JP3398142B2 - 圧縮機のサージング検出装置 - Google Patents

圧縮機のサージング検出装置

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JP3398142B2
JP3398142B2 JP2001076898A JP2001076898A JP3398142B2 JP 3398142 B2 JP3398142 B2 JP 3398142B2 JP 2001076898 A JP2001076898 A JP 2001076898A JP 2001076898 A JP2001076898 A JP 2001076898A JP 3398142 B2 JP3398142 B2 JP 3398142B2
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史仁 木村
勇 森田
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  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機のサージン
グを検出するための装置に関する。
【0002】本件明細書中、圧縮機というのは、圧縮
機、ブロア、ファンを含み、その構成は、遠心形、軸流
形、斜流形であってもよい。
【0003】
【従来の技術】図12は、圧縮機のサージング限界を示
す図である。圧縮機は、流量Qが少なくなったり、吐出
圧力が上昇して圧縮機の吸込み側と吐出側との間のヘッ
ドHが上昇すると、各回転数N1,N2(N1>N2)
に対応した状態で、サージングが発生し、圧縮機が損傷
したりプロセスの乱れが生じる。サージングの発生を防
ぐために、圧縮機の図12に示されるサージング点を連
結したサージング限界を表すサージラインL12を設定
し、そのサージラインL12より大流量側(図12の右
方)にサージコントロールラインL13を設け、圧縮機
の運転点が、そのサージコントロールラインL13上に
来るように、圧縮機の吐出側から、吸込み側へまたは大
気へ、吐出ガスを導くサージ防止弁を開閉制御する。こ
のようなサージ防止弁の制御不良が生じたとき、および
そのサージ防止弁の制御が追従することができないプロ
セスの急変が生じたとき、圧縮機のサージング発生を素
早く検出し、サージング状態を確実に検出することが必
要になる。
【0004】サージ検出のための先行技術は、特開昭6
3−94098に開示される。圧縮機の吸込み側管路
に、圧力発信器を設け、その圧力発信器の出力を、サン
プリング周期が相互に異なる2つのサンプリング回路で
サンプリングしてサージング検出を行う。これによって
サージング発生による圧力発信器の出力の周期が、いず
れか一方のサンプリング回路のサンプリング周期と一致
しても、サージング検出の見落しを防止する。圧力発信
器の現在の出力を、受信器で、1秒前の信号と比較し
て、検出圧力に関して10%以上の変動があれば、サー
ジングが発生したものと判断する。
【0005】この先行技術では、上述のように現在の検
出圧力と、1秒前の検出圧力とを比較して変動を求める
ので、サージングが発生しても、少なくとも前述の1秒
間はサージング発生と判断することはできず、したがっ
て検出の時間遅れが大きいという問題がある。またこの
先行技術では、サンプリング回路を2系統を有し、した
がって構成が比較的複雑である。さらにこの先行技術で
は、外乱が発生し、たとえば並列機の運転または負荷の
大きな変動が発生し、このことによって、圧力発信器の
出力が変動し、これによってサージングが発生したもの
と誤って検出される恐れがある。
【0006】他の先行技術は特開平8−42491に開
示される。この先行技術では、圧縮機の圧力などの状態
量を検出するセンサが設けられ、このセンサの出力を、
微少時間δtをサンプリングピッチとして検出し、この
微少時間δt毎の変動値を算出し、サージングの発生を
判断する。この先行技術では、微少時間δt毎の変動値
を算出するので、少なくともその微少時間δtでは、サ
ージングの発生を判別することができず、検出の時間遅
れが大きいという問題がある。また構成が比較的複雑で
あり、さらに前述の先行技術と同様に、外乱、たとえば
並列機の運転または負荷の大きな変動などによってサー
ジングの誤検出を生じる恐れがある。
【0007】さらに他の先行技術では、圧縮機の運転点
と、予め設定されたサージラインとを比較し、運転点が
サージラインよりも小流量であるとき、サージングが発
生したものと判断する。この先行技術では、圧縮機およ
びその圧縮機を備えるプロセス装置の物性変化に起因し
てサージラインがドリフトを生じて変化し、これによっ
てサージング発生を正確に検出することができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、圧縮
機のサージングの検出遅れを抑制し、連続的な監視を可
能にし、簡単な構成で、確実な検出を可能にする圧縮機
のサージング検出装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧縮機の吸込
み側または吐出側における圧力、流量または流速のいず
