分であ
り、「1」は受信パルスが有る部分であって、図3で示
すように、データパルス受信コイル12の発生電圧Vp
の零レベル領域αは上述の「0」、他の高いレベル領域
が「1」に対応する。
【0048】上述のような4クロック分を符号化の1単
位として得るには、当然送信側の変調回路8で上述の符
号化に対応するよう変調する。すなわち、データを構成
する信号の4周期(4クロック分)を符号化の1単位に
設定し、この4周期のうち、1周期には出力を小または
無しにし他の周期に出力を持たせて、データの符号を形
成すべく変調する。
【0049】したがって、前述のデータパルス受信コイ
ル12の発生電圧Vpから非接触媒体の電源を取出した
場合(すなわち、発生電圧Vpを整流回路手段で整流し
て取出した場合)、送信データが「0」に対応するデー
タであっても、このデータを構成する符号化単位中に
は、すなわち、4クロック分(4周期)の信号中には3
クロック分(3周期)に発生電圧Vpの高レベル領域が
存在するため、例え、前述の送信データが「0」であっ
ても、電力の取出しが零になることがなく、安定した電
源が得られる。
【0050】次の[表2]で示す真理値表において、8
クロック分(8周期)を符号化の1単位として4ビット
のデータD0 ,D1 ,D2 ,D3 を設定した場合を示
し、この場合も「0」は受信パルスが無い部分、「1」
は受信パルスが有る部分である。
【0051】
【表2】
【0056】この場合も送信側変調回路8で、真理値表
に対応するように変調するが、この符号化において(表
2参照)、第1周期目は「1」の受信パルスが生じるよ
うに設定して、最終の第8周期目が「0」になっても、
データ送信時にこの「0」が連続しないように設定して
いる。さらに、他の周期部分でも「0」の受信パルスの
無い部分が重ならないように設定する。
【0052】このような符号になるよう変調回路8でデ
ータを変調することは前述の場合と同様であって、この
ように符号化すると、非接触媒体側では安定した電源を
確保することができる。
【0053】なお、LC並列共振回路11の発生電圧V
c(図3参照)からも電源を取出すこともできる。
【0054】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のデータパルス生成回路は、実施例
低域通過フィルタ14、ピークホールド15、加算端
子16、分圧回路17、比較器18に対応し、以下同様
に、クロック生成回路は、ゼロクロスコンパレータ21
に対応し、クロック間受信パルス有無検出回路は、検出
回路22に対応し、この発明は、上述の実施例の構成の
みに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の非接触媒体を示す電気回路図。
【図2】 各部の波形を示す説明図。
【図3】 送信磁界に対する各発生電圧の変化を示す説
明図。
【図4】 非接触媒体に対する各コイルの形成エリアを
示す斜視図。
【図5】 受信パルスの生成を示す説明図。
【図6】 クロック間受信パルスの有無を示す説明図。
【図7】 復調データの生成を示す説明図。
【符号の説明】
2…非接触媒体 8…変調回路 9…受信アンテナコイル 10…共振用コンデンサ 11…LC並列共振回路 12…データパルス受信コイル 18…比較 21…ゼロクロスコンパレー 22…検出回 23…復調回
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−98189(JP,A) 特開 昭60−84687(JP,A) 特開 昭49−10606(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 5/00 - 5/02 H04B 1/06 H04B 1/18 H04B 7/26 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信磁界を受信する非接触媒体であって、 受信アンテナコイルと共振用コンデンサとを並列に接続
    したLC並列共振回路と、上記LC並列共振回路の出力からクロックを生成するク
    ロック生成回路と、 上記LC並列共振回路における受信アンテナコイルのク
    ロック生成回路に対する非接続側に接続してデータを受
    信する データパルス受信コイルと 上記データパルス受信コイルの出力からデータパルスを
    生成するデータパルス生成回路と、 上記LC並列共振回路における受信アンテナコイルとア
    ースとの間に接続して、LC並列共振回路の共振電流を
    打消す打消しコイルと を備えた 非接触媒体。
  2. 【請求項2】前記データパルス生成回路に、前記データ
    パルス受信コイルの発生電圧波形をキャリア1周期毎
    、該発生電圧波形に基づいて生成した分圧波形と比較
    して、データパルスを生成する比較回路を備えた 請求項1記載の非接触媒体。
  3. 【請求項3】前記クロック生成回路から出力されるクロ
    ック間に前記データパルス生成回路から出力されるデー
    パルスの有無を検出するクロック間受信パルス有無検
    回路と、 上記クロック間受信パルス有無検出回路からの出力とク
    ロックとに基づいてデータを復調する復調回路とを備え
    た 請求項1又は2記載の非接触媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4560744B2 (ja) * 2008-03-18 2010-10-13 ソニー株式会社 通信システム、通信方法、データ処理装置、およびデータ処理方法

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JPH0677864A (ja) 1994-03-18

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