JP3397068B2 - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

ヒートポンプ給湯機

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JP3397068B2
JP3397068B2 JP04343397A JP4343397A JP3397068B2 JP 3397068 B2 JP3397068 B2 JP 3397068B2 JP 04343397 A JP04343397 A JP 04343397A JP 4343397 A JP4343397 A JP 4343397A JP 3397068 B2 JP3397068 B2 JP 3397068B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空調機能と給湯
機能を有するヒートポンプ給湯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヒートポンプ給湯機としては、図
4に示すように、室外ユニット10,室内ユニット20,
30および貯湯タンクユニット40を備えて、冷暖房運
転および給湯運転を行うものがある。上記室外ユニット
10の圧縮機11,四路弁12,室外熱交換器13,電動
弁EV1,電動膨張弁EV2,室内ユニット20の室内熱
交換器14およびアキュムレータ18を環状に接続して
冷媒回路を構成している。また、上記室外ユニット10
の圧縮機11,四路弁12,室外熱交換器13,電動弁E
V1,電動膨張弁EV3,室内ユニット30の室内熱交換
器15およびアキュムレータ18を環状に接続して冷媒
回路を構成している。上記圧縮機11と室外熱交換器1
3とを接続する冷媒配管31の圧縮機11と四路弁12
との間に電磁弁SV1を配設している。
【0003】また、上記室外ユニット10の冷媒配管3
2にキャピラリチューブ43の一端を、キャピラリチュ
ーブ43側から冷媒配管32側への流れのみを許容する
逆止弁41,42を介して接続している。上記キャピラ
リチューブ43の他端を貯湯タンクユニット40の二重
管構造の給湯熱交換器16の一端に接続している。上記
給湯熱交換器16の他端と圧縮機11の吐出側とを冷媒
配管34により接続して、その冷媒配管34に電磁弁S
V2を配設している。上記貯湯タンクユニット40は、
貯湯タンク17を有し、その貯湯タンク17内の水を給
湯熱交換器16を介して循環させて湯を沸かす。そし
て、上記給湯熱交換器16と電磁弁SV2との間の冷媒
配管34とアキュムレータ18の上流側とを冷媒配管3
5により接続して、その冷媒配管35に電磁弁SV3を
配設している。上記冷媒配管31とアキュムレータ18
の上流側とを冷媒配管36により接続し、その冷媒配管
36に室外熱交換器13側から順に電磁弁SV4と室外
熱交換器13側からアキュムレータ18の低圧側への流
れのみを許容する逆止弁44とを配設すると共に、四路
弁12と電磁弁SV1との間の冷媒配管31とアキュム
レータ18の上流側とを冷媒配管37により接続し、そ
の冷媒配管37に圧縮機11側から順に電磁弁SV5と
キャピラリチューブ45とを配設している。
【0004】上記構成のヒートポンプ給湯機は、給湯運
転する場合、四路弁12の切換位置を認識できないた
め、四路弁12の主弁(図示せず)を点線の切換位置にす
るようにパイロット弁(図示せず)を操作した後、電磁弁
SV1を開いて、圧縮機11からの吐出冷媒の圧力によ
って、四路弁12の主弁が点線の切換位置に切り換わ
る。その後、上記電磁弁SV1,SV3を閉じ、電磁弁
SV2を開くと共に、電動弁EV1を全開にする。そう
すると、上記圧縮機11から吐出された冷媒は、給湯熱
交換器16,キャピラリチューブ43,逆止弁42,逆止
弁41,電動弁EV1,室外熱交換器13およびアキュム
レータ18の順に循環して、給湯熱交換器16で冷媒を
凝縮し、室外熱交換器13で冷媒を蒸発させる。このと
き、上記電動膨張弁EV2,EV3を全閉にし、電動弁
SV5を開くことによって、休止している室内ユニット
