JP3396710B2 - 植毛用パイルの散布装置 - Google Patents

植毛用パイルの散布装置

Info

Publication number
JP3396710B2
JP3396710B2 JP05919395A JP5919395A JP3396710B2 JP 3396710 B2 JP3396710 B2 JP 3396710B2 JP 05919395 A JP05919395 A JP 05919395A JP 5919395 A JP5919395 A JP 5919395A JP 3396710 B2 JP3396710 B2 JP 3396710B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
injector
container
air
hair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05919395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08252489A (ja
Inventor
晴久 海住
研二 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Sunac Corp
Original Assignee
Asahi Sunac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Sunac Corp filed Critical Asahi Sunac Corp
Priority to JP05919395A priority Critical patent/JP3396710B2/ja
Publication of JPH08252489A publication Critical patent/JPH08252489A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3396710B2 publication Critical patent/JP3396710B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、植毛パイルの吹き付
け作業が可能な散布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック板等の基板の表面に、接着
剤を介してパイル(毛状の繊維)を付着させた、いわゆ
る植毛製品は、自動車の内装等に利用されている。
【0003】植毛製品は、接着剤を塗布した被植毛物の
表面にパイルを付着させることによって製造されてい
る。
【0004】従来、接着剤を塗布した被植毛物の表面に
パイルを付着させる場合、被植毛物の付近およびパイル
を収容したパイル供給容器の上部に設置された電極に高
電圧をかけることにより、下部のパイル供給容器内のパ
イルを電気力線で浮遊させて被植毛物に付着させるよう
にしたり、パイルを被植毛物に対して上方から振り掛け
るように落として付着させる方法が一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法では、被植毛物が凹凸のある複雑な形状をし
ている場合、パイルの付着量が少なくて植毛が薄くなる
部分ができたり、パイルの堆積が多すぎる部分ができた
り、パイルの付着量が不均一になるという問題があっ
た。
【0006】また、植毛を行う作業室の上部と下部に電
極を設置することは、設備費が高く付くと共に、感電事
故が起こる危険がある。
【0007】ところで、粉体塗装のように、パイルを、
パイル容器からインジェクターによって吸引し、搬送ホ
ース内を搬送エアーによって通過させて、搬送ホースの
先端に設置した散布ガンから被植毛物に向かって散布す
るようにすれば、パイルの付着量の均一化が図れると共
に、作業室に電極を設置する必要がなくなる。
【0008】ところが、実際に、パイル容器からインジ
ェクターによって、パイルを吸引すると、パイルは非常
にからみつきやすいので、図5に示すように、インジェ
クターの入口部分でパイルが詰まって、パイルを引き出
すことができなくなってしまう。
【0009】特に、インジェクターの入口部にパイルを
定量供給するために、パイル容器の下方にスクリューフ
ィーダーを設置した場合、図6に示すように、スクリュ
ーとスクリューガイドとの間の隙間にパイルが詰まりや
すく、この詰まりによってスクリューが停止してしま
う。
【0010】したがって、従来、パイルを、粉体塗料の
ように、散布ガンから被植毛物に対して吹き付け散布す
るようなことは実ラインにおいてほとんど行われていな
い。
【0011】なお、図5及び図6において、符号1はイ
ンジェクター、2は入口、3は搬送エアーが供給される
ノズル、4は搬送ホース、5は搬送エアー、Aはパイ
ル、6はスクリュー、7はスクリューガイド、8はモー
タ、9は排出口を示している。
【0012】そこで、この発明は、インジェクター部分
等にパイルが詰まらないようにして、パイルの吹き付け
散布が可能な植毛用パイルの散布装置を提供しようとす
るものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、植毛用のパイルを収容するパイル容
器の下方にスクリューフィーダーを設け、このスクリュ
ーフィーダーの排出口に、パイルを吸引するインジェク
ターを接続し、かつ上記排出口とインジェクターの入口
との間に空気流入量の調節弁を備えた空気の取り入れ口
を設け、インジェクターに搬送ホースを介して散布ガン
を接続したものである。
【0014】
【作用】パイル容器の下方のスクリューフィーダーの排
出口とインジェクターの入口との間に空気の取り入れ口
を設けた場合、インジェクターの入口部分にパイルと共
に、空気の取り入れ口から空気が勢いよく流入するた
め、パイルの詰まりが生じないと共に、パイルがほぐさ
れて搬送ホース内を通過して散布ガンから散布される。
【0015】また、上記の空気の取り入れ口からの空気
の流入量を調節弁によって制限することにより、その制
限量に応じて、スクリューフィーダーのスクリューとス
クリューガイドとの間の間隙にパイル容器からインジェ
クターの入口に向かう空気の流れが生じるので、この空
気の流れによって上記間隙にパイルが詰まらなくなる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0017】図1に示す植毛用パイルの散布装置におけ
るパイル容器10は、下方にスクリューフィーダー11
を備え、スクリューフィーダー11の排出口12からス
クリューフィーダー11によってパイルAが排出される
ようになっている。
【0018】上記パイル容器10内には、金網13が張
られ、金網13にバイブレータ14が取り付けられてい
る。このバイブレータ14の振動により、パイルA相互
間に含まれる空気がスムーズに抜け、パイル容器10の
下方部分における単位容積当たりのパイルAの量が一定
になるようになっている。
【0019】したがって、パイル容器10の下方の排出