れか少なくとも1つを検出するセンサと、センサの出力
が与えられ、センサの出力の周波数に対応してゲイン
を、相互に異なる複数種類の周波数・ゲイン特性で、変
化する周波数・ゲイン特性手段と、周波数・ゲイン特性
手段の各周波数・ゲイン特性の出力の差を演算する減算
手段と、減算手段の出力が、予め定める時間W1内で、
予め定める範囲の外に大きく変化する回数を計数する変
化計数手段と、変化計数手段の出力に応答し、計数され
た回数が、予め定める値以上になったとき、サージング
が発生したものと判断する手段とを含むことを特徴とす
る圧縮機のサージング検出装置である。
【0010】本発明に従えば、センサは、圧縮機の吸込
み側における圧力、流量もしくは流速のいずれか少なく
とも1つを検出し、または吐出側における圧力、流量も
しくは流速のいずれか少なくとも1つを検出し、このセ
ンサの出力は、周波数・ゲイン特性手段に与えられ、サ
ージングが発生していない平常時の運転状態では、セン
サの出力の変動は小さく、周波数・ゲイン特性手段のゲ
イン、したがって出力のレベルは小さく、減算手段の差
を表す出力も小さい。
【0011】センサの出力の変動が大きくなると、周波
数・ゲイン特性手段のゲイン、したがって出力レベルが
大きくなり、各周波数・ゲイン特性の出力の差が大きく
なる。この差が大きいということは、センサの出力が振
動していることを表す。変化計数手段は、減算手段の出
力を、予め定める時間W1内で平常の運転状態における
予め定める範囲から外れて大きく変化する回数を計数
し、その計数結果が、予め定める値以上になったとき、
サージングが発生したものと判断される。時間W1は、
たとえば2〜5secであってもよい。これによって比
較的簡単な構成で、検出遅れを抑制して連続的な監視を
可能にすることができるとともに、圧縮機および圧縮機
を含むプロセス装置の物性変化が生じても、サージング
の発生を確実に検出することができ、また外乱、すなわ
ち並列機の運転、負荷の大きな変動などによって誤検出
が生じる恐れがない。
【0012】また本発明は、周波数・ゲイン特性手段
は、複数の1次遅れ回路を含むことを特徴とする。
【0013】また本発明は、周波数・ゲイン特性手段
は、センサの出力が共通に与えられる複数の1次遅れ回
路を有し、各1次遅れ回路の時定数T1,T2は、相互
に異なっており、演算手段は、各1次遅れ回路の出力の
差を演算することを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、周波数・ゲイン特性手段
は、複数の1次遅れ回路を含んで実現することができ
る。このような1次遅れ回路は、構成が簡単であり、ア
ナログ回路によって実現することも可能であり、したが
って実現が容易である。
【0015】本発明に従えば、後述の図1に示されるよ
うに複数(たとえば2)の1次遅れ回路11,12が用
いられ、各時定数T1,T2は相互に異なっており、こ
れらの1次遅れ回路の各出力が減算手段13に与えられ
て差が演算される。時定数T1は、ノイズの周期0.1
secを超える値に選ばれ、たとえば0.2〜0.5s
ecであってもよい。ノイズの周期よりも大きい時定数
T1,T2に選ばれることによって、ノイズの遮断を行
う機能が、各1次遅れ回路11,12によって併せて達
成される。
【0016】また本発明は、周波数・ゲイン特性手段
は、センサの出力が与えられる第1の1次遅れ回路と、
第1の1次遅れ回路の出力が与えられる第2の1次遅れ
回路とを有し、演算手段は、第1および第2の1次遅れ
回路の出力の差を減算することを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、後述の図8に示されるよ
うに、センサの出力が第1の1次遅れ回路75を経て減
算手段13に与えられるとともに、この第1の1次遅れ
回路の出力が第2の1次遅れ回路77に与えられ、この
第2の1次遅れ回路の出力が減算手段に与えられる。こ
うして減算手段に与えられる2つの入力の時定数が異な
るようにされる。第1および第2の1次遅れ回路75,
77の各時定数T3,T4は、等しくてもよいが、異な
っていてもよい。
【0018】また本発明は、変化計数手段は、減算手段
の出力を、正の予め定める第1弁別レベルLu1,Lu
2でレベル弁別する第1レベル弁別手段と、減算手段の
出力を、第1弁別レベルとともに前記予め定める範囲を
規定する負の予め定める第2弁別レベルLd1,Ld2
でレベル弁別する第2レベル弁別手段と、第1および第
2レベル弁別手段の各出力に応答し、減算手段の出力が
第1弁別レベル未満、または第2弁別レベル以上である
前記予め定める範囲の外の各出力が、交互に導出される
ことを判定する交互判定手段と、交互判定手段の出力に
応答し、交互に得られる第1および第2レベル弁別手段
の出力を計数するカウンタと、第1および第2レベル弁
別手段の出力に応答し、減算手段の出力が前記予め定め
る範囲の外に変化した後から、予め定める時間W1以内
に次の前記変化が生じないとき、カウンタをリセットす
るタイマとを含むことを特徴とする。
【0019】また本発明は、第1および第2の各レベル
弁別手段は、2つの弁別レベルを有するヒステリシス特