20,30の室内熱交換器14,15内を低圧にして、四
路弁12と電磁弁SV5とキャピラリーチューブ45と
を介して室内熱交換器14,15の冷媒を回収する。
【0005】一方、冷房運転と給湯運転を同時に行う場
合、給湯運転時と同様に四路弁12の切換位置を認識で
きないため、四路弁12の主弁(図示せず)を実線の切換
位置にするようにパイロット弁(図示せず)を操作した
後、電磁弁SV1を開いて、圧縮機11からの吐出冷媒
の圧力によって、四路弁12の主弁が実線の切換位置に
切り換わる。その後、上記電磁弁SV1,SV3を閉
じ、電磁弁SV2を開くと共に、電動膨張弁EV2,E
V3を全開にする。そうすると、上記圧縮機11から吐
出された冷媒は、給湯熱交換器16,キャピラリチュー
ブ43,逆止弁42,逆止弁41,電動膨張弁EV2,室内
熱交換器15およびアキュムレータ18を循環すると共
に、給湯熱交換器16,キャピラリチューブ43,逆止弁
42,逆止弁41,電動膨張弁EV3,室内熱交換器14
およびアキュムレータ18を循環する。上記給湯熱交換
器16で冷媒を凝縮させて、貯湯タンク17内の湯を沸
かし、室内熱交換器14,15で冷媒を蒸発されて、冷
房運転を行う。このとき、上記電動弁EV1を全閉に
し、電動弁SV4を開くことによって、休止している室
外熱交換器13内を低圧にして、電磁弁SV4と逆止弁
44とを介して室外熱交換器13内の冷媒を回収する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ヒート
ポンプ給湯機では、給湯運転や冷房/給湯運転を行うと
きに休止熱交換器に溜まった液冷媒を起動時に回収する
とき、電磁弁SV4,SV5等が必要となるため、コス
トが高くつくという欠点がある。
【0007】そこで、この発明の目的は、簡単な構成で
休止熱交換器に溜まった液冷媒を起動時に回収できる低
コストなヒートポンプ給湯機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1のヒートポンプ給湯機は、圧縮機,室内熱
交換器,第1の電動膨張弁,電動弁および室外熱交換器
環状に接続された冷媒回路と、上記圧縮機の吐出側に一
端が接続された給湯熱交換器と、上記給湯熱交換器の他
端に一端が接続され、他端が上記第1の電動膨張弁と上
記電動弁との間に接続された第2の電動膨張弁と、上記
圧縮機の吐出側と上記室内熱交換器との間の冷媒配管に
配設された第1の電磁弁と、上記圧縮機の吐出側と上記
給湯熱交換器との間の冷媒配管に配設された第2の電磁
弁と、給湯運転のみを行う前に、上記第1の電磁弁を閉
じる一方、上記第2の電磁弁を開き、上記第1の電動膨
張弁,上記電動弁を全開にすると共に、上記第2の電動
膨張弁を所定開度にし、上記圧縮機を運転することによ
って、休止する上記室内熱交換器内の冷媒を膨張手段を
介することなく回収する冷媒回収部とを備え、上記冷媒
回収部による冷媒回収の後、上記休止する上記室内熱交
換器を上記冷媒回路の低圧側と遮断した状態で給湯運転
を行うことを特徴としている。
【0009】上記請求項1のヒートポンプ給湯機によれ
ば、給湯運転のみを行うとき、上記冷媒回収部によっ
て、第1の電磁弁を閉じ、第2の電磁弁を開くと共に、
第1の電動膨張弁を全開にし、第2の電動膨張弁を所定
開度にする。上記圧縮機から吐出された冷媒は、上記給
湯熱交換器,第2の電動膨張弁および蒸発器としての室
外熱交換器を循環する。このとき、上記凝縮器としての
室内熱交換器は、一端が第1の電磁弁により閉じられて
いるが、他端が第2の電動膨張弁の低圧側に接続される
ので、給湯運転中に休止する室内熱交換器内に負圧が生
じて、休止熱交換器としての室内熱交換器内に溜まった
液冷媒を蒸発させて回収する。そして、休止する室内熱
交換器内の液冷媒を回収した後、休止する室内熱交換器
を冷媒回路の低圧側と遮断した状態で給湯運転を行う。
したがって、給湯運転のみを行うとき、別に電磁弁等を
用いることなく、簡単な構成で休止熱交換器に溜まった
液冷媒を起動時に容易に回収できる。
【0010】また、請求項2のヒートポンプ給湯機は、
圧縮機,室外熱交換器,電動弁,第1の電動膨張弁および
