JP3396969B2 - ディスク記録再生装置 - Google Patents

ディスク記録再生装置

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JP3396969B2
JP3396969B2 JP22828194A JP22828194A JP3396969B2 JP 3396969 B2 JP3396969 B2 JP 3396969B2 JP 22828194 A JP22828194 A JP 22828194A JP 22828194 A JP22828194 A JP 22828194A JP 3396969 B2 JP3396969 B2 JP 3396969B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同軸上に配置された複
数枚のディスクに沿って光学ピックアップを移動させて
ディスク面に対して情報の記録及び/又は再生を行うデ
ィスク記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数枚の光ディスクを同一軸上
に段階的に設置する光ディスク装置としては、1つの光
学ピックアップを複数枚の光ディスク間に移動させて、
1つの光学ピックアップで全ての光ディスクを選択的に
アクセスさせる構成のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合、光学ピック
アップの移動機構としては、光学ピックアップをディス
ク半径方向にスライド移動させる機構と、光学ピックア
ップをディスク間に移動させる機構とが必要となり、両
機構間において光学ピックアップをどのようにして受け
渡すかが問題となる。
【0004】かかる場合に、機構的に簡単なものは、ガ
イドレール(主ガイド軸)と同一軸心線上にディスク間
移動用のサブレール(副ガイド軸)を設け、同じ軸受
(ガイド軸受)で乗り継ぐ方法である。しかしながら、
この場合には、両軸の軸心線を一致させることが困難で
あり、各軸の部品精度や組立精度等によって軸心位置に
誤差が生じるため、光学ピックアップを搭載したシャー
シが一方の軸から他方の軸へとスムーズに乗り移れない
という問題が発生する。
【0005】このような問題は、各軸の先端にテーパ面
を設けて解決を図る方法も考えられるが、スライド送り
の精度を出すために軸受のスパンが長いことから、テー
パ面だけでは上記軸心位置の誤差を吸収することは困難
である。また、一方の機構から他方の機構へ乗り移るた
めに別の機構を設ける方法を考えることもできるが、そ
の場合には部品点数が増加してコストアップにつながる
という問題が生ずる。
【0006】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、光学ピックアップをディスク間に移動
させる機構のガイド軸と軸受部との間にクラアランスを
持たせ、そのクラアランスで位置誤差を吸収することに
より、軸から軸に光学ピックアップをスムーズに乗り移
らせることができるディスク記録再生装置を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、例え
ば、図1〜図11に示すように、同一軸心線上に配置さ
れた複数枚の情報の記録及び/又は再生可能なディスク
1と、ディスク1の情報の記録及び/又は再生を行うた
めの光学ピックアップ8と、光学ピックアップ8を搭載
し、光学ピックアップ8と共に一対の主ガイド軸13,
13に沿ってディスク1の半径方向へスライド移動する
第1の移動機構と、第1の移動機構が主ガイド軸13,
13との間を乗り移る一対の副ガイド軸63,63を有
し、複数枚のディスク1,1間を選択的に移動する第2
の移動機構とを設け、副ガイド軸63,63は軸受部5
7,58との間にクリアランスを設け、副ガイド軸6
3,63と主ガイド軸13,13との位置誤差を吸収す
るようにしたことを特徴としている。
【0008】また、本発明のディスク記録再生装置は、
例えば、図9〜図11に示すように、副ガイド軸63に
はダンパを取付けるとよい。
【0009】更に、本発明のディスク記録再生装置のダ
ンパは、副ガイド軸63を、その軸心線が延びる方向と
交差する方向に付勢する板ばね80で構成することがで
きる。
【0010】更に又、本発明のディスク記録再生装置の
ダンパは、副ガイド軸63の軸心線が延びる方向と交差
する方向に突出して設けた軸体81と、軸体81に嵌合
され且つ副ガイド軸63を、その軸心線が延びる方向と
交差する方向に付勢するコイルばね82とで構成するこ
ともできる。
【0011】
【作用】本発明は、上述のように構成したことにより、
複数枚のディスク1のうちの1のディスク1から他のデ
ィスク1に光学ピックアップ8が移動する場合におい
て、第1の移動機構の主ガイド軸13,13又は第2の
移動機構の副ガイド軸63,63と摺動可能に嵌合して
いるガイド軸受15,16が副ガイド軸63又は主ガイ
ド軸13に乗り移る際に、副ガイド軸63の軸受部に設