性をそれぞれ有することを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、変化計数手段は、第1お
よび第2のレベル弁別手段23,24の出力が、交互判
定手段39で交互に導出されることが安定されたとき、
カウンタ62で計数され、こうして減算手段の前記差を
表す出力が正および負に大きく変動して振動が検出され
たとき、予め定める時間W1内におけるカウンタによる
計数値が、予め定める値以上になったとき、サージング
が発生したものと判断する。したがって減算手段の出力
レベルが正負に大きな振幅で変動し、その振動の回数
が、予め定める値以上であるとき、サージングが発生し
たものと判断される。
【0021】さらに本発明に従えば、第1レベル弁別手
段23の第1弁別レベルは、ヒステリシス特性を有する
ように2つの弁別レベルLu1,Lu2から成り、また
第2レベル弁別手段24の第2弁別レベルは、ヒステリ
シス特性を有するように2つの弁別レベルLd1,Ld
2から成る。これによってノイズによる第1および第2
の各レベル弁別手段の出力が振動する恐れはない。
【0022】また本発明は、変化計数手段は、減算手段
の出力を予め定める弁別レベルでレベル弁別するレベル
弁別手段と、レベル弁別手段の出力に応答し、減算手段
の出力が、前記弁別レベルによって決定される前記予め
定める範囲の外に大きく変化する回数を計数するカウン
タと、レベル弁別手段の出力に応答し、減算手段の出力
が、前記予め定める範囲の外に大きく変化した後から、
予め定める時間W1以内に次の前記変化が生じないと
き、カウンタをリセットするタイマとを含むことを特徴
とする。
【0023】また本発明は、レベル弁別手段は、2つの
弁別レベルを有するヒステリシス特性を有することを特
徴とする。
【0024】本発明に従えば、後述の図9に示されるよ
うに、レベル弁別手段79によって減算手段の出力を正
または負の予め定める弁別レベルでレベル弁別し、予め
定める時間W1内におけるカウンタ62によって計数さ
れたレベル弁別手段の出力の回数を計数し、このカウン
タの出力が予め定める値以上であるとき、サージングが
発生したものと判断する。
【0025】本発明に従えば、レベル弁別手段は、ヒス
テリシス特性を有し、これによってノイズによるレベル
弁別手段の出力の振動を防ぐことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
全体の構成を示すブロック図である。圧縮機1の吸込み
側管路2からのガスは、圧縮機1に導かれ、吐出側管路
3から高圧ガスが供給される。吸込み側管路2と吐出側
管路3とにわたってバイパス管路4が接続され、このバ
イパス管路4の途中にサージ防止のための制御弁5が介
在される。サージ制御弁5は、途中開度のある制御弁
(アナログ信号により開度設定)で緊急動作の為に電磁
弁にて緊急開動作するものもあり、サージングの発生
時、全開され、吐出側管路3からの圧縮ガスは、バイパ
ス管路4およびサージ制御弁5を介して吸込み側管路2
に戻され、圧縮機の流量を増大させ、これによってサー
ジングが停止され、平常の運転状態に戻る。
【0027】センサS1は、吸込み側管路2とバイパス
管路4との接続位置よりも圧縮機1の吸込み口6側で吸
込みガスの圧力を検出する。本発明の実施の他の形態で
は、センサS2は、吐出側管路3のバイパス管路4との
接続点よりも圧縮機1の吐出口7寄りに設けられ、吐出
側管路3の圧縮ガスの圧力を検出する。参照符S1,S
2を総括的に参照符Sで表すことがある。センサSは、
ガスの流量または流速を検出するように構成されてもよ
い。センサSは、吸込み側または吐出側における圧力、
流量または流速のいずれか少なくとも1つを検出し、そ
れらの物理量のレベルに対応し、物理量が大きいほど、
大きいレベルとなる出力を導出する。
【0028】センサSの出力は、ライン8を介して周波
数・ゲイン特性手段9を構成する複数(この実施の形態
では2)の1次遅れ回路11,12に共通に与えられ
る。一方の1次遅れ回路11の出力Aと、他方の1次遅
れ回路12の出力Bとは、減算手段13に与えられ、差
C(=A−B)が演算される。減算手段13の出力C
は、ライン21から、変化計数手段12に含まれる第1
および第2レベル弁別手段23,24に入力される。
【0029】図2は、周波数・ゲイン特性手段9を構成
する各1次遅れ回路11,12の周波数・ゲイン特性お
よび周波数・位相ずれの各特性を示すボード線図であ
る。1次遅れ回路11の周波数・ゲイン特性はライン1
5で示され、1次遅れ回路12の周波数・ゲイン特性は
ライン16で示される。また1次遅れ回路11の周波数
・位相特性はライン17で示され、1次遅れ回路12の
周波数・位相特性はライン18で示される。図2におい
てωは、センサSの出力の角周波数を表し、Tは、1次
遅れ回路11,12の時定数を表す。図2中、dec
は、decade1桁を示す。1次遅れ回路11の時定
数をT1とし、1次遅れ回路12の時定数をT2とし、
これらの時定数T1,T2を総括的に参照符Tで表すこ
とがある。時定数T1,T2はいずれも、ノイズの時定
数0.1secを超える値に選ばれ、たとえば時定数T
1=0.5secに選ばれ、時定数T2=0.2sec
に選ばれる。このようにして時定数Tは、たとえば0.