室内熱交換器が環状に接続された冷媒回路と、上記圧縮
機の吐出側に一端が接続された給湯熱交換器と、上記給
湯熱交換器の他端に一端が接続され、他端が上記第1の
電動膨張弁と上記電動弁との間に接続された第2の電
膨張弁と、上記圧縮機の吐出側と上記室外熱交換器との
間の冷媒配管に配設された第1の電磁弁と、上記圧縮機
の吐出側と上記給湯熱交換器との間の冷媒配管に配設さ
れた第2の電磁弁と、冷房運転と給湯運転を行う前に、
上記第1の電磁弁を閉じる一方、上記第2の電磁弁を開
き、上記第1の電動膨張弁,上記電動弁を全開にすると
共に、上記第2の電動膨張弁を所定開度にし、上記圧縮
機を運転することによって、休止する上記室外熱交換器
内の冷媒を膨張手段を介することなく回収する冷媒回収
部とを備え、上記冷媒回収部による冷媒回収の後、上記
休止する上記室外熱交換器を上記冷媒回路の低圧側と遮
断した状態で冷房運転と給湯運転を行うことを特徴とし
ている。
【0011】上記請求項2のヒートポンプ給湯機によれ
ば、冷房運転と給湯運転とを行うとき、上記冷媒回収部
によって、第1の電磁弁を閉じ、第2の電磁弁を開くと
共に、第1の電動膨張弁を全開にし、第2の電動膨張弁
を所定開度にする。上記圧縮機から吐出された冷媒は、
上記給湯熱交換器,第2の電動膨張弁および蒸発器とし
ての室内熱交換器を循環する。このとき、上記凝縮器と
しての室外熱交換器は、一端が第1の電磁弁により閉じ
られているが、他端が第2の電動膨張弁の低圧側に接続
されるので、冷房/給湯運転中に休止する室外熱交換器
内に負圧が生じて、休止熱交換器としての室外熱交換器
内に溜まった液冷媒を蒸発させて回収する。そして、休
止する室外熱交換器内の液冷媒を回収した後、休止する
室外熱交換器を冷媒回路の低圧側と遮断した状態で給湯
運転を行う。したがって、冷房運転と給湯運転とを行う
とき、別に電磁弁等を用いることなく、簡単な構成で休
止熱交換器に溜まった液冷媒を起動時に容易に回収でき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明のヒートポンプ給
湯機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0013】図1はこの発明の実施の一形態のヒートポ
ンプ給湯機の回路図である。このヒートポンプ給湯機
は、室外ユニット1,室内ユニット2,3および貯湯タン
クユニット4を備えている。上記室外ユニット1は、圧
縮機11と、上記圧縮機11の吐出側に接続された四路
弁12と、上記四路弁12に一端が接続された室外熱交
換器13と、上記室外熱交換器13の他端に一端が接続
された電動弁EV1とを有している。また、上記圧縮機
11と室外熱交換器13とを接続している冷媒配管31
の圧縮機11と四路弁12との間に第1の電磁弁SV1
を配設している。上記電動弁EV1の他端に第1電動膨
張弁EV2の一端を閉鎖弁22を介して接続し、その第
1の電動膨張弁EV2の一端に第1電動膨脹弁EV3の
一端を接続している。上記第1の電動膨張弁EV2の他
端と室内ユニット2の室内熱交換器14の一端と接続す
ると共に、上記第1の電動膨張弁EV3の他端と室内ユ
ニット3の室内熱交換器15の一端と接続している。そ
して、上記室内熱交換器14,15の他端を四路弁12,
アキュムレータ18を介して圧縮機11の吸入側に冷媒
配管33により接続し、その冷媒配管33に閉鎖弁23
を配設している。上記圧縮機11,室外熱交換器13,電
動弁EV1,第1電動膨張弁EV2,室内熱交換器14お
よびアキュムレータ18で冷媒回路を構成すると共に、
圧縮機11,室外熱交換器13,電動弁EV1,第1電動
膨張弁EV3,室内熱交換器15およびアキュムレータ
18で冷媒回路を構成している。なお、上記四路弁12
は、パイロット弁(図示せず)と、そのパイロット弁の状
態に基づいて冷媒圧力により作動する主弁(図示せず)と
を有している。
【0014】また、上記閉鎖弁22と第1の電動膨張弁
EV2との間の冷媒配管32に第2の電動膨張弁EV4
の一端を接続し、その第2の電動膨張弁EV4の他端を
貯湯タンクユニット4の二重管構造の給湯熱交換器16