けたクリアランスによって副ガイド軸63が軸心線方向
と交差する方向に若干移動可能であるため、そのクリア
ランスによってガイド軸受15,16と副ガイド軸6
3,63又は主ガイド軸13,13との位置誤差を吸収
して、ガイド軸受15,16による副ガイド軸63,6
3又は主ガイド軸13,13への乗り移りをスムーズに
行うことができる。
【0012】また、副ガイド軸63にダンパを取付ける
ことにより、そのダンパで副ガイド軸63の振動を抑え
て、スムーズな乗り移りを可能とすることができる。
【0013】更に、ダンパを板ばね80で構成し、その
板ばね80のばね力で副ガイド軸63を側方から付勢す
ることにより、部品点数が少なくて極めて簡単な構造で
ありながら副ガイド軸63の振動を確実に抑えることが
できる。
【0014】更に又、ダンパを軸体81とコイルばね8
2とで構成し、そのコイルばね82のばね力で副ガイド
軸63を側方から付勢することにより、簡単な構造であ
りながら副ガイド軸63の振動を確実に抑えることがで
きる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係るディスク記録再生装置の
実施例を図面に基づいて説明する。図1〜図8は本発明
の一実施例を示すもので、図1はディスク記録再生装置
の平面図、図2は同じく正面図、図3〜図5はピックア
ップ反転機構を示す図、図6及び図7はピニオン逃し機
構を示す図、図8はエレベータシャーシを長手方向で断
面して示す図、図9〜図11はエレベータシャーシを幅
方向で断面して各実施例を示す図である。
【0016】図1及び図2において、1は、情報の記録
及び/又は再生が可能なディスクの一具体例を示す光デ
ィスクであり、複数枚(本実施例では5枚)の光ディス
ク1が、スピンドルモータ2からベースプレート3上に
突出した回転軸4に所定の間隔をもって水平状態に固定
されている。スピンドルモータ2はベースプレート3の
裏面に固定されており、回転軸4の回転により5枚の光
ディスク1が一体に回転する。このスピンドルモータ2
を囲むように、ベースプレート3裏面の四隅には脚体5
が固定されている。
【0017】ベースプレート3の上面には、5枚の光デ
ィスク1の前側半面を覆うように箱型のメインシャーシ
6が固定ねじ7等の固定手段によって固定されている。
このメインシャーシ6の前面中央部には、光学ピックア
ップ8を搭載したスライドシャーシ9が光ディスク1の
ディスク面に沿って半径方向へ移動できるように開口部
10が設けられていると共に、当該メインシャーシ6の
後面板6aには5枚の光ディスク1が貫通する窓穴が設
けられている。更に、スライドシャーシ9の開口部10
の左右両側には軸受板11,12がそれぞれ取付けられ
ており、これら軸受板11,12とメインシャーシ6の
後面板6aとの間には、5枚の光ディスク1に対応させ
て上下方向に5段階に2本一組の主ガイド軸13,13
が左右方向に互いに平行となるようにそれぞれ取付けら
れている。
【0018】これら主ガイド軸13は、その前端が軸受
板11,12に設けた5つの軸受片11a,12aの軸
受孔によってそれぞれ軸支されていると共に、その後端
は後面板6aに設けた軸受孔によってそれぞれ軸支され
ており、各主ガイド軸13の後端部に設けた環状溝にリ
ング状の軸ストッパ14を係合させることにより軸方向
への抜けを防止している。一組の主ガイド軸13,13
にはガイド軸受15,16がそれぞれ摺動可能に嵌合さ
れ、図4に示すように、これらのガイド軸受15,16
がスライドシャーシ9の裏面に固定されている。そし
て、軸受板11,12の軸受片11a,12aを避ける
ために、一方のガイド軸受15の軸受孔は側方に開口
し、他方のガイド軸受16の軸受孔は下方に開口してお
り、これらの開口によって各ガイド軸受15,16の軸
受片11a,12aの通過を許容している。
【0019】更に、開口部10の一側に位置する5本の
主ガイド軸13の内側には、それぞれラック19が平行
に配設されている。これら5本のラック19は、後端が
メインシャーシ6の後面板6aの内面に固定ねじ等の固
定手段で固定されていると共に、前端部には軸受板12
の軸受片12aと横並びに設けた固定片12bが下方か
ら係合されており、これによりラック19が、その歯を
主ガイド軸13と反対の内側に向けた状態でメインシャ
ーシ6に取付けられている。このラック19は、後述す
るようにスライドシャーシ9がエレベータシャーシ62
に完全に乗り移ることができる長さに設定されている。
【0020】また、スライドシャーシ9には開口窓17
が設けられており、この開口窓17にピックアップシャ
ーシ18が貫通している。このピックアップシャーシ1
8の左右方向の両端には外方に突出する回動軸18a,
18bを設けており、一方の回動軸18aをスライドシ
ャーシ9の軸受片9aで軸支すると共に、他方の回動軸
18bを一方のガイド軸受15で軸支しており、これに
よりピックアップシャーシ18が軸心線を左右方向に向
けた状態でスライドシャーシ9に回転自在に軸支されて