2〜0.5secの範囲内で選択される。ライン15,
16の周波数・ゲイン特性は、信号A,Bの周波数が、
サージングを検出すべき値ωT0以上で、周波数が上昇
するにつれてゲインが低下するように定められる。
【0030】これらの1次遅れ回路11,12におい
て、センサSから与えられる入力をX(s)とし、出力
A,BをY(s)とし、sをラプラス演算子とすると
き、式1が成立する。
【0031】
【数1】
【0032】式1を書き直すと、 Y(s)・(1+T・s)=X(s) …(2)
【0033】式2を微分方程式で表すと、
【数2】
【0034】デジタル近似で差分形に変換すると、微分
は以下のように表される。
【数3】
【0035】式4を式3へ代入する。
【数4】
【0036】式5を変形すると、
【数5】
【0037】ここで、
【数6】 と置くと、 yn=(1−a)・yn-1+a・xn …(8)
【0038】式8をさらに変形すると、 yn=yn-1+a・(xn−yn-1) …(9)
【0039】1次遅れ回路11,12は、PLC(Prog
ramable Logic Controler)およびマイクロコンピュー
タなどの処理手段によって実現することができる。第1
および第2の1次遅れ回路11,12の伝達関数G1,
G2は、式10および式11に示される。
【0040】
【数7】
【0041】サンプリングタイムΔt毎に、式9の演算
が実行される。添え字nは現在の、すなわち今回のサン
プリングによる値を示し、n−1は、前回のサンプリン
グによる値を示す。すなわちynは、今回のサンプリン
グ時における1次遅れ回路11,12の出力であり、x
nは、今回のサンプリング時におけるセンサSの出力で
あって、この値xnは、1次遅れ回路11,12の入力
である。さらにyn-1は、前回のサンプリング時の出力
値である。こうして1次遅れ回路11,12は、処理回
路によって実現することができる。
【0042】サンプリングタイムΔt=0.05sec
とする。1次遅れ回路11の時定数T1=0.5sec
とするとき、値a=0.09となる。1次遅れ回路12
の時定数T2=0.2secとするとき、値a=0.2
となる。
【0043】図3は、第1レベル弁別手段23の具体的
な構成を示すブロック図である。ライン21を介する減
算手段13の出力Cは、第1レベル弁別手段23の減算
器16の一方の入力に与えられ、この減算器26の他方
の入力には、正の予め定める上限レベル設定器27によ
って設定される上限弁別レベルLu1を表す信号が与え
られる。減算器26の出力C26(=C−Lu1)は、
コンパレータ28に与えられる。コンパレータ28は、
減算器26の出力C26が、C26≧0であるとき、論
理「1」の出力をライン29に導出し、C26<0であ
るとき、論理「0」の出力をライン29に導出する。
【0044】減算器31には、設定器27によって設定
された弁別レベルLu1を表す信号が与えられるととも
に、ヒステリシス特性を発揮するためのヒステリシス分
ΔLuを表す信号がヒステリシス分設定器30から与え
られる。この減算器31の出力C31(=Lu1−ΔL
u)は、もう1つの弁別レベルLu2を表し、減算器3
2に与えられる。減算器32には、ライン21を介する
減算手段13の出力Cが与えられるとともに、減算器3
1の出力C31が与えられる。減算器32の出力C32
(=C−C31)は、コンパレータ33に与えられる。
コンパレータ33は、減算器32の出力C32が、C3
2≧0であるとき論理「1」の出力をライン34に導出
し、C32<0であるときライン34に論理「0」の出
力を導出する。
【0045】コンパレータ28の出力はライン29を介
してORゲート35の一方の入力に与えられ、このOR
ゲート35の出力はANDゲート36の一方の入力に与
えられる。ANDゲート36の他方の入力には、コンパ
レータ33からライン34を介する出力が与えられる。
ANDゲート36の出力はライン37を介してORゲー
ト35の他方の入力に与えられる。このANDゲート3
6からライン38に導出される出力Dは、交互判定手段
39の一方の入力に与えられる。
【0046】図4は、図3に示される第1レベル弁別手
段23の動作を説明するための波形図である。減算手段
13からの出力Cが図4(1)に示されるように入力さ
れたとき、ライン38からの出力Dは、図4(2)に示
されるように導出される。減算手段13の出力Cは、弁
別レベルLu1でレベル弁別されるとともに、ヒステリ
シス分ΔLuだけ小さいもう1つの弁別レベルLu2で
レベル弁別される。こうして出力Cは、正の2つの弁別
レベルLu1,Lu2でヒステリシス特性を有してレベ
ル弁別されることになる。これらの弁別レベルLu1,
Lu2は、本発明の正の予め定める第1弁別レベルであ
る。
【0047】図5は、第2レベル弁別手段24の具体的
な構成を示すブロック図である。ライン21を介する減