の一端に接続している。上記給湯熱交換器16の他端と
圧縮機11の吐出側とを冷媒配管34により接続して、
その冷媒配管34に給湯熱交換器16側から順に閉鎖弁
24と第2の電磁弁SV2を配設している。そして、上
記閉鎖弁24と第2の電磁弁SV2との間の冷媒配管3
4とアキュムレータ18の上流側とを冷媒配管35によ
り接続して、その冷媒配管35に電磁弁SV3を配設し
ている。また、上記給湯熱交換器16の内管16aの上
端を貯湯タンク17の中間位置に接続する一方、給湯熱
交換器16の内管16aの下端を貯湯タンク17の底に
接続して、ポンプ19により貯湯タンク17内の水を給
湯熱交換器16の内管16aの下端側から上端側に流し
て循環させ、給湯熱交換器16で熱交換を行って湯を沸
かす。
【0015】また、上記ヒートポンプ給湯機は、圧縮機
11,電動弁EV1等を制御する制御装置5を備えてい
る。上記制御装置5は、マイクロコンピュータと入出力
回路等からなり、起動時の四路弁12の作動を保障する
四路弁制御部5aと、休止熱交換器内に溜まった液冷媒
を起動時に回収する冷媒回収部5bとを有している。
【0016】上記構成のヒートポンプ給湯機において、
給湯運転を行うために運転をオンにした場合(図2(a)に
示す)、制御装置5の四路弁制御部5aによって、四路弁
12の主弁(図示せず)を点線の切換位置(図1に示す)に
するようにパイロット弁(図示せず)を操作した後(図2
(c)に示す)、第2の電磁弁SV1,SV2を開き、電磁
弁SV3を閉じると共に(図2(d),(e),(f)に示す)、電
動弁EV1を全開にし、四路弁作動保障期間の間、第1
の電動膨張弁EV2,EV3および第2の電動膨張弁E
V4を所定開度に夫々開く(図2(g),(h),(j)に示す)。
そして、上記圧縮機11が起動すると(図2(b)に示
す)、圧縮機11からの吐出冷媒の圧力によって、四路
弁12の主弁が点線の切換位置すなわち、圧縮機11の
吐出側と室内熱交換器14側(室外熱交換器13側と圧
縮機11の吸込側)が接続される切換位置に切り換わ
る。
【0017】そして、上記四路弁12を点線の切換位置
に切り換えた後、制御装置5の冷媒回収部5bによっ
て、第1の電磁弁SV1を閉じ、冷媒回収期間の間、第
1の電動膨張弁EV2,EV3を全開にする(図2(d),
(j)に示す)。この冷媒回収期間中、給湯運転中に休止す
る室内ユニット2,3の凝縮器としての室内熱交換器1
4,15内を低圧にし、室内熱交換器14,15の液冷媒
を蒸発させて回収する。
【0018】次に、冷媒回収期間が終了すると、第2の
電動膨張弁EV4を所定開度よりも大きい初期開度に
し、第1の電動膨張弁EV2,EV3を全閉にする(図2
(h),(j)に示す)。そうして、上記圧縮機11から吐出さ
れた冷媒は、給湯熱交換器16,第2の電動膨張弁EV
4,電動弁EV1,蒸発器としての室外熱交換器13およ
びアキュムレータ18の順に循環して、給湯熱交換器1
6で冷媒を凝縮させ、室外熱交換器13で冷媒を蒸発さ
せて、室外を熱源として給湯運転を行う。
【0019】また、冷房と同時に給湯を行う冷房/給湯
運転のために運転をオンした場合(図3(a)に示す)、制
御装置5の四路弁制御部5aによって、四路弁12の主
弁(図示せず)を実線の切換位置(図1に示す)にするよう
にパイロット弁(図示せず)を操作した後(図3(c)に示
す)、第2の電磁弁SV1,SV2を開き、電磁弁SV3
を閉じると共に(図3(d),(e)(f)に示す)、電動弁EV1
を全開にし、第2の電動膨張弁EV4を所定開度に開
き、四路弁作動保障期間の間、第1の電動膨張弁EV
2,EV3を初期開度に開く(図3(g),(h),(j)に示す)。
そして、上記圧縮機11が起動すると(図3(b)に示
す)、圧縮機11からの吐出冷媒の圧力によって、四路
弁12の主弁が実線の切換位置、すなわち、圧縮機11
の吐出側と室外熱交換器13側(室内熱交換器14側と
圧縮機11の吸込側)が接続される切換位置に切り換わ
る。
【0020】そして、上記四路弁12を実線の切換位置
に切り換えた後、制御装置5の冷媒回収部5bによっ
て、第1の電磁弁SV1を閉じ、冷媒回収期間の間、第