いる。従って、ピックアップシャーシ18はスライドシ
ャーシ9に対して上下方向に反転可能であり、このピッ
クアップシャーシ18に光学ピックアップ8が搭載され
ている。その結果、ピックアップシャーシ18の反転動
作に伴って光学ピックアップ8が上下に反転し、図3に
示すように、ピックアップシャーシ18が上向きの時に
は光学ヘッド8aは上を向き、図5に示すように、ピッ
クアップシャーシ18が下向きに変化すると光学ヘッド
8aは下を向くことになる。
【0021】このようにピックアップシャーシ18を反
転動作させるために、スライドシャーシ9にはピックア
ップ反転機構20が設けられている。このピックアップ
反転機構20は、モード用モータ21とモード用ギア列
22とモードギア23とベベルギア24とからなり、モ
ード用モータ21はスライドシャーシ9の裏面に固定さ
れている。このモード用モータ21の回転軸にはウォー
ム25が固定されており、このウォーム25にウォーム
ホイール26が噛合している。このモード用ギア列22
は、ウォーム25及びウォームホイール26と、3つの
中間ギア26a,27,27aと、カム付ギア54とか
らなり、列の終端の中間ギア27がモードギア23に噛
合している。
【0022】図4に示すように、モードギア23は、ス
ライドシャーシ9に固定された支持軸28によりスライ
ドシャーシ9上に回転自在に軸支されている。このモー
ドギア23には、全外周に設けた歯部とは別に、図3及
び図5に示すように、裏面の周方向の一部にベベルギア
の一部をなす傘歯部29を設けており、この傘歯部29
にベベルギア24が噛合可能とされている。ベベルギア
24はピックアップシャーシ18の一方の回動軸18a
の基部に固定されており、ピックアップシャーシ18と
一体に回転する。従って、ベベルギア24が傘歯部29
と噛合している間はピックアップシャーシ18も一体に
回転し、ベベルギア24が傘歯部29から外れると、ピ
ックアップシャーシ18の回転も停止される。
【0023】尚、傘歯部29の長さはピックアップシャ
ーシ18を半回転させることができる長さ、即ち、傘歯
部29の歯数がベベルギア24の歯数の1/2となるよ
うに形成されている。このピックアップシャーシ18の
反転動作に関連して、ピックアップシャーシ18が上面
又は下面にあるときに、これをロックして所定の外力以
下ではピックアップシャーシ18を上向き又は下向きに
保持するピックアップロック機構30が設けられてい
る。図4に示す31は、ベベルギア24を介してピック
アップシャーシ18をガイド軸受15側に付勢するコイ
ルばねである。
【0024】また、スライドシャーシ9の裏面にはスラ
イド用モータ40が固定されている。図6及び図7に示
すように、スライド用モータ40の回転軸にはウォーム
41が固定されており、このウォーム41はスライド用
ギア列42のウォームホイール43に噛合している。こ
のスライド用ギア列42は、ウォーム41及びウォーム
ホイール43と、3つの中間ギア44a,44b,44
cと、ピニオン45とからなり、列の終端の中間ギア4
4cがピニオン45に噛合している。ピニオン45はピ
ニオン軸46によってアーム47に回転自在に軸支され
ていると共に、アーム47はギア軸48によってスライ
ドシャーシ9に回転自在に軸支されている。このギア軸
48には中間ギア44cが回転自在に軸支されており、
アーム47の回動によりピニオン45が中間ギア44c
の周囲を回ることができる。
【0025】更に、アーム47とスライドシャーシ9と
の間にはスプリング49が掛け渡されており、このスプ
リング49のバネ力によりピニオン45が常時ラック1
9側に付勢されている。このスプリング49のバネ力
は、スライド用モータ40を使用条件下の最大トルクで
回転させたときにもピニオン45がラック19から逃げ
て噛合状態が解除されないような力に設定されている。
そして、このスプリング49を設けたことにより、走行
用のギア間のバックラッシュを取り除くことができる。
【0026】かくして、ラック19にピニオン45を噛
み合わせた状態で、スライド用モータ40の回転力をウ
ォームギア41からウォームホイール43及び中間ギア
44a〜44cを介してピニオン45に伝達すると、ピ
ニオン45の転がり移動によってスライドシャーシ9が
光ディスク1の半径方向に移動する。これにより、スラ
イドシャーシ9と一体にピックアップシャーシ18が移
動し、このピックアップシャーシ18に搭載された光学
ピックアップ8の光学ヘッド8aがディスク面を半径方
向に移動して情報の再生が行われる。
【0027】また、アーム47には、スライドシャーシ
9を上方に貫通してモードギア23の裏面に設けたカム
溝50に係合するカムピン51が固定されている。従っ
て、スプリング52のバネ力によりカムピン51もカム
溝50のカム面50aに付勢されており、このカム溝5
0によってもアーム47の回動動作が規制されている。
【0028】このモードギア23のカム面50aには、
ほぼ半周に渡って一定の曲率半径で連続する昇降モード
領域UDと、残り半周の領域で中間の円弧部分を最も低