算手段13の出力Cは、第1レベル弁別手段24の減算
器46の一方の入力に与えられ、この減算器46の他方
の入力には、負の予め定める下限レベル設定器47によ
って設定される上限弁別レベルLd1を表す信号が与え
られる。減算器46の出力C46(=C−Ld1)は、
コンパレータ48に与えられる。コンパレータ48は、
減算器46の出力C46が、C≧0であるとき、論理
「1」の出力をライン49に導出し、C<0であると
き、論理「0」の出力をライン49に導出する。
【0048】減算器51には、設定器47によって設定
された弁別レベルLd1を表す信号が与えられるととも
に、ヒステリシス特性を発揮するためのヒステリシス分
ΔLdを表す信号が与えられる。この減算器51の出力
C51(=Ld1−ΔLd)は、もう1つの減算器52
に与えられる。減算器52には、ライン41を介する減
算手段13の出力Cが与えられるとともに、減算器51
の出力C51が与えられる。減算器52の出力C52
(=C−C51)は、もう1つの弁別レベルLd2を表
し、コンパレータ53に与えられる。コンパレータ53
は、減算器52の出力C52が、C52≧0であるとき
論理「1」の出力をライン54に導出し、C52<0で
あるときライン54に論理「0」の出力を導出する。
【0049】コンパレータ48の出力49はORゲート
55の一方の入力に与えられ、このORゲート55の出
力はANDゲート56の一方の入力に与えられる。AN
Dゲート56の他方の入力には、コンパレータ53から
ライン54を介する出力が与えられる。ANDゲート5
6の出力はライン57を介してORゲート55の他方の
入力に与えられる。このANDゲート56からライン5
8に導出される出力Dは、交互判定手段59の一方の入
力に与えられる。
【0050】減算手段13からの出力Cが図6(1)に
示されるように入力されたとき、ライン58からの出力
Eは、図6(2)に示されるように導出される。減算手
段13の出力Cは、弁別レベルLd1でレベル弁別され
るとともに、ヒステリシス分ΔLdだけ小さいもう1つ
の弁別レベルLd2でレベル弁別される。こうして出力
Cは、負の2つの弁別レベルLd1,Ld2でヒステリ
シス特性を有してレベル弁別されることになる。これら
の弁別レベルLd1,Ld2は、本発明の負の予め定め
る第1弁別レベルである。
【0051】再び図1を参照して、交互判定手段39
は、第1および第2レベル弁別手段23,24の各出力
D,Eに応答し、減算手段13の出力Cが第1弁別レベ
ルLu1以上、または第2弁別レベルLd1以下である
予め定める範囲(すなわちC≧Lu1、C≦Ld1)外
の各出力D,Eが交互に導出されていることを判定し、
その出力D,Eを、Fとしてライン61からカウンタ6
2に与える。こうしてカウンタ62は、減算手段13の
出力Cが、前述の予め定める範囲外にあるとき、出力
D,Eを計数する。
【0052】第1および第2レベル弁別手段23,24
の各出力D,Eは、ORゲート63に与えられ、このO
Rゲート63の出力は反転回路64で反転され、タイマ
65に与えられ、これによってタイマ65が刻時動作を
開始する。タイマ65によって設定される時間W1は、
たとえば2〜5secである。タイマ65によって時間
W1が経過したとき、カウンタ62を、タイマ65の出
力によってリセットする。変化計数手段22は、第1お
よび第2レベル弁別手段23,24、交互判定手段3
9、カウンタ62、ORゲート63、反転回路64およ
びタイマ65を含んで構成される。
【0053】図7は、図1に示される実施の形態である
圧縮機のサージング検出装置の動作を説明するための波
形図である。センサSから図7(1)で示される出力が
導出される。圧縮機1を含むプラントのプロセスの変化
67が発生すると、1次遅れ回路11,12の各出力
A,Bの差(減算手段13の出力C)は、図7(3)に
示されるように上限警報設定器の出力Dを出すが、プロ
セスの変化はすぐにおさまり、カウンタ値は1となる。
ここに示すプロセスの変化は、サージングと比べ、プロ
セスの変化では動作しないことを示している。
【0054】次に、圧縮機1は、時刻t1以降において
サージングが発生するものと想定する。センサSの入力
が与えられる1次遅れ回路11,12の各出力A,B
は、図7(2)に示される。これらの1次遅れ回路1
1,12の時定数T1,T2は相互に異なるので、減算
手段13の出力Cは、図7(3)に示されるように、サ
ージングの発生時刻t1以降において、大きく変動す
る。この減算手段13の出力Cが正の弁別レベルLu
1,Lu2以上であるとき、第1レベル弁別手段23か
らは、図7(4)に示される出力Dが得られる。減算手
段13の出力Cが、第2レベル弁別手段24の弁別レベ
ルLd1,Ld2未満であるとき、出力Eが、図7
(5)に示されるように得られる。すなわち減算手段1