1の電動膨張弁EV2,EV3を全開にする(図3(d),
(j)に示す)。この冷媒回収期間中、冷房/給湯運転にお
いて休止する凝縮器としての室外熱交換器13内を低圧
にし、室外熱交換器13の液冷媒を蒸発させて回収す
る。
【0021】次に、冷媒回収期間が終了すると、電動弁
EV1を全閉する一方、第2の電動膨張弁EV4を全開
にすると共に、第1の電動膨張弁EV2,EV3を初期
開度にする(図3(h),(j)に示す)。そうして、上記圧縮
機11から吐出された冷媒は、給湯熱交換器16,第2
の電動膨張弁EV4,第1の電動膨張弁EV2,蒸発器と
しての室内熱交換器14およびアキュムレータ18の順
に循環すると共に、給湯熱交換器16,第2の電動膨張
弁EV4,第1の電動膨張弁EV3,室内熱交換器15お
よびアキュムレータ18の順に循環する。こうして、上
記給湯熱交換器16で冷媒を凝縮させて、給湯運転を行
うと共に、室内熱交換器14,15で冷媒を蒸発させ
て、冷房運転を行う。
【0022】なお、冷房運転のみを行う場合は、電磁弁
SV1,SV3を開き、第2の電磁弁SV2を閉じると
共に、電動弁EV1を全開にし、第1の電動膨張弁EV
2,EV3を所定開度に絞る一方、第2の電動膨張弁E
V4を全閉にする。そうして、上記四路弁12を実線の
位置に切り換えて、圧縮機11から吐出された冷媒は、
室外熱交換器13,電動弁EV1,第1の電動膨張弁EV
2,室内ユニット2の室内熱交換器14およびアキュム
レータ18の順に循環すると共に、室外熱交換器13,
電動弁EV1,第1の電動膨張弁EV3,室内ユニット3
の室内熱交換器15およびアキュムレータ18の順に循
環する。また、暖房運転のみを行う場合は、電磁弁SV
1,SV3を開き、第2の電磁弁SV2を閉じると共
に、電動弁EV1を全開にし、第1の電動膨張弁EV
2,EV3を所定開度に絞る一方、第2の電動膨張弁E
V4を全閉にする。そうして、上記四路弁12を点線の
位置に切り換えて、圧縮機11から吐出された冷媒は、
室内ユニット2の室内熱交換器14,第1の電動膨張弁
EV2,電動弁EV1,室外熱交換器13およびアキュム
レータ18の順に循環すると共に、室内ユニット3の室
内熱交換器15,第1の電動膨張弁EV3,電動弁EV
1,室外熱交換器13およびアキュムレータ18の順に
循環する。
【0023】このように、上記構成のヒートポンプ給湯
機では、給湯運転のみを行う場合や冷房/給湯運転を行
う場合、制御装置5の冷媒回収部5bによって、第1の
電磁弁SV1を閉じ、第2の電磁弁SV2を開くと共
に、第1の電動膨張弁EV2,EV3を全開にし、第2
の電動膨張弁EV4を所定開度にすることによって、別
に電磁弁等を容易することなく、簡単な構成で休止熱交
換器に溜まった液冷媒を起動時に回収することができ
る。したがって、低コストなヒートポンプ給湯機を実現
することができる。
【0024】また、給湯運転のみを開始するとき、上記
給湯熱交換器16で凝縮された冷媒は、第2の電動膨張
弁EV4で減圧されて、第2の電動膨張弁EV4の下流
側は低圧となる。したがって、給湯運転中に休止する凝
縮器としての室内熱交換器14,15内に負圧を生じさ
せ、室内熱交換器14,15内に溜まった液冷媒を蒸発
させて回収するので、休止熱交換器としての室内熱交換
器内の液冷媒を容易に回収することができる。
【0025】また、冷房/給湯運転を開始するとき、上
記給湯熱交換器16で凝縮された冷媒は、第2の電動膨
張弁EV4で減圧されて、第2の電動膨張弁EV4の下
流側は低圧となる。したがって、冷房/給湯運転中に休
止する凝縮器としての室外熱交換器13内に負圧を生じ
させ、室外熱交換器13内に溜まった液冷媒を蒸発させ
て回収するので、休止熱交換器としての室外熱交換器1
3内の液冷媒を容易に回収することができる。
【0026】上記実施の形態では、四路弁12を切り換
えて、冷暖房運転を行うヒートポンプ給湯機について説
明したが、四路弁はなくともよく、冷房運転または暖房
運転のいずれか一方と給湯運転とを行うヒートポンプ給
湯機にこの発明を適用してもよい。
【0027】また、上記実施の形態では、2つの室内ユ