くしてリフトを設けた円弧と直線との組み合わせからな
る走行モード領域SLとの2つのモード領域があり、そ
れぞれの位置で停止できるようにセンサ(図示せず)が
設けられている。このカム面50aの走行モード領域S
Lは、図6に示すように、ピニオン45をラック19に
噛み合わせてスライドシャーシ9を光ディスク1の半径
方向に走行させるための領域であり、また、昇降モード
領域UDは、図7に示すように、スライドシャーシ9を
光ディスク1の半径方向外側に移動させた後にピニオン
45をラック19から逃がして光ディスク1間に上下移
動させるための領域である。
【0029】本実施例によれば、走行モード時は、カム
ピン51がカム面50aの走行モード領域SLに接触す
る前にスプリング49の付勢力でピニオン45がラック
19に噛み合うため、カムピン51はカム溝50に規制
されずにフリー状態になっている。一方、昇降モード時
は、カムピン51がカム面50aの昇降モード領域UD
に圧接されてピン位置が規制されるため、スプリング4
9の付勢力に抗してアーム47が回動され、ピニオン4
5がラック19から逃げるようになっている。上記モー
ドギア23のカム溝50とアーム47とスプリング49
とカムピン51とで、1の光ディスク1に対応したラッ
ク19からピニオン45を逃がして噛合を解除するピニ
オン逃し機構を構成している。
【0030】尚、本実施例では、モード用モータ21が
スキューサーボ用のモータを兼用しており、このモード
用モータ21とスキューサーボ用ギア列(ウォームギア
25,26及びギア52)とカム付ギア54と一対のカ
ムピン55a,55bとでスキューサーボ機構を構成し
ている。一対のカムピン55a,55bはピックアップ
シャーシ18の前後に固定されており、ピックアップシ
ャーシ18の反転動作により一方のカムピン55a(又
は55b)が、カム付ギア54の端面カムからなるカム
部54a(又は54b)に対向するように構成されてい
る。このスキューサーボ機構により、スキューサーボを
働かせて光学ピックアップ8を最適な状態に維持するこ
とができる。
【0031】このように、本実施例では、1個のモード
用モータ21がスキューサーボ用モータを兼ねて2個分
の働きをなすため、モータ1個分のコストダウンを図る
ことができる。また、走行モードにおけるモードギア2
3の回転角がスキュー調整用のカム付ギア54の調整範
囲よりも大きく設定されている。
【0032】また、メインシャーシ6の開口部10の前
方両側部には左右一対の上下ガイド軸60,60が平行
に設けられている。各上下ガイド軸60は、下端をベー
スプレート3に嵌合すると共に、上端をメインシャーシ
6の上面板6aに嵌合することにより両端支持されてい
る。これらの上下ガイド軸60,60にはそれぞれ上下
軸受61,61が摺動自在に嵌合されており、これら上
下軸受61,61の下端にエレベータシャーシ62の両
端が固定されている。従って、エレベータシャーシ62
は、一対の上下軸受61,61により上下ガイド軸6
0,60にガイドされて上下方向に滑らかに移動するこ
とができる。
【0033】エレベータシャーシ62は上方及び後方に
開口した箱型をなしており、後方からスライドシャーシ
9が出入り可能とされている。そのため、エレベータシ
ャーシ62には、スライドシャーシ9のガイド軸受1
5,16が挿脱自在に嵌まり合うことができる一対の副
ガイド軸63,63が互いに平行に取付けられている。
これら副ガイド軸63は、その前端がエレベータシャー
シ62の前面板62aに設けた軸受部である軸受孔57
によってそれぞれ軸支されていると共に、その後端は後
面板62bの軸受片62cに設けた軸受部である軸受孔
58によってそれぞれ軸支されている。そして、各副ガ
イド軸63の前端部に設けた環状溝59にリング状の軸
ストッパ64を係合しており、これにより副ガイド軸6
3の軸方向への移動を阻止して、エレベータシャーシ6
2からの抜けを防止している。
【0034】これらの軸受孔57,58の孔径は、副ガ
イド軸63の軸径に対して設計上想定される主ガイド軸
13と副ガイド軸63との精度誤差(部品精度と組立精
度の誤差、例えば、0.1mm程度)分だけ大きく設定
されている。従って、副ガイド軸63は、両側の軸受孔
57,58で規制される範囲内で径方向へ自由に移動可
能とされている。そして、副ガイド軸63の軸心線と両
軸受孔57,58の中心線とは合致するように構成され
ている。
【0035】このようにしてエレベータシャーシ62に
取り付けられた一対の副ガイド軸63,63は、各光デ
ィスク1に対するエレベータシャーシ62の停止位置に
おいて、一対の主ガイド軸13,13と互いの軸心線が
ほぼ同軸上となるように設定されている。そして、主ガ
イド軸13と副ガイド軸63の互いに向かい合う端部に
は案内用のテーパ面13a,63aを設けており、これ
により各ガイド軸13,63に対してガイド軸受15,
16の嵌まり込みが容易に行えるようにしている。
【0036】また、エレベータシャーシ62の左右方向
両側の側面中央には、コロ66,66がコロ軸67,6