3の出力Cが、弁別レベルLu1,Lu2未満、または
弁別レベルLd1,Ld2以上の予め定める範囲内にあ
るとき、第1および第2レベル弁別手段23,24の出
力D,Eは、論理「0」であり、上述のようにその範囲
の外に大きく変化したとき、図7(4)および図7
(5)の論理「1」の出力D,Eが得られる。
【0055】交互判定手段39によって第1および第2
レベル弁別手段23,24の出力D,Eの立上り時刻が
交互にずれているものと判定されたとき、カウンタ62
は、交互判定手段39の出力Fの立上り波形、すなわち
第1および第2レベル弁別手段23,24の出力D,E
の立上り波形を計数する。この交互判定手段39の出力
Fの波形は、図7(6)に示され、カウンタ62の計数
値は、図7(7)に示されるとおりである。タイマ65
は、第1および第2レベル弁別手段23,24の出力に
よって、減算手段13の出力Cが、第1レベル弁別手段
23の第1弁別レベルLu1,Lu2未満、または第2
レベル弁別手段24の第2弁別レベルLd1,Ld2以
上である前記予め定める範囲から、その外に変化した
後、この実施の形態では、交互判定手段39を介する第
1および第2レベル弁別手段23,24の出力D,Eの
立下り時刻から、予め定める時間W1以内に、カウンタ
62での立上り波形入力が得られないとき、カウンタ6
2をリセットする。
【0056】カウンタ62の計数値Xを表す出力は、判
断手段71に与えられる。判断手段71は、カウンタ6
2の計数値Xが、予め定める値X0以上(X≧X0)で
あるかを判断する。この実施の形態では、X0=3であ
る。カウンタ62の計数値Xが、予め定める値X0以上
であることが判断されたとき、表示手段72によって、
図7(8)の出力が導出されて、サージングが発生した
ことを表す信号が導出される。交互判定手段39、カウ
ンタ62、ORゲート63、反転回路64、タイマ6
5、判断手段71および表示手段72は、PLCまたは
マイクロコンピュータなどの処理回路によって実現する
ことができる。
【0057】図8は、本発明の実施の他の形態の周波数
・ゲイン特性手段74の具体的な構成を示すブロック図
である。センサSからの出力はライン8を介して第1の
1次遅れ回路75に与えられる。第1の1次遅れ回路7
5の出力Jは、ライン76を介して減算手段13の一方
の入力に与えられるともに、第2の1次遅れ回路77に
与えられる。第2の1次遅れ回路77の出力は、減算手
段13の他方の入力に与えられる。減算手段13は、第
1の1次遅れ回路75の出力Jと第2の1次遅れ回路7
7の出力Kの減算を行って差C(=J−K)を求める。
第1および第2の1次遅れ回路75,77の伝達関数G
4,G5の時定数T3,T4は同一の値であってもよい
けれども、相互に異なる値であってもよい。
【0058】
【数8】
【0059】図9は、本発明の実施の他の形態の変化計
数手段78の具体的な構成を示すブロック図である。こ
の実施の形態は前述の実施の形態に類似し、対応する部
分には同一の参照符を付す。変化計数手段78は、減算
手段13の出力Cを、前述の弁別レベルLu1と同様な
予め定める弁別レベルLu3でレベル弁別するレベル弁
別手段79と、そのレベル弁別手段79の出力Dに応答
してパルスを発生するパルス発生回路81と、そのパル
ス発生回路81からのパルスRを計数するカウンタ62
と、タイマ65とを含む。タイマ65は、減算手段13
の出力Cが、レベル弁別手段79の弁別レベルLu3未
満(C<Lu3)である予め定める範囲の外に大きく変
化した後から(すなわちC≧Lu3になった後から)、
予め定める時間W1以内に、前記変化が生じないとき、
カウンタ62をリセットする。
【0060】図10は、図9に示される変化計数手段7
8の動作を説明するためのフローチャートである。減算
手段13の出力Cは、ライン21を介して図10(1)
に示される波形を有して、レベル弁別手段79に入力さ
れる。レベル弁別手段79の出力Dは、図10(2)に
示されるとおりであって、差の出力Cが、弁別レベルL
u3以上であるとき、Hレベルの出力を導出する。パル
ス発生回路81は、レベル弁別手段79の出力Dに応答
し、カウンタ62の計数動作のためのパルスを、図10
(3)のように導出する。レベル弁別手段79の出力D
の立上り時刻t11,t12の時間が、タイマ65によ
って設定された限時時間W1未満であるとき、カウンタ
62はタイマ65によってリセットされず、これによっ
てカウンタ62の計数値が、図10(4)のように計数
される。
【0061】判断手段71において、カウンタ62の計
数値Xが、予め定めた値X0(たとえばこの実施の形態
では2)以上であるとき、判断手段71は図10(5)
に示されるように、時刻t12においてサージングが発
生したことを表す出力を導出する。図9および図10に
示される実施の形態におけるその他の構成は、前述の図