ニット2,3を用いたが、室内ユニットの数はこれに限
らず、1または3以上でもよい。
【0028】なお、この発明のヒートポンプ給湯機にお
ける室内ユニットの数や給湯熱交換器の構造は、上記実
施の形態に限定されない。
【0029】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明のヒートポンプ給湯機は、圧縮機,室内熱交換器,第1
の電動膨張弁,電動弁および室外熱交換器が環状に接続
された冷媒回路と、上記圧縮機の吐出側に一端が接続さ
れた給湯熱交換器と、上記給湯熱交換器の他端に一端が
接続され、他端が第1の電動膨張弁と上記電動弁との間
に接続された第2の電動膨張弁と、上記圧縮機の吐出側
室内熱交換器との間に配設された第1の電磁弁と、上
記圧縮機の吐出側と給湯熱交換器との間に配設された第
2の電磁弁とを備えて、給湯運転のみを行う前に、冷媒
回収部によって、第1の電磁弁を閉じる一方、上記第2
の電磁弁を開き、第1の電動膨張弁,電動弁を全開にす
ると共に、第2の電動膨張弁を所定開度にして、圧縮機
を運転することによって、休止する室内熱交換器内の冷
媒を膨張手段を介することなく回収した後、上記休止す
室内熱交換器を冷媒回路の低圧側と遮断した状態で給
湯運転を行うものである。
【0030】したがって、請求項1の発明のヒートポン
プ給湯機によれば、給湯運転のみを行うとき、上記圧縮
機から吐出された冷媒が給湯熱交換器,第2の電動膨張
弁および蒸発器としての室外熱交換器を循環するとき、
一端が第1の電磁弁により閉じられた凝縮器としての室
内熱交換器の他端を第2の電動膨張弁の低圧側に接続し
ているので、室内熱交換器内に負圧が生じて、給湯運転
中に休止する休止熱交換器としての室内熱交換器内に溜
まった液冷媒を蒸発させて回収する。したがって、給湯
運転のみを行うとき、別に電磁弁等を用いることなく、
簡単な構成で休止熱交換器に溜まった液冷媒を起動時に
容易に回収することができる
【0031】また、請求項2の発明のヒートポンプ給湯
機は、圧縮機,室外熱交換器,電動弁,第1の電動膨張弁
および室内熱交換器が環状に接続された冷媒回路と、上
記圧縮機の吐出側に一端が接続された給湯熱交換器と、
上記給湯熱交換器の他端に一端が接続され、他端が第1
の電動膨張弁と上記電動弁との間に接続された第2の電
動膨張弁と、上記圧縮機の吐出側と室外熱交換器との間
に配設された第1の電磁弁と、上記圧縮機の吐出側と給
湯熱交換器との間に配設された第2の電磁弁とを備え
て、給湯運転のみを行う前に、冷媒回収部によって、第
1の電磁弁を閉じる一方、上記第2の電磁弁を開き、第
1の電動膨張弁,電動弁を全開にすると共に、第2の電
動膨張弁を所定開度にして、圧縮機を運転することによ
って、休止する室外熱交換器内の冷媒を膨張手段を介す
ることなく回収した後、上記休止する室外熱交換器を冷
媒回路の低圧側と遮断した状態で冷房運転と給湯運転を
行う ものである。
【0032】したがって、請求項2の発明のヒートポン
プ給湯機によれば、冷房運転と給湯運転とを行うとき、
上記圧縮機から吐出された冷媒が給湯熱交換器,第2の
電動膨張弁および蒸発器としての室内熱交換器を循環す
るとき、一端が第1の電磁弁により閉じられた凝縮器と
しての室外熱交換器の他端を第2の電動膨張弁の低圧側
に接続しているので、室外熱交換器内に負圧が生じて、
冷房/給湯運転中に休止する休止熱交換器としての室外
熱交換器内に溜まった液冷媒を蒸発させて回収する。し
たがって、冷房運転と給湯運転とを行うとき、別に電磁
弁等を用いることなく、簡単な構成で休止熱交換器に溜
まった液冷媒を起動時に容易に回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の一形態のヒートポン
プ給湯機の回路図である。
【図2】 図2は上記ヒートポンプ給湯機の給湯運転の
みを開始するときのタイミングチャートである。
【図3】 図3は上記ヒートポンプ給湯機の冷房/給湯
運転を開始するときのタイミングチャートである。
【図4】 図4は従来のヒートポンプ給湯機の回路図で
ある。
【符号の説明】
1…室外ユニット、2,3…室内ユニット、4…貯湯タ