7によってそれぞれ回転自在に軸支されている。これら
のコロ66,66は、その外側に配設された一対のエレ
ベータカム68,68のカム溝69,69内に摺動可能
に挿入されており、これらエレベータカム68,68に
よってエレベータシャーシ62が上下方向へ移動可能に
構成されている。
【0037】一対のエレベータカム68,68は、外周
面に螺旋状のカム溝69,69が形成された円筒体から
なり、下端がベースプレート3に回転自在に支持され、
上端がメインシャーシ6の上面板6bに回転自在に支持
されている。このエレベータカム68,68のカム溝6
9,69は、1回転するとディスク1枚分の高さが移動
できるように設定されていると共に、一定の角度範囲内
では高さが変化しないように停止位置69a,69aを
設けており、この停止位置69a,69aでコロ66,
66の高さ方向の位置決めがなされている。
【0038】そして、一対のエレベータカム68,68
は、図示しないモータ及びギア列の作動を介して同位相
で同方向に回転するように構成されている。図2に示す
70は、各エレベータカム68の下端部に固定されたカ
ム駆動ギアであり、このカム駆動ギア70にギア列の終
端のギアが噛合され、モータの回転力により一対のエレ
ベータカム68,68が同時に回転駆動される。従っ
て、エレベータシャーシ62のベースプレート3からの
高さは、常に左右同じ高さを保持して変化する。上記カ
ム駆動ギア70とギア列とモータとで、一対のエレベー
タカム68,68を駆動するためのエレベータカム駆動
機構が構成されている。
【0039】また、メインシャーシ6には、エレベータ
シャーシ62の停止位置に合わせて当該停止位置を検出
するための高さ検出センサ72が設けられている。この
高さ検出センサ72は、5枚の光ディスク1に対応させ
て5か所に設けられており、エレベータシャーシ62に
設けた検出片73によるオン・オフ動作により、エレベ
ータシャーシ62が5枚の光ディスク1のうちのどの光
ディスク1と対応する位置にあるかを検出することがで
きるようになっている。更に、ベースプレート3には、
エレベータシャーシ62を正確な高さで停止させるため
の回転角検出センサ74が設けられている。この回転角
検出センサ74は、エレベータカム68に設けた検出片
75によるオン・オフ動作により、エレベータカム68
の1回転毎に当該エレベータカム68の特定の1か所を
検出することができる。
【0040】尚、図1に示す76は、プッシュスイッチ
からなるアウトリミットスイッチであり、77は、同じ
くプッシュスイッチからなるインリミットスイッチであ
る。アウトリミットスイッチ76は、光学ピックアップ
8を搭載したスライドシャーシ9が完全にエレベータシ
ャーシ62に乗り移ったか否かを検出するものであり、
スライドシャーシ9の裏面前部に固定されている。そし
て、エレベータシャーシ62に固定されたセンサドッグ
78に当接してオンとされ、これによりスライドシャー
シ9がエレベータシャーシ62に完全に乗り移った状態
が検出される。また、インリミットスイッチ77は、ス
ライドシャーシ9の光ディスク1の半径方向内側への移
動を制限するためのものであり、スライドシャーシ9の
裏面後部に固定されている。そして、メインシャーシ6
の後面板6aに当接してオンとされ、これによりスライ
ドシャーシ9の最内側位置が検出される。
【0041】この場合、スライドシャーシ9の位置を検
出するために用いた検出手段の数が、本実施例において
は5個の高さ検出センサと2個のリミットスイッチ7
6,77との合計7個であるのに対して、従来のディス
ク記録再生装置では、各ディスク毎に少なくとも2個必
要とされるため、ディスクを5枚使用すると10個の検
出手段が必要となる。従って、本実施例によれば、スイ
ッチ等の数を減らすことができると共に、その回路構造
を簡単化させることができ、この種の装置のコストダウ
ンを図ることができる。
【0042】上記スライドシャーシ9と五対の主ガイド
軸13と一対のガイド軸受15,16と5本のラック1
9とピニオン45とスライド用モータ40とスライド用
ギア列42とで第1の移動機構を構成している。また、
上記一対の上下ガイド軸60と一対の上下軸受61とエ
レベータシャーシ62と一対の副ガイド軸63と一対の
コロ66と一対のエレベータカム68とエレベータカム
駆動機構とで第2の移動機構を構成している。
【0043】このような構成を有するディスク記録再生
装置において、光学ピックアップのディスク間移動の動
作は、例えば、次のようなものである。まず、エレベー
タシャーシ62がスライドシャーシ9のあるディスク位
置にあることを確認する。
【0044】この場合に、エレベータシャーシ62がス
ライドシャーシ9のあるディスク位置にないときは、エ
レベータシャーシ62をスライドシャーシ9のあるディ
スク位置まで移動させる。即ち、図示しないエレベータ
カム駆動機構のモータを、スライドシャーシ9の昇降方
向に対応させて右回転又は左回転させ、その回転力をカ
ム駆動ギア70に伝達して、移動させるディスク数と同