1〜図8に示される実施の形態と同様である。
【0062】本発明の実施の他の形態では、レベル弁別
手段79は、前述の第1レベル弁別手段23と同様にヒ
ステリシス特性を有してもよい。本発明の実施のさらに
他の形態では、レベル弁別手段79に代えて、負の弁別
レベルを有する構成を有してもよい。さらに本発明の実
施の他の形態では、レベル弁別手段79に代えて、ヒス
テリシス特性を有する前述の第2レベル弁別手段24と
同様な構成を有する構成であってもよい。
【0063】図11は、図1〜図7に示される実施例に
おける交互判定手段39の動作を説明するためのフロー
チャートである。処理回路82において、ステップa1
からステップa2に移り、第1レベル弁別手段23の出
力Dが立上り波形であってHレベルであるか判断され、
そうであれば次のステップa3に移り、前回検出立上り
波形が出力Dであるか判断する。出力Dでなければ、ス
テップa4に移り、交互判定手段39の出力Fとして導
出する。ステップa2で出力DがHレベルでなければ、
ステップa6へ移り、出力Eが立上り波形であってHレ
ベルであるか判断され、そうであれば次のステップa7
へ移り、前回検出立上り波形が出力Eであるか判断す
る。出力Eでなければ、ステップa4に移り、出力Fと
して導出する。交互判定手段39の出力Fとして導出す
ると、前述のようにライン61を介してカウンタ62に
与える。
【0064】
【発明の効果】本発明に従えば、周波数・ゲイン特性手
段の周波数・ゲイン特性が相互に異なる複数種類用いら
れ、各周波数・ゲイン特性による出力の差を、減算手段
によって求め、この差が、変化計数手段によって、予め
定める時間W1内で、計数され、その計数値が予め定め
る値以上になったとき、サージングが発生したものと判
断するので、比較的簡単な構成で、サージングの検出遅
れを抑制し、迅速に検出を行い、しかも連続的な監視が
可能である。
【0065】本発明によれば、減算手段の出力を、変化
計数手段に与えて予め定める時間W1内における計数値
を求めるので、サージングの発生によるセンサの出力の
振動を捉え、これによってサージングの確実な検出が可
能になり、プロセス装置の外乱、たとえば並列機の運転
または負荷の大きな変動による誤検出を防ぐことができ
る。
【0066】また本発明によれば、圧縮機または圧縮機
を含むプロセス装置の物性変化に関係なく、サージング
の検出を行うことができ、サージングの検出が確実にな
る。
【0067】本発明によれば、周波数・ゲイン特性手段
は、複数の1次遅れ回路によって実現し、このような1
次遅れ回路の構成は簡単であり、本発明の実現が容易で
ある。
【0068】本発明によれば、変化計数手段は第1およ
び第2レベル弁別手段の出力が交互に得られるとき、カ
ウンタによって計数動作を行うようにし、これによって
サージングの発生を確実に検出することが可能である。
【0069】また本発明によれば、減算手段の出力をレ
ベル弁別手段に与えて、そのレベル弁別手段の出力をカ
ウンタで計数するように構成し、このような構成によっ
て構成の簡略化を図ることができる。
【0070】また本発明によれば、レベル弁別手段はヒ
ステリシス特性を有し、これによってノイズ、外乱によ
るレベル弁別手段の出力の不所望な振動を防ぎ、このこ
とによってもまた、サージングの検出を確実にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】周波数・ゲイン特性手段9を構成する各1次遅
れ回路11,12の周波数・ゲイン特性および周波数・
位相ずれの各特性を示すボード線図である。
【図3】第1レベル弁別手段23の具体的な構成を示す
ブロック図である。
【図4】図3に示される第1レベル弁別手段23の動作
を説明するための波形図である。
【図5】第2レベル弁別手段24の具体的な構成を示す
ブロック図である。
【図6】図5に示される第2レベル弁別手段24の動作
を説明するための波形図である。
【図7】図1に示される実施の形態である圧縮機のサー
ジング検出装置の動作を説明するための波形図である。
【図8】本発明の実施の他の形態の周波数・ゲイン特性
手段74の具体的な構成を示すブロップ図である。
【図9】本発明の実施の他の形態の変化計数手段78の
具体的な構成を示すブロップ図である。
【図10】図9に示される変化計数手段78の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図11】図1〜図7に示される実施例における交互判