ンクユニット、5…制御装置、5a…四路弁制御部、5b
…冷媒回収部、11…圧縮機、12…四路弁、13…室
外熱交換器、14,15…室内熱交換器、16…給湯熱
交換器、17…貯湯タンク、18…アキュムレータ、1
9…ポンプ、22,23,24…閉鎖弁、SV1…第1の
電磁弁、SV2…第2の電磁弁、SV3…電磁弁、EV
1…電動弁、EV2,EV3…第1の電動膨張弁、EV
4…第2の電動膨張弁。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 29/00 371 F25B 13/00 104 F24H 1/00 611 F24H 1/10 F25B 30/02 F25B 29/00 351

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(11),室内熱交換器(14,1
    5),第1の電動膨張弁(EV2,EV3),電動弁(EV1)
    および室外熱交換器(13)が環状に接続された冷媒回路
    と、 上記圧縮機(11)の吐出側に一端が接続された給湯熱交
    換器(1)と、 上記給湯熱交換器(1)の他端に一端が接続され、他端
    が上記第1の電動膨張弁(EV2,EV3)と上記電動弁
    (EV1)との間に接続された第2の電動膨張弁(EV4)
    と、 上記圧縮機(11)の吐出側と上記室内熱交換器(14,1
    5)との間の冷媒配管(31)に配設された第1の電磁弁
    (SV1)と、 上記圧縮機(11)の吐出側と上記給湯熱交換器(1)と
    の間の冷媒配管(34)に配設された第2の電磁弁(SV
    2)と、 給湯運転のみを行う前に、上記第1の電磁弁(SV1)を
    閉じる一方、上記第2の電磁弁(SV2)を開き、上記第
    1の電動膨張弁(EV2,EV3),上記電動弁(EV1)を
    全開にすると共に、上記第2の電動膨張弁(EV4)を所
    定開度にし、上記圧縮機(11)を運転することによっ
    て、休止する上記室内熱交換器(14,15)内の冷媒を
    膨張手段を介することなく回収する冷媒回収部(5b)と
    を備え、 上記冷媒回収部(5b)による冷媒回収の後、上記休止す
    る上記室内熱交換器(14,15)を上記冷媒回路の低圧
    側と遮断した状態で給湯運転を行うことを特徴とするヒ
    ートポンプ給湯機。
  2. 【請求項2】 圧縮機(11),室外熱交換器(13),電動
    弁(EV1),第1の電動膨張弁(EV2,EV3)および室
    内熱交換器(14,15)が環状に接続された冷媒回路
    と、 上記圧縮機(11)の吐出側に一端が接続された給湯熱交
    換器(1)と、 上記給湯熱交換器(1)の他端に一端が接続され、他端
    が上記第1の電動膨張弁(EV2,EV3)と上記電動弁
    (EV1)との間に接続された第2の電動膨張弁(EV4)
    と、 上記圧縮機(11)の吐出側と上記室外熱交換器(13)と
    の間の冷媒配管(31)に配設された第1の電磁弁(SV
    1)と、 上記圧縮機(11)の吐出側と上記給湯熱交換器(1)と
    の間の冷媒配管(34)に配設された第2の電磁弁(SV
    2)と、 冷房運転と給湯運転を行う前に、上記第1の電磁弁(S
    V1)を閉じる一方、上記第2の電磁弁(SV2)を開
    き、上記第1の電動膨張弁(EV2,EV3),上記電動弁
    (EV1)を全開にすると共に、上記第2の電動膨張弁
    (EV4)を所定開度にし、上記圧縮機(11)を運転する
    ことによって、休止する上記室外熱交換器(13)内の冷
    媒を膨張手段を介することなく回収する冷媒回収部(5
    b)とを備え、 上記冷媒回収部(5b)による冷媒回収の後、上記休止す
    る上記室外熱交換器(13)を上記冷媒回路の低圧側と遮
    断した状態で冷房運転と給湯運転を行うことを特徴とす
    るヒートポンプ給湯機。
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