じ数だけ一対のエレベータカム68,68を回転させ
る。これにより、エレベータシャーシ62の両端に支持
されたコロ66,66が各エレベータカム68のカム溝
69にガイドされて上方又は下方に移動し、各エレベー
タカム68が所定数だけ回転すると、そのディスク位置
の高さ検出センサ72がこれを検出してモータを停止さ
せる。その結果、各コロ66がカム溝69の停止位置6
9aにて位置決めされ、これにより、エレベータシャー
シ62がスライドシャーシ9のあるディスク位置にセッ
トされる。
【0045】次に、モードギア23が走行モードにある
ことを確認して、第1の移動機構を作動させる。この場
合、モードギア23が走行モードにあるときは、図6に
示すように、アーム47に固定されたカムピン51がモ
ードギア23に設けたカム溝50の走行モード領域SL
に位置し、スプリング49のバネ力によってアーム47
がピニオン45をラック19に押し付ける方向に回転す
るため、ピニオン45がラック19と噛み合った状態に
ある。従って、この状態からスライド用モータ40を駆
動すると、その回転力がウォーム41からスライド用ギ
ア列42を介してピニオン45に伝達され、このピニオ
ン45に噛み合っているラック19がメインシャーシ6
に固定されているため、当該ピニオン45の回転力によ
りスライドシャーシ9が光ディスク1の半径方向外側に
スライド移動する。
【0046】このスライドシャーシ9の移動により、ガ
イド軸受15,16の摺動嵌合がメインシャーシ6の主
ガイド軸13,13からエレベータシャーシ62の副ガ
イド軸63,63に移り、図1に示すように、スライド
シャーシ9が実線で示すメインシャーシ6側の位置から
一点鎖線で示すエレベータシャーシ62側の位置にスラ
イド移動する。
【0047】この場合、スライドシャーシ9のガイド軸
受15,16が主ガイド軸13,13上を摺動して当該
主ガイド軸13,13と離れ始めると、副ガイド軸63
の両端が軸受57,58によりガタを持った状態で支持
されているため、主ガイド軸13のテーパ面13a及び
副ガイド軸63のテーパ面63aに案内され、副ガイド
軸63,63がそれぞれガイド軸受15,16に位置を
矯正されながら入り込んで行く。その結果、両ガイド軸
受15,16が移動することによって両ガイド軸13,
63の位置誤差が吸収され、これによりスライドシャー
シ9を主ガイド軸13,13から副ガイド軸63,63
へとスムーズに乗り移らせることができる。
【0048】そして、スライドシャーシ9がエレベータ
シャーシ62に完全に乗り移ると、アウトリミットスイ
ッチ76がセンサドッグ78に当接してオンとされ、こ
のアウトリミットスイッチ76の作動によりスライド用
モータ40の駆動が停止される。この場合、光学ピック
アップ8を保持するスライドシャーシ9がエレベータシ
ャーシ62に完全に乗り移ったときにも、ラック19の
長さが十分に長いため、当該ラック19にはピニオン4
5が噛み合ったままの状態にある。
【0049】その後、ピニオン逃し機構を作動させ、ピ
ニオン45をラック19から逃がして接続を解除する。
即ち、ピニオン45をラック19から外すためにモード
を走行モードから昇降モードに切り換えると、図7に示
すように、モード用モータ21の回転力がモード用ギア
列22を介してモードギア23に伝達され、このモード
ギア23が180度回転してカムピン51がカム溝50
の昇降モード領域UDに移動する。そのため、スプリン
グ49のバネ力に抗してアーム47が逆方向に回転する
ため、ピニオン45がラック19から外れて、当該ピニ
オン45とラック19との噛合が解離される。
【0050】このピニオン45をラック19から逃がし
た状態で第2の移動機構を作動し、上述したようなエレ
ベータカム68及びコロ66の作用を介して、スライド
シャーシ9が乗ったエレベータシャーシ62を指定のデ
ィスク位置に昇降移動する。そして、指定のディスク位
置でエレベータシャーシ62を停止させた後、モードを
走行モードに切り換える。これにより、再びモードギア
23が180度回転してカムピン51がカム溝50の走
行モード領域SLに移動し、スプリング49のバネ力に
よりピニオン45がラック19に噛合して、ピニオン4
5からラック19への動力伝達が可能となる。
【0051】この場合、ピニオン45を低速で回転させ
ながらモード切り換えを行ってもよく、このようにピニ
オン45を低速回転させながらラック19と噛合させる
ことにより、ピニオン45とラック19の接続をスムー
ズに行うことができる。しかも、ピニオン45が回転し
ながらラック19に接続されるため、走行動作の立ち上
がりが早くなるというメリットが生まれる。
【0052】次に、スライド用モータ40を駆動してス
ライドシャーシ9をエレベータシャーシ62からメイン
シャーシ6へ乗り移らせる。これにより、光学ピックア
ップ8のディスク間移動が完了する。
【0053】この場合、スライドシャーシ9がエレベー
タシャーシ62からメインシャーシ6に乗り移るとき
は、それぞれガイド軸受15,16が主ガイド軸13,
13のテーパ面13a,13aに案内されることにより
副ガイド軸63,63が主ガイド軸13,13の位置に
矯正され、このように両ガイド軸13,63の位置誤差
を矯正しながらガイド軸受15,16が主ガイド軸1
3,13に入り込んで行く。これにより、両ガイド軸1
3,63の位置誤差が吸収され、スライドシャーシ9が
副ガイド軸63,63から主ガイド軸13,13へとス
ムーズに乗り移ることができる。
【0054】図10及び図11には、上記実施例に係る
副ガイド軸63にダンパを取付けた実施例を示す。上記
実施例の場合には、副ガイド軸63がエレベータシャー
シ62に対してフリーな状態で支持されているため、ス
ライドシャーシ9の移動時に副ガイド軸63が振動し、
騒音が大きくなると共にスムーズな移動ができなくなる
という懸念がある。そこで、副ガイド軸63にダンパを
取付けて、スライドシャーシ移動時の副ガイド軸63の
振動を吸収するようにしたものが、例えば、図10及び
図11に示すものである。
【0055】図10に示すダンパは、板ばね80で構成
したものである。この板ばね80は短冊状に形成されて
おり、全体がほぼくの字形に折り曲げられていて、中途
部がエレベータシャーシ62に溶接等(ロウ付け、リベ
ット締め等も可)の固着手段により固定されている。こ
の板ばね80の両端部は副ガイド軸63に圧接されてお
り、そのばね力によって副ガイド軸63は上方へ付勢さ
れている。他の構成は上記実施例と同様である。この実
施例によれば、1個の板ばね80のみでダンパが構成さ
れており、構造の極めて簡単なダンパが得られる。
【0056】また、図11に示すダンパは、軸体81と
コイルばね82とで構成したものである。軸体81は副
ガイド軸63の側面に一体に設けられていて、その軸心
線は、副ガイド軸63の軸心線が延びる方向と交差する
方向に延びている。そして、軸体81の先端に設けた小
径部83にコイルばね82の一端が嵌合されている。コ
イルばね82の他端はエレベータシャーシ62に着座し
ており、このコイルばね82と軸体81の先端部がスリ
ーブ84内に摺動可能に挿入されている。スリーブ84
の下端はエレベータシャーシ62に溶接等(ロウ付け、
リベット締め等も可)の固着手段で固定されており、コ
イルばね82のばね力によって副ガイド軸63が上方へ
付勢されている。他の構成は上記実施例と同様である。
この実施例によれば、構造が簡単であって副ガイド軸6
3の振動を確実に吸収することができるダンパが得られ
る。
【0057】尚、図10及び図11に示す実施例では、
副ガイド軸63の前後2か所を付勢する形を取っている
が、その付勢か所は中央の1か所でもよく、また、3か
所以上であってもよい。更に、上記ダンパは、一対の副
ガイド軸63,63の両方に取付けてもよいが、片方の
副ガイド軸63のみに取付けてもよい。この片方の副ガ
イド軸63だけにダンパを設けるときは、スライドシャ
ーシ9のスライド基準となる側の軸、即ち、ラック19
に近い軸に設けるようにする。
【0058】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、5枚の光ディスク1を用いた例について説明した
が、光ディスク1の枚数は4枚以下でもよく、また6枚
以上であってもよい。更に、5枚の光ディスク1を1本
の回転軸4に固定して1個のスピンドルモータ2で回転
させる例について説明したが、5枚の光ディスクにそれ
ぞれスピンドルモータを設け、各光ディスク1を個別に
回転させる構成とすることもできる。
【0059】また、上記実施例では、ディスク半径方向
への移動方式としてラック・アンド・ピニオン機構を適
用した例について説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えば、スクリューねじ送り機構、ワ
イヤ/ベルト送り機構等各種の機構を適用することがで
き、更に、駆動源をスライド部内に設けないで、外部に
設ける構成とすることもできる。更に又、ディスク間の
移動方式としてカムによる上下移動機構を用いた例につ
いて説明したが、この他にもラック・アンド・ピニオン
方式、ワイヤ・ベルト駆動方式等の周知の方式を適用で
きることは勿論である。
【0060】更に又、上記実施例においては、再生専用
の光ディスク装置に適用した例について説明したが、光
変調方式光磁気ディスク装置、相変化型ディスク装置、
磁界変調方式光磁気ディスク装置、光強度変調方式光磁
気ディスク装置等、光学ピックアップを使用して複数面
のディスクで再生或いは記録及び/又は再生を行うディ
スク記録再生装置の全てに適用することができる。この
ように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変
更できるものである。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数枚のディスクと光学ピックアップと第1の移動機構
と第2の移動機構とを設け、ガイド軸と軸受部との間に
クリアランスを設けるようにしたため、複数枚のディス
クのうちの1のディスクから他のディスクに光学ピック
アップを移動する時に、そのクリアランスによって副ガ
イド軸と主ガイド軸との間の位置誤差を吸収することが
でき、従って、光学ピックアップによる主ガイド軸と副
ガイド軸との間の乗り移りを容易にして、光学ピックア
ップの移動をスムーズに行うことができるという効果が
得られる。
【0062】また、副ガイド軸にダンパを取付けること
により、そのダンパで副ガイド軸の振動を抑えることが
でき、従って、光学ピックアップのスムーズな乗り移り
を可能にすることができるという効果が得られる。
【0063】更に、ダンパを板ばねで構成して、その板
ばねのばね力で副ガイド軸を側方から付勢することによ
り、部品点数が少なくて極めて簡単な構造でありながら
副ガイド軸の振動を確実に抑えることができるという効
果が得られる。
【0064】更に又、ダンパを軸体とコイルばねとで構
成して、そのコイルばねのばね力で副ガイド軸を側方か
ら付勢することにより、簡単な構造でありながら副ガイ
ド軸の振動を確実に抑えることができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク記録再生装置の一実施例
を示す平面図である。
【図2】同、正面図である。
【図3】本発明に係るディスク記録再生装置のスライド
シャーシの要部を示す底面図である。
【図4】図3の一部を断面して示す側面図である。
【図5】図3においてピックアップシャーシを180度
回転させた状態を示す底面図である。
【図6】本発明に係るディスク記録再生装置のピニオン
逃し機構を示すもので、ピニオンをラックに噛合させた
状態の説明図である。
【図7】同、ピニオンをラックから逃がした状態を示す
説明図である。
【図8】本発明に係るディスク記録再生装置のエレベー
タシャーシを長手方向で断面して示す説明図である。
【図9】同、エレベータシャーシを副ガイド軸の部分で
断面して示す第1実施例の説明図である。
【図10】同、エレベータシャーシを副ガイド軸の部分
で断面して示す第2実施例の説明図である。
【図11】同、エレベータシャーシを副ガイド軸の部分
で断面して示す第3実施例の説明図である。
【符号の説明】
1 光ディスク(ディスク) 2 スピンドルモータ 3 ベースプレート 4 回転軸 6 メインシャーシ 8 光学ピックアップ 9 スライドシャーシ 11,12 軸受板 13 主ガイド軸 15,16 ガイド軸受 18 ピックアップシャーシ 19 ラック 20 ピックアップ反転機構 21 モード用モータ 22 モード用ギア列 23 モードギア 40 スライド用モータ 42 スライド用ギア列 45 ピニオン 47 アーム 49 スプリング 50 カム面 51 カムピン 54 カム付ギア 57,58 軸受孔(軸受部) 60 上下ガイド軸 61 上下軸受 62 エレベータシャーシ 63 副ガイド軸 66 コロ 68 エレベータカム 69 カム溝 70 カム駆動ギア 80 板ばね(ダンパ) 81 軸体 82 コイルばね 84 スリーブ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一軸心線上に配置された複数枚の情報
    の記録及び/又は再生可能なディスクと、 上記ディスクの情報の記録及び/又は再生を行うための
    光学ピックアップと、 上記光学ピックアップを搭載し、当該光学ピックアップ
    と共に一対の主ガイド軸に沿って上記ディスクの半径方
    向へスライド移動する第1の移動機構と、 上記第1の移動機構が上記主ガイド軸との間を乗り移る
    一対の副ガイド軸を有し、上記複数枚のディスク間を選
    択的に移動する第2の移動機構とを設け、 上記副ガイド軸は軸受部との間にクリアランスを設け、
    当該副ガイド軸と上記主ガイド軸との位置誤差を吸収す
    るようにしたことを特徴とするディスク記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスク記録再生装置に
    おいて、 上記副ガイド軸にはダンパを取付けたことを特徴とする
    ディスク記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のディスク記録再生装置に
    おいて、 上記ダンパは、上記副ガイド軸を、その軸心線が延びる
    方向と交差する方向に付勢する板ばねで構成したことを
    特徴とするディスク記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のディスク記録再生装置に
    おいて、 上記ダンパは、上記副ガイド軸の軸心線が延びる方向と
    交差する方向に突出して設けた軸体と、上記軸体に嵌合
    され且つ上記副ガイド軸を、その軸心線が延びる方向と
    交差する方向に付勢するコイルばねとで構成したことを
    特徴とするディスク記録再生装置。
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