口12からスクリューフィーダー11によって排出され
るパイルAの量は一定に保たれることになる。スクリュ
ーフィーダー11は、スクリュー22と、このスクリュ
ー22を囲む上面が開口するスクリューガイド23とか
らなり、スクリュー22はモータ24によって回転する
ようになっている。
【0020】上記パイル容器10の下方の排出口12か
ら排出される一定量のパイルAは、インジェクター15
の入口16に落下するようになっている。
【0021】上記インジェクター15とパイル容器10
の排出口12との間には、空気の取り入れ口17が設け
られており、この取り入れ口17には空気流入量の調節
弁18が設けられている。インジェクター15は、空気
の取り入れ口17から空気を吸い込みながら、入口16
に落下してきたパイルAを、搬送エアー19によって搬
送ホース20を通して先端の散布ガン21まで搬送する
ようになっている。このように、インジェクター15
は、空気の取り入れ口17から空気を吸い込みながら、
パイルAを吸い込むので、インジェクター15の入口1
6部分でパイルが詰まることがなく、パイルAは分散さ
れながら搬送エアー19によって搬送ホース20内を通
過して散布ガン21から散布される。
【0022】また、空気の取り入れ口17からの空気の
流入量を調節弁18によって制限することにより、その
制限量に応じて、スクリューフィーダー11のスクリュ
ー22とスクリューガイド23との間の間隙にパイル容
器10からインジェクター15の入口16に向かう空気
の流れが生じる。したがって、この空気の流れを調節す
ることによって、スクリューフィーダー11によるパイ
ルAの排出を一定に保持しながら、スクリュー22とス
クリューガイド23との間のパイルAの詰まりを防止す
ることができる。
【0023】上記空気の取り入れ口17は、図1に示す
ように、スクリューフィーダー11の排出口12の近傍
に設けてもよいし、図2に示すように、インジェクター
15の入口16近傍に設けてよい。
【0024】上記散布ガン21としては、粉体塗装用の
塗装ガンを使用することができ、電極を備えた静電塗装
用の塗装ガンでもよい。
【0025】散布ガン21に散電塗装用の塗装ガンを使
用してパイルに静電気をかけた場合、パイルは図3
(a)に示すように、被植毛物Bに対して起立した状態
で付着する。そして、静電気を弱めていくと、図3
(b)から図3(c)へと、パイルAが被植毛物Bに対
して徐々に寝たような状態で付着するので、静電気の量
を調整することにより、被植毛物Bに対するパイルAの
付着状態を種々変更することができる。
【0026】また、インジェクター15の搬送エアー1
9によって搬送されるパイルAの量、即ち、散布ガン2
1からのパイルAの吐出量は、パイル容器10の排出口
12に設けられたスクリューフィーダー11の供給量に
よって決められるので、インジェクター15の搬送エア
ー19は、少なくともパイルAを搬送できるエアー圧、
量であればよいので、このエアー圧、量を調整すること
により、パイルAの寸法、形状によって吹き付け速度を
自在に変更することが可能となる。
【0027】ところで、バイブレータ14の効果を確認
するために、バイブレータ14を駆動させた場合と、バ
イブレータ14を駆動させない場合とについて、パイル
Aの吐出量を30分毎に計測したところ、バイブレータ
14を駆動させた場合には、時間の経過による吐出量に
差がなく、ほぼ一定な吐出量が得られるが、バイブレー
タ14を有しない場合には、吐出量にバラつきが生じ
た。その結果を表1に示す。なお、パイルAとしては、
材質がナイロンで、径7μm、長さ0.4〜0.6mm
の東レ製のものを使用した。
【0028】
【表1】
【0029】次に、図2に示す実施例は、パイル容器1
0の側壁にバイブレータ14を設置した例であり、その
他の構成は図1に示す実施例と同一である。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、パイ
ルを粉体塗料と同様に、散布ガンによって散布できるの
で、植毛作業を、極めて簡易に、かつ安全に行うことが
でき、しかも均一な植毛面が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す概略図
【図2】この発明の第2の実施例を示す概略図
【図3】スクリューフィーダー部分の概略平面図
【図4】(a)、(b)、(c)はそれぞれ被植毛物に
対するパイルの付着状態を示す概略図
【図5】従来例のインジェクター部分の概略図
【図6】従来例のスクリューフィーダー部分の概略平面
【符号の説明】
10 パイル容器 11 スクリューフィーダー 12 排出口 13 金網 14 バイブレータ 15 インジェクター 16 入口 17 空気の取り入れ口 18 調節弁 19 搬送エアー 20 搬送ホース 21 散布ガン 22 スクリュー 23 スクリューガイド 24 モータ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 5/00 - 5/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植毛用のパイルを収容するパイル容器の
    下方にスクリューフィーダーを設け、このスクリューフ
    ィーダーの排出口に、パイルを吸引するインジェクター
    を接続し、かつ上記排出口とインジェクターの入口との
    間に空気流入量の調節弁を備えた空気の取り入れ口を設
    け、インジェクターに搬送ホースを介して散布ガンを接
    続したことを特徴とする植毛用パイルの散布装置。
  2. 【請求項2】 上記パイル容器にバイブレータを取り付
    けたことを特徴とする請求項1に記載の植毛用パイルの
    散布装置。
  3. 【請求項3】 上記パイル容器に網を張り、パイル容器
    内に張った網にバイブレータを取り付けたことを特徴と
    する請求項1記載の植毛用パイルの散布装置。
  4. 【請求項4】 上記散布ガンが静電ガンである請求項1
    〜3のいずれかの項に記載の植毛用パイルの散布装置。
JP05919395A 1995-03-17 1995-03-17 植毛用パイルの散布装置 Expired - Fee Related JP3396710B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05919395A JP3396710B2 (ja) 1995-03-17 1995-03-17 植毛用パイルの散布装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05919395A JP3396710B2 (ja) 1995-03-17 1995-03-17 植毛用パイルの散布装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08252489A JPH08252489A (ja) 1996-10-01
JP3396710B2 true JP3396710B2 (ja) 2003-04-14