定手段39の動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図12】圧縮機のサージング限界を示す図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 吸込み側管路 3 吐出側管路 9,74 周波数・ゲイン特性手段 11,12 1次遅れ回路 13 減算手段 22 変化計数手段 23 第1レベル弁別手段 24 第2レベル弁別手段 39 交互判定手段 62 カウンタ 63 ORゲート 64 反転回路 65 タイマ 71 判断手段 72 表示手段 75,77 1次遅れ回路 78 変化計数手段 79 レベル弁別手段 81 パルス発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−198795(JP,A) 特公 平5−80578(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 27/02 F02C 7/00 - 9/58

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機の吸込み側または吐出側における
    圧力、流量または流速のいずれか少なくとも1つを検出
    するセンサと、 センサの出力が与えられ、センサの出力の周波数に対応
    してゲインを、相互に異なる複数種類の周波数・ゲイン
    特性で、変化する周波数・ゲイン特性手段と、 周波数・ゲイン特性手段の各周波数・ゲイン特性の出力
    の差を演算する減算手段と、 減算手段の出力が、予め定める時間W1内で、予め定め
    る範囲の外に大きく変化する回数を計数する変化計数手
    段と、 変化計数手段の出力に応答し、計数された回数が、予め
    定める値以上になったとき、サージングが発生したもの
    と判断する手段とを含むことを特徴とする圧縮機のサー
    ジング検出装置。
  2. 【請求項2】 周波数・ゲイン特性手段は、 複数の1次遅れ回路を含むことを特徴とする請求項1記
    載の圧縮機のサージング検出装置。
  3. 【請求項3】 周波数・ゲイン特性手段は、 センサの出力が共通に与えられる複数の1次遅れ回路を
    有し、 各1次遅れ回路の時定数T1,T2は、相互に異なって
    おり、 演算手段は、各1次遅れ回路の出力の差を演算すること
    を特徴とする請求項2記載の圧縮機のサージング検出装
    置。
  4. 【請求項4】 周波数・ゲイン特性手段は、 センサの出力が与えられる第1の1次遅れ回路と、 第1の1次遅れ回路の出力が与えられる第2の1次遅れ
    回路とを有し、 演算手段は、第1および第2の1次遅れ回路の出力の差
    を減算することを特徴とする請求項2記載の圧縮機のサ
    ージング検出装置。
  5. 【請求項5】 変化計数手段は、 減算手段の出力を、正の予め定める第1弁別レベルLu
    1,Lu2でレベル弁別する第1レベル弁別手段と、 減算手段の出力を、第1弁別レベルとともに前記予め定
    める範囲を規定する負の予め定める第2弁別レベルLd
    1,Ld2でレベル弁別する第2レベル弁別手段と、 第1および第2レベル弁別手段の各出力に応答し、減算
    手段の出力が第1弁別レベル未満、または第2弁別レベ
    ル以上である前記予め定める範囲の外の各出力が、交互
    に導出されることを判定する交互判定手段と、 交互判定手段の出力に応答し、交互に得られる第1およ
    び第2レベル弁別手段の出力を計数するカウンタと、 第1および第2レベル弁別手段の出力に応答し、減算手
    段の出力が前記予め定める範囲の外に変化した後から、
    予め定める時間W1以内に次の前記変化が生じないと
    き、カウンタをリセットするタイマとを含むことを特徴
    とする請求項1〜4のうちの1つに記載の圧縮機のサー
    ジング検出装置。
  6. 【請求項6】 第1および第2の各レベル弁別手段は、 2つの弁別レベルを有するヒステリシス特性をそれぞれ
    有することを特徴とする請求項5記載の圧縮機のサージ
    ング検出装置。
  7. 【請求項7】 変化計数手段は、 減算手段の出力を予め定める弁別レベルでレベル弁別す
    るレベル弁別手段と、 レベル弁別手段の出力に応答し、減算手段の出力が、前
    記弁別レベルによって決定される前記予め定める範囲の
    外に大きく変化する回数を計数するカウンタと、 レベル弁別手段の出力に応答し、減算手段の出力が、前
    記予め定める範囲の外に大きく変化した後から、予め定
    める時間W1以内に次の前記変化が生じないとき、カウ
    ンタをリセットするタイマとを含むことを特徴とする請
    求項1〜4のうちの1つに記載の圧縮機のサージング検
    出装置。
  8. 【請求項8】 レベル弁別手段は、2つの弁別レベルを
    有するヒステリシス特性を有することを特徴とする請求
    項7記載の圧縮機のサージング検出装置。
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