Family

ID=13106345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05919395A Expired - Fee Related JP3396710B2 (ja) 1995-03-17 1995-03-17 植毛用パイルの散布装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3396710B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101321443B1 (ko) * 2012-02-24 2013-10-23 주식회사 에스케이에프 플록킹 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101321443B1 (ko) * 2012-02-24 2013-10-23 주식회사 에스케이에프 플록킹 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08252489A (ja) 1996-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4987001A (en) Method and apparatus for coating the interior surface of hollow, tubular articles
US4303417A (en) Spray booth with reconditioning filter system
US5976631A (en) Viscous liquid applicator method
CA2159216C (en) Method and apparatus for coating three dimensional articles
EP1413360A3 (en) Apparatus and method of material deposition using compressed fluids
US6217654B1 (en) Method and equipment for powder spray coating
JPH08299861A (ja) 粉末スプレー塗装方法および装置
JP3396710B2 (ja) 植毛用パイルの散布装置
US5351890A (en) Applicator having a glitter container including a venturi pump and static reducing tinsel
US6194027B1 (en) Method and equipment for powder spray coating
US4311113A (en) Method and apparatus for depositing flock fibers
JPH08117646A (ja) 植毛用パイルの散布装置
US5511510A (en) Resin coated fastener and apparatus and method for manufacture of same
JPH02164472A (ja) ファイバー用噴霧システム
EP0674548B1 (en) Improved powder coating system for difficult to handle powders
AU2018320641B2 (en) Dispensing device for spraying a sprayable medium
JP2002018327A (ja) 粉体供給装置
JP2707931B2 (ja) 塗装用ダクト装置
CA1083895A (en) Method of electrostatically depositing a coating of flock fibers onto an adhesive coated surface
JP3396707B2 (ja) 粉体塗料の定量供給装置
JP3675510B2 (ja) 粉体噴出用エジェクタ、粉体塗布基材製造装置、及び粉体塗布基材製造方法
JP2670731B2 (ja) ノズル洗浄方法及びその洗浄装置
JP4008993B2 (ja) 粉体塗装装置
JPH0663464A (ja) 粉体塗料供給機
EP1030739B1 (en) Viscous liquid applicator method and apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100214

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees